JP2862533B2 - 集中潤滑装置用の進行式分配装置 - Google Patents
集中潤滑装置用の進行式分配装置Info
- Publication number
- JP2862533B2 JP2862533B2 JP10132109A JP13210998A JP2862533B2 JP 2862533 B2 JP2862533 B2 JP 2862533B2 JP 10132109 A JP10132109 A JP 10132109A JP 13210998 A JP13210998 A JP 13210998A JP 2862533 B2 JP2862533 B2 JP 2862533B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- channel
- screw
- base plate
- connection
- progressive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16N—LUBRICATING
- F16N25/00—Distributing equipment with or without proportioning devices
- F16N25/02—Distributing equipment with or without proportioning devices with reciprocating distributing slide valve
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M11/00—Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の潤滑箇所に潤滑
剤を供給する集中潤滑装置の進行式分配装置に関し、特
に、多気筒ディーゼルエンジンに適した集中潤滑装置の
進行式分配装置に関する。
剤を供給する集中潤滑装置の進行式分配装置に関し、特
に、多気筒ディーゼルエンジンに適した集中潤滑装置の
進行式分配装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】油、グリース共用の集中潤滑装
置に備えられる進行式分配装置は何十年も前から知られ
ている(ヨゼフ・フェゲーレ(Joseph Vogele)AGの技
術公報DSK0−001−00(1.81)「IVO進
行式分配装置(IVO-Progressiv-Verteiler))。
置に備えられる進行式分配装置は何十年も前から知られ
ている(ヨゼフ・フェゲーレ(Joseph Vogele)AGの技
術公報DSK0−001−00(1.81)「IVO進
行式分配装置(IVO-Progressiv-Verteiler))。
【0003】この進行式分配装置は、ある体積流量の潤
滑剤を複数の体積流量に分配し、それらを潤滑箇所接続
部に供給するものである。このとき下流側に別の進行式
分配装置を設けて潤滑剤をさらに細分割することも可能
である。潤滑箇所の潤滑要求が2倍または3倍ある時
は、個々の潤滑箇所接続部を結合することにより対応す
ることができる。進行式分配装置の計量ピストンは潤滑
剤圧力によって連続的に制御され、ある計量ピストンが
別の計量ピストンで計量配分される潤滑剤の出口及び入
口をそれぞれ開閉する。
滑剤を複数の体積流量に分配し、それらを潤滑箇所接続
部に供給するものである。このとき下流側に別の進行式
分配装置を設けて潤滑剤をさらに細分割することも可能
である。潤滑箇所の潤滑要求が2倍または3倍ある時
は、個々の潤滑箇所接続部を結合することにより対応す
ることができる。進行式分配装置の計量ピストンは潤滑
剤圧力によって連続的に制御され、ある計量ピストンが
別の計量ピストンで計量配分される潤滑剤の出口及び入
口をそれぞれ開閉する。
【0004】ところで、このような進行式分配装置にお
いては、いずれの潤滑箇所接続部も閉じていないことが
前提条件となる。なぜなら潤滑箇所接続部が一つでも閉
じていると、進行式分配装置の流れが遮断され、装置が
機能しなくなってしまうからである。
いては、いずれの潤滑箇所接続部も閉じていないことが
前提条件となる。なぜなら潤滑箇所接続部が一つでも閉
じていると、進行式分配装置の流れが遮断され、装置が
機能しなくなってしまうからである。
【0005】また、上記公報の進行式分配装置は、計量
ピストンと潤滑箇所接続部を同一のハウジング内に備え
ているが、計量ピストン、そのストップねじ及びシリン
ダ室は摩耗するため、摩耗による故障が発生した場合、
複数の潤滑箇所接続部を有する進行式分配装置を交換す
る必要があった。
ピストンと潤滑箇所接続部を同一のハウジング内に備え
ているが、計量ピストン、そのストップねじ及びシリン
ダ室は摩耗するため、摩耗による故障が発生した場合、
複数の潤滑箇所接続部を有する進行式分配装置を交換す
る必要があった。
【0006】さらに、進行式分配装置の潤滑箇所接続部
の数をエンジンの潤滑箇所の数に合わせる必要がある。
そのため、特有の形式で潤滑箇所の数またはシリンダ数
が異なるエンジンの製造者は、各エンジン形式に合わせ
た進行式分配装置を特注する必要があった。
の数をエンジンの潤滑箇所の数に合わせる必要がある。
そのため、特有の形式で潤滑箇所の数またはシリンダ数
が異なるエンジンの製造者は、各エンジン形式に合わせ
た進行式分配装置を特注する必要があった。
【0007】さらに、従来の実際の使用例では、そのよ
うな進行式分配装置をベースプレートとピストンディス
トリビュータに分割し、交換の際にはピストンディスト
リビュータだけを交換し、摩耗部材ではないベースプレ
ートはさらに使用することが知られている。しかしなが
ら、それに使用される進行式分配装置は潤滑箇所接続部
を閉じることができなかったため、潤滑箇所の数に応じ
てなお進行式分配装置を特注する必要があった。
うな進行式分配装置をベースプレートとピストンディス
トリビュータに分割し、交換の際にはピストンディスト
リビュータだけを交換し、摩耗部材ではないベースプレ
ートはさらに使用することが知られている。しかしなが
ら、それに使用される進行式分配装置は潤滑箇所接続部
を閉じることができなかったため、潤滑箇所の数に応じ
てなお進行式分配装置を特注する必要があった。
【0008】また、ヨーロッパ特許第A−0,006,
239号では、トラックの進行式潤滑装置に例えば3つ
の入口で接続されたソケットをトラック上に設け、トレ
ーラに通じた潤滑管用の特定数の潤滑箇所接続部を有す
るプラグをソケットに取り付け可能にしている。必要な
潤滑箇所接続部が3個よりも少ない場合、対応するソケ
ットの入口を戻り管に接続し、必要でない潤滑箇所接続
部を締め切る。各入口及び戻り管の間には、ばね力の作
用で通常は戻り管への接続部を開くだけであるが、プラ
