JP2867121B2 - 曲線推進用凾渠 - Google Patents

曲線推進用凾渠

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JP2867121B2
JP2867121B2 JP22848895A JP22848895A JP2867121B2 JP 2867121 B2 JP2867121 B2 JP 2867121B2 JP 22848895 A JP22848895 A JP 22848895A JP 22848895 A JP22848895 A JP 22848895A JP 2867121 B2 JP2867121 B2 JP 2867121B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲線を含む推進工法で
凾渠を推進埋設する際の、曲線推進用凾渠に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来、曲線を含む推進方法は、シールド掘
進機が曲線始点に到達すると、シールド掘進機が所定の
曲線を形成するように、シールド掘進機内に装備した方
向制御ジャッキを調整してシールド掘進機を所定の方向
に偏向させ、曲線穴を造成しながらシールド掘進機を押
圧していく。シールド掘進機に後続する推進管は、立坑
側に設置した元押ジャッキで推進管の後端面を加圧する
ことにより、シールド掘進機の進んだ掘削穴を追随して
推進埋設する推進方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
り、円形断面のコンクリート管等は所定の曲線に推進埋
設していくことが可能となった。従来技術のように円形
断面のコンクリート管では、管の継手部の止水方法とし
て、外周に環状の止水ゴムを取り付け、コンクリート管
に嵌合した鋼製カラーに止水ゴムを密着させて止水する
方法が用いられており、円形断面であるため鋼製カラー
と止水ゴムの密着が充分に行え、ほぼ完全な止水が行え
る。しかし、矩形のコンクリート凾渠を曲線状に形成し
た場合には、曲線外側の凾渠接続部の開口形状が長い直
線的な開口となり、従来技術による方法では、鋼製カラ
ーが変形し易く、構造的に問題があり、充分な鋼製カラ
ーと止水ゴムの密着が行えず、完全な止水を行うことが
困難であり、凾渠推進では直線推進施工のみが採用され
ているのが現状である。
【0004】そこで本発明は、上記した従来技術の問題
点を解決するために、管渠の曲線推進でも、容易に確実
に実施できる曲線推進用凾渠を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、曲線
推進用凾渠の中間部に対向して固設した断面が鍵形状の
金属製矩体と、前記対向する金属製矩体の頂版と底版の
鉛直部材面の中央部に固設して前後の凾渠体を偏向可能
としたピン機構と、前記対向する金属製矩体の鉛直部材
面全周に強着して前後の管渠体に可撓性をもたせたゴム
材とより構成される曲線推進用管渠である。
【0006】対向する金属製矩体の鉛直部材面は、予め
全周にわたってゴム材を加硫接着して一体化させるとと
もに、頂版と底版鉛直部材面の中央部には左右方向に変
更可能なピン機構が固設されている。ピン機構の構造と
しては、一般に用いられている標準的な機構もので良
い。ピン機構を設置する場所としては、金属製矩体の頂
版と底版の鉛直部材面の上部と下部の2ヵ所づつに配置
しても良いし、中間部に1ヵ所づつ配置しても良い。
【0007】鍵形状の金属製矩体の水平部材は、端面の
上部に設けたピン機構に周辺地盤の土砂が噛み込まない
ようにするため、前方の外径を後方の外径より大きく
し、さらに前方の水平部材を後方に延長して、後方の水
平部材が前方の水平部材に嵌まり込む構造となってい
る。
【0008】対向する金属製矩体の設置が完了すると、
金属製矩体の前後にコンクリート凾渠体が打設され、曲
線用推進管渠の製作が完了する。金属製矩体とコンクリ
ート凾渠体を一体化させるために、各金属性矩体の鉛直
部材面のコンクリート側には、アンカーボルト等が溶接
されている。
【0009】各推進用管渠の接続は、曲線推進用凾渠の
端面に止水材等を介在させて、ボルトやPC鋼材により
剛結合させることにより、一体化して止水を行う。
【0010】
【作用】上記した発明によれば、曲線始点に入るとシー
ルド掘進機は曲線を造成し所定の曲線を形成しながら掘
進を進めていく。シールド掘進機に後続する曲線推進用
凾渠は、管渠の中間部に設けたピン機構部分で偏向し、
シールド掘進機の造成した掘削穴に追随していく。この
時、中間部の偏向部分には、対向する金属製矩体にゴム
材を強着して接続しており、曲線の内側では圧縮作用を
受けて縮小し、曲線の外側では引張作用を受けて伸長す
る。金属製矩体とゴム材は、加硫接着して一体化接続さ
れているので、金属製矩体とゴム材が剥離することはな
く、完全な止水が行える。シールド掘進機及び曲線推進
用凾渠を推進埋設する推進力の伝達は、各凾渠の中間部
に固設したピン機構により伝達される構造となってい
る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を基に
説明する。図1は、本発明の一実施例である曲線推進用
凾渠の中間部分を説明する断面図である。対向する断面
が鍵形状の金属製矩体4、6の頂版と底版の鉛直部材面
の中央部の上部と下部に、左右方向に偏向可能なピン機
構1が管19が固設されている。上下のピン機構1に挟
まれた鉛直部材面と両側面には、ゴム材2が加硫接着さ
れて一体化されている。前方の金属製矩体4の水平方向
部材は、曲線推進用凾渠3の外径と同じ大きさに製作さ
れ、ピン機構1を覆うように後方に延長して延長水平部
