JP2853099B2

JP2853099B2 - 複合操作スイッチ並びにこの複合操作スイッチを取り付けたテレビゲーム機

Info

Publication number: JP2853099B2
Application number: JP7273180A
Authority: JP
Inventors: 健治岡部; 博克大森
Original assignee: Sanwa Denshi Co Ltd
Current assignee: Sanwa Denshi Co Ltd
Priority date: 1995-10-20
Filing date: 1995-10-20
Publication date: 1999-02-03
Anticipated expiration: 2015-10-20
Also published as: JPH09115393A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、一つの操作レバーで
多数のスイッチを開閉することの出来る、複合操作スイ
ッチ並びにこの複合操作スイッチを取り付けたテレビゲ
ーム機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図１１と図１２に示したように、
複数のマイクロスイッチを一つの操作レバーで適宜選択
して開閉させることの出来る複合スイッチとして、支持
板１と、この支持板１に揺動及び又は回転可能に支持さ
れた操作レバー２と、この操作レバー２を囲んで前記支
持板１上に囲設された複数のマイクロスイッチ３と、前
記操作レバー２の自由端側を挿通させる平面略四角形状
のガイド孔４ａを有し前記マイクロスイッチ３を押える
べく前記支持板１側より突設した複数の支持柱１ａに、
その湾曲孔４ｂを取付ネジ５で回転可能に取り付けて成
るガイド板４とから成る、複合スイッチ並びにこの複合
操作スイッチを取り付けたテレビゲーム機が公知であ
る。

【０００３】また、実開昭６０−６５９４５号に係る公
開実用新案公報に示されているように、８方向くぼみ形
の通称花びら形と称せられるガイド孔を有するガイド板
を有するものも公知である。

【０００４】さらに、複数のマイクロスイッチは、操作
レバーの軸方向へさらに一段複数個が囲設され、第一段
目のマイクロスイッチ群を操作レバーの回転操作により
開閉させ、第２のマイクロスイッチ群を操作レバーの揺
動操作によって開閉するようにしたものも公知である
が、ガイド板を支持板へ回転可能に取り付ける構成は上
記したものと同じである。

【０００５】さらに、従来公知の複合操作スイッチは、
これをテレビゲーム機の操作盤へ組み込む際、各マイク
ロスイッチの各端子へ各リード線の一端を接続させ、こ
れらのリード線の他端部を他の端子やコネクターへ一つ
一つ接続させていた。

【０００６】

【発明が解決すべき課題】この従来公知の複合操作スイ
ッチは、テレビゲーム機のゲーム内容が複雑になるにつ
れ、複数のマイクロスイッチを同時に或は単独で確実か
つ自在に開閉できるようにすることが要求された。この
ことはガイド板を回転させガイド孔の位置を変えること
によって対処することが可能になったが、そのためには
いちいち複数の取付ネジを一つ一つ弛めてガイド板を回
転させ、また取付ネジで締め付けるという手間を要して
いた。

【０００７】さらに、四角形状のガイド孔であると、操
作レバーを８方向へ倒す際に、該操作レバーの当接部が
４方向は四角状の角部へ嵌入して安定するが、後の４方
向は四角形状のガイド孔の辺部に当接することにより安
定しない上に、操作レバーを倒したままで旋回させる場
合に、スムーズな旋回操作が行えないという問題もあつ
た。

【０００８】さらに、従来公知の８方向くぼみ形のガイ
ド孔を有するものは、操作レバーを倒したままで一つの
くぼみからこれと隣接するくぼみへ操作レバーの当接部
を素早く揺動旋回させて移動させる場合に、くぼみとく
ぼみとの間に突起部があるために円滑に移動できず、一
度操作レバーをガイド孔の中央部へ戻す動作がどうして
も必要となり、それだけ他の隣接するくぼみへ当接部を
移動させるのに操作がぎこちなくなり時間を要すること
になることから、テレビ画面上でのキャラクターの動作
に微少な遅れがでるのを避けられないといった問題があ
った。テレビゲーム機はスピードがゲームに勝ち抜くた
めに絶対に必要とされる条件となっており、この点で充
分な対応ができないという欠点があった。