グに挿入可能なスペーサ管によって切り換え可能であっ
て、切り換え状態では入口から潤滑箇所接続部への接続
を解除する二重チェック弁が設けられている。進行式潤
滑装置の介在は行われない。
239号では、トラックの進行式潤滑装置に例えば3つ
の入口で接続されたソケットをトラック上に設け、トレ
ーラに通じた潤滑管用の特定数の潤滑箇所接続部を有す
るプラグをソケットに取り付け可能にしている。必要な
潤滑箇所接続部が3個よりも少ない場合、対応するソケ
ットの入口を戻り管に接続し、必要でない潤滑箇所接続
部を締め切る。各入口及び戻り管の間には、ばね力の作
用で通常は戻り管への接続部を開くだけであるが、プラ
グに挿入可能なスペーサ管によって切り換え可能であっ
て、切り換え状態では入口から潤滑箇所接続部への接続
を解除する二重チェック弁が設けられている。進行式潤
滑装置の介在は行われない。
【0009】さらなる従来技術は、ヨーロッパ特許第A
−0,314,969号、フランス特許第A−1,23
0,534号、米国特許第5,480,004号、米国
特許第5,311,968号及びドイツ特許第U−91
15 265に含まれている。
−0,314,969号、フランス特許第A−1,23
0,534号、米国特許第5,480,004号、米国
特許第5,311,968号及びドイツ特許第U−91
15 265に含まれている。
【0010】本発明の目的は、幾つかの異なった潤滑要
求を選択的に満たすことができる上記形式の進行式分配
装置を提供することである。具体的には、最大潤滑箇所
数に対応して設計されながら、機能をまったく損なうこ
となく潤滑箇所の数を減らして使用することができ、特
に、6ないし9シリンダのエンジンのどちらにも使用可
能で、入口弁領域に潤滑箇所接続部を任意に追加するこ
とができる進行式分配装置を提供することを目的とす
る。
求を選択的に満たすことができる上記形式の進行式分配
装置を提供することである。具体的には、最大潤滑箇所
数に対応して設計されながら、機能をまったく損なうこ
となく潤滑箇所の数を減らして使用することができ、特
に、6ないし9シリンダのエンジンのどちらにも使用可
能で、入口弁領域に潤滑箇所接続部を任意に追加するこ
とができる進行式分配装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は、複数の
潤滑箇所接続部(S)を備えたベースプレート(G)
と、ベースプレート(G)上に設けられ、供給された潤
滑剤の圧力によって互いを連続的に制御する複数の計量
ピストン(11)を収装するディストリビュータ(G)
と、ディストリビュータ(B)及び前記ベースプレート
(G)にそれぞれ対応して形成され、前記計量ピストン
(11)によって計量配分された潤滑剤を前記潤滑箇所
接続部(S)に供給する接続チャネル(14、6)とを
備えた集中潤滑装置用の進行式分配装置(V)におい
て、前記計量ピストン(11)の1つとそれに対応した
潤滑箇所接続部(S)とを連通する少なくとも1つの流
路と接続可能な戻りチャネル(7)を前記ベースプレー
ト(G)内に形成し、その流路と前記戻りチャネル
(7)とを選択的に連通または遮断する切り換え装置
(U)を前記ディストリビュータ(B)内または前記ベ
ースプレート(G)内に設けたことを特徴とするもので
ある。
潤滑箇所接続部(S)を備えたベースプレート(G)
と、ベースプレート(G)上に設けられ、供給された潤
滑剤の圧力によって互いを連続的に制御する複数の計量
ピストン(11)を収装するディストリビュータ(G)
と、ディストリビュータ(B)及び前記ベースプレート
(G)にそれぞれ対応して形成され、前記計量ピストン
(11)によって計量配分された潤滑剤を前記潤滑箇所
接続部(S)に供給する接続チャネル(14、6)とを
備えた集中潤滑装置用の進行式分配装置(V)におい
て、前記計量ピストン(11)の1つとそれに対応した
潤滑箇所接続部(S)とを連通する少なくとも1つの流
路と接続可能な戻りチャネル(7)を前記ベースプレー
ト(G)内に形成し、その流路と前記戻りチャネル
(7)とを選択的に連通または遮断する切り換え装置
(U)を前記ディストリビュータ(B)内または前記ベ
ースプレート(G)内に設けたことを特徴とするもので
ある。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、前記
切り換え装置(U)が、前記ディストリビュータ(B)
内または前記ベースプレート(G)内に組み込まれてい
ることを特徴とするものである。
切り換え装置(U)が、前記ディストリビュータ(B)
内または前記ベースプレート(G)内に組み込まれてい
ることを特徴とするものである。
【0013】第3の発明は、第1の発明において、前記
切り換え装置(U)が、潤滑箇所接続部(S)内に選択
的に挿入可能な部材(A、C)で構成されることを特徴
とするものである。
切り換え装置(U)が、潤滑箇所接続部(S)内に選択
的に挿入可能な部材(A、C)で構成されることを特徴
とするものである。
【0014】第3の発明は、第1の発明において、前記
ベースプレート(G)内の戻りチャネル(7)が、前記
潤滑箇所接続部(S)の少なくとも1つに接続されてい
ることを特徴とするものである。
ベースプレート(G)内の戻りチャネル(7)が、前記
潤滑箇所接続部(S)の少なくとも1つに接続されてい
ることを特徴とするものである。
【0015】第5の発明は、第1間他は第2の発明にお
いて、前記切り換え装置(U)が、前記潤滑箇所接続部
(S)と戻りチャネル(7)とを接続する接続チャネル
(8)内に締め切り装置の形で組み込まれていることを
特徴とするものである。
いて、前記切り換え装置(U)が、前記潤滑箇所接続部
(S)と戻りチャネル(7)とを接続する接続チャネル
(8)内に締め切り装置の形で組み込まれていることを
特徴とするものである。
【0016】第6の発明は、第3の発明において、前記
潤滑箇所接続部(S)がねじ穴(15)であり、前記切
り換え装置(U)がねじ穴(15)に選択的に挿入可能
な2つの異なるねじインサート(A、C)で構成され、
ねじインサート(A、C)の一方は潤滑地点管(20)
が接続されるねじ部材(21)で、他方はねじプラグ
(24)であることを特徴とするものである。
潤滑箇所接続部(S)がねじ穴(15)であり、前記切
り換え装置(U)がねじ穴(15)に選択的に挿入可能
な2つの異なるねじインサート(A、C)で構成され、
ねじインサート(A、C)の一方は潤滑地点管(20)
が接続されるねじ部材(21)で、他方はねじプラグ
(24)であることを特徴とするものである。
【0017】第7の発明は、第6の発明において、前記
ねじ穴(15)が、前記ベースプレート(G)の内側に
位置する穴部(17)を備え、前記ディストリビュータ
(B)に通じる接続チャネル(6)と前記戻りチャネル
(7)に通じる接続チャネル(8)とが互いに離れた位
