JP2864393B2 - 静電気除去電極 - Google Patents
静電気除去電極Info
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- JP2864393B2 JP2864393B2 JP33183289A JP33183289A JP2864393B2 JP 2864393 B2 JP2864393 B2 JP 2864393B2 JP 33183289 A JP33183289 A JP 33183289A JP 33183289 A JP33183289 A JP 33183289A JP 2864393 B2 JP2864393 B2 JP 2864393B2
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- Japan
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- static electricity
- fibers
- electrode
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- Elimination Of Static Electricity (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、静電気を除去する際に用いる電極に関す
る。
る。
［従来の技術及びその課題］ 衣服のまとわりつきや、セーター等を脱いだ時、ドア
のノブに手を触れた時に起きる電気的なショックという
ように静電気によって生じる現象はよく経験することで
ある。このように静電気は身の周りの多くのものに帯電
存在し、多くの弊害をもたらしている。これらの静電気
による弊害を極力防止するため、帯電物質から静電気を
除去するという試みがなされている。この際、しばしば
導電性繊維を用いて除電するものが多く見られる。例え
ば、帯電物質と接触する部位（電極）をブラシ状とし、
接触により静電気を導電性繊維よりなるブラシに移動さ
せ、該ブラシで自己放電させてやるというものである。
これらのものには、静電気を取り込んだ後、速やかに自
己放電する導電性繊維が望ましく、また、必要であっ
た。このため、導電性繊維を制電油剤で処理したり、制
電油剤を付着させた自己放電用繊維といったものを利用
するものもあったが、静電気を十分に除去できるもので
はなかった。
のノブに手を触れた時に起きる電気的なショックという
ように静電気によって生じる現象はよく経験することで
ある。このように静電気は身の周りの多くのものに帯電
存在し、多くの弊害をもたらしている。これらの静電気
による弊害を極力防止するため、帯電物質から静電気を
除去するという試みがなされている。この際、しばしば
導電性繊維を用いて除電するものが多く見られる。例え
ば、帯電物質と接触する部位（電極）をブラシ状とし、
接触により静電気を導電性繊維よりなるブラシに移動さ
せ、該ブラシで自己放電させてやるというものである。
これらのものには、静電気を取り込んだ後、速やかに自
己放電する導電性繊維が望ましく、また、必要であっ
た。このため、導電性繊維を制電油剤で処理したり、制
電油剤を付着させた自己放電用繊維といったものを利用
するものもあったが、静電気を十分に除去できるもので
はなかった。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、静
電気を速やかに放電する電極を提供するために、導電性
繊維からなる静電気除去電極であって、前記導電性繊維
は、引き抜き法により得られた金属繊維の外表面を導電
性粒子で被覆した静電気除去電極を提案するものであ
る。
電気を速やかに放電する電極を提供するために、導電性
繊維からなる静電気除去電極であって、前記導電性繊維
は、引き抜き法により得られた金属繊維の外表面を導電
性粒子で被覆した静電気除去電極を提案するものであ
る。
［作用］ 繊維等に帯電した静電気の自己放電は、導電性繊維の
鋭端な部分でなされるもので、繊維のケバ立ちが多けれ
ば、すなわち、表面積が大きいほどより放電しやすい
が、繊維のケバ立ちには限界があり、空中放電をするた
めには、ある一定の面積（例えば50KV、50pFの静電気を
除去するためには、金属の平滑板で100cm×10cm以上必
要である。）が必要である。引き抜き法によって得られ
る金属繊維は、他の導電性繊維である綿やアクリルに硫
化銅をメッキしたものや、カーボン微粒子で表面コーテ
