JP2864416B2 - 馬場用クッション材用シリコーンゲル組成物及び馬場用クッション材 - Google Patents

馬場用クッション材用シリコーンゲル組成物及び馬場用クッション材

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JP2864416B2 JP7136120A JP13612095A JP2864416B2 JP 2864416 B2 JP2864416 B2 JP 2864416B2 JP 7136120 A JP7136120 A JP 7136120A JP 13612095 A JP13612095 A JP 13612095A JP 2864416 B2 JP2864416 B2 JP 2864416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば競馬場、育成
場、放牧場、調教場のダートコースなどの馬が頻繁に駆
け回る馬場に敷きつめられる馬場用クッション材用シリ
コーンゲル組成物及び馬場用クッション材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
競馬場ダートコース等の各種馬場における路盤場には、
クッション材として天然砂が敷きつめられている。この
天然砂を使用した馬場は、適度なクッション性と足がか
り性が得られることから、馬の運動に適した馬場として
好まれると共に、日常の維持管理を十分に行えば優れた
排水性を有する。
【0003】しかしながら、天然砂を使用した馬場は、
乾燥や水分の氷結により状態が変化するといった欠点が
ある。
【0004】そこで、天然砂を使用した馬場におけるこ
れらの問題の改良を図るものとして、アスファルト、植
物油及び表面積3000cm2/g以上のチタン微粉末
からなる組成で被覆した砂からなる馬場用クッション材
が特開平2−274905号公報に記載されている。し
かし、このクッション材は、連日の使用によりクッショ
ン材中の砂が破壊されたり、アスファルトや植物油が流
れ出してクッション性が悪くなるなど耐久性に問題があ
った。
【0005】更に、水不溶性合成樹脂及びオイルからな
る成分によって被覆又は相互に接着された砂からなり、
高耐久性や優れた排水性を有する全天候型の馬場用クッ
ション材が特開平6−15065号公報に提案されてい
るが、このクッション材もクッション性能に関して十分
な耐久性があるとはいえないものである。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、耐久性に優れて安定なクッション性を有するシリコ
ーンゲルを与える馬場用クッション材用シリコーンゲル
組成物及び馬場用クッション材を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、特定の範囲
の針入度(柔らかさ)の値を有するシリコーンゲル硬化
物を与える、室温で硬化可能な縮合硬化型あるいは付加
硬化型のシリコーンゲル組成物が、特には、シラノール
基含有オルガノポリシロキサンと、加水分解性を有する
有機ケイ素化合物と、加水分解触媒とを必須成分として
含有してなる、縮合硬化型のシリコーンゲル組成物が、
馬場用クッション材用として好適であることを見い出し
た。
【0008】この場合、上記した特開平6−15065
号公報記載の馬場用クッション材には、砂を被覆又は接
着するための水不溶性合成樹脂の好適例としてシリコー
ン樹脂の使用が挙げられているが、シリコーン樹脂の内
容については検討されていない。
【0009】本発明者は、クッション材のクッション性
の改善について検討を進めた結果、クッション材に使用
するシリコーン樹脂について下記の点を知見し、本発明
をなすに至ったものである。
【0010】即ち、クッション材の原料としてシリコー
ン樹脂を用いる場合、主として天然砂にシリコーン樹脂
を均一に被覆する形で行われる。この場合、クッション
材用原料として非硬化性のシリコーン樹脂を用いると、
初期のクッション性、排水性等の特性は良好であるが、
耐候性等の耐久性に問題がある。これはシリコーン樹脂
が非硬化性であるため、雨等の水によってシリコーン樹
脂が流出してしまうことが原因と考えられる。
【0011】これに対し、上記の室温で硬化可能なシリ
コーンゲル組成物を用い、砂を被覆処理した場合、クッ
ション性、排水性等に優れている上、耐候性等の耐久性
に優れた馬場用クッション材が得られること、また特に
