JP2867401B2 - 動作表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオカメラによる撮影時の動作を表示す
る動作表示装置に関するものである。

従来の技術 従来、例えばビデオカメラにより撮影する場合、撮ら
れている人が、現在どのカメラで撮影されているかどう
かを知るために、ビデオカメラの前部に動作表示装置を
設け、LEDなどの発光素子を光らせることにより、撮影
中のカメラを確認できるようにしたものがあった。近
年、この種の装置において、撮影者の後方にいる人（例
えばディレクター）に対しても、撮影中であるか否かの
動作状態を知らせ、確認できるようにしたものが市場か
らの要望として高まって来ている。

第４図は従来の動作表示装置が設けられたビデオカメ
ラの斜視図である。なお、図中の矢印A,Bはビデオカメ
ラの前方，後方を示す。

第４図において、１はカメラ本体、２はカメラ本体１
の前部に設けられた表示部、３はカメラ本体１の後部に
合体された付属品（例えば、ビデオテープレコーダ）で
ある。この従来例においては、動作表示のための表示部
２は、例えばLED等で撮影時に光を発するようにしてお
り、かつLEDを保護するために、プラスチックのケース
で覆う構造としていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、外部からの衝撃
が加えられ易く、破壊され易い。また、カメラ本体１の
後部に付属品３を取り付けると表示部が遮られ、後方か
らの動作表示の確認ができないという問題があった。

本発明は上記従来の問題点を解決したもので、表示部
を収納可能に取り付けることにより、衝撃が加えられて
も、表示部が破壊されにくくすると共に、この表示部を
把手部に設けることにより、付属品を取り付けても表示
部が遮られることはなく、後方からの動作表示の確認が
できるようにした動作表示装置を提供することを目的と
するものである。

課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の動作表示装置は、
表示部を本体の最上部に設けられた把手部に収納可能に
取り付け、前記把手部に対して前記表示部を埋没または
突出できるようにし、かつ少なくとも前記表示部を突出
させた状態で前記表示部を前記本体の後方から確認でき
るように設けたものである。

作用 この構成により、ビデオカメラにより撮影をしないと
きは、表示部を把手部に収納することにより、外部から
の衝撃を受けにくくし、破壊されないようにできる。ま
た、把手部はカメラ本体の最上部に設けられているか
ら、撮影時には少なくとも表示部を突出させて後方から
の確認を容易にし、付属品を取り付けたとしても表示部
を遮ることなく、撮影中であるか否かの動作が容易に確
認できるものである。

実 施 例 以下、本発明の一実施例における動作表示装置につい
て、第１図〜第３図に示す図面を参照しながら説明す
る。なお、図中の矢印A,Bはビデオカメラの前方，後方
を示す。

第１図は本発明の実施例の動作表示装置を有するビデ
オカメラの斜視図である。

第１図において、１はカメラ本体、４はカメラ本体１
の最上部に設けられた把手、５は把手４の一部分に収納
可能に取り付けられた動作表示装置である。

第２図は本発明の実施例の動作表示装置の側断面図を
示し、第３図は第２図に示す装置の動作を示す図であ
る。

第２図において、表示部であるLED10は下ケース６に
取り付けられ、下ケース６は固定ビス９により上ケース
７と一体化している。下ケース６及び把手１には、回転
軸８が貫通する孔が設けられており、下ケース６及び上
ケース７は回転軸８により把手１に取り付けらている。
これにより、下ケース６及び上ケース７は回転軸８を中
心に回転させることができる。板バネ11は固定ビス12に
より把手１に取り付けられている。そして、その先端に
凸部11aがあり、この凸部11aが上ケース７に設けられた
第1,第２の凹部7a,7bと嵌合するようになっている。こ
の凸部11aと凹部7a,7bが嵌合することにより、第３図に
示すように第１の凹部7aと第２の凹部7bで固定すること
ができる。即ち、第１の凹部7aが凸部11aと嵌合してい
るとき、実線で示すようにLED10を把手１内に埋没させ
ることができ、第２の凹部7bが凸部11aと嵌合している
とき、２点鎖線で示すようにLED10を把手１から突出さ
せることができる。LED10は把手１から突出した状態
で、後方の向きになる。

ここで、ビデオカメラによる撮影を行なわない場合
は、LED10を把手１内に埋没させ、撮影を行なう場合はL
ED10を突出させるようにすれば、外部からの衝撃による
保護と後方からの動作表示の確認が可能になる。

なお、上記ケース７の固定方法は、必ずしも凹部を必
要とせず、板バネ11による押圧と上ケース７との摩擦を
利用するものであってもよい。さらに、板バネ11によら
ず、ゼンマイバネを用いて上ケース７及び下ケース６を
起き上がらせるようにして突出させ、かつ埋没させると
きは上ケース７及び下ケース６を把手１にロックするロ
ック機構を設けたものとする。そして、上ケース７をプ
ッシュして、第１のプッシュで上ケース７及び下ケース
６と把手１とのロック機構をはずし、LED10を突出さ
せ、第２のプッシュで上ケース７及び下ケース６を把手
１にロックして、LED10を埋没させる構成の、プッシュ
・プッシュ式のポップアップ機構を用いてもよい。

発明の効果 以上のように本発明の動作表示装置によれば、カメラ
本体の最上部にある把手部に表示器であるLEDを設けた
ため、後方からの動作表示の確認を容易にすることがで
き、かつ、表示器を把手部に収納可能に取り付けた構成
であるため、撮影しないときは表示器を把手部内に埋没
させて、外部からの衝撃に対して保護することができる
など、その実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における動作表示装置を有する
ビデオカメラの斜視図、第２図は本発明の一実施例を示
す動作表示装置の側断面図、第３図は第２図に示す動作
表示装置の動作を示す側断面図、第４図は従来の動作表
示装置を有するビデオカメラの斜視図である。 １……カメラ本体、４……把手、５……動作表示装置、
６……下ケース、７……上ケース、８……回転軸、９…
…固定ビス、10……LED、11……板バネ、12……固定ビ
ス。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カメラ本体と前記カメラ本体の最上部に設
   けられた把手部と前記カメラ本体の撮影状態を表示する
   動作表示部とを備え、前記動作表示部は前記把手部に埋
   没及び突出可能に取り付け、かつ前記動作表示部を前記
   把手部から突出させた場合は前記ビデオカメラ本体の後
   方から前記動作表示部が確認できるように構成したこと
   を特徴とする動作表示装置。