JP2867378B2 - 4相ステッピングモータの駆動装置及び4相ステッピングモータ - Google Patents

4相ステッピングモータの駆動装置及び4相ステッピングモータ

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JP2867378B2
JP2867378B2 JP4148474A JP14847492A JP2867378B2 JP 2867378 B2 JP2867378 B2 JP 2867378B2 JP 4148474 A JP4148474 A JP 4148474A JP 14847492 A JP14847492 A JP 14847492A JP 2867378 B2 JP2867378 B2 JP 2867378B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は16ステップにて電気角
を一巡させることのできる4相ステッピングモータの駆
動装置及び4相ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図9および図10を参照して従来の
技術を説明する。従来の4相ステッピングモータ900
は、回転子に互いに反対方向にトルクを発生するA相コ
イル91と逆A相コイル92、および、回転子に互いに反対
方向のトルクを発生するB相コイル93と逆B相コイル94
の4組の励磁コイルを備えている。そして、固定子に
は、A相コイル91と逆A相コイル92とが巻回された極
と、B相コイル93と逆B相コイル94とが巻回された極と
が交互に配置されている。
【0003】A相コイル91と逆A相コイル92の一方の端
子は、スイッチングを行うトランジスタQ91 〜Q94 を介
することによって、電源95のプラス端子とマイナス端子
の双方に接続されると共に、B相コイル93と逆B相コイ
ル94の一方の端子は、トランジスタQ95 〜Q98 を介する
ことによって電源96のプラス端子とマイナス端子の双方
に接続されている。そして、A相コイル91の他方の端子
は、逆A相コイル92の他方の端子に接続されており、ま
た、B相コイル93の他方の端子は、逆B相コイル94の他
方の端子に接続されている。各相コイル91〜94のインピ
ーダンスを等しく、各相コイル91〜94のそれぞれに同じ
大きさの電流を通電したときには回転子49には同じ大き
さのトルクが発生する。
【0004】トランジスタQ91 〜Q98 を導通させ、ま
た、導通を遮断することによって、各相コイル91〜94に
図10に示すような16段階を1巡として変化する電流911
、921、931 、941 を通電すると、4相ステッピングモ
ータ900 の回転子が回転する。前記のように各相コイル
91〜94のインピーダンスは等しいので、各相コイル91〜
94に与えるべき電圧は、各相コイル91〜94に通電される
電流の大きさに比例するから、各段階において電源95が
A相コイル91と逆A相コイル92に供給すべき電圧951
と、電源96がB相コイル93と逆B相コイル94に供給すべ
き電圧961 は図10に示すように変化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10の電源95と電源96
の電圧波形から分かるように、偶数段階では、電源95と
96とが供給すべき電圧951 と電圧961 は等しい。しか
し、奇数段階では、電圧951 と電圧961 とは異なった大
きであることが要求される。なお、段階0と段階8で
は、トランジスタQ95 〜Q98 が導通していない状態であ
るから、電圧951 と電圧961 との違いは問題とする必要
はなく、また、段階4と段階12でも、トランジスタQ91
〜Q94 が導通していない状態であるから、電圧951 と電
圧961 の違いは問題ではない。
【0006】このように、電圧951 と電圧961 は、奇数
段階において異なった大きさであることが要求されるか
ら、電源95と電源96とは、別個にしなければならない。
即ち、従来の16段階を1巡として変化する電流を各相コ
イルに通電する4相ステッピングモータ、およびその駆
動装置や駆動方法においては、各相コイル91〜94を励磁
するために、2組の電源を必要としたので、駆動装置が
複雑、高価になると共に、このような駆動装置を一体的
に組み込んだ4相ステッピングモータのコストも高くな
っていた。このようなコスト高を避けるために単一電源
とするには、4相ステッピングモータ900 の各相への通
電を行うときに、図10に示す奇数段階を割愛し、1巡8
段階で変化する電流を通電するようにせざるをえない
が、そうすると、4相ステッピングモータ900 の回転角
度の微細な制御が困難になる。
