JP2857861B2 - 分岐用シールド掘進機 - Google Patents
分岐用シールド掘進機Info
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- JP2857861B2 JP2857861B2 JP17611196A JP17611196A JP2857861B2 JP 2857861 B2 JP2857861 B2 JP 2857861B2 JP 17611196 A JP17611196 A JP 17611196A JP 17611196 A JP17611196 A JP 17611196A JP 2857861 B2 JP2857861 B2 JP 2857861B2
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- Japan
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- shield
- branch
- excavator
- diameter
- cutter disk
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主(本)トンネル
からほぼ直角方向に分岐して横向きの副(分岐)トンネル
を掘削するための分岐用シールド掘進機に関し、詳しく
は、円筒形シールドプレートの一部に分岐路掘削用の開
口を形成し、この開口を肉厚の円弧状コンクリート素材
壁で閉塞した大径シールド掘進機(親機)に内蔵される
小径の分岐用シールド掘進機(子機)に関するものであ
る。
からほぼ直角方向に分岐して横向きの副(分岐)トンネル
を掘削するための分岐用シールド掘進機に関し、詳しく
は、円筒形シールドプレートの一部に分岐路掘削用の開
口を形成し、この開口を肉厚の円弧状コンクリート素材
壁で閉塞した大径シールド掘進機(親機)に内蔵される
小径の分岐用シールド掘進機(子機)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のシールド掘進機に特開平7−2
6880号公報に記載のものがある。このシールド掘進
機は、分岐用シールド掘進機を変向切替え可能に内蔵し
た掘進機において、本トンネル掘削用のシールドプレー
トの一側所定箇所に、円筒形の内向きのエントランスス
リーブで囲まれた分岐トンネル掘削用の開口を形成し、
この開口を分岐用シールド掘進機により切削可能で、か
つ耐圧強度をもつ炭素繊維等を配筋したコンクリート素
材(一般にノムストと称される)で閉塞した構造からな
る。分岐用シールド掘進機も前端面にカッターディスク
を備えるが、このカッターディスクは、前面中心部にわ
ずかに外方へ突出する部分を有するが、全体的にフラッ
トな円盤体から形成されている。
6880号公報に記載のものがある。このシールド掘進
機は、分岐用シールド掘進機を変向切替え可能に内蔵し
た掘進機において、本トンネル掘削用のシールドプレー
トの一側所定箇所に、円筒形の内向きのエントランスス
リーブで囲まれた分岐トンネル掘削用の開口を形成し、
この開口を分岐用シールド掘進機により切削可能で、か
つ耐圧強度をもつ炭素繊維等を配筋したコンクリート素
材(一般にノムストと称される)で閉塞した構造からな
る。分岐用シールド掘進機も前端面にカッターディスク
を備えるが、このカッターディスクは、前面中心部にわ
ずかに外方へ突出する部分を有するが、全体的にフラッ
トな円盤体から形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の分岐
用シールド掘進機には、次のような不都合がある。すな
わち、分岐用シールド掘進機のカッターディスクの前面
が概ねフラットな形状をしているから、カッターディス
クを回転させて前記コンクリート素材の壁を切削する
と、その壁の外側面が円弧状に湾曲しているために、最
後に円形の大きな塊状のコンクリート壁部分が切削され
ずに残り、この壁部分がカッターディスクの前面側に付
着した状態で回転して分岐用トンネルの掘削作業を阻害
したり、その壁部分が脱落して分岐用シールド掘進機の
進行を阻害したりする。
用シールド掘進機には、次のような不都合がある。すな
わち、分岐用シールド掘進機のカッターディスクの前面
が概ねフラットな形状をしているから、カッターディス
クを回転させて前記コンクリート素材の壁を切削する
と、その壁の外側面が円弧状に湾曲しているために、最
後に円形の大きな塊状のコンクリート壁部分が切削され
