JP2866640B1 - 収縮包装体の製造方法及びその自動包装機と包装形態 - Google Patents
収縮包装体の製造方法及びその自動包装機と包装形態Info
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Abstract
【要約】
【課題】熱収縮包装の工程を簡略化し、最終的に得られ
る包装体の外観及び密封状態を確保し、全端部からの破
断の恐れをなくした完全密封された包装形態を得るに適
した熱収縮包装体の製造方法、装置とその包装形態を提
供する。 【解決手段】包装物品(3) を熱融着性で且つ熱収縮性を
有するプラスチックフィルム類の包装材(12)で包み、前
記包装物品の一側部に近接する包装材部分を断続的にポ
イントシールすると共に、その外側近傍で連続的に溶着
シール切断し、その両シール間の非溶着領域(C) に所望
数の抜気孔(D) を穿孔し、次いで同フィルム類に熱収縮
処理を施す。熱収縮時の抜気は非シール部分と抜気孔を
通して確実になされ、しかも熱収縮完了時には前記シー
ル部分以外の領域及び前記抜気孔は包装材の収縮により
完全に閉塞され、これにより全端部からの破断の恐れを
完全になくした包装体(3-1) が得られる。
る包装体の外観及び密封状態を確保し、全端部からの破
断の恐れをなくした完全密封された包装形態を得るに適
した熱収縮包装体の製造方法、装置とその包装形態を提
供する。 【解決手段】包装物品(3) を熱融着性で且つ熱収縮性を
有するプラスチックフィルム類の包装材(12)で包み、前
記包装物品の一側部に近接する包装材部分を断続的にポ
イントシールすると共に、その外側近傍で連続的に溶着
シール切断し、その両シール間の非溶着領域(C) に所望
数の抜気孔(D) を穿孔し、次いで同フィルム類に熱収縮
処理を施す。熱収縮時の抜気は非シール部分と抜気孔を
通して確実になされ、しかも熱収縮完了時には前記シー
ル部分以外の領域及び前記抜気孔は包装材の収縮により
完全に閉塞され、これにより全端部からの破断の恐れを
完全になくした包装体(3-1) が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱溶着性フィルム、特に
熱収縮性を有するプラスチックフィルムをもって包装さ
れる収縮包装体の製造方法、その包装機及び包装形態に
関し、更に詳しくは熱収縮時において抜気性に優れ、し
かも熱収縮後の完成包装体の気密性とその包装端部の閉
塞性が確保される包装形態をもつ収縮包装体の製造方
法、その包装機及び包装形態に関する。
熱収縮性を有するプラスチックフィルムをもって包装さ
れる収縮包装体の製造方法、その包装機及び包装形態に
関し、更に詳しくは熱収縮時において抜気性に優れ、し
かも熱収縮後の完成包装体の気密性とその包装端部の閉
塞性が確保される包装形態をもつ収縮包装体の製造方
法、その包装機及び包装形態に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のポリエチレン等からなる自粘性を
もった熱収縮性プラスチックフィルムを用いて、自動包
装機或いは手作業で収縮包装を行おうとするときに、熱
収縮処理前に所望部分をシールした包装体では、フィル
ムの全体或いは一部に複数の抜気孔が開けられており、
熱収縮時に前記抜気孔を通して包装体の内部に存在する
空気を抜き取ると同時にフィルムを収縮させて被包装物
品の表面に密着させたあと、衛生上の観点からフィルム
表面の抜気孔にラベル等を貼り付けて閉塞する方法が採
られていた。
もった熱収縮性プラスチックフィルムを用いて、自動包
装機或いは手作業で収縮包装を行おうとするときに、熱
収縮処理前に所望部分をシールした包装体では、フィル
ムの全体或いは一部に複数の抜気孔が開けられており、
熱収縮時に前記抜気孔を通して包装体の内部に存在する
空気を抜き取ると同時にフィルムを収縮させて被包装物
品の表面に密着させたあと、衛生上の観点からフィルム
表面の抜気孔にラベル等を貼り付けて閉塞する方法が採
られていた。
【0003】上述のように予め抜気孔が開けられている
熱収縮フィルムを使用して収縮包装する従来の方法で
は、通常の包装に加えてフィルムへの孔明け、収縮包装
後のラベル貼りなどの工程が増え、それだけコストが高
くなるばかりでなく、出来上がった包装体についても抜
気孔の閉塞用ラベル等が剥がれ落ちることがあり、外観
上の問題ばかりでなく、ラベルの剥がれた部分から塵芥
や小虫、病原菌などが侵入し、衛生上も極めて問題が多
い。そのため、特開昭50−108087号公報及び実
開昭62−125737号のマイクロフィルムに記載さ
れたもののように、少なくとも一側端部にポイントシー
ルのみを行い、熱収縮時における抜気性と収縮後の密封
性を図った包装体が考えだされている。
熱収縮フィルムを使用して収縮包装する従来の方法で
は、通常の包装に加えてフィルムへの孔明け、収縮包装
後のラベル貼りなどの工程が増え、それだけコストが高
くなるばかりでなく、出来上がった包装体についても抜
気孔の閉塞用ラベル等が剥がれ落ちることがあり、外観
上の問題ばかりでなく、ラベルの剥がれた部分から塵芥
や小虫、病原菌などが侵入し、衛生上も極めて問題が多
い。そのため、特開昭50−108087号公報及び実
開昭62−125737号のマイクロフィルムに記載さ
れたもののように、少なくとも一側端部にポイントシー
ルのみを行い、熱収縮時における抜気性と収縮後の密封
性を図った包装体が考えだされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報及び
マイクロフィルムに開示された包装体にあっては、ポイ
ントシールと包装材の切断とが切り離されて独立してな
されるため、そのポイントシール部分と切断端との間に
は必然的に間隔ができ、しかも包装材の切断端は外部に
