JP2860041B2 - 空気流量計及び空気流量検出素子 - Google Patents

空気流量計及び空気流量検出素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジン吸気系
等の空気流量の測定に用いる空気流量計、さらに詳細に
は発熱抵抗体を用いた熱式の空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気通路(メインパス)内に
バイパス(サンプリング管とも称される)を配置し、こ
のバイパス内に空気流量測定用の発熱抵抗体及び温度補
償用の抵抗体を配置して、空気流量を測定する軸流タイ
プの熱式空気流量計が広く知られている。
【0003】このタイプの空気流量計は、空気通路の構
造から出力特性の調整を行う場合には、メインパスの径
とバイパスの径との比だけで調整を行うものであった。
【0004】また、最近では、軸流タイプの空気流量計
として、例えば特開平4−212022号公報に開示さ
れるように、メインパス内に外形が流線型の中央部材を
設け、この中央部材の中心に発熱抵抗体,温度補償抵抗
体付きのバイパスを設け、前記メインパスのボディ(ハ
ウジング)内壁と中央部材との間には、上流側流路絞り
部と下流側流路絞り部とを形成し、この下流側流路絞り
部に前記バイパスの出口を開口させて、この下流側絞り
部で生じる整流によりバイパスに流入する空気流の乱
れ,偏りをなくして測定流量の誤差を防止する技術等が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種の軸
流タイプの熱式空気流量計の出力特性よりきめ細かく
調整可能にして流量測定精度を高めることを第1の課題
とし、加えて空気流の整流及び流速効果を向上させてよ
り一層の流量測定精度を高めることを第2の課題とす
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、空気流路
となるメインパスの中央にバイパスを設け、このバイパ
ス内に空気流量測定用の発熱抵抗体を配置して成る空気
流量計において、前記バイパスの下流に該バイパス側か
ら流れてきた空気を受入れる空気受入部をバイパス出口
に対向して配置し、この空気受入部に前記メインパスに
通じる空気流通孔を設けると共に、前記バイパス出口の
周囲と前記空気受入部との間に前記メインパスに通じる
エアギャップを設けて成ることを特徴とする。
【0007】第2の発明は、空気流路となる管路の中央
に空気の流れを案内するガイド筒を設け、このガイド筒
の中に流量測定用の発熱抵抗体を備えたベンチュリ管を
設置して成ることを特徴とする。
【0008】第3の発明は、上記第1の発明と第2の発
明の組合せに係り、その要旨は、空気流路のメインパス
となる管路の中央に空気の流れを案内するガイド筒を設
け、このガイド筒の中に流量測定用の発熱抵抗体を備え
たベンチュリ管を設け、且つ前記ベンチュリ管の下流に
該ベンチュリ管側から流れてきた空気を受入れる空気受
入部をベンチュリ管出口に対向して配置し、この空気受
入部に前記メインパスに通じる空気流通孔を設けると共
に、前記ガイド筒の下流側端部と前記空気受入部の開口
側縁との間に前記メインパスに通じるエアギャップを設
けて成ることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【作用】第1の発明の作用…電流を流して加熱した発熱
抵抗体(温度依存抵抗特性を有する抵抗体)を空気流の
中に置くと、冷却により熱線抵抗が変化する。この熱線
抵抗の変化は、空気流速ひいては空気流量に応じたもの
となるため、この原理を利用して空気流量の測定が可能
となる。
【0011】そして、第1の発明によれば、メインパス
よりバイパスに流入する空気は、バイパス通過後にバイ
パス下流に配置した空気受入部の空気流通孔及び空気受
入部・バイパス出口の周囲間に設けたエアギャップを介
してメインパスに合流する。
【0012】このような空気通路構造によれば、空気流
量計の出力特性をメインパス径とバイパス径との比の他
