JP2859127B2 - 断熱耐火パネル - Google Patents

断熱耐火パネル

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JP2859127B2
JP2859127B2 JP6063612A JP6361294A JP2859127B2 JP 2859127 B2 JP2859127 B2 JP 2859127B2 JP 6063612 A JP6063612 A JP 6063612A JP 6361294 A JP6361294 A JP 6361294A JP 2859127 B2 JP2859127 B2 JP 2859127B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱耐火芯材の表裏に
金属外皮を被覆した断熱耐火パネルに関し、詳しくは、
表裏の金属外皮間において熱伝導を阻止しながら、金属
外皮の剥離を回避しようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表裏面に金属外皮2,21備えた
断熱パネルAaにおいては、図6に示すように、金属外
皮2,21の端部間に隙間Dを形成して熱伝導を回避す
るものである。そして、このように、金属外皮2,21
の端部間に隙間Dを形成するのに、金属外皮2,21の
各々の端部に予め折り曲げ片2a,21aを折り曲げて
おき、そして、金属外皮2,21間に樹脂芯材1aを発
泡成形させてこれら金属外皮2,21を樹脂芯材1aの
表裏に取着するようにし、金属外皮2,21の剥離を強
固に防止して、耐火断熱パネルAaを得るものである。
【0003】ところが、このような樹脂芯材1aを採用
するものにおいては、折り曲げ片2a,21aを樹脂芯
材1aに埋入させることにより、表裏の金属外皮2,2
1の剥離を防止しえるが、耐火性が乏しく樹脂芯材1a
が高熱で容易に溶融し、断熱パネルAaが破壊されるも
のである。そこで、図7に示すように、断熱耐火パネル
Abとして、ロックウール材などの無機質材を芯材とす
る断熱耐火芯材1の表裏に金属外皮2,21を被覆する
ものが提案されている。ところが、このような断熱耐火
芯材1の内部には金属外皮2,21の端部を折り曲げて
埋入させることが困難となるものである。それでいて、
断熱耐火パネルAbの側端面においては、金属外皮2,
21の端部間に隙間Dを形成して、表裏の金属外皮2,
21間における熱伝導を阻止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、表裏の金属外皮2,21の側端間に隙間Dを形成す
るが故に、金属外皮2,21は断熱耐火芯材1から火災
時のような加熱にて容易に剥離されるという問題があっ
た。そして、通常時においても問題があるものである。
即ち、断熱耐火芯材1の表裏を金属外皮2,21にて覆
った断熱耐火パネルAbにおいては、その施工後におい
て、直射日光の照射を受けて相当に加熱されて昇温さ
れ、このような昇温における熱膨張にて表面の金属外皮
2が特に熱膨張して上方に持ち上げられようとし、ま
た、台風時などに強風を受けてその負圧にて表面の金属
外皮2が持ち上げられ、このような表面の金属外皮2が
持ち上げられるとともにこれに充分に一体化されている
断熱耐火芯材1も持ち上げられ、このような断熱耐火芯
材1の浮上において、壁下地に密接している裏面の金属
外皮21が残されて断熱耐火芯材1から剥離することが
あるのである。更に、このような断熱耐火パネルAbの
取扱いにおいて、表裏の金属外皮2,21は断熱耐火芯
材1に接着剤にて接着されているが、断熱耐火パネルA
bは長尺でもあり、人手で持ち運んでいる時に、断熱耐
火芯材1の剛性が低いこと、また、接着不良も関係し
て、金属外皮2,21が断熱耐火芯材1から剥がれてい
るような感じを受け、商品価値を低下させることにもな
っていた。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、金属外皮の端部
間に隙間を形成して、表裏の金属外皮間における熱伝導
を阻止しながら、金属外皮が断熱耐火芯材から剥離する
のを阻止することができる断熱耐火パネルを提供しよう
とするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、無
機質性の断熱耐火芯材1の表裏に金属外皮2,21を被
覆した断熱耐火パネルであって、断熱耐火パネルAの側
端面において、表裏の金属外皮2,21の端部間に熱伝
導を断つための隙間Dが形成され、断熱耐火芯材1の側
