JP2858281B2 - 第3級オレフィンの製造法 - Google Patents
第3級オレフィンの製造法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
法に関する。 【0002】 【従来の技術】アルキル第3級アルキルエーテルを酸触
媒の存在下で分解すると、主として相当する第3級オレ
フィンを生じることは特開昭55−2695号、同57
−134421号、同59−10528号、同59−1
57037号及び特開平2−53739号各公報等数多
く報告されている。 【0003】例えば、メチル第3級ブチルエーテル(以
下MTBEという) は分解すると主生成物としての第3
級オレフィンであるイソブチレン及びアルキルアルコー
ルであるメタノールを生じるが、また、副生成物とし
て、イソブチレンの二量体、三量体やジメチルエーテル
等を生じる場合が多い。得られたイソブチレンを工業原
料として使用する場合、副生成物を除去して高純度に精
製する必要がある。 【0004】従って、アルキル第3級アルキルエーテル
の分解反応を高い変化率(供給した原料に対する反応し
た原料の割合)で行い、且つ第3級オレフィンを高い選
択率(反応した原料に対する生成した生成物の割合)で
得る方法の出現が望まれている。 【0005】本発明の目的とするところは、アルキル第
3級アルキルエーテルの分解反応を高い変化率で行い、
且つ第3級オレフィンを高い選択率で得ることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、アルキル第3
級アルキルエーテルを分解して、相当する第3級オレフ
ィンを製造する方法において、該分解反応を組成式Si
a Xb Yc Zd Oe(ここで、Si及びOはそれぞれケ
イ素及び酸素を表し、Xはチタン及びジルコニウムから
なる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Yはマグネ
シウム及びカルシウムからなる群より選ばれた少なくと
も1種の元素、Zはナトリウム、カリウム、塩素及び硫
黄からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示
す。ただし、a,b,c,d及びeは各元素の原子比率
を表し、a=1のとき、b=0.001〜10、c=
0.0001〜5、d=0〜1であり、eは前記各成分
の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)で
示される組成を有する触媒の存在下で反応を行うことを
特徴とする第3級オレフィンの製造法にある。 【0007】本発明に用いられるアルキル第3級アルキ
ルエーテルの具体例としては、例えばMTBE、メチル
第3級アミルエーテル(以下MTAEという) 、エチル
第3級ブチルエーテル(以下ETBEという) 、エチル
第3級アミルエーテル(以下ETAEという) 等が挙げ
られる。 【0008】本発明において得られる第3級オレフィン
は、原料としてMTBEを用いた場合にはイソブチレン
及びメタノール、MTAEの場合にはイソプレン及びメ
タノール、ETBEの場合にはイソブチレン及びエタノ
ール、ETAEの場合にはイソプレン及びエタノールで
ある。 【0009】本発明において使用される触媒は、前記記
載で示される組成を有する触媒であり、該触媒の原料お
よび調製方法は特に限定はなく、公知のものが利用され
る。調製法の具体例としては沈澱法、共沈法、混練法、
担持法等が挙げられる。触媒の形状は円柱状成型品、円
筒状成型品、破砕品、粉体、担持品等いずれでも利用可
能であり、目的により任意に選択することができる。 【0010】ここで用いられる触媒原料の具体例として
はケイ素源としてコロイダルシリカ、水ガラスなど;チ
タン源としては四塩化チタンなど;ジルコニウム源とし
ては酸化塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウムなど;マ
グネシウム源としては硝酸マグネシウム、硫酸マグネシ
ウムなど;カルシウム源としては硝酸カルシウム、硫酸
カルシウムなどがあげられる。またナトリウム、カリウ
ムについては硝酸塩を用いるのが好適である。塩素及び
硫黄は原料として塩化物又は硫酸塩を用いることで導入
することができる。 【0011】本発明を実施する場合の反応方法には特に
限定はなく、公知のものが利用される。具体例として固
定床方式、移動床方式、流動床方式などが挙げられる
が、操作上の点からは固定床方式が好ましい。反応条件
としては特に限定されるものではなく、従来公知の条件
が採用される。通常、反応温度150〜400℃、LH
SV(触媒体積に対し1時間当りに供給される液体原料
の体積割合) 0.1〜100h-1、反応圧力は常圧〜2
0kg/cm2 で実施される。また、原料気体中には窒
素、ヘリウム等の不活性ガス、有機化合物、水蒸気等を
同伴してもよい。 【0012】 【実施例】以下本発明を実施例、比較例により説明する
が、本発明は実施例により限定されるものではない。 【0013】実施例1 コロイダルシリカ(シリカ含有率20%) 95g、酸化
塩化ジルコニウム・8水和物26.5g及び硝酸マグネ
シウム・6水和物2.4gに水を加えて調製した200
mlの水溶液に、小過剰のアンモニア水を滴下してゲル
を生成させ、生じた沈澱を洗浄濾過した後、乾燥機中1
10℃で一夜乾燥したものを粉砕成型後、600℃で焼
成することにより触媒を調製した。 【0014】こうして得られた触媒の組成は次式 Si1 Zr0.26Mg0.03Oe で表される。酸素の原子比率eは他の元素の原子価によ
