JP4564908B2 - 推進函体およびトンネルの構築方法 - Google Patents
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Description
つまり、従来の推進函体110のテーパー部113は、所定の曲率半径に対応して形成されているため、異なる曲率半径の曲線区間を通過させる際には、推進函体110の前端面111のいずれか一方の角部111aまたはテーパー部113と平行部114との角部111bの一点において推力を負担することになる。このため、推進函体110においては角部111a,111bが破損しやすい。また、前方の推進函体110に対して面接触とならないことから効率的な施工ができない場合や、推進函体110にずれが生じる場合等があった。
ここで、図1は、本発明の好適な実施形態に係るトンネルの概略を示す平面図である。
なお、トンネルTの線形は、上記に示した線形に限定されないことはいうまでもない。
以下、第1の実施の形態について説明する。
図2は、第1の実施の形態にかかる推進函体を示す斜視図である。また、図3は、同推進函体を示す図であって、(a)は連結状況を示す平面図、(b)は部分斜視図である。また、図4の(a)は、同推進函体の正面図、(b)は、拡大断面図である。
なお、掘進機Mは、必要に応じて使用するものであり、掘進機Mを要することなく、元押しジャッキJのみによるトンネルTの施工が可能であれば、使用しなくてもよい。また、掘進機Mは、公知の掘進機から選定して使用すればよく、その形式や形状等は限定されないことはいうまでもない。同様に元押しジャッキJも、公知の元押しジャッキから選定して使用すればよく、その形式や形状等は限定されない。また、必要に応じて中押しジャッキを配置してもよいことはいうまでもない。
また、凹部14および凸部15の形成方法は、前記の方法に限定されるものではなく、適宜公知の方法により形成すればよい。例えば、円弧状の鋼材を切羽側主桁12bに接合することにより凸部15を形成し、坑口側主桁12aの凸部15に対応する位置に開口部を設け、この開口部の切羽側に円弧状の鋼材を取り付けて凹部14を形成してもよい。
ここで、推進函体10同士の連結部における止水は、シール材24の配置に限定されるものではなく、適宜公知の止水手段から選択して行えばよい。また、必要な止水性の確保が可能であれば、シール材24を省略してもよいことはいうまでもない。また、シール材24の設置箇所は推進函体10の端面に限定されるものではなく、例えば、保護プレート17の内空面に配置することにより、内挿される推進函体10の外周において止水する構成としてもよい。また、シール材24としては、例えばガスケット等を使用することが可能であるが、シール材を構成する材料は限定されるものではなく、適宜公知の材料から選定して使用すればよいことはいうまでもない。
なお、第1の実施の形態では、縦リブ13として、主桁12と同種の鋼板を使用するものとするが、縦リブ13を構成する材料は限定されるものではなく、H形鋼、L形鋼、溝形鋼、鋼管等、あらゆる公知の鋼材を使用することが可能である。また、縦リブ13の数量は限定されるものではないことはいうまでもない。また、凹部14に対応する位置に配置された縦リブ13aは、凹部14の深さH1の分長さが短く形成されており、凸部15に対応する位置に配置された縦リブ13bは、凸部15の突出長H2の分長さが長く形成されている。
保護プレート17の設置は、トンネルTの上下に配設された横鋼板17a,17aと左右に配設された縦鋼板17b,17bとを溶接により一体に接合して角筒状に形成した後、外殻11の外周に設置することにより行う。
つぎに、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、図1に示す直線区間Aと曲線区間Bとを有するトンネルTについて、図6に示す推進函体30を利用して構築する場合について説明する。
ここで、図6は、第2の実施の形態にかかる推進函体を示す斜視図である。また、図7は、同推進函体を示す図であって、(a)は連結状況を示す平面図、(b)は部分斜視図である。
なお、回転体35の形状は、円柱状に限定されるものではなく、例えば、断面形状が楕円形状や小判型に形成されていてもよい。
この他の縦リブ33の構成は、第1の実施の形態で示した縦リブ13と同様なため、詳細な説明は省略する。
つぎに、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、図1に示す直線区間Aと曲線区間Bとを有するトンネルTを、図8に示す推進函体40を利用して構築する場合について説明する。
ここで、図8は、第3の実施の形態にかかる推進函体を示す斜視図である。また、図9は、同推進函体を示す図であって、(a)は連結状況を示す平面図、(b)は部分斜視図である。
