JP2867586B2 - 事故修復用光ケーブルの形成方法および光ケーブル伝送路の事故修復方法 - Google Patents

事故修復用光ケーブルの形成方法および光ケーブル伝送路の事故修復方法

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    • G02B6/46Processes or apparatus adapted for installing or repairing optical fibres or optical cables
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光通信等の情報伝送用光ケーブルの事故等
による光ケーブル伝送路の通信不能を修復するための事
故修復用光ケーブルの形成方法および光ケーブル伝送路
の事故修復方法に関するものである。
(従来の技術) 光ケーブルは、光ファイバを外力と雨水等の環境から
保護するため、抗張力体や介在線を用いるとともに、被
覆層を設けるのが普通である。従来から用いられている
光ケーブルの一例を第3図により説明する。各図中、31
は光ファイバ心線、32は抗張力線、33は介在線、34は外
被である。(A)図は、非金属光ケーブルであり、抗張
力線32としてはFRPを用いている。抗張力線32の周り
に、光ファイバ心線31をスロット中に納めたU字形スペ
ーサ35を4本配置し、各U字形スロットの間には、介在
紐33を配置したものである。外被34は、ポリエチレン
(PE)である。(B)図は、8心層形光ケーブルであ
る。31は光ファイバ心線、32は抗張力体、33は介在線、
34は外被で、外被はLAP外被である。(C)図は、48心
ユニット形光ケーブルであり、抗張力体32の周りに7本
の銅介在カッドを撚り合わせ、押え巻をした上に、鋼線
を中心に配置した6心光ファイバユニット36を8本と、
4本の介在紐33と1本の銅介在カッド35を撚り合わせ、
押え巻をした上にLAP外被32で被覆したものである。各
光ファイバユニットは、鋼線の周りに6本の光ファイバ
心線が撚り合わされているものである。(D)図は、一
括被覆心線を用いた216心光ケーブルである。抗張力体3
2を中心として、6本の光ファイバユニット37を配置
し、LAP外被を施したものである。各光ファイバユニッ
ト37は、ユニット抗張力体38を中心として、6本の一括
被覆心線39を撚り合わせたものである。各一括被覆心線
39は、(E)図に示すように、鋼線37を中心として、一
次被覆の上に緩衝層40で被覆した光ファイバ心線31を6
本撚り合わせ、2次被覆41を施したものである。(F)
図は、10心ユニット型の100心光ケーブルである。抗張
力体32の周りに10心ユニット36を配置し、外被34を施
す。各10心ユニット36は、(G)図に示すように、ユニ
ット抗張力体38を中心にして、(H)図に示すような、
緩衝層40を被覆した光ファイバ心線31を10本撚り合わせ
たものである。(I)図は、層撚形の10心ケーブルであ
る。抗張力体32を中心にして、10本の光ファイバ心線と
2本の介在線33を撚り合わせ、外被34を被覆したもので
ある。(J)図は、200心スロット形光ケーブルであ
る。中心に抗張力体32を有し、周縁に12個のスロットを
形成したスロット部材を用い、その内の10個のスロット
には(K)図に示す光ファイバテープを4個づつ挿入し
た。残りの2個のスロットには、介在紐の対43を挿入し
た。(K)図に示す光ファイバテープは、光ファイバ心
線の周りに緩衝層40を被覆し、2次被覆41でテープ状に
一体化したものである。(L)図は、200心LAPチューブ
形の高密度加入者光ケーブルである。抗張力体32の周り
に、保護チューブ45に挿入された4個の光ファイバテー
プ44を積層して挿入したものである。光ファイバテープ
44は、(K)図で説明したものと同様のものであり5心
である。保護チューブの隙間には、介在紐の対43が適宜
に挿入されている。その上に外被34で被覆されている。
これら従来の光ケーブルは、いずれも所定数の光ファ
イバを集合して、光ケーブルを形成したものであり、種
々の種類があり、また、光ファイバの種類を含めると、
非常に多彩な光ケーブルが実用されている。
これらの光ケーブルが、事故などで部分的な破損が生
じた場合に事故区間を除いて、応急的に通信網を回復す
るための応急用ケーブルとして、これら多彩な品種の全
てを準備しておくのは管理上からも経済的にも非常に不
利であるが、安全を見て心数の多いケーブルを準備して
おくしかないのが現状である。また、この際に心数の多
い光ケーブルについては重量も重く、布設のための張力
も大きくなるため、高剛性の抗張力体が必要となり、ケ