【０００９】とくに、格闘ゲームを行うテレビゲームに
あっては、登場人物が回し蹴りやフックパンチ、或は投
げ等の技を行う場合に、操作レバーの当接部をガイド孔
の一つの角部へ当接させて一つのスイッチをＯＮさせ、
そのまま連続して当接部をガイド孔の辺部へ当接させた
まま９０゜或は１８０゜旋回させて隣接する角部へ次々
と当接部を導き、複数のマイクロスイッチを連続して押
圧しつつ、蹴り用の操作ボタンやパンチ用の操作ボタン
を押す操作を行う必要があり、操作レバーの揺動旋回操
作が円滑に行くことが必須の条件として課せられるよう
になった。

【００１０】さらに、従来公知の複合操作スイッチはこ
れをテレビゲーム機の操作盤へ組み込む際に、各マイク
ロスイッチの端子へリード線の一端部を接続させ、この
各リード線の他端部を他の端子やコネクターへ一つ一つ
接続させるという手間を要し煩雑であり、組み込みに時
間を要するという問題があった。

【００１１】この発明の目的は、多方向へ揺動或は揺動
旋回させる操作レバーの操作をより素早くよりスムーズ
にかつ安定的に行うことのできる複合スイッチを提供せ
んとするにある。

【００１２】この発明の次の目的は、テレビゲーム機に
対する組み付けが容易であり、かつ操作レバーの揺動方
向或は揺動旋回を簡単な操作で変えることができる上
に、より複雑な操作レバーの操作を安定的かつ素早く円
滑に行うことができるように構成した、複合操作スイッ
チを提供せんとするにある。

【００１３】さらにこの発明の次の目的は、上述したよ
うに構成した複合操作スイッチを備えたテレビゲーム機
を提供せんとするにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの発明は、多方向へ揺動および揺動旋回させら
れる操作レバーを挿通させて該操作レバーの回りに配置
させた複数のマイクロスイッチの方向へスイッチ押圧部
をガイドするために固定板或はガイド板に設けられるガ
イド孔を八角形状としたものである。

【００１５】その際にこの発明は、ガイド孔の軸方向へ
傾斜をつけたり、或はガイド孔の部分を独立したガイド
筒体とし、このガイド筒体を固定板或はガイド板に対し
て着脱自在となるように構成することができる。

【００１６】次にこの発明は、支持板と、この支持板に
その中間部を揺動及び揺動旋回可能に取り付けた操作レ
バーと、この操作レバーを囲んで一段又は二段に渡って
前記支持板に固定された複数のマイクロスイッチと、こ
の複数のマイクロスイッチを前記支持板との間に挟んで
該支持板に取り付けられた固定板と、この固定板に着脱
可能及び所定範囲において回転可能かつクリック停止可
能に取り付けられたところの中央部に前記操作レバーの
自由端側を挿通させるガイド孔を有するガイド筒体とで
構成すると共に、このガイド筒体をガイド孔の形状が八
角形状のものと四角形状のもので構成し、互いに交換可
能としたことを特徴とする。

【００１７】この発明はさらに、支持板と、この支持板
にその中間部を揺動及び揺動旋回可能に取り付けた操作
レバーと、前記支持板に中央部に操作レバーを挿通させ
て載置させた回路基板と、この回路基板上に前記操作レ
バーを囲んで配置された複数のマイクロスイッチと、こ
の複数のマイクロスイッチを前記支持板との間に挟んで
前記係止部材に係止させた固定板と、この固定板に着脱
可能及び所定範囲において回転可能かつクリック停止可
能に取り付けられたところの中央部に前記操作レバーの
自由端側を挿通させるガイド孔を有するガイド筒体とで
構成すると共に、このガイド筒体をガイド孔の形状が八
角形状と四角形状のもので構成し、互いに交換可能とし
たことを特徴とする。

