JP2860284B2 - 滑りゲート弁組立体用の耐火板構造体 - Google Patents
滑りゲート弁組立体用の耐火板構造体Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は金属溶融炉等の容器
の注出開口からの溶融金属の流れを制御するための滑り
ゲート弁組立体用の耐火板構造体に関する。また本発明
は再生可能な滑りゲート部材および静止板部材に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来技術は、１９７７年１２月登録のシ
ェープランドの特許第４，０６３，６６８号およびメタ
コン社（Ｍｅｔａｃｏｎ ＡＧ）の特許第４，２６９，
３９９号、および第４，２７３，３１５号によって例示
される。シェープランドの特許第４，０６３，６６８号
については、左右対称の滑りゲートおよび静止板が使用
されることに注目すべきである。かなりな間隙があるレ
ードルの様な底部注出容器での使用は、非常に満足すべ
きものであるが、多数の補助装置が現われる炉の側部で
の使用の際、空間の制限は、問題を生じ得る。メタコン
の特許第４，２６９，３９９号、および第４，２７３，
３１５号の両者は、滑り板を下方に動かすことにより下
降位置で締切る滑りゲートを使用する。これは、滑りゲ
ートまたは静止板のボアの近くに浸食が生じるとき、ス
ラグまたは金属が凝固するポケットを与え、再作動の際
に付加的な浸食を惹き起す明確な欠点を有している。 【０００３】上記滑りゲート弁組立体用の耐火板構造
体、即ち滑りゲート部材および静止板部材は容器に装着
されたハウジング内に配置されるものであるが、頻繁に
摩損するのでハウジングから取り外し新たなものに交換
する作業を必要とする。この作業は耐火板をハウジング
内の所定の場所に固定するモルタルを崩して取り出し、
新たな耐火板をモルタルで固定する時間のかかる面倒な
作業である。従って摩損した耐火板を新たな耐火板と迅
速に交換できるように、金属ケーシング内に耐火材を塑
造し摺動面を除き金属ケーシングで包囲された一体構造
の耐火板を予め用意して置き、耐火板をハウジング内の
所定の場所に嵌め込み式に取り付けるようにし交換容易
にしたものが知られている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上記金属ケーシングを
もった耐火板は摩損したとき金属ケーシングに損傷がな
くても廃棄されるためコストがかかる。従って金属ケー
シングから摩損した耐火材のみを除去し、金属ケーシン
グはそのまま使用して新たに耐火材を金属ケーシング内
に塑造することができれば好都合である。従って本発明
の目的は所定の形状に機械加工された金属ケーシングを
破壊することなく再生可能な静止板および滑りゲートを
有する炉弁を提供することである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば容器の注出開口からの溶融金属の流
れを制御するための滑りゲート弁組立体用の耐火板構造
体にして、前記容器に装着されたハウジングと、前記容
器の注出開口と連通するオリフィスを有する前記ハウジ
ング内の静止耐火板と、前記ハウジング内に移動可能に
装着された滑りゲートキャリヤと、前記キャリヤ内に置
かれ前記静止耐火板の細長い摺動面と互いに加圧封止面
対面関係になるように推されている細長い摺動面を有す
るオリフィス付きの滑り耐火板と、前記滑りゲートキャ
リヤと前記滑り耐火板とを前記ハウジング内で移動せし
め前記滑り耐火板におけるオリフィスを前記静止耐火板
におけるオリフィスと合致させたり外したり位置せしめ
る駆動装置とを有し、前記両耐火板はそれらの摺動面を
除き事実上該耐火板を包む金属ケーシングの中に塑造さ
れ、前記各金属ケーシングはその底に前記各耐火板内の
オリフィスと整合するオリフィスと前記底から直立する
周囲縁とを持っている耐火板構造体において、前記金属
ケーシングにはその底に前記金属ケーシングのオリフィ
スから離れた位置に該ケーシングの内部に一体構造の耐
火材を供給し前記耐火板を形成する湯口を装着するため
の手段を含む少なくとも一つの付加的開口が形成される
ことを特徴とする滑りゲート弁組立体用の耐火板構造体
が提供される。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１（Ａ）に示すように、炉弁１
０は、炉１２にアダプタ１１によって固定される。炉１
２は、代表的に、鋼の調合に使用され、該鋼は、レード
ルに注出されて更に処理するために製鋼工場の他の場所
へ移送される。炉１２の内部には、耐火材内張り１４が
設けられる。炉１２の側壁部分には、鋼が溶解されてそ
の他の方法で処理された後、炉から鋼を注出するために
ウェル１５が設けられる。ウェル１５は、炉の注出開口
を形成する八角形または六角形の内側タップ孔ブロック
１６と、八角形または六角形の外側タップ孔ブロック１
８とを有している。内側タップ孔ブロック１６および外
側タップ孔ブロック１８の両者は、ここには八角形断面
を有する様に示されるが、その他のロック型式の外面が
使用されてもよい。 【０００７】タップ孔ウェルノズル１９は、内側タップ
孔ブロック１６および外側タップ孔ブロック１８に連通
し、静止板２０に直接結合されている。静止板２０は、
滑りプレートを形成する耐火材料を含む滑りゲート２１
に対し加圧対向関係にあり、滑りゲート２１は、滑りゲ
ートキャリヤ２２によって保持され静止板２０と摺動関
係を保ちながら往復運動する。キャリヤ継手２４が、滑