該シリコーンゲル組成物から得られるシリコーンゲルの
1/4コーン調度計で測定した針入度が20〜200の
場合、クッション性が良好であることを知見したもので
ある。
【0012】従って、本発明は、硬化後のシリコーンゲ
ルの針入度が20〜200であり、JIS K−630
1における硬度が0以下である、室温硬化可能な縮合硬
化型あるいは付加硬化型の馬場用クッション材用シリコ
ーンゲル組成物及び該組成物で被覆処理された砂からな
る馬場用クッション材を提供する。
【0013】なお、本発明においてシリコーンゲルと
は、三次元網状構造を有する低架橋密度の架橋構造物
で、JIS K−6301における硬度が0以下であ
り、ASTM D−1403(1/4コーン)における
針入度が0〜200の範囲の正の値を有するオルガノポ
リシロキサン硬化物を意味する。
【0014】以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明のシリコーンゲル組成物は、一般に公知の付加硬
化型オルガノポリシロキサン組成物(例えば、アルケニ
ル基含有ジオルガノポリシロキサンを主成分とし、架橋
剤としてのオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び
白金族金属化合物等の硬化触媒を含有するオルガノポリ
シロキサン組成物)あるいは縮合硬化型オルガノポリシ
ロキサン組成物(例えば、シラノール基含有ジオルガノ
ポリシロキサンを主成分とし、架橋剤としての加水分解
性官能基を有するオルガノシラン又はシロキサン及び縮
合触媒を含有するオルガノポリシロキサン組成物)にお
いて、特定の針入度を有するゲル硬化物を与えるもので
あり、組成物が砂の表面に被覆処理されて、硬化するこ
とを特徴とするものであるが、この被覆処理の際に、組
成物が室温硬化することが可能であれば、付加硬化型及
び縮合硬化型のいずれの架橋方法を使用してもよい。し
かしながら、被覆する砂の状態(例えば含水している
等)、もしくは処理条件(水を添加する等)によって
は、付加硬化型組成物の場合、組成物の硬化が遅くなっ
たり、硬化が妨げられたりする可能性があるため、被覆
する砂の状態、被覆処理条件によらずシリコーンゲル組
成物の硬化が妨げられることのない縮合硬化型の架橋方
法を導入することが好ましい。
【0015】被覆処理中にシリコーンゲル組成物の硬化
が妨げられた場合、既組成物は液状のままとなり、被覆
処理された馬場用クッション材が、競馬場、育成場、放
牧場、調教場のダートコースなどの馬が頻繁に駆け回る
馬場に使用された場合、十分な耐久性を実現することが
できなくなる場合がある。
【0016】以下に本発明の組成物において好適に使用
される縮合硬化型の馬場用クッション材用シリコーンゲ
ル組成物につき説明すると縮合硬化型シリコーンゲル組
成物の第一成分は、シラノール基含有オルガノポリシロ
キサンである。
【0017】この場合、シラノール基含有オルガノポリ
シロキサンは、直鎖状、分岐状のどちらでもよく、通常
は分子鎖の主鎖部分がジオルガノシロキサン単位の繰り
返しからなり、分子鎖末端がジオルガノヒドロキシシロ
キシ基及び/又はトリオルガノシロキシ基で封鎖されて
いるものが一般的であるが、これはまた主鎖部分の一部
に分岐状の構造(即ち、モノオルガノシロキサン単位)
を含んだものであってもよい。またヒドロキシ基は分子
鎖末端のケイ素原子に結合したものであっても、分子鎖
途中のケイ素原子に結合したものであってもよいが、組
成物の硬化速度、ゲル硬化物の物性等の点から少なくと
も分子鎖末端のケイ素原子に結合したヒドロキシ基を有
するものであることが好ましい。また、粘度は特に限定
されないが、天然砂に被覆する際の作業性から25℃で
の粘度が好適には10〜1000000cp、更に好適
には100〜10000cpである。
【0018】このシラノール基含有オルガノポリシロキ
サンとしては、下記一般組成式(1)で示され、分子鎖
末端に少なくとも1個、好ましくは1〜5個、特に2〜
4個の水酸基を有するものが好適に用いられる。
【0019】式中、R1は炭素数1〜10、好ましくは
脂肪族不飽和結合を除く、炭素数1〜8の置換又は非置
換の一価炭化水素基で、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基等のアルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、
ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基、
フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のア
リール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプ
ロピル基等のアラルキル基などや、これらの基の水素原
子の一部又は全部をフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原
子やシアノ基などで置換したクロロメチル基、ブロモエ
チル基、クロロプロピル基、トリフルオロプロピル基、
シアノエチル基などが挙げられる。
【0020】また、aは1.8≦a≦2.2、好ましく
は1.9≦a≦2.1、特に1.95≦a≦2.0の正
数であり、bは0<b≦0.06、好ましくは0.00
01≦b≦0.02、特に0.001≦b≦0.01の
正数であり、a+bは1.8<a+b≦2.26、好ま
しくは1.9≦a+b≦2.22の正数である。
【0021】上記オルガノポリシロキサンとして具体的
には、下記の化合物が例示される。なお、下記例におい
て、Meはメチル基、Phはフェニル基を示す(以下同
様)。
【0022】
【化1】
【0023】なお、上記各式においてMe2SiO2/2
位、Ph2SiO2/2単位、Ph(Me)SiO2/2
位、MeSiO3/2単位の繰り返し数は、オルガノポリ
シロキサンが上記の粘度範囲を満足する限り、それぞれ
独立に可変的に選択される整数である。
【0024】上記オルガノポリシロキサンは、所望のオ
ルガノシクロポリシロキサン又はオルガノポリシロキサ
ンオリゴマーを原料としてアルカリ又は酸触媒による平
衡化反応を行うことによって製造することができる。
【0025】第二成分の加水分解性を有する有機ケイ素
化合物は、架橋剤として機能し、第一成分のオルガノポ
リシロキサン又は水分と反応した後に第一成分のオルガ
ノポリシロキサンと反応して三次元架橋を形成する。
【0026】上記加水分解性を有する有機ケイ素化合物
としては、分子中に少なくとも2個、好ましくは3〜5
0個、特に3〜20個の≡Si−O−Rで示されるケイ
素原子に結合したアルコキシ基、置換アルコキシ基又は
アルケニルオキシ基(Rは炭素数1〜4のアルキル基、
アルコキシ置換アルキル基又はアルケニル基であり、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ビ
ニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、
ブテニル基、イソブテニル基、2−ブテニル基、メトキ
シメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エ
トキシエチル基等が挙げられる。)を有するシラン又は
その部分加水分解縮合物(即ちシロキサン化合物)ある
いはシルアルキレン、シルアリーレン化合物等が好適に
使用されるものであり、このシラン等の有機ケイ素化合
物が≡SiOR基以外のケイ素原子に結合した有機基を
有するものである場合、この有機基は、前記したR1
同様の、炭素数1〜10、好ましくは1〜8の非置換又
は置換の一価炭化水素基である。特に、該シラン、シロ
キサン又はその他の有機ケイ素化合物としては、下記一
般式(2)〜(4)で示されるものが好適に用いられ
る。
【0027】
【化2】
【0028】
【化3】
【0029】上記有機ケイ素化合物として具体的には、
下記化合物を挙げることができる。なお、下記式中、E
tはエチル基、Prはプロピル基、Viはビニル基を示
す(以下同様)。
【0030】
【化4】
【0031】第二成分の配合量は、第一成分のオルガノ
ポリシロキサン100部(重量部、以下同様)に対して
0.001〜10部、好ましくは0.01〜5部、特に
0.1〜1部が好適であり、配合量が0.001部に満
たないと組成物が十分硬化しない場合があり、10部を
超えるとシリコーンゲル硬化物が硬くなりすぎ、ゲル硬
化物が適度な針入度を示さない場合がある。
【0032】また、第三成分の加水分解触媒としては、
特に第二成分の≡Si−OR基に対して加水分解触媒と
して機能し得るもの、例えば錫、チタン、アルミニウム
等の金属の有機錯体、例えば脂肪酸塩、アルコラートな
どが好適であり、具体例としては、下記の化合物が挙げ
られる。なお、これらの中では、特に反応性や可使時間
等の作業性の点から錫の錯体が好ましく使用される。
【0033】
【化5】