に、前記エアギャップ,空気受入部の空気流通孔等を任
意に設定することにより調整でき、調整要素を増やすこ
とで、これらの調整要素の協働により出力特性(空気流
量−電流値)を精度良くリニアになるように微調整が可
能となる。
【0013】第2の発明の作用…空気流路に流れる空気
はガイド筒により整流された後に、その一部の空気がベ
ンチュリ管に入り、このベンチュリ管でさらに整流され
及び流速を増して通過する。このような構成によれば、
空気流量検出部(発熱抵抗体の設置してある個所)にお
ける空気流れの整流効果を高め、しかも、ベンチュリ作
用により低流量であっても高精度,高応答性の空気流量
測定を可能にすると共に、空気通路構造による出力特性
調整要素としては、全体の空気流路の管路の径、ベンチ
ュリ管の径のほかにガイド筒の径が加わり、その結果出
力調整要素を増えることで、これらの調整要素の協働に
より出力特性のより極め細かな調整が可能となること
で、流量測定精度を高めることができる。
【0014】第3の発明の作用…空気流路のメインパス
に流れる空気は、ガイド筒により整流された後に、その
一部の空気がベンチュリ管に入り、このベンチュリ管で
さらに整流され及び流速を増し、ベンチュリ管を通過後
に、ベンチュリ管下流に配置した空気受入部の空気流通
孔及び空気受入部・ベンチュリ管出口の周囲間に設けた
エアギャップを介してメインパスに合流する。
【0015】このような空気通路構造によれば、第2の
発明同様に、ガイド筒とベンチュリ管とによる整流とベ
ンチュリ作用により高精度,高応答性の空気流量測定を
可能にすると共に、空気流量計の出力特性をメインパス
径,ベンチュリ管の径、ガイド筒の径、前記エアギャッ
プ、空気受入部の空気流通孔等を任意に設定することに
より調整でき、調整要素を増やすことで、これらの調整
要素の協働により出力特性(空気流量−電流値)のより
一層の微調整が可能となる。
【0016】
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施例に係る空気流量
計を示し、(イ)はその断面図で同図(ロ)のB−B′
線断面図、(ロ)は(イ)のA−A′線断面図である。
本実施例の空気流量計は一例としてエンジンの吸気流量
を測定するためのものを例示した。
【0019】図1において、1は空気流量計の本体とな
るボディ(流量計ボディ)で、ダイキャスト又はプラス
チック等を加工して成形され、ボディ1内の空気流路の
メインパス2となる管路の中央に空気の流れを案内する
ガイド筒4をサポート5を介して設け、このガイド筒4
の中に流量測定管路となるベンチュリ管3がサポート6
を介して設けてある。このベンチュリ管3は径のほかに
長さもガイド筒4より小さくし、ガイド筒4の上流側先
端がベンチュリ管3より上流側に出る配置構造としてあ
る。
【0020】ベンチュリ管3はメインパス2のバイパス
となるもので、ベンチュリ管3の中に空気流量測定用の
検出部7が設けてある。この検出部7については後述す
る。
【0021】ベンチュリ管3の下流には、ベンチュリ管
3側から流れてきた空気を受入れる空気受入部8がベン
チュリ管出口3Aに接近した位置に対向配置してある。
この空気受入部8は、カップ状の形状を呈して、開口部
8Aがベンチュリ管出口3Aに対面し、また開口部側縁
8Bが曲面形状を呈して内側に曲がり、この開口部側縁
8Bとガイド筒4の下流側端部4Aとの間(換言すれば
バイパス出口3Aの周囲と空気受入部8との間)にエア
ギャップ11を確保している。ガイド筒4の下流側端部
4Aは断面が鳶口形状を呈し、この下流側端部4Aの内
端面が曲線となって空気受入部8側の開口部側縁8Bに
オーバーハングして、エアギャップ11の通路が流線を
描いてエアギャップ出口がメインパス2に面している。
エアギャップ11は、空気受入部8を支えているサポー
ト19と空気受入部サポート調整部17とによって、空
気受入部芯出し部18を規準にして調整可能とし、適正
なギャップが設定されている。
【0022】また、空気受入部8の開口部8Aには、ベ
ンチュリ管3を通過する空気を整流する整流部材9及び
9Aが設けてあり、空気受入部8の側面にはメインパス
2に通じる空気流通孔10が複数個配設してある。16
は検出部7からの信号を図示しない制御ユニットに出力
させる端子である。
【0023】ここで、空気流量の検出部7について説明
する。空気流量検出部7は、例えば基板上に半導体チッ
プを搭載し、この半導体チップそのものに空気流量検出
の発熱抵抗体及び温度補償抵抗体を形成するもので、こ
の半導体チップの一例を図2の(イ)に平面図として示
す。
【0024】図2の(イ)に示す半導体チップ20上
は、半導体プロセス(例えば拡散)により空気流量検出
用の発熱抵抗体21及び温度補償抵抗体22を形成した
もので、23は導体の配線パターン、T1〜T4は端子
である。発熱抵抗体21及び温度補償抵抗体22は温度
依存抵抗特性を有する感温抵抗体により構成される。
【0025】この発熱抵抗体21及び温度補償抵抗体2
2が図2(ロ)の空気流量計回路15に組み込まれる。
【0026】空気流量計回路15は、ブリッジ回路の要
素となる発熱抵抗体21、温度補償抵抗体22、差動増
幅器24,25、トランジスタ26等からなる駆動部A
により空気流速によって奪われる熱量を電流値(ここで
は、発熱抵抗体4で奪われる熱量が空気流速の変化によ
り変化しても、発熱抵抗体の温度が空気温度と一定差を
保つように発熱抵抗体4に流れる電流値を制御する)に
換算してアナログ信号(電圧)として取り出し、これを
差動増幅器27等よりなる増幅部Bで増幅し、差動増幅
器28,29、コンデンサ30等よりなるV−F変換部
Cにて周波数変換し、制御ユニット(図示せず)に出力
する。Dは差動増幅器31,ツェナダイオード32等か
ら成る定電圧回路部である。
【0027】なお、上記実施例では、発熱抵抗体21を
上流側に、温度補償抵抗体22を下流側に配置している
が、この位置関係を反対にしたり、また、発熱抵抗体2
1と温度補償抵抗体22のチップを別々にして温度補償
抵抗体22に対する発熱抵抗体21の熱の影響を無くす
ようにしてもよい。
【0028】図3は空気流量計の別の回路例を示すもの
である。
【0029】図3の回路は、図2(ロ)同様に駆動部
A、増幅部B、V−F変換部C、定電圧回路部Dを有
し、異なる点は、駆動部Aにおいて、ブリッジ回路を2
組設けて、各ブリッジ回路にそれぞれ発熱抵抗体21,
温度補償抵抗体22及び発熱抵抗体21′,温度補償抵
抗体22′を配設したものである。そして、一方の組の
発熱抵抗体21,温度補償抵抗体22と他方の組の発熱
抵抗体21′,温度補償抵抗体22′とを組同士で上
流,下流の位置関係に配置して空気通路(ベンチュリ
管)に設けたものである。このような回路構成では、上
流側の発熱抵抗体21に流れる電流値と下流側の発熱抵
抗体21′に流れる電流値の差を差動増幅器31で求め
て、両電流値の大小を比較することで、吸気脈動を伴う
空気流の順流,逆流の方向を判別できる機能を備えてい
る。なお、空気流量値は一方の発熱抵抗体21に流れる
電流値より増幅部B,V−F変換部Cを介して求めてい
る。
【0030】ここで、図1に戻り、その空気通路におけ
る吸入空気の流れについて説明する。
【0031】メインパス2を通る吸入空気は、ガイド筒
4により整流された後に、その一部の空気がベンチュリ
管3に入り、このベンチュリ管3でさらに整流され及び
流速を増し、ベンチュリ管3を通過後に、ベンチュリ管
下流に配置した空気受入部8の空気流通孔10及び空気
受入部8・ベンチュリ管出口3Aの周囲間に設けたエア
ギャップ11を介してメインパス2に合流する。
【0032】この場合、低流量時には、主に空気受入部
8の開口部8Aで整流部材9及び9Aにより空気流が整
流された後、空気受入部8,空気流通孔10を介して空
気がメインパス2に合流し、高流量時には、流量が増す
ために空気受入部8の他に主にエアギャップ11を通っ
てメインパス2に合流する。このエアギャップ11を通
る空気はメインパス2の動圧に打ち勝って出るために、
ガイド筒4を下流側端部を鳶口形状にオーバーハングさ
せて高流量に対応できるようにしてある。