【0007】本発明は上記した背景の下で創作されたも
のであり、その目的とするところは、上記のような欠点
のない4相ステッピングモータの駆動装置及び4相ステ
ッピングモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の4相ステッピン
グモータの駆動装置及び4相ステッピングモータは上記
問題を解決するために次のような構成にしている。
【0009】本発明の4相ステッピングモータの駆動装
置は、スイッチ素子Q1〜Q4がブリッジ接続されてお
り且つスイッチ素子Q1〜Q4のスイッチングによりA
相、逆A相励磁コイルを励磁するための電流を生成する
A相用バイポーラ駆動回路と、スイッチ素子Q5〜Q8
がブリッジ接続されており且つスイッチ素子Q5〜Q8
のスイッチングによりB相、逆B相励磁コイルを励磁す
るための電流を生成するB相用バイポーラ駆動回路と、
A相用、B相用バイポーラ駆動回路に電流を供給する共
通の電源と、16ステップにて4相ステッピングモータ
の電気角を一巡させるに必要なタイミング信号を外部か
ら入力するためのタイミング信号入力端子と、タイミン
グ信号入力端子を介して入力されたタイミング信号に従
ってスイッチ素子Q1〜Q8をスイッチングさせる回転
制御部とを具備し、A相励磁コイルと逆A相励磁コイル
との中点とB相励磁コイルと逆B相励磁コイルとの中点
とが共通接続されており、前記タイミング信号に従って
スイッチ素子Q1〜Q8をスイッチングさせることによ
り、第0、第4、第8及び第12の各ステップでは、4
つの相コイルの内の同一磁極に係る2つに定格電流Iを
流し、第2、第6、第10及び第14の各ステップで
は、4つの相コイルの全てにI/2の電流を流し、第
1、第3、第5、第7、第9、第11、第13及び第1
5の各ステップでは、4つの相コイルの内の1つに定格
電流Iを流し、他の2つにI/2の電流を流す一方で、
残る一つの相コイルについては電流を流さないような構
成となっている
【0010】本発明の4相ステッピングモータは、上記
したような4相ステッピングモータの駆動装置を内部に
組み込んだ構成となっている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1〜図8は本実施例を説明するための図面であ
って、図1は本発明の一実施例の4相ステッピングモー
タの電気的構成を示す回路図、図2はこの回路図の一部
の詳細図、図3は4相ステッピングモータの断面説明
図、図4は4相ステッピングモータの一部破断斜視図、
図5は半導体開閉素子群のそれぞれの素子の開閉状態と
各相コイルのそれぞれに流れる電流の状態と電源の電圧
の状態とを示すタイミング図、図6〜8は回転子に発生
したトルクの状態を示す説明図である。
【0012】以下、まず、固定子に8個の極を有する4
相ステッピングモータを例にとって説明する。図3に示
すように、4相ステッピングモータ100 は、先端に図示
しない歯が形成されている8個の極31〜38を設けた固定
子30と、周面に図示しない歯が形成されている回転子39
とを備えている。極31には励磁コイル11a と12a が、極
33には励磁コイル11b と12b が、極35には励磁コイル11
c と12c が、極37には励磁コイル11d と12d が、それぞ
れ、巻回されている。また、極32には励磁コイル13a と
14a が、極34には励磁コイル13b と14b が、極36には励
磁コイル13c と14c が、極38には励磁コイル13d と14d
が、それぞれ、巻回されている。
【0013】図2および図3に示すように、励磁コイル
11a 〜11d は直列に接続されてA相コイル11を形成して
おり、励磁コイル12a 〜12d は直列に接続されて逆A相
コイル12を形成している。また、励磁コイル13a 〜13d
は直列に接続されてB相コイル13を形成しており、励磁
コイル14a 〜14d は直列に接続されて逆B相コイル14を
形成している。そして、各相コイル11〜14は、互いに等
しいインピーダンスを持ち、これら各相コイル11〜14の
それぞれに同じ大きさの電流を通電したときには、同じ
大きさのトルクが回転子39に発生する。なお、各相コイ
ル11〜14に通電する電流の方向を反転させると、回転子
39に発生するトルクの方向も反転する。
【0014】図2に示すように、A相コイル11には一端
に端子111 (第1端子) が他端に端子112 (第2端子)
が設けられており、逆A相コイル12には一端に端子121
(第1端子) が他端に端子122 (第2端子) が設けられ
ている。また、B相コイル93には一端に端子131 (第1
端子) が他端に端子132 (第2端子) が設けられてお
