JP2863332B2 - 磁気デイスク駆動装置 - Google Patents
磁気デイスク駆動装置Info
- Publication number
- JP2863332B2 JP2863332B2 JP4242091A JP4242091A JP2863332B2 JP 2863332 B2 JP2863332 B2 JP 2863332B2 JP 4242091 A JP4242091 A JP 4242091A JP 4242091 A JP4242091 A JP 4242091A JP 2863332 B2 JP2863332 B2 JP 2863332B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic disk
- negative pressure
- magnetic head
- magnetic
- slider
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気デイスク駆動装置に
係り、特に、フレキシブルな磁気デイスクを磁気ヘツド
に接触させるための負圧発生部が設けられたスライダを
有する磁気デイスク駆動装置に関する。
係り、特に、フレキシブルな磁気デイスクを磁気ヘツド
に接触させるための負圧発生部が設けられたスライダを
有する磁気デイスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気デイスクは硬質のハードデイスクと
可撓性に富んだフレキシブルデイスクとがあり、ハード
デイスクを組み込んだ磁気デイスク駆動装置では磁気ヘ
ツドを磁気デイスクの表面から微小量浮上させた状態で
信号の書込/読出が行なわれる。このためにハードデイ
スクを組み込んだ磁気デイスク駆動装置では高出力の信
号が得にくく、また磁気ヘツドとハードデイスクとのク
ラツシユ事故が生じ易いという難点がある。フレキシブ
ルデイスクにはこのような難点はないが、フレキシブル
デイスクを高速回転すると、デイスク表面に生じる気流
の乱れによつてデイスクが、ばたついて磁気ヘツドに安
定に接触しなくなるという問題が生じる。
可撓性に富んだフレキシブルデイスクとがあり、ハード
デイスクを組み込んだ磁気デイスク駆動装置では磁気ヘ
ツドを磁気デイスクの表面から微小量浮上させた状態で
信号の書込/読出が行なわれる。このためにハードデイ
スクを組み込んだ磁気デイスク駆動装置では高出力の信
号が得にくく、また磁気ヘツドとハードデイスクとのク
ラツシユ事故が生じ易いという難点がある。フレキシブ
ルデイスクにはこのような難点はないが、フレキシブル
デイスクを高速回転すると、デイスク表面に生じる気流
の乱れによつてデイスクが、ばたついて磁気ヘツドに安
定に接触しなくなるという問題が生じる。
【0003】この問題を解決するために、磁気ヘツドが
収容保持され磁気デイスクの半径方向に移送されるスラ
イダに負圧発生部を形成して、磁気デイスクの回転によ
り磁気デイスクの表面に生じ、スライダ上を流れる気流
により負圧を発生させることにより、フレキシブルな磁
気デイスクを磁気ヘツドに吸引して安定に接触させる磁
気デイスク駆動装置用のスライダが提案されている。図
7及び図8は従来の磁気デイスク駆動装置用スライダを
説明する図で、図7は磁気デイスク駆動装置用スライダ
の構成と磁気デイスクとの接触状態を示す説明図、図8
は1重リングタイプの磁気デイスク駆動装置用スライダ
に対する磁気デイスクの接触形状を示す説明図である。
収容保持され磁気デイスクの半径方向に移送されるスラ
イダに負圧発生部を形成して、磁気デイスクの回転によ
り磁気デイスクの表面に生じ、スライダ上を流れる気流
により負圧を発生させることにより、フレキシブルな磁
気デイスクを磁気ヘツドに吸引して安定に接触させる磁
気デイスク駆動装置用のスライダが提案されている。図
7及び図8は従来の磁気デイスク駆動装置用スライダを
説明する図で、図7は磁気デイスク駆動装置用スライダ
の構成と磁気デイスクとの接触状態を示す説明図、図8
は1重リングタイプの磁気デイスク駆動装置用スライダ
に対する磁気デイスクの接触形状を示す説明図である。
【0004】図7に示すように、開口1から先端部を突
出させた磁気ヘツド2を収容保持する従来の磁気デイス
ク駆動装置用スライダ3は、平面形状がほぼ船型に形成
され、磁気ヘツド2はスライダ3の中心位置に保持され
ている。このスライダ3の磁気デイスク10との対向面
には、磁気ヘツド2の軸芯を中心としてほぼ外形が船型
リング状の凸面部6aが設けてあり、この凸面部6aと
磁気ヘツド2の外周面間には凹状の負圧発生部7aが形
成されている。そして、磁気デイスク10の回転に伴つ
てデイスク10の表面に発生し、スライダ3の長手方向
(図7の矢印X方向)の上流側の端部にテーパ8が形成
されている。このような構成のスライダ3を、磁気デイ
