JP2864710B2 - 移動体識別装置 - Google Patents

移動体識別装置

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JP2864710B2
JP2864710B2 JP2273039A JP27303990A JP2864710B2 JP 2864710 B2 JP2864710 B2 JP 2864710B2 JP 2273039 A JP2273039 A JP 2273039A JP 27303990 A JP27303990 A JP 27303990A JP 2864710 B2 JP2864710 B2 JP 2864710B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は移動体識別装置に関するものであり、例え
ば、応答器自体に多くの識別情報を保持させる装置に用
いられるものである。
〔従来の技術〕
移動体識別装置の応答器の中でも、特に応答器自体に
多くの識別情報を保持させる装置では、識別情報記憶用
のメモリを含む符号発生部が予め内蔵され、その符号発
生部を駆動するために所定電力以上の直流電源が必要と
されている。
この種の移動体識別装置の応答器では、例えばアンテ
ナで受けた電波エネルギーを整流して直流電源を得ると
いうレクテナ方式を用いた装置がある。この装置は、第
13図に示すように、電源用アンテナ21で得た受信電力を
直流に変換したものを電源として用い、変調用アンテナ
22で得た受信信号を搬送波として用いるため、電池等の
直流電源を必要としない構成となっている。
しかしこの装置では、応答器2に電源用および変調用
の2種類のアンテナが必要となってしまい、応答器が大
型化してしまうという問題がある。
そこで、この問題を解決した移動体識別装置として、
本件出願人が先に特願平1-199902号に示すものを出願し
ている。この装置では、電池等の直流電源を予め内蔵
し、変調用および電源用(厳密には、上記直流電源を投
入するための電源投入用)の2種類のアンテナを共用と
して1つのアンテナにて賄う構成となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが上述した特願平1-199902号では、電池等の直
流電源を内蔵しているために、移動体識別情報の応答器
が寸法的に大型化してしまうという問題がある。
さらに、この特願平1-199902号では、電源投入用(内
蔵した直流電源を投入するスイッチ手段を駆動するため
のもの)か変調用かのどちらか一方でしか質問電波の受
信電力を使用しないので、例えば、この特願平1-199902
号と上記レクテナ方式を用いた装置とを組み合せて、2
種類のアンテナを共用とすると共に直流電源を内蔵しな
い構成を考えた場合、以下に述べるような問題が生じて
しまう。
すなわち、質問器の受信電力を電源用に用いた場合に
は、符号発生部はこの受信電力によって安定した直流電
源を得ることができる。
しかし、質問器の受信電力を変調用に用いた場合に
は、上記受信電力は変調をかけるために用いられるの
で、その際には符号発生部に対して電源が供給されず、
符号発生部の作動が不安定になってしまう。そのため識
別情報が符号発生部より安定して出力されず、質問器は
応答電波を連続して受信することができなくなって、応
答器の作動が不安定になるという問題が生じてしまう。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、1つのアンテナにて構成すると共に、発生手段の作
動の安定化を可能とする移動体識別装置を提供すること
を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため本発明は、 所定の周波数で質問電波を送信する質問器、および移
動体に搭載され、前記質問電波に応じて識別情報を含む
応答電波を送信する応答器を有する移動体識別装置にお
いて、 前記応答器は、 前記質問器からの質問電波を受信すると共に、前記応
答電波を送信する1つのアンテナと、 このアンテナにより受信された前記質問電波の受信電
力を、自身が有する所定の入力インピーダンス量に応じ
て、第1の所定量電力および第2の所定量電力に分配す
る電力分配手段と、 この電力分配手段により分配された前記第1の所定量
電力によって、予め記憶された前記識別情報を発生する
発生手段と、 を備え、かつ前記電力分配手段は、 このアンテナに直接結線され、前記アンテナにより受
信された前記質問電波の受信電力を入力すると共に、整
流素子を有し、前記受信電力を、前記整流素子の透過成