【００１８】さらにこの発明は、支持板と、この支持板
に揺動可能及び揺動旋回可能に支持された操作レバー
と、前記支持板に前記操作レバーを囲んで配置された複
数のマイクロスイッチと、前記操作レバーの自由端側を
挿通させるガイド孔を有し前記支持板に前記複数のマイ
クロスイッチを間に挟んで該支持板に取り付けられたガ
イド板とから構成すると共に、前記ガイド孔を八角形状
とすることができる。

【００１９】この発明はさらに、支持板と、この支持板
にその中間部を揺動及び揺動旋回可能に取り付けられた
操作レバーと、前記支持板に中央部に前記操作レバーを
挿通させて載置させた回路基板と、この回路基板上に前
記操作レバーを囲んで配置され各端子を前記回路基板上
へ接続させた複数のマイクロスイッチと、前記操作レバ
ーの自由端側を挿通させるガイド孔を有し前記支持板に
前記複数のマイクロスイッチを間に挟んで該支持板に取
り付けられたガイド板とから構成すると共に、前記ガイ
ド孔を八角形状とすることができる。

【００２０】そしてこの発明は、上述したごとき各種構
成の複合操作スイッチをテレビゲーム機へ取り付けるこ
とができるものである。

【００２１】

【作用】操作レバーを揺動させた際に、該操作レバー当
接部が八角形状のガイド孔の各角部へ嵌入し、８方向の
操作を安定的に行うことができる。また、操作レバーを
揺動させて当接部を一つの角部へ嵌入させた状態から、
該操作レバーを揺動旋回させて、当接部を一つの角部よ
り隣接する角部へ辺部上を滑らせて次々と嵌入させるこ
とができる。

【００２２】この発明はまた、ガイド筒体のみをクリッ
ク停止するところまで回転させるのみで、マイクロスイ
ッチ群の各押ボタンに対するガイド孔の位置が変化し、
操作レバーを介して選択的に各マイクロスイッチを単数
或は複数同時に開閉させることができるものである。そ
して、ガイド筒体のみを交換することにより、さらに多
様な操作レバーの操作を安定的に行うことができるもの
である。

【００２３】さらにこの発明は、各マイクロスイッチの
端子を接続させた回路基板を例えばテレビゲーム機の操
作盤のコネクターへ接続する際には、回路基板より突設
した接続端子をコネクターへ接続させるのみで、操作盤
への複合操作スイッチの組込みが完了するものである。

【００２４】

【実施例】図面はこの発明の一実施例を示し、図１乃至
図４において、１１は平面略矩形状を呈した合成樹脂製
の支持板であり、左右に取付孔１２ａを有する取付片１
２が突設されると共に、平面部にはその四角に取付孔１
３が設けられている。この支持板１１には図示してない
が実際の使用に際して金属板の取付プレートが取付孔１
３を介して固着される。この支持板１１には中央部に支
持孔１４が設けられると共に、その下面にこの支持孔１
４を囲んで湾曲凹部１５が設けられている。支持板１１
の上面には同じく支持孔１４を囲んで受座部１６が設け
られている。支持板１１の上面にはさらにその縁部より
弾性を附与された４本の係止部材１７が立設されると共
に、この各係止部材１７に対向して下部に突起１８ａを
有する台部１８が突設されている。この各台部１８同士
の間には一対の係止ピン１９，１９が突設されると共
に、この各係止ピン１９，１９の間にはさらにスペーサ
ー突起２０がそれぞれ突設されている。尚２１は操作レ
バーでありこの操作レバー２１は一端部に握り玉２１ａ
を有し、ロッド部２１ｂの略中央部に固着した湾曲凸部
２１ｃを支持板１１に設けた湾曲凹部１５に嵌合させつ
つ、ロッド部２１ｂを支持孔１４内へ挿通させ、該ロッ
ド部２１ｂの自由端側を支持板１１の上方へ突出させて
いる。

