JP2852936B2 - ネクタイ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明はネクタイに関するものである。

＜発明の目的＞ この発明は長手方向の中心を挟んで左右を別素材とす
る新規なネクタイを提供することを目的とするものであ
る。

＜従来技術とその問題点＞ 従来ネクタイは多くの熟練した工程を経て縫製して来
たので、高価となるという問題があった。また単素材に
て形成されるため、デザイン等が限られるという問題が
あったものである。

＜発明の構成＞ 本発明は細長く裁断した２枚の素材を内外にして重ね
折りすることにより形成される長手方向の端縁を両端部
に非縫合部を残置して縫着部を設けて縫合し、前記残置
された一端の非縫合部より他端に向けて前記の外素材を
裏返すことにより、長手方向のほゞ中心の内側に前記の
縫着部を存して左右両側に内，外の素材を展開させたこ
とを特徴とするネクタイにある。

＜実施例＞ 以下図面に基づいて実施例を説明する。

同形において細長く裁断した合成皮革１を外とし布地
２を内にして重ね合わせ且つ長手方向に２つ折りして形
成される端縁３に縫着部４を設けて縫合する。5a,5bは
両端部に残置される非縫合部である。次いで非縫合部5a
端より他側の非縫合部5bに向けて外側である皮革１を裏
返すのである。内側である布地２は矢印ｂにて示すよう
に外方向に引かれる形となる。皮革１を返し終えするこ
とによって長手方向のほゞ中心の内側に縫着部４を存し
て左右に皮革１と布地２が展開したネクタイ主体６が形
成される。

ネクタイ主体６の長手方向の両端は３角形または直線
形にからくられてネクタイとされる。

第10図は中心素材イの両側に縫着部4a,4bを内にして
外側素材ロ，ハを連ねたネクタイを示すものであり、第
９図に示すように４素材を長手方向の両側に縫着部4a,4
bをもって縫着し、２枚の中心素材イ，イを長手方向の
正面と背面側にそれぞれ裏返すことによって形成され
る。

本発明は以上のようにして、長手方向のほゞ中心を挟
んで左右を別素材とする新規でユニークなネクタイが得
られるという効果がある。

長手方向のほゞ中心に２枚の素材を縫合する計４枚合
わせの縫着部が存すことにより、該縫着部が支骨となっ
て、型崩れ，しわ，ねじれの生じないネクタイとするこ
とができるという効果が生ずる。

縫着部は２枚の素材間の内側にかくれて外視されず、
体裁を良好にするという効果を生ずる。

表，裏の区別のない両面使用の可能なネクタイを提供
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例によるネクタイを着装した
状態にて示す正面図、第２図は同、２枚の素材を重合し
２つ折りして縫着した状態を中間部省略して示す斜視
図、第３図は同、裏返しはじめの部分を示す斜視図、第
４図は同、素材が縫着部を挟んで左右に展開した状態を
示す横断部分図、第５図は同、一端を３角形とするため
の袋縫い部分を示す斜視図、第６図は同、袋縫い部分を
展開し、３角形とする過程を示す斜視図、第７図は同、
３角形とした斜視図、第８図は同、端部直線形としたと
きの部分正面図、第９図は第２実施例の縫着例を示す横
断面図、第10図は同、裏返し状態を示す一部断面した部
分斜視図、１は合成皮革、２は布地、３は端縁、４は縫
着部、5a,5bは非縫着部である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A41D 25/00 - 25/16

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】細長く裁断した２枚の素材を内外にして重
   ね折りすることにより形成される長手方向の端縁を両端
   部に非縫合部を残置して縫着部を設けて縫合し、前記残
   置された一端の非縫合部より他端に向けて前記の外側素
   材を裏返すことにより、長手方向のほゞ中心の内側に前
   記の縫着部を存して左右両側に内，外の素材を展開させ
   たことを特徴とするネクタイ。