【0034】式中、R4は炭素数1〜20、特に1〜1
5の置換又は非置換の一価炭化水素基を示し、好ましく
はアルキル基、アルケニル基である、また、R5は炭素
数1〜10のアルキル基であり、好ましくはメチル基、
エチル基、プロピル基又はブチル基である。また、ac
acはアセチルアセトネート基を示す。
【0035】上記加水分解触媒の配合量は、第一成分1
00部に対して0.001〜10部、特に0.1〜2部
が望ましく、0.001部に満たないと満足な効果が得
られない場合があり、10部を超えると経済的に不利と
なる場合がある。
【0036】本発明組成物には、上記必須成分以外にそ
の他の成分を併用することに制限はなく、必要に応じて
充填剤、含量、接着助剤等を添加してもよく、更に、本
発明の効果を妨げない範囲で上記第一成分以外の他のオ
ルガノポリシロキサンを添加してもよい。このような付
随的添加剤としては、具体的にフュームドシリカ、湿式
シリカ、結晶性シリカ、けいそう土、酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、マイ
カ、カーボンブラック、グラファイト、炭酸カルシウ
ム、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、水酸化セリウム、ガラス
ビーズ、金属粉等が例示される。なお、これら付随的添
加剤の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量
とすることができる。
【0037】本発明のシリコーンゲル組成物は、縮合硬
化型の場合は湿気により、付加硬化型の場合はヒドロシ
リル化(付加)反応により室温下で容易にゲル状に硬化
し得るもので、その硬化条件は別に限定されないが、室
温、例えば10〜30℃で5分〜200時間程度とする
ことができる。
【0038】本発明において、上記室温硬化により得ら
れたシリコーンゲルは、上記組成物の硬化物の硬さをA
STM D−1403において1/4コーン調度計で測
定した針入度(25℃)が20〜200、特に60〜1
30であることが好ましく、20に満たないとクッショ
ン性が低下してしまい、150を超えると安定した製造
が困難となる。
【0039】本発明の馬場用クッション材は、天然砂な
どの砂を上記シリコーンゲル組成物で被覆処理したもの
で、上記砂100部に対しシリコーンゲル組成物0.1
〜10部、特に0.5〜3部を混合し、室温硬化するこ
とによって得ることができる。このクッション材は、砂
の表面の一部又は全部を上記シリコーンゲルが被覆し或
いは砂がこのシリコーンゲルによって相互に接着されて
いるものである。この馬場用クッション材は、馬の足掛
かり性、クッション性等の点からかさ密度が0.5〜1
g/cm3、特に0.7〜0.9g/cm3程度であるこ
とが好ましい。
【0040】なお、本発明者の検討によれば、付加硬化
型シリコーンゲル組成物をクッション材の用途に使用し
た場合、天然砂に含有されている成分によって付加反応
触媒として使用される白金又は白金族元素が被毒を受
け、硬化阻害を起こすことがある。また、天然砂に含ま
れる水分によって架橋成分中のSiH基が加水分解を受
け、目的の硬さが得られない場合や硬化が遅くなった
り、硬化が妨げられたりする場合があるため、被覆すべ
き砂の成分や被覆処理条件の制御に十分配慮することが
望ましい。この点から馬場用クッション材用シリコーン
ゲル組成物としては、特に上記組成の縮合架橋型のもの
が有効に用いられるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明の馬場用クッション材用シリコー
ンゲル組成物は、高耐久性で安定性に優れたクッション
性を有するシリコーンゲルを与えるもので、例えば競馬
場、育成場、放牧場、調教場のダートコースなどの馬が
頻繁に駆け回る馬場に好適な馬場用クッション材用とし
て極めて好適である。
【0042】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
り、粘度は25℃での測定値である。また、Meはメチ
ル基、Viはビニル基である。
【0043】〔実施例1〜5〕下記平均式(A)で示さ
れる粘度4900cpの分子鎖両末端にシラノール基を
有するジメチルポリシロキサン100部に下記平均式
(B)で示される粘度4cpのアルコキシシロキサンを
0.15部、0.16部、0.17部、0.18部又は
0.19部、下記平均式(C)で示される錫化合物0.
