JP2866121B2

JP2866121B2 - フアクシミリ装置

Info

Publication number: JP2866121B2
Application number: JP1282910A
Authority: JP
Inventors: 幸雄村田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1989-11-01
Filing date: 1989-11-01
Publication date: 1999-03-08
Anticipated expiration: 2014-03-08
Also published as: JPH03145874A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ファクシミリ装置に関するものである。

［従来の技術］従来、フアクシミリ装置の多くは送信する原稿が定型
で受信側の装置の出力記録紙としてロール紙あるいはカ
ツト紙を使用している。そして、送信原稿上の画像が原
稿紙面のわずかな部分を占めていたり、画像読取装置と
して例えばハンデイスキヤナ等読み取りサイズが小さ
く、不定形な画像データを読み込む装置を用いる場合、
受信側は原稿紙面上での画像全体の占める割合には無関
係に通信規約に則ったサイズ及び枚数の出力記録紙に受
信画像を出力する。

［発明が解決しようとする課題］上記従来例では、受信側にて原稿紙面上の画像の大き
さには無関係に通信規約に則ったサイズ及び枚数の出力
記録紙に受信画像を出力するようになつているため、一
般家庭に設置されたフアクシミリ装置のように一回の通
信情報量が少なく、原稿上の画像の占有面積が小さい場
合、また特に受信側がカツト占を出力記録紙として持つ
場合、１ページの大半が未使用のまま新規の記録紙に次
の画像が表示出力されるので記録紙の無駄が多いという
欠点がある。

また、記録紙としてロール紙を用い、１ページの記録
紙に複数の互いに関連のない画像を出力する場合でも、
各ページ間に区切りがないので出力画像の意味がつかめ
なかつたり、読み手が通信内容を誤解したりする可能性
が高いという欠点がある。

［課題を解決するための手段］本発明は上述の課題を解決することを目的として成さ
れたもので、上述の課題を解決する一手段として以下の
構成を備える。

即ち、画像データを記憶する記憶手段と、画像データ
を所定サイズの記録紙に記録する記録手段と、１枚の記
録紙に記録する複数ページの画像データのサイズを判定
する判定手段と、前記判定手段で判定された前記複数ペ
ージの画像データのサイズに基づいて、画像のページ順
の順次１ページの画像を加えたサイズを演算していき、
複数ページの画像データのサイズが１枚の記録紙サイズ
より小さく、前記複数ページにさらに１ページを加えた
画像データのサイズが前記記録紙サイズより大きくなる
ように、１枚の記録紙に記録する前記画像データのペー
ジ数を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された
ページ数の画像データを前記記録手段により１枚の記録
紙へ記録させる制御手段とを有し、前記制御手段は、前
記記憶手段に記憶された複数ページの画像データを１枚
の記録紙へ記録させることを特徴とする。

そして例えば、画像データは受信画像データであるこ
とを特徴とする。あるいは、前記記録紙は、所定サイズ
のカツト紙であることを特徴とする。

また例えば、画像データは原稿を読み取った読取画像
データであることを特徴とする。あるいは、前記判定手
段は、前記記憶手段に記憶された画像データのアドレス
を用いて前記画像データのデータ量を検出し、検出した
画像データのデータ量に基づいて複数ページの画像デー
タのサイズを判定することを特徴とする。

更に例えば、前記制御手段は、それぞれのページの区
切りを示す画像をページ間に記録させることを特徴とす
る。あるいは前記決定手段は、前記記録手段にセットさ
れている記録紙の記録紙情報に基づいて記録紙サイズを
検出し、検出した記録紙サイズに基づいて、１枚の記録
紙に記録する前記画像データのページ数を決定すること
を特徴とする。

［発明の実施例］以下、添付図面を参照して本実施例に係る好適な実施
例を詳細に説明する。

第１図は本発明に係る好適な実施例の一つであるフア
クシミリ装置のブロツク図である。

第１図において、１はフアクシミリ装置全体を制御す
る中央制御部、２は中央制御部１の制御動作をプログラ
ムの形式にて格納するROM、３は制御データ等を一時的
に格納するためのRAMである。また、操作部い８は送信
操作を行なつたり表示出力要求等を出すためのものであ
る。