置に開口し、前記ねじ部材(21)が、前記穴部(1
7)に挿入され接続チャネル(6)の開口を接続チャネ
ル(8)の開口から遮断する延出部(D)を備え、前記
ねじプラグ(24)が、プラグ先端が前記穴部(17)
にほぼ達する貫入深さを有すると共に前記ねじ部材(2
1)よりも短いことを特徴とするものである。
ねじ穴(15)が、前記ベースプレート(G)の内側に
位置する穴部(17)を備え、前記ディストリビュータ
(B)に通じる接続チャネル(6)と前記戻りチャネル
(7)に通じる接続チャネル(8)とが互いに離れた位
置に開口し、前記ねじ部材(21)が、前記穴部(1
7)に挿入され接続チャネル(6)の開口を接続チャネ
ル(8)の開口から遮断する延出部(D)を備え、前記
ねじプラグ(24)が、プラグ先端が前記穴部(17)
にほぼ達する貫入深さを有すると共に前記ねじ部材(2
1)よりも短いことを特徴とするものである。
【0018】第8の発明は、第6の発明において、前記
ねじ部材(21)が、前記延出部(D)内で端部が閉じ
た長手方向チャネル(19)を備え、この長手方向チャ
ネル(19)が前記延出部(D)内にほぼ半径方向外向
きに形成された少なくとも1つの分岐チャネル(25)
と連通していることを特徴とするものである。
ねじ部材(21)が、前記延出部(D)内で端部が閉じ
た長手方向チャネル(19)を備え、この長手方向チャ
ネル(19)が前記延出部(D)内にほぼ半径方向外向
きに形成された少なくとも1つの分岐チャネル(25)
と連通していることを特徴とするものである。
【0019】第9の発明は、第8の発明において、前記
分岐チャネル(25)の外側開口部の前後に漏れ止め用
の外溝(27、28)を設けたことを特徴とするもので
ある。
分岐チャネル(25)の外側開口部の前後に漏れ止め用
の外溝(27、28)を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0020】第10の発明は、第1から第9の発明にお
いて、6個から9個のシリンダを有するエンジンには、
長手方向に形成された戻りチャネル(7)を有する前記
ベースプレート(G)に10対の潤滑箇所接続部(S)
を形成し、潤滑剤の流れ方向下流の4対の潤滑箇所接続
部(S)を上流の6対よりも大きいねじ径のねじ穴(1
5)とし、前記戻りチャネル(7)を下流の4対に接続
し、ねじプラグ(24、A)またはねじ部材(21、
C)のいずれかをねじ込むことによって前記下流の4対
の各潤滑箇所接続部(S)と選択的に連通または遮断で
きるようにしたことを特徴とするものである。
いて、6個から9個のシリンダを有するエンジンには、
長手方向に形成された戻りチャネル(7)を有する前記
ベースプレート(G)に10対の潤滑箇所接続部(S)
を形成し、潤滑剤の流れ方向下流の4対の潤滑箇所接続
部(S)を上流の6対よりも大きいねじ径のねじ穴(1
5)とし、前記戻りチャネル(7)を下流の4対に接続
し、ねじプラグ(24、A)またはねじ部材(21、
C)のいずれかをねじ込むことによって前記下流の4対
の各潤滑箇所接続部(S)と選択的に連通または遮断で
きるようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
【作用及び効果】第1の発明によると、必要に応じて潤
滑箇所接続部(S)のすべてを通常通りに使用すること
ができる。1つの潤滑箇所接続部(S)を除いたすべて
を締め切り、戻りチャネル(7)に接続して使用しない
ようにしてもよく、それ以外にも多くの変更例が可能で
ある。戻りチャネル(7)に接続可能なこれらの潤滑箇
所接続部(S)は、進行式分配装置の機能を損なうこと
なく使用するか締め切るかを切り換えることができる。
すなわち、進行式分配装置は、潤滑箇所の数の異なる要
求に対してもそのまま使用することができ、必要に応じ
て切り換え装置(U)により潤滑要求に合わせることが
できる。
滑箇所接続部(S)のすべてを通常通りに使用すること
ができる。1つの潤滑箇所接続部(S)を除いたすべて
を締め切り、戻りチャネル(7)に接続して使用しない
ようにしてもよく、それ以外にも多くの変更例が可能で
ある。戻りチャネル(7)に接続可能なこれらの潤滑箇
所接続部(S)は、進行式分配装置の機能を損なうこと
なく使用するか締め切るかを切り換えることができる。
すなわち、進行式分配装置は、潤滑箇所の数の異なる要
求に対してもそのまま使用することができ、必要に応じ
て切り換え装置(U)により潤滑要求に合わせることが
できる。
【0022】戻りチャネル(7)に対して締め切られて
いる流れ接続部においては、その潤滑箇所接続部(S)
に割り当てられた計量ピストン(11)によって運ばれ
た潤滑剤は潤滑箇所へ搬送され、逆に、戻りチャネル
(7)に通じた流れ接続部においては、その潤滑箇所接
続部(S)に割り当てられた潤滑剤は戻りチャネル
(7)に搬送される。このため、進行式分配装置(S)
の計量ピストン(11)間の連続的協働を損なわずに、
進行式分配装置は様々な要求を満たすことができる。切
り換え装置(U)はここでは、潤滑箇所接続部(S)の
内部、潤滑箇所接続部(S)の外部、計量ピストン(1
1)から潤滑箇所接続部(S)までの流路内、あるいは
計量ピストン(11)に設けることができる。
いる流れ接続部においては、その潤滑箇所接続部(S)
に割り当てられた計量ピストン(11)によって運ばれ
た潤滑剤は潤滑箇所へ搬送され、逆に、戻りチャネル
(7)に通じた流れ接続部においては、その潤滑箇所接
続部(S)に割り当てられた潤滑剤は戻りチャネル
(7)に搬送される。このため、進行式分配装置(S)
の計量ピストン(11)間の連続的協働を損なわずに、
進行式分配装置は様々な要求を満たすことができる。切
り換え装置(U)はここでは、潤滑箇所接続部(S)の
内部、潤滑箇所接続部(S)の外部、計量ピストン(1
1)から潤滑箇所接続部(S)までの流路内、あるいは
計量ピストン(11)に設けることができる。
【0023】例えば、同様な潤滑要求量の6ないし9シ
リンダのエンジンを製造する場合、全モデルに同じ形式
の、例えば20個の潤滑箇所接続部(S)(1シリンダ
当たり2個)を有する進行式分配装置を用いることがで
き、必要に応じて入口弁潤滑用にさらに2つの潤滑箇所
接続部(S)を作動させることもできる。
リンダのエンジンを製造する場合、全モデルに同じ形式
の、例えば20個の潤滑箇所接続部(S)(1シリンダ
当たり2個)を有する進行式分配装置を用いることがで
き、必要に応じて入口弁潤滑用にさらに2つの潤滑箇所
接続部(S)を作動させることもできる。
【0024】第2の発明によると、切り換え装置(U)
は進行式分配装置に常設的に組み込まれており、工具に
よっていつでも任意に作動させることができる。
は進行式分配装置に常設的に組み込まれており、工具に
よっていつでも任意に作動させることができる。
