JP2860654B2 - 直結駆動サーボ弁 - Google Patents

直結駆動サーボ弁

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JP2860654B2 JP63162786A JP16278688A JP2860654B2 JP 2860654 B2 JP2860654 B2 JP 2860654B2 JP 63162786 A JP63162786 A JP 63162786A JP 16278688 A JP16278688 A JP 16278688A JP 2860654 B2 JP2860654 B2 JP 2860654B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、直結駆動サーボ弁と、ことに動力源の回転
運動を弁スプールの直線運動及び回転変位に変換するサ
ーボ弁に関する。
〔発明の背景〕
トルクモータ作動スプール弁は米国特許商標局により
公布されたこのような弁に係わる特許の数から明らかな
ように当業界ではよく知られている。典型的なトルクモ
ータ駆動スプール弁は、入口及び出口を持つ穴内に配置
した可動部片を備え、電気的に駆動されるトルクモータ
に加える電気信号に応答して、供給通路及び負荷通路の
間を制御して連通させるようにしてある。この電動のト
ルクモータは弁部片に作動的に連結してある。スプール
弁に係わる発明で公布された米国特許の例には米国特許
第3,040,768号明細書『オシレイテイングバルブ（OSCIL
ATING VALVE』がある。
米国特許第3,040,768号明細書に記載してあるように
電動機を弁ハウジングに固着して環状みぞ内にはめた偏
心ピンを備えた軸を駆動するようにする。この機構及び
その作用により、口付きのスリーブに振動運動を加えて
スプールが焼付いたり固着したりしないようにする。こ
の焼付き又は固着を防ぐように偏心ピンを連続的に回転
させ口付きスリーブに高周波低振幅のデイザを生じさせ
る。弁を通る流量の調整又は制御は、口付きスリーブに
作動的に衝合する互いに無関係に作動される駆動ソレノ
イドによつて得られる。
〔発明の要約〕
本発明によれば、弁スプールを滑動運動するように内
部に取付けた円筒形の穴を持つ弁ハウジングを備えた直
結駆動サーボ弁が得られる。弁スプール内には弁スプー
ルの縦方向軸線の横方向に駆動穴を形成してある。さら
に本発明のサーボ弁は、弁ハウジングに固定したサーボ
モータを備えている。このサーボモータは、このモータ
に加える電気駆動信号に応答して限定した角回転するロ
ータを位置させてある。このロータからその一体部分と
して、軸縦方向軸線に対して偏心して位置させた実質的
に球形の先端部を持つ軸が延びている。この実質的に球
形の先端部は弁スプールの駆動穴に締まりばめの係合状
態で係合しロータ従つて軸の回転により球形の先端部に
回転運動を生じさせ円筒形の穴内で弁スプールの直線変
位及び回転運動が生ずるようにしてある。
さらに本発明によれば、実質的に球形の先端部の偏心
量が加えられる駆動信号に応答して弁スプールの行程及
び回転角運動を定める直結駆動サーボ弁が得られる。
また本発明によれば、零位調整装置を、弁ハウジング
と回転駆動装置との外側に取付け、又は、回転駆動装置
の外側に取付けることによって、使用によって部品が摩
耗して後の電磁界調整又はこれに続く零位調整のために
装置を分解する必要をなくすることができる。
さらに本発明によれば、直線可変変位変換器を備える
ことによって、直結駆動サーボ弁を閉ループで作動させ
ることができる。
サーボ弁の利用では、開ループ弁又は閉ループ弁を必
要とする応用例がある。本発明によれば直結駆動サーボ
弁に、弁スプール運動に応答して位置フイードバツク又
は損傷検出のできるように直線可変変位変換器（LVDT）
を設けてある。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明すると、第１図に
は端ぐり14,16を持つ端部に終る縦方向の穴12を持つ弁
ハウジング10を備えた本発明による直結駆動サーボ弁を
示してある。穴12内には本弁に対する制御信号用の通路
17,18が開口している。又弁ハウジング10には供給口26
及び戻し口27を設けてある。そして各端ぐり14,16内に
はそれぞれブシユ20,22を位置させ、穴12で弁ハウジン
グ10内に室を形成するようにしてある。ブシユ20,22の
ほぼ中間で弁ハウジング10に穴12に直交して延びる穴24
を形成してある。
第１図の弁は、弁ハウジング10内の供給口26により流
体制御のためにシステム内に種種の構成で連結すること
ができる。第１図のサーボ弁を閉ループ構造で使うとき
は、弁ハウジング10の一端部は直線可変変位変換器（LV
DT）を取付ける。
穴12内には、縦方向軸線に沿つて変位した丘部を持ち
弁ハウジング10を通る流体を制御する弁スプール28を滑