り、逆B相コイル94には一端に端子141 (第1端子) が
他端に端子142 (第2端子) が設けられている。
【0015】なお、A相コイル11に端子111 から端子11
2 の方向に通電したときに回転子39に発生するトルクの
方向と、逆A相コイル12に端子121 から端子122 の方向
に通電したときに回転子39に発生するトルクの方向と
は、互いに逆方向となるように、A相コイル11と逆A相
コイル12が極31、33、35、および37に巻回されている。
また、B相コイル13に端子131 から端子132 の方向に通
電したときに回転子39に発生するトルクの方向と、逆B
相コイル14に端子141 から端子142 の方向に通電したと
きに回転子39に発生するトルクの方向とは、互いに逆方
向となるように、B相コイル13と逆B相コイル14が極3
2、34、36、および38に巻回されている。
【0016】本実施例の4相ステッピングモータ100 で
は、端子112 と端子122 が接続されており、端子132 と
端子134 が接続されている。そして、従来の4相ステッ
ピングモータ900 と異なっている点は、端子112 と端子
122 との接続点と、端子132と端子142 との接続点と
が、中性線としてのリードワイヤ101 によって接続され
ていることである。即ち、各相コイル11〜14の第2端子
が相互に電気的に接続されている。実際的には、図3に
示すように、端子122 と142 とがリードワイヤ101 によ
って接続されている。
【0017】図1および図2に示すように、端子111 は
トランジスタQ1およびQ2を介して電源16のそれぞれプラ
スおよびマイナス端子161 、162 に接続されており、端
子121 はトランジスタQ3およびQ4を介して電源16のそれ
ぞれプラスおよびマイナス端子161 、162 に接続されて
いる。また、端子131 はトランジスタQ5およびQ6を介し
て電源16のそれぞれプラスおよびマイナス端子161 、16
2 に接続されており、端子141 はトランジスタQ7および
Q8を介して電源16のそれぞれプラスおよびマイナス端子
161 、162 に接続されている。
【0018】上記を詳しく説明すると、A相コイル11の
端子111 はトランジスタQ1のコレクタおよびトランジス
タQ2のコレクタに接続されており、逆A相コイル12の端
子121 はトランジスタQ3のコレクタおよびトランジスタ
Q4のコレクタに接続されている。またB相コイル13の端
子131 は、トランジスタQ5のコレクタとトランジスタQ6
のコレクタとに導かれ、逆B相コイル14の端子141 はト
ランジスタQ7のコレクタとトランジスタQ8のコレクタと
に導かれている。
【0019】トランジスタQ1、Q3、Q5、Q7の各エミッタ
は、定電源である電源16のプラスの出力端子161 に接続
され、トランジスタQ2、Q4、Q6、Q8の各エミッタは、駆
動電源16のマイナスの出力端子162 に導かれている。ま
た8つのトランジスタQ1〜Q8のベースは、それぞれが回
転制御部15に導入されている。そして回転制御部15に
は、タイミング信号入力端子17より入力され、動作のタ
イミングを示すタイミング信号171 と、方向入力端子18
より入力され、回転の方向を指示する方向信号181 とが
与えられている。
【0020】なお上記構成において、4組の相コイル11
〜14と電源16の出力端子161 との接続を開閉するトラン
ジスタQ1、Q3、Q5、Q7によって半導体開閉素子群10a が
構成され、また、相コイル11〜14と駆動電源16の出力端
子162 との接続を開閉するトランジスタQ2、Q4、Q6、Q8
によって半導体開閉素子群10b が構成されている。
【0021】図4に示すように、4相ステッピングモー
タ100 の略円筒形状のモータカバー21内には、固定子30
と出力軸22が取り付けられた回転子(図4では図示しな
い)とが設けられている。モータカバー21の下部には、
4相ステッピングモータを固定するための取付足24が設
けられている。
【0022】モータカバー21の側部には、収納ケース21
3 が形成されていて、この収納ケース213 の内部には、
回転制御部15、電源16、およびその付属回路が組み上げ
られた回路基板25が取り付けられている。また収納ケー
ス213 の側壁214 には2つの開口215 、216 が形成され
ていて、開口215 には、図1に示した電気回路を動作さ
せるための電源である商用電源を接続するための端子板
217 が顔を覗かせており、開口216 には、タイミング信
号入力端子17と方向入力端子18とを構成する端子板218
が顔を覗かせている。そしてモータカバー21の収納ケー
ス213 と反対側には、半導体開閉素子群10a 、10b を構
