JP2864990B2 - 広領域高速画像測定装置 - Google Patents

広領域高速画像測定装置

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JP2864990B2 JP14729094A JP14729094A JP2864990B2 JP 2864990 B2 JP2864990 B2 JP 2864990B2 JP 14729094 A JP14729094 A JP 14729094A JP 14729094 A JP14729094 A JP 14729094A JP 2864990 B2 JP2864990 B2 JP 2864990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広領域の画像を高速に
測定する画像測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼材中の非金属介在物は、製造過程にお
いて鋼材中にわずかに混入する。鋼材の品質はこの非金
属介在物の組織、大きさ、個数等によって大きく左右さ
れるので出荷検査としてJIS−G−0555やAST
M−E45に規定に基づき顕微鏡検査が行われる。この
ような検査は最近画像処理装置によって行われることが
多くなっている。
【0003】画像処理装置を用いる場合、顕微鏡で拡大
した撮像をCCD撮像素子上に投影して、これを電気信
号に変換して画面に表示する。画面上の1画素が試料上
の長さLと、どう対応するかはCCD撮像素子の仕様と
顕微鏡の対物レンズの倍率などによって決まる。例え
ば、CCD撮像素子として2/3インチのものを用い、
顕微鏡の倍率を20倍とし、テレビカメラと顕微鏡との
間にアダプタを入れ、端数を調整すると、1画面を例え
ば500×480画素で、1画素はL=0.5μmを表
すようにすることができる。すなわち、1画面は250
μm×240μm=0.06mm2 の試料上の面積を表
す。一方ASTMの規格には、非金属介在物の検査には
試料の面積160mm2 を測定することが決められてお
り、1画面を0.06mm2 とすると160/0.06
=2667画面を撮像して検査することが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1画面を撮像し、得ら
れた画像を解析して非金属介在物を検出するのに3〜4
秒かかる。3秒として2667画面処理するには133
分も必要となる。なお、顕微鏡の倍率を半分の10倍に
落とすと測定時間は1/4になるが、検出精度も低下す
る。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、複数の画像を高速に画像処理する広領域画像測定
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ステージ上の試料の拡大像を得る顕微鏡と、この顕
微鏡に接続されたテレビカメラと、このテレビカメラの
撮像を分配する分配器と、この分配器に接続され、分配
された画像を処理する複数の画像処理装置と、この画像
処理装置の処理結果を入力し編集してとりまとめると共
に、前記ステージの移動指示を顕微鏡に行う制御手段
と、を備え、前記画像処理装置は、1台のマスターとマ
スターの指示によって動作するスレーブよりなり、マス
ターは制御手段からのステージ移動信号に基づき自己お
よびスレーブの画像処理の制御を行うようにしたもので
ある。
【0007】また、前記制御手段は、前記制御手段は、
顕微鏡より得られる矩形の視野で現在の視野と、この上
下方向の1視野、左右方向の1視野、斜め方向の1視野
で、時計回りまたは反時計回りに並んだ4視野により、
視野移動のサイクルを構成し、1つのサイクルの最後の
視野が次のサイクルの最初の視野と隣接するサイクルを
用いて前記ステージを移動し、前記画像処理装置は4個
の画像処理装置よりなり、前記4個の視野の画像を各画
像処理装置が1画像づつ取り込んで画像処理するように
したものである。
【0008】
【作用】制御手段よりのステージ移動信号により、ステ
ージを移動し、このステージ上の試料の視野の拡大像を
テレビカメラで撮像する。分配器はこの画像を予め決め
られた順に画像処理装置に入力し、入力された画像処理
装置ではマスターの画像処理装置が制御手段からのステ
ージ移動信号により、自己とスレーブの画像取り込みタ
イミングを指示する。画像取り込み後、画像処理が行わ
れ、この終了をマスターが確認し、制御手段に通知す
る。制御手段はマスターより画像処理終了の通知を受け
ると、次のステージ移動信号を出力する。また、画像処