【0033】このような空気通路構造によれば、ガイド
筒4とベンチュリ管3とによる整流とベンチュリ作用に
より流量検出部7付近での空気の偏流,渦流の発生を防
止して安定した応答性の高い空気流量検出を保証する。
【0034】しかも、空気流量計の出力特性をメインパ
ス2の径,ベンチュリ管3の径及びガイド筒4の径の比
(換言すればガイド筒4外径面とボディ1内径面との間
の通路径、ガイド筒4内径面とベンチュリ管3外径面と
の間の通路径)、エアギャップ11のギャップサイズ、
空気受入部8の空気流通孔8Aの孔径等を任意に設定す
ることにより調整でき、このように調整要素を増やすこ
とで、図4に示すように出力特性(空気流量−電流値,
Q−V曲線)を精度良くリニアになるように微調整が可
能となる。すなわち、図4に示すように、低流量(Qmi
n)では空気流通孔10からの排出にて流速Vが上が
り、高流量(Qmax)ではエアギャップ11からの排出
により、スムーズな曲線を描いており、エンジンに対し
理想的なQ−V曲線が得られる。
【0035】このようにして、適正な空気流量を検出し
て、これに対応した最適燃料量がエンジンに供給され
る。
【0036】また、本実施例によれば、半導体チップを
用いて発熱抵抗体21,温度補償抵抗体22を形成する
ため、Pt巻線等で発熱抵抗体等を構成する方式に比べ
て抵抗体の断線のおそれをなくすことができ、しかも、
この半導体チップを空気流に対して平行或いは斜めに傾
けて配置することで、空気流中のダスト付着を防止し
て、特性劣化が生じるのを防止できる。
【0037】図5に本発明の第2実施例を示し、第1実
施例と同一或いは共通する要素には同一符号を付けてあ
る。
【0038】本実施例と図1の第1実施例の異なる点
は、ボディ1の入口1Aが第1実施例のものより拡径の
ストレート形状として、この拡がり分だけ余裕を持たせ
てこの位置までガイド筒4の上流側端部を延設したもの
である。
【0039】本実施例によれば、ストレート形状のボデ
ィ1入口付近にまでガイド筒4が延びることで、このガ
イド筒4を介してベンチュリ管3により空気を導入し易
くし、このガイド筒4が長くなった分だけ整流効果を高
める利点がある。
【0040】図6は本発明の第3実施例で、第1実施例
と異なる点は、検出部に半導体チップの発熱抵抗体及び
温度補償抵抗体に代えて、Ptの巻線抵抗体より成る発熱
抵抗体21−1及び温度補償抵抗体22−1を用いたこ
とにある。
【0041】図7は上記実施例に用いる流量検出部(空
気流量検出素子)の別の実施例を示す断面図である。
【0042】流量検出部7′は、チップキャリヤー40
をサポートとして、この上面に例えば図2に示すような
半導体チップ(発熱抵抗体21及び温度補償抵抗体22
を形成したもの)20がガラス台41を介して配置して
ある。この半導体チップ20に対するガラス台41の接
合は、陽極接合等により行われる。
【0043】また、チップキャリヤー40の下面には、
図2の(ロ)或いは図3に示す空気流量計回路15(但
し、発熱抵抗体21及び温度補償抵抗体22は除く)を
有する半導体チップ42が配置され、これらの半導体チ
ップ20,42がカバー43,4にて保護されてい
る。カバー43・半導体チップ20間には空気が通過す
るようにしてある。
【0044】本実施例によれば、発熱抵抗体及び温度補
償抵抗体、これらの抵抗体を駆動する回路(空気流量計
回路)を全て半導体チップ化して一つのサポートに配置
することで、被測定管路に空気流量測定に要する部品を
一括して取り付けることができ、また、空気流量計回路
15を形成した半導体チップ42までサポートを介して
被測定管路に設置することで、回路が空気流で冷却され
熱的劣化を防止できる。
【0045】なお、図7の空気流量検出素子7′は前記
第1実施例〜第3実施例以外の空気流量計にも適用可能
であり、例えば図8に示すようにメインパス2の側壁に
設けたバイパス3′に設置してもよい。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば、空気流量計の通路
