JP2852193B2 - 茶葉の品質改良方法 - Google Patents
茶葉の品質改良方法Info
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- JP2852193B2 JP2852193B2 JP628495A JP628495A JP2852193B2 JP 2852193 B2 JP2852193 B2 JP 2852193B2 JP 628495 A JP628495 A JP 628495A JP 628495 A JP628495 A JP 628495A JP 2852193 B2 JP2852193 B2 JP 2852193B2
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- JP
- Japan
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- tea
- tea leaves
- quality
- saponin
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は茶葉の品質改良方法に関
する。さらに詳しくは、本発明は茶葉の外観および茶浸
出液の香味の改良方法に関する。
する。さらに詳しくは、本発明は茶葉の外観および茶浸
出液の香味の改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】茶葉は普通1年に3回摘採されるが、最
初に摘採される一番茶とその後に摘採される二・三番茶
との間には品質、成分にかなりの差異がある。この差異
は一番茶は秋から冬にかけて十分休眠して茶樹内に蓄積
された貯蔵養分が多い状態の中で芽が生育するのに対し
て、二・三番茶は一番茶の摘採後の茶樹の栄養不足の状
態の中で芽が生育するためと考えられる。二・三番茶は
一番茶に比べて外観や香味が劣り、値段も安い。
初に摘採される一番茶とその後に摘採される二・三番茶
との間には品質、成分にかなりの差異がある。この差異
は一番茶は秋から冬にかけて十分休眠して茶樹内に蓄積
された貯蔵養分が多い状態の中で芽が生育するのに対し
て、二・三番茶は一番茶の摘採後の茶樹の栄養不足の状
態の中で芽が生育するためと考えられる。二・三番茶は
一番茶に比べて外観や香味が劣り、値段も安い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、二・三番茶
のような品質の劣る茶葉の品質を改良する方法を提供す
ることを目的とするものである。
のような品質の劣る茶葉の品質を改良する方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、茶葉に茶実油
粕微粉末およびサポニンを含有する水溶液を噴霧するこ
とを特徴とする茶葉の品質改良方法よりなる。
粕微粉末およびサポニンを含有する水溶液を噴霧するこ
とを特徴とする茶葉の品質改良方法よりなる。
【0005】本発明の方法におけるサポニンとしては、
植物から抽出される種々のサポニンを使用し得るが、有
効性、安全性、経済性等の観点から、茶種子サポニンが
最も適している。茶種子サポニンは、茶種子の殻および
渋皮を除いて圧搾後、搾粕をn−ヘキサンで脱脂し、残
渣をメチルアルコールで浸出し、浸出液にエタノールを
加えて生じる沈殿を乾燥粉砕して得られる水に易溶の褐
色の粉末である。このような茶種子サポニンとしてティ
ーポニン(居初油化工業株式会社製の製品名)が好適に
使用される。
植物から抽出される種々のサポニンを使用し得るが、有
効性、安全性、経済性等の観点から、茶種子サポニンが
最も適している。茶種子サポニンは、茶種子の殻および
渋皮を除いて圧搾後、搾粕をn−ヘキサンで脱脂し、残
渣をメチルアルコールで浸出し、浸出液にエタノールを
加えて生じる沈殿を乾燥粉砕して得られる水に易溶の褐
色の粉末である。このような茶種子サポニンとしてティ
ーポニン(居初油化工業株式会社製の製品名)が好適に
使用される。
【0006】茶実油粕微粉末は上記の如くして茶種子か
ら油を搾取し、搾粕からサポニンを抽出した残りの茶実
油粕を微粉化したものである。このものも、容易に水に
溶解する。
ら油を搾取し、搾粕からサポニンを抽出した残りの茶実
油粕を微粉化したものである。このものも、容易に水に
溶解する。
【0007】茶実油粕微粉末およびサポニンの使用量に
は特に制限はないが、茶葉10kgに対して、茶実油粕微
粉末2.5〜5.0g、サポニン125〜250mgが適当
である。一葉開葉期から摘採日までの期間に数回に分け
て、茶実油粕微粉末およびサポニンを含有する水溶液を
茶葉に噴霧するのが好ましい。水10リットルに茶実油
粕微粉末50〜200g、サポニン5〜10gを溶解さ
せた水溶液を摘採面積1アール当たり1リットル程度噴
霧するのが適当である。噴霧後の茶葉は従来の方法によ
り摘採され、製茶工程に供せられる。摘採前の茶葉に噴
霧する代わりに摘採後、製茶工程の何れかの段階で茶葉
に上記水溶液を噴霧することもできる。
は特に制限はないが、茶葉10kgに対して、茶実油粕微
粉末2.5〜5.0g、サポニン125〜250mgが適当
である。一葉開葉期から摘採日までの期間に数回に分け
て、茶実油粕微粉末およびサポニンを含有する水溶液を
茶葉に噴霧するのが好ましい。水10リットルに茶実油
粕微粉末50〜200g、サポニン5〜10gを溶解さ
せた水溶液を摘採面積1アール当たり1リットル程度噴
霧するのが適当である。噴霧後の茶葉は従来の方法によ
り摘採され、製茶工程に供せられる。摘採前の茶葉に噴
霧する代わりに摘採後、製茶工程の何れかの段階で茶葉
に上記水溶液を噴霧することもできる。
【0008】
【実施例】次に実施例および試験例を示して本発明をさ
らに具体的に説明する。 実施例 噴霧液の調製 水10リットルに下記の量のティーポニンおよび/また