ーブルが大型化し、搬送、保管上の問題も多かった。さ
らに、大型の光ケーブルについては、その単長が制限さ
れ、事故区間の長さに応じた光ケーブルを供給できない
場合には、本数の多いケーブルで適当な長さのものがあ
れば、使用しない光ファイバがケーブル中にあるにもか
かわらず、それで間に合わせるようにしなければならな
いという問題があった。
また、特開昭59−104607号公報に記載された方法は、
予め布設した管路中に光ファイバユニットを圧力流体に
より挿通するものであり、故障した光ケーブルに、故障
を補うに十分な光ファイバユニットを挿通できる余裕の
ある管路がない場合や、管路にまで故障が及んでいる場
合は、この方法で故障をカバーすることはできない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、多
様な光ケーブルの構造、および、単長に対応した事故修
復用光ケーブルの形成方法および光ケーブル伝送路の事
故修復方法を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1に記載の発明は、事故区間を修復する事故修
復用光ケーブルの形成方法であって、あらかじめ、管路
を集合してなる複数種類のパイプケーブルと、光ファイ
バを集合してなる複数種類の光ファイバユニットを準備
しておき、光ケーブル伝送路の事故区間において布設さ
れている光ファイバの種類と心数から修復に必要な光フ
ァイバの種類と心数を特定し、前記光ファイバの種類と
心数が必要数を上回るように必要な光ファイバユニット
の種類と本数を前記準備しておいた光ファイバユニット
から決定し、前記決定された本数の光ファイバユニット
が挿通可能なパイプケーブルを前記準備しておいた複数
種類のパイプケーブルの中から決定し、前記事故区間を
修復するための両側の光ケーブル伝送路に接続をするの
に必要な光ケーブル長に応じた長さに前記決定したパイ
プケーブルを切断し、布設個所に移送する前に、前記決
定したすべての光ファイバユニットを前記切断したパイ
プケーブルに圧力流体を用いて挿通することを特徴とす
るものである。
また、請求項2に記載の発明は、光ケーブル伝送路の
事故修復方法において、請求項1に記載の事故修復用光
ケーブルの形成方法により形成された光ケーブルを、布
設個所に移送し、事故区間の両側の健全な光ケーブルと
接続することを特徴とするものである。
(作 用) 請求項1に記載の発明においては、準備された管路を
集合してなる複数種類のパイプケーブルと、準備された
光ファイバを集合してなる複数種類の光ファイバユニッ
トを用い、至急に光ケーブルを布設する必要のある事故
区間が特定された時点で、事故区間に布設されている光
ファイバの種類と心数を調べて、準備された光ファイバ
ユニットの中から必要な光ファイバユニットの種類と本
数を決定する。光ファイバユニットは、必要心数以上に
なるよう選ばれる。一方、決定された光ファイバユニッ
トに応じて、準備されたパイプケーブルの中から適当な
パイプケーブルを選定する。選定されたパイプケーブル
を、事故区間を修復するための両側の光ケーブル伝送路
に接続をするのに必要な光ケーブル長に応じた長さに切
断するが、単長が足りない場合には、パイプ接続につい
て従来から行なわれている溶着や、コネクタ接続など簡
易な方法により、パイプケーブルを必要長さのものとし
て用意し、前記光ファイバユニットを圧力流体を用いて
パイプケーブルに挿通する。このようにして、事故修復
用光ケーブルが形成される。請求項2に記載の発明にお
いては、上記のようにして形成された事故修復用光ケー
ブルを布設個所に移送し、事故区間の両側の健全な光ケ
ーブルと接続することにより、光ケーブル伝送路の修復
ができる。
(実施例) 第1図および第2図は、本発明の一実施例を説明する
ための、パイプケーブルおよび光ファイバユニットの断
面図である。
第1図(A)〜(H)は、管路を集合したパイプケー
ブルの具体例であり、パイプケーブルとしては、管路が
1本の場合も含まれるものである。(A)図は、内径6m
m,外径8mmのPEチューブの管路11にクリーム色のPVCシー
ス12をかぶせたものである。(B)図は、(A)図の管
路11を2本並べて同様のシース12をかぶせたものであ
る。(C)図は、同じ管路11を4本集合して、その隙間
の5箇所に介在紐13を配置し、押え巻き14の上にPVCシ
ースで被覆したものである。(D)図は、(C)図と同
様であるが、管路11を7本とし、介在紐13を6箇所に配
置したものである。(E)図は、(A)図と同じ管路11
に対して、アルミテープとPEシースよりなるLAPシース1
5で被覆したものである。(F)図は、同じ管路11を2