そして、凸部45の中央部には、回転軸48を挿通可能な軸孔45aが形成されている。
この他の縦リブ43の構成は、第1の実施の形態で示した縦リブ13と同様なため、詳細な説明は省略する。
また、推進函体40同士は、回転軸48により回転可能に連結されているため、曲線区間Bにおける推進函体40の回転時に前後の推進函体40,40がずれることがない。
また、凸部45の先端が凹部44に常に当接した状態で推進されるため、曲線区間Bにおいても、直線区間Aと同様に元押しジャッキJの推進力が伝達される。
例えば、前記各実施形態では、単一のトンネルを構築する場合について説明したが、複数のトンネルを並設した後、これらのトンネルを連結することで大断面トンネルやその他の地下構造物を構築する場合における各トンネルの構築について本願発明のトンネルの構築方法を採用してもよい。
12,32,42 主桁
14 凹部
15 凸部
16,36,46 推力伝達部材
17,37,47 保護プレート
21 ボルト
23 弾性ワッシャ
34 凹部
35 回転体
44 凹部
45 凸部
48 回転軸
A 直線区間
B 曲線区間
E 坑口
F 切羽
T トンネル
Claims (8)
- 地中に複数連続して配置されることにより曲線区間と直線区間とを有するトンネルを形成し、少なくとも前記トンネルの切羽部から前記曲線区間の坑口側端部までの間に配置される推進函体であって、
角筒状に形成された鋼製の外殻と、トンネル軸方向に所定の間隔をあけて並設された複数の鋼製の主桁と、隣り合う主桁間においてトンネル軸方向に沿って配置された複数の鋼製の縦リブと、を備えて構成されていて、
切羽側および坑口側に配設された前記主桁には、連結部材を挿通するための挿通孔が複数形成されており、
切羽側および坑口側のいずれか一方の主桁の上下または左右に凹部が形成され、他方の主桁の前記凹部に対応する位置に凸部が形成されて、
前記凸部が、切羽側または坑口側に連続して配置される他の推進函体に形成された凹部に挿入可能で、少なくとも前記凹部との接触面が円弧状であることを特徴とする、推進函体。 - 前記凹部と前記凸部が、同一の半径からなる円弧状に形成されており、
前記凹部の深さが該凹部を形成する円弧の半径よりも小さく、かつ、前記凸部の突出長が、前記凹部の深さよりも大きく形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の推進函体。 - 少なくとも前記凹部または前記凸部のいずれか一方の両脇に推力伝達部材が配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の推進函体。
- 切羽側または坑口側のいずれか一方の端面からトンネル軸方向に張り出した保護プレートを備えることを特徴とした、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の推進函体。
- 地中に複数連続して配置されることにより曲線区間と直線区間とを有するトンネルを形成し、少なくとも前記トンネルの切羽から前記曲線区間の坑口側端部までの間に配置される推進函体であって、
切羽側および坑口側の端面の上下または左右に、同一の半径からなり、かつ、深さが前記半径よりも小さい円弧状の凹部が形成されていて、
前記凹部と前後に連続する他の推進函体に形成された凹部とに、該凹部と同一の半径からなる円弧を有した回転体を介在させた状態で配置されることを特徴とする、推進函体。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の推進函体を連続して配置することにより曲線区間と直線区間とを有するトンネルを推進工法により構築する方法であって、
連続して配置される一方の推進函体の凹部に他方の推進函体の凸部を挿入した状態で坑口側から押し込み力を付与するとともに、前後に連続する前記推進函体を、弾性ワッシャを介在したボルトにより連結することを特徴とする、トンネルの構築方法。 - 前記凹部と前記凸部とが、前記凸部を垂直方向に貫通するように配置された回転軸を介して連結されていることを特徴とする、請求項6に記載のトンネルの構築方法。
- 請求項5に記載の推進函体を連続して配置することにより曲線区間と直線区間とを有するトンネルを推進工法により構築する方法であって、
前方に連続して配置された推進函体の後面に形成された凹部と後方の推進函体の前面に形成された凹部に、前記回転体の前記円弧が該凹部に当接するように介在させた状態で坑口側から押し込み力を付与することを特徴とする、トンネルの構築方法。
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