端面に凹溝5が形成され、凹溝5に少なくとも一面側の
金属外皮21に形成された突条部6が挿入されて成るこ
とを特徴とするものである。
【0007】請求項2においては、断熱耐火パネルの一
側端面に嵌合凹部3が形成され、他側端部に嵌合凹部3
に嵌合する嵌合凸部4が形成され、嵌合凸部4及び嵌合
凹部3における断熱耐火芯材1の各々に凹溝5が形成さ
れて成ることを特徴とするものである。請求項3におい
ては、表面の金属外皮2が断熱耐火芯材1の側端部に凹
凸嵌合して断熱耐火芯材1に一体化され、裏面の金属外
皮21に突条部6が形成されて成ることを特徴とするも
のである。
【0008】請求項4においては、凹溝5が形成された
断熱耐火芯材1の側端部分は、保形された無機質材7に
て形成されていることを特徴とするものである。請求項
5においては、断熱耐火芯材1の中央部分は、無機質繊
維材8にて形成されて成ることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1においては、表裏の金属外皮2,21
間の隙間Dにおいて、表裏の金属外皮2,21間におけ
る熱伝導を断つ。断熱耐火パネルAの側端面において、
断熱耐火芯材1に形成された凹溝5に、少なくとも一面
側の金属外皮21の突条部6が挿入して、金属外皮21
の剥離を確実に阻止する。このように、断熱耐火芯材1
と金属外皮21との取着強度を高めて、断熱耐火パネル
Aを持ち運ぶ場合などに、断熱耐火芯材1と金属外皮2
1との接着不良による剥離を感じるようなことがなく、
不良品であるような感じを抱くことがなく、断熱耐火パ
ネルAの商品価値を高める。
【0010】請求項2においては、断熱耐火パネルA,
A同士を、嵌合凸部4と嵌合凹部3との凹凸嵌合にて接
続がおこなえ、接続箇所における耐火性を良好に維持す
る。嵌合凸部4及び嵌合凹部3における断熱耐火芯材1
に凹溝5が形成されていて、凹凸嵌合される突合わせ箇
所における凹溝5,5において突条部6が挿入して、金
属外皮21の剥離を確実に阻止する。
【0011】請求項3においては、表面の金属外皮2は
断熱耐火芯材1に凹凸嵌合して一体化されている。裏面
の金属外皮21の突条部6が断熱耐火芯材1の凹溝5に
挿入されて裏面の金属外皮21が断熱耐火芯材1に強固
に保持される。火災時の加熱においても表裏の金属外皮
2,21は剥離しない。そして、施工後に直射日光の照
射を受けて相当に加熱されて昇温され、このような昇温
における熱膨張にて表面の金属外皮2が特に熱膨張して
上方に持ち上げられようとし、また、台風時などに強風
を受けてその負圧にて表面の金属外皮2が持ち上げら
れ、このような表面の金属外皮2が持ち上げとともにこ
れに充分に一体化されている断熱耐火芯材1も持ち上げ
られ、このような断熱耐火芯材1の浮上において、裏面
の金属外皮21が断熱耐火芯材1から剥離されようとし
ても、裏面の金属外皮21はその突条部6において断熱
耐火芯材1の凹溝5に挿入されて保持され、壁下地に密
接されている裏面の金属外皮21が残されて断熱耐火芯
材1から剥離されるのを抑制する。
【0012】請求項4においては、無機質材7における
凹溝5において、金属外皮21を保持し、金属外皮21
の剥離を強固に阻止する。請求項5においては、断熱耐
火芯材1の中間部分においては、無機質繊維材8が配設
されて、この中間部分においては、耐火仕様であればよ
く、中間部分も無機質材7にしなくてもよく、コスト及
び軽量化の点において有利になる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。断熱耐火パネルAは、無機質性の断熱耐火芯材1の
表裏に金属外皮2,21を被覆して構成するものであ
る。金属外皮2,21としては、亜鉛めっき鋼板、アル
ミニウム板、アルミニウ亜鉛合金めっき鋼板、ステンレ
ス鋼板、チタン鋼板、あるいはこれら金属板に一般の塗
料で着色したものとか、塩化ビニル樹脂、アクリルフィ
ルム、フッ素樹脂などを被覆したものが採用される。そ
して、無機質材の断熱耐火芯材1としては、その両端部
分が、押出成形などにて保形された珪酸カルシウムのよ
うな無機質材7にて形成され、その中間部分がロックウ
ールやセラミックファイバーのような無機質繊維材8に
て構成される。無機質材7は、硬質であるのが好ましい
ものである。このような断熱耐火芯材1がエポキシ系樹
脂接着剤、ウレタン系樹脂接着剤あるいは無機質接着剤
により金属外皮2,21間に介装されて接着されて断熱
耐火パネルAが構成される。
【0014】断熱耐火パネルAの一側端には嵌合凹部3
が形成され、他側端には嵌合凸部4が形成されていて、
嵌合凹部3に嵌合凸部4を凹凸嵌合させることで、断熱