ずに残り、この壁部分がカッターディスクの前面側に付
着した状態で回転して分岐用トンネルの掘削作業を阻害
したり、その壁部分が脱落して分岐用シールド掘進機の
進行を阻害したりする。
【0004】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、分岐トンネルの掘削作業を開始するにおいて、円筒
体の一部をなすコンクリート素材壁を切削して大径シー
ルド掘進機から直角方向に発進する際に、切削屑として
大塊状の壁部材が残ることがなく、振動やローリングを
最小限に抑えて掘進機を発進させることができる分岐用
シールド掘進機を提供することを目的としている。
で、分岐トンネルの掘削作業を開始するにおいて、円筒
体の一部をなすコンクリート素材壁を切削して大径シー
ルド掘進機から直角方向に発進する際に、切削屑として
大塊状の壁部材が残ることがなく、振動やローリングを
最小限に抑えて掘進機を発進させることができる分岐用
シールド掘進機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の分岐用シールド掘進機は、円筒形シール
ドプレートの一部に分岐路掘削用の開口を形成し、この
開口を肉厚の円弧状コンクリート素材壁で閉塞した大径
シールド掘進機に内蔵される小径の分岐用シールド掘進
機において、前記コンクリート素材壁を切削可能で、か
つ該コンクリート素材壁の縦断面円弧形に対応して前面
中心部が外方に向けて突出する半球形のカッターディス
クを前端面に備えたことを特徴としている。
めにこの発明の分岐用シールド掘進機は、円筒形シール
ドプレートの一部に分岐路掘削用の開口を形成し、この
開口を肉厚の円弧状コンクリート素材壁で閉塞した大径
シールド掘進機に内蔵される小径の分岐用シールド掘進
機において、前記コンクリート素材壁を切削可能で、か
つ該コンクリート素材壁の縦断面円弧形に対応して前面
中心部が外方に向けて突出する半球形のカッターディス
クを前端面に備えたことを特徴としている。
【0006】上記の構成を有するこの発明にかかる分岐
用シールド掘進機によれば、これを前進させつつ、カッ
ターディスクを回転させてコンクリート素材壁を切削す
るときに、カッターディスクの前面がコンクリート素材
壁の湾曲円弧面に対応した半球形をなしているため、大
きな塊の切削屑が生じず、コンクリート素材壁に貫通孔
がスムーズに形成される。この結果、従来と違って、分
岐用トンネルの掘削作業の開始時において何ら支障なく
分岐用掘進機を発進してスムーズに掘削することができ
る。
用シールド掘進機によれば、これを前進させつつ、カッ
ターディスクを回転させてコンクリート素材壁を切削す
るときに、カッターディスクの前面がコンクリート素材
壁の湾曲円弧面に対応した半球形をなしているため、大
きな塊の切削屑が生じず、コンクリート素材壁に貫通孔
がスムーズに形成される。この結果、従来と違って、分
岐用トンネルの掘削作業の開始時において何ら支障なく
分岐用掘進機を発進してスムーズに掘削することができ
る。
【0007】請求項2記載のように、前記大径シールド
掘進機の前端面のカッターディスクを駆動するための駆
動装置を、該カッターディスクよりも小口径で円筒状の
短寸シールドプレート内に取り付けるとともに、該短寸
シールドプレートおよびリングギヤ等の減速装置を切り
離し可能に構成し、切り離し後に、前記短寸シールドプ
レートの前端面に前記小径カッターディスクを、その後
側にバルクヘッドをそれぞれ装着できるように構成する
ことが好ましい。
掘進機の前端面のカッターディスクを駆動するための駆
動装置を、該カッターディスクよりも小口径で円筒状の
短寸シールドプレート内に取り付けるとともに、該短寸
シールドプレートおよびリングギヤ等の減速装置を切り
離し可能に構成し、切り離し後に、前記短寸シールドプ
レートの前端面に前記小径カッターディスクを、その後
側にバルクヘッドをそれぞれ装着できるように構成する
ことが好ましい。
【0008】請求項2記載の分岐用シールド掘進機によ
れば、大径シールド掘進機が分岐位置に到達した状態
で、大径シールド掘進機内のシールドジャッキやコンベ
ヤなどの、分岐用シールド掘進機による掘削作業に不要
な装置を取り外して撤去し、大径シールド掘進機のカッ
ターディスク部から短寸シールドプレートおよびリング
ギヤ等の減速装置を切り離した後に、短寸シールドプレ
ートの前端面に小径カッターディスクを装着するととも
に、その後側のカッターディスク内にバルクヘッドを装
