JP2853483B2 - 化合物半導体マイクロ波用モノリシックic増幅回路 - Google Patents

化合物半導体マイクロ波用モノリシックic増幅回路

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JP2853483B2
JP2853483B2 JP28971092A JP28971092A JP2853483B2 JP 2853483 B2 JP2853483 B2 JP 2853483B2 JP 28971092 A JP28971092 A JP 28971092A JP 28971092 A JP28971092 A JP 28971092A JP 2853483 B2 JP2853483 B2 JP 2853483B2
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resistor
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寿郎 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化合物半導体マイクロ波
用モノリシックIC増幅回路に関し、特に高効率増幅を
行なう際の直流ゲートバイアス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の回路の代表的なGaAsの
マイクロ波用モノリシックIC(以下MMICと略す)
増幅回路は、図6に示す等価回路図のように、それぞれ
電界効果トランジスタJ1,J2のゲートに直流バイア
ス電圧VG1,VG2を与える直流バイアス分圧抵抗と
して接地側抵抗R2,R6ゲート電源側抵抗R4,R8
が接続されていた。
【0003】これらの抵抗は半絶縁性のGaAs基板内
にイオン注入抵抗により形成され分圧比は常に固定され
ている。例えば接地側抵抗R4=3KΩ,R2=2K
Ω,ゲート電圧VG=−5VであればトランジスタJ1
のゲートバイアス電圧VG1は−2Vに固定される。
【0004】ところでゲートバイアスを与える方法とし
て、他に自己バイアス抵抗を挿入することにより電流帰
還をかける方法があるがこの抵抗での電力消費が無視で
きないので高効率動作を行なう際のゲートバイアス回路
としては不適当である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の化合物半導
体MMIC増幅回路では、電界効果トランジスタのピン
チオフ電圧のVRの製造上のバラツキ変動に伴ない、高
周波(RF)の入力電圧がオフの時に増幅回路電流いわ
ゆるアイドル電流Iidが増減し、その結果RF小信号
時の電流も変動する。
【0006】回路電流が減少すれば出力電力が不足し、
一方回路電流が増えれば効率が低下するという問題があ
った。
【0007】本発明の目的は、回路電流に製造のバラツ
キ変動のない化合物半導体マイクロ波用モノリシックI
C増幅回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体マ
イクロ波用モノリシックIC増幅回路は、ゲートに直流
バイアス分圧抵抗からのバイアス電圧と入力端から高周
波信号を入力しソースが接地しドレインが負荷抵抗を介
してドレイン電源に接続する電界効果トランジスタを含
む化合物半導体マイクロ波用モノクシックIC増幅回路
において、前記直流バイアス分圧抵抗の接地側抵抗が前
記電界効果トランジスタと同一化合物半導体基板内に形
成されたイオン注入抵抗体であり、かつゲート電源側の
抵抗が前記化合物半導体基板上のn層をリセス加工して
形成される活性層リセス抵抗体を有して構成されてい
る。
【0009】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例の等価回路図である。
本実施例のGaAsMMIC増幅回路は、図6に示した
従来の増幅回路の直流バイアス分圧抵抗のゲート電源側
抵抗R4,R8を変動抵抗R1,R5に置換した点以外
は同様である。
【0010】RF信号増幅用の電界効果トランジスタJ
1,J2のそれぞれのゲートG1,G2にはゲート電源
側抵抗R1,R5および接地側抵抗R2,R6との分圧
点が接続されている。
【0011】ここで接地側抵抗R2及びR6は、従来通
りGaAs基板にイオン注入法によって形成され、ウェ
ーハ面内で均一な固定抵抗値を有し、またゲート電源側
抵抗R1及びR5はトランジスタJ1,J2の活性層と
同時にリセス工程で形成され、電界効果トランジスタの
主要特性であるピンチオフ電圧VPの製造上のバラツキ
変動に対応した変動抵抗値を有する。
【0012】つまりVP値が負方向に大きくなる場合に
はゲート電源側の抵抗R1,R5の値は小さい方向に変
化しアイドル電流Iidが変動しないようにゲート電圧
VG1,VG2を自動的に調整する。
【0013】次に図2(a)〜(e)を用いてゲートバ
イアス抵抗を形成する製造工程を説明する。
【0014】図2(a)に示すように半絶縁性GaAs
半導体基板1の全面にn層2及び高濃度n層3をエピタ
キシャルによって形成する。次に図2(b)に示すよう
に接地側の固定抵抗R2,R6を形成する領域AFRの
n層2,高濃度n層3を選択的に除去し、基板1表面の
レジストマスク7にイオン注入によって接地側抵抗とな
るイオン注入抵抗層6を形成する。
【0015】次に図2(c)に示すように電界効果トラ
ンジスタJ1,J2およびゲート電源側変動抵抗R1,
R5を形成するために、レジストマスク7によってトラ
ンジスタ形成領域ATおよび変動抵抗形成領域AVRに
対応する高濃度n層3,n層2のリセスエッチングを行
ない、所定の層厚dのn層2を残し活性層リセス抵抗8
を形成する。次に図2(d)に示すようにゲートアルミ
電極4をトランジスタ領域AT上に形成する。
【0016】最後に図(e)に示すように、AuGeま
たはAuNiのオーミック電極をトランジスタJ1,J
2および夫々の抵抗R1,R5,R2,R6の上面に形
成する。
【0017】今、初段トランジスタJ1がピンチオフ電
圧VP=−2.2V,IDS=300mAであり、ゲー
トバイアス抵抗R1=3KΩ,R2=2KΩでゲート電
流電圧VG=−5.0Vとする。このときトランジスタ
J1のゲート電圧VG1は−2.0であり、アイドル電
流Iidは30mA程度にセットされる。
【0018】ところでウェハー面内の製造上の特性バラ
ツキ等により初段トランジスタJ1がVP=24V,I
DS=330mA程度になったとする。このとき接地側
抵抗R2は2KΩで固定されたままだが、電源側抵抗R
1は3KΩが2.7KΩ程度に10%減少し、トランジ
スタJ1のゲート電圧VG1は−2.13Vとなってア
イドル電流Iidは初期値の30mAに自動的に補償さ
れて保たれる。
【0019】図3はトランジスタの特性と電源側抵抗値
の関係を示す図である。トランジスタ製造上の活性層の
層厚dによりVPの絶対値が大きくなると抵抗値も低く
なり回路電流が補償される。
【0020】図4は本実施例の効果を説明するための入
出力電力と回路電流特性図である。実線が本発明の回路
電流IDDであり、破線は比較のために示す図の従来の
回路電流IDSである。図でわかるように小信号時(い
わゆる線形領域)での回路電流抑制効果が著しい。
【0021】図5は本発明の第2の実施例の回路図であ
る。R1,R3,R5,R7がVP変動に伴なって抵抗
値が増減する抵抗、一方R2,R4,R6,R8はイオ
ン注入により形成された固定抵抗である。
【0022】R1:R2:R3:R4あるいはR5:R
6:R7:R8の抵抗比を所定の値に設定することよっ
て、第1の実施例よりも高精度にゲート電圧VG1,V
G2をコントロールできる利点がある。
【0023】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、化合物半導
体の製造工程においてトランジスタ特性のVP変動に伴
ない抵抗値が対応して変動する活性層リセス抵抗を有す
るゲートバイアス回路を備えているので、VPの製造変
動に対して増幅回路のアイドル電流を補償して一定に保
つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の等価回路図である。
【図2】(a)〜(e)は第1の実施例のゲートバイア
ス抵抗の製造方法を説明するために工程順に示す半導体
チップの断面図である。
【図3】第1の実施例の効果を説明するために示すトラ
ンジィスタのVPと抵抗値の関係の特性図である。
【図4】本実施例の効果を説明するための特性図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例の等価回路図である。
【図6】従来の化合物半導体MMIC増幅器の一例の等
価回路図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 n層 3 高濃度n層 4 ゲート電極 5 オーミック電極 6 イオン注入抵抗層 7 レジストマスク 8 活性層リセス抵抗 J1,J2 信号増幅用電界効果トランジスタ AFR 固定抵抗形成領域 AT トランジスタ形成領域 AVR 可変抵抗形成領域 R2,R4,R6,R8 固定抵抗 R1,R3,R5,R7 変動抵抗 Pi 入力信号電力 PO 出力信号電力 VD トルイン電圧 VG ゲート電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートに直流バイアス分圧抵抗からのバ
    イアス電圧と入力端から高周波信号を入力しソースが接
    地しドレインが負荷抵抗を介してドレイン電源に接続す
    る電界効果トランジスタを含む化合物半導体マイクロ波
    用モノクシックIC増幅回路において、前記直流バイア
    ス分圧抵抗の接地側抵抗が前記電界効果トランジスタと
    同一化合物半導体基板内に形成されたイオン注入抵抗体
    であり、かつゲート電源側の抵抗が前記化合物半導体基
    板上のn層をリセス加工して形成される活性層リセス抵
    抗体であることを特徴とする化合物半導体マイクロ波用
    モノリシックIC増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記直流バイアス分圧抵抗の接地側およ
    びゲート電源側抵抗がそれぞれ前記電界効果トランジス
    タのイオン注入工程時に形成される半導体基板内のイオ
    ン注入抵抗と、前記半導体基板上のn層をリセス加工し
    て形成される活性層リセス抵抗体であることを特徴とす
    る化合物半導体マイクロ波用モノリシックIC増幅回
    路。
JP28971092A 1992-10-28 1992-10-28 化合物半導体マイクロ波用モノリシックic増幅回路 Expired - Lifetime JP2853483B2 (ja)

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