JPH0786217B2 - 堤防用樋管 - Google Patents

堤防用樋管

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JPH0786217B2
JPH0786217B2 JP1300897A JP30089789A JPH0786217B2 JP H0786217 B2 JPH0786217 B2 JP H0786217B2 JP 1300897 A JP1300897 A JP 1300897A JP 30089789 A JP30089789 A JP 30089789A JP H0786217 B2 JPH0786217 B2 JP H0786217B2
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Japan
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pipe
levee
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tubular
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JP1300897A
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彪 原田
秀昭 長山
博 大石
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日本鋼管株式会社
建設省関東地方建設局
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、河川の堤防を横断して埋設される、河川から
の取水または堤内の水の河川への排除のための堤防用樋
管に関するものである。
〔従来の技術〕
樋管は、河川からの取水、または、洪水時等における堤
内の水の河川への排除のために堤防を横断して設けられ
るもので、暗渠構造の制水施設である。
従来の樋管は第9図ないし第12図に示されるごとく、堤
体に埋設された鉄筋コンクリート製の管本体1と、河川
側端部で該管本体1と一体的に形成された水門部2とか
ら主として構成され、管本体には周囲に遮水壁3が、そ
して水門部には門柱4、ゲート5、開閉装置6、胸壁
7、翼壁8、水叩き9、管理橋10等が設けられ、これら
全体を樋管と称している。そして、樋管の設置される地
盤は軟弱で地盤沈下を生じる場合が多いことから、一般
に樋管は杭基礎11で支持されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
軟弱地盤において従来の支持杭構造の樋管では、支持杭
により樋管が固定されるために、堤体と樋管との間に相
対的な沈下差(不同沈下)を生じたり、樋管の面と堤体
の接触面との間に空洞が発生したり、さらにはこれらに
起因して堤防地表面に段差やクラックなどの変状を起こ
し洪水時の堤防破壊の原因になることや、管本体も杭を
支点として大きな荷重を受けるためのクラック等の損傷
を受けるなどの現象が起き問題となる。
これらの現象を生じさせるものとして、堤体築造による
軟弱地盤の沈下、地盤沈下に追随しない支持杭構造、鉄
筋コンクリートの引張りに弱い材料としての問題が原因
と考えられる。
上記のコンクリート製樋管の問題に対処するために従来
は、管体周囲に空洞が発生した箇所には、管体に孔を開
け、孔から空洞にセメントミルクなどを注入して空洞を
充填するなどの補修作業を行ったり、管体のクラック等
の損傷箇所についても同様の補修を行ったり、堤防地表
面においては再度盛土として整形するなど補修作業に多
くの労力と時間を必要としていた。
本発明は、上述のごとくの問題を解決し、地盤沈下への
追随性に優れかつ水密性を維持できる構造の堤防用樋管
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記目的は、 堤防の堤体内に埋設された可撓性を有する管体と、該管
体の河川側端部に設けられた水門と、上記管体の周囲に
設けられた遮水板とを有し、 上記水門の門柱は管状をなし少なくとも管体の底部まで
延びて該管体と結合されている、 ことによって達成される。
〔作用〕
上述のごとくの本発明では、堤体に不同沈下が生じた場
合、管体自体が可撓性を有しまた支持杭を備えていない
ために不同沈下に容易に追随する。
〔実施例〕
以下、添付図面の第1図ないし第8図にもとづいて本発
明の実施例を説明する。
第1図において、20は管体であり、堤体に埋設され一端
(図において左端)が河川に臨んでいる。
管体20は、軽量化、高強度化し、かつ管軸方向に対する
曲げ剛性を小さくして可撓性を有したものとなってお
り、例えば、薄肉の鋼管21で構成されている。本実施例
では、上記可撓性を確保しつつ圧縮変形に対し強度をも
たせるために、好ましい形態として第2図のごとく管軸
方向の複数位置に、鋼管21の周囲に補強用の環状リブ22
が設けられている。なお、鋼管に代えて全体として可撓
性があれば鋳鉄管、合成樹脂管であってもよい。また、
鋼管の場合、第3図のごとく波形管23とするならば、可
撓性及び半径方向の強度はさらに高まる。
さらに、上記のリブ付鋼管21と波形管23とを組合せても
よい。例えば、第4図(A)は管体全長を上記リブ付鋼
管21としたときに破線のごとく全体的に撓むが、第4図
(B)のごとく上記鋼管21を複数の管状ブロックに分割
しこれらを波形管23で接続するならば、地盤沈下が少な
い場合にこの波形管23の部分でその変形が同図の破線の
ごとく吸収される。そして、波形管の位置を局地的に地