着することにより、分岐用シールド掘進機の組立が完了
する。したがって、カッターディスクとバルクヘッド以
外の大部分の装置や部品を共通にできて無駄が少ないの
で、経済的である。
れば、大径シールド掘進機が分岐位置に到達した状態
で、大径シールド掘進機内のシールドジャッキやコンベ
ヤなどの、分岐用シールド掘進機による掘削作業に不要
な装置を取り外して撤去し、大径シールド掘進機のカッ
ターディスク部から短寸シールドプレートおよびリング
ギヤ等の減速装置を切り離した後に、短寸シールドプレ
ートの前端面に小径カッターディスクを装着するととも
に、その後側のカッターディスク内にバルクヘッドを装
着することにより、分岐用シールド掘進機の組立が完了
する。したがって、カッターディスクとバルクヘッド以
外の大部分の装置や部品を共通にできて無駄が少ないの
で、経済的である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる分岐用シ
ールド掘進機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
ールド掘進機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】図1(a)は大径シールド掘進機内で分岐用
シールド掘進機をセットした状態の平面視断面図、図1
(b)は図1(a)のb−b線断面図で、図2(a)は分岐用
シールド掘進機で大径シールド掘進機のコンクリート素
材壁を切削している状態の平面視断面図、図2(b)は図
2(a)のb−b線断面図である。
シールド掘進機をセットした状態の平面視断面図、図1
(b)は図1(a)のb−b線断面図で、図2(a)は分岐用
シールド掘進機で大径シールド掘進機のコンクリート素
材壁を切削している状態の平面視断面図、図2(b)は図
2(a)のb−b線断面図である。
【0011】図1に示すように、大径シールド掘進機1
は前端面に大型のカッターディスク2を備えている。ま
た外周壁を構成する円筒形シールドプレート3の一側面
の所定箇所に正面より見て円形の開口3aが形成され、
この開口3aが肉厚で縦断面円弧形のコンクリート素材
壁4で閉塞されている。コンクリート素材壁4はコンク
リート中に比較的太い(直径10mm前後)炭素繊維を
配筋したもので、トンネル掘削用のカッターディスクで
切削可能である。
は前端面に大型のカッターディスク2を備えている。ま
た外周壁を構成する円筒形シールドプレート3の一側面
の所定箇所に正面より見て円形の開口3aが形成され、
この開口3aが肉厚で縦断面円弧形のコンクリート素材
壁4で閉塞されている。コンクリート素材壁4はコンク
リート中に比較的太い(直径10mm前後)炭素繊維を
配筋したもので、トンネル掘削用のカッターディスクで
切削可能である。
【0012】分岐用シールド掘進機5は、小型(小径)
のカッターディスク6を前端面に着脱自在に備えるが、
カッターディスク6の前面の形状を、図1(b)のように
コンクリート素材壁4の縦断面円弧形(好ましくはコン
クリート素材壁4の内周面)に対応して前面中心部が外
方に向けて突出した半球形(ドーム形)に形成し、多数
のカッタービット6aを植設している。またカッターデ
ィスク6の内側にはバルクヘッド7を取り付け、カッタ
ーディスク6とバルクヘッド7間のカッターチャンバー
8内に連通させ、掘削土砂排出装置として本例ではボー
ルバルブ9(あるいはスクリューコンベヤ)の一端をバ
ルクヘッド7に連結している。掘進機5は、カッターデ
ィスク6の後方に小口径で長さが短い(短寸の)円筒状
シールドプレート10を備えている。このシールドプレ
ート10は、分岐用シールド掘進機5を大径シールド掘
進機1から分離する前の状態にあっては、大径シールド
掘進機1の内部フレームの一部を構成する(図4参
照)。シールドプレート10内には駆動モータ11が装
着され、その駆動ギヤ11aがカッターディスク6の後
端に接続される環状体12に一体可能に固設されたリン
グギヤ13に噛合される。さらにシールドプレート10
内の後部には、複数本の小型シールドジャッキ15が円
周方向に間隔をあけて後方へ向けて配設される。
のカッターディスク6を前端面に着脱自在に備えるが、
カッターディスク6の前面の形状を、図1(b)のように
コンクリート素材壁4の縦断面円弧形(好ましくはコン
クリート素材壁4の内周面)に対応して前面中心部が外
方に向けて突出した半球形(ドーム形)に形成し、多数
のカッタービット6aを植設している。またカッターデ
