JP2864569B2 - 多結晶シリコン膜抵抗体 - Google Patents

多結晶シリコン膜抵抗体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多結晶シリコン膜抵抗体に関し、特に放熱路
を有する多結晶シリコン膜抵抗体に関する。
〔従来の技術〕
従来の多結晶シリコン膜抵抗体は、単に厚い絶縁膜上
に設置されるか、または、多結晶シリコン膜抵抗体を流
れる電流により発生するジュール熱による温度上昇を避
けるため、放熱効果の高い薄い絶縁膜上に設置されてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕 上述した従来の多結晶シリコン膜抵抗体において、こ
れが厚い絶縁膜上に設置される前者の場合には、ジュー
ル熱のために抵抗体としての劣化、すなわち、回路が正
常に動作するために必要な抵抗値変動の許容範囲(±20
%)を越える抵抗値の変動が発生する。
一方、多結晶シリコン膜抵抗体が薄い絶縁膜上に設置
される後者の場合には、前者の場合と異なり放熱効果は
確保されるが、抵抗体とシリコン基板との間の容量の増
加による回路動作の遅れ、すなわち、RC時定数の増加に
よる周波数特性の劣化が発生する。
このため、例えば、ECL回路による1GHz以上で動作す
るプリスケーラのように、抵抗体に大電流密度の電流を
流せる高速スイッチング動作に適した抵抗体を実現する
ことは困難であった。
ただ、前者の場合には、ジュール熱による抵抗体の温
度上昇が雰囲気温度+10℃以内であるならば、ジュール
熱による抵抗値の変動は実質的に問題にならないという
実験結果が得られている。また、RC時定数の増加に対し
ては、1GHz以上の高速動作を必要とする場合、絶縁膜の
膜厚としては1μm以上必要とされている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の多結晶シリコン膜抵抗体は、シリコン基板上
に第1の絶縁膜を介して形成された多結晶シリコン膜抵
抗体において、多結晶シリコン膜抵抗体直下の第1の絶
縁膜にシリコン基板に到る開口部を設け、開口部にはシ
リコン膜とこのシリコン膜より薄い第2の絶縁膜とを含
む多層膜が埋設され、さらに、シリコン膜が多結晶シリ
コン膜抵抗体およびシリコン基板の少なくとも一方に直
接に接続されている。
〔実施例〕
次に本発明について図面を参照して説明する。
第1図(a),(b)は本発明の第1の実施例の構造
を得るための主要工程の断面図である。
まず、第1図(a)に示すように、シリコン基板1上
に、第1の絶縁膜であるところの厚さ1.3μmの絶縁用
酸化膜2を形成し、絶縁用酸化膜2における多結晶シリ
コン膜抵抗体形成予定領域内の所定の領域にフォトレジ
ストをマスクにして反応性イオンエッチングによりシリ
コン基板1に到る面積が多結晶シリコンマク抵抗体の底
面面積の1/5となる開口部を形成し、シリコンの選択成
長により開口部にエピタキシャル成長膜3を形成する。
次に、第1図(b)に示すように、熱酸化によりエピ
タキシャル成長膜3の表面を酸化して第2の絶縁膜とし
ての膜厚500Åの酸化膜4を形成する。ここで、エピタ
キシャル成長膜3と酸化膜4とからなる2層膜により開
口部は埋設されることになる。続いて、多結晶シリコン
膜抵抗体形成予定領域に多結晶シリコン膜抵抗体5を形
成し、さらにCVD酸化膜6,アルミ電極7を形成し、本発
明の第1の実施例の構造を得る。
第2図および第3図は、本実施例をECL回路に流す電
流が6mA必要なトグル周波数(クロック周波数)1GHzの
プリスケーラに適用した場合、本実施例における多結晶
シリコン膜抵抗体5の底面の面積に対する開口部の面積
比(=1/5)、および、第2の絶縁膜としての酸化膜4
の膜厚(=500Å)、に関する最適条件を出した実験結
果である。ここで、多結晶シリコン膜抵抗体5の幅を、
多結晶シリコン膜のエッチングによるパターン形成の精
度(±5%)から決まる最小幅3μmとすると、多結晶
シリコン膜抵抗体5に流れる単位幅当りの電流密度は6m
A/3μm=2mA/μmとなる。第2図および第3図は、雰
囲気温度が25℃、多結晶シリコン膜抵抗体5の長さ,
幅,膜厚,層抵抗ρが10μm,3μm,3000Å,200Ω/□
であるとき、多結晶シリコン膜抵抗体5に流れる単位幅
当りの電流密度に対する多結晶シリコン膜抵抗体5の温
度上昇(△T)の特性図である。
第2図は、第2の絶縁膜としての酸化膜4の膜厚を50
0Åに固定し、多結晶シリコン膜抵抗体5の底面の面積
に対する開口部の面積比をパラメータとした場合の特性
図である。図から明らかなように、(開口部の面積/多
結晶シリコン膜抵抗体5の底面の面積)が1/5以上であ
れば、多結晶シリコン膜抵抗体5の温度上昇に関しては
問題が無いことになる。
第3図は、(開口部の面積/多結晶シリコン膜抵抗体
5の底面の面積)を1/5に固定し、第2の絶縁膜として
の酸化膜4の膜厚をパラメータとした場合の特性図であ
る。多結晶シリコン膜抵抗体5の温度上昇に関しては、
図から明らかなように、第2の絶縁膜としての酸化膜4
の膜厚が500Å以下であれば良いことになる。
開口部の面積比の増大,第2の絶縁膜としての酸化膜
4の膜厚の減少は、容量が増加することになる。開口部
の面積比の下限,第2の絶縁膜としての酸化膜4の膜厚
の上限は周波数特性より決定されるが、両者の上限およ
び下限は独立に決定されるものではなく、両者の間の相
関関係に基ずき決定される。
また、多結晶シリコン膜抵抗体の使用目的により、開
口部の面積比,第2の絶縁膜の膜厚の最適値が別の値と
なることは自明の理である。
なお、本実施例ではエピタキシャル成長膜3として、
シリコンを用いたが、これに限定するものではない。タ
ングステン,モリブテン等の選択エピタキシャル成長膜
と気相成長による第2の絶縁膜を用いても良く、また、
シリコンエピタキシャル膜上に多結晶シリコン膜を堆積
した2層膜上に熱酸化により第2の絶縁膜である酸化膜
を形成した3層膜でも良い。
第4図(a),(b)は本発明の第2の実施例の構造
を得るための主要工程の断面図である。
まず、第4図(a)に示すように、シリコン基板1上
に、第1の絶縁膜であるところの厚さ1.3μmの絶縁用
酸化膜2を形成し、絶縁用酸化膜2における多結晶シリ
コン膜抵抗体形成予定領域内の所定の領域にフォトレジ
ストをマスクにして反応性イオンエッチングによりシリ
コン基板1に到る面積が多結晶シリコンマク抵抗体の底
面面積の1/5となる開口部を形成し、開口部に露呈した
シリコン基板1を熱酸化して第2の絶縁膜であるところ
の膜厚500Åの酸化膜4aを形成し、さらに、多結晶シリ
コン膜を堆積し、エッチバックにより不要部分の多結晶
シリコン膜を除去し、開口部に多結晶シリコン膜8を埋
設する。ここで、酸化膜4aと多結晶シリコン膜8とから
なる2層膜により開口部は埋設されることになる。
次に、第4図(b)に示すように、多結晶シリコン膜
抵抗体形成予定領域に多結晶シリコン膜抵抗体5を形成
し、さらにCVD酸化膜6,アルミ電極7を形成し、本発明
の第2の実施例の構造を得る。
本実施例をECL回路に流す電流が6mA必要なトグル周波
数(クロック周波数)1GHzのプリスケーラに適用した場
合にも、第2図,第3図に示したものと同じ結果を得
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の多結晶シリコン膜抵抗体
は、シリコン基板上に第1の絶縁膜を介して形成された
多結晶シリコン膜抵抗体において、多結晶シリコン膜抵
抗体直下の第1の絶縁膜にシリコン基板に到る開口部を
設け、開口部に第2の絶縁膜を含む多層膜を埋設するこ
とにより、周波数特性を犠牲にすることなく、放熱効果
の良好な多結晶シリコン膜抵抗体を実現することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の第1の実施例の構造を
得るための主要工程の断面図、第2図,第3図は第1の
実施例における多結晶シリコン膜抵抗体に流れる単位幅
当りの電流密度に対する多結晶シリコン膜抵抗体5の温
度上昇(△T)の特性図、第4図(a),(b)は本発
明の第2の実施例の構造を得るための主要工程の断面図
である。 1……シリコン基板、2……絶縁用酸化膜、3……エピ
タキシャル膜、4,4a……酸化膜、5……多結晶シリコン
膜抵抗体、6……CVD酸化膜、7……アルミ電極、8…
…多結晶シリコン膜。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上に第1の絶縁膜を介して形
    成された多結晶シリコン膜抵抗体において、 前記多結晶シリコン膜抵抗体直下の前記第1の絶縁膜に
    は前記シリコン基板に到る開口部が設けられ、 前記開口部にはシリコン膜と、該シリコン膜より薄い第
    2の絶縁膜とを含む多層膜が埋設され、 さらに、前記シリコン膜が前記多結晶シリコン膜抵抗体
    および前記シリコン基板の少なくとも一方に直接に接続
    されていることを特徴とする多結晶シリコン膜抵抗体。
  2. 【請求項2】前記シリコン膜がシリコンエピタキシャル
    成長膜からなり、前記第2の絶縁膜を上層,該シリコン
    エピタキシャル成長膜を下層にして前記多層膜が構成さ
    れていることを特徴とする請求項(1)記載の多結晶シ
    リコン膜抵抗体。
  3. 【請求項3】前記シリコン膜が多結晶シリコン膜からな
    り、該多結晶シリコン膜を上層,前記第2の絶縁膜を下
    層にして前記多層膜が構成されることを特徴とする請求
    項(1)記載の多結晶シリコン膜抵抗体。
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