分である前記第1の所定量電力および前記整流素子の反
射成分である前記第2の所定量電力に分配する整流手段
と、 前記整流手段と並列的に前記アンテナに直接結線さ
れ、前記整流素子が有するインピーダンス量および自身
が有するインピーダンス量からなる前記所定の入力イン
ピーダンス量を、前記発生手段からの識別情報に応じて
変化させることにより前記第2の所定量電力を有する質
問電波に変調をかけて、前記質問電波が有する前記所定
の周波数と実質的に同一の周波数を有する前記応答電波
として送信する変調手段と、 を備えることを特徴とする移動体識別装置を採用する
ものである。
〔発明の作用効果〕 上記構成により、1つのアンテナに直接結線された整
流手段および変調手段からなる電力配分手段によって、
整流手段のインピーダンスおよび変調手段のインピーダ
ンスからなる所定の入力インピーダンス量に応じて受信
電力を分配することにより、アンテナで受信した受信電
力の一部をそのまま反射変調してアンテナに送出するこ
とができると共に、変調処理と並行して受信電力の一部
を電源として供給することができる。
これにより、整流と変調とを同時に行うことができる
ので、大容量のコンデンサを必要とせず、しかもアンテ
ナを1つにして応答器を小型化できるという優れた効果
がある。
また、変調手段はアンテナに直接結線されて反射変調
されることになるので、電力損失を生じることなくアン
テナより応答電波を送信することができ、応答器から質
問器への通信を安定させることができるという優れた効
果がある。
〔実施例〕
以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は、本発明の第1実施例としての応答器を備え
た移動体識別装置の構成を示すブロック図である。
第1図において、移動体識別装置は、固定された固定
局(質問器)Aと、車両あるいは物品等の移動体に設置
された移動局(応答器)Bとから構成されている。
応答器Bは、質問器Aより送信された電波(以下、質
問信号S1という)を受信すると共に、この受信した電波
を、応答器Bが設置された移動体を表す固有の識別情報
(例えば、IDコード)によって変調し、その変調波(以
下、応答信号S2という)を質問器Aに送信するように構
成されている。
一方質問器Aは、質問信号S1を所定方向に送信し、特
定場所を通過する移動体に設置された応答器Bより上述
の如く変調された応答信号S2を出力させると共に、この
応答信号S2を受信して上記識別情報を復調して、応答器
Bが搭載される移動体を識別するようになされている。
以下、質問器Aおよび応答器Bの構成について詳しく
説明する。
第1図において、質問器Aは、質問信号S1を発振する
質問信号発振器A2、発振された該質問信号S1を増幅する
増幅器A3、増幅された質問信号S1を送信すると共に応答
信号S2を受信する送受信アンテナA1、送受信信号を分離
するサーキュレータA4、応答器Bより出力された応答信
号S2を復調する復調器A5、復調された該応答信号S2によ
り識別情報を解析する中央処理装置(以下、CPUとい
う)A6、およびCPUA6の解析結果(識別情報)を外部機
器へ出力する出力装置A7により構成されている。
一方応答器Bは、応答信号S2を送信すると共に質問信
号S2を受信する変調・整流共用アンテナB1(アンテナに
相当)、受信した質問信号S1の一部に変調をかけて反射
すると共に一部を透過する一部反射変調型整流部C、お
よび識別情報記憶用のメモリを含む符号発生部D(発生
手段に相当)により構成されている。また一部反射変調
型整流部C(電力分配手段に相当)は、入力端子P1、電
源出力端子P2、および変調符号入力端子P3を有してお
り、反射型変調器C1(変調手段に相当)と整流器C2(整
流手段に相当)とにより構成されている。
次に、上述した符号発生部Dおよび第1実施例として
の一部反射変調型整流部Cの構成を第2図〜第4図に基
づいて説明する。
第2図は符号発生部Dの具体例を示す回路図である。
第2図において、符号発生部Dは、予め識別情報が記憶
されたリード・オンリ・メモリ(以下、ROMという)3
6、アドレスカウンタ35、クロック発生回路34、および
リセット回路33により構成されている。
第3図は、一部反射変調型整流部Cの構成要素である
反射型変調器C1の具体例を示す回路図である。第3図に
おいて、反射型変調器C1は、位相変換用伝送線路43、負
荷変換用スタブ44、負荷変換用伝送線路45、可変容量ダ
イオード46、ローパスフィルタ47、直流カット用コンデ
ンサ48により構成されている。