【００２５】この操作レバー２１の支持孔１４より突出
した部分にはバネ受部材２２、コイルスプリング２３、
及び小径の当接部２４ａと大径のスイッチ押圧部２４ｂ
を有する筒体２４の各部材が順に嵌着されると共に、バ
ネ受部材２２を湾曲凹部１５に当接させ、筒体２４側に
Ｅリング２５を装着することによって、操作レバー２１
が抜け出てくることなく揺動かつ回転可能に、さらに、
コイルスプリング２３の弾力により常に自立状態を保つ
ように支持されている。

【００２６】支持板１１の下側には、操作レバー２１を
通すための挿通孔１０ａと接続コネクター１０ｂを有す
る回路基板１０が、その下面に操作レバー２１を囲んで
４個のマイクロスイッチ２６が各押ボタン２６ａを内側
に向けて係止ピン１９，１９によって固定されている。
この各マイクロスイッチ２６の上部には、固定板２７が
各係止孔２７ａを係止部材１７の係止鉤１７ａへ係止さ
せることによって取り付けられている。この固定板２７
は、とくに図５に示したように下面に一対づつ設けた係
止ピン２７ｂで各マイクロスイッチ２６を係止すると共
に、各固定孔２７ｃへ台部１８上に突設した係止突起１
８ａを嵌入させることにより、支持板１１との間で各マ
イクロスイッチ２６を挟持している。そして、各マイク
ロスイッチ２６の端子２６ｂは回路基板１０に接続され
ている。

【００２７】固定板２７はとくに図６に示したように、
その中央部に一対のガイド溝２８ａを有する取付孔２８
が設けられ、とくに図４と図６に示したようにこの取付
孔２８の下面には大径穴２８ｂが該取付孔１８と同芯円
状に設けられ、さらに各ガイド溝２８ａを挟んで該取付
孔２８の上面の回りには各々一対の凹部２９ａ，２９ｂ
が設けられている。固定板２７の取付孔２８には、ガイ
ド筒体３０が挿通されており、鍔部３０ａを大径穴２８
ｂに嵌入させつつ外周より突設した一対の係止部３０ｂ
をガイド溝２８ａを介して挿通させ、凹部２９ａ，２９
ｂの各一つと係合させるようになっている。このガイド
筒体３０の鍔部３０ａは、固定板２７に設けた一対の弾
性片３１によって下方へ押されることにより、一対の係
止部３０ｂを各凹部２９ａ，２９ｂへ押圧させている。
このガイド筒体３０は、その鍔部３０ａに当接する弾性
片３１の弾力に抗して押圧しつつ回転させると、一対の
係止部３０ｂが一方の凹部２９ａから他方の凹部２９ｂ
と係合し、後述するガイド孔の各角部の固定板２７に対
する位置を変えることができるものである。このガイド
筒体３０の内部には、とくに図３と図４に示したよう
に、平面略八角形状の軸方向に傾斜を付けたガイド孔３
２が設けられており、操作レバー２１へ取り付けた筒体
２４がその当接部２４ａをこのガイド孔３２内へ弛挿通
させている。この状態でスイッチ押圧部２４ｂは各マイ
クロスイッチ２６の押ボタン２６ａと対向している。

【００２８】図８はガイド筒体の他の実施例を示すが、
ガイド孔３４が平面略四角形状を呈している点が、先に
説明したガイド筒体３０と相違するのみで、後は同じで
ある。即ち、３３ａは鍔部であり、３３ｂは係止部であ
る。このガイド筒体３３と先に説明したガイド筒体３０
は、必要に応じて相互に交換することができ、使用目的
に応じて自在に対応をすることができる。

【００２９】尚、ガイド孔が八角形状のものは、図９に
示したように、これのみを単独のものとすることがで
き、その場合にはガイド筒体と固定板は、別々の部材で
はなく、八角形状のガイド孔３５を一体に成型して構成
したガイド板３６とすることができる。また、ガイド孔
は八角形状、四角形状を問わず、各角部は角状にしたも
の、或は若干のアールを設けたものの双方が含まれる。

