JP2008211603A - 超再生検波回路及び超再生検波方法 - Google Patents

超再生検波回路及び超再生検波方法 Download PDF

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健 堀川
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Abstract

【課題】従来技術では安価な検波器の構成が困難であるような高い周波数領域の信号を検波可能な回路を提供する。
【解決手段】容量C2を含む帰還回路を備え、基本発振周波数とその高調波発振周波数で発振するFET20を用いた帰還型発振器42を備えた超再生検波回路10において、クエンチ信号を発振器42に入力することにより、発振器42をクエンチング発振させている状態において、基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波をベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波をベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号との少なくとも一方を含む高周波信号を超再生検波回路10に入力することによりトランジスタにより超再生検波させかつ包絡線検波してベースバンド信号を含む復調信号を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばマイクロ波帯以上の周波数帯の高周波信号を直接に検波して復調信号を出力する超再生検波回路及び超再生検波方法に関する。
近年、マイクロ波、ミリ波を用いた通信が急速に進歩し、その用途も幅広いものとなっている。高速、大容量の通信システムが普及する一方で、身の周りの電子機器を含む小規模なネットワークにおける近距離、低速のディジタル通信、及びタグやカードに通信機器を内蔵するシステムといった、無線通信の新しい利用法も発達してきている。このような低速データ通信向けのデバイスには、小型、低コスト、低消費電力といった点が重要となる。
本願で取り扱う超再生検波方式は、単一の能動素子による回路で構成され、高い感度を示すことが知られている受信回路方式である。超再生検波回路は、スーパーヘテロダイン検波方式の発明でも知られるイー・エイチ・アームストロング(E.H.Armstrong)により1922年に提案され(例えば、非特許文献1参照。)、安価で高感度な受信機として用いられた。しかし、不要幅射や安定性の悪さといった問題点や、周波数選択度の良いスーパーヘテロダイン検波方式の登場により、超再生検波方式はほとんど用いられることがなくなっている(例えば、非特許文献2参照。)。
ところが近年、回路構成技術の進展にともない従来より周波数選択度や感度の良い超再生検波回路の製作が可能となり、簡素な回路構成と消費電力の低さを特長とする受信回路として注目を集めている(例えば、非特許文献2参照。)。応用例はマイクロ波帯にも及んでおり、近年の報告例として、7.5GHzでの動作(例えば、非特許文献3参照。)や、100%振幅変調(On−Off Keying)を用いた通信速度50kbps程度、見通し距離20m程度の通信(例えば、非特許文献2参照。)が挙げられる。
また、2GHz帯において800MHzに及ぶ連続的な同調が可能なものもある(例えば、非特許文献4参照。)。さらに、スペクトラム拡散方式の通信への利用も報告されている(例えば、非特許文献5参照。)。また、超再生検波回路は、受信する信号と同じ周波数で動作する発振回路を使って構成される。このため変調回路を付加することにより送受信回路への発展も可能であり(例えば、非特許文献6参照。)、レーダとしての利用も提案されている(例えば、非特許文献7−8参照。)。以上のように、多様化する通信システムにおいて超再生検波方式の長所を活用した様々な利用法が研究されている。
次いで、超再生検波回路の基本的な動作及びその原理を、図2乃至図4を用いて説明する。図2は従来技術に係る超再生検波回路の構成を示すブロック図である。超再生検波回路は図2に示すように、受信しようとする信号と同じ周波数で動作する高周波発振器51と、包絡線検波器52により構成される。超再生検波回路では「クエンチ信号」と呼ばれる、周期性をもつ外乱信号を発振回路に入力する。クエンチ信号は発振回路内の増幅利得を周期的に変化させ、その結果、クエンチ信号と同じ周期で発振回路の発振がオンの状態とオフの状態を繰り返す、いわゆるブロッキング発振の状態となる。この間欠発振をクエンチング発振という。ここで、クエンチング発振中の各々の発振開始時において、発振周波数と一致する入力高周波信号の有無、及び入力高周波信号の振幅により、発振立ち上がりに要する時間が変化する。
図3は図2の超再生検波回路の動作において入力高周波信号による発振立ち上がりの変化を示す信号波形図であって、図3(a)は入力高周波信号が存在しない場合の信号波形図であり、図3(b)は入力高周波信号が存在する場合の信号波形図であり、図3(c)は図3(b)の場合よりも大きい振幅の入力高周波信号が存在する場合の信号波形図である。発振周波数と一致する周波数の入力高周波信号が存在しない場合、図3(a)に示すように、発振の開始は、発振回路の能動素子内部の熱雑音や電源に含まれる雑音等により引き起こされる。一方、図3(b)に示すように、微小な振幅であっても入力高周波信号がある場合、入力高周波信号により発振の立ち上がりは図3(a)の場合より早くなる。さらに、図3(c)に示すように入力高周波信号の振幅がより大きい場合、発振の立ち上がりはさらに早くなる。