本用いて両側に抗張力体16を配置し、押え巻き17の上に
(E)図で説明したLAPシース15で被覆したものであ
る。抗張力体16としては、亜鉛メッキ鋼線を用いた。
(G)図は、管路11を4本集合し、中心に同様の抗張力
線16、外周の隙間に介在紐13を配置し、押え巻き17とLA
Pシース15による被覆を施したものである。(H)図
は、中心に配置する抗張力線18として、亜鉛メッキ鋼撚
線を用い、管路11を6本配置したものである。押え巻き
17とLAPシース15は、(G)図と同様である。
第2図(A)〜(L)は、光ファイバユニットの具体
例である。(A)図は、光ファイバ心線21を4本用い、
内部シース22と外部シース23を被覆したものである。
(B)図は、(A)図と同様であるが、光ファイバ心線
21は7本である。(C)図も(A)図と同様であるが、
光ファイバ心線12本である。(D)図は、光ファイバ心
線4本を被覆して4心サブユニット24を構成し、これを
3ユニットまとめて内部シース22と外部シース23を被覆
したものである。(E)図は、内部ユニット24が7心で
ある点が(D)図と相違する。(F)図は、第3図
(K)で説明した光ファイバテープを用いたものであ
る。2心の光ファイバテープ25と光ファイバ心線21を一
緒にして、内部シース22と外部シース23で被覆したもの
である。(G)図は、2心光ファイバテープ25を2枚、
(H)図は、2心光ファイバテープ25を3枚用いたもの
である。(I)図は、2心光ファイバテープ25を4枚用
いて正方形状に配置し、その中央に光ファイバ心線4本
を配置したものである。(J)図は、4心の光ファイバ
テープ26を3枚用いたもの、(K)図は、5心の光ファ
イバテープ27を4枚用いて、それぞれ内部シース22と外
部シース23で被覆したもので、12心、20心の光ファイバ
ユニットが得られる。(L)図は、(B)図で説明した
7心の光ファイバ心線の内の2本を銅線28に置換したも
のである。内部シース22としてはポリプロピレン、外部
シース23としては発泡ポリエチレンなど、適宜の材料を
選択することができる。
なお、第1図および第2図で説明した、寸法、材料は
一例であり、適宜に変更できるものである。
事故区間など至急に光ケーブルを布設する必要のある
区間が特定された場合、光ファイバの種類と心数から必
要な光ファイバユニットを第2図の中から選択し、必要
長を決定する。光ファイバユニットは、必要心数以上に
なるよう選ばれる。ついで、決定された光ファイバユニ
ットに応じて、適当なパイプケーブルを第1図の中から
選定し、必要長に合わせて切断する。単長が足りない場
合には、従来から行なわれている方法によりパイプ接続
を行ない、単長とされたパイプケーブルの中へ光ファイ
バユニットを、例えば、特開昭59−104607号公報に記載
されたような、圧縮空気により圧送する方法などを用い
て挿通することにより、光ケーブルを製造する。この際
の光ファイバユニットをパイプケーブル中への挿通する
作業は、布設場所で行なう必要はなく、布設場所へ光ケ
ーブルを搬送する前に、ケーブルの使用者や製造者の工
場内などで、ドラム巻きまたは、コイル状としたパイプ
ケーブルの中への挿通として行い、布設場所では布設作
業と接続作業のみを行なえばよいのである。
本発明による光ケーブルの構成の多様性の例として、
第1図に示す構造のパイプケーブル(A)、(B)と光
ファイバユニット(A)〜(C)の組合せを考えると、
(A)の1管路型で4,7,12心が、(B)の2管路型で4,
7,12に加え、8,11,14,16,19,24心の光ケーブルが構成で
き、パイプケーブル2種と光ケーブル3種で、構成の異
なる12種の光ケーブルを提供することができる。
さらに、第1図(D)、(E)に示した多心の光ファ
イバユニットや、(F)〜(I)に示した2心テープユ
ニット、(J),(K)に示した多心テープユニットを
用いることにより心数だけでなく、事故区間の光ケーブ
ル型に合わせた光ケーブル構造を提供でき、テープ型の
光ファイバ心線を用いることにより、一括接続など、心
線構造に由来する利点も活用することができる。
第4図,第5図は、本発明による光ケーブルの布設方
法と、従来の光ケーブルの布設方法とを比較して説明す
るためのものである。具体例で説明すると、全長250mの
区間で単心型シングルモード光ファイバ40心と、マルチ
モード光ファイバ60心の組み合わせた第3図(F)の構
造の光ケーブルにおいて、事故が起きた場合を考える。
第5図は従来の布設方法を示すもので、Step50で事故
等により、その区間に至急に代替の光ケーブルを布設す
る必要が生じた場合、Step51で上述した第3図(F)の
構造を確認し、Step52で、応急用に保管されているシン