送信時には画像読取り部７にて光学的に読み取られた
画像が、例えばCCD等により光電変換を受け、A/D変換部
15で２値画像データ化される。そして、符号化部４にて
伝送に適した信号、例えばCCITT勧告のMMR、MR、MH符号
に変換され、通信制御部６を介して回線14へ送信され
る。また、受信時には回線14からのデータが通信制御部
６を介して復号化部５に送られ、そこでデジタル処理が
容易なデータ形式に変換される。変換を受けたデータは
半導体メモリ等で構成される画像データメモリ９に蓄積
される。

画像データメモリ９に蓄積されたデータは、表示出力
装置の解像度に合わせて以下の如く処理される。即ち、
解像度変換部10は画像データメモリ９に蓄積されたデー
タを順次読み出しCRT、液晶デイスプレイ等で構成され
る表示部16の解像度に合わせた変換を行なつた後、デー
タを変換画像メモリ11に蓄積する。そして、表示出力の
要求がある度に変換画像メモリ11に蓄積された画像デー
タを表示部16に出力する。

一方、画像出力部13はレーザプリンタ、サーマルプリ
ンタ等により構成され、画像出力部13に対して出力要求
があれば、通信制御部６を介して受信した画像データや
画像読取り部７にて読み取り、A/D変換部15にて変換を
受けた画像データは、画像データメモリ９から画像出力
部13に解像度の変換を受けずに直接送られる。同時に給
紙部12は、中央制御部１からの指示を受けて画像出力部
13に記録紙を供給し、受信時、あるいは画像読取り部７
で読み取つたときの解像度を有する画像として表示出力
される。

次に、第１図の画像データメモリ９内のメモリ構成
と、記録紙上での画像出力とページとの関係について第
２図を参照して説明する。

第２図（Ａ）は画像データメモリ９のメモリ構成で、
図示したアドレス（番地）で指定されるP_n（ｎはページ
数）バイトの各画像データが１ページ目からｘページ目
に渡って全容量Ｍバイトの画像データメモリに格納され
る様子を示している。また、第２図（Ｂ）は記録紙上で
の表示出力形式とページとの関係を示している。

第２図（Ｂ）に示す如く各記録紙にｍバイトの（ｍの
値は記録紙のサイズにより変わる）画像データが表示出
力可能なので、第１図の中央制御部１は表示出力の際、
次に示す演算を行なう。

即ち、第２図（Ｂ）に示した記録紙１枚目に画像デー
タを表示出力するときに、画像データメモリの格納アド
レスから画像データのバイト数を算出する。そして、そ
れらのバイト数を加算した結果、例えば、 P₁＋P₂＜ｍ、及びP₁＋P₂＋P₃＞ｍの関係が得られれば、１ページ目と２ページ目のみを記
録紙１枚目に表示する。同様に、３ページ以降について
も、 P₃＋P₄＋P₅＜ｍ、及び P₃＋P₄＋P₅＋P₆＞ｍの関係から3,4及び５ページ目を記録紙２枚目に表示す
る。つまり、記録紙１枚に対して、 P_n＋P_n+1＋P_n+2＋…≦ｍ（ｎはページ数）の条件を満たす範囲内の画像データを表示出力する。結
果として、記録紙上の余白部分を最小にして、最大のペ
ージ数を表示出力することになる。また、第２図（Ｂ）
に示すように、記録紙上の各ページにはページの区切り
あるいは終了を示す罫線（図では破線）を表示出力す
る。

次に、本実施例におけるフアクシミリ装置が画像デー
タメモリ内の画像データを記録紙上に表示出力するとき
の手順について、第３図のフローチヤートを参照して説
明する。

ステツプS1で画像データメモリに格納された１ページ
からｘページの画像データを表示出力する要求があれ
ば、ステツプS2でスタートアドレスA_s（本実施例では０
番地）、及びエンドアドレスA_Eが設定される。次に、ス
テツプS3で給紙部の記録紙に関する情報に基づいて記録
紙１枚の出力容量（バイト数）が確認される。

ステツプS4では表示出力要求されたページのアドレス
からバイト数（Ｐ）を算出し、ステツプS5では得られた
バイト数から記録紙１枚に収納可能なページ数を求め
る。つまり、ΣP_n≦ｍという条件を満たすｎの最大値を
求めると、そのｎの値が示すページまでの表示出力が１
枚の記録紙上で可能となる。そして、ステツプS6で１ペ
ージ分の表示出力が行なわれ、続くステツプS7で罫線を
表示出力する。