成する8つのトランジスタQ1〜Q8が固定されている冷却
フィン26が取り付けられている。
【0023】図5は、8つのトランジスタQ1〜Q8のそれ
ぞれの導通状態と4組の相コイル11〜14のそれぞれに流
れる電流の状態を示すタイミング図であり、図6〜図8
は、発生したトルクの状態を示す説明図である (図5に
おける各相コイル11〜14の電流の表示は、第1端子から
第2端子に向かって電流が流れるときにはプラス、その
逆のときにはマイナスとして示されている) 。
【0024】図5を参照しつつ、4相ステッピングモー
タ100 の動作について以下に説明する。いま端子板217
に商用電源が接続され、端子板218 には、外部装置か
ら、回転の方向とそのタイミングを制御するための信号
が接続されているとする。そして動作開始となると、段
階0において回転制御部15は、トランジスタQ1とトラン
ジスタQ4とをオン状態に設定する (図5の501 、502 に
より示す) 。この状態において、電源16が発生して4相
ステッピングモータ100 に供給される電流値をIで示す
と、A相コイル11には電流値I (プラス定格電流) が流
れ、逆A相コイル12には電流値-I(マイナス定格電流)
が流れる(503、504 により示す) 。またB相コイル13と
逆B相コイル14とに流れる電流値は0となる。そのため
A相コイル11が発生するトルクは図6のベクトル601 に
より示されるトルクとなり、逆A相コイル12が発生する
トルクはベクトル602 により示されるトルクとなって、
その合成トルクは、ベクトル601 とベクトル602 とを加
算したベクトル603 によって示されるトルクとなる。
【0025】なお、この4相ステッピングモータ100 は
以下にのべる式を満足するような構造を持っている。即
ち、各相コイル11〜14にそれぞれ電流iw を通電した状
態で、回転子39に外力(トルク) Tを加えて回転子39を
θ度(機械角) 変位させたときに次式が成り立つ。 T≒K×Σ{iw ×sin(n×θ−φw ) } 但し、Kは比例定数、nは4相ステッピングモータ100
の構造によって定まる定数(各相コイル11〜14に共通)
、φw は各相コイル11〜14に固有の定数である。そし
て、前記トルクベクトルは、前記式の正弦関数を、振幅
(K×iw ) に対応する長さと、位相角(φw ) に対応
する偏角を持つベクトルにて表示したものである。ま
た、合成トルクベクトルは、前記式の総和(これも正弦
関数になる)について、同様の方法でベクトルにて表示
したものである。
【0026】タイミング信号入力端子17にタイミング信
号171 としてパルスが1つ送出されると段階は0から1
へと進み、トランジスタQ1、Q4はオン状態に維持された
まま、さらにトランジスタQ8がオン状態となるように設
定される(505により示す) 。この状態においては、A相
コイル11には電流値I が流れ(506により示す) 、逆A相
コイル12と逆B相コイル14とのそれぞれには電流値-I/2
(マイナス1/2定格電流) が流れることから(507、50
8 により示す) 、逆A相コイル12が発生するトルクは、
ベクトル602 に対し、同方向であり、その長さが1/2 の
ベクトル604 により示されるトルクとなる。また逆B相
コイル14が発生するトルクは、その長さがベクトル604
と同一であり、方向が時計方向に90度回転したベクトル
605 によって示されるトルクとなる。またA相コイル11
が発生するトルクはベクトル601と同一のベクトル606
により示されるトルクとなるので、その合成トルクは、
ベクトル607 によって示されるトルクとなる。
【0027】このベクトル607 のベクトル603 に対する
電気角は、その値をθで示すと、 θ= arctan (-(-I/2)/(I-(-I/2))) = arctan (1/3) ≒ 18.4 ° となる。この電気角18.4°は、1回転の360 °を16分割
した電気角22.5°より4.1 °少ない角度となっている
が、この差異は、近似によって生じ得る偏差(打ち切り
誤差) の範囲内であるので、無視できる値となってい
る。
【0028】そしてタイミング信号入力端子17に再びパ
ルスが送出されて段階2となったときには、さらにトラ
ンジスタQ5がオン状態となるので(509により示す) 、A
相コイル11とB相コイル13との各々には電流値I/2 (プ
ラス1/2定格電流) が流れ(510、511 により示す) 、
逆A相コイル12と逆B相コイル14とには電流値-I/2が流
れる(512、513 により示す) 。そのため、A相コイル11
と逆A相コイル12とは共に同方向のベクトル608 、609
(その長さは共にベクトル601 の長さの1/2)により示さ
