JP2864981B2 - テープ巻き作業用補助具およびそれを用いたテープ巻き作業方法 - Google Patents

テープ巻き作業用補助具およびそれを用いたテープ巻き作業方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤーハーネスの
組立工程における、粘着テープを巻き付けて電線束を結
束する作業の際に、テープ残量が少なくなった時に使用
するテープ巻き作業用補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からワイヤーハーネスの組立工程に
おいては、ワイヤーハーネスを構成する電線束を結束す
るために、当該電線束に結束用のビニルテープ等を巻き
付ける作業を行なっている。図11は、ワイヤーハーネ
スWHを構成する電線束Eが、組立図板A上で多数の治
具Bによって所定方向に案内されて布線されている状態
を模式的に示す斜視図である。
【0003】図11を参照して、この布線された電線束
Eの、たとえば所定部位10,11に上記ビニルテープ
が巻付けられている。この巻付け作業では、図12に示
すように電線束Eにビニルテープ21が螺旋状に巻かれ
て行く。上記ビニルテープ21は、その裏面21aに粘
着剤が塗布されているので、上記作業を進める際には、
テープ母体20から引き剥がされて引き出されたビニル
テープ21の先を電線束Eに巻付け、上記テープ母体2
0からビニルテープ21を引き出しながらテープ母体2
0を電線束Eの周りに回す。
【0004】このとき、テープ母体20を左右の手で交
互に持ち換えながら作業を行なうと非常に時間がかかり
作業能率が悪い。そこで、次のような要領で作業を行な
っている。すなわち、テープ母体20自体を巻き付ける
方向に軽く投げ(図12における矢印の方向)、これに
より発生する遠心力で上記ビニルテープ21の引出しを
行なうと共に、電線束Eに巻かれたビニルテープ21の
引出し部21bを回転半径としてテープ母体20が電線
束Eの向う側をほぼ半回転させることによって、上記引
き出されたビニルテープ21を電線束Eの向う側に巻き
付けるようにしている。そして、上記電線束Eの周りを
周回して電線束Eの下を通って手前側に戻ってくるテー
プ母体20を手で受け止めた後、テープ母体20の自重
をも利用してテープ母体20を引張ってビニルテープ2
1をテープ母体20から引出し、これを電線束Eの手前
側に巻いて再度テープ母体20を巻き付ける方向に投げ
るという作業を繰り返す。このようにすれば、テープ母
体20を左右の手で交互に持ち換える必要はないので作
業を迅速に行うことができ、作業能率を上げることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ビニル
テープ21の残量が少なくなった場合、すなわちテープ
母体20の重量が軽くなった場合には、次のような不都
合が発生する。すなわち、まず、テープ母体20の重量
が軽くなった場合(経験的にビニルテープ21の残量が
約三分の一以下になった場合)には、テープ母体20か
らビニルテープ21を引き出す際に、テープ母体20の
自重の貢献度が低くなり、このため、ビニルテープ21
を引き出すために強い力が必要になり、作業がしずらく
なる。
【0006】また、上述した要領でビニルテープ21を
電線束Eの向う側に巻き付けることが非常に困難にな
る。なぜなら、テープ残量の多い(新品に近い)状態で
は、テープ母体20の重量が重いので上記遠心力を容易
に得ることができるが、テープ母体20の重量が軽くな
れば、テープ母体20を投げても発生する遠心力が小さ
く、ビニルテープ21を引き出すことが非常に困難にな
るからである。
【0007】もっとも、理論的には、テープ母体20を
強く投げれば所要の遠心力が得られるのであるが、現実
的には、テープ母体20を強く投げて大きな遠心力を得
ようとすれば、テープ母体20の投げる方向が安定せ
ず、良好にビニルテープ21を巻き付けることができな
くなる。このように、テープ残量が少なくなった場合に
は、非常に作業がしにくく、実際問題としては原則とし
て使用することはできない。
【0008】一方、上記ビニルテープ21を巻く部位
が、多くの治具Bが植立した狭い部位、たとえば図11
の所定部位11である場合には、むしろ上記残量が少な
くなって外径が小さくなったテープ母体20を用いて作
業をするのが便利である。従って、テープ残量の少なく
なったものを使用した場合でも、作業をしやすくするこ
とができれば、テープを巻く部位にかかわらず作業能率