第4図は、一部反射変調型整流部Cの他の構成要素で
ある整流器C2の具体例を示す回路図である。第4図にお
いて、整流器C2は、整流素子53、平滑用コンデンサ54、
および直流リターン用ローパスフィルタ55により構成さ
れている。
次に、上記構成における作動を説明する。
第1図〜第4図において、質問器Aでは、質問信号発
振器A2で発振された質問信号S1に対して増幅器A3により
増幅処理を行い、その質問信号S1は、サーキュレータA4
を介して送受信アンテナA1より送信される。
すると応答器Bでは、送信された質問信号S1を変調・
整流共用アンテナB1で受信する。この時、後述する反射
型変調器C1の反射変調処理により、受信した電力の大部
分は整流器C2の入力端子51に入力される。
入力端子51に入力された交流電力は、整流素子53およ
び平滑用コンデンサ54により整流・平滑処理され、出力
端子52より直流電力として符号発生部Dの電源入力端子
31に出力される。
電源入力端子31より電源が供給されると、各回路が作
動すると共にリセット回路33が働いて、アドレスカウン
タ35の内容がクリアされる。そして、クロック発振回路
34から出力される度に、アドレスカウンタ35の出力端子
Q0〜Qnを介してROM36のアドレスA0〜Anに記憶された識
別情報が読み出され、その読み出された識別情報は、RO
M36のDATA端子を介して符号出力端子32から出力され
る。
符号出力端子32に接続された変調符号入力端子42に入
力される識別情報は、ローパスフィルタ47を通して可変
容量ダイオード46に印加される。そして、可変容量ダイ
オード46の逆バイアスが変化することにより、可変容量
ダイオード46のインピーダンスが変更され、さらに負荷
変換用伝送線路45および負荷変換用スタブ44によっても
変換される。
このようにして反射型変調器C1は、変調出力端子41か
らみた時のインピーダンスを変調符号入力端子42に印加
される識別情報によって変更できるものである。
但し、このインピーダンスの変更は、位相変換用伝送
線路43によって変調出力端子41からみた時のインピーダ
ンスが0または非常に低い値にならないように成されて
いる。
そして、変調・整流共用アンテナB1で受信した質問信
号S1の一部電力(整流器C2へ流れた電力の残りの電力)
に対して、識別情報の値に応じた変調をかけて反射させ
ることにより、変調・整流共用アンテナB1から応答信号
S2が送信される。
すると応答器Bから送信された応答信号S2を受信して
質問器Aでは、サーキュレータA4を介して復調器A5に入
力され、CPUA6にて復調された応答信号S2により識別情
報を解析して、出力装置A7にてCPUA6の解析結果が外部
機器へ出力される。
以上述べたように本発明においては、質問器より送信
された受信電力を極めて有効に使い、しかも変調用およ
び電源用の2種類のアンテナを共用することができると
いう効果がある。しかもその共用アンテナは、使用周波
数によってほぼ体格が決定してしまうので、アンテナを
少なくすることができれば、それだけ応答器の小型化が
はかれるという利点がある。さらに、電池等の直流電源
を内蔵していないので、応答器の小型化をより一層はか
ることができる。
次に、上述した一部反射変調型整流部Cがどのように
して応答信号S2を送信するのかを説明する。
第1図および第3図において、変調・整流共用アンテ
ナB1の負荷は、反射型変調器C1と整流器C2とが並列に接
続された一部反射変調型整流部Cである。
ここで、変調出力端子41からみた反射型変調器C1の変
調特性を設定し、その時の整流器C2に入力する電力(直
流電源用)と反射に使用される電力(応答信号用)とを
考える。但し、整流器C2は入力整合が取られているもの
とし、その規格化アドミタンスYdをYd=1とする。
反射型変調器C1の変調特性を、例えば、その位相が90
°と−90°とに切り換えられる位相変調器とする。この
時、位相変調器の規格化アドミタンスYmは、Ym=±jで
ある。
上述したように、一部反射変調型整流部Cが変調・整
流共用アンテナB1の負荷であるので、その合成アドミタ
ンスYおよび反射係数Γは、 Y=Yd+Ym=1±j Γ=0.45∠±117° となる。
この時、質問器Aから応答器Bをみたときの変調特性
は、反射係数Γ=0.45、位相差=126°(=360°−117
°−117°)の位相変調がかけられているようにみえ
る。
そして変調の状態に関係なく、変調・整流共用アンテ
ナB1の全受信電力の20%が応答信号に使われ、残りの80
%が符号発生部Dの直流電源に使われるべく整流器C2に
入力される。なお、この時変調に使用される電力が小さ