動自在に位置させてある。弁スプール28の特定の形状は
弁の用途によつて変る。第１図に示した形状は単に例示
しただけである。弁スプール28の縦方向軸線の横方向
に、穴24に整合するように駆動穴30を位置させてある。
駆動穴30には、弁スプール28の互いに対向する面に終る
縦方向通路32,34が開口している。各縦方向通路32,34は
戻し穴に通じさせ弁スプールの前記の圧力つりあいを確
実に保つ。
弁ハウジング10には、弁ハウジング10にボルト締め又
はその他の方法で締付けた弁カバー38を備えた駆動アセ
ンブリ36を取付けてある。弁カバー38はＯ字環密封片40
により弁ハウジング10に外部に対し密封状態で係合して
いる。弁カバー38内で弁ハウジング10に駆動電動機を固
定してある。この駆動電動機は、磁極片44及び駆動巻線
46から成る固定子42を備えている。各駆動巻線46は外部
の源（図示してない）から電気駆動信号を受けるように
接続してある。後述のように弁スプール28の位置を制御
するのはこの電気駆動信号である。
又回転自在に取付けた軸50により固定子磁極片44内に
取付けた回転子48も又駆動電動機の一部を形成する。軸
50は各軸受52,54により回転可能に取付けられ、軸受52
は障壁管56内にプレスばめされ軸受54はハウジング延長
部分58内にプレスばめしてある。ハウジング延長部分58
には障壁管56をプレスばめしてある。Ｏ字環密封片60は
ハウジング延長部分58及び障壁管56の間を流体密に連結
する。又別のＯ字環62により弁カバー38及び障壁管56の
間の密封を確実にする。
軸50の回転運動を制限するように、ねじりばね64は、
一端部をピン66により軸50に固定されそして他端部を零
位調整キヤツプ65に回転しない状態に固定してある。キ
ヤツプ65に衝合するばね64の端部は、キヤツプ65にプレ
スばめしたスプライン付き外面を持つ。零位調整キヤツ
プ65には、弁カバー38にねじ込むように取付けボルト7
2,74を挿入した調整みぞ穴68、70を形成してある。零位
調整キヤツプ65を位置決めすることにより、ばね64によ
り加わるねじり力を調整し軸50の零位位置を定める。軸
50には又回動止め50aを設けてある。
軸50の自由端には偏心して取付けたほぼ球形の駆動先
端部76をピン66で一体に取付けてある。駆動先端部76
は、駆動穴30内に挿入したときに零に近いバツクラツシ
を持つように寸法を定めてある。駆動先端部76及び駆動
穴30の間の公差により40ないし50×10-6のすきまを持つ
整合のはめあい状態が得られる。このようにして駆動先
端部及び駆動穴の各表面間に『ぬれ（wetting）』作用
を生じさせ、これにより互いに組合う表面間の摩擦によ
る干渉を最少にする。又駆動先端部76には互いに対向す
る側部に扁平部を設けて『ダツシユポツト』作用を最小
にし油の循環により摩耗を生ずる粒子を運び去るように
してある。
第２図、第３図及び第４図には駆動先端部76の形状を
これが駆動穴30に組合う状態で詳しく例示してある。第
２図及び第３図に明らかなように駆動先端部76には、通
常実質的に球状の形状の駆動先端部の互いに対向する面
に扁平部78,80を設けてある。各扁平部78,80は駆動先端
部76のまわりに流体径路を形成し前記したようなぬれ作
用を確実に生ずる。第３図及び第４図に明らかなように
実質的に球形の先端部76は、軸50の縦方向軸線から片寄
つた上下方向軸線82を持つ。この片寄りの量は第４図に
２つの軸線84、86の間に示してある。
第１図ないし第４図について駆動アセンブリ36の作用
を説明する。固定子巻線46に通電すると軸50に回転力が
加わる。この回転力は駆動先端部76に伝わる。軸50は第
２図の矢印に示すように回転する。この回転により駆動
先端部76が円形径路に沿う運動を生ずる。駆動先端部76
が駆動穴30内に締まりばめになると、矢印88の円形径路
に沿う先端部の運動により、弁スプール28に直線変位及
び回転運動が加わる。弁スプール28の全滑動変位は、２
本の基準線の間の量90により示してある。この変位は第
４図に角度92により例示したように円形径路に沿う軸50
の角度回転から生ずる。この角運動従つて弁スプール28
の直線変位は、軸50に対するほぼ球形の駆動先端部76の
偏心によつて定まる。
第５図及び第６図には駆動先端部及び弁スプールの変
型を示しこの変型が軸50の回転に応答して運動するよう
にしてある。弁スプール28aは第２図ないし第４図の駆
動穴30の代りの環状みぞ30aを備えている。軸50から、
駆動穴に相当する環状みぞ30a内に位置させたときに零
に近いバツクラツシを持つように寸法を定めた駆動先端
部76aが延びている。第６図に明らかなように駆動先端
部76aは、軸50の縦方向軸線から片寄つた上下方向軸線
を持つ。この片寄りの量82aは第６図に『中心線片寄
り』として示してある。
第５図及び第６図に示した変型による駆動先端部の作