りゲートキャリヤ２２に設けられ、滑りゲートキャリヤ
２２および滑りゲート２１を往復運動させるようにキャ
リヤ駆動装置２５に結合される。遮蔽マウント２８にキ
ャリヤ熱遮蔽体２６が固定されていることが認められ、
キャリヤ熱遮蔽体２６は、滑りゲート２１のコレクタ２
９を包囲する関係にある。 【０００８】滑りゲートのコレクタ２９は、随時炉１２
から出される溶融金属の注出路を延長するために、遮蔽
ボルト３３で固定され間挿された熱遮蔽体２６によりノ
ズル延長部３０に結合される。滑りゲートキャリヤ２２
の内部には、複数のキャリヤばねパッド３５があり、該
パッドは、滑りゲート２１の下側部分に直接係合し、滑
りゲート２１と静止板２０との間に面対面の加圧関係を
与える。キャリヤ底部３１およびキャリヤ上部３２は、
ばねパッド３５を収容する。上記要素は、フレーム底部
３８と、装着用板４０とを有するフレーム組立体３６内
に固定される。装着用板４０は、アダプタ１１に固定さ
れる。 【０００９】次に、図２（Ａ）および（Ｂ）を参照し
て、炉弁を、詳細に説明する。各部品は、分解されてい
るが、炉弁１０の種々の構成要素の関連が明かになるよ
うな関係で示されている。全体として左から右へ述べる
と、内側タップ孔ブロック１６および外側タップ孔ブロ
ック１８は、流体の流れをウェルノズル１９に与えるよ
うに設置されることが認められる。装着用板４０は、上
述の様にアダプタ１１に固定される。 【００１０】図１（Ａ）に認められるように、一体構造
の耐火材リング部分１７が、装着用板４０の背後の孔ぐ
り部に挿入されて周囲を塑造される。アンカー４１は、
所定の位置に耐火材リング部分１７を固定するために使
用される。従って、装着用板の一体構造耐火材リング１
７は、外側タップ孔ブロック１８の端部との確実な耐火
材対耐火材の突合わせ結合を与える。傾斜部１１０，１
１１は、装着用板４０がアダプタ１１に固定されると
き、所定の位置に押込まれるモルタルによって固定され
る。従って、外側タップ孔ブロック１８、取り換えノズ
ル１９および装着用板４０の三要素間に洩れのない完全
な耐火材対耐火材の結合が存在する。その上、装着用板
４０は、アダプタ板１１に対し間隙零のシールを形成す
る。フレーム組立体３６は、弁全体がアダプタ１１から
除去されて、予め組立てられたユニットと交換されるこ
とができるように一対の昇降用アイ４４を備えている。
そのような除去の際、装着用板の一体構造耐火リング１
７の面が、点検可能で、つぎを当てるかその他の方法で
保守することができる。この代りに、ヒンジ組立体４５
（図２（Ｂ）参照）およびラッチ組立体５０（図２
（Ａ）参照）が、弁を炉から除去することなく耐火材を
交換して弁を修理すべき場合のために設けられる。ヒン
ジ組立体４５は、フレーム３６に固定され、ヒンジロッ
ド（図示せず）を挿入可能なヒンジ作動用スリーブ４６
を備えている。ヒンジリテーナ４８が、フレーム３６上
にあり、ヒンジ組立体は、ヒンジピン４９で固定され
る。 【００１１】主として図２（Ａ）に示されるラッチ組立
体５０は、フレーム３６にラッチヒンジピン５１で固定
された後、ラッチロック組立体５２によって不作動にさ
れる。ラッチ枢軸ピン５４と、それと関連するラッチス
タブピン５５とが、ラッチの組立てを完成する。前述の
如く、ヒンジ組立体４５と、ラッチ組立体５０とが所定
の位置にあるとき、キャリヤ底部３１およびキャリヤ上
部３２は、滑りゲート２１を係合せしめるようにキャリ
ヤばねパッド３５を保持する。後に別の個所で詳細に説
明するように、静止板２０は、滑りゲート２１と装着用
板４０の内側部分との間に挾持され、ウェルブロックノ
ズル１９は、静止板２０の中心に収容される。 【００１２】滑りゲート組立体は、図３から図１１に示
される。滑りゲートのフレームケーシング６０は外側ス
カート６１とコレクタパッドリング６２を有し、コレク
タパッドリング６２は滑りゲートの流動オリフィスを画
成するスライドガイドコレクタ２９を収容装着する開口
を包囲している。図８に示すように、インサートパッド
リング６４が、滑りゲートのフレームケーシング６０に
設けられ、その中心にノックアウト孔６５を備えてい
る。滑りゲートのコレクタ２９および耐火材インサート
７０を埋込む一体構造の耐火材料を塑造する際、方向の
位置決めを容易にするためにインサートパッドリング６
４にケーシングスペーサマウント６６が機械加工され
る。付加的な強さを与えるために、内側リブ６８および
外側リブ６９が、インサートパッドリング６４に隣接し
て設けられる。 【００１３】図３、図１０に示すように、インサート７
０は、コレクタリム７２に係合するコレクタ凹み７１を
有している。コレクタリム平坦部７４とインサート７０
は、同一平面上にあるように配置され、これ等は溶融金
属に接触する要素であるため、酸化ジルコニウムまたは
酸化アルミニウムのような耐浸食性および／または耐摩
耗性の材料で形成される。コレクタチューブ７５（図９
参照）は、滑りゲートのフレームケーシング６０にねじ
係合するねじ７６を備えている。ねじ７６の反対側のコ
レクタチューブ７５の端部における爪ないしクリンプ７
８が、図４に明瞭に示すように一体構造の耐火材料８０
に固定係合する。一体構造の耐火材料８０の一部は、外
側に延び耐火材コレクタの端部８４を形成する。滑りゲ
ート２１の短い端部８５の部分は、溶融金属に接触する
ことのない一体構造の耐火材料の面を与える。また、注
目すべきことは滑りゲートのフレームケーシング６０の
側部平坦部８１および端部平坦部８２があることであ