理装置から処理の終了したデータを入力し、各画像処理
装置からのデータを編集してとりまとめる。
【0009】制御手段は、ステージ移動信号の内容を顕
微鏡で得られている現在の矩形の視野を基準にこの上下
方向の1視野、左右方向の1視野、斜め方向の1視野
で、時計回りまたは反時計回りに並んだ4視野により視
野移動のサイクルを構成する。このようにすると図3、
4に示すように8通りのサイクルが構成される。同じサ
イクルを繰り返し、また異なるサイクルと組み合わせ
て、1つのサイクルの最後の視野が次のサイクルの最初
の視野と隣接するようにしてステージを高速に移動する
ことができる。画像処理装置は1つのサイクルの4視野
と同じ4台とし、この4視野をそれぞれの画像装置が取
り込んで画像処理を並列に行う。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は実施例の構成を示すブロック図であ
る。1は金属顕微鏡でステージ1A上に試料を載せ、X
−Y平面を移動するオートステージ機構を有する。また
自動焦点機能も有する。2はテレビカメラで顕微鏡1に
接続され、CCD撮像素子を有し、顕微鏡1の撮像を画
像信号に変換して出力する。分配器3は画像信号を後続
する画像処理装置に分配するもので、後述するステージ
移動信号に従って分配先を決定する。画像処理装置LF
1〜LF4は入力された画像信号を解析し、非金属介在
物を検出する装置で、詳細構造は後述する。LF1がマ
スターで、LF2〜LF4はスレーブとなり、マスター
LF1は画像の取り込みタイミングの指示、画像処理終
了の確認等の制御動作をスレーブLF2〜LF4に対し
て行うと共に自身も画像処理を行う。4は画像処理装置
LF1〜LF4で処理した画像を表示する表示器で検出
した非金属介在物等を表示する。
【0011】制御部PCはパーソナルコンピュータであ
り、画像処理装置LF1の制御、顕微鏡1のオートフォ
ーカスおよびオートステージの制御を行う。オートステ
ージの制御に当たってはステージ移動信号を後述するオ
ートステージコントローラ9に出力するが、これは同時
に分配器3、画像処理装置LF1にも出力され、この信
号を基準にそれぞれが動作する。また、制御部PCは、
画像処理装置LF1〜LF4の測定結果をとりまとめ、
グラフや数値化して表示器5に表示すると共にプリンタ
6により出力する。入力装置7はキーボードとマウスか
らなり、オペレータが指示や制御部PCとの対話を入力
する。制御部PCと画像処理装置LF1〜LF4間はS
CSIバスにより接続されている。SCSI(Small Co
mputer System Interface)は小型のコンピュータと周辺
装置の間の標準的なインタフェースの1つで1本のバス
で最大7台までの周辺装置を接続できる。
【0012】オートフォーカスコントローラ8は制御部
PCより制御命令を受け、顕微鏡1の焦点調整機構を制
御し、自動的に焦点を合わせる。オートステージコント
ローラ9は制御部PCよりステージ移動信号を受け、測
定試料を載せるステージ1AをX,Y方向、さらにX−
Y面内の回転も行い測定試料の測定位置を定め、顕微鏡
1の視野を決定する。オートフォーカスコントローラ8
およびオートステージコントローラ9の制御結果は制御
部PCにフィードバックされる。
【0013】図2は画像処理装置LF1〜LF4の各々
構成を示すブロック図である。A/D変換器11は分配
器3を介してテレビカメラ2からの入力データをアナロ
グからディジタルに変換し、入力バッファ12はこのデ
ィジタルデータを一時的に格納する。バス13は信号の
伝達を行いプログラムメモリ14は本処理装置の動作を
規定するプログラムを格納し、CPU15はこのプログ
ラムに従い全体の制御を行う。画像プロセッサ16は入
力した画像データの濃淡処理、2値化処理、画像解析を
行い、濃淡画像メモリ17は濃淡画像データを格納し、
2値化メモリ18は2値化データを格納する。出力バッ
ファ19は表示器4へ出力するデータを一旦格納し、D
/A変換器20はこの出力データをディジタルよりアナ
ログに変換し、表示器4へ出力する。入出力インタフェ
ース21はSCSIバスとのインタフェースを構成す
る。
【0014】図3、図4は測定する視野を決定し、この
視野となるステージを移動する方法を説明する図であ
る。測定領域を隣接する4個の領域に分け、各領域が1
つの視野となるようにする。4個の領域は1ブロックを
構成し、ブロックが隣接して測定領域を覆うようにす
る。各ブロック内の数字は撮像する視野の移動順序を示
す。この移動順序をサイクルとすると、図3、図4に示
