JP2854086B2 - 電気回転機の固定子鉄心の加工方法 - Google Patents
電気回転機の固定子鉄心の加工方法Info
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- JP2854086B2 JP2854086B2 JP11353390A JP11353390A JP2854086B2 JP 2854086 B2 JP2854086 B2 JP 2854086B2 JP 11353390 A JP11353390 A JP 11353390A JP 11353390 A JP11353390 A JP 11353390A JP 2854086 B2 JP2854086 B2 JP 2854086B2
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- core
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- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は砥粒ツールによる電気回転機の固定子鉄心の
加工方法に関する。
加工方法に関する。
b. 従来の技術 従来、この種の鉄心の加工方法としては、例えば第4
図に示すようなものがある。同図において、被加工物で
ある電気回転機の固定子鉄心1の内径2を、回転する砥
粒ツール3で加工する場合、加工中該ツール3と鉄心1
を互に求心させるため、鉄心1を固定式にして、ツール
保持具4に浮動式のものを用いたり、またはツール保持
具4を固定式にして、鉄心1に浮動治具を用いたり、ま
たは両者とも浮動式のものを採用したりしている。
図に示すようなものがある。同図において、被加工物で
ある電気回転機の固定子鉄心1の内径2を、回転する砥
粒ツール3で加工する場合、加工中該ツール3と鉄心1
を互に求心させるため、鉄心1を固定式にして、ツール
保持具4に浮動式のものを用いたり、またはツール保持
具4を固定式にして、鉄心1に浮動治具を用いたり、ま
たは両者とも浮動式のものを採用したりしている。
他方、ツール3の形式としては、砥石面にツール軸方
向に溝5、またはスパイラル状の溝6が設けられた拡張
式で、前記鉄心1の内径2に応じて砥石面の外径を調整
するものが用いられている。
向に溝5、またはスパイラル状の溝6が設けられた拡張
式で、前記鉄心1の内径2に応じて砥石面の外径を調整
するものが用いられている。
c. 発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の加工方法にあって
は、ツール保持具4に浮動式のものを用いた場合、ツー
ル3の回転数が上昇してくると、該ツール3の振れが、
第4図の一点鎖線に示すように大きくなり、加工精度に
悪影響を及ぼすという問題点があった。
は、ツール保持具4に浮動式のものを用いた場合、ツー
ル3の回転数が上昇してくると、該ツール3の振れが、
第4図の一点鎖線に示すように大きくなり、加工精度に
悪影響を及ぼすという問題点があった。
また、前記ツール3の砥石面に、ツール軸方向の溝5
や同図の破線で示すようなスパイラル状の溝6が設けら
れていると、該溝5や6が固定子鉄心1のスロットを変
形させる因子となり、加工精度に悪影響を及ぼすという
問題点もあった。
や同図の破線で示すようなスパイラル状の溝6が設けら
れていると、該溝5や6が固定子鉄心1のスロットを変
形させる因子となり、加工精度に悪影響を及ぼすという
問題点もあった。
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は
前記問題点を解消し、改良した砥粒ツールを使用し、か
つ加工精度に悪影響を及ぼさない電気回転機の固定子鉄
心の加工方法を提案することにある。
前記問題点を解消し、改良した砥粒ツールを使用し、か
つ加工精度に悪影響を及ぼさない電気回転機の固定子鉄
心の加工方法を提案することにある。
d. 課題を解決するための手段 前記目的を達成するための本発明の構成は、 (a) 円筒または円柱状の外周に設けられた砥石面
が、その軸方向に順次その外径を変えて多段的に形成さ
れ、かつ両端面にセンタ穴が設けられた砥粒ツールを使
用し、 (b) 該センタ穴を介して、前記ツールの両端を支持
すると共に、該ツールを回転させ、 (c) 該ツールが電気回転機の固定子鉄心を貫通する
ように、該固定子鉄心を配設し、 (d) 該固定子鉄心の中心軸線が、前記ツールの軸線
を沿うようにして、該固定子鉄心を該ツールに対し往復
移動させる ことにより、前記砥粒ツールが前記固定子鉄心の内径を
高精度で加工することを特徴とする。
が、その軸方向に順次その外径を変えて多段的に形成さ
れ、かつ両端面にセンタ穴が設けられた砥粒ツールを使
用し、 (b) 該センタ穴を介して、前記ツールの両端を支持
すると共に、該ツールを回転させ、 (c) 該ツールが電気回転機の固定子鉄心を貫通する
ように、該固定子鉄心を配設し、 (d) 該固定子鉄心の中心軸線が、前記ツールの軸線
を沿うようにして、該固定子鉄心を該ツールに対し往復
移動させる ことにより、前記砥粒ツールが前記固定子鉄心の内径を
高精度で加工することを特徴とする。
e. 作用 本発明は前記のように構成されているので、前記砥粒
ツールを、両端に設けられたセンタ穴を介して支持する
ことにより、回転中の振れを抑える。また、前記砥粒ツ
ールは、砥石面にツール軸方向の溝やスパイラル状の溝
をなくし、該軸方向に順次多段的にその外径を太く形成
したものを採用する。
ツールを、両端に設けられたセンタ穴を介して支持する
ことにより、回転中の振れを抑える。また、前記砥粒ツ
ールは、砥石面にツール軸方向の溝やスパイラル状の溝
をなくし、該軸方向に順次多段的にその外径を太く形成
したものを採用する。
f. 実施例 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を例示的
に詳しく説明する。
に詳しく説明する。
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示し、第1
図は砥粒ツールと電気回転機の固定子鉄心の取り付け説
明図、第2図は該鉄心の内径加工説明図、第3図は砥粒
ツールの正面図である。
図は砥粒ツールと電気回転機の固定子鉄心の取り付け説
明図、第2図は該鉄心の内径加工説明図、第3図は砥粒
ツールの正面図である。
第1図および第2図において、11は被加工物である電
気回転機の固定子鉄心、12は砥粒ツール、13は図示しな
い駆動軸から砥粒ツール12に回転を伝達するケレー、14
および15は砥粒ツール12を支持する上および下センタ、
16は固定子鉄心11を載置するテーブル、17は該固定子鉄
心11の回り止め、d1は砥粒ツール12の最大となる砥石面
外径である。
気回転機の固定子鉄心、12は砥粒ツール、13は図示しな
い駆動軸から砥粒ツール12に回転を伝達するケレー、14
および15は砥粒ツール12を支持する上および下センタ、
16は固定子鉄心11を載置するテーブル、17は該固定子鉄
心11の回り止め、d1は砥粒ツール12の最大となる砥石面
外径である。
第3図において、前記砥粒ツール12は、円筒または円
柱状ツールブランク20の外周に電着された超砥粒(ダイ
ヤモンド,CBN砥粒など)からなる砥石面21が、その軸方
向のLの範囲に順次太くその外径がd7,d6……d1(d1は
最大外径)と多段階(図では7段階)に変えて形成され
ている。前記砥石面21にツール軸方向の溝やスパイラル
状の溝は全く設けられていない。
柱状ツールブランク20の外周に電着された超砥粒(ダイ
ヤモンド,CBN砥粒など)からなる砥石面21が、その軸方
向のLの範囲に順次太くその外径がd7,d6……d1(d1は
最大外径)と多段階(図では7段階)に変えて形成され
ている。前記砥石面21にツール軸方向の溝やスパイラル
状の溝は全く設けられていない。
また、この砥粒ツール12には、その軸心の両センタを
支持するため、両端面にセンタ穴23,24が設けられてい
る。
支持するため、両端面にセンタ穴23,24が設けられてい
る。
本実施例に使用した第3図に示す砥粒ツール12の砥石
面のそれぞれの外径d7,d6……d1は、固定子鉄心11の内
径の仕上径に合わせて、順次その径を変化させる。(d1
>d2>……>d7) 次に被加工物の前記鉄心11の内径を加工する手順につ
いて説明する。
面のそれぞれの外径d7,d6……d1は、固定子鉄心11の内
径の仕上径に合わせて、順次その径を変化させる。(d1
>d2>……>d7) 次に被加工物の前記鉄心11の内径を加工する手順につ
いて説明する。
まず第1図のように、砥粒ツール12が鉄心11を貫通す
るように、かつ、両者を求心させるようにセンタ穴23,2
4を介して上下センタ14,15により該ツール12を支持する
と共に、該鉄心11を前記テーブル16上の一点鎖線で示す
位置に、載置する。このとき、前記砥粒ツール12は両セ
ンタ支持となる。
るように、かつ、両者を求心させるようにセンタ穴23,2
4を介して上下センタ14,15により該ツール12を支持する
と共に、該鉄心11を前記テーブル16上の一点鎖線で示す
位置に、載置する。このとき、前記砥粒ツール12は両セ
ンタ支持となる。
次に図示しない駆動軸からケレー13を介して砥粒ツー
ル12を回転させると共に、テーブル16を矢印a方向へ徐
々に移動させると、鉄心11の内径加工が開始される。
ル12を回転させると共に、テーブル16を矢印a方向へ徐
々に移動させると、鉄心11の内径加工が開始される。
第2図に示すように前記鉄心11の内径加工中、砥粒ツ
ール12の砥石面21が、最大外径d1となる砥石面での加工
が終り次第、前記テーブル16を矢印b方向に戻して、加
工工程を終了する。
ール12の砥石面21が、最大外径d1となる砥石面での加工
が終り次第、前記テーブル16を矢印b方向に戻して、加
工工程を終了する。
以上のとおり、本実施例は電気回転機の固定子鉄心の
内径加工方法について記述したが、本発明はこのほか、
一般被加工物の内径加工にも適用できる。
内径加工方法について記述したが、本発明はこのほか、
一般被加工物の内径加工にも適用できる。
すなわち、本発明の技術は前記実施例における技術に
限定されるものではなく、同様な機能を果す他の態様の
手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範
囲内において種々の変更、付加が可能である。
限定されるものではなく、同様な機能を果す他の態様の
手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範
囲内において種々の変更、付加が可能である。
g. 発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、砥粒
ツールとして、砥石面にツール軸方向の溝やスパイラル
状の切欠き溝をなくし、円筒または円柱状の外周に設け
られた砥石面が、その軸方向に順次その外径を変えて多
段的に形成され、かつ両端面にセンタ穴が設けられたも
のを使用し、該ツールを両センタ穴を介して支持するこ
とにより、前記ツールの振れは最小限に抑えられ、加工
における該鉄心の円筒度への悪影響を防ぐことができ
る。
ツールとして、砥石面にツール軸方向の溝やスパイラル
状の切欠き溝をなくし、円筒または円柱状の外周に設け
られた砥石面が、その軸方向に順次その外径を変えて多
段的に形成され、かつ両端面にセンタ穴が設けられたも
のを使用し、該ツールを両センタ穴を介して支持するこ
とにより、前記ツールの振れは最小限に抑えられ、加工
における該鉄心の円筒度への悪影響を防ぐことができ
る。
また、前記形状の砥粒ツールを使用することで、前記
鉄心のスロットの変形は最小限に抑えられるので、加工
における真円度の向上が図れる。
鉄心のスロットの変形は最小限に抑えられるので、加工
における真円度の向上が図れる。
このため、前記固定子鉄心の内径を高精度で加工する
ことができる。
ことができる。
第1図ないし第3図は本発明の電気回転機の固定子鉄心
の加工方法の一実施例を示し、第1図は砥粒ツールと前
記鉄心の取り付け説明図、第2図は該鉄心の内径加工説
明図、第3図は砥粒ツールの正面図、第4図は従来の前
記鉄心の内径加工説明図である。 11……固定子鉄心、12……砥粒ツール、 13……ケレー(キャリア)、14……上センタ、 15……下センタ、16……テーブル、 21……砥石面、23,24……センタ穴、 d1,d2……d7……外径。
の加工方法の一実施例を示し、第1図は砥粒ツールと前
記鉄心の取り付け説明図、第2図は該鉄心の内径加工説
明図、第3図は砥粒ツールの正面図、第4図は従来の前
記鉄心の内径加工説明図である。 11……固定子鉄心、12……砥粒ツール、 13……ケレー(キャリア)、14……上センタ、 15……下センタ、16……テーブル、 21……砥石面、23,24……センタ穴、 d1,d2……d7……外径。
Claims (1)
- 【請求項1】a. 円筒または円柱状の外周に設けられた
砥石面が、その軸方向に順次その外径を変えて多段的に
形成され、かつ両端面にセンタ穴が設けられた砥粒ツー
ルを使用し、 b. 該センタ穴を介して、前記ツールの両端を支持する
と共に、該ツールを回転させ、 c. 該ツールが電気回転機の固定子鉄心を貫通するよう
に、該固定子鉄心を配設し、 d. 該固定子鉄心の中心軸線が、前記ツールの軸線を沿
うようにして、該固定子鉄心を該ツールに対し往復移動
させる ことにより、前記砥粒ツールが前記固定子鉄心の内径を
高精度で加工することを特徴とする電気回転機の固定子
鉄心の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11353390A JP2854086B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 電気回転機の固定子鉄心の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11353390A JP2854086B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 電気回転機の固定子鉄心の加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0413551A JPH0413551A (ja) | 1992-01-17 |
JP2854086B2 true JP2854086B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=14614735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11353390A Expired - Fee Related JP2854086B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 電気回転機の固定子鉄心の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2854086B2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP11353390A patent/JP2854086B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0413551A (ja) | 1992-01-17 |
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