耐火パネルA,Aを接続することができるようにしてあ
る。このような凹凸嵌合箇所にはクッション材9を介装
してある。そして、嵌合凸部4側の端面の表部には覆い
片10が延出され、嵌合凹部3側の端面の表部には入込
み部11が形成され、覆い片10を入込み部11に入込
むことで、嵌合凹部3側において打込まれたセルフドリ
リングビスのような接続具12を覆って隠すことができ
るようにしてある。そして、覆い片10及び入込み部1
1においては、無機質材7の凸所22に外嵌されてい
て、表面の金属外皮2は無機質材7を介して断熱耐火芯
材1に凹凸嵌合して一体化されている。ところで、この
ような断熱耐火パネルAの端部における表部の構成は種
々設計変更可能である。
【0015】断熱耐火パネルAの側端面において、表裏
の金属外皮2,21の端部間に熱伝導を断つための隙間
Dが形成されている。そして、断熱耐火芯材1の両側端
部には、予め成形されて保形された無機質材7におい
て、嵌合凹部3及び嵌合凸部4において凹溝5が略全長
に形成されている。そして、表裏の金属外皮2,21の
うち裏面の金属外皮21の側端面に突条部6,6が形成
されている。しかして、金属外皮21の突条部6を凹溝
5に挿入してある。このように、裏面側の金属外皮21
は、その突条部6が無機質材7の凹溝5に挿入されるこ
とで、金属外皮21が剥離するのを阻止している。しか
して、表裏の金属外皮2,21間の隙間Dにおいて、表
裏の金属外皮2,21間における熱伝導を断ちながら、
断熱耐火パネルAの側端面において、断熱耐火芯材1に
形成された凹溝5に、裏面の金属外皮21の突条部6が
挿入して、金属外皮2の剥離を確実に阻止するのであ
る。更には、断熱耐火芯材1と金属外皮21との取着強
度を高めて、断熱耐火パネルAを持ち運ぶ場合などに、
断熱耐火芯材1と金属外皮21との剥離を感じるような
ことがなく、断熱耐火パネルAの商品価値を高めてい
る。しかも、裏面の金属外皮21の突条部6が硬質の珪
酸カルシウム製の無機質材7の嵌合凹部3及び嵌合凸部
4の凹溝5に挿入されていて、裏面の金属外皮21が強
固に保持される。しかして、施工後に直射日光の照射を
受けて相当に加熱されて昇温され、このような昇温にお
ける熱膨張にて表面の金属外皮2が特に熱膨張して上方
に持ち上げられようとし、また、台風時などに強風を受
けてその負圧にて表面の金属外皮2が持ち上げられ、こ
のような表面の金属外皮2が持ち上げとともにこれに充
分に一体化されている断熱耐火芯材1、即ち、硬質の無
機質材7も持ち上げられ、このような断熱耐火芯材1の
浮上において、壁下地に密着している裏面の金属外皮2
1が残されて無機質材7から剥離されようとしても、裏
面の金属外皮21はその突条部6において無機質材7の
凹溝5に挿入されて保持され、壁下地に密着されている
裏面の金属外皮21が残されて断熱耐火芯材1から剥離
されるのを抑制するのである。
【0016】そして、図2に示すように、断熱耐火パネ
ルA,A同士を、嵌合凸部4と嵌合凹部3との凹凸嵌合
にて接続がおこなわれ、接続箇所における耐火性を良好
に維持することができながら、凹凸嵌合される箇所に突
合わせ箇所における凹溝5,5において金属外皮21が
挿入して、金属外皮21の剥離を一層確実に阻止するの
である。
【0017】この場合、断熱耐火パネルA,Aは硬質の
珪酸カルシウム製の無機質材7にて形成された嵌合凹部
3と嵌合凸部4との凹凸嵌合にて接続がなされ、かつ、
嵌合凸部4及び嵌合凹部3に凹溝5が形成され、その凹
溝5に裏面の金属外皮21の突条部6が挿入されてい
て、施工後において、隣接する一方の断熱耐火パネルA
が加熱膨張や強風に起因する負圧にて浮上力を受けて浮
上しようとするが、隣接の断熱耐火パネルAにおいてそ
の浮上を抑制するものである。
【0018】ところで、断熱耐火パネルAは、壁下地に
て受けられていて、裏面の金属外皮21が裏面側に移動
することがなく、断熱耐火芯材1から剥離されることは
ないものである。更に、断熱耐火芯材1の中央部分は、
無機質繊維材8にて形成されていて、断熱耐火芯材1の
中間部分においては、耐火仕様があればよく、中間部分
も無機質材7にしなくてもよく、コスト及び軽量化の点
において有利になるのである。即ち、珪酸カルシウム性
の無機質材7は、図2に示すように、嵌合凸部4の突出
方向における幅が中央部の無機質繊維材8に比べて狭
く、高さも低くて、断熱耐火芯材1を備えた断熱耐火パ
ネルAを軽量化しながら端部における強度を高めてい
る。
【0019】そして、珪酸カルシウム製の無機質材7に
樹脂を含浸させてその比重を高めるとともに珪酸カルシ