スク10に近接対向させ、図示せぬスピンドルモータで
磁気デイスク10を高速回転しながら、図示せぬスイン
グアームによつてスライダ3を磁気デイスク10の半径
方向に移動させ、磁気ヘツド2によつて磁気デイスク1
0に対して信号の書込/読出動作が行なわれる。
出させた磁気ヘツド2を収容保持する従来の磁気デイス
ク駆動装置用スライダ3は、平面形状がほぼ船型に形成
され、磁気ヘツド2はスライダ3の中心位置に保持され
ている。このスライダ3の磁気デイスク10との対向面
には、磁気ヘツド2の軸芯を中心としてほぼ外形が船型
リング状の凸面部6aが設けてあり、この凸面部6aと
磁気ヘツド2の外周面間には凹状の負圧発生部7aが形
成されている。そして、磁気デイスク10の回転に伴つ
てデイスク10の表面に発生し、スライダ3の長手方向
(図7の矢印X方向)の上流側の端部にテーパ8が形成
されている。このような構成のスライダ3を、磁気デイ
スク10に近接対向させ、図示せぬスピンドルモータで
磁気デイスク10を高速回転しながら、図示せぬスイン
グアームによつてスライダ3を磁気デイスク10の半径
方向に移動させ、磁気ヘツド2によつて磁気デイスク1
0に対して信号の書込/読出動作が行なわれる。
【0005】このようにして磁気デイスク10を高速回
転すると、磁気デイスク10の表面に気流が発生し、こ
の気流の一部がスライダ3に流入して長手方向に流れ、
この気流がスライダ3に形成されている負圧発生部7a
位置に達すると、磁気デイスク10とスライダ3との間
隔が急に広がるために、負圧発生部7aによつて負圧が
発生する。このためフレキシブルな磁気デイスク10
は、負圧発生部7aに生じた負圧によつて吸引されて磁
気ヘツド2に接触状態となり、確実に接触状態を維持し
て信号の書込/読出動作が行なわれる。
転すると、磁気デイスク10の表面に気流が発生し、こ
の気流の一部がスライダ3に流入して長手方向に流れ、
この気流がスライダ3に形成されている負圧発生部7a
位置に達すると、磁気デイスク10とスライダ3との間
隔が急に広がるために、負圧発生部7aによつて負圧が
発生する。このためフレキシブルな磁気デイスク10
は、負圧発生部7aに生じた負圧によつて吸引されて磁
気ヘツド2に接触状態となり、確実に接触状態を維持し
て信号の書込/読出動作が行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のスライ
ダ3では、負圧発生部7aの負圧吸引力によつて磁気ヘ
ツド2の上面に沿うように吸引させているが、磁気ヘツ
ド2の磁気デイスク10流入側の稜線Rに、磁気デイス
ク10が強く当つて、磁気デイスク10の磁性層が削り
取られて磁気デイスク10の寿命が短縮されるという問
題があつた。例えば、200時間の連続駆動で磁気デイ
スク10の寿命がつきてしまうケースがある。図8は、
磁気ヘツド2との接触部分の磁気デイスク10の形状を
表示したもので、図8から明らかなように、磁気デイス
ク10は上流側が磁気ヘツド2に強く当たるように負圧
発生部7aにより変形されている。
ダ3では、負圧発生部7aの負圧吸引力によつて磁気ヘ
ツド2の上面に沿うように吸引させているが、磁気ヘツ
ド2の磁気デイスク10流入側の稜線Rに、磁気デイス
ク10が強く当つて、磁気デイスク10の磁性層が削り
取られて磁気デイスク10の寿命が短縮されるという問
題があつた。例えば、200時間の連続駆動で磁気デイ
スク10の寿命がつきてしまうケースがある。図8は、
磁気ヘツド2との接触部分の磁気デイスク10の形状を
表示したもので、図8から明らかなように、磁気デイス
ク10は上流側が磁気ヘツド2に強く当たるように負圧
発生部7aにより変形されている。
【0007】本発明は前述したような磁気デイスク駆動
装置の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、
簡単な構造でフレキシブルな磁気デイスクを磁気ヘツド
による磨粍を大幅に削減して、磁気デイスクの長寿命を
図ることができる磁気デイスク駆動装置を提供すること
にある。
装置の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、
簡単な構造でフレキシブルな磁気デイスクを磁気ヘツド
による磨粍を大幅に削減して、磁気デイスクの長寿命を
図ることができる磁気デイスク駆動装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、スピンドル
モータにより回転駆動される可撓性磁気デイスクの半径
方向に磁気ヘツドが移送され、前記磁気ヘツドにより前
記磁気デイスクに対して信号の書込/読出を行ない、前
記磁気ヘツドを収容保持して前記半径方向に移送すると
ともに、前記磁気デイスクを吸引するスライダを備えて
なる磁気デイスク駆動装置において、前記磁気ヘツドに