る。側部平坦部８１には随意に昇降用孔８６が穿孔され
る。 【００１４】静止板は、図１２から図１７に示される。
静止板２０は、滑りゲート２１が非対称であっても、中
心オリフィスに関して対称的である。静止板フレーム９
０の補強構造から認められるように、静止板２０は、滑
りゲート２１および滑りゲートキャリヤ２２の総ての移
動位置でキャリヤばねパッド３５からの圧力に対し完全
な支持を与えるように構成される。静止板フレームケー
シング９０は、スカート９１を備えている。インサート
ロック溝９４を有する静止板オリフィスインサート９２
は、フレーム９０内に一体構造の耐火塑造物９３を嵌め
込むために中心に設置される。ノックアウト孔９５は、
フレーム９０の相対向する位置に設けられ、各々が一体
構造の耐火材を固定するためのロックリング９６を有し
ている。段付きウェルブロックノズルの座部９８が、静
止板フレーム９０の中央に設けられ、静止板オリフィス
インサート９２の一面に衝接する。ねじ孔９９が、ノッ
クアウト孔９５を包囲する補強リング９７に設けられ
る。孔９９は、静止板２０内に一体構造耐火材９３を塑
造する際に使用される漏斗を支持するためにねじを設け
られる。 【００１５】特に図１３、図１８に、静止板フレーム９
０内にウェルノズル座部９８を静止させるウェルノズル
１９の好適な構造が示される。ウェルノズル１９を静止
板２０に固定するために、固定用組立体１０５が設けら
れる。特に、クランプ座金１０６が、座金装着ねじ１０
８を介し静止板２０内の装着ねじ１０７によって固定さ
れる。このとき、座金１０６は、ウェルノズル１９の耐
火材の三日月状座金ロック凹所１０９内に固定される。
この固定が一旦行われると、ブロックノズル１９の傾斜
端部１１０は、炉１２の耐火材１４内に固定される外側
タップ孔ブロック１８における傾斜凹部１１１に適合係
合して固定される（図１参照）。ウェルノズル１９の代
替構造が、図２１に示され、ここでは、耐火材１０４
は、ウェルノズルフレーム１００内に収容され、また図
２１に示すように、装着用板に固定係合し、ウェルノズ
ルモルタル１０２によって所定の位置に固定されるウェ
ルノズルリング１０１を有している。図１に示すよう
に、静止板は、静止板保持ピン４２によって所定の位置
に固定される。 【００１６】熱遮蔽体２６は、図１９、図２０に示され
ている。そこでは延長部マウント１１２が、熱遮蔽基板
から延び、ノズル延長部３０を受取ってこれを熱遮蔽
体、特に、一体構造耐火材１１５に固定するための装着
用ピンスロット１１４を有し、該耐火材１１５は、熱遮
蔽体内に塑造され、Ｖ形ロック１１６と、熱遮蔽基板１
１９を包囲するリム１１８との組合わせ作用によって所
定の位置に保持されることが分るであろう。耐火材を内
張りされた熱遮蔽体２６によって得られる独得な利点
は、図１（Ｂ）に示される構造から更に明らかになる。
ノズル延長部３０は、通常金属の圧延シートから形成さ
れるノズル延長部フレーム１２０によって所定の位置に
保持される耐火材内張りを有している。フレーム１２０
は、半円形のノズル延長部フレーム装着用フランジ１２
１に接合部１２２において溶接される。ノズル延長部３
０が上述のように熱遮蔽体に固定されるとき、滑りゲー
トコレクタの一体構造耐火材８０の端部をノズル延長部
３０に対し耐火材対耐火材の関係で封止するためにモル
タル１２５が施される。ノズル延長部フレーム装着用フ
ランジ１２１は、金属対耐火材の関係で熱遮蔽体一体構
造耐火材１１５に対して固定される。この構造を使用す
ることにより、コレクタの一体構造耐火材８０をノズル
延長部３０に結合するモルタル１２５を溶融金属が浸食
しても、溶融金属の何等かの漏洩径路に金属対金属の関
係は、存在しない。経験によると、金属対金属の結合が
存在し、何等かの漏洩または浸食が生じる場合には、該
漏洩または浸食は、急速に加速されるが、結合が耐火材
対耐火材であるか、または耐火材対金属である場合で
も、溶融金属が漏洩またはそれ自体の通路を焼損するこ
の傾向は、最小限になる。従って、熱遮蔽体２６とノズ
ル延長部３０との間の関係は、この構造により装着の融
通性と、更に、漏出に対する安全性とを向上した。 【００１７】静止板２０および滑りゲート２１が摩耗す
る際、これ等は、再生可能であり、これ等の夫々のフレ
ーム即ちケーシングは、再生利用される。主に図４に示
す如く、マンドレルまたはプレスが、一体構造コレクタ
端部８４に係合することができ、一方、これと同時に、
マンドレルが、ノックアウト孔６５に挿入される。組合
わされる圧力は、コレクタインサート２９および面イン
サート７０を除去する。次に、軽打または振動により、
塑造された一体構造の耐火材８０の残りが、除去可能で
ある。 【００１８】同様に、静止板２０を再生すべきとき、マ
ンドレルが、ノックアウト孔９５上に押圧するように設
けられ、これと同時に、中心マンドレルが、静止板オリ
フィスインサート９２に係合する。滑りゲート２１の塑
造スペーサマウント６６は、図６、図７に示すように、
インサート７０を支持するためのスペーサの挿入を可能
にする。静止板フレーム９０の４つの同心状のスペーサ
孔９９は、塑造可能な耐火材料に対する湯口として役立
つ注入樋を結合するためのものである。昇降用孔８７
は、滑りゲートにおけると同じ様な仕方で随意に静止板
に設けられてもよい。 【００１９】上に指摘したように、図示の炉弁１０は、
側部タップが垂直に対して或る角度にある炉１２に適応
するようにアダプタ１１によって修正される。昇降用ア
イ４４は、全体の弁１０が除去できるようにフレーム組
