JP2867489B2 - ワイヤドット型印字ヘッドの駆動回路 - Google Patents
ワイヤドット型印字ヘッドの駆動回路Info
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- JP2867489B2 JP2867489B2 JP1289720A JP28972089A JP2867489B2 JP 2867489 B2 JP2867489 B2 JP 2867489B2 JP 1289720 A JP1289720 A JP 1289720A JP 28972089 A JP28972089 A JP 28972089A JP 2867489 B2 JP2867489 B2 JP 2867489B2
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- lever
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、先端に印字ワイヤを固定したレバーを、電
磁コイルにより吸引してプラテンに打付けてドットの集
合により文字や図形を印刷するワイヤドット型印字ヘッ
ドを駆動するための回路に関する。
磁コイルにより吸引してプラテンに打付けてドットの集
合により文字や図形を印刷するワイヤドット型印字ヘッ
ドを駆動するための回路に関する。
(従来技術) ワイヤドット型印字ヘッドは、電磁コイルにより生じ
た磁器吸引力によりワイヤをプラテンに打付けて印字す
る関係上、印字後、印字ワイヤ、及びレバーはプラテン
や復帰バネに反発されて跳返るため、印字ヘッドはこの
跳返りを受止めるゴム等の粘弾性の高い物質からなるダ
ンパー材を備えている。
た磁器吸引力によりワイヤをプラテンに打付けて印字す
る関係上、印字後、印字ワイヤ、及びレバーはプラテン
や復帰バネに反発されて跳返るため、印字ヘッドはこの
跳返りを受止めるゴム等の粘弾性の高い物質からなるダ
ンパー材を備えている。
このようなダンパー材は、室温程度ではワイヤの跳返
りを十分に減衰させて、ワイヤ及びこれに接続するレバ
ーを初期位置に停止させることができる(第6図実線に
より示す運動線図)。
りを十分に減衰させて、ワイヤ及びこれに接続するレバ
ーを初期位置に停止させることができる(第6図実線に
より示す運動線図)。
しかしながら、印字濃度の高いデータを印刷したり、
また周囲温度が極めて低くなると、ダンパー材は、粘弾
性を失うため、ワイヤ及びレバーを十分に減衰させるこ
とができず、これらをリバウンドさせることになる(第
6図点線により示す運動線図)。このため、復帰時にダ
ンパー部材に衝突したレバーは、十分に減速されず、ワ
イヤが再びプラテンに打付けられることになってゴース
ト印字を行ったり、印字ワイヤがリボンに引っ掛かると
いう問題がある。
また周囲温度が極めて低くなると、ダンパー材は、粘弾
性を失うため、ワイヤ及びレバーを十分に減衰させるこ
とができず、これらをリバウンドさせることになる(第
6図点線により示す運動線図)。このため、復帰時にダ
ンパー部材に衝突したレバーは、十分に減速されず、ワ
イヤが再びプラテンに打付けられることになってゴース
ト印字を行ったり、印字ワイヤがリボンに引っ掛かると
いう問題がある。
このような問題を解消するため、日本特許公開昭61−
222761号公報や、日本特許公開昭63−317370号公報に示
されたように、印字が終了した後に再び電磁コイルを短
時間だけ励磁することにより過剰な復帰力を相殺するこ
とが行われている。
222761号公報や、日本特許公開昭63−317370号公報に示
されたように、印字が終了した後に再び電磁コイルを短
時間だけ励磁することにより過剰な復帰力を相殺するこ
とが行われている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、レバーの反発力は、ダンパー材の弾性
に依存して大きく変化するとともに、ダンパー材の弾性
はその温度に依存しているため、ヘッドが設計条件とし
て設定した温度から下限側、及び上限側に大きくずれた
場合には不要なワイヤの飛出しが生じるという問題を依
然として抱えている。
に依存して大きく変化するとともに、ダンパー材の弾性
はその温度に依存しているため、ヘッドが設計条件とし
て設定した温度から下限側、及び上限側に大きくずれた
場合には不要なワイヤの飛出しが生じるという問題を依
然として抱えている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであ
って、その目的とするところは、印字ヘッドの温度に関
わりなく印字ワイヤの復帰動作を適正ならしめ、もって
印字ワイヤの不要な飛出しを防止して高速印字を可能な
らしめることができる新規な駆動回路を提供することに
ある。
って、その目的とするところは、印字ヘッドの温度に関
わりなく印字ワイヤの復帰動作を適正ならしめ、もって
印字ワイヤの不要な飛出しを防止して高速印字を可能な
らしめることができる新規な駆動回路を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) このような問題を解消するために本発明においては、
駆動コイルと、該駆動コイルにより印字ワイヤをプラテ
ンに打ち付けるレバーと、該レバーを待機位置に付勢す
るバネ部材と、前記レバーの復帰時の運動エネルギーを
吸収するダンパー部材とを備えたワイヤドット型印字ヘ
ッドを駆動するための駆動回路において、前記駆動コイ
ルの一端に接続する直流駆動電源回路と、前記駆動コイ
ルの他端に接続するスイッチング手段と、該スイッチン
グ手段に接続され、一方の入力端子に印字データ信号
が、また他方の端子に基準タイミング信号発生手段から
の信号が入力する出力ゲートとを備え、前記タイミング