グルモード光ファイバの100心型光ケーブルと同構造の
マルチモード光ファイバの100心型光ケーブルを用意
し、Step53で現地へ輸送し、Step54で、この2本の光ケ
ーブルを布設し、Step55で、これらのケーブルの単長が
不足する場合は、接続処理を行なって、2本の光ケーブ
ルとして、その端末からそれぞれ40本,60本のファイバ
を取り出し、Step56で、既設のケーブルと接続した上
で、Step57で、光ケーブルが1本対2本で接続されたこ
の複雑な接続部を防水処理等をして接続部を保護してい
た。この場合布設ケーブルは2本を必要とし、余分に布
設されて無駄になった光ファイバ心数は、計100本であ
る。布設した光ケーブル全体の50%が無駄となった。
一方、第4図に示す本発明の光ケーブルの布設方法に
よると、Step40,Step41に続いて、Step42で、準備され
た光ファイバユニットのうちから、シングルモード光フ
ァイバを21心含んだユニット2本と、マルチモード光フ
ァイバ21心を含んだユニット3本を、いずれも第2図
(E)の構成を選定し、Step43で、選定されたすべての
光ファイバユニットを挿通できるパイプケーブルとし
て、第1図(H)の構造を選定する。Step44で、このパ
イプケーブルを必要長ボビンに巻き替える。パイプケー
ブルが必要長に足らない場合は、パイプ接続を行ない、
ボビン巻き状態で250mに切断し、Step45で、工場内の高
圧コンプレッサーを用いて全ユニットを同時に挿通し
た。
第6図は、この挿通の際に使用した設備を示す。パイ
プケーブル61は、パイプケーブルドラム62に巻かれた状
態に置かれ、このパイプケーブル内の光ファイバユニッ
トの挿通が必要な管路63を、特開昭59−104607号公報に
開示されるものと同様の挿通装置64に接続し、光ファイ
バユニット65を供給リール66より、挿通装置64に供給し
て圧縮空気67を供給し、その流れにのせて、管路63中に
挿通させた。挿通に要する時間は30kg/cm2の高圧空気を
用いて1分10秒と非常に短かった。なお、68は抗張力
体、69は使用しない管路である。
次いで、Step46で、この1本の光ケーブルを現地まで
輸送し、Step47で、布設し、Step48で、端末を既設ケー
ブルと接続した上で、Step49で、接続部分に保護処理を
施した。
本発明によると、布設したケーブルは1本であり、布
設されて使用されない光ファイバ心数は、5本と少な
く、光ケーブル全体の5%以下であった。また、接続部
の光ケーブルは1本対1本の接続で双方のシースの保持
などについても容易である。
以上の具体例のように、本発明によると、Step42から
Step45までが工場内で行なわれ、短時間で容易にでき
る。従来の方法に比して、パイプケーブル中に光ファイ
バユニットを挿通する工程が加えられるが、その作業も
工場内であるので容易である。しかも、布設ケーブル数
が1/2となり、作業性、布設コストが大幅に軽減され、
不要な光ケーブルの布設量が大幅に減り、ケーブル価格
が低減でき、また、既設光ケーブルとの接続部付近の保
護も容易となった。
また、光ファイバユニットは、一般の同心数の光ケー
ブルに比べ、小径で、小径のボビンに多量に巻くことが
できる。また、圧力流体により布設できるため、布設張
力に耐えるための抗張力体や外部からの力や汚れの影響
から光ケーブルを守るための厚いシースや、金属テープ
などの重層構造が必要なく、一般の同じ心数の光ケーブ
ルに比べて軽量かつ安価であり、経済的にも、空間利用
の面からも優れている。さらに、これを適宜選んでパイ
プケーブルに挿通することにより、自在な心数とファイ
バ種を選択し、これを組み合わせて光ケーブルを構成す
ることができる。この際、長さの制約の大きいパイプケ
ーブルには光ファイバが入っていないため、接続、切断
が容易で、必要により工事の現場で接続しても、その手
間は軽微なものであり、それに所定長の長い光ファイバ
ユニットを挿通することにより、ケーブルの大きさから
くるピース長の制限なしに無接続で、長尺の光ケーブル
を製造できるものである。
このため、事故などに対応する応急の光ケーブルの製
造方法としては、使用されている多様な光ケーブルに容
易に対応でき、必要になるまでの保管や、必要になった
場合の製造が、安価かつ容易にできる利点がある。
この挿通作業を使用者や製造者の工場内などで、布設
場所へ光ケーブルを搬送する前にドラムまたはコイル状
としたパイプケーブルの中へ挿通することにより、工事
現場では布設作業と接続作業のみ行なうことができる。
したがって、工場のような、高電圧電源が使用しやす
く、大型の高圧空気供給装置が使用できる場所で挿通を
行なうことができるから、短時間で光ケーブルが構成で