開口して筒状の状態にあり、これを熱収縮させると、そ
の開口部が波打ち状態となり、外観的に好ましくないば
かりでなく、切断端の開口を開くような力がかかると簡
単に破断されて包装が崩れ、包装体内に塵芥や小虫、病
原菌などが混入する恐れがある。
マイクロフィルムに開示された包装体にあっては、ポイ
ントシールと包装材の切断とが切り離されて独立してな
されるため、そのポイントシール部分と切断端との間に
は必然的に間隔ができ、しかも包装材の切断端は外部に
開口して筒状の状態にあり、これを熱収縮させると、そ
の開口部が波打ち状態となり、外観的に好ましくないば
かりでなく、切断端の開口を開くような力がかかると簡
単に破断されて包装が崩れ、包装体内に塵芥や小虫、病
原菌などが混入する恐れがある。
【0005】これを避けるため、収縮包装が終了したの
ち、改めて前記切断端を加圧ローラなどで押圧し、その
開口部を閉塞することもなされたが、その押圧端はいわ
ゆる団子状となって、包装形態としては相変わらず好ま
しくなく、更には同切断端は完全な閉塞状態にないた
め、依然として前記切断端から破断しやすく、異物の混
入を確実には阻止し得ないものであった。また、切断端
の押圧による処理工程が増することは作業効率の低下を
意味し、しかも装置が機構上も複雑なものとならざるを
得ない。
ち、改めて前記切断端を加圧ローラなどで押圧し、その
開口部を閉塞することもなされたが、その押圧端はいわ
ゆる団子状となって、包装形態としては相変わらず好ま
しくなく、更には同切断端は完全な閉塞状態にないた
め、依然として前記切断端から破断しやすく、異物の混
入を確実には阻止し得ないものであった。また、切断端
の押圧による処理工程が増することは作業効率の低下を
意味し、しかも装置が機構上も複雑なものとならざるを
得ない。
【0006】本発明はかかる不具合をなくすためになさ
れたものであり、その具体的な目的は収縮包装時におい
て抜気上に問題がなく、しかもポイントシールと同時に
包装材の切断端が完全にシールされ、収縮包装の終了時
には自動的に抜気孔が閉塞される収縮包装体の製造方法
とその包装機及び包装形態を提供することにある。
れたものであり、その具体的な目的は収縮包装時におい
て抜気上に問題がなく、しかもポイントシールと同時に
包装材の切断端が完全にシールされ、収縮包装の終了時
には自動的に抜気孔が閉塞される収縮包装体の製造方法
とその包装機及び包装形態を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】こうした目的は、本件請
求項1に係る発明である収縮包装体の製造方法により達
成される。即ち、同発明は被包装物品を熱融着性で且つ
熱収縮性を有するプラスチックフィルム類で包み、同フ
ィルム類の所望部分を溶着によりシールしたのちフィル
ム類を熱収縮させる物品の包装方法にあって、被包装物
品の一側部に近接するフィルム部分のシール位置に沿っ
て断続的にポイントシールすることと、前記ポイントシ
ールの外側近傍を連続的に溶着によりシールカットする
ことと、前記ポイントシールとシールカットとの間に所
望数の抜気孔を形成することとを含んでいる。
求項1に係る発明である収縮包装体の製造方法により達
成される。即ち、同発明は被包装物品を熱融着性で且つ
熱収縮性を有するプラスチックフィルム類で包み、同フ
ィルム類の所望部分を溶着によりシールしたのちフィル
ム類を熱収縮させる物品の包装方法にあって、被包装物
品の一側部に近接するフィルム部分のシール位置に沿っ
て断続的にポイントシールすることと、前記ポイントシ
ールの外側近傍を連続的に溶着によりシールカットする
ことと、前記ポイントシールとシールカットとの間に所
望数の抜気孔を形成することとを含んでいる。
【0008】例えば、二つ折りフィルムによるL型包装
機によれば、運転に先立ちロールフィルムから引き出し
た二つ折りフィルムを、その端部を開きながらフィルム
引出し方向に45°の角度をもって上下に平行に配され
たガイドバーに外側から被せて、同ガイドバーにて内側
に折り返し、反転してコ字状断面とされた二つ折りフィ
ルムの先端を同包装機の要部を潜らせて引き出す。
機によれば、運転に先立ちロールフィルムから引き出し
た二つ折りフィルムを、その端部を開きながらフィルム
引出し方向に45°の角度をもって上下に平行に配され
たガイドバーに外側から被せて、同ガイドバーにて内側
に折り返し、反転してコ字状断面とされた二つ折りフィ
ルムの先端を同包装機の要部を潜らせて引き出す。
【0009】次にかかる状態で包装機を運転すると、二
つ折り状態とされた前記フィルムをロールから引出して
前記包装機のガイドバーを通して引き出す。同包装機の
上流側に配設された供給ベルト上の最初の物品は、前記
ガイドバー内に挿通された移送ベルトに移り、その上に
載った物品はガイドバーにより口開きされたコ字状断面
のフィルム内に入り、フィルムの引き出しと共に前方へ
送られる。ここで、物品が同包装機のシール部に達する
と、フィルムの引き出しが一旦停止されて、前記二つ折
り状態にあるフィルムの両端縁を、フィルム流れ方向に
カットすると共に溶着シールされる。
つ折り状態とされた前記フィルムをロールから引出して
前記包装機のガイドバーを通して引き出す。同包装機の
上流側に配設された供給ベルト上の最初の物品は、前記
ガイドバー内に挿通された移送ベルトに移り、その上に
載った物品はガイドバーにより口開きされたコ字状断面
のフィルム内に入り、フィルムの引き出しと共に前方へ
送られる。ここで、物品が同包装機のシール部に達する
と、フィルムの引き出しが一旦停止されて、前記二つ折
り状態にあるフィルムの両端縁を、フィルム流れ方向に
カットすると共に溶着シールされる。
【0010】このとき、同時にフィルム流れ方向に直交
する物品の上流側の側縁部に隣接して形成されるポイン
