JP2862988B2 - 流し込み不定形耐火物 - Google Patents

流し込み不定形耐火物

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JP2862988B2
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淳一郎 森
松一 吉村
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐火物に関し、特に流し込み施工に使用され
る流し込み不定形耐火物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、取鍋等の溶融金属容器の内張りに使用する耐火
物としては、ジルコン質を主要成分とする流し込み不定
形耐火物が使用されてきた。このジルコン質流し込み不
定形耐火物は、従来のれんが積み仕様の場合と比べてコ
ストが安く、また、構造スポーリング等の発生も少ない
といった特徴を有しており、広く使用されてきた。
その一方で近年高級鋼溶製の需要が高まるにつれて、
取鍋内精錬等が行われるようになり、操業条件が苛酷化
する傾向にある。また、クリーンスチールへの要求から
鋼中への非金属介在物を低減させる必要がある。特に溶
融金属容器の耐火ライニングから非金属介在物が溶出す
ることを防止するために中性あるいは塩基性の流し込み
耐火物の開発が求められている。
このような状況に伴い、スラグ浸透が少なく、耐構造
スポーリング性に優れるといった特徴を有する、アルミ
ナとスピネルを主要成分とする流し込み不定形耐火物が
提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記アルミナとスピネルを主要成分と
する流し込み不定形耐火物は使用中に亀裂や膨れが発生
して損傷する傾向がみられ、これに対する対策が必要と
されている。
本発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたものであ
って、スラグ浸透が少なく耐構造スポーリング性に優れ
るといった特徴を有する流し込み不定形耐火物に発生す
る亀裂や膨れを抑制しうる流し込み不定形耐火物を提供
することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明は以下のような手
段を採用する。すなわち、Al2O3を主成分とするアルミ
ナ質原料と、MgO、Al2O3を主成分とするスピネル質原料
を主耐火骨材とする流し込み不定形耐火物において、該
流し込み不定形耐火物の材料中に含有されるCaOとSiO2
の重量比が2.0〜10,000の範囲とし、また上記アルミナ
質原料のAl2O3含有量を99重量%、スピネル質原料のMg
O、Al2O3の合計含有量を99重量%とするとともに、CaO
源としてアルミナセメント、SiO2源としてシリカフラワ
ーを使用するようにした流し込み不定形耐火物である。
〔作用〕
上記構成において、使用する耐火物原料としてのアル
ミナとスピネルの合計を100とした場合、スラグ浸透を
抑制することを目的として、スピネルを微粉原料として
1〜30重量%使用することが好ましい。1重量%未満、
もしくは30重量%を超えるスピネル微粉原料の配合量で
は耐食性におとるスピネルの存在量が過多となって、ス
ラグ浸透の抑制効果が得られない。
また、結合剤としては、従来公知のものが使用可能で
あり、有機・無機製品、個体、液体を問わない。
これらの原料を混合して流し込む不定形耐火物を製造
する。これらの混合物中に含まれるCaO、SiO2の比率
は、重量比にしてCaO/SiO2が2.0〜10,000の範囲にある
ことが必要である。このCaO/SiO2がこの範囲外の場合に
は得られた耐火物施工体が加熱後に異常な膨張を示し、
膨れ、剥離等の原因となる。
また、上記アルミナ質原料のAl2O3含有量を99重量%
以上、スピネル質原料のAl2O3とMgOの合計含有量を99重
量%以上とすることによりCaO、SiO2の原料中に含まれ
る成分量をアルミナセメント、シリカフラワーの添加量
で調整するようにすると、上記CaO/SiO2重量比の調整が
容易となる。
〔実施例〕
以下、実施例をもとに本発明を詳細に説明する。
アルミナ質原料としては、Al2O3含有量99重量%以上
の焼結アルミナクリンカーと、Al2O3含有量99重量%以
上の仮焼アルミナを使用した。また、スピネル質原料と
しては、Al2O3とMgOの比が7:3であり、Al2O3とMgOの合
計含有量が99重量%以上である焼結スピネルクリンカー
を使用した。さらに、結合剤としてCaO含有量25重量%
のアルミナセメントを使用した。また、SiO2成分として
はSiO2含有量98重量%以上のシリカフラワーを使用し
た。これらの原料を第1表に示す配合率によって配合
し、流し込み不定形耐火物を製造した。これらの流し込
み材を水で混練したのち、常法に従って40×40×160mm
の金型に鋳込み、乾燥後各温度で焼成し、各種物性値を
測定した。結果を第2表に示す。また、得られた流し込
み不定形耐火物を常法に従って水で混練して取鍋の内張
りに鋳込み、乾燥した後、受鋼し、実際の操業を行っ
た。操業中に稼働面の状態を観察し、剥離の有無を確認
した。また、250チャージ使用後に溶損量を測定し、1
チャージ当たりの溶損速度を算定し、結果を第3表に示
す。
第2表、第3表に示した結果より、本発明流し込み不
定形耐火物は従来のものに比べて亀裂、膨れが発生せ
ず、剥離も発生することがなく、取鍋内張り用耐火物の
耐用性を飛躍的に向上させることが明らかである。
尚、本発明はここで示した実施例に限定されることは
なく、本発明に趣旨を逸脱しない範囲で種々の応用が可
能であることはいうまでもない。
〔発明の効果〕 本発明による流し込み不定形耐火物は、その材料中に
含有されるCaOとSiO2の重量比が2.0〜10,000の範囲とし
たことによって、従来のものと比較して亀裂や膨れの発
生に伴う亀裂が発生せず、取鍋内張り用耐火物の耐用性
が飛躍的に向上する。この結果、耐火物原単位、原単価
の低減が可能となる。また、得られる鋼の品質も向上
し、その効果は絶大である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 35/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al2O3を主成分とするアルミナ質原料と、M
    gO、Al2O3を主成分とするスピネル質原料を主耐火骨材
    とする流し込み不定形耐火物において、 上記流し込み不定形耐火物の材料中に含有されるCaOとS
    iO2の重量比が2.0〜10,000の範囲としたことを特徴とす
    る流し込み不定形耐火物。
  2. 【請求項2】上記アルミナ質原料のAl2O3含有量を99重
    量%、スピネル質原料のMgO、Al2O3の合計含有量を99重
    量%とするとともに、CaO源としてアルミナセメント、S
    iO2源としてシリカフラワーを使用することを特徴とす
    る請求項1に記載の流し込み不定形耐火物。
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