信号発生手段が、印字タイミングパルスにより起動され
て前記レバーを駆動するのに必要な通電時間幅を有する
パルスを出力する駆動パルス信号発生回路と、前記レバ
ーの戻り工程時で、かつ印字ヘッドの温度が設定温度範
囲を超えた場合に、前記レバーを前記プラテン側に再駆
動するための一定時間幅のパルスを出力する制動パルス
発生手段とを備えるようにした。
駆動コイルと、該駆動コイルにより印字ワイヤをプラテ
ンに打ち付けるレバーと、該レバーを待機位置に付勢す
るバネ部材と、前記レバーの復帰時の運動エネルギーを
吸収するダンパー部材とを備えたワイヤドット型印字ヘ
ッドを駆動するための駆動回路において、前記駆動コイ
ルの一端に接続する直流駆動電源回路と、前記駆動コイ
ルの他端に接続するスイッチング手段と、該スイッチン
グ手段に接続され、一方の入力端子に印字データ信号
が、また他方の端子に基準タイミング信号発生手段から
の信号が入力する出力ゲートとを備え、前記タイミング
信号発生手段が、印字タイミングパルスにより起動され
て前記レバーを駆動するのに必要な通電時間幅を有する
パルスを出力する駆動パルス信号発生回路と、前記レバ
ーの戻り工程時で、かつ印字ヘッドの温度が設定温度範
囲を超えた場合に、前記レバーを前記プラテン側に再駆
動するための一定時間幅のパルスを出力する制動パルス
発生手段とを備えるようにした。
(作用) 印字ヘッドの温度が設定温度範囲を逸脱したときにの
み、復帰時に駆動コイルに電流を流させ、この電流によ
り復帰工程にあるレバーに磁気吸引力を作用させてブレ
ーキを掛け、ダンパー部材の温度に関わりなく印字ワイ
ヤを適正に運動させる。
み、復帰時に駆動コイルに電流を流させ、この電流によ
り復帰工程にあるレバーに磁気吸引力を作用させてブレ
ーキを掛け、ダンパー部材の温度に関わりなく印字ワイ
ヤを適正に運動させる。
(実施例) そこで以下に、本発明の詳細を図示した実施例に基づ
いて説明する。
いて説明する。
第1図は、本発明の駆動回路により駆動されるワイヤ
が印字ヘッドの一例を示すものであって、印字ヘッド4
は、2つのヘッドユニット20、21を積層してノーズ部材
22に一体的に固定して構成した高ドット密度印字を可能
ならしめるものである。各印字ヘッドユニット20、21
は、コアを兼ねる磁性体製のカップ状ケース23、24に、
周方向に均等にコア部17、17、17‥‥が形成されてお
り、このコア部17に駆動コイル5を装着するとともに、
ケース23、24の外周側にピン25により回動可能に取付け
られ、また他端にノーズ部材22にガイドされる印字ワイ
ヤ7を固定したレバー6をセットし、印字ワイヤ7をプ
ラテン16から退避させる方向に付勢する復帰バネ12を装
着されている。
が印字ヘッドの一例を示すものであって、印字ヘッド4
は、2つのヘッドユニット20、21を積層してノーズ部材
22に一体的に固定して構成した高ドット密度印字を可能
ならしめるものである。各印字ヘッドユニット20、21
は、コアを兼ねる磁性体製のカップ状ケース23、24に、
周方向に均等にコア部17、17、17‥‥が形成されてお
り、このコア部17に駆動コイル5を装着するとともに、
ケース23、24の外周側にピン25により回動可能に取付け
られ、また他端にノーズ部材22にガイドされる印字ワイ
ヤ7を固定したレバー6をセットし、印字ワイヤ7をプ
ラテン16から退避させる方向に付勢する復帰バネ12を装
着されている。
一方、レバー6を挟んでバネ12と反対側には、ゴム材
からなるダンパー部材13が設けられていて、印字が終了
したレバー6が復帰バネ12により復帰する際の衝撃を吸
収してリバウンドを防止するように構成されている。8
は、印字ヘッドの温度を検出して温度信号を出力するた
めのサーミスタ等の温度センサーで、この実施例ではケ
ースの内部に収容されている。
からなるダンパー部材13が設けられていて、印字が終了
したレバー6が復帰バネ12により復帰する際の衝撃を吸
収してリバウンドを防止するように構成されている。8
は、印字ヘッドの温度を検出して温度信号を出力するた
めのサーミスタ等の温度センサーで、この実施例ではケ
ースの内部に収容されている。
これらの各部材はホルダ14によりケース23に収容され
てユニット化されている。なお、図中符号9は、駆動コ
イル5と外部回路を接続するための端子板を、また図中
符号10は、印字ワイヤを案内するガイド板をそれぞれ示
す。
てユニット化されている。なお、図中符号9は、駆動コ
イル5と外部回路を接続するための端子板を、また図中
符号10は、印字ワイヤを案内するガイド板をそれぞれ示
す。
この印字ヘッド4は、駆動コイル5に駆動電流が供給
されると、レバー6は、バネ12の付勢力に抗して駆動コ
イル5の磁力により吸引されて印字ワイヤ7をプラテン
16に打付ける。これにより印字ワイヤ7は、プラテン16
と印字ヘッド4の間に位置するインクリボン11、及び印
刷用紙15を打撃して印刷用紙15にドットを形成する。所
定時間が経過して駆動電流がOFFになると、レバー6
は、バネ12の付勢力により元の位置に押し戻され、ダン
パー部材13で衝撃を吸収されて元の位置に停止する。
されると、レバー6は、バネ12の付勢力に抗して駆動コ
イル5の磁力により吸引されて印字ワイヤ7をプラテン
16に打付ける。これにより印字ワイヤ7は、プラテン16
と印字ヘッド4の間に位置するインクリボン11、及び印
刷用紙15を打撃して印刷用紙15にドットを形成する。所
定時間が経過して駆動電流がOFFになると、レバー6
は、バネ12の付勢力により元の位置に押し戻され、ダン
パー部材13で衝撃を吸収されて元の位置に停止する。
第2図は、第1図に示した印字ヘッドを駆動するため
の駆動回路であって、図中符号5、5、5‥‥は、前述
の駆動コイルで、一端が直流駆動電源回路30に、また他