トシール列と、その上流側に隣接して形成される連続溶
着シール切断と、前記ポイントシール列及び連続溶着シ
ール切断の間に領域に形成される複数の抜気孔とが、全
て1動作でなされる。なお、ここではL型包装機を例に
とったが、本発明が通常のI型包装機にも適用できるこ
とは勿論である。
する物品の上流側の側縁部に隣接して形成されるポイン
トシール列と、その上流側に隣接して形成される連続溶
着シール切断と、前記ポイントシール列及び連続溶着シ
ール切断の間に領域に形成される複数の抜気孔とが、全
て1動作でなされる。なお、ここではL型包装機を例に
とったが、本発明が通常のI型包装機にも適用できるこ
とは勿論である。
【0011】前記方法発明は本件請求項2に係る包装機
発明により実施される。その構成は、被包装物品を熱融
着性及び熱収縮性を有するプラスチックフィルム類で包
み、同フィルム類の所望部分を溶着シールバーにより溶
着切断したのち、前記フィルム類を熱収縮させて物品を
密封包装する自動包装機にあって、前記溶着シールバー
が、被包装物品の一側縁部の側に配され、その側縁部に
平行に断続的に形成された前記フィルム類を断続的にポ
イントシールするポイントシール部と、前記側縁部にあ
って前記ポイントシール部の外側近傍に平行に連続して
配され、前記フィルム類を連続して溶着切断する溶着シ
ールカット部と、前記ポイントシール部と溶着シールカ
ット部との間に配され、前記フィルム類のポイントシー
ルと連続シールとの間に所望数の抜気孔を形成する複数
の穿孔針とを備えてなることを特徴とする自動包装機に
ある。
発明により実施される。その構成は、被包装物品を熱融
着性及び熱収縮性を有するプラスチックフィルム類で包
み、同フィルム類の所望部分を溶着シールバーにより溶
着切断したのち、前記フィルム類を熱収縮させて物品を
密封包装する自動包装機にあって、前記溶着シールバー
が、被包装物品の一側縁部の側に配され、その側縁部に
平行に断続的に形成された前記フィルム類を断続的にポ
イントシールするポイントシール部と、前記側縁部にあ
って前記ポイントシール部の外側近傍に平行に連続して
配され、前記フィルム類を連続して溶着切断する溶着シ
ールカット部と、前記ポイントシール部と溶着シールカ
ット部との間に配され、前記フィルム類のポイントシー
ルと連続シールとの間に所望数の抜気孔を形成する複数
の穿孔針とを備えてなることを特徴とする自動包装機に
ある。
【0012】前記溶着シールバーが作動すると、既述し
たとおり包装体に被覆された包装材を流れに直交して連
続的に溶着切断することにより、その切断端を完全にシ
ールするとともに、包装物品と溶着シールカット部によ
る連続溶着切断端との間にポイントシール部によるポイ
ントシール列が形成され、このとき同時に複数の穿孔針
により前記連続溶着切断端とポイントシール列との間に
複数の抜気孔が形成された本件請求項3に係る包装形態
が得られる。
たとおり包装体に被覆された包装材を流れに直交して連
続的に溶着切断することにより、その切断端を完全にシ
ールするとともに、包装物品と溶着シールカット部によ
る連続溶着切断端との間にポイントシール部によるポイ
ントシール列が形成され、このとき同時に複数の穿孔針
により前記連続溶着切断端とポイントシール列との間に
複数の抜気孔が形成された本件請求項3に係る包装形態
が得られる。
【0013】溶着シールバーによる前述の包装形態が形
成されると、次いで包装体は通常のごとくヒートトンネ
ルに送られ、そこで包装材が熱収縮を開始して、同包装
材の内部に存在する空気を上記ポイントシール列の非シ
ール部分を通して前記抜気孔から外部に抜きつつ、包装
材を物品に密着させる。このとき、ポイントシール列は
包装材の熱収縮によりその非シール部分が閉塞される。
一方、包装体の上記溶着切断端は連続した溶着シールに
より完全にシールされているため、外部から塵芥などが
侵入することを効果的に阻止すると共に包装材の破断を
も完全に防止する。しかも、外観的には従来の通常の収
縮包装の仕上がりと同様であるため包装体としての見栄
えも維持できる。
成されると、次いで包装体は通常のごとくヒートトンネ
ルに送られ、そこで包装材が熱収縮を開始して、同包装
材の内部に存在する空気を上記ポイントシール列の非シ
ール部分を通して前記抜気孔から外部に抜きつつ、包装
材を物品に密着させる。このとき、ポイントシール列は
包装材の熱収縮によりその非シール部分が閉塞される。
一方、包装体の上記溶着切断端は連続した溶着シールに
より完全にシールされているため、外部から塵芥などが
侵入することを効果的に阻止すると共に包装材の破断を
も完全に防止する。しかも、外観的には従来の通常の収
縮包装の仕上がりと同様であるため包装体としての見栄
えも維持できる。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて詳しく説明する。図1は本発明の代表的な実施
例である二つ折りフイルムによるL型シール装置を備え
た自動包装機の構成を略示した斜視図、図2は同包装機
の主要部を示す拡大側面図、図3は同包装機による包装
体の流れ説明図、図4は同包装機の溶着シールバーの構
成説明図、図5は包装材の熱収縮前の包装体の形態を示
す平面図である。
基づいて詳しく説明する。図1は本発明の代表的な実施
例である二つ折りフイルムによるL型シール装置を備え
た自動包装機の構成を略示した斜視図、図2は同包装機
の主要部を示す拡大側面図、図3は同包装機による包装
体の流れ説明図、図4は同包装機の溶着シールバーの構
成説明図、図5は包装材の熱収縮前の包装体の形態を示
す平面図である。
【0015】これらの図において、符号1は二つ折りフ
イルムによるL型シール装置を備えた自動包装機を示
し、同包装機1はフイルム供給部10、フイルム反転開口
部20、包装物品供給部30、L型シール装置40、包装体排
出部50及び図示せぬヒートトンネルを備えている。
イルムによるL型シール装置を備えた自動包装機を示
し、同包装機1はフイルム供給部10、フイルム反転開口
部20、包装物品供給部30、L型シール装置40、包装体排
出部50及び図示せぬヒートトンネルを備えている。
【0016】フイルム供給部10には、二つ折りフイルム
12を紙管等に巻いたロールフイルム11を水平に支持する
支持ローラー13が図示せぬ機枠上に設置され、該支持ロ
ーラー13とフイルム反転開口部20との間にはガイドロー
ラ14が前記機枠上に設けられている。ロールフイルム11
から引き出される二つ折りフイルム12は前記ガイドロー
ラ14を介してフイルム反転開口部20に達する。
12を紙管等に巻いたロールフイルム11を水平に支持する
支持ローラー13が図示せぬ機枠上に設置され、該支持ロ
ーラー13とフイルム反転開口部20との間にはガイドロー
ラ14が前記機枠上に設けられている。ロールフイルム11
から引き出される二つ折りフイルム12は前記ガイドロー
ラ14を介してフイルム反転開口部20に達する。
【0017】フイルム反転開口部20は、略2等辺直角3
角形状をした2枚の板体21,21 が、直角を挟む各一辺21
-1,21-1 をそれぞれ底辺とし、直角を挟む他の各一辺21
-2,21-2 を上記ガイドローラ14の最後のローラに適宜
間隔をもって対峙させるようにして、上下に所定の間隔
をおいて機枠上に水平に固設される。二つ折りにされた
フィルム12は前記板体21,21 の斜辺部21-3,21-3 におい
て上下から内側に折り返されて断面がコ字状となり、9
0度方向が転換されて包装物品3の移送方向と同方向に
供給されるようになる。
角形状をした2枚の板体21,21 が、直角を挟む各一辺21
-1,21-1 をそれぞれ底辺とし、直角を挟む他の各一辺21
-2,21-2 を上記ガイドローラ14の最後のローラに適宜
間隔をもって対峙させるようにして、上下に所定の間隔
をおいて機枠上に水平に固設される。二つ折りにされた
フィルム12は前記板体21,21 の斜辺部21-3,21-3 におい
て上下から内側に折り返されて断面がコ字状となり、9
0度方向が転換されて包装物品3の移送方向と同方向に
供給されるようになる。
【0018】包装物品供給部30は、図1及び図3に示す
ように、例えば供給テーブル31の一端部を前記開口部20
の開口内に臨ませるように水平に配設し、該供給テーブ
ル31の前端から上記L型シール装置40にかけてコンベア
ベルト32が配設され、同コンベアベルト32を上記L型シ
ールバー41の作動にタイミングを合わせて間欠的に作
動させるようにする。この包装物品供給部30としては、
上記供給テーブル31のほかに、例えばチェーンやロール
コンベア、スライドテーブル等が移送手段として採用で
きる。
ように、例えば供給テーブル31の一端部を前記開口部20
の開口内に臨ませるように水平に配設し、該供給テーブ
ル31の前端から上記L型シール装置40にかけてコンベア
ベルト32が配設され、同コンベアベルト32を上記L型シ
ールバー41の作動にタイミングを合わせて間欠的に作
動させるようにする。この包装物品供給部30としては、
上記供給テーブル31のほかに、例えばチェーンやロール
コンベア、スライドテーブル等が移送手段として採用で
きる。
【0019】L型シール装置40は全体がコ字状の枠体に
隣合う二枠部にL字状のシールバーを取り付けており、
二つ折りされコ字状に開かれた包装フィルム12の流れ方
向に沿った一側縁部の非閉塞部分を連続的に溶着切断す
る縦溶着シール部41と、包装フィルム12の流れ方向に直
交する横溶着シール部42とを備えている。前記縦溶着シ
ール部41及び横溶着シール部42は上下に一対が一組とな
っており、それぞれが上下の縦溶着シール部41a,41b と
上下の横溶着シール部42a,42b とを備えている。ここ
で、上部のシール部41a 及び42a は溶着シール刃を備え
たシールバーからなり、下部のシール部41b 及び42b は
前記溶着シール刃の受け部材からなる。
隣合う二枠部にL字状のシールバーを取り付けており、
二つ折りされコ字状に開かれた包装フィルム12の流れ方
向に沿った一側縁部の非閉塞部分を連続的に溶着切断す
る縦溶着シール部41と、包装フィルム12の流れ方向に直
交する横溶着シール部42とを備えている。前記縦溶着シ
ール部41及び横溶着シール部42は上下に一対が一組とな
っており、それぞれが上下の縦溶着シール部41a,41b と
上下の横溶着シール部42a,42b とを備えている。ここ
で、上部のシール部41a 及び42a は溶着シール刃を備え
たシールバーからなり、下部のシール部41b 及び42b は
前記溶着シール刃の受け部材からなる。
【0020】本実施例にとって重要な部分は、本発明の
特徴部をなす前記横溶着シール部42、特にそのシールバ
ーをもつ上部横溶着シール部42a にある。上記縦溶着シ
ール部41及び下部横溶着シール部42b は、その構成が従
来と格別に変わるところがないため、ここではその具体
的な説明は省略する。
特徴部をなす前記横溶着シール部42、特にそのシールバ
ーをもつ上部横溶着シール部42a にある。上記縦溶着シ
ール部41及び下部横溶着シール部42b は、その構成が従
来と格別に変わるところがないため、ここではその具体
的な説明は省略する。
【0021】前記上部横溶着シール部42a はL型シール
装置40のフィルム上流側を横断する方向に配されてお
り、図2及び図4に示すように包装物品3の上流側の近
傍をスポット状に溶着してポイントシール列を形成する
ポイントシール部42a-1 と、その更に上流側で包装フィ
ルム12を連続的に溶着シールすると同時に切断する溶着
シールカッター部42a-2 と、前記ポイントシール部42a-
1 と前記溶着シールカッター部42-2との間の包装フィル