対して少なくとも上流側及び下流側のスライダに凹状の
負圧発生部を設けて前記スライダの下流側の前記負圧発
生部の負圧の方を上流側の負圧発生部の負圧よりも大き
く設定すると共に、スライダの負圧発生部の磁気デイス
ク回転方向下流側端部に下流側に向かうに従つて高くな
るテーパ部を設けたことにより達成される。
モータにより回転駆動される可撓性磁気デイスクの半径
方向に磁気ヘツドが移送され、前記磁気ヘツドにより前
記磁気デイスクに対して信号の書込/読出を行ない、前
記磁気ヘツドを収容保持して前記半径方向に移送すると
ともに、前記磁気デイスクを吸引するスライダを備えて
なる磁気デイスク駆動装置において、前記磁気ヘツドに
対して少なくとも上流側及び下流側のスライダに凹状の
負圧発生部を設けて前記スライダの下流側の前記負圧発
生部の負圧の方を上流側の負圧発生部の負圧よりも大き
く設定すると共に、スライダの負圧発生部の磁気デイス
ク回転方向下流側端部に下流側に向かうに従つて高くな
るテーパ部を設けたことにより達成される。
【0009】
【作用】前記手段により、磁気デイスクの回転で生じる
気流の下流側で磁気デイスクは強い負圧吸引力を受け、
磁気デイスクの流入側の磁気ヘツドの稜線への磁気デイ
スクの当たりを防ぎ、前記稜線による磁気デイスクの削
り磨粍を大幅に削減すると共に、スライダの負圧発生部
の磁気デイスク回転方向下流側端部に設けられたテーパ
部により正圧が発生するから、これにより磁気デイスク
がスライダの下流側端部に接触して磨耗するのを防止す
る。
気流の下流側で磁気デイスクは強い負圧吸引力を受け、
磁気デイスクの流入側の磁気ヘツドの稜線への磁気デイ
スクの当たりを防ぎ、前記稜線による磁気デイスクの削
り磨粍を大幅に削減すると共に、スライダの負圧発生部
の磁気デイスク回転方向下流側端部に設けられたテーパ
部により正圧が発生するから、これにより磁気デイスク
がスライダの下流側端部に接触して磨耗するのを防止す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面(図1〜図
6)を参照して説明する。ここで、図1は実施例の構成
を示す平面図、図2は図1の部分拡大図、図3は図2の
A−A断面図、図4は磁気デイスクの磁気ヘツド及びス
ライダに対する接触状態を示す説明図、図5は磁気デイ
スクの磁気ヘツドへの接触変形状態を示す特性図、図6
は磁気デイスクの磁気ヘツドに対する接触状態を示す説
明図である。
6)を参照して説明する。ここで、図1は実施例の構成
を示す平面図、図2は図1の部分拡大図、図3は図2の
A−A断面図、図4は磁気デイスクの磁気ヘツド及びス
ライダに対する接触状態を示す説明図、図5は磁気デイ
スクの磁気ヘツドへの接触変形状態を示す特性図、図6
は磁気デイスクの磁気ヘツドに対する接触状態を示す説
明図である。
【0011】実施例のスライダ11は図1に示すよう
に、平面形状がほぼ台形状に作成されその周縁部には凸
面部11aが形成されていて、この凸面部11aに囲ま
れてスライダ11には凹状の負圧発生部11bが設けら
れている。図2,図3に示すようにスライダ11の下流
側端部には、磁気デイスク10の回転に伴つて生じてス
ライダ11の長手方向に流れる気流Xを流出させる流出
溝20が設けてあり、この流出溝20の両側には負圧発
生部11bの底面から凸面部11aの上面に達するテー
パ21,21が形成されている。このスライダ11に磁
気ヘツド2が取り付け固定されているが、その取り付け
位置の中心からのスライダ11の下流側の長さL1が、
前記取り付け位置の中心からのスライダ11の上流側の
長さL2よりも長く設定されていて、前記取り付け位置
の中心から下流側のスライダ11の面積が、前記取り付
け位置の中心から上流側のスライダ11の面積よりも大
きくなつている。これにより、磁気ヘツド2を中心にし
て上流側より下流側で発生する負圧の方を大きくしてあ
る。12はスライダ3の気流Xの上流側の端部に形成し
てあるテーパである。
に、平面形状がほぼ台形状に作成されその周縁部には凸
面部11aが形成されていて、この凸面部11aに囲ま
れてスライダ11には凹状の負圧発生部11bが設けら
れている。図2,図3に示すようにスライダ11の下流
側端部には、磁気デイスク10の回転に伴つて生じてス
ライダ11の長手方向に流れる気流Xを流出させる流出
溝20が設けてあり、この流出溝20の両側には負圧発
生部11bの底面から凸面部11aの上面に達するテー
パ21,21が形成されている。このスライダ11に磁
気ヘツド2が取り付け固定されているが、その取り付け
位置の中心からのスライダ11の下流側の長さL1が、
前記取り付け位置の中心からのスライダ11の上流側の
長さL2よりも長く設定されていて、前記取り付け位置
の中心から下流側のスライダ11の面積が、前記取り付