すようにC1〜C8までの8通りのサイクルが得られ
る。これらのサイクルの内、同じサイクルを繰り返し、
また他のサイクルと組み合わせることにより、視野の移
動を短時間で行うことができる。つまり1つのサイクル
の最後の視野に隣接して次のサイクルの最初の視野がく
るようにすれば、ステージの1Aの移動距離を最短にす
ることができる。
【0015】図3の(a),(b)は全体として視野を
横方向に移動する場合のサイクルの組み合わせを示し、
(a)はC1とC2サイクルを用い、(b)はC3とC
4のサイクルを用いている。図4の(a),(b)は全
体として視野を縦方向に移動する場合のサイクルの組み
合わせを示し、(a)はC5とC6のサイクルを用い
(b)はC7とC8のサイクルを用いている。
【0016】図3の(a)について説明すると、C1サ
イクルでB1ブロックよりB2ブロックへの移動は、B
1ブロックの4番と、B2ブロックの1番が隣接してお
り、スムーズに移動する。またサイクルC1のBnブロ
ックの4番とサイクルC2のBn+1ブロックの1番が
隣接しているので、折り返しもスムーズに移動する。図
3(b)、図4(a),(b)も同様である。
【0017】次に動作について説明する。図5,図6は
画像処理装置(マスター)LF1を主体とした動作フロ
ー図である。制御部PCよりステージ移動信号がオート
ステージコントローラ9に発信され、図3に示すB1ブ
ロックの第1視野となるようステージが移動するものと
する(S1)。この第1視野がテレビカメラ2で撮像さ
れ、分配器3によりマスターLF1に取り込まれる(S
2)。次に第2視野へのステージ移動指示が制御部PC
より出力され、ステージが移動する(S3)。ステージ
移動信号を同時に受けたマスターLF1は、スレーブL
F2に対し画像受け入れ可能かを確認し(S4)、可能
であるとマスターLF1よりスレーブLF2に計測コマ
ンドを発信する(S5)。スレーブLF2は分配器3よ
り分配された第2視野の画像を取り込み、非金属介在物
の検出、その種類形状、個数等の計測処理を行う(S
6)。
【0018】次に第3視野へのステージ移動指示が制御
部PCより出力され、ステージが移動する(S7)。こ
の指示を同時に受けたマスターLF1よりスレーブLF
3に対し画像受け入れ可能かを問い合わせ(S8)、可
能であればLF1よりLF3へ計測コマンドを発信する
(S9)。スレーブLF3は分配器3より分配された第
3視野の画像を取り込み、非金属介在物の測定処理を行
う(S10)。次に制御部PCより第4視野へのステー
ジ移動指示が出力され、ステージが第4視野へ移動する
(S11)。マスターLF1はこの指示を受けるとスレ
ーブLF4に対して、画像受け入れ可能か問い合わせ
(S12)、可能であれば、計測コマンドを発信する
(S13)。スレーブLF4は分配器3より分配された
画像を取り込み、非金属介在物の測定を行う(S1
4)。
【0019】次に図6に移り、マスターLF1は、スレ
ーブLF2〜LF4への指示が終了したので、S2で取
り込んだ第1視野の画像の計測処理を行う(S15)。
マスターLF1は計測処理を終了すると各スレーブLF
2〜LF4に対して計測処理が終了したかを問い合わ
せ、終了を確認する(S16)。これにより図3のB1
ブロックの測定が終了する。マスターLF1はこの終了
通知を制御部PCに通知すると制御部PCは次のB2ブ
ロックの第1視野への移動指示を出力する(S17)。
このようにしてBnブロックまで、また、そこで折り返
し、Bn+1ブロックからB2nブロックまでの測定を
行う。このようにして最後のブロックまで測定を繰り返
す(S18)。
【0020】このようにして全視野の測定を完了する
と、マスターLF1は制御部PCに対し、計測データを
送信する(S19)。次にスレーブLF2に対して計測
データの送信を指示すると、スレーブLF2は計測デー
タを制御部PCへ送信する(S20)。この送信が終了
するとマスターLF1はスレーブLF3に対し、計測デ
ータの送信を指示し、この指示によりスレーブLF3は
計測データを制御部PCへ送信する(S21)。同様に
マスターLF1はスレーブLF4に対して計測データの
送信を指示すると、スレーブLF4は計測データを制御
部PCへ送信する(S22)。このようにしてマスター
LF1,スレーブLF2〜LF4からの計測データが制
御部PCへ送信されると、制御部PCではこの計測デー
タを統合し、編集し(S23)、その結果を表示器5に
グラフなどで見やすく表示する(S24)。
【0021】次に各スレーブLF2〜LF4の動作を図
7を用いて説明する。スレーブとしてLF2〜LF4は
同等の動作をする。画像処理動作をしていないときはマ