端がスイッチングトランジスタ32、32、32‥‥を介して
グランドに接続され、また(コイルの)両端には直流駆
動電源回路30側に対して逆方向となるダイオード34と、
電源に対して順方向となる定電圧ダイオード36を直列接
続してなるスパーク電流吸収回路が接続されている。
の駆動回路であって、図中符号5、5、5‥‥は、前述
の駆動コイルで、一端が直流駆動電源回路30に、また他
端がスイッチングトランジスタ32、32、32‥‥を介して
グランドに接続され、また(コイルの)両端には直流駆
動電源回路30側に対して逆方向となるダイオード34と、
電源に対して順方向となる定電圧ダイオード36を直列接
続してなるスパーク電流吸収回路が接続されている。
これらのスイッチングトランジスタ32、32、32‥‥
は、各ベース電極にアンドゲート40、40、40‥‥からな
る出力回路42の出力端が接続されている。各アンドゲー
ト40、40、40‥‥は、一方の入力端子に印字データが、
他方の端子には後述する基準タイミング信号発生回路50
からの信号が入力している。
は、各ベース電極にアンドゲート40、40、40‥‥からな
る出力回路42の出力端が接続されている。各アンドゲー
ト40、40、40‥‥は、一方の入力端子に印字データが、
他方の端子には後述する基準タイミング信号発生回路50
からの信号が入力している。
基準タイミング信号発生回路50は、駆動パルス信号発
生回路51、アンドゲート52、インターバル設定回路53、
制動パルス信号発生回路54、及びオアゲート55から構成
されている。駆動パルス信号発生回路51は、印字タイミ
ングパルスの入力を受けた時点で、印字ワイヤ7を駆動
するに必要な時間、例えば230μsのパルス信号を出力
するように構成されている。アンドゲート52は、一方の
入力端子に駆動パルス信号が、また他方の入力端子には
後述する温度検出回路56からの信号が入力しており、温
度検出回路56からHレベルの信号が入力しているとき信
号を出力するようになっている。インターバル設定回路
53は、印字タイミングパルスを基点として印字ワイヤ7
が復帰工程に移る時間T1、例えば60μsが設定されてい
る。制動パルス信号発生回路54は、インターバル設定回
路53からのパルス信号の立ち下がり時点で起動され、時
間T2のパルスを出力するように構成されている。
生回路51、アンドゲート52、インターバル設定回路53、
制動パルス信号発生回路54、及びオアゲート55から構成
されている。駆動パルス信号発生回路51は、印字タイミ
ングパルスの入力を受けた時点で、印字ワイヤ7を駆動
するに必要な時間、例えば230μsのパルス信号を出力
するように構成されている。アンドゲート52は、一方の
入力端子に駆動パルス信号が、また他方の入力端子には
後述する温度検出回路56からの信号が入力しており、温
度検出回路56からHレベルの信号が入力しているとき信
号を出力するようになっている。インターバル設定回路
53は、印字タイミングパルスを基点として印字ワイヤ7
が復帰工程に移る時間T1、例えば60μsが設定されてい
る。制動パルス信号発生回路54は、インターバル設定回
路53からのパルス信号の立ち下がり時点で起動され、時
間T2のパルスを出力するように構成されている。
この時間T2は、印字ヘッド4の温度、つまりダンパー
部材13の温度が設定温度範囲を逸脱したときにも、復帰
してきたレバー6、及び印字ワイヤ7をリバウンドさせ
ることのない程度に減速させるに十分な時間、例えば50
μsに選択されている。駆動パルス信号発生回路51、及
び制動パルス信号発生回路54の出力端子はオアゲート55
を介して出力回路42の入力端子に接続されている。
部材13の温度が設定温度範囲を逸脱したときにも、復帰
してきたレバー6、及び印字ワイヤ7をリバウンドさせ
ることのない程度に減速させるに十分な時間、例えば50
μsに選択されている。駆動パルス信号発生回路51、及
び制動パルス信号発生回路54の出力端子はオアゲート55
を介して出力回路42の入力端子に接続されている。
温度検出回路56は、印字ヘッドの温度を検出する温度
検出器8からの信号を受け、設定温度範囲、例えば5℃
以上70℃以下ではLレベル信号を、また正常範囲を逸脱
する低温、及び高温時にはHレベルの信号を出力するよ
うにウインドコンパレータにより構成されている。
検出器8からの信号を受け、設定温度範囲、例えば5℃
以上70℃以下ではLレベル信号を、また正常範囲を逸脱
する低温、及び高温時にはHレベルの信号を出力するよ
うにウインドコンパレータにより構成されている。
次に、このように構成された装置の動作について説明
する。
する。
印字ヘッドが設定温度範囲に維持されている場合には
(第3図I)、印字タイミングパルス(A)が出力され
ると、駆動パルス信号発生回路51は、ここに設定されて
いる時間幅の駆動パルス信号(C)を出力して、オアゲ
ート55を介して出力回路42のゲート40を開ける。
(第3図I)、印字タイミングパルス(A)が出力され
ると、駆動パルス信号発生回路51は、ここに設定されて
いる時間幅の駆動パルス信号(C)を出力して、オアゲ
ート55を介して出力回路42のゲート40を開ける。
一方、印字タイミングパルスの出力にタイミングを合
わせるようにして駆動すべき印字ワイヤを選択するため
の印字データ信号(D)が出力される。これにより印字
すべき印字ワイヤに関連するアンドゲート40は、駆動パ
ルス信号(C)に同期したパルスを出力して、これに接
続するスイッチングトランジスタ32をターンオンさせ、
直流駆動電源回路30から駆動コイル5に電流を供給させ
る。これにより、駆動コイル5は、励磁されてレバー6
を吸引し、印字ワイヤ7をプラテン方向に移動させる。
わせるようにして駆動すべき印字ワイヤを選択するため