ィスク6の内側にはバルクヘッド7を取り付け、カッタ
ーディスク6とバルクヘッド7間のカッターチャンバー
8内に連通させ、掘削土砂排出装置として本例ではボー
ルバルブ9(あるいはスクリューコンベヤ)の一端をバ
ルクヘッド7に連結している。掘進機5は、カッターデ
ィスク6の後方に小口径で長さが短い(短寸の)円筒状
シールドプレート10を備えている。このシールドプレ
ート10は、分岐用シールド掘進機5を大径シールド掘
進機1から分離する前の状態にあっては、大径シールド
掘進機1の内部フレームの一部を構成する(図4参
照)。シールドプレート10内には駆動モータ11が装
着され、その駆動ギヤ11aがカッターディスク6の後
端に接続される環状体12に一体可能に固設されたリン
グギヤ13に噛合される。さらにシールドプレート10
内の後部には、複数本の小型シールドジャッキ15が円
周方向に間隔をあけて後方へ向けて配設される。
【0013】そのほかに、開口3aの周囲に円筒状のエ
ントランスパッキンフランジ16が溶着されるが、この
フランジ16の内周面後端部にはエントランスパッキン
17が装着されている。エントランスパッキン17は、
図3に拡大して示すようにフランジ16に形成した環状
溝16a内に、環状のチューブシール17aを装着し、
環状溝16a内に注入口16bより加圧水を注入するこ
とによりチューブシール17aが膨張し、シールドプレ
ート10の外周面との隙間を密封する。またシールドプ
レート3の開口3aと対向する位置に、反力受け18が
取り付けられ、この反力受け18にシールドジャッキ1
5の後端を押し当て伸長することによって、図2のよう
にシールド掘進機5が発進する。
ントランスパッキンフランジ16が溶着されるが、この
フランジ16の内周面後端部にはエントランスパッキン
17が装着されている。エントランスパッキン17は、
図3に拡大して示すようにフランジ16に形成した環状
溝16a内に、環状のチューブシール17aを装着し、
環状溝16a内に注入口16bより加圧水を注入するこ
とによりチューブシール17aが膨張し、シールドプレ
ート10の外周面との隙間を密封する。またシールドプ
レート3の開口3aと対向する位置に、反力受け18が
取り付けられ、この反力受け18にシールドジャッキ1
5の後端を押し当て伸長することによって、図2のよう
にシールド掘進機5が発進する。
【0014】上記のようにして本実施例にかかる分岐用
シールド掘進機5が構成されるが、このシールド掘進機
5の分岐の手順を主に図4・図5に基づいて説明する。
シールド掘進機5が構成されるが、このシールド掘進機
5の分岐の手順を主に図4・図5に基づいて説明する。
【0015】 大径シールド掘進機1が分岐位置に到
達した状態で、カッターディスク2の後部のカッターチ
ャンバー2a内の土砂を、薬液等を注入して固化させる
(図4(a))。
達した状態で、カッターディスク2の後部のカッターチ
ャンバー2a内の土砂を、薬液等を注入して固化させる
(図4(a))。
【0016】 大径シールド掘進機1内に装備されて
いるシールドジャッキ21、スクリューコンベヤ22、
エレクタ23などの、分岐用シールド掘進機5(図5
(c))による掘削作業に不要な装置や部品を撤去する
(図4(b))。また、カッターディスク2と環状体12
間の連結部を取り外す。
いるシールドジャッキ21、スクリューコンベヤ22、
エレクタ23などの、分岐用シールド掘進機5(図5
(c))による掘削作業に不要な装置や部品を撤去する
(図4(b))。また、カッターディスク2と環状体12
間の連結部を取り外す。
【0017】 シールドプレート10を環状体12や
駆動モータ11など、分岐用シールド掘進機5に必要な
機器を組み込んだ状態で所定距離後退させる(図5
(a))。
駆動モータ11など、分岐用シールド掘進機5に必要な
機器を組み込んだ状態で所定距離後退させる(図5
(a))。
【0018】 シールドプレート10を、大径シール
ド掘進機1内の所定点を中心にして反時計方向に略12
0°旋回させる(図5(b))。新たに搬入したボールバ
ルブ9又はスクリューコンベヤなどの排出装置の一部を
接続したバルクヘッド7を環状体12の内側に取り付け
るとともに、新たに搬入したカッターディスク6を装着
する。シールドプレート10内の後部に、シールドジャ
ッキ15(図2参照)を取り付ける。これにより、分岐
用シールド掘進機5が完成する。また、開口3aの周囲
にエントランスパッキンフランジ16を取り付ける(図
5(c))。