け位置の中心から上流側のスライダ11の面積よりも大
きくなつている。これにより、磁気ヘツド2を中心にし
て上流側より下流側で発生する負圧の方を大きくしてあ
る。12はスライダ3の気流Xの上流側の端部に形成し
てあるテーパである。
【0012】次に、実施例の動作を図4〜図6を参照し
て説明する。図示せぬスイングアームの先端に磁気ヘツ
ド2を収容保持した前述したような構成の実施例に係る
スライダ11を取り付け、フレキシブルな磁気デイスク
10に磁気ヘツド2を近接対向させた状態で、図示せぬ
スピンドルモータにより磁気デイスク10を高速で回転
駆動し、磁気デイスク10の半径方向に前記スイングア
ームによつてスライダ11(磁気ヘツド)を移送しなが
ら、信号の書込/読出動作が行なわれる。
て説明する。図示せぬスイングアームの先端に磁気ヘツ
ド2を収容保持した前述したような構成の実施例に係る
スライダ11を取り付け、フレキシブルな磁気デイスク
10に磁気ヘツド2を近接対向させた状態で、図示せぬ
スピンドルモータにより磁気デイスク10を高速で回転
駆動し、磁気デイスク10の半径方向に前記スイングア
ームによつてスライダ11(磁気ヘツド)を移送しなが
ら、信号の書込/読出動作が行なわれる。
【0013】この場合、磁気デイスク10の高速回転に
よつて、磁気デイスク10の表面には矢印Xに示すよう
な気流が発生し、この気流がスライダ11に流入してス
ライダ11に形成されている負圧発生部11bの位置に
達すると、磁気デイスク10とスライダ11との間隔が
急に広がるため、負圧が発生する。このためフレキシブ
ルな磁気デイスク10は、負圧発生部11bに生じた負
圧によつて吸引されて磁気ヘツド2に接触状態となり、
安定した出力状態で信号の書込/読出動作が行なわれ
る。そして、本実施例では、磁気ヘツド2よりも前記気
流の負圧発生部11bの表面積は、下流側の表面積より
も広くなつているので、図4で矢印X方向に回転移動す
る磁気デイスク10には磁気ヘツド2よりも下流側で上
流側よりも強い負圧吸引力が与えられる。このため磁気
ヘツド2の上流側の稜線Rで磁気デイスク10は磁気ヘ
ツド2から浮いた状態となり、磁気デイスク10は稜線
Rに突き当たることなくスムーズに磁気ヘツド2に接触
を開始し、稜線Rで磁気デイスク10の磁性層が削り取
られることがなくなる。また、磁気デイスク10は磁気
ヘツド2の稜線Rに突き当たることなく、かつ磁気ヘツ
ド2のトツプに対しては安定して接触するように、負圧
発生部11bの上流側と下流側で負圧吸引力が加えられ
るので、信号の書込/読出動作を確実になし得る。
よつて、磁気デイスク10の表面には矢印Xに示すよう
な気流が発生し、この気流がスライダ11に流入してス
ライダ11に形成されている負圧発生部11bの位置に
達すると、磁気デイスク10とスライダ11との間隔が
急に広がるため、負圧が発生する。このためフレキシブ
ルな磁気デイスク10は、負圧発生部11bに生じた負
圧によつて吸引されて磁気ヘツド2に接触状態となり、
安定した出力状態で信号の書込/読出動作が行なわれ
る。そして、本実施例では、磁気ヘツド2よりも前記気
流の負圧発生部11bの表面積は、下流側の表面積より
も広くなつているので、図4で矢印X方向に回転移動す
る磁気デイスク10には磁気ヘツド2よりも下流側で上
流側よりも強い負圧吸引力が与えられる。このため磁気
ヘツド2の上流側の稜線Rで磁気デイスク10は磁気ヘ
ツド2から浮いた状態となり、磁気デイスク10は稜線
Rに突き当たることなくスムーズに磁気ヘツド2に接触
を開始し、稜線Rで磁気デイスク10の磁性層が削り取
られることがなくなる。また、磁気デイスク10は磁気
ヘツド2の稜線Rに突き当たることなく、かつ磁気ヘツ
ド2のトツプに対しては安定して接触するように、負圧
発生部11bの上流側と下流側で負圧吸引力が加えられ
るので、信号の書込/読出動作を確実になし得る。
【0014】図5は磁気ヘツド2との接触位置での磁気
デイスク10の変形状態を示した説明図で、図5に示す
ように磁気ヘツド2の中心Cに対して磁気デイスク10
は上流側より下流側の方がやや強く吸引されて磁気ヘツ
ド2に接触していることが明らかである。
デイスク10の変形状態を示した説明図で、図5に示す
ように磁気ヘツド2の中心Cに対して磁気デイスク10
は上流側より下流側の方がやや強く吸引されて磁気ヘツ
ド2に接触していることが明らかである。
【0015】図6は実施例の磁気デイスク10と磁気ヘ
ツド2とのスペーシング状態を示す説明図であつて、図
6から明らかなように、実施例では磁気ヘツド2の中心
C、つまりギヤツプの位置に最小間隙部があり、磁気デ
イスク10が磁気ヘツド2に安定に接触している。
ツド2とのスペーシング状態を示す説明図であつて、図
6から明らかなように、実施例では磁気ヘツド2の中心
C、つまりギヤツプの位置に最小間隙部があり、磁気デ