の印字データ信号(D)が出力される。これにより印字
すべき印字ワイヤに関連するアンドゲート40は、駆動パ
ルス信号(C)に同期したパルスを出力して、これに接
続するスイッチングトランジスタ32をターンオンさせ、
直流駆動電源回路30から駆動コイル5に電流を供給させ
る。これにより、駆動コイル5は、励磁されてレバー6
を吸引し、印字ワイヤ7をプラテン方向に移動させる。
一方、駆動パルス信号(C)は、アンドゲート52に入
力するが、印字ヘッド4が設定温度範囲に維持されてい
るため、温度検出回路56はLレベル信号を出力してお
り、したがってアンドゲートからはHレベル信号が出さ
れない。このため、インターバル設定回路53、及び制動
パルス信号発生回路54は、不作動状態を維持することに
なる。
力するが、印字ヘッド4が設定温度範囲に維持されてい
るため、温度検出回路56はLレベル信号を出力してお
り、したがってアンドゲートからはHレベル信号が出さ
れない。このため、インターバル設定回路53、及び制動
パルス信号発生回路54は、不作動状態を維持することに
なる。
プラテン16に打付けられた印字ワイヤ7は、復帰バネ
12により付勢されたレバー6により復帰し、ダンパー部
材13により衝撃を吸収されて元の位置に静止する。
12により付勢されたレバー6により復帰し、ダンパー部
材13により衝撃を吸収されて元の位置に静止する。
一方、印字ヘッド4の温度が下限設定値以下、もしく
は上限設定位置以上になると(第3図II)、温度検出回
路56からHレベルの信号(B)が出力する。この状態
で、印字タイミングパルス(A)が出力すると、駆動パ
ルス信号発生回路51は駆動パルス信号(C)を出力し、
正常時におけるのと同様の過程により駆動コイル5に電
流Iaを流し、印字ワイヤ7をプラテン16に打付ける。
は上限設定位置以上になると(第3図II)、温度検出回
路56からHレベルの信号(B)が出力する。この状態
で、印字タイミングパルス(A)が出力すると、駆動パ
ルス信号発生回路51は駆動パルス信号(C)を出力し、
正常時におけるのと同様の過程により駆動コイル5に電
流Iaを流し、印字ワイヤ7をプラテン16に打付ける。
駆動パルス信号(C)は、温度検出回路56からのHレ
ベル信号により開となっているアンドゲート52を通って
インターバル設定回路53に入力してこれを作動させる。
ベル信号により開となっているアンドゲート52を通って
インターバル設定回路53に入力してこれを作動させる。
このようにして、印字ワイヤがプラテン16を打ち付け
て復帰工程に移ると、インターバル設定回路53に設定さ
れた時間T1が経過し(E)、制動パルス信号発生回路54
から制動パルス信号(F)が出力する。この時点では、
依然として印字データ信号(D)が保持されているか
ら、今印字動作を行った印字ワイヤ7に関係するスイッ
チングトランジスタ32は、アンドゲート40からの制動パ
ルス信号(F)により再びターンオンとなり、駆動コイ
ル5に直流駆動電源30により電流Icを強制的に流して、
駆動コイル5を励磁することになる。これにより、復帰
工程に入ったレバー6は、駆動コイル5により運動方向
と逆の方向に吸引されて減衰されながらダンパー部材13
に当接する(第6図−点鎖線により示す運動線図)。
て復帰工程に移ると、インターバル設定回路53に設定さ
れた時間T1が経過し(E)、制動パルス信号発生回路54
から制動パルス信号(F)が出力する。この時点では、
依然として印字データ信号(D)が保持されているか
ら、今印字動作を行った印字ワイヤ7に関係するスイッ
チングトランジスタ32は、アンドゲート40からの制動パ
ルス信号(F)により再びターンオンとなり、駆動コイ
ル5に直流駆動電源30により電流Icを強制的に流して、
駆動コイル5を励磁することになる。これにより、復帰
工程に入ったレバー6は、駆動コイル5により運動方向
と逆の方向に吸引されて減衰されながらダンパー部材13
に当接する(第6図−点鎖線により示す運動線図)。
したがって、温度の過度な低下や、過度な上昇によ
り、ダンパー部材13の粘弾性が低下しても、レバー6は
リバウンドすることなくダンパー部材13に押圧された状
態で停止することになる。
り、ダンパー部材13の粘弾性が低下しても、レバー6は
リバウンドすることなくダンパー部材13に押圧された状
態で停止することになる。
なお、この実施例においては、ヘッド温度が設定温度
の上限を逸脱したときのみ制動をかける場合に例を採っ
て説明したが、設定温度の下限を下回った場合にも温度
検出回路からH信号を出力させることにより、印字ヘッ
ドの温度が極端に低下した場合にもレバー及び印字ワイ
ヤのリバウンドを確実に防止することができる。
の上限を逸脱したときのみ制動をかける場合に例を採っ
て説明したが、設定温度の下限を下回った場合にも温度
検出回路からH信号を出力させることにより、印字ヘッ
ドの温度が極端に低下した場合にもレバー及び印字ワイ
ヤのリバウンドを確実に防止することができる。
第4図は、本発明の第2実施例を示すものであって、
図中符号5、5、5‥‥は、レバー6を作動させるため
の前述の駆動コイルで、一端が直流駆動電源回路60に、
また他端がスイッチングトランジスタ61、61、61を介し
てグランドに接続されている。各駆動コイル5、5、5
は、スイッチングトランジスタ61、61、61に接続された
側の端子が、スパークキラー回路62を介して直流電源回
路60に接続されている。スパークキラー回路62は、複
数、この実施例では3個の定電圧ダイオード64、65、66
を、直流駆動電源回路側が順方向となるようにして直列
に接続し、一端を直流駆動電源回路60に、また他端を各
駆動コイル5、5、5とスイッチングトランジスタ61、
61、61との接続点に、直流駆動電源回路60に対して逆方
向となるダイオード63、63、63を介して接続されるとと