構造に出力特性の調整要素を増やすことで、出力特性の
微調整を可能にして所望の出力特性を得て、空気流量測
定精度を高めることができる。
【0047】第2の発明によれば、空気流路にガイド筒
とベンチュリ管を設けることで、低流量域でも高精度,
高応答性の出力特性を得、しかも出力特性の調整精度を
高めることができる。
【0048】第3の発明によれば、第2の発明同様に低
流量域でも高精度,高応答性の出力特性を得、しかも空
気通路における出力特性調整要素をより一層増やすこと
で、出力特性の調整精度を更に高めることができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は本発明の第1実施例に係る空気流量計
の断面図で(ロ)のB−B′線を断面したもの、(ロ)
は同図(イ)のA−A′線断面図
【図2】(イ)は上記実施例に用いる空気流量検出部の
センサチップを示す平面図、(ロ)は上記実施例の空気
流量計の回路図
【図3】上記実施例に用いる空気流量計の別の回路例を
示す図
【図4】上記実施例の空気流量特性を示す図
【図5】本発明の第2実施例に係る空気流量計の断面図
【図6】本発明の第3実施例に係る空気流量計の断面図
【図7】上記各空気流量計に用いる空気流量検出部(空
気流量検出素子)の別の例を示す断面図
【図8】(イ)は図7の空気流量検出素子を上記実施例
とは別の空気流量計に適用した状態を示す平面図、
(ロ)はその断面図
【符号の説明】
1…流量計ボディ、2…メインパス(空気流路)、3…
ベンチュリ管(バイパス)、3A…ベンチュリ管出口、
4…ガイド筒、7,7′…流量検出部(流量検出素
子)、8…空気受入部、9,9A…整流部材、10…空
気流通孔、11…エアギャップ、15…空気流量計回
路、20,42…半導体チップ、21…空気流量測定用
の発熱抵抗体、22…温度補償抵抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流路となるメインパスの中央にバイ
    パスを設け、このバイパス内に空気流量測定用の発熱抵
    抗体を配置して成る空気流量計において、 前記バイパスの下流に該バイパス側から流れてきた空気
    を受入れる空気受入部をバイパス出口に対向して配置
    し、この空気受入部に前記メインパスに通じる空気流通
    孔を設けると共に、前記バイパス出口の周囲と前記空気
    受入部との間に前記メインパスに通じるエアギャップを
    設けて成ることを特徴とする空気流量計。
  2. 【請求項2】 記バイパスはベンチュリ管である請求
    項1記載の空気流量計。
  3. 【請求項3】 空気流路となる管路の中央に空気の流れ
    を案内するガイド筒を設け、このガイド筒の中に流量測
    定用の発熱抵抗体を備えたベンチュリ管を設置して成る
    ことを特徴とする空気流量計。
  4. 【請求項4】 空気流路のメインパスとなる管路の中央
    に空気の流れを案内するガイド筒を設け、このガイド筒
    の中に流量測定用の発熱抵抗体を備えたベンチュリ管を
    設け、且つ前記ベンチュリ管の下流に該ベンチュリ管側
    から流れてきた空気を受入れる空気受入部をベンチュリ
    管出口に対向して配置し、この空気受入部に前記メイン
    パスに通じる空気流通孔を設けると共に、前記ガイド筒
    の下流側端部と前記空気受入部の開口側縁との間に前記
    メインパスに通じるエアギャップを設けて成ることを特
    徴とする空気流量計。
  5. 【請求項5】 記エアギャップはギャップ間隔が調整
    自在に設定してある請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項記載の空気流量計。
  6. 【請求項6】 記空気受入部の開口部には流入する空
    気を整流するための整流部材が設けてある請求項1、請
    求項3〜請求項5のいずれか1項記載の空気流量計。
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