は茶実油粕微粉末をそれぞれ溶解して噴霧液A〜Dを調
製した。 噴霧液A ティーポニン10g 噴霧液B 茶実油粕微粉末100g 噴霧液C 茶実油粕微粉末100gおよびティーポニン10g 噴霧液D 茶実油粕微粉末100gおよびティーポニン20g
らに具体的に説明する。 実施例 噴霧液の調製 水10リットルに下記の量のティーポニンおよび/また
は茶実油粕微粉末をそれぞれ溶解して噴霧液A〜Dを調
製した。 噴霧液A ティーポニン10g 噴霧液B 茶実油粕微粉末100g 噴霧液C 茶実油粕微粉末100gおよびティーポニン10g 噴霧液D 茶実油粕微粉末100gおよびティーポニン20g
【0009】上記の噴霧液A−噴霧液Dを、4つの区
(A区〜D区)からなる茶樹(12年生、やぶきた種)
に一葉開葉期から摘採日までの期間に2回(6月11日
および6月17日)、それぞれ噴霧器で散布した。1区
(面積35.2m2)当たり2.5リットルの噴霧液量と
なるように散布した。6月24日に1区当たり生葉1
2.5kgをA区〜D区および無処理区から摘採し、常法
に従って製茶し、二番茶の荒茶を得た。
(A区〜D区)からなる茶樹(12年生、やぶきた種)
に一葉開葉期から摘採日までの期間に2回(6月11日
および6月17日)、それぞれ噴霧器で散布した。1区
(面積35.2m2)当たり2.5リットルの噴霧液量と
なるように散布した。6月24日に1区当たり生葉1
2.5kgをA区〜D区および無処理区から摘採し、常法
に従って製茶し、二番茶の荒茶を得た。
【0010】試験例 上記A区〜D区および無処理区からそれぞれ得られた荒
茶A〜荒茶Dおよび無処理荒茶の品質を形状、色沢、香
気、水色および滋味の5項目からなる普通審査法により
官能検査した。10名の検査員で1項目10点満点、合
計50点とし、下記の基準に従って採点した。結果を表
1に示す。
茶A〜荒茶Dおよび無処理荒茶の品質を形状、色沢、香
気、水色および滋味の5項目からなる普通審査法により
官能検査した。10名の検査員で1項目10点満点、合
計50点とし、下記の基準に従って採点した。結果を表
1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】さらに、上記各荒茶を茶缶に詰め、室温で
貯蔵し、鮮度、色沢、芳香について検査した結果を表2
に示す。
貯蔵し、鮮度、色沢、芳香について検査した結果を表2
に示す。
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】表1に示されるように、本発明の方法に
より茶葉の形状、色沢や茶浸出液の香気、滋味が改善さ
れる。特に浸出茶の風味がよく、まろやかで甘みのある
ものになる。また、表2に示されるように、本発明の方
法により処理された茶は長期の貯蔵にも比較的に安定で
ある。
より茶葉の形状、色沢や茶浸出液の香気、滋味が改善さ
れる。特に浸出茶の風味がよく、まろやかで甘みのある
ものになる。また、表2に示されるように、本発明の方
法により処理された茶は長期の貯蔵にも比較的に安定で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 茶葉に茶実油粕微粉末およびサポニンを
含有する水溶液を噴霧することを特徴とする茶葉の品質
改良方法。 - 【請求項2】 茶葉が摘採前の茶葉である請求項1に記
載の方法。 - 【請求項3】 サポニンが茶種子サポニンである請求項
1または請求項2に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP628495A JP2852193B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 茶葉の品質改良方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP628495A JP2852193B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 茶葉の品質改良方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196210A JPH08196210A (ja) | 1996-08-06 |
JP2852193B2 true JP2852193B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=11634102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP628495A Expired - Fee Related JP2852193B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 茶葉の品質改良方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2852193B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006003335A1 (de) * | 2006-01-23 | 2007-07-26 | Symrise Gmbh & Co. Kg | Tee-Aromatisierung |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP628495A patent/JP2852193B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08196210A (ja) | 1996-08-06 |
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Legal Events
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