盤沈下の生ずる可能性の高い場所に選定するならば、よ
り効果的である。さらに、堤体の距離、すなわち管体の
長さが短いときには可撓性が確保しづらくなるので、第
4図(C)のごとく端部を含め複数箇所で波形管23を用
いれば、同図の破線のごとく管体全体に可撓性をもたら
すことができる。
上記のごとくの管体20の周囲には、堤体内での管体20に
沿った浸透流による土粒子の移動を防止するための遮水
板24が第5図に示されるごとく設けられ、さらには、該
遮水板24は、下方に延びる止水矢板25により支えられて
いる。遮水板24と止水矢板25とは、例えば弯曲した接合
部材27を介して連結して両者の間に可撓性をもたせて互
の変位に自由度を与えるのが好ましい。また、上記遮水
板24及び止水矢板25は管体20の管軸方向の複数位置に設
けられるのがよい。さらに、望ましくは、第6図のごと
く遮水板の背面(河川と反対側の面)を不浸水性の粘性
土の止水壁26で補強して管体周囲の止水効果を高めるの
がよい。
上記のごとくの管体20の河川側の端部には第1図に示さ
れるように水門30が設けられている。水門30は、門柱31
と、該門柱31で昇降案内されるゲート32と、これを操作
する開閉装置を備えた操作台33等で構成されている。門
柱31は管状をなし管体20の底部位置まで下方に延びてお
り、鋼製構造物40を介してもしくは直接に管体20の端部
と結合されている。鋼製構造物40は、第7図にもみられ
るように管体20と門柱31とを剛性をもって結合するもの
で、その結合部を覆いかつ中空の鋼殻をなしている。か
くして、結合部は補剛された鋼製構造物40によって撓み
や捩り変形がなくなる。また、上記門柱には支持金具
(図示せず)によってアルミニウムや樹脂のパネル(図
示せず)を取りつけることによって外観を美化すること
もできる。
なお、上記門柱31を基礎地盤中に深く根入れした杭構造
となれば、上記鋼製構造物は不要となる。その際、門柱
31と管体20は、第3図のごとくの波形管からなる可撓ジ
ョイントで結合されるのが好ましい。
上記門柱31からは翼壁61が第7図及び第8図に示される
ごとく張り出している。該翼壁61は、堤防そして堤脚の
保護のためのもので、本実施例では同図のごとく鋼矢板
構造となっており、門柱31とは溶接で連結されている。
なお、翼壁61と門柱31との間、さらには翼壁61と鋼製構
造物40の底部との間には、第8図のように伸縮自在な防
水部材を有する接続部材62を設けるのが好ましい。かか
る接続部材を設ければ、地盤沈下による翼壁61の変位が
門柱31、したがって管体21にも影響を及ぼさない。
〔発明の効果〕
本発明の樋管は以上のごとくであり、以下のごとくの効
果を得る。
(1)樋管は軽量かつ高強度のものとすることができ、
軟弱地盤のような支持力の小さな場所でも、杭を必要と
しない直接基礎が可能であり、また管体の漏水やひび割
れの問題がない。
(2)管軸方向の剛性がコンクリートに比べ非常に小さ
く、撓み性に優れており、地盤と一体となって沈下変形
できるので、構造物周辺の空洞、ゆるみが少ない。大き
な地盤沈下が予想される場合、可撓ジョイントを併用す
ることによりさらに地盤沈下に追随した変形が可能とな
る。
(3)工場製作により安定した品質で規格化、生産が可
能であり、製作・運搬後現場施工は溶接作業だけで済
み、通常の支保工、型枠工、コンクリート工が不要で現
場工期の大幅な短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第2図は第
1図のものに用いられる鋼管の一部を示す断面図、第3
図は第1図のものに用いられる波形管の断面図、第4図
(A)は第1図のものにあって地盤沈下があったときの
管体の撓みを示す図、第4図(B)は第4図(A)のも
のに波形管を一つ用いたときの図、第4図(C)は第4
図(A)のものに波形管を複数用いたときの図、第5図
は第1図のA−A断面図、第6図は第1図のB−B断面
図、第7図は第1図のものの一部破断斜視図、第8図は
第1図のC−C断面図、第9図は従来例を示す縦断面
図、第10図は第9図のI−I断面図、第11図は第9図の
II−II断面図、第12図は第9図のIII−III断面図であ
る。 20……管体 22……リブ 23……可撓性ジョイント(波形管) 24……遮水板 30……水門 31……門柱 40……(鋼製)構造物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】堤防の堤体内に埋設された可撓性を有する
    管体と、該管体の河川側端部に設けられた水門と、上記
    管体の周囲に設けられた遮水板とを有し、 上記水門の門柱は管状をなし少なくとも管体の底部まで
    延びて該管体と結合されている、 こととする堤防用樋管。
  2. 【請求項2】門柱と管体とは鋼殻状の構造物を介して結
    合されていることとする請求項(1)に記載の堤防用樋
    管。
  3. 【請求項3】管体は補強リブを有する管状ブロックを、
    互に溶接により連結するか、または可撓性ジョイントを
    介して連結されていることとする請求項(1)に記載の
    堤防用樋管。
  4. 【請求項4】管体の断面形状は円形、矩形、三角形のう
    ちの1つの形状からなる請求項(1)ないし請求項
    (3)に記載の堤防用樋管。
  5. 【請求項5】管体は、鋼管、鋳鉄管、合成樹脂管のいづ
    れか1つもしくはそれらの組合せからなる請求項(1)
    ないし請求項(4)のうちの1つに記載の堤防用樋管。
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