ド掘進機1内の所定点を中心にして反時計方向に略12
0°旋回させる(図5(b))。新たに搬入したボールバ
ルブ9又はスクリューコンベヤなどの排出装置の一部を
接続したバルクヘッド7を環状体12の内側に取り付け
るとともに、新たに搬入したカッターディスク6を装着
する。シールドプレート10内の後部に、シールドジャ
ッキ15(図2参照)を取り付ける。これにより、分岐
用シールド掘進機5が完成する。また、開口3aの周囲
にエントランスパッキンフランジ16を取り付ける(図
5(c))。
【0019】 分岐用シールド掘進機5を、所定点を
中心に時計方向へ略45°旋回させる。この状態で、大
径シールド掘進機1の掘進方向に直交し、かつ開口3a
の中心を通る軸線に、分岐用シールド掘進機5の中心軸
線が一致する。またエントランスパッキン17をフラン
ジ16に装着し、加圧水を注入して膨張させる。さらに
シールドプレート3の開口3aと対向する位置に、反力
受け18(図2参照)を取り付ける(図5(c))。
中心に時計方向へ略45°旋回させる。この状態で、大
径シールド掘進機1の掘進方向に直交し、かつ開口3a
の中心を通る軸線に、分岐用シールド掘進機5の中心軸
線が一致する。またエントランスパッキン17をフラン
ジ16に装着し、加圧水を注入して膨張させる。さらに
シールドプレート3の開口3aと対向する位置に、反力
受け18(図2参照)を取り付ける(図5(c))。
【0020】 シールドジャッキ15を伸長してシー
ルド掘進機5を前進させつつ、カッターディスク6を回
転させてコンクリート素材壁4を切削する(図1)。カ
ッターディスク6の前面がコンクリート素材壁4の湾曲
円弧面に対応した半球形をなしているため、図2に示す
ように大きな塊の切削屑は生じず、コンクリート素材壁
4にシールド掘進機5の大きさに応じた貫通孔が形成さ
れる。そして、シールド掘進機5は、大径シールド掘進
機1の開口3aから抜け出し、直角方向(横向き)に分
岐用トンネルが掘削されていく。なお、シールド掘進機
5の後方には、図示を省略したセグメント壁が構築さ
れ、そのセグメント壁を反力受けとして前進する。この
ため、分岐用シールド掘進機5にも、後方にエレクタの
装着スペースができた段階でエレクタが装着される。
ルド掘進機5を前進させつつ、カッターディスク6を回
転させてコンクリート素材壁4を切削する(図1)。カ
ッターディスク6の前面がコンクリート素材壁4の湾曲
円弧面に対応した半球形をなしているため、図2に示す
ように大きな塊の切削屑は生じず、コンクリート素材壁
4にシールド掘進機5の大きさに応じた貫通孔が形成さ
れる。そして、シールド掘進機5は、大径シールド掘進
機1の開口3aから抜け出し、直角方向(横向き)に分
岐用トンネルが掘削されていく。なお、シールド掘進機
5の後方には、図示を省略したセグメント壁が構築さ
れ、そのセグメント壁を反力受けとして前進する。この
ため、分岐用シールド掘進機5にも、後方にエレクタの
装着スペースができた段階でエレクタが装着される。
【0021】上記にこの発明の分岐用シールド掘進機の
一実施例を示したが、本発明は次のように実施すること
ができる。
一実施例を示したが、本発明は次のように実施すること
ができる。
【0022】例えば、泥土圧式シールド掘進機に代え
て、加圧泥水式のシールド掘進機にすることができる。
この場合には、スクリューコンベヤに代えて送泥管と排
泥管をバルクヘッドに接続する。
て、加圧泥水式のシールド掘進機にすることができる。
この場合には、スクリューコンベヤに代えて送泥管と排
泥管をバルクヘッドに接続する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の分岐用シールド掘進機には、次のような優れた
効果がある。
本発明の分岐用シールド掘進機には、次のような優れた
効果がある。
【0024】(1) コンクリート素材壁を切削して大径シ
ールド掘進機から直角方向に発進し分岐トンネルを掘削
する際に、大塊状の壁部材が切削屑として残ることがな
いので、発進時の分岐用掘進機の振動やローリングを最
小限に抑えることができるとともに、分岐用トンネルを
スムーズに掘削することができる。
ールド掘進機から直角方向に発進し分岐トンネルを掘削
する際に、大塊状の壁部材が切削屑として残ることがな
いので、発進時の分岐用掘進機の振動やローリングを最
小限に抑えることができるとともに、分岐用トンネルを
スムーズに掘削することができる。
【0025】(2) 請求項2記載のシールド掘進機では、