【００３０】したがって、操作レバー２１は上述したよ
うに常にコイルスプリング２３の弾力により自立状態に
あって、スイッチ押圧部２４ｂはどの各マイクロスイッ
チ２６の押ボタン２６ａとも接触していないが、握り玉
２１ａを手に持って揺動させると、当接部２４ａはガイ
ド孔３２によって８方向へ案内され、その各角部３２ａ
へ落ち込み、この時にスイッチ押圧部２４ｂで各マイク
ロスイッチ２６の押ボタン２６ａを二つ同時或は単独で
安定的かつ確実にＯＮ、ＯＦＦさせることができること
になる。

【００３１】また、操作レバー２４の当接部２４ａがガ
イド孔３２のいずれかの角部３２ａ内に落ち込んでいる
状態から該操作レバーを揺動旋回させて素早く隣接する
他の角部３２ａへ移動させる場合には、角部３２ａの角
側には、当接部２４ａの摺動を阻害する突起部が存在し
ないので、当接部２４ａを平坦な辺部３２ｂ上で滑らせ
つつ極めてスムーズにかつ素早く揺動旋回させて素早く
複数のマイクロスイッチ２６を連続的にＯＮさせること
ができるものである。

【００３２】尚、この発明は、複数のマイクロスイッチ
からなるマイクロスイッチ群を複数段（通常は図１１と
図１２に示したように２段であるが）重ね合わせて配置
した場合にもそのまま実施できるものであり、上述した
実施例のような一段のマイクロスイッチ群のものに限定
されない。その場合には、回路基板を用いるものは各段
のマイクロスイッチ群ごとに設置される。

【００３３】以上は、複数のマイクロスイッチを、回路
基板上へ搭載させる構造の複合スイッチについて説明し
たが、この発明は回路基板を用いずに各マイクロスイッ
チを支持板へ直接固定させる構造のものにもそのまま適
用できるものであり、この場合にも複数のガイド筒体を
交換自在にしたり、或は八角形状のガイド孔を設けた固
定板を一体に成型したものを用いることができる。

【００３４】さらに、以上の実施例は固定板を支持板へ
係止部材で係脱自在に係止させるように構成したものを
示したが、固定板を支持板へ従来のようにネジを用いて
固定させるようにしたものにも、そのまま適用できる。
図１０はこの発明に係る複合操作スイッチを取り付けた
テレビゲーム機を示し、図面によればディスプレー体４
０を設置したテレビゲーム機４１には操作盤４２が取り
付けられており、この操作盤４２にこの発明に係る複合
操作スイッチ４３が操作レバー４３ａを上方へ突出させ
て組み込まれている。複合スイッチ４３のの操作レバー
４３ａを操作すると、ディスプレー体４０に映し出され
た戦車、登場人物、飛行機といったキャラクターの移動
方向を変えたり、登場人物にさまざまな動作を行わせる
ことができる。４４，４５は鉄砲や大砲のような武器の
発射を制御する発射ボタン或はパンチ用やキック用の操
作ボタンである。

【００３５】

【発明の効果】請求項１のように構成すると、操作レバ
ーはその当接部が八角形状のガイド穴の各角部へ落ち込
み、安定したスイッチ操作を行うことができるので、誤
動作が生じないという利点を有するものである。