用では、軸50の回転により駆動先端部76aに円形径路に
沿う運動が生ずる。この運動により弁スプール28aに直
線変位及び回転運動が加わる。
第７図には駆動軸50の回転により弁スプール28bを位
置決めする第２の変型を示してある。弁スプール28bは
駆動ピン76bをはめた上下方向に位置させた駆動穴30bを
備えている。又この駆動先端部76bは軸50の縦方向軸線
から量82bだけ片寄つた上下方向軸線を持つ。第７図に
示した変型では軸50の角度回転により弁スプールが直線
運動するだけである。
第８図には、弁ハウジング104に取付けた直線の可変
変位変換器（LVDT）102を備えた直線駆動サーボ弁の変
型を示してある。変換器102は、弁スプール108に結合し
たプランジャ106を備えている。第８図の弁ハウジング1
04及び弁スプール108は第１図に例示したのとは異なる
構造を持つが口及び丘部の配置は普通のものであり詳し
い説明は省くことにする。
第８図に示すように弁スプール108は、第２図ないし
第７図について例示し述べたような形状を持つほぼ球形
の駆動先端部112をはめた駆動穴110を備えている。駆動
先端部112は、回転子116の一部として軸114に偏心して
取付けてある。軸114及び回転子116は第１図の駆動アセ
ンブリ36に構造が類似した駆動アセンブリ118の一部で
ある。しかし第８図では軸114は、中実の構造を持ち軸
受120,122により回転可能に取付けてある。軸受120は弁
カバー124にプレスばめされ、軸受122はハウジング延長
部分126にプレスばめしてある。
駆動アセンブリ118の一部として、位置決めピン130に
よりハウジング104に回転しないようい止めた固定子128
を設けてある。
第８図に示した変型では軸114の角度回転は、軸114の
穴を貫いて延び下部軸受保持板134の停止面に接触する
ピン132により制限される。
作用に当たつては第８図に示した変型は第１図の場合
と同様である。固定子128の巻線に通電すると軸114を回
転運動させ、この回転運動により駆動先端部112が円形
径路に沿う運動を生ずる。駆動先端部112のこの運動に
より弁スプール108の直線運動及び角度変位が生ずる。
第８図の変型では、弁スプール108の変位により又プラ
ンジヤ106の変位が生じて変換器102からこのような変換
器の普通の動作に従つて可変の電圧が生ずる。
以上本発明をその実施例について詳細に説明したが本
発明はなおその精神を逸脱しないで種種の変化変型を行
うことができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による開ループ形の実施例の直結駆動サ
ーボ弁の横断面図、第２図は第１図のサーボ弁の弁スプ
ールで駆動軸のほぼ球形の先端部及び駆動穴間の締まり
ばめのはめあい状態を一部を切欠いて示す拡大横断面
図、第３図は第２図の弁スプールの駆動穴内の駆動軸球
形先端部の偏心を示す縦断面図、第４図は第２図の弁ス
プールで駆動軸球形先端部及び駆動穴間の締まりばめの
はめあいを駆動先端部の偏心及びその角回転と共に示す
平面図である。第５図は弁スプールの変型の一部を環状
駆動みぞ及び円筒形駆動先端部と共に示す正面図、第６
図は第５図の６−６線に沿う断面図である。第７図は第
５図の弁スプールのなお別の変型の横断面図、第８図は
閉ループ構造の本発明の別の変型の横断面図である。 10,104……弁ハウジング、28,108……弁スプール、30,1
10……駆動穴、36,118……駆動手段、42,128……固定
子、48,116……回転子、50,114……軸、76,112……球形
の先端部、102……変換器、132……ピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−164003（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−152320（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−26802（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−70787（ＪＰ，Ａ) 実開 昭47−8898（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭49−138425（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−122873（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭48−25714（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F15B 13/044

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】（イ）円筒形の穴を持つ弁ハウジングと、 （ロ）少なくとも１つの供給口と、少なくとも１つの戻