れるトルクを発生し、B相コイル13と逆B相コイル14と
は、その長さがベクトル608 と同じであり、方向が時計
方向に90°回転したベクトル610 、611 により示される
トルクを発生する。そのため合成トルクは、ベクトル60
3 に対して時計方向に45°回転したベクトル612 により
示されるトルクとなる。
【0029】段階3では上記状態からトランジスタQ1が
オフとなる(514により示す) ため、B相コイル13には電
流値I が流れ(515により示す) 、逆A相コイル12と逆B
相コイル14とには電流値-I/2が流れる(516、517 により
示す) 。そのためB相コイル13はベクトル613 により示
すトルクを発生し、逆A相コイル12はベクトル614 によ
り示すトルク、逆B相コイル14はベクトル615 により示
すトルクを発生することになって、その合成トルクは、
ベクトル603 に対して時計方向に81.6°回転したベクト
ル616 により示されるトルクとなる (電気角77.5°に対
する偏差については無視できる範囲内の値である)。
【0030】以下に続く段階4〜段階15においては、図
5に示すように、各段階毎に8つのトランジスタQ1〜Q8
のオンオフが設定され、A相コイル11、逆A相コイル1
2、B相コイル13、逆B相コイル14には、トランジスタQ
1〜Q8のオンオフの設定に対応した電流が流れることか
ら、段階4における合成トルクは、図5のベクトル617
により示されるトルクとなり、段階5での合成トルクは
ベクトル618 により示されるトルクとなる。そして段階
14まで進んだときの合成トルクはベクトル619 により示
されるトルクとなり、段階15におけるそれはベクトル62
0 によって示されるトルクとなる。そして次に続く段階
は段階0により示す状態と同一となり、以下同様の動作
が繰り返されることによって、合成トルクは、電気角の
一巡、即ち、360 度につき16段階にて時計方向に1回転
する。
【0031】合成トルクが以上のように回転することか
ら、その回転に伴って回転子49が回転するため、回転子
49に取り付けられた出力軸22が時計方向に回転する。ま
た方向信号181 のレベルが反転した場合には、半導体開
閉素子群10a 、10b の開閉状態は、段階15から段階0 に
向かう方向でもって開閉が制御されるため、回転軸22は
反時計方向に回転することとなる。
【0032】本実施例の4相ステッピングモータ100
は、中性線であるリードワイヤ101 によって全ての相コ
イル11〜14が電気的に導通している上に、前述のよう
に、トランジスタQ1〜Q8を開閉して相コイル11〜14を順
次、順相若しくは逆相に励磁し、或いは、励磁を遮断す
る結果、相コイル11〜14には図5に示すような電流が流
れる。そして、相コイル11〜14に流れる電流を合成する
と、いずれの段階においても一定の大きさになるから、
電源16は、常に一定の大きさの電圧520 を保っておれば
よい。即ち、この4相ステッピングモータ100 を駆動す
るには、1組の電源16のみでよい。
【0033】なお本発明は上記実施例に限定されず、回
転する合成トルクは、図8に示すように、A相コイル11
の端子111 から端子112 に電流を流したときのトルクの
方向(621により示す) を0°とすると、方向が0°、90
°、180 °、270 °のときの合成トルクを示すベクトル
603 、617 、・・・の各先端を結ぶ正方形622 の辺にそ
の先端が達するベクトルによってその強度が示されるこ
ととなり、合成トルクの強さは、方向によって強さの異
なるトルクとなることから、電源16の電流値を可変とす
る (段階0 における電流値に比して、段階4 、8 、12で
は同じ電流値、段階2 、6 、10、14では約1.41倍の電流
値、段階1 、3 、5 、7 、9 、11、13、15では約1.26倍
の電流値とする) ことによって、各合成トルクの強さを
一定に揃える構成とすることが可能である。
【0034】また、本実施例では、各相コイル11〜14の
通電の開閉を行う半導体開閉素子としてトランジスタQ1
〜Q8を用いた場合について説明したが、これらトランジ
スタQ1〜Q8はバイポーラ型或いは電界効果型のいずれの
トランジスタでもよく、また、相コイル11〜14に通電す
る電流が大きいときには、例えばサイリスタ等を用いる
ことができる。更に、本実施例では、固定子の極数が8
である場合を説明したが、8にこだわるものではなく、
4の倍数個であれば本実施例と同様の効果を発揮するこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上、本発明に係る4相ステッピングモ
ータの駆動装置による場合、電源が1台でありながら、