【００３６】また、操作レバー３６０゜の方向へ放射状
に或は当接部がガイド孔と対角状に横切って一方の角部
から他方の角部へと揺動して操作される場合もあるが、
テレブゲームの内容によっては一つの角部よりこれと隣
接する角部へ揺動旋回させ移動する場合がある。この場
合には一つの角部と隣接する角部との間には、突出部が
ないので、いったん操作レバーをガイド孔の中央部側へ
戻すことなく、そのままスムーズに隣接する角部へその
当接部を移動させることができるので、スピードを必要
とされるテレビゲームにとって、極めて有利なガイド孔
の形状となるものである。近年は格闘ゲームを行うテレ
ビゲーム機においては、操作レバーの他にパンチ用或は
キック用、さらには投げ用の操作ボタンが設けられてお
り、登場人物に特殊なパンチやキック或は投げ動作を行
わせる場合には、操作レバーを一方向へ揺動させて一つ
のマイクロスイッチをＯＮさせた後、操作レバーを倒し
たままで、９０゜或は１８０゜というように揺動旋回さ
せて隣接するマイクロスイッチを次々と連続的にＯＮさ
せつつパンチ用やキック用或は投げ用の操作ボタンを押
すという操作を行う必要があるが、かかる操作を行う場
合に本願発明に係る平面八角形状のガイド孔は、一つの
角部に隣接する角部の間に突起部がなく平滑な辺部があ
るのみであることから、当接部をガイド孔の辺部に当接
させたままで操作レバーの揺動旋回操作を極めてスムー
ズに行い、素早く短時間の間に複数の隣接する複数のマ
イクロスイッチに対するＯＮ操作を行うことが可能とな
るものである。

【００３７】請求項２のように構成すると、操作レバー
の当接部が傾斜したガイド孔の各部や辺部に対して、面
接触となるので、操作レバーの揺動操作及び揺動旋回操
作をソフトでスムーズなものとすることができるのであ
る。

【００３８】請求項３のように構成すると、ガイド孔の
部分を取り替えるだけで容易に他の形状のガイド孔を有
する固定板或はガイド板を提供できることになる。

【００３９】請求項４のように構成すると、操作レバー
による多方向のスイッチ切り換えを行うために、いちい
ち取付ネジを弛めたり締めたり或は固定板を外したりす
ることをしなくとも、ガイド筒体を手で持って若干持ち
上げつつ固定板に対して回転させることによって、簡単
その位置を変えることができるものである上に、ガイド
筒体を交換することにより、さらに多様化した安定かつ
確実な操作レバーの操作を行うことができ、確実に各マ
イクロスイッチのＯＮ、ＯＦＦを行うことができるもの
である。

【００４０】請求項５のように構成すると、請求項１と
同じ作用効果を奏することができた上で、複合操作スイ
ッチを例えばテレビゲーム機の操作盤への組み込む際
に、各マイクロスイッチの各端子同士或は各端子とコネ
クターとの間をいちいちリード線で接続する必要がなく
なるので、作業性を大幅に向上させることができるもの
である。

【００４１】請求項６のように構成すると、請求項３と
同じ作用効果を奏することができた上で、複合操作スイ
ッチのテレビゲーム機への組み込みが極めて簡単かつ容
易となるという作用効果をも合わせて奏し得る。

【００４２】請求項７のように構成すると、マイクロス
イッチ群を複数段設けても、操作盤への組み込みが容易
になるものである。

【００４３】請求項８のように構成すると、複合操作ス
イッチの組み込みが容易となる他、多方向へ操作レバー
を操作し、多数のマイクロスイッチを単独で或は複数同
時に安定かつ確実にＯＮ、ＯＦＦできるテレビゲーム機
を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る複合操作スイッチの分解斜視図
である。

【図２】この発明に係る複合操作スイッチの底面図であ
る。

【図３】この発明に係る複合操作スイッチの正面図であ
る。

【図４】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】固定板とガイド筒体の係合状態を説明する断面
図である。

【図６】固定板とガイド筒体を組み合わせの一実施例を
示す分解斜視図である。

【図７】操作レバーとガイド孔との相互関係を説明する
説明図である。

【図８】ガイド筒体の他の実施例を示す斜視図である。

【図９】ガイド板の他の実施例を示す平面図である。

【図１０】この発明に係る複合操作スイッチを用いたテ
レビゲーム機の斜視図である。

【図１１】従来公知の複合操作スイッチの平面図であ
る。

【図１２】従来公知の複合操作スイッチの正面図であ
る。

【符号の説明】

１０回路基板１１支持板２１操作レバー２４筒体２４ａ当接部２４ｂスイッチ押圧部２６マイクロスイッチ２６ａ押ボタン２７固定板２８ａガイド溝２９ａ凹部３０ガイド筒体３２ガイド孔３２ａ角部３２ｂ辺部３５ガイド孔３６ガイド板４０ディスプレー体４１テレビゲーム機４２操作盤４３複合操作スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H01H 25/04 A63F 9/22