【0025】第3の発明によると、切り換え装置(U)
は、進行式分配装置に選択的に挿入可能な2つの部材
(A、C)で構成され、それらによって潤滑箇所接続部
(S)を非作動状態または作動状態にすることができ
る。これらの2つの部材(A、C)を進行式分配装置の
基本装備に含ませることにより、ユーザはいつでも変更
作業を実施することができる。
は、進行式分配装置に選択的に挿入可能な2つの部材
(A、C)で構成され、それらによって潤滑箇所接続部
(S)を非作動状態または作動状態にすることができ
る。これらの2つの部材(A、C)を進行式分配装置の
基本装備に含ませることにより、ユーザはいつでも変更
作業を実施することができる。
【0026】第4の発明によると、戻りチャネル(7)
はベースプレート(G)内に設けられている。ディスト
リビュータ(B)が摩耗、破損した時でも、ベースプレ
ート(G)は再利用することができる。さらに、ベース
プレート(G)には戻りチャネル(7)を収容する十分
な空間を確保できる。
はベースプレート(G)内に設けられている。ディスト
リビュータ(B)が摩耗、破損した時でも、ベースプレ
ート(G)は再利用することができる。さらに、ベース
プレート(G)には戻りチャネル(7)を収容する十分
な空間を確保できる。
【0027】第5の発明によると、切り換え装置(U)
は、戻りチャネル(7)から潤滑箇所接続部(S)まで
延びた接続チャネル(8)に常設的に組み込まれてお
り、その内部で選択的に使用可能である。
は、戻りチャネル(7)から潤滑箇所接続部(S)まで
延びた接続チャネル(8)に常設的に組み込まれてお
り、その内部で選択的に使用可能である。
【0028】あるいは、第6の発明によると、潤滑箇所
接続部(S)を形成するねじ穴(15)に2つのねじイ
ンサート(A、C)の一方を挿入することによって、潤
滑箇所接続部(S)を作動状態または非作動状態にする
ことができる。
接続部(S)を形成するねじ穴(15)に2つのねじイ
ンサート(A、C)の一方を挿入することによって、潤
滑箇所接続部(S)を作動状態または非作動状態にする
ことができる。
【0029】第7の発明によると、構造が簡単になり製
造面で好都合となる。また、取り扱いが容易でほとんど
知識を必要としないため、現場の未熟な作業員でも作動
状態、非作動状態を切り換えることができる。
造面で好都合となる。また、取り扱いが容易でほとんど
知識を必要としないため、現場の未熟な作業員でも作動
状態、非作動状態を切り換えることができる。
【0030】第8の発明によると、ねじ部材(21)は
製造が容易なため、装置を低価格化することができる。
製造が容易なため、装置を低価格化することができる。
【0031】第9の発明によると、潤滑剤の漏れ、すな
わち戻りチャネル(7)への潤滑剤の漏れが防止され
る。
わち戻りチャネル(7)への潤滑剤の漏れが防止され
る。
【0032】第10の発明によると、6個から9個また
は10個のシリンダ(1シリンダ当たり2つの潤滑箇
所)を有する様々なエンジンに基本形式の進行式分配装
置で対応することができ、9シリンダまでのエンジンの
場合、入口弁の潤滑または他の潤滑要求に対して2つの
潤滑箇所接続部(S)を追加して使用することができ
る。必要ない潤滑箇所接続部(S)は、個別に対応する
ねじプラグ(24、A)で非作動状態にされる一方、使
用される潤滑箇所接続部(S)はねじ部材(21、C)
によって作動状態にされる。
は10個のシリンダ(1シリンダ当たり2つの潤滑箇
所)を有する様々なエンジンに基本形式の進行式分配装
置で対応することができ、9シリンダまでのエンジンの
場合、入口弁の潤滑または他の潤滑要求に対して2つの
潤滑箇所接続部(S)を追加して使用することができ
る。必要ない潤滑箇所接続部(S)は、個別に対応する
ねじプラグ(24、A)で非作動状態にされる一方、使
用される潤滑箇所接続部(S)はねじ部材(21、C)
によって作動状態にされる。
【0033】このとき、戻りチャネル(7)に接続され
ていない6対の潤滑箇所接続部(S)は非作動状態にす
ることができないが、そのねじ径が小さくねじプラグ
(24、A)を取り付けることができないので、ねじプ
ラグ(24、A)が誤って取り付けられピストンディス
トリビュータ(B)が遮断されてしまうのを防止でき
る。
ていない6対の潤滑箇所接続部(S)は非作動状態にす
ることができないが、そのねじ径が小さくねじプラグ
(24、A)を取り付けることができないので、ねじプ
ラグ(24、A)が誤って取り付けられピストンディス
トリビュータ(B)が遮断されてしまうのを防止でき
る。
【0034】進行式分配装置は12シリンダから18シ
リンダまでのエンジン用に設計することもでき、その場
合は全体で使用できる潤滑箇所接続部(S)の数はさら
に多くなる。例えば潤滑箇所接続部(S)の数を40と
し、そのうちの16個を非作動状態にすることができ
る。さらに、各潤滑箇所接続部(S)を選択的に非作動
状態にするために、設けられている潤滑箇所接続部
(S)のすべてを1つの同じ進行式分配装置の戻りチャ
ネル(7)に接続するようにしてもよい。
リンダまでのエンジン用に設計することもでき、その場
合は全体で使用できる潤滑箇所接続部(S)の数はさら
に多くなる。例えば潤滑箇所接続部(S)の数を40と
し、そのうちの16個を非作動状態にすることができ
る。さらに、各潤滑箇所接続部(S)を選択的に非作動
状態にするために、設けられている潤滑箇所接続部
(S)のすべてを1つの同じ進行式分配装置の戻りチャ
ネル(7)に接続するようにしてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。
一実施形態について説明する。
【0036】第1図及び第2図に示されている進行式分
配装置Vは、ブロック形のベースプレートGを備え、ベ
ースプレートG上には同じくブロック形のピストンディ
ストリビュータBが取り外し可能に取り付けられてい
る。このピストンディストリビュータBは、第5図に示
す複動式の計量ピストン11を収装し、これらはねじ穴
1にねじ込まれたプラグ2の背後に配置されている。計
10個の計量ピストン11がピストンディストリビュー
タB内に収装されている。ベースプレートGの長手方向
両側には各潤滑箇所に接続する潤滑箇所接続部Sが計1
0対設けられており、各対がそれぞれ1つの計量ピスト
ン11に割り当てられている。計量ピストン11の上方
に挿入されたプラグ3が、第2図においてねじ4でベー
スプレートGに固定されたピストンディストリビュータ
B内に示されている。潤滑剤供給部Zがベースプレート
Gの一方の側に配置されているのに対し、戻り接続部R
が他方の側に設けられている。
配装置Vは、ブロック形のベースプレートGを備え、ベ
ースプレートG上には同じくブロック形のピストンディ
ストリビュータBが取り外し可能に取り付けられてい