ム部分に抜気孔を形成する抜気孔形成部42a-3 とを備え
ている。
装置40のフィルム上流側を横断する方向に配されてお
り、図2及び図4に示すように包装物品3の上流側の近
傍をスポット状に溶着してポイントシール列を形成する
ポイントシール部42a-1 と、その更に上流側で包装フィ
ルム12を連続的に溶着シールすると同時に切断する溶着
シールカッター部42a-2 と、前記ポイントシール部42a-
1 と前記溶着シールカッター部42-2との間の包装フィル
ム部分に抜気孔を形成する抜気孔形成部42a-3 とを備え
ている。
【0022】これを図面に基づいて具体的に説明する
と、前記上部横溶着シール部42a の基本構造は、図2及
び図4に明示されているとおりであり、本発明の包装形
態を得るための特有の構造を備えている。本実施例によ
れば、上部横溶着シール部42aはシールバーの長手方向
の一側縁に沿ってポイントシール部42a-1 が直線的に断
続して形成されている。すなわち、このポイントシール
部42a-1 により上下に重ねられた2枚の包装フィルム12
を、その流れ方向に直交してミシン目状にポイントシー
ルする。このポイントシール部42a-1 と平行する前記シ
ールバーの他側縁部に沿って連続する溶着シールカッタ
部42a-2 が形成されている。上下に重ねられた2枚の包
装フィルム12は、前記溶着シールカッタ部42a-2 により
連続的に溶着シールされると同時に、その溶着部におい
て切断される。従って、前記包装フィルム12には、前記
ポイントシール部42a-1 によるポイントシール列Aと前
記溶着シールカッタ部42a-2 による溶着切断端Bとの間
には何ら溶着がなされない非溶着領域Cが形成される。
と、前記上部横溶着シール部42a の基本構造は、図2及
び図4に明示されているとおりであり、本発明の包装形
態を得るための特有の構造を備えている。本実施例によ
れば、上部横溶着シール部42aはシールバーの長手方向
の一側縁に沿ってポイントシール部42a-1 が直線的に断
続して形成されている。すなわち、このポイントシール
部42a-1 により上下に重ねられた2枚の包装フィルム12
を、その流れ方向に直交してミシン目状にポイントシー
ルする。このポイントシール部42a-1 と平行する前記シ
ールバーの他側縁部に沿って連続する溶着シールカッタ
部42a-2 が形成されている。上下に重ねられた2枚の包
装フィルム12は、前記溶着シールカッタ部42a-2 により
連続的に溶着シールされると同時に、その溶着部におい
て切断される。従って、前記包装フィルム12には、前記
ポイントシール部42a-1 によるポイントシール列Aと前
記溶着シールカッタ部42a-2 による溶着切断端Bとの間
には何ら溶着がなされない非溶着領域Cが形成される。
【0023】シールバーの前記ポイントシール部42a-1
と前記溶着シールカッタ部42a-2 との間の前記非溶着部
領域が本発明の抜気孔形成部42a-3 を構成している。こ
の抜気孔形成部42a-3 には複数の穿孔針が突設されてい
る。図示例によれば、前記穿孔針は前記ポイントシール
部42a-1 と前記溶着シールカッタ部42a-2 との間の中央
に、直線的に配されており、特に本実施例では前記ポイ
ントシール部42a-1 の非シール領域に対応して3本の穿
孔針を突設している。これは包装フィルム12の熱収縮時
におけるフィルム内に存在する空気の抜気孔への流れを
円滑にすべく配されたものであるが、本発明はこの例に
限定されるものでなく、例えば千鳥状に或いはランダム
に配することもできる。この抜気孔形成部42a-3 の穿孔
針により、前記ポイントシール及び連続溶着切断と同時
に、その中間領域に複数の抜気孔Dが穿孔されることに
なる。
と前記溶着シールカッタ部42a-2 との間の前記非溶着部
領域が本発明の抜気孔形成部42a-3 を構成している。こ
の抜気孔形成部42a-3 には複数の穿孔針が突設されてい
る。図示例によれば、前記穿孔針は前記ポイントシール
部42a-1 と前記溶着シールカッタ部42a-2 との間の中央
に、直線的に配されており、特に本実施例では前記ポイ
ントシール部42a-1 の非シール領域に対応して3本の穿
孔針を突設している。これは包装フィルム12の熱収縮時
におけるフィルム内に存在する空気の抜気孔への流れを
円滑にすべく配されたものであるが、本発明はこの例に
限定されるものでなく、例えば千鳥状に或いはランダム
に配することもできる。この抜気孔形成部42a-3 の穿孔
針により、前記ポイントシール及び連続溶着切断と同時
に、その中間領域に複数の抜気孔Dが穿孔されることに
なる。
【0024】本発明方法を実施するに好適な前記ポイン
トシール部42a-1 の好適な構造は、図4に明示し既述し
たように、その溶着面に断続的な非シール部 42a-1′を
有している。従って、同ポイントシール部42a-1 によっ
てフィルム12が溶着されると、そのシール部には図5に
示すようなミシン目のポイントシール列Aが形成され
る。そして、前記非シール部 42a-1′の存在により、フ
ィルム12のポイントシールの間に非シール部分A′が形
成され、包装フィルム内に存在する空気は同フィルム12
の熱収縮時に前記非シール部分A′の間隙を通過して、
すべからく抜気孔Dから放出される。かかる構造によっ
て、二つ折りフィルム12にL型シール装置40の横溶着シ
ール部42により、包装物品3のフィルム上流側で連続溶
着シールカッタ部42a-2 により連続的に溶着切断がなさ
れると同時に、その下流側でポイントシールバー42a-1
により断続状のポイントシールがなされるとともに、そ
の切断端とポイントシールとの間に穿孔針による抜気孔
Dが形成される。
トシール部42a-1 の好適な構造は、図4に明示し既述し
たように、その溶着面に断続的な非シール部 42a-1′を