もに、2つの定電源ダイオード64、65に並列にスイッチ
ングトランジスタ67、68を接続して構成されている、ス
パークキラー電圧設定回路60は、温度検出器8からの信
号を受けて、正常範囲内温度時には第1、及び第2出力
端子70a、70bのいずれからもHレベル信号を出力せず、
また正常範囲下限以下の時には第1出力端子70aからH
レベル信号を、また正常範囲上限以上の場合には第1及
び第2出力端子70bの両方からHレベル信号を出力する
ように構成され、第1出力端子70aは、スイッチングト
ランジスタ67のベース電極に、また第2出力端子70b
は、スイッチングトランジスタ68のベース電極に接続さ
れている。なお、図中符号72、73は、それぞれインバー
タを示す。
図中符号5、5、5‥‥は、レバー6を作動させるため
の前述の駆動コイルで、一端が直流駆動電源回路60に、
また他端がスイッチングトランジスタ61、61、61を介し
てグランドに接続されている。各駆動コイル5、5、5
は、スイッチングトランジスタ61、61、61に接続された
側の端子が、スパークキラー回路62を介して直流電源回
路60に接続されている。スパークキラー回路62は、複
数、この実施例では3個の定電圧ダイオード64、65、66
を、直流駆動電源回路側が順方向となるようにして直列
に接続し、一端を直流駆動電源回路60に、また他端を各
駆動コイル5、5、5とスイッチングトランジスタ61、
61、61との接続点に、直流駆動電源回路60に対して逆方
向となるダイオード63、63、63を介して接続されるとと
もに、2つの定電源ダイオード64、65に並列にスイッチ
ングトランジスタ67、68を接続して構成されている、ス
パークキラー電圧設定回路60は、温度検出器8からの信
号を受けて、正常範囲内温度時には第1、及び第2出力
端子70a、70bのいずれからもHレベル信号を出力せず、
また正常範囲下限以下の時には第1出力端子70aからH
レベル信号を、また正常範囲上限以上の場合には第1及
び第2出力端子70bの両方からHレベル信号を出力する
ように構成され、第1出力端子70aは、スイッチングト
ランジスタ67のベース電極に、また第2出力端子70b
は、スイッチングトランジスタ68のベース電極に接続さ
れている。なお、図中符号72、73は、それぞれインバー
タを示す。
次に、このように構成した装置の動作を第5図に示し
た波形図に基づいて説明する。
た波形図に基づいて説明する。
作動させるべき印字ワイヤに関連するスイッチングト
ランジスタ61に印字データ信号が入力すると(第5図
I)、駆動コイル5は直流駆動電源回路60から直流電流
Iaの供給を受けて励磁され、レバー6を吸引して印字ワ
イヤ7をプラテン16に打付ける。
ランジスタ61に印字データ信号が入力すると(第5図
I)、駆動コイル5は直流駆動電源回路60から直流電流
Iaの供給を受けて励磁され、レバー6を吸引して印字ワ
イヤ7をプラテン16に打付ける。
一方、印字データ信号がOFFになると、駆動コイル5
は、その電磁エネルギーを開放されて逆起電力を発生す
る。初期の段階では、逆起電力は、その電位がスパーク
キラー回路62の導通電位を上回るから、駆動コイル5に
フライホイール電流Ib1を発生させ、レバー6のプラテ
ン16方向への運動を補助することになる。
は、その電磁エネルギーを開放されて逆起電力を発生す
る。初期の段階では、逆起電力は、その電位がスパーク
キラー回路62の導通電位を上回るから、駆動コイル5に
フライホイール電流Ib1を発生させ、レバー6のプラテ
ン16方向への運動を補助することになる。
このようにして、プラテン16への打撃が終了すると、
逆起電力は、スパークキラー回路70に設定されている導
通電位V1を下回ることになり、フライバック電流Ib1が
早期に停止する。
逆起電力は、スパークキラー回路70に設定されている導
通電位V1を下回ることになり、フライバック電流Ib1が
早期に停止する。
レバー6は復帰バネ12バネの付勢力によりダンパー部
材側に復帰を開始する。
材側に復帰を開始する。
今の場合には、印字ヘッド4の温度は、正常範囲内に
保持されているため、ダンパー部材13は十分な粘弾性を
有するから、フライホイール電流Ib1が早期に停止して
も、ダンパー部材13は復帰バネ12の付勢力により復帰し
てきたレバー6の衝撃を受止めてレバー6、及び印字ワ
イヤ7がリバウンドするのを防止する。
保持されているため、ダンパー部材13は十分な粘弾性を
有するから、フライホイール電流Ib1が早期に停止して
も、ダンパー部材13は復帰バネ12の付勢力により復帰し
てきたレバー6の衝撃を受止めてレバー6、及び印字ワ
イヤ7がリバウンドするのを防止する。
一方、印字ヘッドの温度が極めて低い場合には(第5
図II)、スパークキラー電圧設定回路70は、第1出力端
子70aからHレベル信号を出力してスイッチングトラン
ジスタ64を導通させる。これによりスパークキラー回路
62の導通電位V2は、定電圧ダイオード64のツエナ電圧だ
け低下する。
図II)、スパークキラー電圧設定回路70は、第1出力端
子70aからHレベル信号を出力してスイッチングトラン
ジスタ64を導通させる。これによりスパークキラー回路
62の導通電位V2は、定電圧ダイオード64のツエナ電圧だ
け低下する。
このような状態で、作動させるべき印字ワイヤに関連
するスイッチングトランジスタ61に印字データ信号が入
力すると、駆動コイル5は直流駆動電源回路60から直流
電流の供給を受けて励磁され、レバー6を吸引して印字
ワイヤ7をプラテン16に打付ける。
するスイッチングトランジスタ61に印字データ信号が入
力すると、駆動コイル5は直流駆動電源回路60から直流
電流の供給を受けて励磁され、レバー6を吸引して印字
ワイヤ7をプラテン16に打付ける。