る。このピストンディストリビュータBは、第5図に示
す複動式の計量ピストン11を収装し、これらはねじ穴
1にねじ込まれたプラグ2の背後に配置されている。計
10個の計量ピストン11がピストンディストリビュー
タB内に収装されている。ベースプレートGの長手方向
両側には各潤滑箇所に接続する潤滑箇所接続部Sが計1
0対設けられており、各対がそれぞれ1つの計量ピスト
ン11に割り当てられている。計量ピストン11の上方
に挿入されたプラグ3が、第2図においてねじ4でベー
スプレートGに固定されたピストンディストリビュータ
B内に示されている。潤滑剤供給部Zがベースプレート
Gの一方の側に配置されているのに対し、戻り接続部R
が他方の側に設けられている。
【0037】第3図及び第4図には、ベースプレートG
の上側に対にして設けられるとともに潤滑箇所接続部S
に通じる接続チャネル6と、互いに近接して供給部Zを
ディストリビュータB内の長手方向チャネル12の始点
に接続する1対の接続チャネル5が示されている。ベー
スプレートGの長手方向中心位置には、戻りチャネル7
が戻り管に接続される戻り接続部Rから流れ方向下流の
4対の接続チャネル6に対応する位置まで延びている。
第4図に示すように、戻りチャネル7は接続チャネル8
を介して下流の4対の潤滑箇所接続部Sに接続されてい
る。
の上側に対にして設けられるとともに潤滑箇所接続部S
に通じる接続チャネル6と、互いに近接して供給部Zを
ディストリビュータB内の長手方向チャネル12の始点
に接続する1対の接続チャネル5が示されている。ベー
スプレートGの長手方向中心位置には、戻りチャネル7
が戻り管に接続される戻り接続部Rから流れ方向下流の
4対の接続チャネル6に対応する位置まで延びている。
第4図に示すように、戻りチャネル7は接続チャネル8
を介して下流の4対の潤滑箇所接続部Sに接続されてい
る。
【0038】第5図の断面図において、ピストンディス
トリビュータBのハウジング9には、各計量ピストン1
1につき1つのシリンダ10が設けられている。ピスト
ンディストリビュータBの作動原理は従来通りであり、
ここでは詳細な説明を省略する。唯一注意すべき点とし
ては、すべての計量ピストン11は、供給部5に接続さ
れた長手方向チャネル12内の潤滑剤圧力、あるいは計
量ピストン11に接続する制御チャネル12’からの周
期的な潤滑剤圧力により一方側または他方側へ変位し、
それによって所定量の潤滑剤を搬送する。搬送された潤
滑剤は接続チャネル14を介してそれに対応するベース
プレートGの接続チャネル6へと圧送されるが、前後に
位置してそのサイクル中に接続チャネル14を交互に遮
断及び開放する別の計量ピストン11によって監視され
ている。これは、使用可能な計量ピストン11すべて
が、潤滑剤を搬送しつつ別のピストンの潤滑剤搬送を制
御するサイクルを連続的に実施することを意味してい
る。
トリビュータBのハウジング9には、各計量ピストン1
1につき1つのシリンダ10が設けられている。ピスト
ンディストリビュータBの作動原理は従来通りであり、
ここでは詳細な説明を省略する。唯一注意すべき点とし
ては、すべての計量ピストン11は、供給部5に接続さ
れた長手方向チャネル12内の潤滑剤圧力、あるいは計
量ピストン11に接続する制御チャネル12’からの周
期的な潤滑剤圧力により一方側または他方側へ変位し、
それによって所定量の潤滑剤を搬送する。搬送された潤
滑剤は接続チャネル14を介してそれに対応するベース
プレートGの接続チャネル6へと圧送されるが、前後に
位置してそのサイクル中に接続チャネル14を交互に遮
断及び開放する別の計量ピストン11によって監視され
ている。これは、使用可能な計量ピストン11すべて
が、潤滑剤を搬送しつつ別のピストンの潤滑剤搬送を制
御するサイクルを連続的に実施することを意味してい
る。
【0039】戻りチャネル7に接続されている各潤滑箇
所接続部Sには、潤滑箇所接続部Sを選択的に作動状態
または非作動状態にできる切り換え装置Uが備えられて
いる。ここで「非作動状態」とは、潤滑箇所接続部Sへ
供給された潤滑剤が戻りチャネル7へ搬送される状態を
指し、逆に、「作動状態」とは、潤滑箇所接続部Sに割
り当てられた潤滑剤が潤滑箇所接続部Sを介して潤滑箇
所へ搬送される状態を指す。
所接続部Sには、潤滑箇所接続部Sを選択的に作動状態
または非作動状態にできる切り換え装置Uが備えられて
いる。ここで「非作動状態」とは、潤滑箇所接続部Sへ
供給された潤滑剤が戻りチャネル7へ搬送される状態を
指し、逆に、「作動状態」とは、潤滑箇所接続部Sに割
り当てられた潤滑剤が潤滑箇所接続部Sを介して潤滑箇
所へ搬送される状態を指す。
【0040】作動状態と非作動状態を切り換え可能な各
潤滑箇所接続部Sの切り換え装置Uは、ピストンディス
トリビュータBのハウジング9内の接続チャネル14
(第5図)、またはベースプレートGの戻り管7と潤滑
箇所接続部Sの間の接続チャネル8に設けられる。ある
いは切り換え装置Uは、進行式分配装置Vの装備に属す
る選択的に使用可能なねじインサートCまたはAの形式
で設けることもできる(第8図)。
潤滑箇所接続部Sの切り換え装置Uは、ピストンディス
トリビュータBのハウジング9内の接続チャネル14
(第5図)、またはベースプレートGの戻り管7と潤滑
箇所接続部Sの間の接続チャネル8に設けられる。ある
いは切り換え装置Uは、進行式分配装置Vの装備に属す
る選択的に使用可能なねじインサートCまたはAの形式
で設けることもできる(第8図)。
【0041】第6図、第8図は、潤滑箇所接続部Sにお
けるベースプレートの構造を示す。第6図(第1図及び
第4図のVI−VI断面)では、戻りチャネル7が潤滑
箇所接続部S間の中央を通っており、それぞれの接続チ
ャネル8が戻りチャネル7から潤滑箇所接続部Sまで延
びている。戻りチャネル7に接続する各潤滑箇所接続部
Sは、雌ねじ部16及び円筒穴部17を備えたねじ穴1
5である。接続チャネル6と接続チャネル8は、円筒穴
部17内で互いに直交する方向に開口しており、これら
のチャネルの開口部は互いに離れている。
けるベースプレートの構造を示す。第6図(第1図及び
第4図のVI−VI断面)では、戻りチャネル7が潤滑
箇所接続部S間の中央を通っており、それぞれの接続チ
ャネル8が戻りチャネル7から潤滑箇所接続部Sまで延
びている。戻りチャネル7に接続する各潤滑箇所接続部
Sは、雌ねじ部16及び円筒穴部17を備えたねじ穴1
5である。接続チャネル6と接続チャネル8は、円筒穴
部17内で互いに直交する方向に開口しており、これら
のチャネルの開口部は互いに離れている。
【0042】一方、第7図に示す戻りチャネル7に接続
されていない潤滑箇所接続部Sは、各々接続チャネル6
のみが上方から接続するねじ穴18で形成される。ねじ
穴18のねじ径はねじ穴15の雌ねじ部16のねじ径と