ィングしたもの、カーボン微粒子を内部に混入させたも
の、又、溶融紡糸法、切削法等により得られた金属繊維
の数十〜数百倍の表面積を有している。
鋭端な部分でなされるもので、繊維のケバ立ちが多けれ
ば、すなわち、表面積が大きいほどより放電しやすい
が、繊維のケバ立ちには限界があり、空中放電をするた
めには、ある一定の面積（例えば50KV、50pFの静電気を
除去するためには、金属の平滑板で100cm×10cm以上必
要である。）が必要である。引き抜き法によって得られ
る金属繊維は、他の導電性繊維である綿やアクリルに硫
化銅をメッキしたものや、カーボン微粒子で表面コーテ
ィングしたもの、カーボン微粒子を内部に混入させたも
の、又、溶融紡糸法、切削法等により得られた金属繊維
の数十〜数百倍の表面積を有している。
更に、上記した引き抜き法により得られた金属繊維
は、引き抜きの際に金属繊維表面にできるキズや、集束
引き抜き法によって得られる金属繊維では前記キズばか
りでなく、引き抜き方向に一本一本並んで相互に接触し
ている金属繊維の接触部分以外が溝として形成されるた
め、金属繊維そのものの表面積よりも表面積が大きくな
る。この表面積の大きい繊維を更に導電性粒子で被覆す
ることで導電性粒子の鋭端部からも静電気が放電され、
静電気除去が速やかにできるものである。
は、引き抜きの際に金属繊維表面にできるキズや、集束
引き抜き法によって得られる金属繊維では前記キズばか
りでなく、引き抜き方向に一本一本並んで相互に接触し
ている金属繊維の接触部分以外が溝として形成されるた
め、金属繊維そのものの表面積よりも表面積が大きくな
る。この表面積の大きい繊維を更に導電性粒子で被覆す
ることで導電性粒子の鋭端部からも静電気が放電され、
静電気除去が速やかにできるものである。
［実施例］ 本発明で利用する引き抜き法とは、被加工材（ステン
レス等の金属）よりやや細径の穴を持つ超硬合金または
ダイヤモンドのダイスを通して直径を小さくしていく方
法がある。（白鳥信令、金属学会誌、VOL.44 No.7 1988
p.237）更に、より細径の金属繊維を得るには、例えば
アメリカ特許3,277,564号に開示されているように、引
き抜き法によって得られた金属繊維の多数本を収束させ
て、ダイスから引き抜くという集束引き抜き法があり、
この方法で得られた金属繊維の外表面に導電性粒子を被
覆することにより放電面積を大きくし静電気放電特性を
良好にする。
レス等の金属）よりやや細径の穴を持つ超硬合金または
ダイヤモンドのダイスを通して直径を小さくしていく方
法がある。（白鳥信令、金属学会誌、VOL.44 No.7 1988
p.237）更に、より細径の金属繊維を得るには、例えば
アメリカ特許3,277,564号に開示されているように、引
き抜き法によって得られた金属繊維の多数本を収束させ
て、ダイスから引き抜くという集束引き抜き法があり、
この方法で得られた金属繊維の外表面に導電性粒子を被
覆することにより放電面積を大きくし静電気放電特性を
良好にする。
上記のようにして得られた、ステンレス繊維を、ト
ウ、チョップ、スライバー、ウェイブ、フェルト、織布
状などの適宜形状にして電極とする。
ウ、チョップ、スライバー、ウェイブ、フェルト、織布
状などの適宜形状にして電極とする。
ステンレス繊維に導電性粒子を被覆する方法として
は、両者を混合し、磨砕するか、または機械的な衝撃力
（外圧で押しつけるような）を加えてなされるが、更に
両者の固定をより強固にするため混合後機械的な衝撃力
を加えても良い。この目的に使用できる機械としては、
自動乳鉢、ボードミル、ジェットミル、アトマイザー、
ハイブリダイゼーションシステム（奈良機械製作所製）
等がある。
は、両者を混合し、磨砕するか、または機械的な衝撃力
（外圧で押しつけるような）を加えてなされるが、更に
両者の固定をより強固にするため混合後機械的な衝撃力
を加えても良い。この目的に使用できる機械としては、
自動乳鉢、ボードミル、ジェットミル、アトマイザー、
ハイブリダイゼーションシステム（奈良機械製作所製）
等がある。
引き抜き法で得られるステンレス繊維の直径は約４ミ
クロンメートルから20ミクロンメートルを使用する。ス
テンレス繊維のまわりを被覆する導電性粒子としては金
属、カーボンブラック、黒鉛等が使用できる。また、粒
子径は10ミクロンメートル以下であれば十分である。
クロンメートルから20ミクロンメートルを使用する。ス
テンレス繊維のまわりを被覆する導電性粒子としては金
属、カーボンブラック、黒鉛等が使用できる。また、粒
子径は10ミクロンメートル以下であれば十分である。
