JP2855728B2 - 石炭の膨張性試験方法 - Google Patents
石炭の膨張性試験方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コークスの製造のための乾留時における
石炭の膨張性試験方法に関するものである。
石炭の膨張性試験方法に関するものである。
コークスの製造のために、室炉式コークス炉内に石炭
を装入し乾留する際に、乾留温度が約300℃を過ぎると
石炭が熱分解し、炉内中心部付近の石炭が軟化溶融して
膨張する。
を装入し乾留する際に、乾留温度が約300℃を過ぎると
石炭が熱分解し、炉内中心部付近の石炭が軟化溶融して
膨張する。
この石炭の膨張性は、石炭の粘結性を示す重要な要素
である。従って、石炭の膨張性を適確に測定すること
は、高炉での使用に耐える堅牢なコークスを製造する上
において、極めて重要である。
である。従って、石炭の膨張性を適確に測定すること
は、高炉での使用に耐える堅牢なコークスを製造する上
において、極めて重要である。
従来、石炭の膨張性試験は、次の方法により行なわれ
ている。即ち、第4図に概略垂直断面図で示すように、
試験管状の金属製容器2内に、測定すべき棒状に成形さ
れた石炭または粉状の石炭を試料1として装入し、この
試料1の装入された金属製容器2を電気炉3内に収容す
る。そして、金属製容器2内の試料1上に、その上部が
電気炉3から突出する垂直な棒状の金属製ピストン4を
配置して前記試料を加圧した上、金属製容器2を一定の
昇温速度で加熱する。このときの、試料1の膨張、収縮
によって生ずるピストン4の上下変位を記録計5に記録
し、その変位量に基づいて石炭の膨張率を測定する。こ
の方法は、ジラトメーター法と呼ばれており、JISに規
定されている。
ている。即ち、第4図に概略垂直断面図で示すように、
試験管状の金属製容器2内に、測定すべき棒状に成形さ
れた石炭または粉状の石炭を試料1として装入し、この
試料1の装入された金属製容器2を電気炉3内に収容す
る。そして、金属製容器2内の試料1上に、その上部が
電気炉3から突出する垂直な棒状の金属製ピストン4を
配置して前記試料を加圧した上、金属製容器2を一定の
昇温速度で加熱する。このときの、試料1の膨張、収縮
によって生ずるピストン4の上下変位を記録計5に記録
し、その変位量に基づいて石炭の膨張率を測定する。こ
の方法は、ジラトメーター法と呼ばれており、JISに規
定されている。
熱分解により石炭が軟化溶融する際に、石炭から液状
物質およびガスが発生する。実際のコークス炉において
は、上述した液状物質の一部はコークス層または粉炭層
に進入するが、軟化溶融層内に残留した液状物質は、上
述した発生ガスにより膨張させられる。
物質およびガスが発生する。実際のコークス炉において
は、上述した液状物質の一部はコークス層または粉炭層
に進入するが、軟化溶融層内に残留した液状物質は、上
述した発生ガスにより膨張させられる。
しかしながら、上述した従来の試験方法においては、
試料を収容する容器が金属製であるために、発生した液
状物質は逃げられず、軟化溶融層に閉じ込められて、軟
化溶融層の膨張を引き起こす。従って、従来の試験方法
では、実際のコークス炉での乾留時とは異なる膨張が生
じているために、石炭の膨張性を適確に検出することが
できない。
試料を収容する容器が金属製であるために、発生した液
状物質は逃げられず、軟化溶融層に閉じ込められて、軟
化溶融層の膨張を引き起こす。従って、従来の試験方法
では、実際のコークス炉での乾留時とは異なる膨張が生
じているために、石炭の膨張性を適確に検出することが
できない。
上述した問題を解決する手段として、金属製容器に代
え、第5図に概略垂直断面図で示すように、通気性およ
び通液性を有する、コークスやポーラス煉瓦のような多
孔質材料からなる試験管状の多孔質容器6を使用する方
法が知られている。この方法によれば、発生した液状物
質の一部は容器6の周壁から排出されるので、実際のコ
ークス炉とほぼ同じ状態での膨張性を試験することがで
きる。
え、第5図に概略垂直断面図で示すように、通気性およ
び通液性を有する、コークスやポーラス煉瓦のような多