有している。従って、同ポイントシール部42a-1 によっ
てフィルム12が溶着されると、そのシール部には図5に
示すようなミシン目のポイントシール列Aが形成され
る。そして、前記非シール部 42a-1′の存在により、フ
ィルム12のポイントシールの間に非シール部分A′が形
成され、包装フィルム内に存在する空気は同フィルム12
の熱収縮時に前記非シール部分A′の間隙を通過して、
すべからく抜気孔Dから放出される。かかる構造によっ
て、二つ折りフィルム12にL型シール装置40の横溶着シ
ール部42により、包装物品3のフィルム上流側で連続溶
着シールカッタ部42a-2 により連続的に溶着切断がなさ
れると同時に、その下流側でポイントシールバー42a-1
により断続状のポイントシールがなされるとともに、そ
の切断端とポイントシールとの間に穿孔針による抜気孔
Dが形成される。
【0025】前記L型シール装置40の下流側には、従来
と同様に包装体排出部50が配設されている。該包装体排
出部50は一般には排出ベルトコンベア51からなる。ま
た、同包装体排出部50の途中には図示を省略しているが
ヒートトンネルが設置されている。
と同様に包装体排出部50が配設されている。該包装体排
出部50は一般には排出ベルトコンベア51からなる。ま
た、同包装体排出部50の途中には図示を省略しているが
ヒートトンネルが設置されている。
【0026】上述のようにフィルム12がシールされ、非
収縮状態にある包装体3-1 は、排出ベルトコンベア51に
移され排出される途中において、図示せぬヒートトンネ
ルを通り、同トンネル内でフィルム12が加熱収縮され、
包装物品3の全表面に密着する。このとき、フィルム12
内に存在する空気は上記ポイントシール列Aの非シール
部分A′を通り、抜気孔Dから外部に抜けるため、フィ
ルム12の収縮には何ら支障を来すことがない。また、熱
収縮時においてフィルム12のポイントシール列Aは包装
物品3の表面に密着するまでフィルム12が全方向に大き
く収縮するため、そのシール列Aの非シール部分A′を
完全に閉塞し、熱収縮後の包装体3-1 はフィルム12によ
る完全な密封状態となる。
収縮状態にある包装体3-1 は、排出ベルトコンベア51に
移され排出される途中において、図示せぬヒートトンネ
ルを通り、同トンネル内でフィルム12が加熱収縮され、
包装物品3の全表面に密着する。このとき、フィルム12
内に存在する空気は上記ポイントシール列Aの非シール
部分A′を通り、抜気孔Dから外部に抜けるため、フィ
ルム12の収縮には何ら支障を来すことがない。また、熱
収縮時においてフィルム12のポイントシール列Aは包装
物品3の表面に密着するまでフィルム12が全方向に大き
く収縮するため、そのシール列Aの非シール部分A′を
完全に閉塞し、熱収縮後の包装体3-1 はフィルム12によ
る完全な密封状態となる。
【0027】それと同時に、包装フィルム12の切断端も
全体にわたり連続して溶着シールがなされるため、最終
的な包装体は全端縁が閉塞状態となるため、その全端縁
が波打ち状態とならず、しかも二枚のフィルムが完全に
溶着接合した強度的に二倍となった直線状となり、外観
的に美麗な仕上がりとなるばかりでなく、切断端は完全
な閉塞状態となるので、端部からの破断する恐れはなく
なり、それと共に包装体内に塵芥や小虫、病原菌などが
混入の恐れも全くなくなる。
全体にわたり連続して溶着シールがなされるため、最終
的な包装体は全端縁が閉塞状態となるため、その全端縁
が波打ち状態とならず、しかも二枚のフィルムが完全に
溶着接合した強度的に二倍となった直線状となり、外観
的に美麗な仕上がりとなるばかりでなく、切断端は完全
な閉塞状態となるので、端部からの破断する恐れはなく
なり、それと共に包装体内に塵芥や小虫、病原菌などが
混入の恐れも全くなくなる。
【0028】なお、図5では本発明の包装形態の理解を
図るため、包装フィルムが未収縮の状態を示している
が、この状態にある包装体はシール部を経たのちにヒー
トトンネル内を通過し、包装フィルムを同トンネル内で
熱収縮させて物品に密着させると、前述のとおり上記ポ
イントシール列Aは外見的にも完全な一本の連続シール
となり、穿孔した抜気孔Dからの塵芥等の侵入も効果的
に阻止され、衛生上の問題は生じない。
図るため、包装フィルムが未収縮の状態を示している
が、この状態にある包装体はシール部を経たのちにヒー
トトンネル内を通過し、包装フィルムを同トンネル内で
熱収縮させて物品に密着させると、前述のとおり上記ポ
イントシール列Aは外見的にも完全な一本の連続シール
となり、穿孔した抜気孔Dからの塵芥等の侵入も効果的
に阻止され、衛生上の問題は生じない。
【0029】本発明の包装形態を得るには上記包装機に
限定されるものでなく、例えば二つ折りフイルムを反転
させることなしにフイルムロールからガイドローラ等を
介して直接垂下させ、適宜手段により口開きした部分か
ら被包装物品を二つ折りフイルム内に投入し、物品の自
重でフイルムを引き出しL型シールバーで溶着切断する
形式の縦型包装機にも適用が可能であり、また二つ折り
フィルムをフォーマ内で逆開きに開口させ、フィルムの
両側端部を移送ベルトの下に差し入れつつ閉合わせ片の
上面に沿って差し合わせ、この状態でフィルムの先端を
フォーマの前端からシールバーをくぐるまで引き出す方
式、或いは筒状フィルムをガイドローラ等により搬送さ
せここに被包装物品を納め、本発明の構成を備えたI型
シールバーで溶着切断するなど、あらゆる形式の自動包
装機に適用することが可能である。勿論、本発明の製造
方法は手作業による収縮包装に対しても採用が可能であ
る。
限定されるものでなく、例えば二つ折りフイルムを反転
させることなしにフイルムロールからガイドローラ等を
介して直接垂下させ、適宜手段により口開きした部分か