を向上させることができる。
【0009】そこで、この発明の目的は、テープ残量が
少なくなった場合でも、作業性を低下させることなく、
良好にテープ巻き作業を行なうことができるテープ巻き
作業用補助具を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るテープ巻
き作業方補助具は、テープ母体の中芯に係合されるテー
プ巻き作業用補助具であって、その重量は、テープ残量
が少ないテープ母体の上記中芯にテープ巻き作業用補助
具を係合させた場合に、該テープ母体を、新品のテープ
母体と略同様の重量ないし新品のテープ母体の重量の略
半分の重量で使用することができるように設定されてい
ものである。
【0011】また、請求項2に係るテープ巻き作業用補
助具は、請求項1記載のテープ巻き作業用補助具におい
て、円環状に形成されているものである。
【0012】さらに、請求項3に係るテープ巻き作業方
法は、請求項1または2記載のテープ巻き作業用補助具
を用いたテープ巻き作業方法であって、 テープ母体を
手前側から電線束の巻き付ける方向に軽く投げ、これに
より発生する遠心力でテープの引出しを行なうと共に、
引き出されたテープ長さを回転半径として上記テープ母
体を電線束の周りにほぼ半回転させることによって電線
束にテープを巻き、上記手前側に戻ってくるテープ母体
を受け止める動作を繰り返すに当たり、テープ残量が少
なくなって重量が減少したテープ母体の中芯に上記テー
プ巻き作業用補助具を嵌め込んで上記動作を行なうこと
を特徴とするテープ巻き作業方法である。
【0013】
【作用】 請求項1に係るテープ巻き作業用補助具によれ
ば、以下のような作用がある。
【0014】すなわち、このテープ巻き作業用補助具
を、テープ残量が少なくなって重量が減少したテープ母
体の中芯に係合させると、該テープ巻き作業用補助具が
係合している状態にあるテープ母体にテープ巻き作業用
補助具の重量が付加される。
【0015】これにより本発明では、テープが減少した
テープ母体を、テープ巻き作業用補助具の重量によって
少なくとも新品のテープ母体の略半分の重量で使用する
ことができる。従って、従来と同様にテープ母体を投げ
てテープ巻付け作業を行う場合にテープの残量が少なく
なっているときでも、中芯に係合しているテープ巻き作
業用補助具の重量を利用して容易にテープを引き出すこ
とができ、新品のテープ母体を使用したものと同様の作
業性を実現することができる。
【0016】さらに、請求項に係るテープ巻き作業用
補助具によれば、テープ巻き作業時に指をテープ巻き作
業具内に挿入することができる。これにより、テープ巻
付け作業を行う場合に、中芯に係合しているテープ巻き
作業用補助具内に指を引っ掛けることができ、上記作業
がしやすくなる。
【0017】また、請求項に係るテープ巻き作業方法
によれば、従来と同様にテープ母体を投げてテープ巻付
け作業を行う場合にテープの残量が少なくなっていると
きでも、中芯に係合しているテープ巻き作業用補助具の
重量を利用して、テープを容易に引き出すことができ、
テープ巻き作業を容易に行うことができる。
【0018】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例に係るテープ巻き
作業用補助具30(以下、「補助具30」という。)
を、テープ母体20に係合させた状態を示す分解斜視図
である。
【0019】この補助具30は、ワイヤーハーネスの組
立工程において、布線された電線束をビニルテープを巻
き付けて結束する作業の際に使用されるものであって、
テープ残量が少なくなったテープ母体に嵌め込んで使用
されるものである。図1では、テープ母体20は、ビニ
ルテープ21の使用量が三分の二を超えた状態を示して
いる。
【0020】図1を参照して、上記ビニルテープ21
は、裏面21aに粘着剤が塗布された長尺のものであっ
て、予め円筒状の中芯22の周りに巻かれている。この
中芯22は一般に紙製のもので、この中芯22とビニルテ
ープ21とが、上記テープ母体20を構成している。補
助具30は、たとえば樹脂により一体成形された円環状
をしており、上記中芯22の内周面22c側に嵌め込ま
れている。この補助具30は、所定の重量を有してお
り、具体的には、上記中芯22に嵌め込んだ状態にある
テープ母体20が、新品の状態とほぼ等しくなる重量
使用できるように設定されている。なお、補助具30
は、金属で制作することもできる。
【0021】図2は、補助具30を嵌め込んだ状態での