    し口との間において前記弁ハウジングを通過する流体を
    制御するために、前記弁ハウジングの前記円筒形の穴内
    に移動するように取付けた弁スプールと、 （ハ）この弁スプールに設けられ、この弁スプールを貫
    いて延び、この弁スプール内に配置され、この弁スプー
    ルの縦方向軸線を横切って交差する縦方向軸線を持つ円
    筒形の駆動穴と、 （ニ）固定子と、この固定子に加えられるエネルギーに
    応答して回転可能である中空の回転子とを持ち、前記弁
    ハウジングに固定された回転駆動装置と、 （ホ）前記回転子と共に回転するように、この回転子の
    内部に取付けられた中空の軸と、 （ヘ）前記弁スプールの前記縦方向軸線の上方において
    前記軸の縦方向軸線に偏心して位置させられるように、
    前記軸の一端部において、この軸と一体に形成された球
    形の先端部であって、前記軸の回転が、前記球形の先端
    部に運動を伝えて前記弁ハウジング内において前記弁ス
    プールを直線変位させるように、前記駆動穴内に締りば
    めして成る球形の先端部と、 を備えた直線駆動サーボ弁において、 前記弁ハウジングに取付けられ、位置フィードバック又
    は損傷検出を行うように、前記弁スプールと一緒に移動
    するためにこの弁スプールに連結した直線可変変位変換
    器と、 前記軸の内部に取付けられ、この軸の回転運動を制御す
    るように、この軸に第１の端部が固定されたトルク調整
    装置と、 前記弁ハウジングと、前記回転駆動装置との外側に取付
    けられ、前記軸の零位置を調整するように、前記トルク
    調整装置の第２の端部と前記回転駆動装置とに係合する
    零位置調整装置と、 を備えたことを特徴とする直結駆動サーボ弁。
  2. 【請求項２】前記直結駆動サーボ弁内の不つりあいを最
    小にするように、前記弁スプールの前記縦方向軸線に沿
    って前記戻し口に通じる中心穴を、前記弁スプールに設
    けた請求項（１）記載の直結駆動サーボ弁。
  3. 【請求項３】ダッシュポット作用を最小にし、前記球形
    の先端部を通り過ぎて油を循環させられるように、前記
    球形の先端部に、その互いに対向する側において扁平な
    面を設けた請求項（１）記載の直結駆動サーボ弁。
  4. 【請求項４】（イ）円筒形の穴を持つ弁ハウジングと、 （ロ）前記弁ハウジングを通過する流体を制御するよう
    に、前記弁ハウジングの前記円筒形の穴内に移動するよ
    うに取付けた弁スプールと、 （ハ）この弁スプールを貫いて延び、この弁スプール内
    に配置され、この弁スプールの縦方向軸線を横切って交
    差する縦方向軸線を持つ円筒形の駆動穴と、 （ニ）固定子と、この固定子に加えられるエネルギーに
    応答して回転可能である回転子とを持ち、前記弁ハウジ
    ングに固定された回転駆動装置と、 （ホ）前記回転子と共に回転するように、この回転子に
    取付けられた軸と、 （ヘ）前記弁スプールの前記縦方向軸線の上方において
    前記軸の縦方向軸線に偏心して位置させられるように、
    前記軸の一端部において、この軸と一体に形成された球
    形の先端部と、 を備えた直結駆動サーボ弁において、 前記軸に取付けられ、２つの端部を持ち、この軸の回転
    運動を制御するように、前記端部のうちの一方の端部
    が、前記軸の一端部に固定されたトルク調整装置と、 前記回転駆動装置の外側に取付けられ、前記回転駆動装
    置の軸の零位置を調整するように、前記トルク調整装置
    の他方の端部に係合する零位調整装置と、 を備え、 前記軸と前記トルク調整装置とを前記弁ハウジングに取
    付けたことを特徴とする直結駆動サーボ弁。
  5. 【請求項５】ダッシュポット作用を最小にし、前記球形
    の先端部の球形表面と前記駆動穴との間のぬれ作用を確
    実に生じさせて摩擦による干渉を最小にするように、前
    記球形の先端部に、その互いに対向する側において扁平
    な表面を設けた請求項（４）に記載の直結駆動サーボ
    弁。
JP63162786A 1987-08-24 1988-07-01 直結駆動サーボ弁 Expired - Fee Related JP2860654B2 (ja)

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US089033 1987-08-24
US07/089,033 US4793377A (en) 1986-08-18 1987-08-24 Direct drive servo valve

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