スターLF1からのコマンド待ちとなっている(S3
0)。マスターLF1からの図3のS4,S8,S12
で説明した問い掛けに対し、処理作業可能である旨の回
答をすると、S5,S9,S13で計測コマンドが送信
され、測定を開始する(S31)。まず分配器3より分
配された視野画像を取り込み(S32)、2値化、濃淡
処理、形状、寸法計測等を行って、非金属介在物の検
出、測定を行い(S33)、測定データを格納する(S
34)。次にマスターLF1からのコマンド待ちの状態
に入り(S35)、マスターLF1より図5、S16の
計測処理終了確認の問い合わせに対し、終了を通知する
(S36)。この通知後、画像処理可能を示す「Ready
」を表示をし、S30に戻って次のコマンド待ちに入
る。
【0022】次に図8に示すタイミングチャートにより
画像処理装置LF1〜LF4の動作を説明する。(a)
ステージ移動信号は制御部PCよりオートステージコン
トローラ9、画像処理装置LF1、分配器3に発信さ
れ、オートステージコントローラ9によってステージ1
Aの移動が行われ、順に1つのブロック内の第1視野よ
り第4視野までの移動信号1a〜4aが出力される。移
動信号1a〜4aの立ち上がりでステージ1Aが移動開
始し、立ち下がり時には、移動は終了している。ステー
ジ1Aの移動時間は移動距離と移動速度により異なる
が、隣接する一辺の大きさが0.25mmの領域の場合
には0.1秒程度とすることができる。
【0023】(b)LF1測定動作は、マスターLF1
が行う測定動作を示す。信号(a)の1aの立ち下がり
により第1視野の画像を取り入れる。なお、斜線で示す
部分は、各画像処理装置LF1〜LF4が画像を取り込
む信号を示す。マスターLF1は第1視野の画像を取り
込んだ後、スレーブLF2〜LF4への画像取り込み指
示を行うため、自己が取り込んだ画像の測定処理は、こ
れらの指示後に行う。LF1による画像取り込みが終わ
ると、信号(a)の第2視野への移動信号2aが出力さ
れる。
【0024】(c)LF1制御動作はLF1がマスター
としてスレーブLF2〜LF4を制御する動作を示す。
LF1からの制御はSCSIバスを用いて行われ、目的
のスレーブを選択するSCSIセレクションを行う。こ
の時間は0.2秒程度である。1cはスレーブLF2へ
の画像取り込みを指示する信号で、信号(a)の第2視
野へのステージ移動信号2aの立ち下がりによって立ち
上がり、SCSIセレクション終了で立ち下がり信号が
スレーブLF2へ伝達される。同様に(a)の信号3a
の立ち下がりでスレーブLF3への画像取り込みを指示
する信号2cが立ち上がり、この立ち下がりでスレーブ
LF3へ画像取り込み信号が伝達される。信号3cも同
様にスレーブLF4への画像取り込み信号となってい
る。
【0025】(d)LF2測定動作は、スレーブLF2
の動作を示し、(c)LF1制御動作の信号1c立ち下
がりにより、第2視野の画像を斜線範囲で取り込み、計
測動作に移る。(e)LF3測定動作は(c)LF1制
御動作の信号2cにより第3視野の画像を取り込み、計
測動作を行い、(f)LF4測定動作は(c)LF1制
御動作の信号3cにより第4視野の画像を取り込み、計
測動作をすることを表す。
【0026】(c)LF1制御動作に示す時間tは、画
像取り込みの時間を示す。1フレームの取り込みは1/
30秒であるが、ノイズ除去のために4〜16フレーム
取り込んで平均化して良質の画像を得るようにしている
ので、tは0.3秒程度となっている。
【0027】マスターLF1は(b)LF1測定動作に
おいて、自己の計測が終了すると(c)LF1制御動作
の4c信号によりスレーブLF2,LF3,LF4に対
して計測処理が終了したかを問い合わせ、終了を確認す
る。制御部PCはこの4cの立ち下がりによって次のブ
ロックの第1視野へのステージ移動信号1a′を出力
し、次のブロックの測定が開始される。
【0028】次にこのように並列処理する場合の処理時
間について説明する。図8に示すタイミングチャートで
並列処理した場合の並列処理時間Tは次式で表される。 T=M+2C(N−1)+SN+3t ……(1) ここで、 M:画像処理装置1台の測定処理時間 N:画像処理装置の台数 C:SCSIセレクション時間で図8の1cの時間 S:オートステージにより次の視野までの移動時間 t:図8で示したtで画像取り込みの余裕時間 図8の場合について具体的数値(M=3秒、N=4台,
C=0.2秒,S=0.1秒,t=0.3秒)を(1)
式に代入するとT=5.5秒,つまり4台で4視野の測
定処理を5.5秒で実施することができる。これを先に
説明した2667画面の処理に適用すると2667×
5.5/4=3667秒、つまり61分になり、1台の
画像処理装置で測定する場合の133分に比べ約1/2
の時間となる。このように並列処理すると相互間の連絡
等のため、1台当たりの処理時間は長くなるが全体の処
理時間は大幅に短縮される。
【0029】実施例では隣接する4視野の画像を1ブロ
ックとして4台の画像処理装置で処理する場合について
説明したが、隣接する2視野を1ブロックとし2台の画
像処理装置で処理するようにしてもよい。また鋼材中の
非金属介在物の測定を例として説明したが、これに限定
されるものではなく、1台の撮像装置により指定面積の
領域を検査又は測定するために多数の区域に分割して各
々拡大した画像を得て画像解析を行い、広域の指定領域
全体のデータを得る場合に適用できる。
【0030】1台の撮像装置と4台の画像解析装置を用
いる代わりに画素数が4倍の1台の撮像装置と画像解析
装置を用いた場合を比較すると、各画素について256
段階すなわち8ビットのデータを得て解析すると、例え
ば8ビット、1024×1024ピクセルの解析に比べ
8ビット、512×512ピクセルの解析はデータが1
/4であるから解析は短時間でできる。これを4台並列
に操作するので解析時間は著しく短縮できる。勿論4台
でなく8台でもよいが、512×512ピクセルを4台
用いると大略1000×1000の座標が得られて便利
である。走査方法は図3(a)のように左のブロックか
ら右のブロックへ走査して、帰路は右のブロックから左
のブロックへ走査してもよいが、4台で隣接する視野を
走査するので、図3(b)、図4(a),(b)に示し
たように右から左の後、左から右、上から下の後に続い
て下から上、下から上の後、上から下のいずれでもよ
い。また1ブロック内の走査方法も4台で隣接する視野
を次々に走査するなら8種類の中のどれでもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は複数の画像処理装置を並列に動作させることにより広
い領域にわたる多数の視野の画像を高速に測定処理する
ことができる。また、4視野の画像を1ブロックとし、
4台の画像処理装置を用いると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】測定する試料の視野を決定する方法を説明する
図である。
【図4】測定する試料の視野を決定する方法を説明する
図である。
【図5】実施例の動作フロー図である。
【図6】図5に続く実施例の動作フロー図である。
【図7】各スレーブの動作フロー図である。
【図8】実施例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 顕微鏡 1A ステージ 2 テレビカメラ 3 分配器 4,5 表示器 6 プリンタ 7 入力装置 8 オートフォーカスコントローラ 9 オートステージコントローラ LF1〜LF4 画像処理装置 PC 制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージ上の試料の拡大像を得る顕微鏡
    と、この顕微鏡に接続されたテレビカメラと、このテレ
    ビカメラの撮像を分配する分配器と、この分配器に接続
    され、分配された画像を処理する複数の画像処理装置
    と、この画像処理装置の処理結果を入力し編集してとり
    まとめると共に前記ステージの移動指示を顕微鏡に行う
    制御手段と、を備え、 前記画像処理装置は、1台のマスターとマスターの指示
    によって動作するスレーブよりなり、マスターは制御手
    段からのステージ移動信号に基づき自己およびスレーブ
    の画像処理の制御を行うことを特徴とする広領域高速画
    像測定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、顕微鏡より得られる矩
    形の視野で現在の視野と、この上下方向の1視野、左右
    方向の1視野、斜め方向の1視野で、時計回りまたは反
    時計回りに並んだ4視野により、視野移動のサイクルを
    構成し、1つのサイクルの最後の視野が次のサイクルの
    最初の視野と隣接するサイクルを用いて前記ステージを
    移動し、 前記画像処理装置は4個の画像処理装置よりなり、前記
    4個の視野の画像を各画像処理装置が1画像づつ取り込
    んで画像処理することを特徴とする請求項1記載の広領
    域高速画像測定装置。
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