2部を添加、混合してシリコーンゲル組成物(実施例1
〜5)をそれぞれ調製した。
【0044】
【化6】
【0045】得られたシリコーンゲル組成物(実施例1
〜5)は、湿気により室温(25℃にて)硬化し、17
0時間硬化後でそれぞれ針入度192、144、90、
56、22のシリコーンゲルとなった。
【0046】〔実施例6〕下記平均式(D)で示される
粘度21000cpのシラノール基含有ジメチルポリシ
ロキサン100部に上記式(B)で示される粘度4cp
のアルコキシシロキサン0.2部、上記平均式(C)で
示される錫化合物0.2部、下記平均式(E)で示され
る粘度98cpのジメチルポリシロキサン100部を添
加、混合してシリコーンゲル組成物を調製した。
【0047】
【化7】
【0048】得られたシリコーンゲル組成物は、湿気に
より室温硬化し、170時間硬化後で針入度85のシリ
コーンゲルとなった。
【0049】〔実施例7〕下記平均式(F)で示される
粘度3050cpの分岐状のシラノール基含有ジメチル
ポリシロキサン100部に下記式(G)で示される粘度
4cpのアルコキシジシロキサン0.4部、上記式
(C)で示される錫化合物0.2部を添加、混合してシ
リコーンゲル組成物を調製した。
【0050】
【化8】
【0051】得られたシリコーンゲル組成物は、湿気に
より室温硬化し、170時間硬化後でそれぞれ針入度7
0のシリコーンゲルとなった。
【0052】〔実施例8〕下記平均式(H)で示される
粘度1030cpのビニル基含有ジメチルポリシロキサ
ン100部に下記平均式(I)で示される粘度20cp
のメチルハイドロジェンポリシロキサン0.65部、白
金の1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体の
トルエン溶液を白金原子が5ppmとなる量、エチニル
シクロヘキサノール0.01部を添加、混合してシリコ
ーンゲル組成物を調製した。
【0053】
【化9】
【0054】得られたシリコーンゲル組成物は、ヒドロ
シリル化(付加)反応により室温(25℃)硬化し、1
70時間硬化後で針入度68のシリコーンゲルとなっ
た。
【0055】〔比較例1〕実施例1と同様の組成におい
て式(B)で示される粘度40cpのアルコキシシロキ
サンを0.22部とした他は実施例1と同様にしてシリ
コーンゲル組成物を調整した。得られたシリコーンゲル
組成物は、湿気により室温硬化し、170時間硬化後で
針入度15のシリコーンゲルとなった。
【0056】〔比較例2,3〕下記平均式(J),
(K)で示されるそれぞれ粘度950cp,820cp
の非硬化性ジメチルポリシロキサン(オイル)を準備し
た。
【0057】
【化10】
【0058】上記実施例及び比較例で調製したシリコー
ンゲル組成物及び非硬化性のジメチルポリシロキサンを
用い、以下の方法で馬場用クッション材を作成し、下記
方法でクッション性を評価した。馬場用クッション材の作成 十分に乾燥した青森産海砂100部に対してシリコーン
ゲル組成物を2部添加し、万能攪拌機で10分間混合
し、馬場用クッション材とした。なお、実施例8の付加
硬化型シリコーンゲル組成物において、水1部を添加し
た以外は他の実施例、比較例と同様の方法により馬場用
クッション材を作成し、これを比較例4として評価し
た。
【0059】〔比較例5〕砂に水のみを添加して砂のク
ッション性を得る従来の方法を、比較例5として測定し
た。この場合、十分に乾燥した青森産海砂100部に対
して水を6%添加した砂をクッション材とした。クッション性及び耐久性評価 馬場用クッション材のクッション性は、JIS K−3
362に従ってかさ密度を測定し、かさ密度で評価し
た。馬場用クッション材の耐久性は、自動乳鉢で4時間
すり潰した後のクッション材のかさ密度で評価した。
【0060】各クッション材のクッション性、耐久性の
結果を表1に示す。表1の結果より、本発明のシリコー
ンゲル組成物は、クッション性と良好な耐久性を有する
馬場用クッション材を与えるもので、馬場用クッション
材用シリコーンゲル組成物として最良であることが確認
された。
【0061】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 藤木 弘直 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 原 寛保 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 佐藤 一安 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−15065(JP,A) 特開 平5−331370(JP,A) 特開 平6−9875(JP,A) 特開 平3−287664(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 83/04 C08L 83/06 C08K 5/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゲル硬化物の針入度が20〜
    200であり、JIS K−6301における硬度が0
    以下である、室温硬化可能な馬場用クッション材用シリ
    コーンゲル組成物。
  2. 【請求項2】 (1)シラノール基含有オルガノポリシ
    ロキサン100重量部、(2)加水分解性を有する有機
    ケイ素化合物0.001〜10重量部、(3)加水分解
    触媒0.001〜10重量部を必須成分として含有して
    なることを特徴とする請求項1記載の馬場用クッション
    材用シリコーンゲル組成物。
  3. 【請求項3】 加水分解性を有する有機ケイ素化合物が
    下記一般式 ≡Si−O−R (式中Rは炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ置換
    アルキル基又はアルケニル基である。)で示される加水
    分解性官能基を少なくとも2個有するものである請求項
    2記載の馬場用クッション材用シリコーンゲル組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のシリコーンゲ
    ル組成物で被覆処理された砂からなる馬場用クッション
    材。
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