材5が設けられている。後方の金属製矩体6は、前方の
金属製矩体4の水平部材より小さく製作されていて、前
方の延長水平部材5に後方の金属製矩体6の水平部材が
嵌まり込む構造となっている。中間部の装置の製作が完
了すると、前後にコンクリートが打設され、一体化した
曲線推進用凾渠3が完成する。金属製矩体4、6とコン
クリート凾渠体との一体化をより大きくさせるために、
各金属性矩体4、6の鉛直部材背面にアンカーボルト7
等が取り付けられている。
【0012】ピン機構1として、鉛直部材面の上部と下
部の2ヵ所づつに設置する方法を開示したが、曲線推進
用凾渠3の大きさや土質条件等によって推進力が比較的
少ない場合には、金属製矩体4、6の頂版と底版の鉛直
部材面の中央部の中間に1ヵ所づつ固設することも可能
である。
【0013】図2は、本発明の曲線推進用凾渠の中間部
を説明する横断面図である。金属製矩体4、6の頂版と
底版の鉛直部材面の中央部の上部と下部には、ピン機構
1が固設されている。ピン機構1に挟まれた頂版と底版
の鉛直部材面と両側面の全周にわたって、ゴム材2が金
属製矩体4、6に強着されている。
【0014】図3は、本発明の曲線推進用凾渠のピン機
構を説明する平面図である。曲線推進用凾渠3の中間部
に設置されたピン機構1により、前後のコンクリート凾
渠体は左右に偏向が可能な構造となっている。また、金
属製矩体4、6の鉛直部材面全周に強着されたゴム材2
は、曲線用推進凾渠3の偏向に伴い、金属製矩体4、6
から剥離することなく曲線外側では伸長し、曲線内側で
は縮小して完全な止水性を発揮する。
【0015】図4は、曲線用推進凾渠3が曲線推進施工
されていく状況を説明する平面図である。各曲線用推進
凾渠3の接続は、従来技術であるボルトやPC鋼材(図
示省略)により緊結されて一体化されている。この時、
接続部の端面8に止水材を介在させておくと、止水性は
向上する。曲線推進用管渠3が曲線区間に入ると、各曲
線推進用凾渠3は、中間部でピン機構1により所定の方
向に自由に偏向していく。この時、曲線推進用凾渠3を
推進埋設していく推進力は、曲線推進用凾渠3からピン
機構1を介して伝達されていく。
【0016】次に、上記発明の曲線推進用凾渠3を用い
た曲線推進施工について説明する。発進立坑に設置され
たシールド掘進機により、地中に掘削穴を形成しながら
シールド掘進機が推進埋設されていく。シールド掘進機
の後方には、曲線推進用凾渠3が順次接続されていく。
シールド掘進機や曲線推進用凾渠3を推進埋設していく
推進力は、発進立坑内に装備した元押ジャッキ(図示省
略)の押圧を、曲線推進用凾渠3の後端面からピン機構
1を経て前方へと伝達していく。施工区間が直線施工の
場合は、シールド掘進機は直線を維持して掘進を進めて
いき、後続する曲線推進用管渠3もシールド掘進機の軌
跡を追随して、直線に推進埋設されていく。
【0017】曲線施工の場合は、シールド掘進機が曲線
始点にくると、シールド掘進機は所定の曲線を形成する
ようにシールドジャッキにより偏向され、曲線を進んで
いく。シールド掘進機に後続する曲線推進用凾渠3の前
部は、シールド掘進機に追随して曲線推進凾渠3の中間
部のピン機構1で偏向される。この時、各曲線推進用凾
渠3の接続部8は、剛結合されており開口しない構造と
なっている。このように、曲線施工の場合には各曲線推
進凾渠3の中間部に固設したピン機構1部分の偏向によ
り、順次正確な曲線推進埋設ができる。
【0018】曲線偏向時に、曲線推進用凾渠3の中間部
の金属製矩体4、6に強着したゴム材2は、曲線外側で
は接続部が広がるために伸長され、曲線内側では接続部
が縮まるために縮小されるが、曲線内側のゴム材2は縮
小によりる体積変化で内側へはみ出した状態となって、
施工完了後に支障となる場合があるので、曲線内側の側
面部分のゴム材2に所定の幅をもった溝を設けておくこ
とで、縮小による体積変化を吸収する方法を用いること
もできる。
【0019】
【発明の効果】本発明の曲線推進用管渠により、曲線の
偏向と推進力の伝達は、各曲線推進用管渠の中間部に固
設したピン機構により確実で正確に行われ、曲線偏向に
よる曲線推進用凾渠の開口に対しては、コンクリート凾
渠体に一体化して固設した金属製矩体に、加硫接着して
強着したゴム材が伸縮に対して変形して対応するため、
従来技術で問題となっていた止水性も解決した。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である曲線推進用凾渠の中間
部分を説明する断面図である。
【図2】曲線推進用凾渠の中間部分を説明する横断面図
である。
【図3】曲線推進用管渠のピン機構を説明する平面図で
ある。
【図4】曲線推進用凾渠が曲線推進施工されていく状況
を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 ピン機構 2 ゴム材 3 曲線推進用凾渠 4 前部金属製矩体 5 延長水平部材 6 後部金属製矩体 7 アンカーボルト 8 凾渠接続部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲線を含む推進工法で凾渠を推進埋設して
    いくコンクリート凾渠において、曲線推進用凾渠の中間
    部に対向して固設した断面が鍵形状の金属製矩体と、前
    記対向する金属製矩体の頂部と底部の鉛直部材面の中央
    部に固設して前後の凾渠体を偏向可能としたピン機構
    と、前記対向する金属製矩体の鉛直部材面全周に強着し
    て前後のコンクリート凾渠体に可撓性を持たせたゴム材
    とより構成されることを特徴とする曲線推進用凾渠。
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