16ステップにて4相ステッピングモータの電気角を一
巡させることのできる構成となっているので、従来に比
べて電源を1台分省略することができ、これに伴って、
装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。 本発
明に係る4相ステッピングモータは、上記したような4
相ステッピングモータの駆動装置を内部に組み込んだ構
成となっているので、モータの回転角度の微細制御が可
能であるばかりでなく、モータの小型化及び低コスト化
を上記と同様に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の4相ステッピングモータの
電気的構成を示す回路図である。
【図2】回路図の一部の詳細図である。
【図3】4相ステッピングモータの断面説明図である。
【図4】4相ステッピングモータの一部破断斜視図であ
る。
【図5】半導体素子群のそれぞれの素子の開閉状態と各
相コイルのそれぞれに流れる電流の状態と電源の電圧の
状態とを示すタイミング図である。
【図6】発生したトルクの状態を示す説明図である。
【図7】発生したトルクの状態を示す説明図である。
【図8】発生したトルクの状態を示す説明図である。
【図9】従来の4相ステッピングモータの電気的構成を
示す回路図である。
【図10】従来の4相ステッピングモータの各相コイル
に流れる電流と電源の電圧との関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10a 半導体開閉素子群 10b 半導体開閉素子群 11 A相コイル 12 逆A相コイル 13 B相コイル 14 逆B相コイル 16 電源 30 固定子 31〜38 極 39 回転子 111 、121 、131 、141 第1端子 112 、122 、132 、142 第2端子 161 プラス端子 162 マイナス端子 Q1〜Q8 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 英一 京都府京都市右京区嵯峨広沢南下馬野町 12番地 マイコム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−96199(JP,A) 特開 昭63−225977(JP,A) 特開 平1−214295(JP,A) 特開 昭61−150655(JP,A) 実開 昭56−113500(JP,U) 特公 昭38−7418(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ素子Q1〜Q4がブリッジ接続
    されており且つスィッチ素子Q1〜Q4のスイッチング
    によりA相、逆A相励磁コイルを励磁するための電流を
    生成するA相用バイポーラ駆動回路と、スイッチ素子Q
    5〜Q8がブリッジ接続されており且つスイッチ素子Q
    5〜Q8のスイッチングによりB相、逆B相励磁コイル
    を励磁するための電流を生成するB相用バイポーラ駆動
    回路と、A相用、B相用バイポーラ駆動回路に電流を供
    給する共通の電源と、16ステップにて4相ステッピン
    グモータの電気角を一巡させるに必要なタイミング信号
    を外部から入力するためのタイミング信号入力端子と、
    タイミング信号入力端子を介して入力されたタイミング
    信号に従ってスイッチ素子Q1〜Q8をスイッチングさ
    せる回転制御部とを具備し、A相励磁コイルと逆A相励
    磁コイルとの中点とB相励磁コイルと逆B相励磁コイル
    との中点とが共通接続されており、前記タイミング信号
    に従ってスイッチ素子Q1〜Q8をスイッチングさせる
    ことにより、第0、第4、第8及び第12の各ステップ
    では、4つの相コイルの内の同一磁極に係る2つに定格
    電流Iを流し、第2、第6、第10及び第14の各ステ
    ップでは、4つの相コイルの全てにI/2の電流を流
    し、第1、第3、第5、第7、第9、第11、第13及
    び第15の各ステップでは、4つの相コイルの内の1つ
    に定格電流Iを流し、他の2つにI/2の電流を流す一
    方で、残る一つの相コイルについては電流を流さないよ
    うな構成となっていることを特徴とする4相ステッピン
    グモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の4相ステッピングモータの駆
    動装置が内部に組み込まれていることを特徴とする4相
    ステッピングモータ。
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