ら被包装物品を二つ折りフイルム内に投入し、物品の自
重でフイルムを引き出しL型シールバーで溶着切断する
形式の縦型包装機にも適用が可能であり、また二つ折り
フィルムをフォーマ内で逆開きに開口させ、フィルムの
両側端部を移送ベルトの下に差し入れつつ閉合わせ片の
上面に沿って差し合わせ、この状態でフィルムの先端を
フォーマの前端からシールバーをくぐるまで引き出す方
式、或いは筒状フィルムをガイドローラ等により搬送さ
せここに被包装物品を納め、本発明の構成を備えたI型
シールバーで溶着切断するなど、あらゆる形式の自動包
装機に適用することが可能である。勿論、本発明の製造
方法は手作業による収縮包装に対しても採用が可能であ
る。
【0030】既述した実施例は、本発明の溶着シールバ
ーをL型シール装置に適用した場合であるが、その目的
とするところは包装材の熱収縮時における抜気性に優れ
且つ全切断端部からの破断の恐れをなくすことであるか
ら、その目的に適う装置、つまりフィルム流れ方向に沿
った側部の溶着シールカット部と同方向に直交する本発
明によるシール部構造とを別に独立して設けることもあ
り得る。更に、フィルム流れ方向に沿った側部の溶着シ
ールカット部にも、本発明の上記シール部の構成を採用
することもできる。
ーをL型シール装置に適用した場合であるが、その目的
とするところは包装材の熱収縮時における抜気性に優れ
且つ全切断端部からの破断の恐れをなくすことであるか
ら、その目的に適う装置、つまりフィルム流れ方向に沿
った側部の溶着シールカット部と同方向に直交する本発
明によるシール部構造とを別に独立して設けることもあ
り得る。更に、フィルム流れ方向に沿った側部の溶着シ
ールカット部にも、本発明の上記シール部の構成を採用
することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明の熱
収縮包装体の製造方法によれば、熱収縮前の包装材を包
装物品の少なくとも一側部に断続状のポイントシールが
なされるとともに、そのポイントシール列の外側を所要
の間隔をおいて連続する溶着シール切断端を形成し、前
記ポイントシール列と連続溶着シール端との間に複数の
抜気孔を形成するため、以降の熱収縮時にあって包装材
の内部に存在する空気は、前記ポイントシール列の非シ
ール部分を通って抜気孔から外部に円滑に抜気されるた
め、フィルムの収縮になんら支障がなく、また熱収縮の
完了時にはフィルムの収縮のためポイントシール部は完
全なブロッキング状態となって前記抜気孔が閉塞される
ため、抜気孔からの包装体内に塵芥や小虫、病原菌など
が混入の恐れもなく、しかも包装体の溶着による全切断
端が直線状に完全閉塞される。従って、本発明方法によ
れば従来の方法に比して工程が著しく簡略化され、経済
的にも有用なものである。また、こうして完成された包
装形態には表面に抜気孔を有しておらず見栄えに優れ、
しかも完全な密封状態となり、フィルムを裂断しないか
ぎり塵芥などの侵入が効果的に阻止され、衛生面におけ
る問題も皆無となると同時に、包装体の端部からの破断
の恐れがない。
収縮包装体の製造方法によれば、熱収縮前の包装材を包
装物品の少なくとも一側部に断続状のポイントシールが
なされるとともに、そのポイントシール列の外側を所要
の間隔をおいて連続する溶着シール切断端を形成し、前
記ポイントシール列と連続溶着シール端との間に複数の
抜気孔を形成するため、以降の熱収縮時にあって包装材
の内部に存在する空気は、前記ポイントシール列の非シ
ール部分を通って抜気孔から外部に円滑に抜気されるた
め、フィルムの収縮になんら支障がなく、また熱収縮の
完了時にはフィルムの収縮のためポイントシール部は完
全なブロッキング状態となって前記抜気孔が閉塞される
ため、抜気孔からの包装体内に塵芥や小虫、病原菌など
が混入の恐れもなく、しかも包装体の溶着による全切断
端が直線状に完全閉塞される。従って、本発明方法によ
れば従来の方法に比して工程が著しく簡略化され、経済
的にも有用なものである。また、こうして完成された包
装形態には表面に抜気孔を有しておらず見栄えに優れ、
しかも完全な密封状態となり、フィルムを裂断しないか
ぎり塵芥などの侵入が効果的に阻止され、衛生面におけ
る問題も皆無となると同時に、包装体の端部からの破断
の恐れがない。
【図1】本発明の代表的な実施例である二つ折りフィル
ム自動包装機の概略構成を示す斜視図である。
ム自動包装機の概略構成を示す斜視図である。
【図2】同包装機の主要部を示す拡大側面図である。
【図3】同包装機のL型シール装置と包装物品の流れを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】同包装機の溶着シールバーに設けられたポイン
トシール部、穿孔部、連続溶着シール部の構成例を示す
側面及び平面図である。
トシール部、穿孔部、連続溶着シール部の構成例を示す
側面及び平面図である。
【図5】包装体の収縮前の形態を模式的に示す平面図で
ある。
ある。
1 二つ折りフイルム自動包装機 3 包装物品 3-1 包装体 10 フィルム供給部 11 ロールフィルム 12 (二つ折り)フイルム 13 支持ローラー 14 ガイドローラ 20 フィルム反転開口部 21 板体 21-1,21-2 (直角を挟む)二辺 21-3 斜辺部 30 包装物品供給部 31 供給テーブル 32 コンベアベルト 40 L型シール装置 41 縦溶着シール部 41a 上部縦溶着シール部 41b 下部縦溶着シール部 42a 上部横溶着シール部 42a-1 ポイントシール部 42a-2 連続溶着切断部 42a-3 抜気孔形成部( 穿孔針) 50 包装体排出部 51 排出ベルトコンベア A ポイントシール列 A′ 非シール部分 B 連続溶着シール切断端 C 非溶着領域 D 抜気孔
Claims (3)
- 【請求項1】 被包装物品を熱融着性で且つ熱収縮性を