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】多方向へ揺動及び揺動旋回させられる操
作レバーを挿通させて該操作レバーの回りに配置させた
複数のマイクロスイッチの方向へスイッチ押圧部をガイ
ドするために、固定板或はガイド板に設けられるガイド
孔を、八角形状としたことを特徴とする、複合操作スイ
ッチ。
【請求項２】多方向へ揺動及び揺動旋回させられる操
作レバーを挿通させて該操作レバーの回りに配置させた
複数のマイクロスイッチの方向へスイッチ押圧部をガイ
ドするために、固定板或はガイド板に設けられるガイド
孔を、八角形状とすると共に、この八角形状のガイド孔
に軸方向へ傾斜をつけたことを特徴とする、複合操作ス
イッチ。
【請求項３】ガイド孔の部分をガイド筒体として独立
させ、このガイド筒体を固定板或はガイド板に対して着
脱自在となるように取り付けたことを特徴とする、請求
項１又は２のいずれかに記載の、複合操作スイッチ。
【請求項４】支持板と、この支持板にその中間部を揺
動及び揺動旋回可能に取り付けた操作レバーと、この操
作レバーを囲んで一段又は二段に渡って前記支持板に固
定された複数のマイクロスイッチと、この複数のマイク
ロスイッチを前記支持板との間に挟んで該支持板に取り
付けられた固定板と、この固定板に着脱可能及び所定範
囲において回転可能かつクリック停止可能に取り付けら
れたところの中央部に前記操作レバーの自由端側を挿通
させるガイド孔を有するガイド筒体とで構成すると共
に、このガイド筒体をガイド孔の形状が八角形状のもの
と四角形状のもので構成し、互いに交換可能としたこと
を特徴とする、複合操作スイッチ。
【請求項５】支持板と、この支持板にその中間部を揺
動及び揺動旋回可能に取り付けた操作レバーと、前記支
持板に中央部に操作レバーを挿通させて載置させた回路
基板と、この回路基板上に前記操作レバーを囲んで配置
された複数のマイクロスイッチと、この複数のマイクロ
スイッチを前記支持板との間に挟んで前記係止部材に係
止させた固定板と、この固定板に着脱可能及び所定範囲
において回転可能かつクリック停止可能に取り付けられ
たところの中央部に前記操作レバーの自由端側を挿通さ
せるガイド孔を有するガイド筒体とで構成すると共に、
このガイド筒体をガイド孔の形状が八角形状と四角形状
のもので構成し、互いに交換可能としたことを特徴とす
る、複合操作スイッチ。
【請求項６】支持板と、この支持板に揺動可能及び揺
動旋回可能に支持された操作レバーと、前記支持板に前
記操作レバーを囲んで配置された複数のマイクロスイッ
チと、前記操作レバーの自由端側を挿通させるガイド孔
を一体に設け前記支持板に前記複数のマイクロスイッチ
を間に挟んで該支持板に取り付けられたガイド板とから
構成すると共に、前記ガイド孔を八角形状としたことを
特徴とする、複合操作スイッチ。
【請求項７】支持板と、この支持板にその中間部を揺
動及び揺動旋回可能に取り付けられた操作レバーと、前
記支持板に中央部に前記操作レバーを挿通させて載置さ
せた回路基板と、この回路基板上に前記操作レバーを囲
んで配置され各端子を前記回路基板上へ接続させた複数
のマイクロスイッチと、前記操作レバーの自由端側を挿
通させるガイド孔を有し前記支持板に前記複数のマイク
ロスイッチを間に挟んで該支持板に取り付けられたガイ
ド板とから構成すると共に、前記ガイド孔を八角形状と
したことを特徴とする、複合操作スイッチ。
【請求項８】請求項１乃至７記載の複合操作スイッチ
を取り付けたことを特徴とする、テレビゲーム機。