イスク10が磁気ヘツド2に安定に接触している。
【0016】このように実施例にあつては、磁気デイス
ク10は磁気ヘツド2のギヤツプに安定に接触し、且つ
磁気ヘツド2の上流側稜線Rへ突き当たることなく接触
するので、磁気デイスク10の磁性層の磨粍を大幅に削
減して長寿命を図れ、かつ安定した信号の書込/読出が
可能となる。また、凹状の負圧発生部11bの下流側に
テーパ21に沿つて気流が流れて気圧が高まる(正圧が
発生する)から、磁気デイスク10はテーパ21に沿つ
て浮き上がり磁気デイスク10がスライダ11と接触し
て磨耗するのを防止できる。
ク10は磁気ヘツド2のギヤツプに安定に接触し、且つ
磁気ヘツド2の上流側稜線Rへ突き当たることなく接触
するので、磁気デイスク10の磁性層の磨粍を大幅に削
減して長寿命を図れ、かつ安定した信号の書込/読出が
可能となる。また、凹状の負圧発生部11bの下流側に
テーパ21に沿つて気流が流れて気圧が高まる(正圧が
発生する)から、磁気デイスク10はテーパ21に沿つ
て浮き上がり磁気デイスク10がスライダ11と接触し
て磨耗するのを防止できる。
【0017】尚、この実施例では負圧発生部の底面積の
違いにより下流側の負圧を大きくしたが、本発明はこれ
に限られるものでなく、要は下流側の負圧発生部の容積
を上流側の負圧発生部の容積より大きくすることにより
下流側の負圧を大きくすれば良い。
違いにより下流側の負圧を大きくしたが、本発明はこれ
に限られるものでなく、要は下流側の負圧発生部の容積
を上流側の負圧発生部の容積より大きくすることにより
下流側の負圧を大きくすれば良い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気デイスクはスライダの上流側の稜線および下流側端
部に突き当たらずかつ磁気ヘツドとのみスムーズに接触
するので、磁気デイスクの磨粍を大幅に削減して長寿命
化を図れ、安定した信号の書込/読出を行なうことがで
き、さらに、磁気デイスクがスライダの下流側端部に接
触して磨耗するのを防止することができる。
磁気デイスクはスライダの上流側の稜線および下流側端
部に突き当たらずかつ磁気ヘツドとのみスムーズに接触
するので、磁気デイスクの磨粍を大幅に削減して長寿命
化を図れ、安定した信号の書込/読出を行なうことがで
き、さらに、磁気デイスクがスライダの下流側端部に接
触して磨耗するのを防止することができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す平面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の一実施例での磁気ヘツドに対する磁気
デイスクの接触状態を示す説明図である。
デイスクの接触状態を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施例での磁気デイスクの磁気ヘツ
ドとの接触部分における変形状態を示す説明図である。
ドとの接触部分における変形状態を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例での磁気ヘツドと磁気デイス
クのスペーシング状態を示す説明図である。
クのスペーシング状態を示す説明図である。
【図7】従来の磁気デイスク駆動装置のスライダと磁気
デイスクの接触状態を示す説明図である。
デイスクの接触状態を示す説明図である。
【図8】従来の磁気デイスク駆動装置の磁気デイスクの
磁気ヘツドとの接触部分における変形状態を示す説明図
である。
磁気ヘツドとの接触部分における変形状態を示す説明図
である。
2 磁気ヘツド 11 スライダ 11a 凸面部 11b 負圧発生部 10 磁気デイスク
Claims (1)
- 【請求項1】 スピンドルモータにより回転駆動される
可撓性磁気デイスクの半径方向に磁気ヘツドが移送さ
れ、前記磁気ヘツドにより前記磁気デイスクに対して信
号の書込/読出を行ない、前記磁気ヘツドを収容保持し
て前記半径方向に移送するとともに、前記磁気デイスク
を吸引するスライダを備えてなる磁気デイスク駆動装置
において、前記磁気ヘツドに対して少なくとも上流側及
び下流側のスライダに凹状の負圧発生部を設けて前記ス
ライダの下流側の前記負圧発生部の負圧の方を上流側の
負圧発生部の負圧よりも大きく設定すると共に、スライ
ダの負圧発生部の磁気デイスク回転方向下流側端部に下
流側に向かうに従つて高くなるテーパ部を設けたことを