いのは、応答信号S2は識別情報を質問器Aに伝えるだけ
であり、かなり小さい電力でも十分であるので、受信の
一部電力だけを使えばよいからである。
但し上述した作動は、反射型変調器C1のコンダクタン
スが大きければ大きいほど、反射型変調器C1内部での損
失が増え、アンテナB1を共用するという利点が半減して
しまう。
また、反射型変調器C1のサセプタンスが大きければ大
きいほど、アンテナB1から放射される電力の割合が増え
るため、やはりアンテナB1を共用するという利点が薄れ
てしまう。
特に、そのインピーダンスが0もしくはその値に近い
場合、そのコンダクタンス分またはサセプタンス分が非
常に大きくなり、本発明の利点は非常に薄れてしまう。
したがって、この場合の反射型変調器C1は、特にその
コンダクタンス分が常に小さく、そのサセプタンス分が
大き過ぎない値を持つ位相変調器を設定する必要があ
る。但しこのサセプタンス分は、応答信号をどの程度の
強さで送信するかによって異なるため、一概には言えな
いものである。
即ち、上記条件に適合するような反射型変調器C1とし
て、例えば、45°/−45°の切り換え、もしくは120°/
0°の切り換えが可能な位相変調器を設定すれば、上述
した作動例に比べて変調と整流の電力配分が変化するだ
けで、基本的には全く同じ作動をする。
しかし、若干性能が低下しても差異がない場合には、
上記条件に丁度合致しなくても良い。例えば反射型変調
器C1として、変調器単体のインピーダンスを整合負荷と
無限大とに切り換えられる振幅変調器を用いた場合につ
いて説明する。
すなわち、振幅変調器単体の規格化アドミタンスYm
は、Ym=1とYm=0とに切り換えられるものであり、合
成負荷アドミタンスYは、Y=2およびY=1の切り換
えになる。
この時、質問器Aから応答器Bをみた時の変調特性
は、反射係数Γ=0.33と0とに切り換えられる振幅変調
がかけられているようにみえる。変調時の平均をとる
と、変調・整流共用アンテナB1の全受信電力の約6%が
変調に使われ、72%が整流器C2に入力され、残りの約22
%が振幅変調器内にて損失し消費されることになる。
これは、上述した位相変調器を用いた時よりも効率は
悪いものの、振幅変調器の場合においても変調用および
整流用のアンテナを共用とすることは可能である。
つまり、第1図の反射型変調器C1単体のインピーダン
スが0またはそれに近い値でない場合には、本発明によ
る変調用および整流用のアンテナを共用するという効果
を得ることができる。
次に、第2実施例としての一部反射変調型整流部につ
いて説明する。
第5図は、本実施例の一部反射変調型整流部の構成を
示す回路図である。この第5図に基づいて本実施例の一
部反射変調型整流部の構成および作動を説明する。な
お、スイッチング素子61とバイパス抵抗62を除く部分の
構成は、第4図に示した整流器C2と全く同じ構成である
ので、説明を省略する。
第5図において、スイッチング素子61のコレクタはバ
イパス抵抗62に、エミッタは直流リターン用ローパスフ
ィルタ65に、ベースは変調符号入力端子P3に接続されて
いる。
ここで、入力端子P1より変調・整流共用アンテナB1で
受信した受信電力を入力すると、その電力に対して整流
および平滑処理をした後、電源出力端子P2より直流電力
として符号発生部D(第2図)に出力する。直流電流を
入力した符号発生部Dでは、上述した作動により識別情
報を随時出力し、変調符号入力端子P3により識別情報を
入力する。そして、入力された識別情報のレベルに応じ
てスイッチング素子61がオン/オフし、これによりバイ
パス抵抗62に流れる電力が変化されることになる。
その結果、整流素子63の動作条件が変化して、入力端
子P1から一部反射変調型整流部をみた時の反射特性が変
化し、反射変調をかけることができる。また、このよう
に変調中でもバイパス抵抗62の抵抗値が小さ過ぎなけれ
ば、その大きさに従って入力された電力の多くは整流素
子63によって整流され、電源出力端子P2より直流電力が
出力される。
つまり、このような回路を用いれば、変調と整流とを
同時に行うことが可能となる。
この時全受信電力のうち、整流される電力と変調され
て反射される電力との割合は、バイパス抵抗62と整流素
子63の内部抵抗値によって決まる。すなわちバイパス抵
抗62の抵抗値が小さければ、スイッチング素子61がオン
/オフした時のインピーダンス変化が大きく変調が強く
なる反面、整流素子に入る電力は小さく整流出力が小さ
くなる。逆にバイパス抵抗62が大きければ、バイパス抵
抗に流れる電力は小さく整流出力が大きくとれる反面、