立体３６に設けられる。弁１０が常にその全体を除去さ
れるべき場合には、ヒンジ組立体４５およびラッチ組立
体５０は、修正され簡単なクランプに簡単化されてもよ
い。しかしながら、図示の弁１０では、ヒンジ組立体４
５およびラッチ組立体５０は、耐火部材が交換される
際、弁が炉１２にあるまま、または除去される場合のい
づれのモードでも弁が使用可能なことを例示するために
示される。本発明の特定の実施例がここに詳細に図示説
明されたが、これにより、本発明を該実施例の細部に限
定することを意図するものではない。その反対に、本発
明、明細書および特許請求の範囲の精神および範囲に属
する総ての修正、変更、実施例、使用形態および均等物
を包含することが意図される。 【００２０】 【発明の効果】以上のように本発明によれば金属ケーシ
ングに付加的開口が設けられ、これを利用して湯口を装
着し耐火材を金属ケーシング内に塑造するために容易に
供給することができ、また金属ケーシング内に塑造され
た耐火材が摩耗したときには付加的開口にノックアウト
工具を挿入して押打することにより耐火材を容易に取り
除くことができ、かくして同じ金属ケーシングを利用し
て何度も耐火板構造体を再生できる利点がある。
の注出開口からの溶融金属の流れを制御するための滑り
ゲート弁組立体用の耐火板構造体に関する。また本発明
は再生可能な滑りゲート部材および静止板部材に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来技術は、１９７７年１２月登録のシ
ェープランドの特許第４，０６３，６６８号およびメタ
コン社（Ｍｅｔａｃｏｎ ＡＧ）の特許第４，２６９，
３９９号、および第４，２７３，３１５号によって例示
される。シェープランドの特許第４，０６３，６６８号
については、左右対称の滑りゲートおよび静止板が使用
されることに注目すべきである。かなりな間隙があるレ
ードルの様な底部注出容器での使用は、非常に満足すべ
きものであるが、多数の補助装置が現われる炉の側部で
の使用の際、空間の制限は、問題を生じ得る。メタコン
の特許第４，２６９，３９９号、および第４，２７３，
３１５号の両者は、滑り板を下方に動かすことにより下
降位置で締切る滑りゲートを使用する。これは、滑りゲ
ートまたは静止板のボアの近くに浸食が生じるとき、ス
ラグまたは金属が凝固するポケットを与え、再作動の際
に付加的な浸食を惹き起す明確な欠点を有している。 【０００３】上記滑りゲート弁組立体用の耐火板構造
体、即ち滑りゲート部材および静止板部材は容器に装着
されたハウジング内に配置されるものであるが、頻繁に
摩損するのでハウジングから取り外し新たなものに交換
する作業を必要とする。この作業は耐火板をハウジング
内の所定の場所に固定するモルタルを崩して取り出し、
新たな耐火板をモルタルで固定する時間のかかる面倒な
作業である。従って摩損した耐火板を新たな耐火板と迅
速に交換できるように、金属ケーシング内に耐火材を塑
造し摺動面を除き金属ケーシングで包囲された一体構造
の耐火板を予め用意して置き、耐火板をハウジング内の
所定の場所に嵌め込み式に取り付けるようにし交換容易
にしたものが知られている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上記金属ケーシングを
もった耐火板は摩損したとき金属ケーシングに損傷がな
くても廃棄されるためコストがかかる。従って金属ケー
シングから摩損した耐火材のみを除去し、金属ケーシン
グはそのまま使用して新たに耐火材を金属ケーシング内
に塑造することができれば好都合である。従って本発明
の目的は所定の形状に機械加工された金属ケーシングを
破壊することなく再生可能な静止板および滑りゲートを
有する炉弁を提供することである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば容器の注出開口からの溶融金属の流
れを制御するための滑りゲート弁組立体用の耐火板構造
体にして、前記容器に装着されたハウジングと、前記容
器の注出開口と連通するオリフィスを有する前記ハウジ
ング内の静止耐火板と、前記ハウジング内に移動可能に
装着された滑りゲートキャリヤと、前記キャリヤ内に置
かれ前記静止耐火板の細長い摺動面と互いに加圧封止面
対面関係になるように推されている細長い摺動面を有す
るオリフィス付きの滑り耐火板と、前記滑りゲートキャ
リヤと前記滑り耐火板とを前記ハウジング内で移動せし
め前記滑り耐火板におけるオリフィスを前記静止耐火板
におけるオリフィスと合致させたり外したり位置せしめ
る駆動装置とを有し、前記両耐火板はそれらの摺動面を
除き事実上該耐火板を包む金属ケーシングの中に塑造さ
れ、前記各金属ケーシングはその底に前記各耐火板内の
オリフィスと整合するオリフィスと前記底から直立する
周囲縁とを持っている耐火板構造体において、前記金属
ケーシングにはその底に前記金属ケーシングのオリフィ
スから離れた位置に該ケーシングの内部に一体構造の耐
火材を供給し前記耐火板を形成する湯口を装着するため
の手段を含む少なくとも一つの付加的開口が形成される
ことを特徴とする滑りゲート弁組立体用の耐火板構造体
が提供される。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１（Ａ）に示すように、炉弁１
０は、炉１２にアダプタ１１によって固定される。炉１
２は、代表的に、鋼の調合に使用され、該鋼は、レード
ルに注出されて更に処理するために製鋼工場の他の場所
へ移送される。炉１２の内部には、耐火材内張り１４が
設けられる。炉１２の側壁部分には、鋼が溶解されてそ
の他の方法で処理された後、炉から鋼を注出するために
ウェル１５が設けられる。ウェル１５は、炉の注出開口
を形成する八角形または六角形の内側タップ孔ブロック
１６と、八角形または六角形の外側タップ孔ブロック１
８とを有している。内側タップ孔ブロック１６および外
側タップ孔ブロック１８の両者は、ここには八角形断面
を有する様に示されるが、その他のロック型式の外面が
使用されてもよい。 【０００７】タップ孔ウェルノズル１９は、内側タップ
孔ブロック１６および外側タップ孔ブロック１８に連通
し、静止板２０に直接結合されている。静止板２０は、
滑りプレートを形成する耐火材料を含む滑りゲート２１
に対し加圧対向関係にあり、滑りゲート２１は、滑りゲ
ートキャリヤ２２によって保持され静止板２０と摺動関
係を保ちながら往復運動する。キャリヤ継手２４が、滑
りゲートキャリヤ２２に設けられ、滑りゲートキャリヤ
２２および滑りゲート２１を往復運動させるようにキャ
リヤ駆動装置２５に結合される。遮蔽マウント２８にキ
ャリヤ熱遮蔽体２６が固定されていることが認められ、
キャリヤ熱遮蔽体２６は、滑りゲート２１のコレクタ２
９を包囲する関係にある。 【０００８】滑りゲートのコレクタ２９は、随時炉１２
から出される溶融金属の注出路を延長するために、遮蔽
ボルト３３で固定され間挿された熱遮蔽体２６によりノ
ズル延長部３０に結合される。滑りゲートキャリヤ２２
の内部には、複数のキャリヤばねパッド３５があり、該
パッドは、滑りゲート２１の下側部分に直接係合し、滑
りゲート２１と静止板２０との間に面対面の加圧関係を
与える。キャリヤ底部３１およびキャリヤ上部３２は、
ばねパッド３５を収容する。上記要素は、フレーム底部
３８と、装着用板４０とを有するフレーム組立体３６内
に固定される。装着用板４０は、アダプタ１１に固定さ
れる。 【０００９】次に、図２（Ａ）および（Ｂ）を参照し
て、炉弁を、詳細に説明する。各部品は、分解されてい
るが、炉弁１０の種々の構成要素の関連が明かになるよ
うな関係で示されている。全体として左から右へ述べる
と、内側タップ孔ブロック１６および外側タップ孔ブロ
ック１８は、流体の流れをウェルノズル１９に与えるよ
うに設置されることが認められる。装着用板４０は、上
述の様にアダプタ１１に固定される。 【００１０】図１（Ａ）に認められるように、一体構造
の耐火材リング部分１７が、装着用板４０の背後の孔ぐ
り部に挿入されて周囲を塑造される。アンカー４１は、
所定の位置に耐火材リング部分１７を固定するために使
用される。従って、装着用板の一体構造耐火材リング１
７は、外側タップ孔ブロック１８の端部との確実な耐火
材対耐火材の突合わせ結合を与える。傾斜部１１０，１
１１は、装着用板４０がアダプタ１１に固定されると
き、所定の位置に押込まれるモルタルによって固定され
る。従って、外側タップ孔ブロック１８、取り換えノズ
ル１９および装着用板４０の三要素間に洩れのない完全
な耐火材対耐火材の結合が存在する。その上、装着用板
４０は、アダプタ板１１に対し間隙零のシールを形成す
る。フレーム組立体３６は、弁全体がアダプタ１１から
除去されて、予め組立てられたユニットと交換されるこ
とができるように一対の昇降用アイ４４を備えている。
そのような除去の際、装着用板の一体構造耐火リング１
７の面が、点検可能で、つぎを当てるかその他の方法で
保守することができる。この代りに、ヒンジ組立体４５
（図２（Ｂ）参照）およびラッチ組立体５０（図２
（Ａ）参照）が、弁を炉から除去することなく耐火材を
交換して弁を修理すべき場合のために設けられる。ヒン
ジ組立体４５は、フレーム３６に固定され、ヒンジロッ
ド（図示せず）を挿入可能なヒンジ作動用スリーブ４６
を備えている。ヒンジリテーナ４８が、フレーム３６上
にあり、ヒンジ組立体は、ヒンジピン４９で固定され
る。 【００１１】主として図２（Ａ）に示されるラッチ組立
体５０は、フレーム３６にラッチヒンジピン５１で固定
された後、ラッチロック組立体５２によって不作動にさ
れる。ラッチ枢軸ピン５４と、それと関連するラッチス
タブピン５５とが、ラッチの組立てを完成する。前述の
如く、ヒンジ組立体４５と、ラッチ組立体５０とが所定
の位置にあるとき、キャリヤ底部３１およびキャリヤ上
部３２は、滑りゲート２１を係合せしめるようにキャリ
ヤばねパッド３５を保持する。後に別の個所で詳細に説
明するように、静止板２０は、滑りゲート２１と装着用
板４０の内側部分との間に挾持され、ウェルブロックノ
ズル１９は、静止板２０の中心に収容される。 【００１２】滑りゲート組立体は、図３から図１１に示
される。滑りゲートのフレームケーシング６０は外側ス
カート６１とコレクタパッドリング６２を有し、コレク
タパッドリング６２は滑りゲートの流動オリフィスを画
成するスライドガイドコレクタ２９を収容装着する開口
を包囲している。図８に示すように、インサートパッド
リング６４が、滑りゲートのフレームケーシング６０に
設けられ、その中心にノックアウト孔６５を備えてい
る。滑りゲートのコレクタ２９および耐火材インサート
７０を埋込む一体構造の耐火材料を塑造する際、方向の
位置決めを容易にするためにインサートパッドリング６
４にケーシングスペーサマウント６６が機械加工され
る。付加的な強さを与えるために、内側リブ６８および
外側リブ６９が、インサートパッドリング６４に隣接し
て設けられる。 【００１３】図３、図１０に示すように、インサート７
０は、コレクタリム７２に係合するコレクタ凹み７１を
有している。コレクタリム平坦部７４とインサート７０
は、同一平面上にあるように配置され、これ等は溶融金
属に接触する要素であるため、酸化ジルコニウムまたは
酸化アルミニウムのような耐浸食性および／または耐摩
耗性の材料で形成される。コレクタチューブ７５（図９
参照）は、滑りゲートのフレームケーシング６０にねじ
係合するねじ７６を備えている。ねじ７６の反対側のコ
レクタチューブ７５の端部における爪ないしクリンプ７
８が、図４に明瞭に示すように一体構造の耐火材料８０
に固定係合する。一体構造の耐火材料８０の一部は、外
側に延び耐火材コレクタの端部８４を形成する。滑りゲ
ート２１の短い端部８５の部分は、溶融金属に接触する
ことのない一体構造の耐火材料の面を与える。また、注
目すべきことは滑りゲートのフレームケーシング６０の
側部平坦部８１および端部平坦部８２があることであ
る。側部平坦部８１には随意に昇降用孔８６が穿孔され
る。 【００１４】静止板は、図１２から図１７に示される。
静止板２０は、滑りゲート２１が非対称であっても、中
心オリフィスに関して対称的である。静止板フレーム９
０の補強構造から認められるように、静止板２０は、滑
りゲート２１および滑りゲートキャリヤ２２の総ての移
動位置でキャリヤばねパッド３５からの圧力に対し完全
な支持を与えるように構成される。静止板フレームケー
シング９０は、スカート９１を備えている。インサート
ロック溝９４を有する静止板オリフィスインサート９２
は、フレーム９０内に一体構造の耐火塑造物９３を嵌め
込むために中心に設置される。ノックアウト孔９５は、
フレーム９０の相対向する位置に設けられ、各々が一体
構造の耐火材を固定するためのロックリング９６を有し
ている。段付きウェルブロックノズルの座部９８が、静
止板フレーム９０の中央に設けられ、静止板オリフィス
インサート９２の一面に衝接する。ねじ孔９９が、ノッ
クアウト孔９５を包囲する補強リング９７に設けられ
る。孔９９は、静止板２０内に一体構造耐火材９３を塑
造する際に使用される漏斗を支持するためにねじを設け
られる。 【００１５】特に図１３、図１８に、静止板フレーム９
０内にウェルノズル座部９８を静止させるウェルノズル
１９の好適な構造が示される。ウェルノズル１９を静止
板２０に固定するために、固定用組立体１０５が設けら
れる。特に、クランプ座金１０６が、座金装着ねじ１０
８を介し静止板２０内の装着ねじ１０７によって固定さ
れる。このとき、座金１０６は、ウェルノズル１９の耐
火材の三日月状座金ロック凹所１０９内に固定される。
この固定が一旦行われると、ブロックノズル１９の傾斜
端部１１０は、炉１２の耐火材１４内に固定される外側
タップ孔ブロック１８における傾斜凹部１１１に適合係
合して固定される（図１参照）。ウェルノズル１９の代
替構造が、図２１に示され、ここでは、耐火材１０４
は、ウェルノズルフレーム１００内に収容され、また図
２１に示すように、装着用板に固定係合し、ウェルノズ
ルモルタル１０２によって所定の位置に固定されるウェ
ルノズルリング１０１を有している。図１に示すよう
に、静止板は、静止板保持ピン４２によって所定の位置
に固定される。 【００１６】熱遮蔽体２６は、図１９、図２０に示され
ている。そこでは延長部マウント１１２が、熱遮蔽基板
から延び、ノズル延長部３０を受取ってこれを熱遮蔽
体、特に、一体構造耐火材１１５に固定するための装着
用ピンスロット１１４を有し、該耐火材１１５は、熱遮
蔽体内に塑造され、Ｖ形ロック１１６と、熱遮蔽基板１
１９を包囲するリム１１８との組合わせ作用によって所
定の位置に保持されることが分るであろう。耐火材を内
張りされた熱遮蔽体２６によって得られる独得な利点
は、図１（Ｂ）に示される構造から更に明らかになる。
ノズル延長部３０は、通常金属の圧延シートから形成さ
れるノズル延長部フレーム１２０によって所定の位置に
保持される耐火材内張りを有している。フレーム１２０
は、半円形のノズル延長部フレーム装着用フランジ１２
１に接合部１２２において溶接される。ノズル延長部３
０が上述のように熱遮蔽体に固定されるとき、滑りゲー
トコレクタの一体構造耐火材８０の端部をノズル延長部
３０に対し耐火材対耐火材の関係で封止するためにモル
タル１２５が施される。ノズル延長部フレーム装着用フ
ランジ１２１は、金属対耐火材の関係で熱遮蔽体一体構
造耐火材１１５に対して固定される。この構造を使用す
ることにより、コレクタの一体構造耐火材８０をノズル
延長部３０に結合するモルタル１２５を溶融金属が浸食
しても、溶融金属の何等かの漏洩径路に金属対金属の関
係は、存在しない。経験によると、金属対金属の結合が
存在し、何等かの漏洩または浸食が生じる場合には、該
漏洩または浸食は、急速に加速されるが、結合が耐火材
対耐火材であるか、または耐火材対金属である場合で
も、溶融金属が漏洩またはそれ自体の通路を焼損するこ
の傾向は、最小限になる。従って、熱遮蔽体２６とノズ
ル延長部３０との間の関係は、この構造により装着の融
通性と、更に、漏出に対する安全性とを向上した。 【００１７】静止板２０および滑りゲート２１が摩耗す
る際、これ等は、再生可能であり、これ等の夫々のフレ
ーム即ちケーシングは、再生利用される。主に図４に示
す如く、マンドレルまたはプレスが、一体構造コレクタ
端部８４に係合することができ、一方、これと同時に、
マンドレルが、ノックアウト孔６５に挿入される。組合
わされる圧力は、コレクタインサート２９および面イン
サート７０を除去する。次に、軽打または振動により、
塑造された一体構造の耐火材８０の残りが、除去可能で
ある。 【００１８】同様に、静止板２０を再生すべきとき、マ
ンドレルが、ノックアウト孔９５上に押圧するように設
けられ、これと同時に、中心マンドレルが、静止板オリ
フィスインサート９２に係合する。滑りゲート２１の塑
造スペーサマウント６６は、図６、図７に示すように、
インサート７０を支持するためのスペーサの挿入を可能
にする。静止板フレーム９０の４つの同心状のスペーサ
孔９９は、塑造可能な耐火材料に対する湯口として役立
つ注入樋を結合するためのものである。昇降用孔８７
は、滑りゲートにおけると同じ様な仕方で随意に静止板
に設けられてもよい。 【００１９】上に指摘したように、図示の炉弁１０は、
側部タップが垂直に対して或る角度にある炉１２に適応
するようにアダプタ１１によって修正される。昇降用ア
イ４４は、全体の弁１０が除去できるようにフレーム組
立体３６に設けられる。弁１０が常にその全体を除去さ
れるべき場合には、ヒンジ組立体４５およびラッチ組立
体５０は、修正され簡単なクランプに簡単化されてもよ
い。しかしながら、図示の弁１０では、ヒンジ組立体４
５およびラッチ組立体５０は、耐火部材が交換される
際、弁が炉１２にあるまま、または除去される場合のい
づれのモードでも弁が使用可能なことを例示するために
示される。本発明の特定の実施例がここに詳細に図示説
明されたが、これにより、本発明を該実施例の細部に限
定することを意図するものではない。その反対に、本発
明、明細書および特許請求の範囲の精神および範囲に属
する総ての修正、変更、実施例、使用形態および均等物
を包含することが意図される。 【００２０】 【発明の効果】以上のように本発明によれば金属ケーシ
ングに付加的開口が設けられ、これを利用して湯口を装
着し耐火材を金属ケーシング内に塑造するために容易に
供給することができ、また金属ケーシング内に塑造され
た耐火材が摩耗したときには付加的開口にノックアウト
工具を挿入して押打することにより耐火材を容易に取り
除くことができ、かくして同じ金属ケーシングを利用し
て何度も耐火板構造体を再生できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）は本発明の弁を設置した炉の縦断面図
で、（Ｂ）はコレクタの端部と注出チューブとの間の関
係を示す図１（Ａ）の部分１ａの拡大断面図。 【図２】（Ａ）および（Ｂ）は本発明の弁の夫々左側部
分および右側部分の分解斜視図。 【図３】滑りゲート組立体の上流面の立面図。 【図４】図３の線４−４に沿う図３と同一の縮尺の断面
図。 【図５】滑りゲートのコレクタインサートの斜視図。 【図６】上流面を示す滑りゲートの鋳物の立面図。 【図７】図６の線７−７に沿う断面図。 【図８】滑りゲート鋳物の下流面の立面図。 【図９】コレクタチューブの斜視図。 【図１０】滑りゲートの耐火材インサートの立面図。 【図１１】図１０の耐火材インサートの側面図。 【図１２】静止板組立体の上流面の図。 【図１３】図１２の線１３−１３に沿う断面図。 【図１４】静止板フレームのみの上流面の図。 【図１５】図１４の線１５−１５に沿う断面図。 【図１６】静止板フレームのみの下流面の図。 【図１７】静止板インサートの拡大斜視図。 【図１８】ウェルノズルの一部破断した拡大斜視図。 【図１９】熱遮蔽組立体の下流面の図。 【図２０】図１９の線２０−２０に沿う断面図。 【図２１】ウェルノズルの異なる構造の図１と同様な弁
オリフィスの拡大詳細断面図。 【符号の説明】 １０ 炉弁 １１ アダプタ １２ 炉 １８ 外側タップ孔ブロック １９ ウェルノズル ２０ 静止板 ２１ 滑りゲート ２２ 滑りゲートキャリヤ ２５ キャリヤ駆動装置 ２６ 熱遮蔽体 ２８ 遮蔽マウント ２９ コレクタ ３０ ノズル延長部 ４０ 装着用板 ４２ 上部板保持用ピン ６０ 滑りゲートフレームケーシング ６２ コレクタパッドリング ６５ 滑りゲートのノックアウト孔 ６８ 内側リブ ６９ 外側リブ ７０ 耐火材インサート ７２ コレクタリム ７４ コレクタリム平坦部 ８０ 滑りゲートの一体構造の耐火材料 ８４ 耐火材コレクタ端部 ８５ 短い端部 ９０ 静止板フレーム ９２ 静止板オリフィスインサート ９３ 静止板の一体構造耐火材 ９４ インサートロック溝 ９５ 静止板のノックアウト孔 ９６ ロックリング ９７ 補強リング ９８ ウェルノズル座部 １０６ クランプ座金 １０８ 座金装着ねじ １０９ 座金ロック凹所 １１０ ノズルの傾斜部 １１１ タップ孔ブロックの傾斜凹部 １１２ 延長部マウント １１５ 熱遮蔽体の一体構造耐火材 １１６ Ｖ形ロック １１８ 遮蔽のリム １１９ 熱遮蔽基板 １２１ ノズル延長部装着用フランジ １２５ モルタル
で、（Ｂ）はコレクタの端部と注出チューブとの間の関
係を示す図１（Ａ）の部分１ａの拡大断面図。 【図２】（Ａ）および（Ｂ）は本発明の弁の夫々左側部
分および右側部分の分解斜視図。 【図３】滑りゲート組立体の上流面の立面図。 【図４】図３の線４−４に沿う図３と同一の縮尺の断面
図。 【図５】滑りゲートのコレクタインサートの斜視図。 【図６】上流面を示す滑りゲートの鋳物の立面図。 【図７】図６の線７−７に沿う断面図。 【図８】滑りゲート鋳物の下流面の立面図。 【図９】コレクタチューブの斜視図。 【図１０】滑りゲートの耐火材インサートの立面図。 【図１１】図１０の耐火材インサートの側面図。 【図１２】静止板組立体の上流面の図。 【図１３】図１２の線１３−１３に沿う断面図。 【図１４】静止板フレームのみの上流面の図。 【図１５】図１４の線１５−１５に沿う断面図。 【図１６】静止板フレームのみの下流面の図。 【図１７】静止板インサートの拡大斜視図。 【図１８】ウェルノズルの一部破断した拡大斜視図。 【図１９】熱遮蔽組立体の下流面の図。 【図２０】図１９の線２０−２０に沿う断面図。 【図２１】ウェルノズルの異なる構造の図１と同様な弁
オリフィスの拡大詳細断面図。 【符号の説明】 １０ 炉弁 １１ アダプタ １２ 炉 １８ 外側タップ孔ブロック １９ ウェルノズル ２０ 静止板 ２１ 滑りゲート ２２ 滑りゲートキャリヤ ２５ キャリヤ駆動装置 ２６ 熱遮蔽体 ２８ 遮蔽マウント ２９ コレクタ ３０ ノズル延長部 ４０ 装着用板 ４２ 上部板保持用ピン ６０ 滑りゲートフレームケーシング ６２ コレクタパッドリング ６５ 滑りゲートのノックアウト孔 ６８ 内側リブ ６９ 外側リブ ７０ 耐火材インサート ７２ コレクタリム ７４ コレクタリム平坦部 ８０ 滑りゲートの一体構造の耐火材料 ８４ 耐火材コレクタ端部 ８５ 短い端部 ９０ 静止板フレーム ９２ 静止板オリフィスインサート ９３ 静止板の一体構造耐火材 ９４ インサートロック溝 ９５ 静止板のノックアウト孔 ９６ ロックリング ９７ 補強リング ９８ ウェルノズル座部 １０６ クランプ座金 １０８ 座金装着ねじ １０９ 座金ロック凹所 １１０ ノズルの傾斜部 １１１ タップ孔ブロックの傾斜凹部 １１２ 延長部マウント １１５ 熱遮蔽体の一体構造耐火材 １１６ Ｖ形ロック １１８ 遮蔽のリム １１９ 熱遮蔽基板 １２１ ノズル延長部装着用フランジ １２５ モルタル
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(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
F27D 3/14
B22D 41/28
B22D 11/10 340
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．容器の注出開口からの溶融金属の流れを制御するた
めの滑りゲート弁組立体用の耐火板構造体にして、前記
容器に装着されたハウジングと、前記容器の注出開口と
連通するオリフィスを有する前記ハウジング内の静止耐
火板と、前記ハウジング内に移動可能に装着された滑り
ゲートキャリヤと、前記キャリヤ内に置かれ前記静止耐
火板の細長い摺動面と互いに加圧封止面対面関係になる
ように推されている細長い摺動面を有するオリフィス付
きの滑り耐火板と、前記滑りゲートキャリヤと前記滑り
耐火板とを前記ハウジング内で移動せしめ前記滑り耐火
板におけるオリフィスを前記静止耐火板におけるオリフ
ィスと合致させたり外したり位置せしめる駆動装置とを
有し、前記両耐火板はそれらの摺動面を除き事実上該耐
火板を包む金属ケーシングの中に塑造され、前記各金属
ケーシングはその底に前記各耐火板内のオリフィスと整
合するオリフィスと前記底から直立する周囲縁とを持っ
ている耐火板構造体において、前記金属ケーシングには
その底に前記金属ケーシングのオリフィスから離れた位
置に該ケーシングの内部に一体構造の耐火材を供給し前
記耐火板を形成する湯口を装着するための手段を含む少
なくとも一つの付加的開口が形成されることを特徴とす
る滑りゲート弁組立体用の耐火板構造体。 ２．前記少なくとも一つの付加的開口は前記塑造された
耐火材が摩耗したとき該耐火材によって形成された前記
耐火板に係合しこれを前記ケーシングから取り除くため
のノックアウト工具を受け入れるようになっていること
を特徴とする請求項１に記載の構造体。 ３．各前記付加的開口は一体構造の耐火材が前記ケーシ
ングの中に塑造されるとき該耐火材と組み合い係合する
内側に曲げられた肩部を有することを特徴とする請求項
１または２に記載の構造体。 ４．前記耐火板は塑造された耐火材の本体と溶融金属と
接触するように曝される前記耐火板の領域に埋め込まれ
た耐食性の焼成された耐火インサートとの合成構造体で
あることを特徴とする請求項３に記載の構造体。 ５．前記焼成された耐火インサートはその外面の周りに
凹所を有し、前記凹所は前記静止耐火板の中に前記イン
サートを固定保持するために一体構造の耐火材を受け入
れるようになっていることを特徴とする請求項４に記載
の構造体。 ６．前記滑りゲート弁組立体は更に前記ハウジングの外
部にあって前記スライドフレームと共に動くように該ス
ライドフレームに結合された熱遮蔽板と、前記弁から流
出する溶融金属に曝される前記熱遮蔽板の面に耐火材の
内張りを取り付けるための手段とを有する請求項４に記
載の構造体。 ７．前記熱遮蔽板は塑像可能な一体材料を受け入れるた
めの段になった周囲縁をもった板部材と、前記板部材の
表面に間隔を置いて配置され該表面に耐火材を取り付け
るための手段とを有する請求項６に記載の構造体。 ８．前記熱遮蔽板は前記滑り板オリフィスと連通するノ
ズル延長部を装着する手段を含んでいる請求項６に記載
の構造体。 ９．前記滑り板は、前記滑り板オリフィスを含み前記ス
ライドフレームと前記ハウジングと前記熱遮蔽板とを貫
通する軸線方向に長いノズル部と、前記ノズル延長部に
形成され前記滑り板ノズル部の吐出端を受け取る凹所
と、前記滑り板ノズル部と前記ノズル延長部との間の境
界面を密封する手段とを有する請求項８に記載の構造
体。
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