ウム製の無機質材7に割れや欠けが生じるのを回避する
ようにしてもよいものである。そして、樹脂を含浸させ
るのは、全体的におこなってもセルフドリリングビスの
ような接続具12を打ち込む箇所などの部分をおこなっ
てもよいものである。
【0020】このような珪酸カルシウム性の無機質材7
は、図2に示すように、嵌合凸部4の突出方向における
幅が中央部の無機質繊維材8に比べて狭く、高さも低く
て、断熱耐火芯材1を備えた断熱耐火パネルAを軽量化
しながら端部における強度を高めている。ところで、無
機質材7において、その嵌合凹部3側の裏面部21aの
金属外皮21の内部及び、嵌合凸部4側の表面部4aの
金属外皮2の内部は、各々中空部13が形成されてい
る。このように、中空部13が形成されることで、充填
される無機質材7の形状を簡素化できてよい。更に、中
空部13を形成することで、この中空部13において金
属外皮2,21におけるスプリング性を高めることがで
き、裏面側の金属外皮21において、その突条部6が凹
溝5から離脱するのを防止し、また、表面の金属外皮2
においては、その中空の覆い片10において充分なスプ
リング性を高めることができ、接続具12の緩みによる
浮き上がりを阻止することができてよい。更に、珪酸カ
ルシウム製の無機質材7の側端面においては、接着剤が
使用されることがなく、中空部13のスプリング性にて
無機質材7への弾性的な保持がおこなえ、この場合、凹
溝5に突条部6が挿入されて、一層、金属外皮2,21
の剥離を抑制するのである。
【0021】図3は断熱耐火パネルAの生産ラインの概
略図を示していて、供給装置15から供給される金属外
皮2を第1成形機14にて成形し、供給装置16から供
給される金属外皮21を第2成形機17にて成形し、こ
れらの成形機14,17の下流側における接着剤塗布部
18,18において金属外皮2,21に接着剤が塗布さ
れ、そして、予め成形されていて、珪酸カルシウムのよ
うな無機質材7がラインに挿入され、また、予め形が整
えられたロックウールのような無機質繊維材8がライン
に挿入され、上下に成形コンベヤを備えたダブルコンベ
ヤ装置19において、断熱耐火芯材1の上下から金属外
皮2,21が外嵌するように成形されて装着され、そし
て、切断部20において、所定の長さに切断され、断熱
耐火パネルAを連続生産することできるようにしたもの
である。そして、このような生産ラインの構成は種々設
計変更可能である。
【0022】図4及び図5は他の実施例を示していて、
上記実施例における中空部13にロックウールのフェル
トのような無機質充填材22を充填したものであり、断
熱耐火パネルAの取扱いにおいて、中空部13における
金属外皮2,21部分を変形させるようなことがなくて
よい。尚、実施例においては、裏面側の金属外皮21を
その突条部6と凹溝5との凹凸嵌合にて保持するように
したが、表面側の金属外皮2においても同様な構成にて
保持するようにしてもよいものである。
【0023】また、無機質材7の製作は、押出成形であ
っても大きい成形品から切削加工にて製作してもよいも
のである。また、無機質材7に凹溝5を形成するのに、
成形時に形成してもよいが、切削加工にて形成してもよ
いものである。
【0024】
【発明の効果】請求項1においては、無機質性の断熱耐
火芯材の表裏に金属外皮を被覆した断熱耐火パネルであ
って、断熱耐火パネルの側端面において、表裏の金属外
皮の端部間に熱伝導を断つための隙間が形成され、断熱
耐火芯材の側端面に凹溝が形成され、凹溝に少なくとも
一面側の金属外皮に形成された突条部が挿入されている
から、表裏の金属外皮間の隙間において、表裏の金属外
皮間における熱伝導を断つことができながら、断熱耐火
パネルの側端面において、断熱耐火芯材に形成された凹
溝に、少なくとも一面側の金属外皮の突条部が挿入し
て、金属外皮の剥離を確実に阻止することができるとい
う利点がある。更に、金属外皮の突条部が断熱耐火芯材
の凹溝に挿入されて保持されているから、断熱耐火芯材
と金属外皮との取着強度を高めることができ、断熱耐火
パネルを持ち運ぶ場合などに、断熱耐火芯材と金属外皮
との剥離を感じるようなことがなく、不良品であるよう
な感じを抱くことがなく、断熱耐火パネルの商品価値を
高めることできるという利点がある。
【0025】請求項2においては、断熱耐火パネルの一
側端面に嵌合凹部が形成され、他側端部に嵌合凹部に嵌
合する嵌合凸部が形成され、嵌合凸部及び嵌合凹部にお
ける断熱耐火芯材に凹溝が形成されているから、断熱耐
火パネル同士を、嵌合凸部と嵌合凹部との凹凸嵌合にて
接続がおこなえ、接続箇所における耐火性を良好に維持
することができながら、嵌合凸部及び嵌合凹部における
断熱耐火芯材に凹溝が形成されていて、凹凸嵌合される
突合わせ箇所における凹溝において金属外皮が挿入し
て、金属外皮の剥離を確実に阻止することができるとい
う利点がある。
【0026】請求項3においては、表面の金属外皮が断
熱耐火芯材の側端部に凹凸嵌合して断熱耐火芯材に一体
化され、裏面の金属外皮に突条部が形成されているか
ら、表面の金属外皮は断熱耐火芯材に凹凸嵌合して一体
化され、裏面の金属外皮の突条部が断熱耐火芯材の凹溝
に挿入されて裏面の金属外皮が断熱耐火芯材に強固に保
持させることができ、火災時の加熱においても表裏の金
属外皮は剥離することを防止することができ、そして、
施工後に直射日光の照射を受けて相当に加熱されて昇温
され、このような昇温における熱膨張にて表面の金属外
皮が特に熱膨張して上方に持ち上げられようとし、ま
た、台風時などに強風を受けてその負圧にて表面の金属
外皮が持ち上げられ、このような表面の金属外皮が持ち
上げとともにこれに充分に一体化されている断熱耐火芯
材も持ち上げられ、このような断熱耐火芯材の浮上にお
いて、裏面の金属外皮が断熱耐火芯材から剥離されよう
としても、裏面の金属外皮はその突条部において断熱耐
火芯材の凹溝に挿入されて保持され、壁下地に密接され
ている裏面の金属外皮が残されて断熱耐火芯材から剥離
されるのを抑制することができるという利点がある。
【0027】請求項4においては、凹溝が形成された断
熱耐火芯材の側端部分は、保形された無機質材にて形成
されているから、無機質材における凹溝において、金属
外皮を保持し、金属外皮の剥離を強固に阻止することが
できるという利点がある。請求項5においては、断熱耐
火芯材の中央部分は、無機質繊維材にて形成されている
から、断熱耐火芯材の中間部分においては、耐火仕様で
あればよく、中間部分も無機質材にしなくてもよく、コ
スト及び軽量化の点において有利になるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同上の接続状態の断面図である。
【図3】同上の生産ラインを示し説明図である。
【図4】同上の他の実施例を示す嵌合凸部側の断面図で
ある。
【図5】同上の他の実施例を示す嵌合凹部側の断面図で
ある。
【図6】従来例の断面図である。
【図7】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 断熱耐火芯材 2 金属外皮 21 金属外皮 3 嵌合凹部 4 嵌合凸部 5 凹溝 6 突条部 7 無機質材 8 無機質繊維材 D 隙間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 59/02 B32B 7/02 105 B32B 9/00 B32B 15/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質性の断熱耐火芯材の表裏に金属外
    皮を被覆した断熱耐火パネルであって、断熱耐火パネル
    の側端面において、表裏の金属外皮の端部間に熱伝導を
    断つための隙間が形成され、断熱耐火芯材の側端面に凹
    溝が形成され、凹溝に少なくとも一面側の金属外皮に形
    成された突条部が挿入されて成ることを特徴とする断熱
    耐火パネル。
  2. 【請求項2】 断熱耐火パネルの一側端面に嵌合凹部が
    形成され、他側端部に嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が形
    成され、嵌合凸部及び嵌合凹部における断熱耐火芯材の
    各々に凹溝が形成されて成ることを特徴とする請求項1
    記載の断熱耐火パネル。
  3. 【請求項3】 表面の金属外皮が断熱耐火芯材の側端部
    に凹凸嵌合して断熱耐火芯材に一体化され、裏面の金属
    外皮に突条部が形成されて成ることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の断熱耐火パネル。
  4. 【請求項4】 凹溝が形成された断熱耐火芯材の側端部
    分は、保形された無機質材にて形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の断熱
    耐火パネル。
  5. 【請求項5】 断熱耐火芯材の中央部分は、無機質繊維
    材にて形成されて成ることを特徴とする請求項4記載の
    断熱耐火パネル。
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