JP2868428B2 - ガイドトレンチにおける泥水仕切り板の取付方法 - Google Patents

ガイドトレンチにおける泥水仕切り板の取付方法

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JP2868428B2
JP2868428B2 JP3101395A JP3101395A JP2868428B2 JP 2868428 B2 JP2868428 B2 JP 2868428B2 JP 3101395 A JP3101395 A JP 3101395A JP 3101395 A JP3101395 A JP 3101395A JP 2868428 B2 JP2868428 B2 JP 2868428B2
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中村  勉
明伸 野平
明夫 稲積
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中連続壁工法にお
いて、ガイドトレンチ内に打設された泥水あるいはコン
クリートが隣接する工区に流出することを防止する泥水
仕切り板の取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の地中連続壁工法の一つとして、地
表部に一対のガイドトレンチを構築し、このガイドトレ
ンチをガイドとして掘削機により該ガイドトレンチの長
手方向に離間する一対の先行溝を掘削し、これらの先行
溝にコンクリートを打設して先行パネルを構築し、次い
でこの先行パネルの中間地盤を掘削し、コンクリートを
打設することにより後行パネルを先行パネルに打ち継い
で構築する工法が知られている。
【0003】この工法においては、溝の崩壊を防止する
ため該溝内に供給される泥水や、コンクリートの打設時
に該天端部のコンクリートが隣接工区に流出することを
防止するため、ガイドトレンチ内の当該工区を仕切り板
によって仕切っている。
【0004】従来の仕切り板は、木製あるいは鋼板など
からなるものが一般的であり、例えば木製の仕切り板に
あっては、図4に示すように、ガイドトレンチ1の長手
方向に離間してガイドトレンチ1の対向する内側面に両
側端が接する一対の堰板2,2を配置し、堰板2,2の
間に止水のための土のう3を投入するとともに、両堰板
2の外側を縦桁4,斜桁5及び水平桁6などを組立てな
る支保工により支持補強した構造が一般に採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな仕切り板にあっては、ガイドトレンチ1間の幅寸法
が現場によって変動するのに対し、堰板2の幅寸法が一
定であるので、その都度堰板2をガイドトレンチ1の幅
寸法に合わせて切り揃える必要があるため、その組立作
業及び撤去作業が面倒であるばかりか、転用することが
できないので廃材の管理が必要となるとともに資源を浪
費する結果となっていた。
【0006】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的は、組立作業及び撤去作業が容易である
とともにガイドトレンチ間の幅寸法が異なる場合にも容
易に対応できるガイドトレンチにおける泥水仕切り板の
取付方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明方法は、外側面に配置されて縦方向に延び
る第1のシール材と、内側面に形成されて縦方向に延び
るガイド溝とを備えた一対の戸当たり枠をガイドトレン
チの対向する内側面に鉛直配置し、該二つの戸当たり枠
間に前記戸当たり枠との縁が切られた支持梁を横方向に
掛け渡し、前記戸当たり枠と支持梁との間に楔を打込む
ことにより前記第1のシール材でガイドトレンチと戸当
たり枠とを液密にシールするとともに、前記ガイド溝に
仕切り板本体を落とし込み、該仕切り板本体を前記戸当
たり枠に圧接することにより前記仕切り板本体に設けら
れて縦方向に延びる第2のシール材で戸当たり枠と仕切
り板本体とを液密にシールすることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、第1のシール材を介して戸
当たり枠をガイドトレンチ内に鉛直配置し、その後仕切
り板本体をガイド溝内に差込み、圧接手段により第2の
シール材を戸当たり枠に圧接すれば、戸当たり枠が第1