き、また、パイプケーブルの挿通時の形態が搬送に適し
たドラム巻きや、コイル状といった定形であるため、工
事現場のような複雑な管路形態と異なり、確実に挿通が
できる。また、布設現場への搬送や布設にも便利であ
る。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明の事故修復用
光ケーブルの形成方法によれば、多様な光ファイバの種
類、心数に対応した光ケーブルを容易に構成することが
でき、光ケーブルが事故で破損した場合の応急ケーブル
などに利用すると有効である。
また、本発明の光ケーブル内に引き込む光ファイバユ
ニットには、第2図(L)に示すように、銅線を含むこ
ともでき、接続の容易な銅線を小数挿通することによ
り、光ケーブル布設時の連絡用などに使用することもで
きる。また、銅線を複合した光ケーブルにも適用できる
ものである。この際は、銅線のみを集合したユニットを
加えて挿通してもよい。
さらに、本発明の事故修復用光ケーブルの形成方法に
おいては、パイプケーブルを挿通前に組み合わせて接続
しておくことによって、ケーブルの分岐点や接続点ごと
の光ケーブルの接続が不要であるといった、特開昭59−
104607号公報の工法上の特徴を享受することができる点
も有用である。
加えて、本発明においては光ケーブルの布設環境に応
じ、パイプケーブルの防水構造や機械強度や保持構造を
選定でき、例えばビル内等であれば、軽量で、保護構造
の少ない可撓性に優れたパイプケーブルを選定し、例え
ば水中に浸漬される用途などについては、金属シースに
より浸水の起きないパイプケーブルを選定できる。これ
により作業性のよい低価格で十分な特性を有する多様な
光ケーブルが少ない素材から容易に構成できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の一実施例を説明するた
めの、パイプケーブルおよび光ファイバユニットの断面
図、第3図は、従来から用いられている光ケーブルの断
面図、第4図,第5図は、本発明による光ケーブルの布
設方法と、従来の光ケーブルの布設方法とを比較する説
明図、第6図は、この挿通設備の概略図である。 11……管路、12……シース、13……介在紐、15……LAP
シース、18……抗張力体、21……光ファイバ心線、22内
部シース、23……外部シース、24……サブユニット、2
5,26,27……光ファイバテープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 平2−32711(JP,A) 特開 昭63−61207(JP,A) 特開 昭63−53502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】事故区間を修復する事故修復用光ケーブル
    の形成方法であって、あらかじめ、管路を集合してなる
    複数種類のパイプケーブルと、光ファイバを集合してな
    る複数種類の光ファイバユニットを準備しておき、光ケ
    ーブル伝送路の事故区間において布設されている光ファ
    イバの種類と心数から修復に必要な光ファイバの種類と
    心数を特定し、前記光ファイバの種類と心数が必要数を
    上回るように必要な光ファイバユニットの種類と本数を
    前記準備しておいた光ファイバユニットから決定し、前
    記決定された本数の光ファイバユニットが挿通可能なパ
    イプケーブルを前記準備しておいた複数種類のパイプケ
    ーブルの中から決定し、前記事故区間を修復するための
    両側の光ケーブル伝送路に接続をするのに必要な光ケー
    ブル長に応じた長さに前記決定したパイプケーブルを切
    断し、布設個所に移送する前に、前記決定したすべての
    光ファイバユニットを前記切断したパイプケーブルに圧
    力流体を用いて挿通することを特徴とする事故修復用光
    ケーブルの形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の事故修復用光ケーブルの
    形成方法により形成された光ケーブルを、布設個所に移
    送し、事故区間の両側の健全な光ケーブルと接続するこ
    とを特徴とする光ケーブル伝送路の事故修復方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0232711A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Sumitomo Electric Ind Ltd ケーブルの布設回収方法

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