ステツプS8では記録紙１枚分の表示出力が終了したか
の判断を行ない、未終了であれば再びステツプS6に戻り
次のページの表示出力を実行する。一方、記録紙１枚分
の表示出力が終了すればステツプS9で、表示出力を終え
たページに対応するメモリのアドレスA_nがエンドアドレ
スA_Eと一致するかの判断を行ない、A_EとA_nの一致を見な
ければステツプS4に戻り次の記録紙への表示出力に入
る。また、一致していれば要求があつた全ページの表示
出力を終了したことになるので、処理を終える。

第４図は本実施例のフアクシミリ装置が回線からの受
信画像情報や画像読取り部にて読み取った画像情報を解
像度変換してメモリに格納する際の手順を示すフローチ
ャートである。

第４図において、通信制御及び復号化部からの受信デ
ータや画像読取り部及びA/D変換部からの画像データに
対して、ステツプS21で画像データメモリの空きエリア
（Ａバイト）が確保され、ステツプS22で実際の書き込
み処理、並びにいメモリ番地の更新が行なわれる。そし
て、ステツプS23で書き込みデータ量（ａバイト）と画
像データメモリの空きエリア（Ａバイト）との比較を行
ない、不一致であれば書き込みが終了していないのでス
テツプS22に戻る。また、一致していれば書き込みは終
了なのでステツプS24で表示部の解像度の判断を行な
い、解像度変更後のバイト数（ｂバイト）を算出する。

ステツプS25で変換画像メモリの空きエリア（Ｂバイ
ト）が確保され、ステツプS26で解像度の変換処理が行
なわれる。また、変換処理が行なわれた画像データはス
テツプS27で変換画像メモリに格納され、同時にメモリ
番地の更新も行なわれる。このメモリ番地更新の結果、
ステツプS28で変換画像メモリのエリア（Ｂバイト）と
書き込みを行なったバイト数とが一致すれば、変換画像
の格納が終了したことになり、不一致であれば、再びス
テツプS27に戻り画像データの格納処理を続ける。

第５図は本実施例のフアクシミリ装置が画像データを
表示出力したり、回線に送信する際の手順を示すフロー
チャートである。

第５図のステツプS40にて表示部に対する表示要求が
発生すれば、ステツプS41で変換画像メモリ内で表示要
求範囲が確認され、ステツプS42で変換画像メモリに格
納された要求範囲に対応する画像データを順次表示部へ
転送する。そして、ステツプS43で要求範囲のデータの
転送終了を判定し、転送が終了していなければステツプ
S42に戻つて転送処理を続行する。

また、ステツプS44で回線に対する送信要求があれ
ば、ステツプS45で通信制御部を送信モードにし、ステ
ツプS46で画像データメモリ内での送信要求範囲の確認
を行なう。続くステツプS47で画像データメモリの内容
を順次符号化部に送り、ステツプS48で通信制御部によ
る回線に対する画像データの送信処理を行なう。そし
て、これらの転送及び送信処理が終了したかどうかの判
断をステツプS49にて行ない、未終了であれば再度ステ
ツプS47,S48に戻り転送、送信処理を続行する。

しかし、ステツプS40,S44で表示要求及び送信要求の
いずれもない場合は、ステツプS50のその他の処理に移
行する。

以上説明したように、本実施例によれば、受信側の１
枚の記録紙上に複数ページの受信画像を連続して表示出
力することができ、１回の通信量が少ないフアクシミリ
装置の使用者にとつては記録紙を無駄なく有効に使用す
ることができるという効果がある。特に第２図（Ｂ）に
よれば、従来ｎページ分の表示出力にはｎ枚の記録紙
（カツト紙）を要していたのに対して、大幅な記録紙の
節減が可能であることがわかる。

また、カツト紙、ロール紙を問わず同一記録紙上の複
数の表示出力画像に対して、各表示画像の境目、あるい
は最終ページが明確になるよう罫線が表示出力されるの
で、通信内容の混同や誤解を防止できるという効果があ
る。