一方、印字データ信号がOFFになると、駆動コイル5
は、その電磁エネルギーを開放されて逆起電力を発生す
る。初期の段階では、逆起電力は、その電位がスパーク
キラー回路62の導通電位V2を上回るから、駆動コイル5
にフライホイール電流Ib2を発生させ、レバー6の運動
を補助することになる。
は、その電磁エネルギーを開放されて逆起電力を発生す
る。初期の段階では、逆起電力は、その電位がスパーク
キラー回路62の導通電位V2を上回るから、駆動コイル5
にフライホイール電流Ib2を発生させ、レバー6の運動
を補助することになる。
このようにして、プラテンの打撃が終了すると、レバ
ー6は復帰バネ12の付勢力によりダンパー部材側に復帰
を始める。
ー6は復帰バネ12の付勢力によりダンパー部材側に復帰
を始める。
ところで、今の場合には、スパークキラー回路62は、
その導通電位V2が通常温度のときに比転して定電圧ダイ
オード64のツエナ電圧だけ低めに設定されているので、
レバー6の復帰工程においても駆動コイル5には依然と
してフライフォイール電流が流れることになる。このた
め、駆動コイル5は、吸引力を維持してレバー6をプラ
テン側に付勢することになり、レバー6の復帰動作にブ
レーキを掛ける。
その導通電位V2が通常温度のときに比転して定電圧ダイ
オード64のツエナ電圧だけ低めに設定されているので、
レバー6の復帰工程においても駆動コイル5には依然と
してフライフォイール電流が流れることになる。このた
め、駆動コイル5は、吸引力を維持してレバー6をプラ
テン側に付勢することになり、レバー6の復帰動作にブ
レーキを掛ける。
したがって、ダンパー部材12は、温度の極端な低下に
よって粘弾性が低下しているとしても、駆動コイル5の
吸引力により減速されたレバー6の衝撃を受止めること
になるから、レバー6、及び印字ワイヤ7は、リバウン
ドすることなく正常位置に停止することになる。
よって粘弾性が低下しているとしても、駆動コイル5の
吸引力により減速されたレバー6の衝撃を受止めること
になるから、レバー6、及び印字ワイヤ7は、リバウン
ドすることなく正常位置に停止することになる。
他方、印字ヘッド4が高密度印字等により通常温度よ
りも温度が上昇した場合には(第5図III)、スパーク
キラー電圧設定回路70は、第1出力端子70a、及び第2
出力端子70bの両端子からHレベル信号を出力してスイ
ッチングトランジスタ67とスイッチングトランジスタ68
を共に導通させる。これにより、スパークキラー回路62
の導通電位V3は、設定温度の場合に比較して定電圧ダイ
オード64と定電圧ダイオード65のツエナ電圧の和だけ低
くなる。
りも温度が上昇した場合には(第5図III)、スパーク
キラー電圧設定回路70は、第1出力端子70a、及び第2
出力端子70bの両端子からHレベル信号を出力してスイ
ッチングトランジスタ67とスイッチングトランジスタ68
を共に導通させる。これにより、スパークキラー回路62
の導通電位V3は、設定温度の場合に比較して定電圧ダイ
オード64と定電圧ダイオード65のツエナ電圧の和だけ低
くなる。
このような状態で、作動させるべき印字ワイヤに関連
するスイッチングトランジスタ61に印字データ信号が入
力すると、駆動コイル5は直流駆動電源回路60から直流
電流の供給を受けて励磁され、レバー6を吸引して印字
ワイヤ7をプラテン16に打付ける。
するスイッチングトランジスタ61に印字データ信号が入
力すると、駆動コイル5は直流駆動電源回路60から直流
電流の供給を受けて励磁され、レバー6を吸引して印字
ワイヤ7をプラテン16に打付ける。
一方、印字データ信号がOFFになると、駆動コイル5
は、その電磁エネルギーを開放されて逆起電力を発生す
る。初期の段階では、逆起電力は、その電位がスパーク
キラー回路62の導通電位を上回るから、駆動コイル5に
フライホイール電流Ib3を発生させ、レバー6の運動を
補助することになる。
は、その電磁エネルギーを開放されて逆起電力を発生す
る。初期の段階では、逆起電力は、その電位がスパーク
キラー回路62の導通電位を上回るから、駆動コイル5に
フライホイール電流Ib3を発生させ、レバー6の運動を
補助することになる。
このようにして、プラテン16への打撃が終了すると、
レバー6は復帰バネ12の付勢力によりダンパー部材側に
移動する。
レバー6は復帰バネ12の付勢力によりダンパー部材側に
移動する。
ところで、今の場合には、スパークキラー回路62は、
その導通電位V3が通常温度のときに比較して2つの定電
圧ダイオードのツエナ電圧の和だけさらに低めに設定さ
れているので、レバー6の復帰工程においても駆動コイ
ル5には依然としてフライフォイール電流Ib3を流させ
ることになる。このため、駆動コイル5は、長時間の間
吸引力を維持してレバー6をプラテン側に付勢すること
になり、レバー6の復帰動作に長時間に亘ってブレーキ
を掛ける。
その導通電位V3が通常温度のときに比較して2つの定電
圧ダイオードのツエナ電圧の和だけさらに低めに設定さ
れているので、レバー6の復帰工程においても駆動コイ
ル5には依然としてフライフォイール電流Ib3を流させ
ることになる。このため、駆動コイル5は、長時間の間
吸引力を維持してレバー6をプラテン側に付勢すること
になり、レバー6の復帰動作に長時間に亘ってブレーキ
を掛ける。
したがって、ダンパー部材12は、温度の上昇によって
粘弾性が極めて低下しているとしても、駆動コイル5の
吸引力により減速されたレバー6の衝撃を受止めること
になるから、レバー6、及び印字ワイヤ7は、リバウン
ドすることなく正常位置に停止することになる。
粘弾性が極めて低下しているとしても、駆動コイル5の
吸引力により減速されたレバー6の衝撃を受止めること
になるから、レバー6、及び印字ワイヤ7は、リバウン
ドすることなく正常位置に停止することになる。
なお、この実施例においては、印字ヘッド温度が上限
値を逸脱した場合と、下限値を逸脱した場合とでそれぞ
れ導通電位を変更するようにしているが、ダンパー部材
の材料によっては共に同一の導通電位とするようにして
も同様の作用を奏することは明らかである。
値を逸脱した場合と、下限値を逸脱した場合とでそれぞ
れ導通電位を変更するようにしているが、ダンパー部材
の材料によっては共に同一の導通電位とするようにして
も同様の作用を奏することは明らかである。
さらに、この実施例においては、設定温度範囲の上限
を逸脱した場合におけるダンパー部材の粘弾性の低下率
が、下限値を逸脱した場合の低下率よりも大きい場合を
例に採って説明したが、下限値を逸脱した場合の低下率
の方が大きい場合には、下限値を逸脱した時に設定する
導通電位をより低めに設定すればよいことは明らかであ
る。
を逸脱した場合におけるダンパー部材の粘弾性の低下率
が、下限値を逸脱した場合の低下率よりも大きい場合を
例に採って説明したが、下限値を逸脱した場合の低下率
の方が大きい場合には、下限値を逸脱した時に設定する
導通電位をより低めに設定すればよいことは明らかであ
る。
(発明の効果) 以上説明したように本発明においては、駆動コイル
と、駆動コイルにより印字ワイヤをプラテンに打ち付け
るレバーと、レバーを待機位置に付勢するバネ部材と、
レバーの復帰時の運動エネルギーを吸収するダンパー部
材とを備えたワイヤドット型印字ヘッドを駆動するため
の駆動回路において、駆動コイルの一端に接続する直流
駆動電源回路と、駆動コイルの他端に接続するスイッチ
ング手段と、スイッチング手段に接続され、一方の入力
端子に印字データ信号が、また他方の端子に基準タイミ
ング信号発生手段からの信号が入力する出力ゲートとを
備え、タイミング信号発生手段が、印字タイミングパル
スにより起動されてレバーを駆動するのに必要な通電時
間幅を有するパルスを出力する駆動パルス信号発生回路
と、レバーの戻り工程時で、かつ印字ヘッドの温度が設
定温度範囲を超えた場合に、レバーをプラテン側に再駆
動するための一定時間幅のパルスを出力する制動パルス
発生手段とを備えたので、この電流による磁気吸引力に
よりレバーに制動を掛け、もって印字ヘッドが設定温度
範囲を逸脱してダンパー部材の粘弾性が低下している場
合であっても、レバーの復帰衝撃を十分に小さくさせて
印字ワイヤのリバンウンドを確実に防止することができ
る。
と、駆動コイルにより印字ワイヤをプラテンに打ち付け
るレバーと、レバーを待機位置に付勢するバネ部材と、
レバーの復帰時の運動エネルギーを吸収するダンパー部
材とを備えたワイヤドット型印字ヘッドを駆動するため
の駆動回路において、駆動コイルの一端に接続する直流
駆動電源回路と、駆動コイルの他端に接続するスイッチ
ング手段と、スイッチング手段に接続され、一方の入力
端子に印字データ信号が、また他方の端子に基準タイミ
ング信号発生手段からの信号が入力する出力ゲートとを
備え、タイミング信号発生手段が、印字タイミングパル
スにより起動されてレバーを駆動するのに必要な通電時
間幅を有するパルスを出力する駆動パルス信号発生回路
と、レバーの戻り工程時で、かつ印字ヘッドの温度が設
定温度範囲を超えた場合に、レバーをプラテン側に再駆
動するための一定時間幅のパルスを出力する制動パルス
発生手段とを備えたので、この電流による磁気吸引力に
よりレバーに制動を掛け、もって印字ヘッドが設定温度
範囲を逸脱してダンパー部材の粘弾性が低下している場
合であっても、レバーの復帰衝撃を十分に小さくさせて
印字ワイヤのリバンウンドを確実に防止することができ
る。
第1図は、本発明の駆動回路が適用されるワイヤドット
型印字ヘッドの一例を示す断面図である。 第2図は、第1図に示したワイヤドット型印字ヘッドを
駆動するための駆動回路の第1実施例を示すブロック図
である。 第3図は、第2図に示した駆動回路の動作を示す波形図
であって、図中Iは、印字ヘッドが設定温度範囲に収ま
っている場合の、またIIは設定温度を逸脱した場合の各
回路からの信号を示すものである。 第4図は、本発明は第2の実施例を示すブロック図であ
る。 第5図は、第4図に示した駆動回路の動作を示す波形図
であって、図中Iは、印字ヘッドが設定温度範囲に収ま
っている場合の、またIIは設定温度範囲の下限値を下回
っている場合の、さらにIIIは設定温度範囲の上限値を
上回っている場合の各回路のスパークキラー回路と駆動
コイルの電流を示すものである。 第6図は、第1図に示したドットワイヤ型印字ヘッドの
印字ワイヤの運動を示す線図である。 5……駆動コイル、6……レバー 7……印字ワイヤ 8……印字ヘッド温度検出器 12……復帰バネ、13……ダンパー部材 42……出力回路 50……基準タイミング信号発生回路 62……スパークキラー回路
型印字ヘッドの一例を示す断面図である。 第2図は、第1図に示したワイヤドット型印字ヘッドを
駆動するための駆動回路の第1実施例を示すブロック図
である。 第3図は、第2図に示した駆動回路の動作を示す波形図
であって、図中Iは、印字ヘッドが設定温度範囲に収ま
っている場合の、またIIは設定温度を逸脱した場合の各
回路からの信号を示すものである。 第4図は、本発明は第2の実施例を示すブロック図であ
る。 第5図は、第4図に示した駆動回路の動作を示す波形図
であって、図中Iは、印字ヘッドが設定温度範囲に収ま
っている場合の、またIIは設定温度範囲の下限値を下回
っている場合の、さらにIIIは設定温度範囲の上限値を
上回っている場合の各回路のスパークキラー回路と駆動
コイルの電流を示すものである。 第6図は、第1図に示したドットワイヤ型印字ヘッドの
印字ワイヤの運動を示す線図である。 5……駆動コイル、6……レバー 7……印字ワイヤ 8……印字ヘッド温度検出器 12……復帰バネ、13……ダンパー部材 42……出力回路 50……基準タイミング信号発生回路 62……スパークキラー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−222761(JP,A) 特開 昭63−317370(JP,A) 特開 昭62−286755(JP,A) 特開 昭62−263068(JP,A) 特開 平2−55150(JP,A) 特開 平2−137938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/30
Claims (2)
- 【請求項1】駆動コイルと、該駆動コイルにより印字ワ
イヤをプラテンに打ち付けるレバーと、該レバーを待機
位置に付勢するバネ部材と、前記レバーの復帰時の運動
エネルギーを吸収するダンパー部材とを備えたワイヤド
ット型印字ヘッドを駆動するための駆動回路において、 前記駆動コイルの一端に接続する直流駆動電源回路と、
前記駆動コイルの他端に接続するスイッチング手段と、
該スイッチング手段に接続され、一方の入力端子に印字
データ信号が、また他方の端子に基準タイミング信号発
生手段からの信号が入力する出力ゲートとを備え、 前記タイミング信号発生手段が、印字タイミングパルス
により起動されて前記レバーを駆動するのに必要な通電
時間幅を有するパルスを出力する駆動パルス信号発生回
路と、 前記レバーの戻り工程時で、かつ印字ヘッドの温度が設
定温度範囲を超えた場合に、前記レバーを前記プラテン
側に再駆動するための一定時間幅のパルスを出力する制
動パルス発生手段と、 から構成されているワイヤドット型印字ヘッドの駆動回
路。 - 【請求項2】駆動コイルと、該駆動コイルにより印字ワ
イヤをプラテンに打ち付けるレバーと、該レバーを待機
位置に付勢するバネ部材と、前記レバーの復帰時の運動
エネルギーを吸収するダンパー部材とを備えたワイヤド
ット型印字ヘッドを駆動するための駆動回路において、 前記駆動コイルの一端に接続する直流駆動電源回路と、
前記駆動コイルの他端に接続して、印字データによりオ
ン−オフするスイッチング手段と、 一端が前記駆動コイルの一端、及び前記駆動コイルの他
端側がアノードとなるようにダイオードを介して前記駆
動コイルの他端とに接続されたスパークキラー回路と、 前記スパークキラー回路の前記他端から一端への導通電
位を印字ヘッドの温度により制御する制御手段と、 から構成されているワイヤドット型印字ヘッドの駆動回
路。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
SG1995906509A SG28391G (en) | 1989-02-10 | 1990-02-06 | Drive circuit for driving a wire dot print head |
DE9090301211T DE69001911T2 (de) | 1989-02-10 | 1990-02-06 | Treiberschaltung fuer einen drahtpunktdruckknopf. |
EP90301211A EP0382465B1 (en) | 1989-02-10 | 1990-02-06 | Drive circuit for driving a wire dot print head |
US07/477,380 US5054941A (en) | 1989-02-10 | 1990-02-09 | Print head driving circuit for a wire dot printer |
HK71895A HK71895A (en) | 1989-02-10 | 1995-05-11 | Drive circuit for driving a wire dot print head |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160289 | 1989-02-10 | ||
JP1-33111 | 1989-02-13 | ||
JP3311189 | 1989-02-13 | ||
JP1-31602 | 1989-02-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02297452A JPH02297452A (ja) | 1990-12-07 |
JP2867489B2 true JP2867489B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=26370101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1289720A Expired - Fee Related JP2867489B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-11-06 | ワイヤドット型印字ヘッドの駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867489B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-06 JP JP1289720A patent/JP2867489B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02297452A (ja) | 1990-12-07 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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