JP2854183B2 - レギュレータの過電流保護回路 - Google Patents

レギュレータの過電流保護回路

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JP2854183B2
JP2854183B2 JP7410692A JP7410692A JP2854183B2 JP 2854183 B2 JP2854183 B2 JP 2854183B2 JP 7410692 A JP7410692 A JP 7410692A JP 7410692 A JP7410692 A JP 7410692A JP 2854183 B2 JP2854183 B2 JP 2854183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力トランジスタの出
力端を短絡した時の電流が温度変化に対して一定となる
様にしたレギュレータの過電流保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のレギュレータの過電流保護
回路を示す回路図である。図3において、(1)(2)は差
動接続されたトランジスタであり、トランジスタ(1)の
ベースには基準電圧VREFが印加され且つトランジスタ
(2)のベースには後述する検出電圧VDETが帰還され
る。(3)はトランジスタ(1)(2)のエミッタ及びアース
の間に接続された抵抗であり、トランジスタ(1)(2)の
エミッタ電流が流れる。(4)(5)は電流ミラー接続され
たトランジスタであり、該トランジスタ(4)(5)のエミ
ッタは各々抵抗(6)(7)を介して電源VBと接続され且
つ該トランジスタ(4)(5)のコレクタはトランジスタ
(1)(2)のコレクタと接続されている。即ち、トランジ
スタ(1)が基準電圧VREFによって動作すると、該トラ
ンジスタ(1)のコレクタ電流に応じたトランジスタ(5)
のコレクタ電流が発生し、該トランジスタ(5)のコレク
タ電流の一部はトランジスタ(2)のコレクタに供給され
ることになる。(8)は発振止コンデンサである。尚、上
記した素子から誤差増幅器が構成される。
【0003】(9)(10)は直列接続されたトランジスタで
あり、トランジスタ(9)のベースはトランジスタ(5)の
コレクタと接続され且つそのコレクタは電源VCCと接続
されている。ここで、トランジスタ(5)のコレクタ電流
はトランジスタ(2)のコレクタに供給される他にトラン
ジスタ(9)のベースに分流する。即ち、トランジスタ
(9)はトランジスタ(5)のコレクタ電流の分流値に応じ
て動作することになる。(11)はベースがトランジスタ(1
0)のエミッタと接続された駆動トランジスタであり、ト
ランジスタ(10)のエミッタ電流に応じて動作する。(12)
は駆動トランジスタ(11)のベース・エミッタ間に接続さ
れたリーク防止抵抗である。(13)はベースが駆動トラン
ジスタ(12)のコレクタと接続されエミッタが電源電圧V
CCと接続された出力トランジスタであり、駆動トランジ
スタ(11)のコレクタ電流に応じて動作する。(14)は出力
トランジスタ(13)のベース・エミッタ間に接続されたバ
イアス抵抗である。(15)は出力トランジスタ(13)のコレ
クタ及びアース間に接続された負荷抵抗である。そし
て、出力トランジスタ(13)のコレクタからは負荷抵抗(1
5)の値に応じた出力電圧VOUTが発生する。(16)は出力
トランジスタ(13)のコレクタ及びアース間に接続された
コンデンサであり、該コンデンサ(16)の充電電圧は、出
力トランジスタ(13)の出力電圧VOUTの発振止に使用さ
れる。(17)(18)は出力トランジスタ(13)のコレクタ及び
アース間に直列接続された検出抵抗であり、該検出抵抗
(17)(18)の接続点Aからは出力トランジスタ(13)の出力
電圧VOUTに応じた検出電圧VDETが発生する。検出抵抗
(17)(18)の接続点Aは抵抗(19)を介してトランジスタ
(2)のベースと接続され、検出電圧VDETはトランジス
タ(2)のベースに帰還されることになる。従って、負荷
抵抗(15)が設けられている定常状態の時、検出電圧V
DETが基準電圧VREFと等しくなる様に、即ち出力電圧V
OUTが一定値となる様に帰還動作が働くことになる。
【0004】(20)は駆動トランジスタ(11)のエミッタ及
びアース間に接続された検出抵抗である。(21)(22)は直
列接続されたトランジスタであり、トランジスタ(21)の
ベースは抵抗(23)を介して駆動トランジスタ(11)のエミ
ッタと接続され、コレクタはトランジスタ(5)のコレク
タと接続されている。仮に、図3回路を起動させようと
した場合、コンデンサ(16)は完全に放電された状態にあ
る為、上記した構成を動作させると、負荷抵抗(15)が接
続されているにも関わらず瞬間的にコンデンサ(16)が接
続されているラインが短絡状態となり、出力電圧VOUT
が0ボルトまで瞬間的に立ち下がることになる。この
時、検出電圧VDETも0ボルトまで立ち下がり、トラン
ジスタ(2)がオフしてトランジスタ(5)のコレクタ電流
は全てトランジスタ(9)のベースに供給されてしまうこ
とになる。これによって駆動トランジスタ(11)のコレク
タ電流が増大し、これに伴って出力トランジスタ(13)の
コレクタ電流も増大してしまうことになる。これは、電
流消費量及び過熱破壊等の問題から、必ず避けなければ
ならない。そこで、駆動トランジスタ(11)のエミッタ電
流が増大して検出抵抗(20)の両端電圧がトランジスタ(2
1)(22)の立ち上がり電圧(=約1.2ボルト)まで達する
と、トランジスタ(21)(22)がオンし、トランジスタ(5)
のコレクタからトランジスタ(9)のベースに供給される
べき電流の中の所定量がアースに流れることになる。こ
こで、検出抵抗(20)の値及びその両端電圧は一定である
ことから、トランジスタ(21)(22)によってアース側へ流
れる電流量は一定値に定められており、また、出力トラ
ンジスタ(13)の電流増幅率も一定であることから、トラ
ンジスタ(9)(10)(11)(21)(22)、検出抵抗(20)及び抵抗
(23)から成る帰還ループによって出力トランジスタ(13)
に流れる出力短絡電流も一定値に定められることにな
る。即ち、出力短絡時、出力電圧VOUTは0ボルトまで
下降するが、出力短絡電流は上記した帰還ループで定め
る電流値に制限されたまま流れ続けることになる。これ
では、電流消費量が増大し、或は素子が熱破壊される恐
れがある為、何らかの対策が必要となる。その構成を以
下に示す。。尚、出力トランジスタ(13)に接続される負
荷は故意に短絡(短絡試験)することもあれば、無意識の
内に何らかの原因によって短絡されてしまうこともあ
る。この場合も同様に動作する。
【0005】(24)はベースが抵抗(25)(19)を介して検出
抵抗(17)(18)の接続点Aと接続され、エミッタが駆動ト
ランジスタ(11)のベースと接続され、コレクタが抵抗(2
6)を介してトランジスタ(1)(2)のエミッタと接続され
たトランジスタであり、検出電圧VDETによって動作制
御される。つまり、出力トランジスタ(13)のコレクタが
短絡されて検出電圧VDETが0ボルトとなると、トラン
ジスタ(24)のベース電位が引き下げられると共にトラン
ジスタ(10)のエミッタ電流がトランジスタ(24)のエミッ
タにも分流し、これよりトランジスタ(24)が動作し、ト
ランジスタ(1)のエミッタ電位が抵抗(3)(26)によって
押し上げられることになる。即ち、トランジスタ(1)の
ベース・エミッタ間に生じる電位差が狭まってしまい、
トランジスタ(1)のコレクタ電流が減少することにな
る。これによって、トランジスタ(5)のコレクタ電流自
体が減少し、出力トランジスタ(13)の出力電流が出力短
絡時に低減されることになる。この時、トランジスタ
(9)(10)(11)(21)(22)、検出抵抗(20)及び抵抗(23)から
成る帰還ループは、検出抵抗(20)の両端電圧が1.2ボ
ルト未満となって動作を停止する。尚、抵抗(3)(19)(2
5)(26)の値の設定によっては出力トランジスタ(13)の短
絡電流を実用上問題のない小さい値まで減少させること
も可能である。実際は、電流消費量の問題から実用上問
題のない小さい値で出力トランジスタ(13)の短絡電流を
安定させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出力ト
ランジスタ(13)の短絡電流を実用上問題のない小さい値
まで低減させているものの、温度が低下している場合、
トランジスタ(1)を動作させるのにより大きいベース・
エミッタ間電圧が必要となり、最悪の場合、エミッタ電
位を押し上げられているトランジスタ(1)がオフしてし
まうことがある。この場合、出力トランジスタ(13)のコ
レクタ電流が0となり、この状態から負荷を出力トラン
ジスタ(13)のコレクタに接続した状態としても、出力ト
ランジスタ(13)には電流も電圧も発生せず、これより図
3回路自体を起動できなくなる問題点があった。また、
トランジスタ(1)のコレクタ電流が温度低下によって上
記より更に減少し、出力トランジスタ(13)のコレクタ電
流が更に減少してしまった場合であっても、図3回路を
起動できない場合があった。
【0007】そこで、本発明は、出力トランジスタの出
力端を短絡して所定値まで減少した短絡電流を、温度変
化に関わらず一定とすることのできるレギュレータの過
電流保護回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決する為に成されたものであり、その特徴とするとこ
ろは、基準電圧と検出電圧との差を増幅する誤差増幅ト
ランジスタと、前記誤差増幅トランジスタの出力電流に
応じて動作する駆動トランジスタと、前記駆動トランジ
スタの出力電流に応じて動作する出力トランジスタと、
前記出力トランジスタの出力電圧に応じて発生した前記
検出電圧を前記誤差増幅トランジスタに帰還する検出抵
抗と、を有し、前記出力トランジスタの出力電圧が一定
値となる様に動作するレギュレータにおいて、前記出力
トランジスタの出力端が短絡された時の前記検出電圧に
応じて、前記駆動トランジスタの入力端に供給される電
流を分流する第1の分流手段と、前記第1の分流手段に
供給された電流に応じて、前記誤差増幅トランジスタの
出力電流をアース側に分流する第2の分流手段と、を備
え、前記出力トランジスタの出力端を短絡した時、少な
くとも前記駆動トランジスタ及び前記出力トランジスタ
に過電流が流れるのを防止した点である。
【0009】
【作用】本発明によれば、出力トランジスタの出力端を
短絡した時に所定値まで減少した短絡電流が温度変化に
対して変動することなく一定となる様に、駆動トランジ
スタの入力端に供給される電流を第1の分流手段が温度
変化に応じて分流する為、温度が低下した場合、短絡状
態から負荷が接続されたとしても、レギュレータを確実
に起動できることになる。
【0010】
【実施例】本発明の詳細を図面に従って具体的に説明す
る。図1は本発明のレギュレータの過電流保護回路を示
す回路図である。尚、図3と同一素子には同一符号を付
し、その説明を省略する。図1において、(27)(28)はベ
ースが共通接続されたトランジスタであり、ベースは更
に抵抗(29)(19)を介して検出抵抗(17)(18)の接続点Aと
接続され、トランジスタ(27)のエミッタは抵抗(30)を介
してトランジスタ(28)のエミッタと接続され、トランジ
スタ(28)のエミッタは抵抗(31)を介して駆動トランジス
タ(11)のベースと接続されている。更に、トランジスタ
(27)(28)のコレクタは検出抵抗(32)を介してアースされ
ている。以上の素子より、第1の分流手段が構成され
る。ここで、駆動トランジスタ(11)のベース・エミッタ
間電圧は、温度が低い程広がり、温度が高い程狭まる様
な温度特性を有している。即ち、駆動トランジスタ(11)
から同一のコレクタ電流を発生させる為には、温度が低
い程より多くのベース電流が必要となり、温度が高い程
より少ないベース電流で済むことになる。また、上記し
た第1の分流手段は正の温度特性を有する様に、各素子
の値が設定されている。この点については、後述する。
従って、第1の分流手段は、温度が高い程、トランジス
タ(10)のエミッタ電流をトランジスタ(27)(28)のエミッ
タ側に多く引き込み、また温度が低い程、トランジスタ
(10)のエミッタ電流をトランジスタ(27)(28)のエミッタ
側に引き込む量がより少なくなる。即ち、温度変化によ
って駆動トランジスタ(11)のベースに分流されるトラン
ジスタ(10)のエミッタ電流の量を、第1の分流手段によ
って制御できることになる。特に、駆動トランジスタ(1
1)の出力電流を一定とする場合、駆動トランジスタ(11)
は温度が高い時により少ないベース電流を要求し、この
時第1の分流手段はより多くの分流動作を行い、また、
駆動トランジスタ(11)は温度が低い時により多くのベー
ス電流を必要とし、この時第1の分流手段はより少ない
分流動作を行う為、トランジスタ(27)(28)の特性及び抵
抗(29)(30)(31)の値を適切に設定することによって、温
度変化に関わらず、駆動トランジスタ(11)及び出力トラ
ンジスタ(13)の出力電流を一定とすることが可能とな
る。
【0011】(33)は、ベースがトランジスタ(27)(28)の
エミッタと接続され、コレクタがトランジスタ(5)のコ
レクタと接続され、エミッタがアースされたトランジス
タ(第2の分流手段)であり、検出抵抗(32)の両端に発生
する電圧に応じて動作し、トランジスタ(5)のコレクタ
電流を分流するものである。以下、図1の動作を説明す
る。出力トランジスタ(13)のコレクタを短絡する方法は
何通りかあるが、負荷抵抗(15)及びコンデンサ(16)を接
続した状態で図1回路を初期状態から起動した場合の動
作について説明する。
【0012】まず、電源電圧VCC及び基準電圧VREF
印加された状態で図1回路が起動され、電圧VBが発生
すると、トランジスタ(2)(5)(9)(10)(11)(13)及び検
出抵抗(17)(18)から成る帰還ループが動作し、検出抵抗
(17)(18)の接続点Aに現れる電圧を基準電圧VREFとす
る様に帰還を働かせようとする。しかしながら、起動時
には、コンデンサ(16)が全く充電されていない為、出力
トランジスタ(13)のコレクタがコンデンサ(16)の出力ラ
インを介して短絡される期間が生じ、即ち検出抵抗(17)
(18)の接続点A電位が0となる期間が生じる。すると、
トランジスタ(2)がオフし、トランジスタ(5)のコレク
タ電流はトランジスタ(2)のコレクタに分流することな
く全てトランジスタ(9)のベースに流れ込むことにな
る。これによって、駆動トランジスタ(11)のコレクタ電
流の増大に伴って出力トランジスタ(13)のコレクタ電流
が急激に増大し、このままでは図1回路が熱破壊される
恐れがある。特に、図1回路はIC化が可能であり、I
C化されていた場合、IC自体を破壊してしまう恐れが
ある。そこで、駆動トランジスタ(11)のコレクタ電流の
増大に伴ってそのエミッタ電流が増大すると、検出抵抗
(20)の端子間電圧が上昇し始める。そして、検出抵抗(2
0)の端子間電圧がトランジスタ(21)(22)のベース・エミ
ッタ間電圧(2VBE)まで上昇すると、トランジスタ(21)
がオンし、トランジスタ(5)のコレクタ電流をトランジ
スタ(21)(22)を介してアース側に分流することになる。
これよりトランジスタ(9)のベースに供給されるベース
電流が制限され、出力トランジスタ(13)の出力電圧V
OUTが0であるにもかかわらず、出力トランジスタ(13)
のコレクタには、該トランジスタ(13)の電流増幅率、検
出抵抗(20)の値及びその両端電圧で定まる一定の出力短
絡電流が流れることになる。
【0013】一方、検出抵抗(17)(18)の接続点Aの電位
が0であることから、トランジスタ(27)(28)のベース電
位が抵抗(29)(19)を介してアース側に引き下げられる
為、トランジスタ(27)(28)が動作し、トランジスタ(10)
のエミッタ電流は駆動トランジスタ(11)のベースに供給
される他に、抵抗(31)(30)を介してトランジスタ(27)の
エミッタに、抵抗(31)を介してトランジスタ(28)のエミ
ッタに分流することになる。そして、トランジスタ(27)
(28)のコレクタ電流によって検出抵抗(32)の両端電圧が
上昇すると、検出抵抗(32)の両端電圧に応じてトランジ
スタ(33)が動作し、トランジスタ(5)のコレクタ電流を
トランジスタ(33)を介してアース側へ分流することにな
る。尚、上記した第1及び第2の分流手段の動作は、ト
ランジスタ(21)を介してトランジスタ(5)のコレクタ電
流がアース側へ分流してしまって再びトランジスタ(21)
がオフする以前に行われることになる。これより、トラ
ンジスタ(9)へのベース入力の減少に伴って、出力トラ
ンジスタ(13)のコレクタが短絡された時の短絡電流は極
めて0アンペアに近い付近まで減少し、図1回路の熱破
壊等の問題は解決されることになる。また、図3に示す
従来回路の如くトランジスタ(1)のエミッタ電位を押し
上げてトランジスタ(5)のコレクタ電流自体を減少させ
ることなく、トランジスタ(5)のコレクタ電流をそのま
まトランジスタ(33)を介してアース側へ分流している
が、この分流する電流は数十μA程度であるので電流消
費量の観点から見ても何ら問題はない。
【0014】更に、温度変化が生じて駆動トランジスタ
(11)のベース・エミッタ間の動作可能電圧が変動したと
しても、駆動トランジスタ(11)の出力電流を一定とする
様に第1の分流手段が分流動作を行って駆動トランジス
タ(11)のベース電流を制御する為、温度変化に対しても
安定した出力トランジスタ(13)の短絡電流が得られるこ
とになる。従って、出力トランジスタ(13)の短絡電流が
温度変化に対して安定していて、更に0アンペアまで減
少したり0アンペアになったりすることがない為、コン
デンサ(16)の充電が終了して出力トランジスタ(13)の短
絡状態が解除されると、負荷抵抗(15)の存在を考慮した
状態で上記した帰還ループが確実に動作することにな
る。つまり、検出抵抗(17)(18)の接続点Aの電位が上昇
してトランジスタ(27)(28)(33)がオフすると共にトラン
ジスタ(9)がオンし、接続点Aの電位を基準電圧VREF
と等しくする様に帰還ループが動作し、出力トランジス
タ(13)のコレクタからは一定値の出力電圧VOUTが出力
されることになる。尚、一定の出力電圧VOUTが発生し
ている定常状態において、検出抵抗(20)の両端電圧は2
BEに達することがないように設計されているものとす
る。
【0015】ここで、第1の分流手段の温度特性につい
て以下に説明する。まず、トランジスタ(28)(27)のベー
ス・エミッタ間電圧を各々φ1,φ2とし、抵抗(30)(31)
の値を各々R1,R2とし、抵抗(31)からトランジスタ(2
8)(27)のエミッタ側へ流れる電流を各々I1,I2とし、
更に、トランジスタ(27)(28)の面積比を各々N:1とす
る。
【0016】トランジスタ(28)のエミッタへ分流する電
流I1は、
【0017】
【数1】
【0018】で表され、トランジスタ(27)のエミッタ側
へ分流する電流I2は、
【0019】
【数2】
【0020】で表され、(1)(2)式より、
【0021】
【数3】
【0022】となる。ここで、トランジスタ(27)(28)の
電流比をMと置く。すると、(3)式より、
【0023】
【数4】
【0024】となり、両辺の自然対数を取ると、
【0025】
【数5】
【0026】となる。ここで、トランジスタ(27)(28)の
ベース電位をVBP、駆動トランジスタ(11)のベース電位
をVBNとすれば、
【0027】
【数6】
【0028】となる。更に、電流I2=(φ1−φ2)/R1
であり、(3)式よりI1=MI2であり、更に(5)式を考
慮すると、ベース電位VBN
【0029】
【数7】
【0030】で表される。一方、駆動トランジスタ(11)
のベース・エミッタ間電圧をφ3、ベース電流をIB、電
流増幅率をβNとし、抵抗(19)の値をR3、検出抵抗(20)
の値をREとすると、駆動トランジスタ(11)のベース電
位VBNは、
【0031】
【数8】
【0032】で表される。従って、 (7)式及び(8)式
より、
【0033】
【数9】
【0034】となり、(9)式から出力トランジスタ(13)
の出力短絡電流IOSCを導き出すと、
【0035】
【数10】
【0036】となる。従って、(10)式における出力短絡
電流IOSCを温度変化に対して一定とするには、φ1、φ
3、RE、R3の値等、第1の分流手段を構成する素子の
値及び駆動トランジスタ(11)の値等を設定すればよいこ
とになる。図2は本発明の他の実施例を示す回路図であ
る。尚、図2において図1と同一素子には同一符号を付
し、その説明は省略するものとする。
【0037】図2において、(34)は温度状態に応じて動
作するトランジスタであり、そのベースには図2回路を
破壊する恐れのない温度領域ではローレベル、図2回路
を破壊する恐れのある温度領域ではハイレベルとなる温
度検出電圧が、ある閾値電圧を境にして印加される。該
トランジスタ(34)のコレクタは電流源(35)を介して電源
Bと接続され、エミッタはアースされている。また、
(36)はトランジスタ(34)のコレクタ電流を増幅するトラ
ンジスタであり、コレクタは電流源(37)を介して電源V
Bと接続され、エミッタは抵抗(38)を介してアースされ
ている。また、(39)はトランジスタ(38)のベース電流を
増幅するトランジスタであり、そのコレクタはトランジ
スタ(5)のコレクタと接続され、エミッタはアースされ
ている。従って、熱破壊を防ぐ為に、温度検出電圧がハ
イレベルになると、トランジスタ(34)のオンに伴ってト
ランジスタ(36)がオフし、これによってトランジスタ(3
9)がオンし、トランジスタ(5)のコレクタ電流をトラン
ジスタ(39)を介してアース側へ分流し、出力トランジス
タ(13)のコレクタ電流を減少させて図2回路の熱破壊を
防止している。上記した機能は通常サーマルシャットダ
ウン機能と称する。図2回路は、トランジスタ(33)のコ
レクタ電流を上気したサーマルシャトダウン機能を実現
する回路に使用し、つまり、サーマルシャットダウン機
能を利用して負荷短絡時の出力トランジスタ(13)のコレ
クタ電流を減少させようとしたものである。その他の動
作は図1と同様である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、出力トランジスタの出
力端を短絡した時に所定値まで減少した短絡電流が温度
変化に対して変動することなく一定となる様に、駆動ト
ランジスタの入力端に供給される電流を第1の分流手段
が温度変化に応じて分流する為、温度変化に関わらず短
絡状態から負荷接続状態となれば確実に負荷を駆動でき
る利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】従来回路を示す回路図である。
【符号の説明】
(1)(2)(4)(5) トランジスタ (11) 駆動トランジスタ (13) 出力トランジスタ (15) 負荷抵抗 (17)(18) 検出抵抗 (27)(28)(33) トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05F 1/10 304 G05F 1/56 320

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧と検出電圧との差を増幅する誤
    差増幅トランジスタと、前記誤差増幅トランジスタの出
    力電流に応じて動作する駆動トランジスタと、前記駆動
    トランジスタの出力電流に応じて動作する出力トランジ
    スタと、前記出力トランジスタの出力電圧に応じて発生
    した前記検出電圧を前記誤差増幅トランジスタに帰還す
    る検出抵抗と、を有し、前記出力トランジスタの出力電
    圧が一定値となる様に動作するレギュレータにおいて、 前記出力トランジスタの出力端が短絡された時の前記検
    出電圧に応じて、前記駆動トランジスタの入力端に供給
    される電流を分流する第1の分流手段と、 前記第1の分流手段に供給された電流に応じて、前記誤
    差増幅トランジスタの出力電流をアース側に分流する第
    2の分流手段と、を備え、 前記出力トランジスタの出力端を短絡した時、少なくと
    も前記駆動トランジスタ及び前記出力トランジスタに過
    電流が流れるのを防止したことを特徴とするレギュレー
    タの過電流保護回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の分流手段は、前記出力トラン
    ジスタの出力端を短絡した時の電流が温度変化に対して
    一定となる様に、前記駆動トランジスタの入力端に供給
    される電流を分流することを特徴とする請求項1記載の
    レギュレータの過電流保護回路。
  3. 【請求項3】 前記駆動トランジスタは、高い(低い)温
    度に対して少ない(多い)入力電流を要求する特性を有す
    ることを特徴とする請求項2記載のレギュレータの過電
    流保護回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の分流手段は、温度が高い(低
    い)時に多くの(少ない)電流を分流する温度特性を有す
    ることを特徴とする請求項3記載のレギュレータの過電
    流保護回路。
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