テープ母体20の正面図であり、図3は、図2における
A−A断面の要部拡大図である。図1ないし図3を参照
して、補助具30の形状について詳しく説明すると、補
助具30の幅Wは、中芯22に嵌め込んだ状態で、それ
ぞれの端面22aと30aおよび22bと30bが、い
わゆる面一になるように設定されており、中芯22の軸
線と、補助具30の軸線とは略一致している(図3参
照)。また、補助具30の外径は、上記中芯22の内径
よりも僅かに大きくなっており、その外周面31は、波
形形状に形成されている(図1および図2参照)。従っ
て、補助具30を中芯22に嵌め込んだ際には、上記外
周面31の頂部31aが中芯22の内周面22cに食い
込んだ状態となり(図3参照)、これにより、補助具3
0は、テープ母体20が揺り動かされても脱落しないよ
うになっている。
【0022】もっとも、上記外周面31の頂部31a
は、鋭利な三角形形状にすることもできる。また、上記
頂部31aを形成せずにフラットな平面状態にして、単
に圧入すようにしても良い。要するに、テープ母体20
が揺り動かされても、補助具30が脱落しないようにな
っていれば良い。なお、図3に示すように、補助具30
の外周面31と端面30a,30bとが連続する部位
は、いわゆるアールRが形成されており、円弧状に滑ら
かに連続されている。このアールRによって、補助具3
0を中芯22に容易に嵌め込むことができ好ましいが、
このアールRは無くても良い。また、このアールRの代
わりに、角が面取りされた、いわゆるC面を形成しても
良い。
【0023】ところで、上記ビニルテープを巻き付けて
結束する作業は、上述したように、従来から次のように
して行なわれている。すなわち、上記ビニルテープ21
を、布線された電線束に螺旋状に巻いて行くのである
が、上記ビニルテープ21は、その裏面21aに粘着剤
が塗布されているので、上記作業を進める際には、ま
ず、テープ母体20から引き剥がされて引き出されたビ
ニルテープ21の先を電線束に巻付ける。そして、テー
プ母体20自体を巻き付ける方向に軽く投げ、これによ
り発生する遠心力で上記テープ母体20からビニルテー
プ21の引出しを行なうと共に、この引き出されたビニ
ルテープ21を回転半径として、テープ母体20を電線
束の向う側にほぼ半回転させることによって、上記引き
出されたビニルテープ21を電線束Eの向う側に巻き付
ける。次いで、上記電線束の周りを周回して電線束の下
を通って手前側に戻ってくるテープ母体20を手で受け
止めた後、テープ母体20の自重をも利用してテープ母
体20を引張ってビニルテープ21をテープ母体20か
ら引出し、これを電線束の手前側に巻いた後、再度テー
プ母体20を巻き付ける方向に投げるという作業を繰り
返す。
【0024】図4は、横軸に、上記作業におけるビニル
テープ21の使用量、並びに縦軸に、テープ母体20の
重量(二点鎖線)および作業性(一点鎖線)をとり、こ
れらの関係を示したグラフである。ここに、作業性と
は、上述したように、テープ母体20自体を巻き付ける
方向に軽く投げた場合に、良好にビニルテープ21が引
き出されて電線束に巻き付けられると共に、テープ母体
20が電線束の向う側を半回転して手前側に戻ることが
できるか否かの善し悪しの程度をいう。
【0025】図4を参照して、図中二点鎖線が示すよう
に、ビニルテープ21の使用量が増えると共に、テープ
母体20の重量が減少する。そして、図中一点鎖線が示
すように、ビニルテープ21の使用量が約半分になった
時点(テープ母体20の重量が半分弱になった時点)か
ら上記作業性が低下し始め、ビニルテープ21の使用量
が約三分の二以上(テープ母体20の重量が三分の一弱
になった時点)になると、作業性は急激に悪化する。こ
れは、テープ母体20の重量が減少に伴い、ビビルテー
プ21をテープ母体20から引き出すことが困難になる
ことに起因しており、実際の作業では、ビニルテープ2
1の使用量が約三分の二以上となったテープ母体20
は、実質上、上記要領で使用することができない。
【0026】これに対して本実施例によれば残量が少
なくなって重量が減少したテープ母体20の中芯22に
上記補助具30を嵌め込むと、テープ母体20の重量
補助具30の重量が付加されることになる。これによ
り、上記補助具30の重量を利用してビニルテープ21
をテープ母体20から容易引き剥がして引き出すこと
ができ、テープ巻き作業を容易にすることができる。
【0027】しかも、上記補助具30は、円環状をして
いるので、その中央に重心を有する。従って、テープ母
体20を電線束の周りに周回させて、上記引き出された
ビニルテープ21を電線束に巻き付ける場合にも、偏心
による複雑な回転運動をすることなく、作業を容易かつ
円滑に行なうことができる。特に、本実施例では、補助
具30を上記中芯22に嵌め込むことにより、点線で示
すようにテープ母体20の重量に補助具30の重量を付
加することになるので、作業性は、実線で示すように変
化することになる。すなわち、補助具30を上記中芯2
2に嵌め込めば、重量が減少したテープ母体20を、新
品のテープ母体と略同様の重量で使用することができ
る。
【0028】これにより、テープ残量が少なくなったテ
ープ母体20を使用する場合であっても、当該テープ母
体20を手前側から電線束の巻き付ける方向に軽く投
げ、これにより発生する遠心力でテープの引出しを行な
うと共に、引き出されたテープ長さを回転半径として上
記テープ母体20を電線束の周りにほぼ半回転させるこ
とによって電線束にテープを巻き、上記手前側に戻って
くるテープ母体20を受け止める動作を良好に行なうこ
とができる。
【0029】従って、テープ残量が少なくなった場合で
も、上記作業性を低下させることなく、良好にテープ巻
き作業を行なうことができ、従来、上記残量が少なくな
って外径が小さくなったテープ母体20を左右の手で交
互に持ち換えながら作業をしなければならなかった、多
くの治具が植立した狭い部位においても、上記ビニルテ
ープ21を巻く方向に軽く投げる要領で巻くことができ
る。
【0030】しかも、補助具30が円環状をしているの
で、当該補助具30内に指を挿入することができる。こ
れにより、補助具30内に指を引っ掛けてテープ母体2
0を投げることができ、上記テープ母体20を投げつけ
る作業がなおしやすくなり、好ましい。このように、上
記補助具30を使用することにより、テープを巻く部位
にかかわらず、その作業性を飛躍的に向上させることが
でき、ワイヤーハーネス組立作業の迅速化およびワイヤ
ーハーネスの組立てに要するコストの低減を図ることが
できる。
【0031】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、図4に示すように、補助具30の所定重
量は、中芯22に嵌め込んだ状態で新品のテープ母体2
0の約半分以上の重量になるように設定しておけば、上
記作業性を大幅に低下させることなく、ビニルテープ2
1を最後まで使用することができる。さらに、補助具3
0は、中央部に平板状のリブを設けて断面I字状に形成
しても良く、図5ないし図10に示すような形状に形成
することもできる。
【0032】図5は、補助具30の一変更例を示す平面
図であり、図6は、図5におけるB−B断面図である。
これらの図を参照して、この補助具30は、中実構造と
なっており、補助具30の径方向に延びる基部35と、
この基部35を直径としてその両端から周方向に円弧状
に延設された係合部36とを有している。すなわち、前
記係合部36が所定の隙間dを有して二分割され、これ
らを上記基部35によって連結した状態となっている。
そして、この係合部36が径方向に弾性変形することに
より、上記中芯22に嵌め込まれるようになっている。
なお、図7に示すように、上記基部35を薄肉の平板状
とすることによって、断面H形形状にすることもでき
る。
【0033】また、図8は、補助具30の他の変更例を
示す平面図であり、図9は、図8におけるC−C断面図
である。これらの図を参照して、この補助具30は、中
実構造となっており、基部37が互いの中点を通って直
交する十字状に形成され、この基部37をそれぞれ直径
として各両端から周方向に円弧状に延設された係合部3
8を有している。そして、これら係合部38が径方向に
弾性変形することにより、上記中芯22に嵌め込まれる
ようになっている。なお、図10に示すように、上記基
部37を薄肉の平板状とすることによって、断面H形形
状にすることもできる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、テープ残量が
少なくなって重量が減少したテープ母体の中芯にテープ
巻き作業用補助具を係合させれば、このテープ巻き作業
用補助具の重量にテープ母体の重量に付加することによ
って、テープ母体を新品のテープ母体と略同様の重量
使用することができるので、ワイヤーハーネスのテープ
巻き作業を容易かつ円滑に行なうことができる。その結
果、このテープ巻き作業を迅速におこなうことができ、
ワイヤーハーネスの制作コストを低減することができ
る。
【0035】また上記テープ巻き作業用補助具を上記
中芯に係合させることにより、重量が減少したテープ母
を、少なくとも新品のテープ母体の略半分の重量で使
用することができるので、テープの残量が少なくなって
いる場合に、中芯に係合しているテープ巻き作業用補助
具の重量を利用して容易にテープを引き出すことがで
き、新品のテープ母体を使用したものと同様の作業性を
実現することができる。
【0036】また、請求項2に係るテープ巻き作業用補
助具では、テープ巻き作業時に指をテープ巻き作業用補
助具内に挿入することができる。これにより、作業がし
やすくなるという利点がある。 また、請求項3に係るテ
ープ巻き作業方法によれば、従来と同様にテープ母体を
投げてテープ巻付け作業を行う場合にテープの残量が少
なくなっているときでも、中芯に係合しているテープ巻
き作業用補助具の重量を利用して、テープを容易に引き
出すことができ、テープ巻き作業を容易に行うことがで
きるという利点がある。この結果、テープ母体を手前側
から電線束の巻き付ける方向に軽く投げ、これにより発
生する遠心力でテープの引出しを行なうと共に、引き出
されたテープ長さを回転半径として上記テープ母体を電
線束の周りにほぼ半回転させることによって電線束にテ
ープを巻き、上記手前側に戻ってくるテープ母体を受け
止める動作を良好に行なうことができ、従来、上記残量
が少なくなって外径が小さくなったテープ母体を左右の
手で交互に持ち換えながら作業をしなければならなかっ
た、多くの治具が植立した狭い部位においても、上記要
領で良好に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るテープ巻き作業用補助
具が嵌め込まれたテープ母体を示す分解斜視図である。
【図2】テープ巻き作業用補助具が嵌め込まれたテープ
母体の一部断面正面図である。
【図3】図2におけるA−A断面を示す要部拡大図であ
る。
【図4】ビニルテープの使用量と、テープ母体重量およ
び作業性との関係を示すグラフである。
【図5】テープ巻き作業用補助具の一変更例を示す正面
図である。
【図6】図5におけるB−B断面図である。
【図7】一変更例に係るテープ巻き作業用補助具の、他
の断面構造を示す図である。
【図8】テープ巻き作業用補助具の他の変更例を示す正
面図である。
【図9】図8におけるC−C断面図である。
【図10】他の変更例に係るテープ巻き作業用補助具
の、他の断面構造を示す図である。
【図11】ヤイヤーハーネスを構成する電線束が布線さ
れた状態を示す斜視図である。
【図12】電線束にビニルテープを巻き付ける作業の要
領を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 テープ母体 21 ビニルテープ 22 中芯 30 テープ巻き作業用補助具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ母体の中芯に係合されるテープ巻き
    作業用補助具であって、その重量は、テープ残量が少ないテープ母体の上記中芯
    にテープ巻き作業用補助具を係合させた場合に、該テー
    プ母体を、新品のテープ母体と略同様の重量ないし新品
    のテープ母体の重量の略半分の重量で使用することがで
    きるように設定されている ことを特徴とするテープ巻き
    作業用補助具。
  2. 【請求項2】請求項1記載のテープ巻き作業用補助具に
    おいて、円環状に形成されている テープ巻き作業用補助具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のテープ巻き作業用
    補助具を用いたテープ巻き作業方法であって、 テープ
    母体を手前側から電線束の巻き付ける方向に軽く投げ、
    これにより発生する遠心力でテープの引出しを行なうと
    共に、引き出されたテープ長さを回転半径として上記テ
    ープ母体を電線束の周りにほぼ半回転させることによっ
    て電線束にテープを巻き、上記手前側に戻ってくるテー
    プ母体を受け止める動作を繰り返すに当たり、テープ残
    量が少なくなって重量が減少したテープ母体の中芯に上
    記テープ巻き作業用補助具を嵌め込んで上記動作を行な
    うことを特徴とするテープ巻き作業方法。
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