JP2863954B2 - アンカー工法およびアンカー緊張端の定着方法 - Google Patents

アンカー工法およびアンカー緊張端の定着方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は強化繊維製の引張材を用いたアンカー工法お
よび緊張端の定着方法に関する。
〈従来の技術〉 新素材として炭素繊維やアラミド繊維、ガラス繊維等
の引張強度が極めて大きい強化繊維が開発されたことに
伴い、この強化繊維をPCケーブルの代替えとして利用す
ることが試みられている。
この強化繊維は引張強度に強い反面、曲げや剪断に弱
い性質を有する。
そのため、強化繊維をPCケーブルの代替えとして利用
するためには、強化繊維の持つこれらの欠点をカバーし
た緊張端の導入方法やその緊張端の定着手段の開発が課
題となっている。
〈本発明の目的〉 本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的
とするところは強化繊維を損傷させずに緊張力の導入と
定着が可能な、アンカー工法および緊張端の定着方法を
提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明はアンカーの定着長部に固結材を注入
した後孔外から緊張して定着するアンカー工法におい
て、アンカーとして強化繊維を使用し、前記袋状のアン
カーの定着長部に異形の形状保持部材を内挿し、アンカ
ーを定着長部に範囲に亘って連続した瓢箪形に形成して
定着することを特徴とする、アンカー工法である。
さらに本発明は前記アンカー工法において、定着長部
のみを袋状とし、自由長部と緊張端を直線状のフィラメ
ントとして構成するアンカーを用いて施工することを特
徴とする、アンカー工法である。
さらに本発明は強化繊維製のアンカーの緊張端を孔外
で定着するアンカー緊張端の定着方法において、アンカ
ーの緊張端に樹脂の保護皮膜を形成し、前記アンカーの
緊張端部に環状のリング材を嵌合可能な雌コーンと雄コ
ーンの周面間に樹脂の皮膜を介して挟持させて定着する
ことを特徴とする、アンカー緊張端の定着方法である。
〈本発明の説明〉 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
〈イ〉アンカーの構造 第1図に本発明に係るアンカーの一例を示す。
1はアンカー孔、2は筒状の強化繊維アンカー、3は
強化繊維アンカー2の定着長部の範囲に亘り内挿した網
状の異形籠、4は強化繊維アンカー2の自由長部の範囲
を外装した樹脂製のシース、5は自由長部と定着部の間
をシールする栓、6は孔外に配置した支圧板、7は支圧
板6に当接させた定着ナット、8は定着ナット7に螺合
し、緊張繊維アンカー2の端を定着する緊張ナットであ
る。
以下、主要な部材について詳述する。
〈ロ〉アンカー 強化繊維アンカー2は、引張強度が極めて大きい炭素
繊維やアラミド繊維、ガラス繊維等の公知の強化繊維を
筒状に編成したものを使用する。
強化繊維アンカー2の編み方としては例えば管体の外
周面を利用して筒状に綾織りした後に、管体を抜き取っ
て製作する方法が挙げられる。
また、異形籠3に強化繊維アンカー2を直接綾織り状
に編みつけてもよい。
或はその他の公知の編成方法であってもよいことは勿
論である。
〈ハ〉定着部の形状保持部材(第1、2図) 異形籠3は固結材を注入する前までに定着長部の範囲
に亘り強化繊維アンカー2に連続した瓢箪形を付与する
ことを目的とするもので、鋼線等を編成して製作した
り、或はエチレン等の樹脂を連続射出成形したものを網
状の瓢箪形に編成したものを使用できる。
また、異形籠3は楕円形の部材を連結して構成したも
のでもよい、 要は定着長部に亘り、筒状の強化繊維アンカー2に連
続した瓢箪形を付与できる外形を有していればよい。
〈ハ〉緊張端の定着手段 曲げや剪断に弱い性質の強化繊維アンカー2の緊張方
法と、緊張端の定着手段が問題となる。
本発明では第3図に示すような定着治具を用いて強化
繊維アンカー2を緊張して定着する。
すなわち、雌コーンである緊張ナット8の内周には、
丸みを持ったテーパ孔81が形成され、このテーパ孔81の
大径側に環状の収容溝82が凹設してある。
83はテーパ孔81に内挿する丸みを持った雄コーンであ
る楔体で、その基端側に環状の収容溝84が凹設してあ
る。
85は環状の押さえリングで、強化繊維アンカー2の定
着端を巻き込んで定着する目的の部材で、表面が丸みを
帯て形成してある。
〈作用〉 つぎにアンカー工法について説明する。
〈ニ〉アンカーの組み立て 第2図に示すように、網状または袋状の強化繊維アン
カー2の一端に異形籠3を内挿し、その外周を熱可塑性