図4は図2の超再生検波回路における各信号の信号波形図である。上記の結果、図4に示すように、間欠発振の包路線が入力高周波信号の振幅に対応したパルス幅変調を受けることになる。このパルスの包路線を検波することにより、図4に示すように、信号の復調が可能となる(例えば、非特許文献2,9−11参照。)。
特開平9−214386号公報。 特開平8−084025号公報。 E. Armstrong, "Some Recent Developments of Regenerative Circuits", Proceedings of the IRE, Vol. 10, pp.244-260, August 1922. C. Dehollain, et al., "A Global Survey on Short Range Low Power Wireless Data Transmission Architectures for ISM Applications", Proceedings of International Semiconductor Conference, Vol. 1, pp.117-126, 2001. N. Buchanan et al., "A 7.5-GHz Super Regenerative Detector", IEEE Transactions on Microwave Theory and Technology, Vol. 50, No. 9, pp.2198-2202, September 2002. 堀川健ほか,「静磁波導波路を用いた動作周波数可変なマイクロ波超再生検波回路」,電子情報通信学会論文誌,電子情報通信学会,Vol.J88−C,No.12,pp.1176−1179,2005年12月。 F. Moncunill, et al., "A 2.4-GHz DSSS Super regenerative Receiver With a Simple Delay-Locked Loop", IEEE Microwave and Wire-less Components Letters, Vol. 15, No. 8, pp.499-501, August 2005. N. Joehl, et al., "A Low-Power 1-GHz Super-Regenerative Transceiver with Time-Shared PLL Control", IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 36, No. 7, pp.l025-1031, July 2001. N. Levanon, et al., "A New Approach to Light weight Radar Altimeters", Proceedings of the IEEE, Vol. 62, No. 6, pp.784-792, June 1974. T. Wuchenauer, et al., "Super-regenerative Incoherent UWB Pulse Radar System, "Proceedings of International Microwave Symposium, 2006, pp.1410-1413. F. Moncunill, et al., "A Generic Approach to the Theory of Super-regenerative Reception", IEEE Transactions on Circuits and Systems-I, Vol. 52, No. 1, pp.54-70, January 2005. H. Ataka, "On Super-regeneration of an Ultra-Short-Wave Receiver", Proceedings of the IRE, Vol. 23, No. 8, pp.841-884, August 1935. F. Frink, "The Basic Principles of Super regenerative Reception", Proceedings of the IRE, Vol. 26, No. 1, pp.76-106, January 1938.
これまで提案されてきた超再生検波回路は、受信しようとする信号と同じ周波数で動作する発振回路により構成されてきた。すなわち、従来技術では、複数の入力高周波信号を超再生検波回路により検波することはできなかった。また、従来技術では、入力高周波信号と少なくとも異なる周波数で発振する発振器を用いて超再生検波回路により検波することはできなかった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術では安価な検波器の構成が困難であるような高い周波数領域の信号を検波可能な回路を提供することにある。
第1の発明に係る超再生検波回路は、
帰還回路を備え、所定の基本発振周波数とその高調波発振周波数で発振する負性抵抗素子を用いた帰還型発振器を備えた超再生検波回路であって、
所定の周波数を有するクエンチ信号を上記発振器に入力することにより、上記発振器をクエンチング発振させている状態において、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を所定のベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を上記ベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号とを含む高周波信号を上記超再生検波回路に入力することにより上記負性抵抗素子により超再生検波させた後、上記超再生検波信号を包絡線検波することにより、上記ベースバンド信号を含む復調信号を得ることを特徴とする。
上記超再生検波回路において、上記負性抵抗素子は、上記高周波信号を超再生検波しかつ包絡線検波することを特徴とする。
また、上記超再生検波回路において、上記高周波信号は、上記基本波信号と上記高調波信号とのいずれか1つのみを含むことを特徴とする。
さらに、上記超再生検波回路において、上記帰還型発振器は上記基本発振周波数のみで発振することを特徴とする。ここで、上記高周波信号は上記高調波信号のみを含むことを特徴とする。
またさらに、上記超再生検波回路において、上記帰還型発振器は上記高調波周波数のみで発振することを特徴とする。ここで、上記高周波信号は上記基本波信号と上記高調波信号とのうち少なくとも一方を含むことを特徴とする。
第2の発明に係る超再生検波方法は、帰還回路を備え、所定の基本発振周波数とその高調波発振周波数で発振する負性抵抗素子を用いた帰還型発振器を備えた超再生検波回路のための超再生検波方法であって、
所定の周波数を有するクエンチ信号を上記発振器に入力することにより、上記発振器をクエンチング発振させている状態において、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を所定のベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を上記ベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号とを含む高周波信号を上記超再生検波回路に入力することにより上記負性抵抗素子により超再生検波させた後、上記超再生検波信号を包絡線検波することにより、上記ベースバンド信号を含む復調信号を得ることを特徴とする。
上記超再生検波方法において、上記負性抵抗素子は、上記高周波信号を超再生検波しかつ包絡線検波することを特徴とする。
また、上記超再生検波方法において、上記高周波信号は、上記基本波信号と上記高調波信号とのいずれか1つのみを含むことを特徴とする。
さらに、上記超再生検波方法において、上記帰還型発振器は上記基本発振周波数のみで発振することを特徴とする。ここで、上記高周波信号は上記高調波信号のみを含むことを特徴とする。
またさらに、上記超再生検波方法において、上記帰還型発振器は上記高調波周波数のみで発振することを特徴とする。ここで、上記高周波信号は上記基本波信号と上記高調波信号とのうち少なくとも一方を含むことを特徴とする。
本発明に係る超再生検波回路及び超再生検波方法によれば、複数の入力高周波信号を超再生検波回路により検波することができ、若しくは入力高周波信号の周波数とは少なくとも異なる周波数で発振する発振器を用いた超再生検波回路により検波することができ、しかも回路構成がきわめて簡単であって、低消費電力で動作し製造コストも安価である。特に、従来技術では安価な検波器の構成が困難であるような高い周波数領域の信号を検波可能な回路を提供できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
一般に、超再生検波回路は発生器と包絡線検波器により構成され、通常は発振周波数と同じ周波数において動作する。本実施形態では、基本発振周波数成分及び高調波成分に相当する複数の周波数帯域における入力高周波信号に対して検波することを試み、その動作について検討を行なった。本発明者らの実験においては、周波数2.4GHzの発振回路を試作しクエンチング発振させることで超再生検波回路として動作させ、2.4GHz並びに4.8GHzの搬送波に載せられた信号を検波できることを確認して、その搬送波電力に対する特性及び時間波形の測定を行なった。本発明者らの実験によれば、周波数2.4GHzの発振回路を用いて超再生検波回路を構成したところ、高い感度を示した。これに加え、発振周波数の高調波成分に相当する周波数でも動作が可能であることを確認した。これらについて以下に詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る超再生検波回路10を含む無線受信装置の構成を示す回路図である。図1において、送信側は、例えば2.4GHzの搬送波及び4.8GHzの搬送波(すなわち、基本波成分と、2次高調波成分の搬送波)をそれぞれ例えば28kHzの変調信号を用いてオン/オフキーイングで変調してなる高周波信号を発生して送信する。図1の無線受信装置は、その高周波信号をアンテナ1により受信した後、高周波増幅器2及び端子T1を介して本実施形態に係る超再生検波回路10に入力する。超再生検波回路10は、例えば裏面全面が接地導体で形成されてなる誘電体基板上に形成され、以下の構成要素を備えて構成される。
(a)抵抗R1及びキャパシタC1にてなる入力インピーダンス整合回路41と、
(b)電界効果トランジスタ20と、2本のマイクロストリップ線路11,12(ここで、マイクロストリップ線路は、誘電体基板上に形成されたストリップ導体と、誘電体基板の裏面に形成された接地導体とにより構成される。)及び、発振周波数を変化可能な、例えば半固定の可変容量キャパシタC2にてなる帰還回路を含むコルピッツ帰還型発振器42と、
(c)抵抗R3と、直列接続されてなる2本のマイクロストリップ線路21,22とを含み、電界効果トランジスタ20の電源電圧として使用するバイアス電圧VDDに重畳されたクエンチ信号を発生するバイアス電圧付きクエンチ信号発生器3からのクエンチ信号を端子T2を介して入力するクエンチ信号入力回路43と、
(d)直列接続されてなるインダクタL1及びキャパシタC3にてなり、上記発振器からの検波信号を端子T3を介して低域通過フィルタ(LPF)4を介して出力する出力フィルタ44とを備えて構成される。
すなわち、本実施形態においては、可変容量キャパシタC2及び電界効果トランジスタ20の寄生リアクタンスを含む帰還回路を備え、基本発振周波数とその2次高調波発振周波数で発振する電界効果トランジスタ20を用いた帰還型発振器42を備えた超再生検波回路10において、クエンチ信号を発振器42に入力することにより、発振器42をクエンチング発振させている状態において、基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波をベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、2次高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波をベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号との少なくとも一方(基本波信号と、高調波信号のいずれか一方でもよく、同時に入力してもよい。)を含む高周波信号を超再生検波回路10に入力することによりトランジスタにより超再生検波させかつ包絡線検波してベースバンド信号を含む復調信号を得ることを特徴としている。
図1において、端子T1を介して入力される高周波信号は、入力インピーダンス整合回路41を介して電界効果トランジスタ20のゲートに入力される。電界効果トランジスタ20のソースは接地され、そのドレインはマイクロストリップ線路12及び出力フィルタ44を介して端子T3に接続される。マイクロストリップ線路11,12は互いに電磁的に結合しない所定の間隔で形成され、マイクロストリップ線路12の一端は電界効果トランジスタ20のドレインに接続され、マイクロストリップ線路11の一端は電界効果トランジスタ20のゲートに接続される一方、その他端は可変容量キャパシタC2を介して、インダクタL1が接続されたマイクロストリップ線路12の他端に接続される。マイクロストリップ線路12と、可変容量キャパシタC2と、マイクロストリップ線路11とにより帰還回路を形成しており、電界効果トランジスタ20とともに、コルピッツ帰還型発振器42を構成している。
バイアス電圧付きクエンチ信号発生器3は、所定の電源電圧VDDに例えば1MHzの正弦波信号であるクエンチ信号を重畳してなる信号を端子T2及び抵抗R3を介してマイクロストリップ線路21,22の接続点に印加する。ここで、当該接続点は、マイクロストリップ線路22の一端と、マイクロストリップ線路21の一端とが接続された接続点であって、マイクロストリップ線路22の他端は開放端とされる一方、マイクロストリップ線路21の他端は電界効果トランジスタ20のドレインに接続される。従って、クエンチ信号発生器3からの信号は以上のように構成されたクエンチ信号入力回路43を介して電界効果トランジスタ20のドレインに印加される。
上記超再生検波回路10の発振器42において、電界効果トランジスタ20のドレインからゲートに帰還する分布定数線路の電気長は、電界効果トランジスタ20の寄生リアクタンスも含めて基本発振周波数の半波長に設定する。これにより、増幅部分と帰還部分を合わせた位相のずれを2π[rad]とし、発振器42は発振条件を満たしている。なお、帰還部分の線路に装荷しているキャパシタC2は容量可変の半固定キャパシタであり、発振周波数の微調整に使用した。また、キャパシタC2は帰還回路において直流成分を遮断する役割も兼ねている。抵抗R2は例えば510Ωであり、電界効果トランジスタ20のゲートバイアスを決定している。電界効果トランジスタ20のドレインに接続している、直列接続された同一線路長のマイクロストリップ線路21,22はオープンスタブとして動作し、基本発振周波数の半波長に相当する電気長に設定し、これにより、電界効果トランジスタ20のドレインから見た入力インピーダンスを開放に等しくすることで、発振器42に対して影響を与えないようにするためである。なお、マイクロストリップ線路21,22の電気長を4分の1波長としたショートスタブを用いても、ドレインから見た線路の入力インピーダンスを開放に等しくすることができるが、本実施形態に係る発振器42は交流成分を持つクエンチ信号を重畳した電源を当該スタブに接続するため、当該スタブを直流的に短絡しない構造が望ましい。このため、上述の構造としている。また、オープンスタブの中央位置、すなわち、マイクロストリップ線路21,22の接続点に電源電圧VDDを印加しているが、これは基本発振周波数に対する電圧振幅を考えたとき、中央が常にゼロとなる点であり、発振回路に影響を与えることなく電源電圧VDDを印加できるためである。さらに、抵抗R3は例えば10Ωであり、電流制限のためのものである。抵抗R1は例えば75Ωであり、復調しようとする高周波信号に対する入力インピーダンスとなる。本実施形態では、特性インピーダンスを50Ωとしているため不整合を生じるが、電圧反射係数1.5程度であれば反射による損失を考慮しても電界効果トランジスタ20のゲート端子に印加される高周波信号の電圧を大きくとることができるため、あえて75Ωとしている。また、キャパシタC1は例えば1.5pFであり、抵抗R1とR2が相互に影響することを阻止している。
以上のように構成された超再生検波回路10は、実施例を参照して詳細後述するように、2つの搬送波を有する信号をそれぞれクエンチ信号を用いて直接的に超再生検波し、検波された検波信号は出力フィルタ回路44及び端子T3を介して、例えば遮断周波数が110kHzである低域通過フィルタ(LPF)4に出力され、低域通過ろ波後の復調信号が端子T4を介して出力される。
図10は発振器42の等価回路である。図10に示すように、帰還に用いる伝送線路をインダクタ63とキャパシタ61,62による分布定数線路である帰還伝送線路60で表すと、発振器42はコルピッツ型発振器となり、その線路長により発振周波数が決定できることがわかる。
以上のように構成された超再生検波回路10は、2つの搬送波を有する信号をそれぞれクエンチ信号を用いて直接的に超再生検波することができ、その構成はきわめて簡単であって、製造コストを大幅に削減できる。
図5は本発明の第1の変形例に係る超再生検波回路10aを含む無線受信装置の構成を示す回路図である。第1の変形例に係る超再生検波回路10aは、図1の実施形態に係る超再生検波回路10に比較して、端子T2には電源電圧VDDを供給する直流電圧源6が接続され、クエンチ信号はクエンチ信号発生器5から端子T5及びインダクタL2を介して電界効果トランジスタ20のゲートに印加されることを特徴としている。すなわち、第1の変形例では、クエンチ信号の入力方法を変更したものであり、図1では、クエンチ信号を電源電圧VDDに重畳して入力していたのに対し、ここでは電界効果トランジスタ20のゲート端子に入力している。なお、インダクタL2は高周波成分を遮断するチョークコイルとして動作する。以上のように構成された超再生検波回路10aは、図1の超再生検波回路10と同様に動作する。
図6は本発明の第2の変形例に係る超再生検波回路10bを含む無線受信装置の構成を示す回路図である。第2の変形例に係る超再生検波回路10bでは、図1の実施形態に係る超再生検波回路10に比較して、受信する高周波信号を、5GHzの搬送波と10GHzの搬送波とをそれぞれ100kHzの変調信号を用いて振幅シフトキーイング(ASK)変調した信号であり、クエンチ信号発生器3aにより発生されるクエンチ信号を5MHzのクエンチ信号としている。これに伴い、発振器42aの帰還回路のマイクロストリップ線路11a,12aの線路長をそれぞれマイクロストリップ線路11,12に比較して短縮して、その帰還回路の電気長を、図1の実施形態と同様に、電界効果トランジスタ20の寄生リアクタンスも含めて基本波発振周波数の半波長に設定する。また、マイクロストリップ線路21a,22a及び抵抗R3からなるクエンチ信号入力回路43aにおいて、オープンスタブとして動作するマイクロストリップ線路21a,22aの電気長を基本波発振周波数の半波長に設定する。
すなわち、第2の変形例では、動作発振周波数、クエンチ信号、ベースバンド信号の周波数並びに変調方式を変更したものである。超再生検波回路10の発振周波数を変更することにより、任意の周波数での検波・復調動作が可能である。また、クエンチ信号周波数も変更が可能である。上記に加え、復調するベースバンド信号周波数も変更が可能である。超再生検波方式では振幅変調された信号を復調する。実施形態では、振幅変調の一種であるオンオフキーイングを用いているが、本例のように一般的なASKを用いることも可能である。
図7は本発明の第3の変形例に係る超再生検波回路10cを含む無線受信装置の構成を示す回路図である。第3の変形例に係る超再生検波回路10cは、図1の実施形態に係る超再生検波回路10に比較して、以下の点が異なる。
(1)高周波増幅器2から出力される高周波信号は、端子T1及びキャパシタC1を介して電界効果トランジスタ20のドレインに入力される。ここで、電界効果トランジスタ20のドレインには、インピーダンス整合用オープンスタブとして動作するマイクロストリップ線路13が接続される。
(2)直流電圧源7からゲートバイアス電圧VGSが端子T6及び高周波阻止用インダクタL3を介して電界効果トランジスタ20のゲートに印加される。ここで、電界効果トランジスタ20のゲートには、電気長により発振周波数を決定するためのオープンスタブとして動作するマイクロストリップ線路14が接続される。
(3)インダクタL1及びキャパシタC3にてなる出力フィルタ回路44は電界効果トランジスタ20のドレインに直接に接続される。
(4)電界効果トランジスタ20のソースは、帰還用インダクタL4を介して接地される。
以上のように構成された超再生検波回路10cは、直列帰還型発振回路を構成しており、マイクロストリップ線路14の電気長又は線路長を変化することにより、当該発振周波数を変化することができる。このことを除いて、超再生検波回路10cは、図1の超再生検波回路10と同様に動作する。
図8は本発明の第4の変形例に係る超再生検波回路10dの構成を示す回路図である。図8は超再生検波回路部分のみを図示しており、超再生検波回路10dは、高周波発振器51及び包絡線検波器52により構成され、これまでの例では全て電界効果トランジスタ20による発振器が包路線検波器も兼ねた動作をしている。これに対して、図8のように、高周波発振器51と包路線検波器52とを別個の回路としてもよい。
図9は、図1の実施形態に係る超再生検波回路10に対応する本発明の実施例に係る超再生検波回路の平面図である。図9において、裏面全面が接地導体が形成されてなる誘電体基板30上に、図9に示すように、マイクロストリップ線路によるパターンを形成することにより構成した。ここで、電界効果トランジスタ20はユーディナデバイス製FHX76LP型である。端子T1と入力インピーダンス整合回路41との間には、マイクロストリップ導体31にてなるマイクロストリップ線路が形成され、入力インピーダンス整合回路41の抵抗R1の他端は導体32及びスルーホール導体(スルーホール導体とは、誘電体基板30の厚さ方向で誘電体基板30を貫通するスルーホールに導体を充填してなり、誘電体基板30の上面の導体と裏面の接地導体とを接続する導体をいう。)40を介して接地される。また、抵抗R2の他端もまた導体33及びスルーホール導体40を介して接地される。さらに、ストリップ導体12sと可変容量キャパシタC2とストリップ導体11sとにより帰還回路を構成している。21sはマイクロストリップ線路21,22を構成するための半波長のストリップ導体であり、ストリップ導体21sはストリップ導体21Asと電磁的に結合して、ストリップ導体21sに出力される信号をストリップ導体21Asにより検出して端子T7に導く。
以上のように構成された超再生検波回路においては、図9に示すように、電界効果トランジスタ20のドレインに、基本発振周波数の半波長に相当する長さのオープンスタブとして動作するストリップ導体21sを接続し、そのオープンスタブの中央に抵抗R3を介して電源電圧VDDを印加した。クエンチ信号は電源電圧VDDに重畳する形で端子T2から入力している。また、このオープンスタブより結合線路であるストリップ導体21Asを介して出力端子T7を設け、発振信号のスペクトラムを測定可能な構造とした。復調しようとする高周波信号は結合キャパシタC1を介して電界効果トランジスタ20のゲートに入力し、復調したベースバンド信号はドレインからインダクタL1及び直流電源電圧を遮断するキャパシタC3を介して端子T3から取り出している。なお、超再生動作によりパルス幅変調されたクエンチング発振信号の波形を、電界効果トランジスタ20の非線型性を用いて包絡線検波しベースバンド信号を得ている。
図10は図9の超再生検波回路における発振動作に対する等価回路を示す回路図である。図9における、ストリップ導体12sと可変容量キャパシタC2とストリップ導体11sとからなる帰還回路は図10のように、インダクタ63とキャパシタ61,62からなる帰還伝送線路60で表すこともできる。
図11は本発明の実験例で用いた超再生検波回路を含む実験システムを示す回路図である。図11の超再生検波回路は、図1の超再生検波回路10に比較して、マイクロストリップ線路21に電磁的に結合するマイクロストリップ線路21Aを形成し、互いに平行な1対のマイクロストリップ線路21,21Aにより結合器74を構成している。実験システムでは、端子T1には、変調器付き高周波発振器71からの高周波信号を可変減衰器72を介して入力し、マイクロストリップ線路21Aに接続された端子T7にスペクトラムアナライザ73を接続し、端子T4に復調信号波形観測用オシロスコープ74を接続する。
本実験では、クエンチ信号は周波数1MHzの正弦波とし、上述のように電源電圧VDDに重畳する形で入力している。入力高周波信号の周波数は搬送波周波数2.4GHz又は4.8GHzとした。この入力高周波信号の周波数はそれぞれ、超再生検波回路の基本発振周波数成分及び2倍の高調波成分に相当する。また、入力高周波信号はベースバンド信号の周波数28kHzでオン/オフキーイングしている。なお、可変減衰器72により入力高周波信号の電力を変化させながら測定を行なった。復調信号、すなわち28kHzの方形波は、クエンチ信号成分を除去するカットオフ周波数110kHzの低域通過フィルタ(LPF)4を通して、オシロスコープ75で観測した。以下に、測定の結果を示す。
図12は図11の超再生検波回路の実験結果であって、クエンチング発振の基本周波数成分及び2倍の高調波成分のスペクトラムを示す図である。図12に示すように、発振信号において、2.4GHzの基本発振周波数成分に加え、周波数4.8GHzの高調波成分が見られる。この実験では、これら2つの周波数において超再生検波の実験を行なった。
図13は図11の超再生検波回路の実験結果であって、入力高周波信号の振幅による間欠発振の包絡線の変化を示す信号波形図である。すなわち、図13にクエンチング発振信号の包絡線を示す。この波形は図11のように、超再生検波回路10の電源端子T2における電圧であり、発振の開始及び停止にともない超再生検波回路10の端子T2から見た入力インピーダンスが変化することにより波形の変化を観測している。図13の波形は搬送波周波数4.83GHz、搬送波電力−12.5dBmの、オン/オフキーイングをかけた信号を入力しているときのものである。1MHzのクエンチ信号に対して、図13における時刻0.5μsecより後の時刻においては、マイクロ波の発振は停止していると考えられる。0.2μsec程度の時刻においてマイクロ波発振が開始しているが、その立ち上がりの時刻はベースパンド信号のシンボルがオフの場合のAと、オンの場合のBとで異なっている。このことから、上述のように、入力高周波信号の振幅に応じて発振開始が変化していることがわかる。
図14は図11の超再生検波回路の実験結果であって、復調信号の信号波形図である。図14の信号波形は、周波数4.83GHz、電力−22.7dBmの入力高周波信号に対する出力信号波形である。図14に示すように、復調信号である28kHzの方形波を観測することができる。
図15は図11の超再生検波回路の実験結果であって、入力高周波信号の搬送波電力に対する復調信号電圧の特性を示すグラフである。図15から明らかなように、超再生検波回路の基本発振周波数成分に相当する2.43GHzの入力高周波信号に対し、高い復調信号電圧が得られていることがわかる。さらに、2倍の高調波成分に相当する、周波数4.83GHzの入力高周波信号に対しても復調信号が得られた。
以上説明したように、マイクロ波帯における超再生検波回路を取り扱い、その中に含む発振回路の基本発振周波数よりも高い周波数の信号に対して検波することを試みた。実験においては、周波数2.4GHzの発振回路を試作しクエンチング発振させることで超再生検波回路として動作させた。その結果、発振周波数の基本波成分及び2倍の高調波成分に相当する2.4GHz及び4.8GHzにおける動作を確認した。簡単な回路構成、低消費電力で高い感度を示すことは超再生検波の特長であり、複数の周波数帯で動作可能な超再生検波回路は低コストであるマイクロ波通信装置や計測機器として新しい可能性をもたらすものと考えられる。
以上の実施形態においては、電界効果トランジスタ20を用いているが、本発明はこれに限らず、例えばバイポーラトランジスタなどの3端子の能動素子である負性抵抗素子であってもよい。また、例えばエサキダイオードなどの負性抵抗素子であってもよい。
以上の実施形態においては、入力高周波信号において、搬送波をベースバンド信号に従ってオン/オフキーイングしているが、本発明はこれに限らず、振幅変調すればよい。また、入力高周波信号は、基本発振周波数と、2次高調波発振周波数とのいずれか又は両方の信号を含めばよい。さらに、2次高調波発振周波数は3次以上の高調波発振周波数であってもよい。
以上の実施形態においては、帰還回路を備え、所定の基本発振周波数とその高調波発振周波数で発振する負性抵抗素子を用いた帰還型発振器を備えた超再生検波回路であって、所定の周波数を有するクエンチ信号を上記発振器に入力することにより、上記発振器をクエンチング発振させている状態において、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を所定のベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を上記ベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号とを含む高周波信号を上記超再生検波回路に入力することにより上記負性抵抗素子により超再生検波させた後、上記超再生検波信号を包絡線検波することにより、上記ベースバンド信号を含む復調信号を得ることを特徴としている。すなわち、基本発振周波数及び高調波発振周波数の2つでの発振周波数でクエンチング発振している発振器に、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波の振幅変調信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波の振幅変調信号との両方を含む高周波信号を上記発振器に入力して、入力高周波信号を超再生検波させた後、包絡線検波している。本発明はこれに限らず、以下の場合でもあってもよい。すなわち、基本発振周波数と高調波発振周波数の少なくとも1つでの発振周波数でクエンチング発振している発振器に、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波の振幅変調信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波の振幅変調信号との少なくとも1つを含む高周波信号を上記発振器に入力して、入力高周波信号の超再生検波させた後、包絡線検波してもよい。ただし、基本波発振周波数で発振させ、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波の振幅変調信号のみを検波することは従来技術なので、本願発明から除かれる。特に、発振器が少なくとも基本発振周波数でクエンチング発振していて、少なくとも基本発振周波数よりも高い高調波周波数の搬送波の振幅変調信号を検波することができ、発振器はより低い周波数で設計して動作させておきながら、検波による復調はより高い周波数高調波信号に対して実行できる。すなわち、従来技術では安価な検波器の構成が困難であるような高い周波数領域の信号を検波可能な回路を提供できる。
本発明に係る超再生検波回路及び超再生検波方法によれば、複数の入力高周波信号を超再生検波回路により検波することができ、若しくは入力高周波信号の周波数とは少なくとも異なる周波数で発振する発振器を用いた超再生検波回路により検波することができ、しかも回路構成がきわめて簡単であって、低消費電力で動作し製造コストも安価である。特に、従来技術では安価な検波器の構成が困難であるような高い周波数領域の信号を検波可能な回路を提供できる。この超再生検波回路を用いてマイクロ波通信装置や計測装置に用いることで、それらの装置を大幅に小型化できる。
本発明の一実施形態に係る超再生検波回路10を含む無線受信装置の構成を示す回路図である。 従来技術に係る超再生検波回路の構成を示すブロック図である。 図2の超再生検波回路の動作において入力高周波信号による発振立ち上がりの変化を示す信号波形図であって、(a)は入力高周波信号が存在しない場合の信号波形図であり、(b)は入力高周波信号が存在する場合の信号波形図であり、(c)は(b)の場合よりも大きい振幅の入力高周波信号が存在する場合の信号波形図である。 図2の超再生検波回路における各信号の信号波形図である。 本発明の第1の変形例に係る超再生検波回路10aを含む無線受信装置の構成を示す回路図である。 本発明の第2の変形例に係る超再生検波回路10bを含む無線受信装置の構成を示す回路図である。 本発明の第3の変形例に係る超再生検波回路10cを含む無線受信装置の構成を示す回路図である。 本発明の第4の変形例に係る超再生検波回路10dの構成を示す回路図である。 本発明の実施例に係る超再生検波回路の平面図である。 図9の超再生検波回路における発振動作に対する等価回路を示す回路図である。 本発明の実験例で用いた超再生検波回路を含む実験システムを示す回路図である。 図11の超再生検波回路の実験結果であって、クエンチング発振の基本周波数成分及び2倍の高調波成分のスペクトラムを示す図である。 図11の超再生検波回路の実験結果であって、入力高周波信号の振幅による間欠発振の包絡線の変化を示す信号波形図である。 図11の超再生検波回路の実験結果であって、復調信号の信号波形図である。 図11の超再生検波回路の実験結果であって、入力高周波信号の搬送波電力に対する復調信号電圧の特性を示すグラフである。
符号の説明
1…アンテナ、
2…高周波増幅器、
3,3a…バイアス電圧付きクエンチ信号発生器、
4…低域通過フィルタ(LPF)、
5…クエンチ信号発生器、
6,7…直流電圧源、
10,10a,10b,10c,10d…超再生検波回路、
11,11a,12,12a,13,14,21,21a,21A,22,22a,…マイクロストリップ線路、
11s,12s,21s,21As…ストリップ導体、
20…電界効果トランジスタ、
41…入力インピーダンス整合回路、
42,42a…発振器、
43,43a…クエンチ信号入力回路、
44…出力フィルタ回路、
51…高周波発振器、
52…包絡線検波器、
60…帰還伝送線路、
61,62…キャパシタ、
63…インダクタ、
71…変調器付き高周波発振器、
72…可変減衰器、
73…スペクトラムアナライザ、
74…結合器、
75…オシロスコープ、
R1,R2,R3…抵抗、
C1,C3…キャパシタ、
C2…可変容量キャパシタ、
L1,L2,L3,L4…インダクタ、
T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7…端子。

Claims (14)

  1. 帰還回路を備え、所定の基本発振周波数とその高調波発振周波数で発振する負性抵抗素子を用いた帰還型発振器を備えた超再生検波回路であって、
    所定の周波数を有するクエンチ信号を上記発振器に入力することにより、上記発振器をクエンチング発振させている状態において、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を所定のベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を上記ベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号とを含む高周波信号を上記超再生検波回路に入力することにより上記負性抵抗素子により超再生検波させた後、上記超再生検波信号を包絡線検波することにより、上記ベースバンド信号を含む復調信号を得ることを特徴とする超再生検波回路。
  2. 上記負性抵抗素子は、上記高周波信号を超再生検波しかつ包絡線検波することを特徴とする請求項1記載の超再生検波回路。
  3. 上記高周波信号は、上記基本波信号と上記高調波信号とのいずれか1つのみを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の超再生検波回路。
  4. 上記帰還型発振器は上記基本発振周波数のみで発振することを特徴とする請求項1又は2記載の超再生検波回路。
  5. 上記高周波信号は上記高調波信号のみを含むことを特徴とする請求項4記載の超再生検波回路。
  6. 上記帰還型発振器は上記高調波周波数のみで発振することを特徴とする請求項1又は2記載の超再生検波回路。
  7. 上記高周波信号は上記基本波信号と上記高調波信号とのうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項6記載の超再生検波回路。
  8. 帰還回路を備え、所定の基本発振周波数とその高調波発振周波数で発振する負性抵抗素子を用いた帰還型発振器を備えた超再生検波回路のための超再生検波方法であって、
    所定の周波数を有するクエンチ信号を上記発振器に入力することにより、上記発振器をクエンチング発振させている状態において、上記基本発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を所定のベースバンド信号に従って振幅変調してなる基本波信号と、上記高調波発振周波数と実質的に同一の周波数を有する搬送波を上記ベースバンド信号に従って振幅変調してなる高調波信号とを含む高周波信号を上記超再生検波回路に入力することにより上記負性抵抗素子により超再生検波させた後、上記超再生検波信号を包絡線検波することにより、上記ベースバンド信号を含む復調信号を得ることを特徴とする超再生検波方法。
  9. 上記負性抵抗素子は、上記高周波信号を超再生検波しかつ包絡線検波することを特徴とする請求項8記載の超再生検波回路。
  10. 上記高周波信号は、上記基本波信号と上記高調波信号とのいずれか1つのみを含むことを特徴とする請求項8又は9記載の超再生検波方法。
  11. 上記帰還型発振器は上記基本発振周波数のみで発振することを特徴とする請求項8又は9記載の超再生検波方法。
  12. 上記高周波信号は上記高調波信号のみを含むことを特徴とする請求項11記載の超再生検波方法。
  13. 上記帰還型発振器は上記高調波周波数のみで発振することを特徴とする請求項8又は9記載の超再生検波方法。
  14. 上記高周波信号は上記基本波信号と上記高調波信号とのうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項13記載の超再生検波方法。
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