JP2574243B2 - 移動体識別用応答器 - Google Patents

移動体識別用応答器

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JP2574243B2
JP2574243B2 JP61153103A JP15310386A JP2574243B2 JP 2574243 B2 JP2574243 B2 JP 2574243B2 JP 61153103 A JP61153103 A JP 61153103A JP 15310386 A JP15310386 A JP 15310386A JP 2574243 B2 JP2574243 B2 JP 2574243B2
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transponder
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electromagnetic wave
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三夫 牧本
彰朗 安藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は低消費電力型の移動体識別用応答器に関する
ものである。
従来の技術 移動体識別装置とは、固定された質問器より移動体に
向けて電磁波(マイクロ波帯が通常利用される)を放射
し、移動体に設けられた受動形の応答器で何らかの形で
入射波に変調をかけ、反射波を質問器に送返し、その変
調された反射波を検波して移動体より送出された情報を
読みとるものである。
応答器に要求される特性は変調度が高くとれること、
回路が小形で単純であること、低消費電力であること等
である。
第4図に従来から知られているその応答器の基本的な
構成を示す。
第4図において41はアンテナで、質問器からの入射波
eiを受信し、反射波(変調波)erを放射する。42,43は
ストリップ線路の伝送線路、44はスイッチングあるいは
PINダイオード、45は終端抵抗である。46,47はインダク
タ、48はキャパシタであり、この46,47,48で低域通過フ
ィルタを形成している。また49は変調入力端子である。
いま変調入力端子49からVH,VLレベルの矩形波の変調
入力を与え、電圧レベルVHでダイオード44が導通して低
インピースに、電圧レベルVLでオフとなり高インピーダ
ンスとなるように電圧レベルVH,VLのレベルを設定す
る。このとき電圧レベルVHの場合、入力波eiのほとんど
すべてのエネルギーは終端抵抗45に吸収され反射波は生
じない。また電圧レベルVLの場合は入力波eiは、ダイオ
ード44でほとんどすべて反射されて、アンテナ41から反
射波を放射することになる。したがって反射波erのレベ
ルは電圧レベルVH,VLに従って振幅変調をうけた波とな
ることがわかる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上述したように応答器に要求される特性の一
つとして、低消費電力という点があり、第4図に示す構
成では変調用素子としてスイッチング・ダイオードある
いはPINダイオードを用いるため、ON抵抗を低減するた
めダイオード44のバイアス電流を大きくする必要があ
る。
とりわけ応答器の電源を電池で行う場合には、このダ
イオード44のON電流ではほぼ応答器の消費電力が決定さ
れるため、変調回路の低消費電力化が携帯用応答器に課
せられた緊急の解決課題である。
本発明は上記従来技術の欠点に鑑み、低消費電力の移
動体識別用応答器を提供するものである。
問題点を解決するための手段 本発明は質問装置から放射された電磁波に振幅変調を
かけ再放射し、その再反射した電磁波を前記質問装置に
受信させて当該質問装置に情報を送出する移動体識別用
応答器において、 アンテナと共振器を直接あるいは線路を介して結合さ
せるとともに、前記共振器にカソード側が接続され、ア
ノード側が接地された可変容量ダイオードを装架し、変
調信号の電圧により前記可変容量ダイオードのカソード
側に逆バイアスの電圧を印加して共振周波数を変化させ
ることにより前記アンテナから見たインピーダンスを変
化させるようにしたものである。
作 用 本発明は上記構成により、従来のようにダイオードの
順方向の電流変化による抵抗値の変化を利用するもので
はなく、可変容量ダイオード(バラクタ・ダイオード)
の逆バイアス時の電圧変化によるダイオード障壁容量の
変化を利用して低消費電力化を図ろうとするものであ
る。
実施例 第1図は本発明の第1の実施例における移動体識別用
応答器の要部平面を示すものである。
第1図において、11は応答器のRF部が構成される誘電
体基板、12はスロット・アンテナ、13はストリップ線
路、14はストリップ線路共振器、15は変調用バラクタ・
ダイオード、16はLPF(低域通過フィルタ)、19は変調
入力端子、20は接地導体である。また、21はスロットア
ンテナ12とストリップ線路13を接続するスルーホールで
ある。なお、本実施例ではアンテナはスロットアンテナ
12としたがアンテナは他の手法で実現してもよく、また