の紐材91を巻き付けて固定する。
つぎに第1図に示す中空の栓5を強化繊維アンカー2
に外装すると共に、強化繊維アンカー2内にグラウト注
入用のホース9を内挿する。
つづいて強化繊維アンカー2の基端からシース4を外
装し、シース4と栓5との間を常温可塑性部材でシール
してアンカー体の組立を完了する。
〈ロ〉グラウト注入 アンカー体をアンカー孔1に内挿し、ホース9を利用
してモルタル等の固結材10を異形籠3内およびアンカー
孔1内に注入して定着長部を形成する。
固結材10はアンカー体とアンカー孔1との間に別途の
注入用のホースで注入してもよい。
〈ハ〉緊張 固結材10の硬化を待ち、第3図に示すように、アンカ
ー孔1外に露出する強化繊維アンカー2の端を外側へ折
り返し、折り返した内側に押さえリング85を包み込む。
このとき、折り返した強化繊維アンカー2の定着部の
周辺に各種の樹脂を塗布しておく。
折り返した強化繊維アンカー2、押さえリング85、楔
体83を一体化したものを緊張ナット8内に挿入する。
そして、強化繊維アンカー2を巻き付けた押さえリン
グ85を両収容溝82、84内に嵌合することで、強化繊維ア
ンカー2の端を定着できる。
強化繊維アンカー2に緊張力を導入するには、緊張ナ
ット8に公知の図示しないジャッキを接続して緊張し、
定着ナット7で固定するだけでよい。
強化繊維アンカー2を緊張することにより、定着長部
の瓢箪形の強化繊維アンカー2が固結材10と一体となっ
て抜け出し防止機能を発揮する。
また緊張端の強化繊維アンカー2は第3図に見られる
ように定着用の治具で丸みをもって折り返され、さらに
樹脂を介して緊張ナット8と楔体83の周面間で破断や抜
け出しを防止した状態で挟持される。
〈その他の実施例〉 前記実施例は定着長部および自由長部の両範囲に亘っ
て網状または袋状に編成した強化繊維アンカー2を使用
する場合について説明したが、定着長部のみを網状また
は袋状に形成し、自由長部と緊張端を網状または袋状に
編成しないで直線状の強化繊維のフィラメントとして構
成する強化繊維アンカー2を使用してもよい。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
〈イ〉 強化繊維を袋状に編成して構成するアンカー内
に連続した瓢箪形の異形籠を内挿することで、強化繊維
の破断を防止しつつ、良好な定着長部を形成できる。
〈ロ〉 アンカーの緊張端部に樹脂を塗布して皮膜を形
成したことで治具とアンカーとが直接接触するのを回避
し、かつ丸みを帯た定着用の治具で挟持することで強化
繊維製のアンカーを損傷させずに定着することができ
る。
〈イ〉 従来の鋼製アンカーと比較して軽量であるから
取り扱いが容易で、しかも腐食の心配がない。
〈ニ〉 アンカー体としての形状が取り扱い中に崩れな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の説明図で定着後のアンカーの断面図 第2図:アンカーの組立状態の説明図 第3図:アンカーの緊張端の断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−244918(JP,A) 特開 昭55−39503(JP,A) 実開 平3−72945(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80 E21D 20/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンカーの定着長部に固結材を注入した後
    孔外から緊張して定着すつアンカー工法において、 アンカーとして強化繊維を使用し、 前記アンカーの定着長部に異形の形状保持部材を内挿
    し、 アンカーを定着長部の範囲に亘って連続して瓢箪形に形
    成して定着することを特徴とする、 アンカー工法。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、定着長部のみを袋
    状とし、自由長部と緊張端を直線状のフィラメントとし
    て構成するアンカーを用いて施工することを特徴とす
    る、アンカー工法。
  3. 【請求項3】強化繊維製のアンカーの緊張端を孔外で定
    着するアンカー緊張端の定着方法において、 アンカーの緊張端に樹脂の保護皮膜を形成し、 前記アンカーの緊張端部に環状のリング材を包み込んで
    折り返し、 折り返したアンカーを嵌合可能な雌コーンと雄コーンの
    周面間に樹脂の皮膜を介して挟持させて定着することを
    特徴とする、 アンカー緊張端の定着方法。
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