り自然に決まる値であるので以下省略する。 【0015】この触媒を260℃に保持したステンレス
製の反応管に充填し、原料となるMTBEをLHSV3
h-1で気化器に供給し、気化したMTBEを反応器に導
入することにより分解反応を行った。分析はガスクロマ
トグラフィーにより行った。 【0016】その結果、MTBEの変化率は99.9
%、イソブチレンの選択率は99.7%で、ジメチルエ
ーテルの副生は認められず、メタノールは定量的に得ら
れた。 【0017】実施例2〜11 実施例1に準じて下記の触媒を調製した。 【0018】実施例2:Si1 Zr0.05Mg0.03 実施例3:Si1 Zr0.05Mg0.05Cl0.005 実施例4:Si1 Zr0.49Mg0.29 実施例5:Si1 Zr0.49Mg0.49S0.005 実施例6:Si1 Ti0.76Mg0.12 実施例7:Si1 Zr0.49Ca0.07 実施例8:Si1 Ti0.05Zr0.05Mg0.05 実施例9:Si1 Zr0.1 Mg0.1 K0.05 実施例10:Si1 Zr0.2 Mg0.1 Na0.05 実施例11:Si1 Zr0.05Mg0.05Ca0.05 これらの触媒を用いて、実施例1と同様にして反応を行
った。その結果を第1表に示す。 【0019】 【表1】 【0020】比較例1 硝酸マグネシウム・6水和物2.1gを除き、その他は
実施例1と同様にして次式 Si1 Zr0.26 で表される組成の触媒を得た。この触媒を用い、実施例
1と同様にして反応を行ったところ、MTBEの変化率
は99.5%、イソブチレンの選択率は97.2%であ
った。 【0021】 【発明の効果】本発明の方法によれば、アルキル第3級
アルキルエーテルの分解反応を高い変化率で行い、且つ
工業原料として重要な第3級オレフィンを高い選択率で
得ることができ、その効果は極めて大きいものである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 アルキル第3級アルキルエーテルを分解して、相当する
第3級オレフィンを製造する方法において、該分解反応
を組成式Sia Xb Yc Zd Oe(ここで、Si及びO
はそれぞれケイ素及び酸素を表し、Xはチタン及びジル
コニウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元
素、Yはマグネシウム及びカルシウムからなる群より選
ばれた少なくとも1種の元素、Zはナトリウム、カリウ
ム、塩素及び硫黄からなる群より選ばれた少なくとも1
種の元素を示す。ただし、a,b,c,d及びeは各元
素の原子比率を表し、a=1のとき、b=0.001〜
10、c=0.0001〜5、d=0〜1であり、eは
前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数で
ある。)で示される組成を有する触媒の存在下で反応を
行うことを特徴とする第3級オレフィンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4032343A JP2858281B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 第3級オレフィンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4032343A JP2858281B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 第3級オレフィンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229965A JPH05229965A (ja) | 1993-09-07 |
JP2858281B2 true JP2858281B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=12356320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4032343A Expired - Lifetime JP2858281B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 第3級オレフィンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2858281B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011005608A1 (de) | 2011-03-16 | 2012-09-20 | Evonik Oxeno Gmbh | Mischoxidzusammensetzungen und Verfahren zur Herstellung von Isoolefinen |
CN106673946B (zh) * | 2015-11-10 | 2019-06-11 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种mtbe和tba混合料制备异丁烯的方法 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4032343A patent/JP2858281B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05229965A (ja) | 1993-09-07 |
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