孔質材料からなる試験管状の多孔質容器6を使用する方
法が知られている。この方法によれば、発生した液状物
質の一部は容器6の周壁から排出されるので、実際のコ
ークス炉とほぼ同じ状態での膨張性を試験することがで
きる。
しかしながら、この方法の場合には、軟化溶融層の厚
さに相当するものを変えるためには、容器6を異なる直
径のものに交換しなければならない。容器6の直径を変
えると、中心部と周辺部との温度勾配が変化する。即
ち、直径を大きくすると、中心部と周辺部との温度差が
大になる。この結果、軟化溶融層の状態に変動が生じ、
その膨張性を適確に検出することができない。
さに相当するものを変えるためには、容器6を異なる直
径のものに交換しなければならない。容器6の直径を変
えると、中心部と周辺部との温度勾配が変化する。即
ち、直径を大きくすると、中心部と周辺部との温度差が
大になる。この結果、軟化溶融層の状態に変動が生じ、
その膨張性を適確に検出することができない。
従って、この発明の目的は、実際のコークス炉におけ
る石炭の乾留時と同じ状態での石炭の膨張性を、同一の
試験用容器によって軟化溶融層の厚さを変更自在に、適
確に検出することができる、石炭の膨張性試験方法を提
供することにある。
る石炭の乾留時と同じ状態での石炭の膨張性を、同一の
試験用容器によって軟化溶融層の厚さを変更自在に、適
確に検出することができる、石炭の膨張性試験方法を提
供することにある。
この発明は、試験管状の金属製容器内に、測定すべき
棒状に成形された石炭または粉状の石炭を試料として装
入し、前記試料の装入された金属製容器を電気炉内に収
容し、前記金属製容器内の前記試料上に、棒状のピスト
ンを垂直に配置して前記試料を加圧した上、前記金属製
容器を加熱し、前記金属製容器内の前記試料の膨張およ
び収縮によって生ずる前記ピストンの上下変位量に基づ
いて前記石炭の膨張率を測定する、石炭の膨張性試験方
法において、 前記金属製容器内に装入された前記試料の上面に通気
性材料を載置し、前記通気性材料を介して前記ピストン
により前記試料を加圧し、加熱による前記試料の軟化溶
融に伴って発生するガスを、前記通気性材料を通して排
気し、そして/または、 前記金属製容器の底面に通気孔を設け、前記金属製容
器内の前記底面上に通気性材料を配置し、前記通気性材
料の上に前記試料を装入し、加熱による前記試料の軟化
溶融に伴って発生するガスを、前記通気性材料を通し、
前記通気孔から排気することに特徴を有するものであ
る。
棒状に成形された石炭または粉状の石炭を試料として装
入し、前記試料の装入された金属製容器を電気炉内に収
容し、前記金属製容器内の前記試料上に、棒状のピスト
ンを垂直に配置して前記試料を加圧した上、前記金属製
容器を加熱し、前記金属製容器内の前記試料の膨張およ
び収縮によって生ずる前記ピストンの上下変位量に基づ
いて前記石炭の膨張率を測定する、石炭の膨張性試験方
法において、 前記金属製容器内に装入された前記試料の上面に通気
性材料を載置し、前記通気性材料を介して前記ピストン
により前記試料を加圧し、加熱による前記試料の軟化溶
融に伴って発生するガスを、前記通気性材料を通して排
気し、そして/または、 前記金属製容器の底面に通気孔を設け、前記金属製容
器内の前記底面上に通気性材料を配置し、前記通気性材
料の上に前記試料を装入し、加熱による前記試料の軟化
溶融に伴って発生するガスを、前記通気性材料を通し、
前記通気孔から排気することに特徴を有するものであ
る。
次に、この発明を、図面を参照しながら説明する。第
1図は、この発明の第1実施態様を示す容器の概略垂直
断面図である。この実施態様においては、第1図に示す
ように、試験管状の金属製容器2内に装入された、測定
すべき棒状に成形された石炭または粉状の石炭からなる
試料1の上面に、通気性材料7を載置し、通気性材料7
を介して金属製ピストン4により、試料1を加圧する。
1図は、この発明の第1実施態様を示す容器の概略垂直
断面図である。この実施態様においては、第1図に示す
ように、試験管状の金属製容器2内に装入された、測定
すべき棒状に成形された石炭または粉状の石炭からなる
試料1の上面に、通気性材料7を載置し、通気性材料7
を介して金属製ピストン4により、試料1を加圧する。
このようにして、試料1の上面に通気性材料7が配置
され、通気性材料7を介してピストン4により試料1が
加圧されている金属製容器2を、第4図に示した電気炉
3により、一定の昇温速度で加熱する。加熱による試料
1の軟化溶融に伴って発生したガスおよび液状物質の一
部は、試料1の上面に載置された通気性材料7を通し
て、金属製容器2から、容器2内に挿入されたピストン
4との間の隙間を通って排気される。
され、通気性材料7を介してピストン4により試料1が
加圧されている金属製容器2を、第4図に示した電気炉
3により、一定の昇温速度で加熱する。加熱による試料
1の軟化溶融に伴って発生したガスおよび液状物質の一
部は、試料1の上面に載置された通気性材料7を通し
て、金属製容器2から、容器2内に挿入されたピストン
4との間の隙間を通って排気される。
従って、金属製容器2内において、試料1は、実際の
コークス炉での乾留時とほぼ同じように膨張、収縮する
ので、この膨張、収縮によって生ずるピストン4の上下
変位量を測定することにより、試料1の膨張性は適確に
検出される。
コークス炉での乾留時とほぼ同じように膨張、収縮する
ので、この膨張、収縮によって生ずるピストン4の上下
変位量を測定することにより、試料1の膨張性は適確に
検出される。
第2図は、この発明の第2実施態様を示す容器の概略
垂直断面図である。この実施態様においては、金属製容
器2の底面2aに通気孔8が設けられており、金属製容器
2内の底面2a上には、通気性材料7が配置されている。
垂直断面図である。この実施態様においては、金属製容
器2の底面2aに通気孔8が設けられており、金属製容器
2内の底面2a上には、通気性材料7が配置されている。
このような、底面2a上に通気性材料7が配置された金
属製容器2内に試料1を装入し、前述したように、ピス
トン4により試料1を加圧しながら容器2を加熱する。
加熱による試料1の軟化溶融に伴って発生したガスおよ
び液状物質の一部は、試料1の下部に配置された通気性
材料7を通り、容器2の底面2aに設けられた通気孔8か
ら排気される。
属製容器2内に試料1を装入し、前述したように、ピス
トン4により試料1を加圧しながら容器2を加熱する。
加熱による試料1の軟化溶融に伴って発生したガスおよ
び液状物質の一部は、試料1の下部に配置された通気性
材料7を通り、容器2の底面2aに設けられた通気孔8か
ら排気される。
従って、上記と同じように、金属製容器2内におい
て、試料1は、実際のコークス炉での乾留時とほぼ同じ
ように膨張、収縮するので、試料1の膨張性は適確に検
出される。
て、試料1は、実際のコークス炉での乾留時とほぼ同じ
ように膨張、収縮するので、試料1の膨張性は適確に検
出される。
第3図は、この発明の第3実施態様を示す容器の概略
垂直断面図である。この実施態様においては、上述した
第2実施態様と同じように、底面2aに通気孔8が設けら
れた金属製容器2を使用し、容器2内の底面2a上に通気
性材料7を配置する。
垂直断面図である。この実施態様においては、上述した
第2実施態様と同じように、底面2aに通気孔8が設けら
れた金属製容器2を使用し、容器2内の底面2a上に通気
性材料7を配置する。
このような、底面2a上に通気性材料7が配置された金
属製容器2内に試料1を装入し、更に、前述した第1実
施態様と同じように、試料1の上面に通気性材料7を載
置し、通気性材料7を介してピストン4により試料1を
加圧しながら容器2を加熱する。加熱による試料1の軟
化溶融に伴って発生したガスおよび液状物質の一部は、
試料1の下部に配置された通気性材料7を通り、容器2
の底面2aに設けられた通気孔8から排気されると共に、
試料1の上面に載置された通気性材料7を通し、容器2
内に挿入されたピストン4との間の隙間を通って排気さ
れる。
属製容器2内に試料1を装入し、更に、前述した第1実
施態様と同じように、試料1の上面に通気性材料7を載
置し、通気性材料7を介してピストン4により試料1を
加圧しながら容器2を加熱する。加熱による試料1の軟
化溶融に伴って発生したガスおよび液状物質の一部は、
試料1の下部に配置された通気性材料7を通り、容器2
の底面2aに設けられた通気孔8から排気されると共に、
試料1の上面に載置された通気性材料7を通し、容器2
内に挿入されたピストン4との間の隙間を通って排気さ
れる。
従って、金属製容器2内において、試料1は、実際の
コークス炉での乾留時に一層近い状態で膨張、収縮する
ので、試料1の膨張性は、より適確に検出される。
コークス炉での乾留時に一層近い状態で膨張、収縮する
ので、試料1の膨張性は、より適確に検出される。
上述した各実施態様において使用する通気性材料7と
しては、粒状のコークス、多孔質の耐火材、または、50
0〜1,000℃の高温でも溶融しない耐熱性の例えばアルミ
ナ粉のような粉粒物を使用する。前述した第3実施態様
のように、容器2内に装入された試料1の上下に通気性
材料7を配置する場合、上下の通気性材料に上述した同
じ種類のものを使用しても、または、上下で異なる種類
のものを使用してもよい。
しては、粒状のコークス、多孔質の耐火材、または、50
0〜1,000℃の高温でも溶融しない耐熱性の例えばアルミ
ナ粉のような粉粒物を使用する。前述した第3実施態様
のように、容器2内に装入された試料1の上下に通気性
材料7を配置する場合、上下の通気性材料に上述した同
じ種類のものを使用しても、または、上下で異なる種類
のものを使用してもよい。
試料1が装入された金属製容器2に対する加熱は、そ
の全体を同一温度で均一に行なっても、または、容器2
の高さ方向に一定の温度勾配をもたせて行なってもよ
い。何れの場合も、昇温速度は均一であることが好まし
い。
の全体を同一温度で均一に行なっても、または、容器2
の高さ方向に一定の温度勾配をもたせて行なってもよ
い。何れの場合も、昇温速度は均一であることが好まし
い。
容器2の内径がJIS法の8mm程度であれば、容器2の中
心部と周辺部との温度差は小さく、ほぼ均一とみなせ
る。従って、軟化溶融層の厚さを変えるためには、容器
2内に装入する試料1の量のみを変えればよく、従来の
ように容器2を異なる寸法のものに交換しなくても済
み、同一の容器で行なうことができる。
心部と周辺部との温度差は小さく、ほぼ均一とみなせ
る。従って、軟化溶融層の厚さを変えるためには、容器
2内に装入する試料1の量のみを変えればよく、従来の
ように容器2を異なる寸法のものに交換しなくても済
み、同一の容器で行なうことができる。
容器2内の試料1に対する加圧手段として、ピストン
の代りに重錘を使用してもよく、または、ピストンと重
錘とを併用してもよい。また、試料1に対するピストン
および重錘の少なくとも1つによる加圧を、その測定期
間中一定として行なうほか、前記加圧をその測定期間中
変更して行なってもよい。
の代りに重錘を使用してもよく、または、ピストンと重
錘とを併用してもよい。また、試料1に対するピストン
および重錘の少なくとも1つによる加圧を、その測定期
間中一定として行なうほか、前記加圧をその測定期間中
変更して行なってもよい。
以上述べたように、この発明によれば、実際のコーク
ス炉における石炭の膨張時と同じ状態での石炭の膨張性
を適確に検出することができ、同一の試験用容器によっ
て軟化溶融層の厚さを自在に変更できる等、工業上有用
な効果がもたらされる。
ス炉における石炭の膨張時と同じ状態での石炭の膨張性
を適確に検出することができ、同一の試験用容器によっ
て軟化溶融層の厚さを自在に変更できる等、工業上有用
な効果がもたらされる。
第1図はこの発明の第1実施態様を示す容器の概略垂直
断面図、第2図はこの発明の第2実施態様を示す容器の
概略垂直断面図、第3図はこの発明の第3実施態様を示
す容器の概略垂直断面図、第4図は石炭の膨張性試験方
法およびこれに使用する従来の容器の概略垂直断面図、
第5図は従来の容器の他の例を示す概略垂直断面図であ
る。図面において、 1……試料、2……金属製容器、 3……電気炉、4……ピストン、 5……記録計、6……多孔質容器、 7……通気性材料、8……通気孔。
断面図、第2図はこの発明の第2実施態様を示す容器の
概略垂直断面図、第3図はこの発明の第3実施態様を示
す容器の概略垂直断面図、第4図は石炭の膨張性試験方
法およびこれに使用する従来の容器の概略垂直断面図、
第5図は従来の容器の他の例を示す概略垂直断面図であ
る。図面において、 1……試料、2……金属製容器、 3……電気炉、4……ピストン、 5……記録計、6……多孔質容器、 7……通気性材料、8……通気孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−1799(JP,A) 特開 昭57−28240(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 25/00 - 25/72 G01N 33/22
Claims (7)
- 【請求項1】試験管状の金属製容器内に、測定すべき棒
状に成形された石炭または粉状の石炭を試料として装入
し、前記試料の装入された金属製容器を電気炉内に収容
し、前記金属製容器内の前記試料上に、ピストンおよび
重錘の少なくとも1つを垂直に配置して前記試料を加圧
した上、前記金属製容器を加熱し、前記金属製容器内の
前記試料の膨張および収縮によって生ずる前記ピストン
の上下変位量に基づいて前記石炭の膨張率を測定する、
石炭の膨張性試験方法において、 前記金属製容器内に装入された前記試料の上面に通気性
材料を載置し、前記通気性材料を介して前記ピストンお
よび重錘の少なくとも1つにより前記試料を加圧し、加
熱による前記試料の軟化溶融に伴って発生するガスを、
前記通気性材料を通して前記金属製容器内から排気する
ことを特徴とする、石炭の膨張性試験方法。 - 【請求項2】試験管状の金属製容器内に、測定すべき棒
状に成形された石炭または粉状の石炭を試料として装入
し、前記試料の装入された金属製容器を電気炉内に収容
し、前記金属製容器内の前記試料上に、ピストンおよび
重錘の少なくとも1つを垂直に配置して前記試料を加圧
した上、前記金属製容器を加熱し、前記金属製容器内の
前記試料の膨張および収縮によって生ずる前記ピストン
および重錘の少なくとも1つの上下変位量に基づいて前
記石炭の膨張率を測定する、石炭の膨張性試験方法にお
いて、 前記金属性容器の底面に通気孔を設け、前記金属製容器
内の前記底面上に通気性材料を配置し、前記通気性材料
の上に前記試料を装入し、加熱による前記試料の軟化溶
融に伴って発生するガスを、前記通気性材料を有し、前
記通気孔から排気することを特徴とする、石炭の膨張性
試験方法。 - 【請求項3】前記金属製容器の底面に通気孔を設け、前
記金属製容器内の前記底面上に通気性材料を配置し、前
記通気性材料の上に前記試料を装入し、そして、前記試
料の上面に別の通気性を載置し、前記通気性材料を介し
て前記ピストンおよび重錘の少なくとも1つにより前記
試料を加圧し、加熱による前記試料の軟化溶融に伴って
発生するガスを、前記試料の上面および下面に配置され
た前記通気性材料を通して、前記金属製容器内から排気
する、請求項2に記載の石炭の膨張性試験方法。 - 【請求項4】前記通気性材料が、粒状のコークス、多孔
質の耐火材または耐熱性の粉粒物である、請求項1から
3の何れか1つに記載の石炭の膨張性試験方法。 - 【請求項5】前記試料が装入された前記金属製容器に対
する加熱を均一に行なう、請求項1から3の何れか1つ
に記載の石炭の膨張性試験方法。 - 【請求項6】前記試料が装入された前記金属製容器に対
する加熱を、前記金属製容器の高さ方向に一定の温度勾
配をもたせて行なう、請求項1から3の何れか1つに記
載の石炭の膨張性試験方法。 - 【請求項7】前記ピストンおよび重錘の少なくとも1つ
による前記試料の加圧を、1つの試料の測定期間中変更
する請求項1から3の何れか1つに記載の石炭の膨張性
試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32902289A JP2855728B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 石炭の膨張性試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32902289A JP2855728B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 石炭の膨張性試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03188351A JPH03188351A (ja) | 1991-08-16 |
JP2855728B2 true JP2855728B2 (ja) | 1999-02-10 |
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ID=18216725
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JP32902289A Expired - Fee Related JP2855728B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 石炭の膨張性試験方法 |
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JP (1) | JP2855728B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012029985A1 (ja) | 2010-09-01 | 2012-03-08 | Jfeスチール株式会社 | 石炭及び粘結材の軟化溶融特性評価方法およびコークスの製造方法 |
WO2012029983A1 (ja) | 2010-09-01 | 2012-03-08 | Jfeスチール株式会社 | コークス製造用石炭の調製方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5391707B2 (ja) * | 2008-01-30 | 2014-01-15 | Jfeスチール株式会社 | 石炭の膨張性試験方法 |
WO2010103828A1 (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-16 | 新日本製鐵株式会社 | 石炭の膨張率の測定方法、石炭の比容積の推定方法、空隙充填度の測定方法及び石炭配合方法 |
JP5581630B2 (ja) * | 2009-08-27 | 2014-09-03 | Jfeスチール株式会社 | コークスケーキ押出し性の推定方法 |
PL221024B1 (pl) * | 2011-06-06 | 2016-02-29 | Inst Chemicznej Przeróbki Węgla | Sposób wyznaczania wartości ciśnienia rozprężania węgla lub mieszanek węglowych oraz urządzenie do tego sposobu |
CN106610388B (zh) * | 2015-10-27 | 2020-05-22 | 宝山钢铁股份有限公司 | 生产用煤膨胀收缩性能测定方法及装置 |
CN108279252A (zh) * | 2017-01-06 | 2018-07-13 | 鞍钢股份有限公司 | 取向硅钢钢卷高温退火直径方向热胀冷缩系数测算方法 |
CN110658230B (zh) * | 2018-06-29 | 2023-04-11 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种测试生产用煤热解过程纵向变化性能的方法和装置 |
-
1989
- 1989-12-19 JP JP32902289A patent/JP2855728B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012029985A1 (ja) | 2010-09-01 | 2012-03-08 | Jfeスチール株式会社 | 石炭及び粘結材の軟化溶融特性評価方法およびコークスの製造方法 |
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JPH03188351A (ja) | 1991-08-16 |
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