有するプラスチックフィルム類で包み、同フィルム類の
所望部分を溶着によりシールしたのちフィルム類を熱収
縮させる物品の包装方法にあって、 被包装物品の一側部に近接するフィルム部分のシール位
置に沿って断続的にポイントシールすることと、 前記ポイントシールの外側近傍を連続的に溶着によりシ
ールカットすることと、 前記ポイントシールとシールカットとの間に所望数の抜
気孔を形成することととを、含むことを特徴とする収縮
包装体の製造方法。 - 【請求項2】被包装物品を熱融着性及び熱収縮性を有す
るプラスチックフィルム類で包み、同フィルム類の所望
部分を溶着シールバーにより溶着切断したのち、前記フ
ィルム類を熱収縮させて物品を密封包装する自動包装機
にあって、前記溶着シールバーが、 被包装物品の一側縁部の側に配され、その側縁部に平行
に断続的に形成された前記フィルム類を断続的にポイン
トシールするポイントシール部と、 前記側縁部にあって前記ポイントシール部の外側近傍に
平行に連続して配され、前記フィルム類を連続して溶着
切断する溶着シールカット部と、 前記ポイントシール部と溶着シールカット部との間に配
され、前記フィルム類のポイントシールと連続シールと
の間に所望数の抜気孔を形成する複数の穿孔針とを、備
えてなることを特徴とする自動包装機。 - 【請求項3】 フィルム類を熱収縮して得られる密封包
装体にあって、包装材が被包装物品の少なくとも一側部
において断続的にポイントシールがなされると共に、そ
の側部の端縁が連続的に溶着シールされ、前記ポイント
シールと前記連続した溶着シールとの間の包装材領域に
所望数の抜気孔が形成されてなることを特徴とする収縮
包装体の包装形態。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10026913A JP2866640B1 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 収縮包装体の製造方法及びその自動包装機と包装形態 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10026913A JP2866640B1 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 収縮包装体の製造方法及びその自動包装機と包装形態 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2866640B1 true JP2866640B1 (ja) | 1999-03-08 |
JPH11227704A JPH11227704A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12206463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10026913A Expired - Fee Related JP2866640B1 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 収縮包装体の製造方法及びその自動包装機と包装形態 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2866640B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105151365A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-12-16 | 中山简良包装有限公司 | 一种高效真空包装机 |
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---|---|---|---|---|
KR100986390B1 (ko) | 2008-08-19 | 2010-10-08 | 류병렬 | 사료비닐포대의 발효가스 가이드라인 실링장치 |
CN103693245A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-04-02 | 芜湖欣荣管业科技有限公司 | 一种封口机的托袋装置 |
CN104386303B (zh) * | 2014-11-12 | 2016-11-30 | 上海东富龙科技股份有限公司 | 一种定位热封机 |
CN105035838B (zh) * | 2015-07-31 | 2017-03-29 | 辽宁森林木纸业有限公司 | 一种干湿组合高档卫生厕纸的生产工艺 |
KR102354038B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2022-01-20 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 파우치 자동 성형장치 및 그 구성 방법 |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP10026913A patent/JP2866640B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105151365A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-12-16 | 中山简良包装有限公司 | 一种高效真空包装机 |
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---|---|
JPH11227704A (ja) | 1999-08-24 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |