JP2853137B2 - 垂直同期回路 - Google Patents

垂直同期回路

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JP2853137B2 JP1447289A JP1447289A JP2853137B2 JP 2853137 B2 JP2853137 B2 JP 2853137B2 JP 1447289 A JP1447289 A JP 1447289A JP 1447289 A JP1447289 A JP 1447289A JP 2853137 B2 JP2853137 B2 JP 2853137B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はクロックを計数することにより垂直同期信号
を形成するカウントダウン方式の垂直同期回路に関す
る。
〔発明の概要〕
入力される垂直同期信号の周期を判別し、その判別出
力に基いてノイズマスク用入力禁止帯の幅を変えること
により、ノイズの阻止能力を最適にした垂直同期回路で
ある。
〔従来の技術〕
鋸歯状波発振器を垂直同期信号でトリガする垂直同期
回路では、垂直同期信号の引込み範囲(トリガ範囲)の
中に弱電界時のノイズ、イグニッションノイズ及びVTR
のノイズバー等のノイズが混入すると、このノイズによ
って鋸歯状波発振器がトリガされてしまうことがある。
この場合、垂直同期が乱れてジッターが発生し、表示面
上において正常な垂直走査が行われなくなる。
そこで、例えば特開昭56−84079号で示されるような
カウントダウン方式の垂直同期回路においては、垂直カ
ウンタをリセットするための外部垂直同期信号の入力回
路に入力禁止帯(ノイズマスク)を設けてノイズの通過
を阻止している。しかし、入力禁止帯のない期間、即ち
垂直同期信号の引込み範囲の中にノイズが混入すると、
やはり同期が乱れて同期流れ又はジッターが発生する。
このような不都合を防止するには、入力禁止帯の幅をで
きるだけ広くしてノイズの通過範囲を狭くすればよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、垂直同期信号の周期は変わることがある。例
えば、ビデオテープレコーダでは変速再生時に擬似垂直
同期信号を挿入しているが、擬似垂直同期信号の挿入間
隔を早送り再生時に短くすると共に、巻戻し再生時に長
くしている。したがって、ビデオテープレコーダから出
力される映像信号は再生モードによって垂直同期信号の
周期が変化する。このため、入力禁止帯の幅は、最も短
い垂直周期に合わせて設定する必要があり、長い垂直周
期に対してはノイズ通過範囲が広く、ジッターが生じ易
くなる。
本発明は上述の問題点にかんがみ、垂直同期信号の周
期に追従して最適なノイズ阻止が行われるようにするこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の垂直同期回路は、クロックパルスを略垂直同
期周期の間計数し、外部入力垂直同期信号若しくは自己
リセット信号の何れかのリセット入力でリセットされる
垂直カウンタ7と、上記外部入力垂直同期信号を通過さ
せた直後に入力禁止状態となり上記垂直カウンタ7が所
定計数値に達した時に発生する解除パルスにより上記入
力禁止状態を解除すると共に、通過させた上記外部入力
垂直同期信号を上記垂直カウンタ7にリセット入力とし
て供給する入力禁止回路2と、上記垂直カウンタ7のカ
ウントに伴って生じる予め設定された複数個の計数値群
に応答して、隣接計数値間を窓とする一連の複数の周期
検出窓を生成し、上記入力禁止回路2を通過した外部入
力垂直同期信号が何れの周期検出窓に含まれるかを検出
すると共に、同一の周期検出窓による所定回数連続した
周期検出が生じた時に各窓に対応した周期判別信号を出
力する周期判別回路10と、各周期検出窓の前端を決定し
ている計数値よりも若干前に設定された計数値において
生じるタイミングパルス群が上記垂直カウンタ7から供
給され、上記周期判別信号に応答して対応する周期検出
窓の直前の上記タイミングパルスを選択して上記入力禁
止回路2に上記解除パルスとして供給することにより、
上記入力禁止帯幅を外部入力垂直同期信号の周期変化に
追従させるようにした入力禁止帯幅切換回路11とを具備
する。
〔作用〕
垂直同期信号の周期Tに合わせて入力禁止帯25の幅W
が変わり、幅Wは垂直同期信号の周期Tに対応させて最
大限に広く設定される。
また、入力信号の周期の連続性の検出により垂直同期
信号の周期判別を行い、ランダムノイズによる誤判別や
判別結果のばたつきを排除している。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す垂直同期回路の構成
図、第2図〜第8図は動作波形図である。第1図におい
て、入力端子1に供給される垂直同期信号Vsyncは、例
えばビデオテープレコーダで再生された映像信号から抽
出されたもので、第2図Aに示すように方形波の信号で
ある。この方形波の入力垂直同期信号Vsyncは入力禁止
回路2に与えられる。入力禁止回路2はアンド回路3、
RSフリップフロップ4及び微小遅延器5から成り、垂直
同期信号の入力後の次の垂直同期信号の直前までノイズ
等の擬似パルスの通過を禁止するゲート回路又はノイズ
マスク回路として機能する。
入力禁止回路2では、入力垂直同期信号Vsyncがアン
ド回路3からフリップフロップ(FF)4のセット入力に
与えられる。FF4がセット状態になると、そのQ出力
(ロー)が遅延器4で微小時間τだけ遅延されてアンド
回路3に帰還され、アンド回路3が閉じる。従ってアン
ド回路3が閉じるまでの時間τをパルス巾とする微分垂
直同期信号Vs(第2図B)が形成されると共に、アンド
回路3が閉じた後は、FF4のリセット入力に後述の入力
禁止解除信号S5が供給されるまで入力禁止状態となる。
入力禁止回路2のアンド回路3から出力された垂直同
期信号Vsはオア回路6に供給される。オア回路6は垂直
カウンタ7のリセット回路として設けられているもの
で、垂直同期信号Vsが所定の周期で入力されない場合は
自己リセット信号Seがリセット制御回路8から与えられ
る。オア回路6はこれらの信号VsまたはSeが与えられる
ごとにリセットパルス信号Srを垂直カウンタ7のリセッ
ト入力端子Rに出力する。
垂直カウンタ7は、略垂直走査周期(V)の期間クロ
ック入力端子Cに供給されるクロックパルスCK(例えば
バースト同期APCのクロック出力を分周したパルス)を
計数し、外部からの垂直同期信号Vsでリセットされるこ
とにより、外部と同期結合される。前記の自己リセット
信号Seはリセット制御回路8から常に262.5H(1V)+2.
5H(H:水平走査周期、V:垂直走査周期)のタイミングで
形成される。従って外部からの垂直同期信号が欠損した
ときには、カウンタ7は自己リセットにより、安定に動
作する。
オア回路6から得られる外部信号Vs又は内部信号S
eは、安定な垂直同期信号として例えば受像機内の垂直
偏向回路に供給される。
垂直カウンタ7は、第2図C〜Fに示すV周期に近い
aカウント目、bカウント目、cカウント目、dカウン
ト目のタイミングで周期範囲検出用信号Sa〜Sdを端子7a
〜7dからそれぞれ出力する。前記自己リセット信号Se
対応するカウント値eは第2図Gに示すように、a、
b、c…の並びの最後に位置している。
これらの信号Sb、Sd及びSeが周期判別回路10に与えら
れると共に、信号Sa、Scが入力禁止帯幅切換回路11に与
えられる。
周期判別回路10は3個のカウンタ12、13、14と、オア
ゲートを備えた3個のRSフリップフロップ15、16、17と
で構成されている。周期範囲検出用信号Sb、Sd、Seに基
いて入力端子1に与えられる垂直同期信号Vsyncの周期
Tを周期判別回路10が判別し、垂直同期信号Vsyncの周
期Tに応じて周期判別信号S3またはS4を入力禁止帯幅切
換回路11に出力する。
入力禁止帯幅切換回路11は、信号Sa、Scを選択する第
1及び第2のアンド回路20、21と、これらのアンド回路
の出力が与えられるオア回路22とで構成され、オア回路
22の出力の選択された信号Sa、Scの何れかを第3図Cに
示す入力禁止解除信号S5として入力禁止回路3に導出す
る。この信号S5が与えられると入力禁止回路2のフリッ
プフロップ4がリセットされ入力禁止が解除される。従
って第3図Eに示すように、垂直同期信号Vsから解除信
号S5までの区間が禁止帯25(幅W)として形成される。
なお、垂直同期信号Vsによって垂直カウンタ7がリセ
ットされてる限り、自己リセット信号Seは第3図Dに示
すように発生しない。
第4図の動作波形図Aに示すように、入力の垂直同期
信号Vsyncが消失したときには、第4図Eに示すように
入力禁止帯25が入力禁止回路2において形成されず、回
路は垂直同期信号Vsyncが供給されるのを待っている状
態で動作する。この場合、垂直カウンタ7は自己リセッ
ト信号Se(第4図D)によってリセットされ続ける。
次に、第5図〜第8図の動作波形図にしたがって第1
図の回路の動作を詳細に説明する。電源が投入されると
端子26にパワーオンリセット信号S6が供給され、周期判
別回路10の第1のフリップフロップ(FF)15がセットさ
れると共に第2のフリップフロップ(FF)16がリセット
される。入力端子1に垂直同期信号Vsyncが供給された
とき、第1図の回路は表1に示す第1または第2の動作
状態のI、IIの何れかで動作する。
(1)、状態Iでb<V<dのとき(第5図) この場合、第5図C〜Gに示すように垂直カウンタ7
から信号Sa及びSbが出力され、信号Sc〜Seは形成されな
い。
信号Saは切換回路11のアンド回路20に与えられ、周期
範囲検出用信号Sbは周期判別回路10の第1のカウンタ12
のクロック入力端子Cに加えられる。第1のカウンタ12
は第5図Iに示すように入力された信号Sbをカウント
し、lカウント目にカウントアップ信号Slを出力すると
共にカウント零に戻る動作を繰り返すl進カウンタであ
る。lは例えば4である。
カウントアップ信号Slは第1のフリップフロップ15の
セット入力端子Sに設けられているアオゲート15a及び
第2のフリップフロップ16のリセット入力端子Rに設け
られたオアゲート16aにそれぞれ与えられる。したがっ
て、カウンタ7から周期範囲検出用信号Sbがl個出力さ
れるごとに第1のフリップフロップ15がセットされると
共に、第2のフリップフロップ16がリセットされる。こ
れにより、第5図K及びLに示すように第1及び第2の
フリップフロップ15、16の各Q端子からそれぞれ出力さ
れる周期判別信号S3、S4は、S3が高レベルでS4が低レベ
ルとなる(第1の動作状態I)。
この状態Iでは、アンド回路20が開き、aカウント目
の信号Saが入力禁止解除信号S5として入力禁止回路2の
フリップフロップ4にリセット信号として供給される。
従って入力禁止帯25は第5図Mに示すようにVs〜Vaの間
となる。即ち、入力禁止帯25が垂直同期信号Vsyncの周
期T2より若干短い幅W2に設定される。
(2)、状態Iでd<V<eのとき(第6図) この場合には、第6図C〜Fに示すように、信号Sa
Sdが垂直カンンタ7から出力され、信号Scが変換回路11
の第2のアンド回路21に与えられると共に、信号Sdが周
期判別回路10の第1のカウンタ12のリセット入力端子R
及び第2のカウンタ13のクロック入力端子Cに与えられ
る。
第2のカウンタ13はm進カウンタとして動作し、mカ
ウント目にカウントアップ信号Smを出力して第2のフリ
ップフロップ16をセットすると共に、第1のフリップフ
ロップ15及び第3のカウンタ14をリセットする(状態I
I)。mの値は例えば4である。これにより、第1のア
ンド回路20に与えられる周期判別信号S3が第6図Kに示
すように低レベルに反転すると共に、第2のアンド回路
21に与えられる周期判別信号S4が第6図Lに示すように
高レベルに反転する。したがって、第1のアンド回路20
から周期範囲検出用信号Saが出力されなくなると共に、
第2のアンド回路21から周期範囲検出用信号Scが出力さ
れるようになる。
このため、第6図Hに示すように、周期範囲検出用信
号Scが入力禁止解除信号S5として入力禁止回路2に出力
されるようになる。即ち、回路の動作状態が状態Iから
状態IIに切り換わり、幅W2で形成されていた入力禁止帯
25が第6図Mに示すように、W2よりも広く入力Vsの周期
T3に近い幅W3に切換わる。
この場合、垂直カウンタ7からカウント値検出信号Sb
が出力され、第1のカウンタ12がこれをカウントする。
しかし、第1のカウンタ12は信号Sbを1個カウントした
後に信号Sdによって直ぐにリセットされるので、第6図
Iに示すようにカウント値がlカウントまで増加しな
い。したがって、第1のカウンタ12から信号Slが出力さ
れず、第1のフリップフロップ15がセットされないと共
に第2のフリップフロップ16がリセットされない。この
ため、動作状態が状態IIから状態Iに切換わることはな
い。
(3)、状態IIでb<V<dのとき(第7図) この場合には、禁止帯25の幅W3が入力Vsyncの周期T2
よりも長いので、入力Vsyncは禁止帯25によって禁止さ
れる。入力Vsyncが禁止されると、入力禁止回路2のフ
リップフロップ4がセットされないので、次の入力V5
対する禁止帯25は形成されない。次の入力Vsyncが通過
すると再び禁止帯25が形成される。即ち、第7図Mに示
すように、幅W3の禁止帯25は1Vおきに形成され、通過し
た垂直同期信号Vsは第7図Bに示すように1つ置きにな
る。また入力Vsyncが禁止されたとき、垂直カウンタ7
は第7図Gの自己リセット信号Seの発生により自己リセ
ットされる。
自己リセット信号Seは第2のカウンタ13のリセット入
力端子及びオアゲート17aを介して第3のフリップフロ
ップ17のリセット入力端子に供給され、これらがリセッ
トされる。また第1のカウンタ12は信号Sdによりリセッ
トされるので、第1及び第2のカウンタ12、13は両方共
に垂直同期信号Vsの1つおきに必ずリセットされる。し
たがって、これらのカウンタ12、13からカウントアップ
信号Sl、Smが出力されるためのカウント数l、mを2よ
りも大きく、例えば4に設定しておけば、各カウンタ1
2、13からカウントアップ信号は出力されない。
これに対し、第3のフリップフロップ17は、1周期お
きに入力禁止回路3から出力される垂直同期信号Vsでセ
ットされ、自己リセット信号Seでリセットされる。した
がって、第3のフリップフロップ17のQ端子からは、第
7図Nに示すような入力禁止状態が生じていることを示
すパルス状の入力禁止検出信号S7が得られる。この信号
S7が第3のn進カウンタ14のクロック入力端子Cに与え
られる。例えばn=4が計数されると、カウンタ14のカ
ウントアップ信号Snが第1のフリップフロップ15のオア
回路15a及び第2のフリップフロップ16のオア回路16aに
与えられる。これにより、フリップフロップ15がセッ
ト、フリップフロップ16がリセットとなり、第2の状態
IIから第1の動作状態Iに切換わる。以後は第5図で説
明した動作を繰り返す。
(4)、状態IIでd<V<eのとき(第8図) この場合には、第8図C〜Fに示すように、信号Sa
Sdが形成され、第8図Gのように自己リセット信号Se
形成されない。従って第3のカウンタ13が周期範囲検出
用信号Sdをm個カウントするごとに第2のフリップフロ
ップ16をセットすると共に、第1のフリップフロップ15
及び第3のカウンタ14をリセットする。したがって、第
2の動作状態IIが保持され、第8図K、Lに示すように
周期判別信号S4の高レベル及びS3の低レベルが持続され
る。
以上の動作を図で示すと第9図の状態遷移説明図のよ
うになる。即ち、第1のカウンタ12がカウント動作し、
そのカウントアップ出力Slが第1のフリップフロップ15
のセット入力端子Sに与えられるときは、第1の動作状
態Iが保持される。また、第2のカウンタ13がカウント
動作し、そのカウントアップ出力Smが第2のフリップフ
ロップ16に与えられるときは、第2の動作状態IIが保持
される。
一方、第1の動作状態のときに、第2のカウンタ13が
カウント動作して第2のフリップフロップ16がセットさ
れると、第2の動作状態IIに移る。また、第2の動作状
態のときに第3のフリップフロップ17からパルス信号S7
が出力され、これを第3のカウンタ14が所定数カウント
したときに第1の動作状態Iに移る。
各状態遷移には、l、m、n=4の連続性判定条件が
与えられているので、4Vにわたって同一V周期の入力が
無い限り、周期判定結果が変化することが無く、ランダ
ムノイズ等では状態遷移しない。従ってノイズにより誤
動作したり、切換動作がばたつくことがない。
以上のように、実施例の垂直同期回路では、入力垂直
同期信号の複数種の周期T2、T3…に追従して入力禁止帯
の幅を自動的に変化させ、最大幅の禁止帯を形成するよ
うにしている。禁止帯幅を設定するカウントa、c等
は、予定されている複数種の入力ビデオ信号の垂直周期
に対応させて予め最適値にしておく。例えば日本及びヨ
ーロッパで使用できるマルチモード受像機では、垂直周
波数60Hz(NTSC)及び50Hz(PAL又はSECAM)に対応させ
てカウント値a、cを設定する。また放送受信とパーソ
ナルコンピュータの出力表示とを兼ねるマルチスキャン
モニタでも同様に垂直周波数に合わせて最適禁止帯を設
定する。
なお、上述の例では周期を判別する範囲が2種類の例
を示したが、実際には3種類以上の多数の判別範囲が設
定される。例えばVTRの場合、ノーマル、ポーズ、巻戻
し及び早送りの4種類の再生状態がある。したがって、
4つの異なる周期の垂直同期信号がVTRから出力される
ことが考えられるので、周期判別回路10の判別範囲を4
種類以上にしておけば、何れの再生状態においても最適
幅の入力禁止帯25が得られる。
周期検出に用いているカウント値b、dについては、
夫々禁止帯幅を定める夫々カウント値a、cと同じであ
ってもよい。しかし入力Vsyncの微細なジッターにより
周期検出動作がばたつくのを防止するために、周期検出
範囲b−d、d−eを第10図のように禁止帯25の後縁
(a、c)から後方に少しずらした方がよい。即ち、カ
ウント値a、cの少し後のカウント値b、dで周期検出
範囲を定める。このようにb、dを設定すると、例えば
第10図のカウント値dの近傍に入力Vsyncがあるとき、
微細なジッターでその位置がゆらいでも、直ちに禁止帯
25(W3)にかかることはない。従って自己リセットパル
スSeが生じない状態で禁止帯幅W3からW2、またはW2から
W3への移行が生じる。
これに対して、例えば第10図のカウント値c(禁止帯
25の後縁)が周期検出の境界になっているような場合を
考えると、状態遷移を決定する判定条件に自己リセット
状態が必ず含まれることになるので、境界の近傍に入力
Vsyncがあるとき、周期検出結果がばたついたり、誤検
出することがある。従って入力禁止帯25の幅を3種、4
種のように多くする場合には特にa−b間、c−d間の
ような緩衝帯を作っておくと、段階的でなめらかな状態
遷移動作が得られる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように、入力される垂直同期信号の周
期を判別して判別結果に基づいて、対応の周期検出窓の
若干前に設定された禁止解除パルスを選択して入力禁止
帯の幅を決定するようにしたので、入力禁止帯の幅を入
力垂直同期信号の周期に対して最大限広く設定すること
が可能になり、入力信号に対するノイズマスク効果を周
期変化に追従して最適にすることができる。また解除パ
ルスを各周期検出窓の前縁より若干前に設定したので、
入力禁止動作と周期判別動作とが互いに干渉して誤検出
や動作のばたつきが生じることがなくなり、滑らかな動
作がえられる。従ってVTRのように変速再生時(ポー
ズ、スロー、早送り再生、巻戻し再生)に挿入する疑似
垂直同期信号の周期をテープ速度及び方向に応じて変え
ている場合や、NTSC/PAL(SECAM)両用受像機のように
受信信号の垂直同期周期が変化する場合に周期変化に追
従した最適なノイズ除去効果が得られる。特に弱電界時
にノイズが増加しても垂直同期が非常に安定した映像が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す垂直同期回路の構成
図、第2図はカウンタの動作を説明するための動作波形
図、第3図は入力禁止帯が形成される様子を説明するた
めの動作波形図、第4図は無信号時に入力禁止帯が形成
されない様子を説明するための動作波形図、第5図〜第
8図は入力垂直同期信号の周期に対応する各部の動作を
示し、第5図は短い周期に対応する動作状態が持続され
る様子を説明するための動作波形図、第6図は短い周期
に対応する動作状態から長い周期に対応する動作状態に
移る様子を説明するための動作波形図、第7図は長い周
期に対応する動作状態から短い周期に対応する動作状態
に移る様子を説明するための動作波形図、第8図は長い
周期に対応する動作状態が持続される様子を説明するた
めの動作波形図、第9図は動作状態の遷移を示す図、第
10図は入力禁止帯と周期検出幅とを示す図である。 なお図面に用いた符号において、 2……入力禁止回路 7……垂直カウンタ 10……周期判別回路 11……入力禁止帯幅切換回路 12、13、14……カウンタ 25……入力禁止帯 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−162385(JP,A) 特開 昭55−79583(JP,A) 特開 昭63−193980(JP,A) 特開 昭63−286070(JP,A) 特開 昭60−111577(JP,A) 特開 昭59−183591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロックパルスを略垂直同期周期の間計数
    し、外部入力垂直同期信号若しくは自己リセット信号の
    何れかのリセット入力でリセットされる垂直カウンタ
    と、 上記外部入力垂直同期信号を通過させた直後に入力禁止
    状態となり上記垂直カウンタが所定計数値に達した時に
    発生する解除パルスにより上記入力禁止状態を解除する
    と共に、通過させた上記外部入力垂直同期信号を上記垂
    直カウンタにリセット入力として供給する入力禁止回路
    と、 上記垂直カウンタのカウントに伴って生じる予め設定さ
    れた複数個の計数値群に応答して、隣接計数値間を窓と
    する一連の複数の周期検出窓を生成し、上記入力禁止回
    路を通過した外部入力垂直同期信号が何れの周期検出窓
    に含まれるかを検出すると共に、同一の周期検出窓によ
    る所定回数連続した周期検出が生じた時に各窓に対応し
    た周期判別信号を出力する周期判別回路と、 各周期検出窓の前端を決定している計数値よりも若干前
    に設定された計数値において生じるタイミングパルス群
    が上記垂直カウンタから供給され、上記周期判別信号に
    応答して対応する周期検出窓の直前の上記タイミングパ
    ルスを選択して上記入力禁止回路に上記解除パルスとし
    て供給することにより、上記入力禁止帯幅を外部入力垂
    直同期信号の周期変化に追従させるようにした入力禁止
    帯幅切換回路とを具備する垂直同期回路。
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