特徴とする磁気デイスク駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242091A JP2863332B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 磁気デイスク駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242091A JP2863332B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 磁気デイスク駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04259954A JPH04259954A (ja) | 1992-09-16 |
JP2863332B2 true JP2863332B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=12635575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4242091A Expired - Lifetime JP2863332B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 磁気デイスク駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2863332B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-15 JP JP4242091A patent/JP2863332B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04259954A (ja) | 1992-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7855854B2 (en) | Head with an air bearing surface having a shallow recessed trailing air flow dam | |
US20080259499A1 (en) | Head with a transducer overcoat having a trailing air flow dam that is shallowly recessed from an air bearing surface | |
US6545842B2 (en) | Disc drive actuator assembly drag reduction features | |
JPH1050019A (ja) | 浮動ヘッドスライダ | |
JP2863332B2 (ja) | 磁気デイスク駆動装置 | |
JP2004164685A (ja) | 浮上ヘッドスライダおよびこれを用いたディスク記憶装置 | |
JP2803659B2 (ja) | 磁気ヘッドスライダ | |
JP2816254B2 (ja) | 磁気デイスク駆動装置 | |
JP4204587B2 (ja) | 磁気ヘッド装置 | |
JP2859970B2 (ja) | 磁気デイスク駆動装置 | |
US6243232B1 (en) | Magnetic head | |
US5910865A (en) | Slider having terminated side rails with trailing edge cuts | |
WO2005004152A1 (ja) | 磁気ヘッドスライダ及びその製造方法 | |
KR20030009143A (ko) | 액튜에이터 암, 액튜에이터 암 조립체 및 이를 적용한하드디스크 조립체 | |
JP2685903B2 (ja) | 磁気ヘッド支持装置 | |
JP2004152373A (ja) | ディスク装置 | |
TWI245269B (en) | Slide head and disc device | |
JP2943780B2 (ja) | コンタクトレコーディング方式磁気ヘッドスライダ | |
WO2000000977A1 (fr) | Carenage de tete flottante et lecteur de disque | |
JP4197284B2 (ja) | ディスク記録装置のアーム | |
JPH06259912A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JP2000021109A (ja) | 磁気ヘッドスライダとそれを搭載した磁気ディスク装置 | |
JP2001060373A (ja) | 浮上ヘッドスライダ、固定型ハードディスク装置およびリムーバブルディスク装置 | |
JP2002312916A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JP2895031B2 (ja) | 浮動型磁気ヘッドスライダおよびこれを用いた磁気ディスク装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981124 |