大径シールド掘進機から切り離した後に、短寸シールド
プレートに小径カッターディスクとバルクヘッドを装着
することにより、分岐用シールド掘進機が完成するか
ら、カッターディスクとバルクヘッド以外の大部分の装
置や部品を共通にできて無駄が少ないので、経済的であ
る。
大径シールド掘進機から切り離した後に、短寸シールド
プレートに小径カッターディスクとバルクヘッドを装着
することにより、分岐用シールド掘進機が完成するか
ら、カッターディスクとバルクヘッド以外の大部分の装
置や部品を共通にできて無駄が少ないので、経済的であ
る。
【図1】図1(a)は本発明の実施例にかかる分岐用シー
ルド掘進機を大径シールド掘進機内でセットした状態の
平面視断面図、図1(b)は図1(a)のb−b線断面図で
ある。
ルド掘進機を大径シールド掘進機内でセットした状態の
平面視断面図、図1(b)は図1(a)のb−b線断面図で
ある。
【図2】図2(a)は本発明の実施例にかかる分岐用シー
ルド掘進機で大径シールド掘進機のコンクリート素材壁
を切削している状態の平面視断面図、図2(b)は図2
(a)のb−b線断面図である。
ルド掘進機で大径シールド掘進機のコンクリート素材壁
を切削している状態の平面視断面図、図2(b)は図2
(a)のb−b線断面図である。
【図3】図1のエントランスパッキン部分の拡大断面図
である。
である。
【図4】図4(a)および図4(b)は大径シールド掘進機
内から分岐用シールド掘進機を分離するために大径シー
ルド掘進機内の不要な装置・部品を取り外す過程を順に
示す中央横断面図である。
内から分岐用シールド掘進機を分離するために大径シー
ルド掘進機内の不要な装置・部品を取り外す過程を順に
示す中央横断面図である。
【図5】図5(a)〜図5(c)は大径シールド掘進機内か
ら分岐用シールド掘進機が発進するための組み立て過程
を順に示す中央横断面図である。
ら分岐用シールド掘進機が発進するための組み立て過程
を順に示す中央横断面図である。
1 大径シールド掘進機 3a 開口 4 コンクリート素材壁 5 分岐用シールド掘進機 6 カッターディスク 7 バルクヘッド 10 シールドプレート 11 駆動モータ 12 環状体 13 リングギヤ 15 小型シールドジャッキ 16 エントランスパッキンフランジ 17 エントランスパッキン
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒形シールドプレートの一部に分岐路
掘削用の開口を形成し、この開口を肉厚の円弧状コンク
リート素材壁で閉塞した大径シールド掘進機に内蔵され
る小径の分岐用シールド掘進機において、 前記コンクリート素材壁を切削可能で、かつ該コンクリ
ート素材壁の縦断面円弧形に対応して前面中心部が外方
に向けて突出する半球形のカッターディスクを前端面に
備えたことを特徴とする分岐用シールド掘進機。 - 【請求項2】 前記大径シールド掘進機の前端面のカッ
ターディスクを駆動するための駆動装置を、該カッター
ディスクよりも小口径で円筒状の短寸シールドプレート
内に取り付けるとともに、該短寸シールドプレートおよ
びリングギヤ等の減速装置を切り離し可能に構成し、 切り離し後に、前記短寸シールドプレートの前端面に前
記小径カッターディスクを、その後側にバルクヘッドを
それぞれ装着できるように構成した請求項1記載の分岐
用シールド掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17611196A JP2857861B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 分岐用シールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17611196A JP2857861B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 分岐用シールド掘進機 |
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1996
- 1996-07-05 JP JP17611196A patent/JP2857861B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1018760A (ja) | 1998-01-20 |
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