変調が弱くなる。
なお、整流素子の動作条件を変化させるには、整流素
子63のバイアス電圧、入力信号電力、負荷抵抗のいずれ
を変化させても良い。
次に、第3実施例としての一部反射変調型整流部につ
いて説明する。
第6図は、本実施例の一部反射変調型整流部の構成を
示す回路図である。この第6図に基づいて本実施例の一
部反射変調型整流部の構成および作動を説明する。な
お、可変容量ダイオード71、バイパスコンデンサ76、お
よびローパスフィルタ72を除く部分の構成は、第4図に
示した整流器C2と全く同じ構成であるので、説明を省略
する。
第6図において、可変容量ダイオード71とバイパスコ
ンデンサ76とは直列に接続され、それらの素子の間には
ローパスフィルタ72が接続されている。
そして、入力端子P1より変調・整流共用アンテナB1で
受信した受信電力を入力し、その電力に対して整流およ
び平滑処理をした後、電源出力端子P2より直流電力とし
て符号発生部D(第2図)に出力する。
直流電流を入力した符号発生部Dでは、上述した作動
により識別情報を随時出力し、変調符号入力端子P3によ
り識別情報を入力する。入力された識別情報はローパス
フィルタ72を介して可変容量ダイオード71の逆バイアス
電圧を変化させる。
その結果、整流素子73の動作条件が変化して、入力端
子P1から一部反射変調型整流部をみた時の反射特性が変
化し、反射変調をかけることができる。これにより、上
記構成においても上述したような効果を得ることができ
る。
次に、第4実施例としての一部反射変調型整流部につ
いて説明する。
第7図は、本実施例の一部反射変調型整流部の構成を
示すブロック図である。この第7図に基づいて、本実施
例の一部反射変調型整流部の構成および作動を説明す
る。
第7図において、本実施例における一部反射変調型整
流部は、反射型変調器C1および整流器C2以外に、電力分
配器C3を備えている。
この電力分配器C3は、変調・整流共用アンテナB1(第
1図)により受信した質問電波の受信電力を入力端子P1
より入力し、この電力を2つの所定量電力に配分して、
一方を反射型変調器C1に、他方を整流器C2に出力するも
のである。さらに、反射型変調器C1で反射した電力の一
部または全部を入力端子P1に返している。
次に、この電力分配器C3の具体的な構成について説明
する。
第8図(a)、(b)は、その具体的構成を示す回路
図である。
第8図(a)に示す電力分配器においては、入力端子
P1と直結する端子81は、整流器C2に出力する端子82に対
して伝送線路84により結ばれている。そして、この伝送
線路84に並列に接続された分配用抵抗85によって、伝送
線路84に流れる電力の一部が取り出されて端子83に出力
され、反射型変調器C1に至る。
さらに、端子83から入力された電力(反射型変調器C1
で反射した電力)の一部は抵抗85で消費されるが、その
残りの電力は伝送線路84に至り、端子81および端子82か
ら出力される。
また、第8図(b)に示す電力分配器においては、端
子81より入力された電力は、サーキュレータ86を通って
端子82に出力される。しかし、サーキュレータ86と端子
82との間にはコンデンサ87が設けられており、その容量
分にしたがって不整合が起きるため、これにより端子82
に透過する電力とサーキュレータ86に反射する電力とに
配分される。そして、コンデンサ87により反射された電
力は、サーキュレータ86を通して端子83から出力され
る。
さらに、端子83から入力された電力(反射型変調器C1
で反射した電力)は、サーキュレータ86を介して端子81
より出力される。
なお電力分配器C3は、上記構成のほか、マイクロスト
リップライン等を使ったT型分配器や、カップリングを
利用した結合器によっても構成可能であり、その構成を
用いても、上述した効果が得られるのは明白である。
以上述べた各実施例において、一部反射変調型整流部
Cの内部に復調手段を設けることにより、質問信号S1の
中に情報が含まれている場合には、その情報を復調する
ことができる。
例えば、符号発生部Dに内蔵されたROMに代えて、E2P
ROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)
を内蔵したとする。すると、質問信号S1より復調された
情報によって、そのE2PROMの内蔵情報を書換えることを
可能とする構成にしたり、ある特定の情報が質問信号S1
中に含まれた時にのみ符号発生部Dから変調符号を出力
することにより、応答信号S2を返信するといった制御を
行わせる構成にすることも可能である。
第9図は、第1実施例で示した反射型変調器C1(第3
図)に復調機能を持たせた一例を示す回路図である。な
お、変復調兼用のダイオードを用いた一例として特開昭
63-302629号公報があり、第9図に示す回路図は、この
思想を流用したものである。さらに、変復調兼用ダイオ
ード96、ローパスフィルタ98、高周波除去用コンデンサ
97を除く部分の構成は、第3図に示した反射型変調器C1
と全く同じ構成であるので、説明を省略する。
第9図において、入力端子91から入力する高周波電力
に変調がかけられている場合には、その情報を変復調兼
用ダイオード96、ローパスフィルタ98、および高周波除
去用コンデンサ97によって取り出して、信号入力端子92
にその情報を出力する。また、変復調兼用ダイオード96
に信号入出力端子92から逆バイアスがかけられると、入
力端子91からみたインピーダンスが変化して、信号入出
力端子92の信号に基づいて反射変調がかけられる。
以上述べたようにして、変調機能と復調機能とを共用
させた回路を得ている訳だが、これは、変調動作と復調
動作は一般的に同時に行うことがないということを利用
しているものであり、変調動作時には復調作用を働かせ
ないようにして共用を可能としている。
次に、復調手段を整流器C2の後段に設けた場合につい
て説明する。
第10図は、第4図に示す整流器C2の後段に復調手段を
設けた場合の一例を示す回路図である。この第10図に基
づいてその構成および作動を説明する。なお、ハイパス
フィルタ107、ローパスフィルタ108、電源安定用コンデ
ンサ109を除く部分の構成は、第4図に示した整流器C2
と全く同じ構成であるので、説明を省略する。
第10図において、例えば入力端子101から入力された
電力に対して、変調度が0%より大きく100%未満の振
幅変調がかけられていたとすると、整流素子104の出力
には電源用直流分と復調情報である交流分の両方が混合
したものが出力される。
すると、直流分をローパスフィルタ108および電源安
定用コンデンサ109を通して整流出力端子102から出力す
ると同時に、交流分をハイパスフィルタ107を通して復
調信号出力端子103から出力することにより、整流機能
と復調機能とを持たせることが可能になる。
但し、この方法は整流出力端子102に接続される回路
の消費電流の変化が復調出力に混じり易いという欠点が
ある。
次に、一部反射変調型整流器に復調機能を持たせるこ
とが可能な他の方法について説明する。
第11図は、電力分配器に復調機能を持たせた一部電力
復調部C4を示すブロック図である。
第11図において、端子111および端子112の間に流れる
電力の一部を電力分配器114によって取り出して復調器1
15に入力し、そこで復調した信号を復調出力端子113に
出力する。
ここで、電力分配器114は第8図(a)、(b)に示
したものと全く同じ構成で実現でき、復調器115は第4
図に示した整流器と同じ構成で実現することができる。
但し復調器として使うには、一般にダイオード53やコン
デンサ54の容量を変更した方がよい。
次に、上述した一部電力復調部C4を有する一部反射変
調型復調整流器C′について説明する。
第12図(a)、(b)は、一部反射変調型復調整流器
C′の構成を示すブロック図である。
第12図(a)に示す一部反射変調型復調整流器C′
は、入力端子121が端子111に直結しており、端子121よ
り入力した電力を端子111を介して一部電力復調部C4へ
入力させている。すると、一部電力復調部C4にて復調さ
れた復調信号は、復調出力端子124より出力される。ま
た、端子112より出力される電力(電力分配器により配
分された電力)は、一部反射変調型整流器Cに入力さ
れ、上述した作動により、電源出力端子122を介して符
号発生部D(第1図)の電源が供給されると共に、符号
発生部Dより出力される識別情報が変調符号入力端子12
3より入力される。
次に、第12図(b)に示す一部反射変調型復調整流器
C′は、整流器C2の前段に一部電力復調部C4を設けたも
のであり、その基本的な作動は第12図(a)に示した一
部反射変調型復調整流器C′と同様であるので、説明を
省略する。
以上述べたような構成は、変調に用いる電力と同様
に、復調に用いる電力も応答器で受信した電力のほんの
一部のみを利用するだけで充分であることを利用してい
る。そして、本発明における各実施例の応答器の動作を
考えると、アンテナで受信した電力の大部分を整流器で
直流電源として使用し、残りの電力を変調と復調とに使
用するのがよい。
なお上述した各実施例では、整流回路として、整流素
子を複数用いた全波整流回路を構成してもよく、第2実
施例および第3実施例においても、全波整流回路の構成
にスイッチング素子と抵抗やコンデンサなどのバイパス
素子を用いた構成でも上述した効果が得られるのは明白
である。
また、スイッチング素子も第5図の回路ではトランジ
スタを使っているが、それ以外にもFETやダイオード等
を用いても良い。特に、入力信号の流れを変えれば良い
ので、第6図のように可変容量ダイオード71の逆バイア
スを変化させてスイッチング素子として使うこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、上記一実施例における符号発生部を示す回路図、第
3図は、第1実施例としての一部反射変調型整流部を構
成する反射型変調器を示す回路図、第4図は、上記第1
実施例としての一部反射変調型整流部を構成する整流器
を示す回路図、第5図は、第2実施例としての一部反射
変調型整流部の構成を示す回路図、第6図は、第3実施
例としての一部反射変調型整流部の構成を示す回路図、
第7図は、第4実施例としての一部反射変調型整流部の
構成を示すブロック図、第8図(a)、(b)は、上記
第4実施例における電力分配器の構成を示す回路図、第
9図は、上記第1実施例で示した反射型変調器に復調手
段を設けた場合の構成を示す回路図、第10図は、上記第
1実施例で示した整流器の後段に復調手段を設けた場合
の構成を示す回路図、第11図は、電力分配器に復調手段
を設けた一部電力復調部の構成を示すブロック図、第12
図(a)、(b)は、上記一部電力復調部を有する一部
反射変調型復調整流器の構成を示すブロック図、第13図
は、従来の移動体識別装置を表すブロック図である。 B1……変調・整流共用アンテナ(アンテナ),C……一部
反射変調型整流部(電力配分手段),D……符号発生部
(発生手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 13/74 - 13/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の周波数で質問電波を送信する質問
    器、および移動体に搭載され、前記質問電波に応じて識
    別情報を含む応答電波を送信する応答器を有する移動体
    識別装置において、 前記応答器は、 前記質問器からの質問電波を受信すると共に、前記応答
    電波を送信する1つのアンテナと、 このアンテナにより受信された前記質問電波の受信電力
    を、自身が有する所定の入力インピーダンス量に応じ
    て、第1の所定量電力および第2の所定量電力に分配す
    る電力分配手段と、 この電力分配手段により分配された前記第1の所定量電
    力によって、予め記憶された前記識別情報を発生する発
    生手段と、 を備え、かつ前記電力分配手段は、 このアンテナに直接結線され、前記アンテナにより受信
    された前記質問電波の受信電力を入力すると共に、整流
    素子を有し、前記受信電力を、前記整流素子の透過成分
    である前記第1の所定量電力および前記整流素子の反射
    成分である前記第2の所定量電力に分配する整流手段
    と、 前記整流手段と並列的に前記アンテナに直接結線され、
    前記整流素子が有するインピーダンス量および自身が有
    するインピーダンス量からなる前記所定の入力インピー
    ダンス量を、前記発生手段からの識別情報に応じて変化
    させることにより前記第2の所定量電力を有する質問電
    波に変調をかけて、前記質問電波が有する前記所定の周
    波数と実質的に同一の周波数を有する前記応答電波とし
    て送信する変調手段と、 を備えることを特徴とする移動体識別装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動体識別装置において、 前記応答器は、 受信した前記質問電波に含まれる制御情報を復調する復
    調手段を備え、前記発生手段は、前記復調手段により復
    調された前記制御情報に基づいて制御されることを特徴
    とする移動体識別装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2いずれか記載の移
    動体識別装置において、 前記電力分配手段は、前記第2の所定量電力よりも前記
    第1の所定量電力の方が大電力となるように、前記質問
    電波の受信電力を分配することを特徴とする移動体識別
    装置。
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