実施例１ 集束引き抜きステンレス繊維（ナスロン；日本精線
（株））を下表のような状態にしたもの0.3gと粒子径１
ミクロンメートル以下のアセチレンブラック粉0.1gをハ
イブリダイゼーションステムに10分かけ得られたステン
レス繊維を電極とした。
（株））を下表のような状態にしたもの0.3gと粒子径１
ミクロンメートル以下のアセチレンブラック粉0.1gをハ
イブリダイゼーションステムに10分かけ得られたステン
レス繊維を電極とした。
実施例２ 実施例１において、粒子径５ミクロンメートル以下の
ニッケル粉0.1gを自動乳鉢で１時間処理した以外同様に
した。
ニッケル粉0.1gを自動乳鉢で１時間処理した以外同様に
した。
実施例３ 実施例１において、粒子径１ミクロンメートル以下の
銅粉0.1gをボールミルで24時間処理した以外同様にし
た。
銅粉0.1gをボールミルで24時間処理した以外同様にし
た。
実施例４ 実施例１において、粒子径１ミクロンメートル以下の
アルミニウム粉0.1gをジェットミルで２時間処理した以
外同様にした。
アルミニウム粉0.1gをジェットミルで２時間処理した以
外同様にした。
比較例１ 綿に硫化銅メッキしたフェルト状導電性繊維（サンダ
ーロンSS−N;日本蚕毛染色（株））を電極とした。
ーロンSS−N;日本蚕毛染色（株））を電極とした。
比較例２ 集束引き抜きステンレス繊維を電極とした。
実施例１〜４比較例１、２の各電極に10KV、50pFの静
電気を放電し、３秒後の残留静電気の電圧（KV）を測定
した結果を表に示した。
電気を放電し、３秒後の残留静電気の電圧（KV）を測定
した結果を表に示した。
（放電状態（20℃25％RH）） ［発明の効果］ 本発明によれば、引き抜き法によって得られた金属繊
維の該表面を導電性粒子で被覆し、静電気除去電極に使
用したので、この静電気除去電極に取り入れた静電気を
速やかに自己放電できるものである。
維の該表面を導電性粒子で被覆し、静電気除去電極に使
用したので、この静電気除去電極に取り入れた静電気を
速やかに自己放電できるものである。
Claims (1)
- 【請求項１】導電性繊維からなる静電気除去電極であっ
て、前記導電性繊維は、引き抜き法により得られた金属
繊維の外表面を導電性粒子で被覆したことを特徴とする
静電気除去電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33183289A JP2864393B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 静電気除去電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33183289A JP2864393B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 静電気除去電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03192695A JPH03192695A (ja) | 1991-08-22 |
| JP2864393B2 true JP2864393B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=18248146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33183289A Expired - Lifetime JP2864393B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 静電気除去電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2864393B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105413980B (zh) * | 2015-12-15 | 2018-04-24 | 广东可逸智膜科技有限公司 | 一种pet基膜离线涂布中的静电消除方法 |
-
1989
- 1989-12-21 JP JP33183289A patent/JP2864393B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03192695A (ja) | 1991-08-22 |
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