共振器14とアンテナ12はストリップ線路13を介して結合
させたが直接結合させても問題はない。また、ストリッ
プ線路13と共振器14の結合は平行部分で結合され、二つ
の線路のギャップをかえることで、結合の大きさを調整
できる。
上記構成によれば、バラクタ・ダイオード15の端子間
容量は、変調入力端子19の電圧レベルVH,VLで変化する
が、逆方向にバイアスされるためほとんど電流は流れな
い。また容量が変化することにより共振周波数がかわる
ため、アンテナ12からみた共振器のインピーダンスは第
2図のスミスチャートに示す如く、電圧レベルVLの場合
Aの位置に電圧レベルVHの場合はBの位置に変化させる
ことが可能となる。即ちVLのとき、アンテナ12からの入
射波はほとんど共振器14に吸収されずアンテナ12から再
放射されるが、VHのときはほとんどすべての入射エネル
ギーは共振器14に吸収させることができるため、応答器
からの反射波は振幅変調波となることが理解できる。な
お、この例ではインピーダンスはVHのときB、VLのとき
A点になるように選んでいるが、この逆でも問題はない
ことは言うまでもない。
このようにバラクタ・ダイオード15と共振器14とを組
み合わせることで、極めて低消費電力の振幅変調器が実
現でき、携帯形応答器の使用時間の大幅拡大が可能とな
る。
第3図は本発明の他の実施例を示したものである。第
3図(a)は共振器としてリング共振器14を用いたもの
であり、LPF16を集中定数化したものである。なお、同
図において、31はRFチョークで、共振器14とストリップ
線路13は平行結合される。
一方、第3図(b)は共振器14、LPF16ともに集中定
数化したものであり小形化に適したものとなる。なお、
同図において32は共振器14とストリップ線路13の結合容
量である。
発明の効果 以上述べたように本発明は、ダイオードに逆バイアス
をかけて変調を行うものであり、低消費電力が実現され
るため応答器の携帯化に対して極めて有効な手段を提供
するもので、その工業的価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における移動体識別用応
答器の平面図、第2図は第1図の構成の特性を示すスミ
スチャート、第3図(a),(b)は本発明の他の実施
例における移動体識別用応答器の平面図、第4図は従来
例の移動物体識別応答器の平面図である。 11……誘電体基板、13……ストリップ線路、14……共振
器、15……バラクタ・ダイオード、16……LPF(低域通
過フィルタ)、19……変調入力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭60−27077(JP,B2) 特公 平1−60961(JP,B2) 特公 平2−19913(JP,B2) トランジスタ技術編集部”実用電子回 路ハンドブック(1)”CQ出版社 P.40〜P.42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質問装置から放射された電磁波に振幅変調
    をかけ再放射し、その再反射した電磁波を前記質問装置
    に受信させて当該質問装置に情報を送出する移動体識別
    用応答器において、 アンテナと共振器を直接あるいは線路を介して結合させ
    るとともに、前記共振器にカソード側が接続され、アノ
    ード側が接地された可変容量ダイオードを装架し、変調
    信号の電圧により前記可変容量ダイオードのカソード側
    に逆バイアスの電圧を印加して共振周波数を変化させる
    ことにより前記アンテナから見たインピーダンスを変化
    させることを特徴とした移動体識別用応答器。
JP61153103A 1986-06-30 1986-06-30 移動体識別用応答器 Expired - Lifetime JP2574243B2 (ja)

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JPS638578A JPS638578A (ja) 1988-01-14
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FR2644308A1 (fr) * 1989-03-09 1990-09-14 Ecole Nale Aviat Civile Dispositif de modulation d'une onde electromagnetique
JP2533800B2 (ja) * 1989-06-02 1996-09-11 山武ハネウエル株式会社 マイクロ波応答装置

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JPS4973992A (ja) * 1972-11-15 1974-07-17
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トランジスタ技術編集部"実用電子回路ハンドブック(1)"CQ出版社 P.40〜P.42

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