さらに、表示部や画像出力部の解像度に合わせて同一
画像データに対して２種類の解像度の画像データを有す
るため、低解像度の表示部への表示のための解像度変換
を表示要求の度に行なう必要がなく、しかも扱うデータ
量が少ないのでデータの転送時間が短縮でき、高速の画
像検索機能の実現が可能となる効果がある。また、低解
像度の表示部での画像編集も高速で行なえるという効果
がある。

他方、高解像度の画像出力や回線への送信に対して
は、高解像度の画像データを格納先から直接読み出し解
像度の変換なしで処理できるという効果がある。

［発明の効果］以上説明したように本発明によれば、複数ページの画
像データを記憶する記憶手段を有し、複数ページの画像
データのサイズを判定し、判定された複数ページの画像
データのサイズに基づいて、画像のページ順に順次１ペ
ージの画像を加えたサイズを演算していき、１枚の記録
紙に記録する画像データのページ数を決定し、決定され
たページ数の画像データを１枚の記録紙へ記録するの
で、１枚の記録紙に納まるようにページ数を設定でき、
記録紙の余白をできるだけ少なくできるとともに、複数
ページの画像データを１枚の記録紙に記録する場合に、
複数ページの画像データがページ順が狂うことなく記録
できると共に、複数ページの画像データの一部分が記録
紙からはみ出して画像データが欠落したり、ページの途
中で画像データが２枚の記録紙に分割記録されてしまい
見にくくなることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例であるフアクシミリ装置
のブロツク図、第２図（Ａ）は画像データメモリのメモリ構成を示す
図、第２図（Ｂ）は記録紙上での表示出力形式とページとの
関係を示す図、第３図は画像データメモリ内の画像データを記録紙上に
表示出力するときの手順を示すフローチャート、第４図は画像データの解像度を変換してメモリに格納す
る手順を示すフローチャート、第５図は画像データを表示出力したり、回線に送信する
手順を示すフローチャートである。図中、１……中央制御部、２……ROM、３……RAM、４…
…符号化部、５……復号化部、６……通信制御部、７…
…画像読取り部、８……操作部、９……画像データメモ
リ、10……解像度変換部、11……変換画像メモリ、12…
…給紙部、13……画像出力部、14……回線、15……A/D
変換部、16……表示部である。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】画像データを記憶する記憶手段と、画像データを所定サイズの記録紙に記録する記録手段
と、１枚の記録紙に記録する複数ページの画像データのサイ
ズを判定する判定手段と、前記判定手段で判定された前記複数ページの画像データ
のサイズに基づいて、画像のページ順の順次１ページの
画像を加えたサイズを演算していき、複数ページの画像
データのサイズが１枚の記録紙サイズより小さく、前記
複数ページにさらに１ページを加えた画像データのサイ
ズが前記記録紙サイズより大きくなるように、１枚の記
録紙に記録する前記画像データのページ数を決定する決
定手段と、前記決定手段で決定されたページ数の画像データを前記
記録手段により１枚の記録紙へ記録させる制御手段とを
有し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された複数ページ
の画像データを１枚の記録紙へ記録させることを特徴と
するファクシミリ装置。
【請求項２】画像データは受信画像データであることを
特徴とする請求項１記載のファクシミリ装置。
【請求項３】前記記録紙は、所定サイズのカツト紙であ
ることを特徴とする請求項１又は請求項２のいずれかに
記載のフアクシミリ装置。
【請求項４】前記画像データは原稿を読み取った読取画
像データであることを特徴とする請求項１乃至請求項３
のいずれかに記載のフアクシミリ装置。
【請求項５】前記判定手段は、前記記憶手段に記憶され
た画像データのアドレスを用いて前記画像データのデー
タ量を検出し、検出した画像データのデータ量に基づい
て複数ページの画像データのサイズを判定することを特
徴とする請求項１乃至請求項４のいずれかに記載のファ
クシミリ装置。
【請求項６】前記制御手段は、それぞれのページの区切
りを示す画像をページ間に記録させることを特徴とする
請求項１乃至請求項５のいずれかに記載のファクシミリ
装置。
【請求項７】前記決定手段は、前記記録手段にセットさ
れている記録紙の記録紙情報に基づいて記録紙サイズを
検出し、検出した記録紙サイズに基づいて、１枚の記録
紙に記録する前記画像データのページ数を決定すること
を特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の
ファクシミリ装置。