JP2857636B2 - 水晶振動子利用健康皮膚貼付片 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、患部付近または刺激つ
ぼ等の皮膚に貼付して肩凝り、腰痛等の痛みを緩和する
ほか血行促進等健康状態に資するための皮膚貼付け片に
関する。

【０００２】

【従来の技術】これまで、皮膚に貼付して肩凝り、腰痛
等をやわらげるための貼付具として、磁器を用いたもの
が提供されている。この磁器貼付具は、磁力が１００ガ
ウス程度であれば、磁力が人体組織に作用して肩凝り等
の解消に効果があるとされ、このような磁石を粘着テ−
プと一体化したものである。なお経口避妊具に替って、
避妊薬品を含ませた物質を皮膚に貼付する手段が提供さ
れている。しかし今までに、水晶片を利用した貼付具は
知られていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、水晶振動子
により所定周波数域の発振をし、その振動によって肩凝
り、腰痛等を解消するための新規な貼付片を提供するも
のである。

【０００４】本発明に到達した経緯を述べると、水晶
は、結晶の方向に沿って所定の面積と厚さ（薄片）に加
工して表面を平滑にすると所定周波数の振動を発するこ
とが知られている。その水晶に電圧を付加することによ
って一定の周波数の振動を得られるので、時計の基準振
動子として多用されている。そして、そのような水晶振
動子は、加温によっても発振することが知られている。
この所定周波域の振動によって人体に何らかの影響を与
えるであろうことに本発明者は着目した。そして鋭意研
究の末水晶振動子を所定周波域の発振をさせるべく加工
し、これを人体皮膚面に貼付けることにより細胞組織が
刺激されて患部に良い影響を、即ちその振動刺激で人体
細胞の活性化、臓器活性化、血行促進、痛み緩和等を与
えることを確認し得た。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、所定周波数域の発振をさせるべく表面平滑な
任意形状の薄片２に形成した水晶振動子に粘着材３等の
貼付け手段を付与した水晶振動子利用健康皮膚貼付片で
ある。また、前記水晶振動子２の一面に粘着材３層を形
成し直に皮膚に貼れるようにしたものである。さらに前
記水晶振動子の少なくとも一面を着色５を施して構成す
るものである。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図面で説明すると、人工水
晶を結晶の方向（右水晶と左水晶がある）に沿って切断
して６ｍｍ径の０．２５ｍｍ厚の円板を作り、この円板
表面を極めて平滑に研磨する。このようにして作られた
水晶薄片は、加温によって約４ＭＨｚの周波数で活発に
一定周波数の発振をする。その水晶振動子２を、図１に
示すように、粘着材付きシ−ト１の中央に置いて貼り合
わせ一体化する。これを皮膚に貼付すると、体温３７℃
で加温され、約４ＭＨｚの一定周波数の振動を継続す
る。水晶振動子２の厚さを０．４ｍｍとすると約１０Ｍ
Ｈｚの周波数が得られる。この振動の強弱は水晶板面の
研磨精度に比例するので、極めて平滑にすることが好ま
しい。また、形は四角（図４）であっても、他の多角形
であっても同様の周波数の振動が得られる。

【０００７】皮膚面への貼付け手段としては、前記の態
様の他に、先にシ−ト１の内層に水晶振動子２を埋め込
んでおき、このシ−ト１の一面に粘着材３を塗付し、さ
らに勝手に付着しないように粘着面を剥離シ−ル４で覆
って形成することができる（図略）。また、水晶振動子
２の一面に直接粘着材３を塗付し、その粘着面に剥離シ
−ル４を貼って形成したり（図３）、剥離シ−ル４に粘
着材３付き水晶振動子２の粘着面を貼って構成する態様
（図２）がある。前記いずれの態様によっても、水晶振
動子２は直または粘着材３等を介して皮膚面に接触して
貼付可能となる。前記水晶振動子２に直または粘着材３
を付けた場合（図３）は、紛失した際に探しやすいよう
に赤、黄色等に着色しておくと良い。

【０００８】

【作用】使用する場合、患部付近または経脈つぼの皮膚
面に貼付することによって、所定周波数の振動が発生し
て、その振動が患部を刺激して肩凝り、腰痛等を治す。
本発明者は近所の人の協力を得て３ＭＨｚ及び７ＭＨｚ
の水晶振動子２を用いた試験をして以下の表１乃至表５
の結果を得た。下記表で種類の項の数字は水晶振動子２
のＭＨｚを、個数は使用個数を表し、治癒期間の半日と
は一晩使用したら治癒したことを意味する。

【０００９】

【表１】 ＜肩凝り＞の場合 男女別 年齢 治癒期間 種類 個数 使用前の痛み程度 男 ４６ ３０分 ３と７ ８ （腰痛、首痛あり） 女 ４４ １０分 ３と７ ８ （腰痛、背痛あり） 女 ３５ 半日 ３ ６ （足の冷えあり） 女 ７０ ３日 ３ ８ 手が上がらず、トイレ不自由 男 ４０ 半日 ７ ６ （ヘルニアと腰痛あり） 男 ４４ 半日 ３ ６ （背痛あり） 男 ５０ 半日 ７ ６ （腰痛あり） 女 ４０ ２時間 ７ ８ 女 ４０ 半日 ７ ６ （便秘あり） 女 ４３ １日 ７ ４ （指の痺あり） 女 ３８ 半日 ３ ６ 女 ４２ 半日 ３ ６ 女 ３７ ２日 ７ ６ （便秘あり） 女 ６０ １０分 ３ ８ （高血圧あり） 男 ５０ ７日 ７ ６ 標準貼付方法後首筋に左右２対と肩甲骨の際回り数個

【００１０】

【表２】 ＜腰痛＞の場合 男女別 年齢 治癒期間 種類 個数 使用前の痛み程度 男 ４６ 半日 ３と７ ６ （肩凝り、首痛あり） 女 ４４ 半日 ３と７ ６ （肩凝り、背痛あり） 男 ４０ ３日 ７ ７ 肩が張って仕事できず、完治した 男 ４１ 半日 ７ ８ 板金業者で、這って歩いていた 男 ５０ × ３ ７ ７日間使用して効果なし 標準貼付方法腰部の背骨に沿って１〜２個、背筋に沿っ
て左右１〜２対

【００１１】

【表３】 ＜高血圧＞の場合 男女別 年齢 治癒期間 種類 個数 使用前の痛み程度 男 ７９ 半日 ７ ６ 血圧２２０ （正常に下がった） 男 ４５ ４日 ７ ６ 血圧２８０ 右目見えず、左目チラツキあり 病院から仕事するなと言われた （血圧が１４０になった） 女 ６０ 半日 ３ ６ 血圧２００ 頭痛あり、頭の毛細血管が切れた （頭痛が治り、血圧が正常になる） 標準貼付方法後首筋に沿って左右３対

【００１２】

【表４】 ＜首痛＞の場合 男女別 年齢 治癒期間 種類 個数 使用前の痛み程度 男 ４６ 半日 ３と７ ４ （肩凝り、腰痛あり） 男 ７６ 半日 ３ ６ 女 ７０ ３日 ３ ４ 手が充分上がらず 標準貼付方法首筋に沿って左右２対

【００１３】

【表５】 ＜その他＞の場合 男女別 年齢 治癒期間 種類 個数 使用前の症状 女 ４４ 半日 ３と７ ６ 背痛 女 ３５ ２日 ３ ２ 足の冷え 女 ６８ ２日 ３ ６ 足の痺れ（片足感覚なし） 女 ４３ 半日 ３ ４ 足首捻挫 男 ４０ 半日 ３ ６ ぎっくり腰 男 ７６ １日 ３ ４ 足の痛み（左足膝が曲らず） 男 ４０ 半日 ７ ６ ヘルニア（４日間板金仕事できず） 男 ４４ 半日 ３ ４ 背痛 女 ５０ １日半 ３ ６ 五十肩（左手が水平まで上がらず） 女 ４０ 半日 ７ ３ 便秘 女 ４３ ７日 ７ ４ 乳ガンの後遺症の指の痺れ 男 ５５ １０分 ７ ４ 頭痛 女 ３７ ２日 ７ ４ 便秘 男 ４６ ３日 ３ ４ 肝臓の痛み 女 ３０ × ３ ４ 便秘薬による下痢、半日使用効果なし 標準貼付方法 背痛 背筋に沿って左右２対 足の痛み 足首の内外くるぶしの左右各１対 足の冷え 土踏まずの中央部に１個 指の痺れ 手首２個と肱２個 その他 患部に近い位置に数個

【００１４】以上の結果から、殆どの場合、貼付後短期
間で効果が現れ、その効果も極めて優れていることがわ
かる。周波数域は約２〜１０ＭＨｚ内が好ましく、７Ｍ
Ｈｚの周波数が最適であった。貼り方については、症状
によって異なるが、患部中心に４〜８枚貼ると効果を挙
げる。また、直接患部の位置に貼るのではなく、関連し
ているつぼ等に貼る場合も効き目がある。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明によって、患部付近
または経脈のつぼ等の皮膚面に貼付すると、所定周波の
振動によって患部が刺激され、肩凝り、腰痛等をの痛み
をやわらげ治癒させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の（イ）が斜視図、（ロ）がそのＡ−Ａ
線縦断側面図。

【図２】本発明の別の態様の斜視図。

【図３】本発明の別の態様の（イ）が斜視図、（ロ）が
そのＡ−Ａ線縦断側面図。

【図４】本発明の別の態様の斜視図。

【符号の説明】

１ シ−ト ２ 水晶振動子の薄片 ３ 粘着材 ４ 剥離シ−ト ５ 着色（層）

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定周波数域の発振をさせるべく表面平
   滑な任意形状の薄片に形成した水晶振動子（２）に粘着
   材（３）等の貼付け手段を付与した水晶振動子利用健康
   皮膚貼付片。
2. 【請求項２】 水晶振動子（２）の一面に粘着材（３）
   層を形成して成る請求項１の水晶振動子利用健康皮膚貼
   付片。
3. 【請求項３】 水晶振動子（２）の少なくとも一面を着
   色（５）を施して成る請求項２の水晶振動子利用健康皮
   膚貼付片。