のシール材を介してガイドトレンチに液密に突張支持さ
れ、仕切り板本体は第2のシール材を介して戸当たり枠
に液密に支持されて止水性が確保される。
【0009】この方法における仕切り板本体とガイド溝
との係合寸法に余裕を持たせておくことによって、ガイ
ドトレンチ間の寸法変更に対応でき、現場合せなどが不
要となる。
【0010】
【実施例】以下、この発明方法の一実施例を図面を用い
て詳細に説明する。図1はこの発明方法に用いられる泥
水仕切り板の分解斜視図、図2は同泥水仕切り板の戸当
たり枠をガイドトレンチ内に組み付けた状態を示す正断
面図、図3は同泥水仕切り板の組立完成状態における部
分拡大断面図である。
【0011】図において、この発明方法に用いられる泥
水仕切り板は、ガイドトレンチ10の対向する内側壁に
当接される縦方向に延びる薄板状の一対の第1のシール
材12,12と、第1のシール材12,12が貼着され
た一対の戸当たり枠14と、戸当たり枠14の間に横方
向に掛け渡された上中下3本の支持梁16(図1におい
ては支持梁16は一本のみ描かれている)と、各支持梁
16の両端と戸当たり枠14の間に介在される楔18
と、戸当たり枠14の間に差し込まれることにより装着
される仕切り板本体20とから概略構成されている。
【0012】戸当たり枠14は、大型L字形鋼材14a
の一側部背面に沿って小型L字形鋼材14bを溶接によ
り一体化したもので、両者によって構成されるコ字形空
間をガイド溝22とし、これの背面に設けた溶接ナット
24に螺合される圧接ボルト26(圧接手段)をガイド
溝22内に出没可能に突出させるようにしている。
【0013】支持梁16は、それぞれの戸当たり枠14
の大型L字形鋼材14aに外側端が溶接された一対のL
字形鋼材16b,16bと、一対のL字形鋼材16b,
16bの上部に両者に掛け渡されるように載置されたコ
字形鋼材16aとからなり、L字形鋼材16b,16b
の内側端は相互に離間していて戸当たり枠14,14間
の距離を変更することが可能になっている。L字形鋼材
16b,16bとコ字形鋼材16aとは、いずれか一方
に横方向の長穴を形成し、他方にこの長穴と対応するボ
ルト挿通孔を形成して両者にボルトを挿通することによ
り仮止めされている。コ字形鋼材16aの長さはガイド
トレンチ10の幅寸法に対応して設定され、戸当たり枠
14における大型L字形鋼材14aの内側フランジ部と
コ字形鋼材16aの外側縁との間に楔18を打ち込むこ
とにより戸当たり枠14がガイドトレンチ10内に突張
支持される。
【0014】一方、仕切り板本体20は、所要縦横寸法
の薄板鋼板28の背面にL字形鋼材からなる縦横の補強
リブ30a,30bを一体に溶接するとともに、その上
部に吊りピース32を一体に溶接し、また鋼板28の前
面両側には縦方向に沿って第2のシール材34が配置さ
れてなっている。
【0015】この第2のシール材34はチューブ状のシ
ール本体34aとこれに一体に連続する平板部34bと
からなり、この平板部34bを貫通するボルト36にナ
ット38を緊結することにより仕切り板本体20の前面
両側に固定されている。
【0016】次に以上の構成からなる仕切り板の組付け
手順を説明する。
【0017】まず、所定位置にL字形鋼材16bが溶接
されるとともにその上部にコ字形鋼材16aが仮止めさ
れた一対の戸当たり枠14をガイドトレンチ10内にお
ける先行溝に近い位置に落とし込む。この場合、予めL
字形鋼材16bとコ字形鋼材16aとの仮止めを緩めて
おくか、所定位置に落とし込んでから仮止めを緩める。
なお、この際にはガイド溝22側が泥水注入側に位置す
るように配置する。
【0018】次いで、戸当たり枠14における大型L字
形鋼材14aの内側フランジ部とコ字形鋼材16aの外
側縁との間に楔18を打ち込む。これにより、コ字形鋼
材16aに反力をとって戸当たり枠14がガイドトレン
チ10内に突張支持され、第1のシール材12がガイド
トレンチ10の内側面に圧接される結果、戸当たり枠1
4とガイドトレンチ10との間が液密にシールされる。
このとき、L字形鋼材16bとコ字形鋼材16aとの間
を本締めしてもよいし、仮止め状態を保持していてもよ
い。この状態は図2に示されている。
【0019】次に、仕切り板本体20の背面を泥水注入
側に向けた状態でその両側をガイド溝22に落とし込
み、その下端を地盤内に突き刺すことにより(後行パネ
ルの構築時には仕切り板本体20の下端が先行パネルの
天端に突き当てられる)、仕切り板本体20の下端から
のコンクリートの回り込みが防止される。この状態で
は、図3に示すように、第2のシール材34はガイド溝
22内の縦方向に沿って位置し、仕切り板本体20の両
側に設けられた縦方向補強リブ30aが戸当たり枠14
の小型L型鋼材14bに鉤形に係合することで仕切り板
本体20の横ずれが防止される。
【0020】その後圧接ボルト26を捩じ込むことで仕
切り板本体20の両側はガイド溝22の一方に移動さ
れ、第2のシール材34のシール本体34aを弾性変形
させつつガイド溝22の内側に圧接し、これにより、戸
当たり枠14と仕切り板本体20との間が液密にシール
されることになる結果、ガイドトレンチ10と仕切り板
本体20との間が液密にシールされることになり、仕切
り板の組付け作業が完了する。
【0021】なお、図示はしていないが、戸当たり枠1
4の下端部、最下段に位置する支持梁16の下端部、及
び仕切り板本体20の下端部にもシール材が設けられて
おり、このシール材は特に後行溝の掘削時にそれらの下
端部を先行パネルの天端上に当接させる際における泥水
等の回り込みを防止する。また、仕切り板本体20の幅
寸法に対してガイド溝22の寸法は十分な変動幅で差し
込むことのできる寸法に設定されており、ガイドトレン
チ10間の幅寸法の変動に十分追随できる。また、変動
幅の余裕分を越えた場合には寸法の異なる仕切り板本体
を用意しておくことで対処できる。
【0022】また、撤去作業は以上の組立作業とは逆の
手順で行なわれ、分解した各部品は別の場所にそのまま
の形で転用できる。
【0023】
【発明の効果】以上実施例により詳細に説明したように
この発明にかかるガイドトレンチにおける仕切り板の組
立方法にあっては、第1のシール材を介して戸当たり枠
をガイドトレンチ内に鉛直配置し、その後仕切り板本体
をガイド溝内に差込み、第2のシール材を戸当たり枠に
圧接すれば、戸当たり枠が第1のシール材を介してガイ
ドトレンチに液密に突張支持され、仕切り板本体は第2
のシール材を介して戸当たり枠に液密に支持されて止水
性が確保されるるため、組立作業及び撤去作業が容易で
あり、また仕切り板本体とガイド溝との係合寸法に余裕
を持たせておくことによって、ガイドトレンチ間の幅寸
法変更に対応でき、寸法変更等があってもそのままの形
で転用できる利点があるなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を適用した泥水仕切り板の分解斜
視図である。
【図2】同泥水仕切り板の戸当たり枠をガイドトレンチ
内に組み付けた状態を示す正断面である。
【図3】同泥水仕切り板の組立完成状態における部分拡
大断面図である。
【図4】従来の泥水仕切り板の組立状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 ガイドトレンチ 12 第1のシール材 14 戸当たり枠 16 支持梁 18 楔 20 仕切り板本体 22 ガイド溝 26 圧接ボルト 34 第2のシール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲積 明夫 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/14 E02D 5/18 - 5/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側面に配置されて縦方向に延びる第1
    のシール材と、内側面に形成されて縦方向に延びるガイ
    ド溝とを備えた一対の戸当たり枠をガイドトレンチの対
    向する内側面に鉛直配置し、該二つの戸当たり枠間に前
    記戸当たり枠との縁が切られた支持梁を横方向に掛け渡
    し、前記戸当たり枠と支持梁との間に楔を打込むことに
    より前記第1のシール材でガイドトレンチと戸当たり枠
    とを液密にシールするとともに、前記ガイド溝に仕切り
    板本体を落とし込み、該仕切り板本体を前記戸当たり枠
    に圧接することにより前記仕切り板本体に設けられて縦
    方向に延びる第2のシール材で戸当たり枠と仕切り板本
    体とを液密にシールすることを特徴とする泥水仕切り板
    の取付方法。
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