異なっている。図示の実施形態では、各ねじ穴15をね
じ穴18よりも大きいねじ径に形成し、混同防止を図っ
ている。
されていない潤滑箇所接続部Sは、各々接続チャネル6
のみが上方から接続するねじ穴18で形成される。ねじ
穴18のねじ径はねじ穴15の雌ねじ部16のねじ径と
異なっている。図示の実施形態では、各ねじ穴15をね
じ穴18よりも大きいねじ径に形成し、混同防止を図っ
ている。
【0043】第8図に概略的に示されているように、左
側の潤滑箇所接続部SはねじインサートCにより作動状
態にされている。すなわち穴部17内で戻りチャネル7
に通じた接続チャネル8が閉鎖され、ピストンディスト
リビュータBに通じている接続チャネル6だけがねじイ
ンサートC内の長手方向チャネル19に接続される。こ
の長手方向チャネル19には潤滑地点管20が取り付け
られる。第8図において右側の潤滑箇所接続部Sはねじ
インサートAで非作動状態になっており、このねじイン
サートAはねじ穴15を外部から遮断し、穴部17内で
接続チャネル16を接続チャネル8を介して戻りチャネ
ル7に接続する。
側の潤滑箇所接続部SはねじインサートCにより作動状
態にされている。すなわち穴部17内で戻りチャネル7
に通じた接続チャネル8が閉鎖され、ピストンディスト
リビュータBに通じている接続チャネル6だけがねじイ
ンサートC内の長手方向チャネル19に接続される。こ
の長手方向チャネル19には潤滑地点管20が取り付け
られる。第8図において右側の潤滑箇所接続部Sはねじ
インサートAで非作動状態になっており、このねじイン
サートAはねじ穴15を外部から遮断し、穴部17内で
接続チャネル16を接続チャネル8を介して戻りチャネ
ル7に接続する。
【0044】ねじインサートCは、ねじ穴15の雌ねじ
部16にねじ込まれる雄ねじ部22を有するねじ部材2
1である。ねじ部材21は六角部23で取り扱うことが
でき、ユニオンナットにより潤滑地点管20が接続され
る端部24を備える。長手方向チャネル19は、ねじ部
21の右端の延出部D内で閉じている。延出部Dはシー
ル用の外溝27、28の間には接続部が形成され、少な
くとも1つの半径方向の分岐チャネル25がこの接続部
で長手方向チャネル19と連通する。
部16にねじ込まれる雄ねじ部22を有するねじ部材2
1である。ねじ部材21は六角部23で取り扱うことが
でき、ユニオンナットにより潤滑地点管20が接続され
る端部24を備える。長手方向チャネル19は、ねじ部
21の右端の延出部D内で閉じている。延出部Dはシー
ル用の外溝27、28の間には接続部が形成され、少な
くとも1つの半径方向の分岐チャネル25がこの接続部
で長手方向チャネル19と連通する。
【0045】潤滑箇所接続部Sを非作動状態にするねじ
インサートAはねじプラグ24である。このねじプラグ
24も、ねじ穴15の雌ねじ部16に対応する雄ねじ部
22と六角部23を備えている。ここでねじプラグ24
の貫入深さは、プラグ先端が穴部分17内に貫入しない
か、わずかにそれに貫入するように設定される。
インサートAはねじプラグ24である。このねじプラグ
24も、ねじ穴15の雌ねじ部16に対応する雄ねじ部
22と六角部23を備えている。ここでねじプラグ24
の貫入深さは、プラグ先端が穴部分17内に貫入しない
か、わずかにそれに貫入するように設定される。
【0046】下流の4対の潤滑箇所接続部Sには、作動
状態にするか非作動状態にするかに応じて、ねじ部材2
1またはねじプラグ24のいずれかが上記のように挿入
される。
状態にするか非作動状態にするかに応じて、ねじ部材2
1またはねじプラグ24のいずれかが上記のように挿入
される。
【0047】第5図及び第6図に点線で輪郭が示されて
いる切り換え装置Uは、回転多方向弁または締め切り弁
の形でそれぞれのハウジング内に埋め込まれ、回転させ
ることによって外側から作動させることができる。ある
いは、潤滑箇所接続部Sのように外側に開いた別の穴に
ねじインサートを挿入することにより、戻りチャネル7
に接続するか遮断するかを切り換えるようにしてもよ
い。
いる切り換え装置Uは、回転多方向弁または締め切り弁
の形でそれぞれのハウジング内に埋め込まれ、回転させ
ることによって外側から作動させることができる。ある
いは、潤滑箇所接続部Sのように外側に開いた別の穴に
ねじインサートを挿入することにより、戻りチャネル7
に接続するか遮断するかを切り換えるようにしてもよ
い。
【図1】進行式分配装置の側面図である。
【図2】第1図に対応した上面図である。
【図3】第1図及び第2図の進行式分配装置のベースプ
レートの上面図である。
レートの上面図である。
【図4】第3図のベースプレートの長手方向断面図であ
る。
る。
【図5】第1図及び第2図の進行式分配装置のピストン
ディストリビュータのV−V断面図である。
ディストリビュータのV−V断面図である。
【図6】第1図及び第4図のベースプレートのVI−V
I断面図である。
I断面図である。
【図7】第1図のベースプレートのVII−VII断面
図である。
図である。
【図8】切り換え装置の部材を点線で示した第1図及び
第4図のVI−VI部分断面図である。
第4図のVI−VI部分断面図である。
【図9】ねじ部材の長手方向断面図である。
【図10】ねじプラグの側面図である。
A ねじインサート B ディストリビュータ C ねじインサート D 延出部 G ベースプレート S 潤滑箇所接続部 U 切り換え装置 6 接続チャネル 7 戻りチャネル 8 接続チャネル 11 計量ピストン 14 接続チャネル 15 ねじ穴 17 穴部 19 長手方向チャネル 20 潤滑地点管 21 ねじ部材 25 分岐チャネル 27 外溝 28 外溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−107400(JP,A) 実開 昭55−24598(JP,U) 実開 昭59−51298(JP,U) 実開 昭62−128297(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16N 25/00
Claims (10)
- 【請求項1】複数の潤滑箇所接続部(S)を備えたベー
スプレート(G)と、ベースプレート(G)上に設けら
れ、供給された潤滑剤の圧力によって互いを連続的に制
御する複数の計量ピストン(11)を収装するディスト
リビュータ(B)と、ディストリビュータ(B)及び前
記ベースプレート(G)にそれぞれ対応して形成され、
前記計量ピストン(11)によって計量配分された潤滑
剤を前記潤滑箇所接続部(S)に供給する接続チャネル
(14、6)とを備えた集中潤滑装置用の進行式分配装
置(V)において、 前記計量ピストン(11)の1つとそれに対応した潤滑
箇所接続部(S)とを連通する少なくとも1つの流路と
接続可能な戻りチャネル(7)を前記ベースプレート
(G)内に形成し、その流路と前記戻りチャネル(7)
とを選択的に連通または遮断する切り換え装置(U)を
前記ディストリビュータ(B)内または前記ベースプレ
ート(G)内に設けたことを特徴とする進行式分配装
置。 - 【請求項2】前記切り換え装置(U)は、前記ディスト
リビュータ(B)内または前記ベースプレート(G)内
に組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の
進行式分配装置。 - 【請求項3】前記切り換え装置(U)は、潤滑箇所接続
部(S)内に選択的に挿入可能な部材(A、C)で構成
されることを特徴とする請求項1に記載の進行式分配装
置。 - 【請求項4】前記ベースプレート(G)内の戻りチャネ
ル(7)は、前記潤滑箇所接続部(S)の少なくとも1
つに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の
進行式分配装置。 - 【請求項5】前記切り換え装置(U)は、前記潤滑箇所
接続部(S)と戻りチャネル(7)とを接続する接続チ
ャネル(8)内に締め切り装置の形で組み込まれている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の進行式分配
装置。 - 【請求項6】前記潤滑箇所接続部(S)はねじ穴(1
5)であり、前記切り換え装置(U)はねじ穴(15)
に選択的に挿入可能な2つの異なるねじインサート
(A、C)で構成され、ねじインサート(A、C)の一
方は潤滑地点管(20)が接続されるねじ部材(21)
で、他方はねじプラグ(24)であることを特徴とする
請求項3に記載の進行式分配装置。 - 【請求項7】前記ねじ穴(15)は、前記ベースプレー
ト(G)の内側に位置する穴部(17)を備え、前記デ
ィストリビュータ(B)に通じる接続チャネル(6)と
前記戻りチャネル(7)に通じる接続チャネル(8)と
は互いに離れた位置に開口し、前記ねじ部材(21)
は、前記穴部(17)に挿入され接続チャネル(6)の
開口を接続チャネル(8)の開口から遮断する延出部
(D)を備え、前記ねじプラグ(24)は、プラグ先端
が前記穴部(17)にほぼ達する貫入深さを有すると共
に前記ねじ部材(21)よりも短いことを特徴とする請
求項6に記載の進行式分配装置。 - 【請求項8】前記ねじ部材(21)は、前記延出部
(D)内で端部が閉じた長手方向チャネル(19)を備
え、この長手方向チャネル(19)は前記延出部(D)
内にほぼ半径方向外向きに形成された少なくとも1つの
分岐チャネル(25)と連通していることを特徴とする
請求項6に記載の進行式分配装置。 - 【請求項9】前記分岐チャネル(25)の外側開口部の
前後に漏れ止め用の外溝(27、28)を設けたことを
特徴とする請求項8に記載の進行式分配装置。 - 【請求項10】6個から9個のシリンダを有するエンジ
ンには、長手方向に形成された戻りチャネル(7)を有
する前記ベースプレート(G)に10対の潤滑箇所接続
部(S)を形成し、潤滑剤の流れ方向下流の4対の潤滑
箇所接続部(S)を上流の6対よりも大きいねじ径のね
じ穴(15)とし、前記戻りチャネル(7)を下流の4
対に接続し、ねじプラグ(24、A)またはねじ部材
(21、C)のいずれかをねじ込むことによって前記下
流の4対の各潤滑箇所接続部(S)と選択的に連通また
は遮断できるようにしたことを特徴とする請求項1から
9のいずれか一つに記載の進行式分配装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE29708580.8U | 1997-05-14 | ||
DE29708580U DE29708580U1 (de) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | Progressiv-Verteilvorrichtung für Schmieranlagen |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318490A JPH10318490A (ja) | 1998-12-04 |
JP2862533B2 true JP2862533B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=8040335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10132109A Expired - Fee Related JP2862533B2 (ja) | 1997-05-14 | 1998-05-14 | 集中潤滑装置用の進行式分配装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0878658B1 (ja) |
JP (1) | JP2862533B2 (ja) |
KR (1) | KR100275198B1 (ja) |
DE (2) | DE29708580U1 (ja) |
DK (1) | DK0878658T3 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITMI20011478A1 (it) * | 2001-07-11 | 2003-01-11 | Dropsa Spa | Dispositivo di lubrificazione per l'alimentazione periodica di quantita' dosate di lubrificante ad una pluralita' di utenze |
DE102008013235B4 (de) * | 2008-03-07 | 2010-06-17 | Ab Skf | Vorrichtung zum dosierten Ausgeben einer Schmierflüssigkeit |
KR101051409B1 (ko) | 2009-08-13 | 2011-07-22 | 주식회사 한일루브텍 | 윤활유 공급용 밸브기구 |
CN104633429B (zh) * | 2014-12-11 | 2017-05-24 | 南京梅山冶金发展有限公司 | 一种旋转机械用干油分配器固定装置及其安装方法 |
DE102020210855A1 (de) * | 2020-08-27 | 2022-03-03 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verteileinrichtung zur Verteilung von Fluidströmen sowie Verfahren zum Betrieb eines Kraftfahrzeugs mit einem Verbrennungsmotor |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR1230534A (fr) | 1959-03-26 | 1960-09-16 | Georges Martin Ets | Perfectionnements apporté aux dispositifs doseurs de graissage central à ligne double |
DE2827137A1 (de) | 1978-06-21 | 1980-01-10 | Lincoln Helios Gmbh | Mehrfachkupplung fuer schmiersysteme |
EP0314969A3 (en) | 1987-11-05 | 1989-10-04 | DROPSA S.p.A. | Air oil progressive series feeder block |
DE9112030U1 (de) | 1991-09-26 | 1991-11-14 | Baier & Köppel GmbH & Co Präzisionsapparate, 8570 Pegnitz | Progressivverteiler für Schmierstoffe |
DE9115265U1 (de) | 1991-12-09 | 1993-04-08 | Joseph Vögele AG, 6800 Mannheim | Vorrichtung zum Schmieren von Zylindern |
US5480004A (en) | 1994-11-09 | 1996-01-02 | Lubriquip, Inc. | Crossport and singling manifold for a series progressive divider valve |
-
1997
- 1997-05-14 DE DE29708580U patent/DE29708580U1/de not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-04-29 DK DK98107851T patent/DK0878658T3/da active
- 1998-04-29 EP EP98107851A patent/EP0878658B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-29 DE DE59809253T patent/DE59809253D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-05-13 KR KR1019980017206A patent/KR100275198B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-05-14 JP JP10132109A patent/JP2862533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR19980087010A (ko) | 1998-12-05 |
DE29708580U1 (de) | 1997-07-10 |
DK0878658T3 (da) | 2003-11-03 |
EP0878658A1 (de) | 1998-11-18 |
EP0878658B1 (de) | 2003-08-13 |
DE59809253D1 (de) | 2003-09-18 |
JPH10318490A (ja) | 1998-12-04 |
KR100275198B1 (ko) | 2001-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3550621A (en) | Fluid distributing manifold for directional control valve | |
EP1442248B1 (en) | Lubricant injection | |
US6568919B1 (en) | Hydraulic pump manifold | |
JP4605933B2 (ja) | 潤滑システム及び潤滑油供給装置 | |
JP2862533B2 (ja) | 集中潤滑装置用の進行式分配装置 | |
US20070029140A1 (en) | Series progressive lubricant metering device | |
US6675576B2 (en) | Hydraulic circuit having a hydraulic motor equipped with a brake for a vehicle suitable for being towed | |
US6470786B2 (en) | Radial piston hydraulic engine | |
GB2156050A (en) | Sectional valve having dual pressure relief | |
US20080295682A1 (en) | Hydraulic pump end cover | |
US6324962B1 (en) | Valve block mounting arrangement | |
US4187882A (en) | Diverter-valve apparatus | |
US2431944A (en) | Selector valve assembly | |
TW201009233A (en) | Air over oil lubrication device | |
US7293494B2 (en) | Expandable hydraulic valve stack | |
EP1316733A1 (en) | Hydraulic piston-cylinder unit | |
JP2024507356A (ja) | プログレッシブ分配器 | |
JP2023544345A (ja) | ロールの冷却及び/又は潤滑を選択的にするためのモジュール式のスプレーバーシステム | |
KR100506726B1 (ko) | 토출량 병합기구를 갖는 모듈형 밸브기구 | |
US3406790A (en) | Series multiple type of two-line lubrication system | |
US588015A (en) | Valve | |
CN221592520U (zh) | 润滑脂润滑系统 | |
KR101040139B1 (ko) | 윤활제 분배변 | |
DE19522448C1 (de) | Hydromotor mit Spülventil | |
JPH08159386A (ja) | 建設機械の自動給脂装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |