JP2852047B2 - 低い光沢の保護被覆体 - Google Patents

低い光沢の保護被覆体

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JP2852047B2
JP2852047B2 JP63073493A JP7349388A JP2852047B2 JP 2852047 B2 JP2852047 B2 JP 2852047B2 JP 63073493 A JP63073493 A JP 63073493A JP 7349388 A JP7349388 A JP 7349388A JP 2852047 B2 JP2852047 B2 JP 2852047B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は所定レベルの光沢を有する像面の保護被覆体
に関する。さらに詳しくは、調整された低い光沢を有す
る像担持面用保護ポリマー上塗り層に関する。
〔従来技術〕
プリプレスプルーフや写真のような像担持感光面を調
製する際は、この像担持面に対してひつかき傷、損傷ま
たはその他の被害を予防しまたは軽減するために、保護
被覆を備えることが好ましい。このような被覆は像を不
明瞭にしたりまたは歪ませたりしないように、光学的に
透明なものでなければならない。これはまた像担持感光
性要素に対して良好に接着し、柔軟で耐久性をもつもの
でなければならない。
我々が日常生活において目にふれまたは使用する品物
や物体は、高い光沢性を有するものからくすんだまたは
単調なものまでの外観を有している。高い光沢性を有す
る面はこれに直射された平行光の大部分を反射する。光
沢とはその面が完全な鏡に近く仕上げられているという
程度として定義できる。面が鏡の表面に近くなるほど光
沢性は高くなる。光沢は種々の角度において測定できる
が、表面の光沢は面に対して垂直の線からの入射角が増
すにつれ増大する。例えば20゜の小さな入射角は高い光
沢を示す試料間の区別を行うのに役立ち、肉眼でわかる
ような良好な光沢性を示す。鏡面光沢の測定に際して、
当業者は光沢性の低い試料間の区別をするためには、例
えば85゜の大きい角度を用いた方法を用い、そして高い
光沢性の試料間の区別のためには、例えば20゜の小さい
角度を用いた方法を用いている。本明細書に記載される
ポリマーフイルムは一般には高い光沢性の部類に属し、
そこでもつとも効果的な光沢性の測定は20゜における光
沢測定である。
光沢性は像の外観に著しく影響を与えるので、像担持
面用の被覆または保護被覆にとつてもつとも重要な点の
1つは、それが所望する程度の光沢性となり得ることで
ある。多くの場合、高い光沢性を減少させるため、写真
またはその他の像面の光の反射性を変えることが好まし
い。写真および製版業界において、カラープリプレスプ
ルーフを作るために用いられる、感光性材料の光反射性
を変えることが好ましく、さらに詳細には、最終印刷物
製品の光沢と仕上つたプルーフの光沢とが一致しうるこ
とが好ましい。実際の印刷作業に入る前に演色性の評価
を行なうために設計された、多層カラープリプレスプル
ーフ上の高光沢性を有する保護被覆体または被覆シート
は、リングラフイーのトーンスケールを通した色忠実度
の正確な評価を妨害する。この結果はプリプレスプルー
フ法のユーザーにとつて一般に受け入れ難いものであ
る。
プリプレスプルーフに所望される光沢性の正確な値は
複製される最終製品の種類によつて変るが、一般的に50
〜70の光沢度単位(20゜でガードナーの光沢度計で測
定)のものが、白色の明るい用紙上に印刷されてポスタ
ー、小冊子、またはその他の印刷物の最終製品になつた
場合、適切である。一方、この産業分野で用いられる用
紙または印刷用紙には多くの変種があり、高いつや消し
の印刷用紙が用いられるときは、例えば25より小さな20
゜の鏡面光沢という、はるかに低い光沢レベルのものを
得ることが時に必要である。市場向けに作られる印刷物
は、一般に個々の、顧客の規準に対して用紙供給の印刷
機で印刷され、このようなことは全産業に普通は適用さ
れない。この産業分野において目ざす、プリプレスプル
ーフに際して光沢の程度を変化させることが可能である
ということはしばしば大きな重要性をもち、本発明はこ
の目的にとつて特に有用である。
最終製品が雑誌印刷物である、出版市場に適する低い
光沢性を有する印刷物は、一般により黄色の暗い印刷用
紙上に印刷される。実際の印刷はしばしばウエブ印刷機
で行われ、光沢性は一般にずつと小さく、例えば約25光
沢性単位より小さい。その上、この印刷物は光沢性を低
下させるためのマツト状の外観をもち、そしてこの刊行
物を容易に読めるようなコントラストを与えている。こ
れらの場合に、鏡面光沢の測定は低い光沢性を有する試
料間の区別より良くするために、光沢面角度(例えば、
85゜)でもつとも良好に遂行される。
カラープリプレスプルーフに用いられる感光性材料に
は、ポジ型のものとネガ型とがある。ポジ型方法はチユ
ー氏とコーヘン氏との米国特許第3,649,268号中に記載
されている。ポジ型の材料は粘着性の、光硬化性組成物
を含むこともあり、これは活性線照射を用いて像様露光
をしたとき、露光された像区域は硬化され、粘着性とそ
れと相補的な非粘着性像区域とが生じる。この像は未露
光の粘着性像区域に選択的に付着する、トナーまたは顔
料のような着色粉末状材料を付与することによつて現像
できる。
ネガ型の方法はコーヘン氏とフアン氏の米国特許第4,
174,216号中に説明されており、これには支持体、粘着
性の連続的非感光性層、光硬化性の感光性接着層および
剥離可能なカバーシートを有するネガ型要素が開示され
ている。活性線照射での像様露光後、光接着層の露光さ
れた区域はカバーシートと共にひきはがされ、その下の
粘着性の連続的層が現われる。露光された像区域の下に
あるこれらの連続的粘着層区域は、ついで細かに分散し
た粒子状材料でトーニングされる。異る色彩の層を作る
ことができ、当業者によく知られるような方法で多層カ
ラープルーフを作るために整合して重ね合せることがで
きる。フアン氏の米国特許第4,053,313号には溶剤ウオ
ツシユアウト法により現像される類似のネガ型のシステ
ムが述べられている。
感光性のイメージング系は色素および/または顔料ま
たはその他の着色材料で前もつて着色することも、ウオ
ツシユアウト法で現像することもでき、光硬化剤の代り
に光可塑化剤を含有させることも、また当業者に知られ
たその他の変形を行うこともできる。ネガ型の系は例え
ば活性線照射による露光で粘着性となり、そしてトナー
現像されうる感光性層を用いる多数の各種方法により遂
行できる。この他に各種のフオトポリマー要素、ジアゾ
系のようなその他の非銀塩ハロゲン化物系などが、多色
プルーフの作製に有用であることが知られている。これ
に加えて、本発明で説明される保護ポリマー層は、各種
形式の像担持面、例えば所定レベルの光沢性を有するク
リアーな保護被覆体を付与することが所望される、通常
のハロゲン化銀の写真などにも有効に応用することがで
きる。本発明のポリマー層は、低い光沢性の所望レベル
を得るために、非像の光沢面に対してもまた利用できる
ことを理解すべきである。
各種の保護被覆を有する感光性要素が考えられてい
る。フルワイラー氏の米国特許第4,077,830号(1978)
は、密着プリントに用いられるポジ型またはネガ型のよ
うな写真要素が、透明が感圧性接着剤の薄い塗膜を有す
る、樹脂材料の薄い透明なシートを付与することにより
保護できることを示している。プリント中の像の歪みを
避けるため、樹脂シートと接着層との両者は極めて平滑
でなければならない。この保護樹脂シートは、好ましく
はデユポン社により製造された、高い光沢性のポリエチ
レンテレフタレートフイルムである、「マイラー」
ある。
ストーン氏の米国特許第3,397,980号(1968)は、
「タイプDのマイラー」 のような耐久性の外部層とポ
リエチレンの内部層とからなる保護ラミネートを、ポリ
酢酸ビニル塗膜を用いてマイクロフイルムに貼り付ける
ことに関している。「タイプDマイラー」 は甚だ平滑
かつ光沢性である。
前に述べたようなカラープリプレスプルーフは、3つ
のタイプの保護被覆体またはカバーシート体の1つによ
り通常被覆されている。これらのうちの第1のものは、
感光性層とポリエステルカバーシートとらなる、前記チ
ユー氏とコーヘン氏が述べたようなポジ型感光性要素で
ある。このものを活性線照射に全面露光し、ポリエステ
ルのカバーシートをとり除く。この結果約65の光沢単位
の望ましい20゜の光沢レベルをもつプルーフが得られ
る。しかしながら、このものは耐久性が劣り、ひびわ
れ、ひつかき傷および傷つきなどをうけ易い。
トツプコートまたはカバーシートの第2の型のもの
は、前記コーヘン氏とフアン氏により述べられたネガ型
感光性要素で、これはポリエステルカバーシート、感光
性層、および有機性の連続的層とからなつている。これ
をプルーフにラミネートし、ポリエステルのカバーシー
トを置いたまま全面的に露光した。この結果はさらに耐
久性の仕上げについては劣つていたが、反射性を伴なう
高い透明性の一体となつたポリエステルカバーシートの
光沢性は、受け入れ難いほど高い、即ち20゜で測定して
約107の光沢単位である。このような高い光沢性が受け
入れ難いことは永いこと知られており、ひびわれ、ひつ
かき傷、傷つき等に抵抗性のある、耐久性で低い光沢性
の保護塗膜を達成するために、各種の方法に多くの努力
が払われていた。
保護被覆またはカバーシートの第3の型は、非感光性
の接着剤が塗布された、ポリエステルのようなプラスチ
ツクフイルムの一体的層であり、ラミネートによりプル
ーフに付与される。この最終的な結果は前述のカバーシ
ートの第2の型のものと比較して耐久性のある被覆を与
えるが、これは受け入れ難い高い光沢性を示すという点
で区別がつかない。例えば、ボツプ氏の米国特許第4,32
9,420号(1982)は、感圧性の接着剤により硬いクリア
ーなポリマー層を付与することにより、プリプレスプル
ーフを保護する方法を開示している。ボツプ氏は「マイ
ラー」 のような高い光沢性材料のポリエチレンテレフ
タレートを使用した。
しかしながら、多数の特許が像面用の低い光沢性の保
護塗膜を得る方法を示している。多くの特許は、光を散
乱し低められた光沢性をもつ、物理的の粗面または「マ
ツト」面を有する塗膜をいかにして達成させるかを教示
している。例えば、スペツヒラー氏の米国特許第4,376,
159号(1982)は、マツト生地のキヤリアシート上に透
明なフイルム形成ポリマーを塗布した。このポリマーは
感圧性接着剤によつてカラープルーフ重ね刷りの表面に
接着される。ついでキヤリアシートがとり除かれ、プル
ーフの表面上にマツト面にされた保護ポリマー塗膜が残
留する。
キング氏の米国特許第3,697,277号(1972)は、写真
プリントに保護塗膜を永久的に結合させる方法を示して
いる。マツト面のポリエステルフイルムが写真プリント
のぬれた乳剤面上におかれ、写真面にフイルムが永久的
に固着するよう熱処理をされる。
コーヘン氏とフアン氏の米国特許第4,286,046号は、
ポリエチレンテレフタレート被覆の高い光沢性に伴う諸
問題を認めた上で、粘着性のトナー化できる層に粉末状
材料を付与することにより、フオトポリマーのプリプレ
スプルーフをつや消しする方法を開示している。
感光性面上に、その面を物理的に粗面とするために、
中に不溶性の粉末または粒子を分散させた樹脂からなる
マツト層を用いることを多くの特許が教示している。例
えば、オキシ氏等の米国特許第4,168,979号とナカムラ
氏等の米国特許第4,238,560号とは、その中に分散した
不活性の粒子状マツト剤をもつ樹脂層である、マツト状
の上塗り層をもつた感光性の印刷板を示している。この
ものは真空密着焼付法による露光の改善に寄与する、面
の粗さまたはざらつきを達成する。露光後このマツト状
上塗り層は現像液によつて除去される。同じように、故
テイス氏等の米国特許第4,235,959号は、尿素、ホルム
アルデヒド、およびシリカ粒子のポリ縮合生成物であ
る、球状粒子の分散したゼラチンからなる層が組み入れ
られた、感光性のハロゲン化銀層を開示している。
ポリマー類の相容性と非相容性とは承認されている現
像であるけれども、従来技術では若干非相容性であるポ
リマー類の混合から作られた一体フイルムを示してはい
ないし、また調整された低い光沢性を与えるために、ど
の様にしてかかるフイルムを像面にラミネートできるか
についての教示もない。それどころか、従来技術では、
一般に非相容性は好ましくなくさけるべきであるとされ
ていた。
バン・ボイスコム氏の米国特許第3,671,236号は、多
数のシートを重ね焼きすることによりプルーフを調製す
ることを教示し、この個々のシートは何枚かのシートを
重ね合せるに際し欠陥や「ヘーズ」をさけるために、完
全に無色でかつ光学的に透明でなければならない。
チエン氏の米国特許第4,323,636号は、印刷板の調製
のための透明な、つまり光の散乱性のない感光性組成物
を得るためには、バインダーとモノマーとは相容性でな
ければならないとしている。非相容性は感光性組成物中
にヘーズが生ずることによつて証明される。相容性は光
の著しい散乱を生じさせることなく、互に分散して留ま
つていられるという各成分の能力と意味づけられる。こ
れはモノマーがプロツクコポリマーの成分ブロツク中の
いずれかに可溶性であるときに起きる。チエン氏は光重
合性組成物中において、モノマーとポリマーとの非相容
性を如何にしてさけるかということだけを示している。
これはポリマー配合の相容性/非相容性と何等関係ない
し、またかかる非相容性の有効性に何の示唆をもしな
い。
ギヤラガー氏等の米国特許第3,811,924号(1974)
は、エチルメタクリレートとメタクリル酸のコポリマー
のアンモニウム塩とポリ酢酸ビニルとから主としてな
る、ポリマー混合物の水性ラツカー塗布組成物が、ある
程度の粗面性または「マツト」を与えるため光沢性面に
適用できることを教示している。しかしながら、一方、
ギャラガー氏は、有機溶剤系中から置いた類似の非アン
モニウム塩ポリマー混合物は、望ましいマット仕上げが
不足することも教示している。本発明のポリマーフィル
ムはアンモニウム塩ではなく、それらが本質的に有機溶
剤系から基体上に塗布され、像担持面にラミネートする
前に平滑な低光沢性の一体フィルムを形成する。
〔発明の要点〕
本発明は、実質的に透明な薄い一体ポリマーフィルム
を含み、該ポリマーフィルムが少なくとも2種の若干非
相容性のポリマー類の混合物から本質的に構成され、そ
れにより該フィルムが該ポリマー成分のいずれか1種か
ら調製したフィルムの光沢性よりも少なくとも5%低い
20゜鏡面光沢性を示す改良からなる、像担持面にラミネ
ートするための保護被覆体に関する。
本発明はさらに、実質的に透明な薄い一体ポリマーフ
ィルムを像担持面にラミネートすることからなり、該ポ
リマーフィルムが少なくとも2種の若干非相容性のポリ
マー類の混合物で本質的に構成され、それにより該フィ
ルムが該ポリマー成分のいずれか1種から調製したフィ
ルムの光沢性よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢性
を示す改良からなる、像担持面に保護被覆体を付与する
方法に関する。
〔発明の具体的説明〕
ここで定義されるように、ポリマーの相容性は、2種
またはそれ以上のポリマー成分が光の著しい散乱を引き
起こすことなしに相互の中に分散して留まるための、そ
れらの混合物の能力である。ポリマーの相容性は混合物
のポリマー成分の相対的比率に関連する、即ち特定のポ
リマーの組合せはある割合の中でだけ非相容性を示すこ
とがある。ポリマーの非相容性は、キヤストしたフイル
ム中にヘーズが生ずることによつて立証される。このヘ
ーズは、ポリマー領域の生成によることができ、そのポ
リマー領域は光を鏡のように反射するよりもむしろ光を
散乱させる。ポリマー領域としての長さが、フィルムを
通過する光の波長よりも小さい限り、光散乱から画像の
著しい損傷は生じない。もし2種または数種のポリマー
が僅かに非相容性であるだけならば、かかるポリマーの
調合物または混合物から作つたフイルムは、プルーフに
被覆体として適用したとき、像の鮮明性を損うことなく
プルーフの光沢性を低下させる。換言すれば、このフイ
ルムは認知されるヘーズなしで実質的に透明であるが、
純粋なポリマーから作られたフイルムに比べて低下され
た光沢性を示す。
もし各ポリマーが余りにも非相容性であるならば、得
られるフイルムはヘーズがひどくなり、プルーフに適用
したときにぼんやりとした汚れた像を与える。最後に、
もしポリマーが甚だしく非相容性であるならば、これら
のものから一体フイルムを作ることは、「オレンジピー
ル」のような問題または他のフイルム構造の問題をひき
起すことなしには全く不可能である。
本発明においては、若干非相容性のポリマー類とは、
少なくともあるポリマー成分に混合可能であり、成分ポ
リマーのいずれか1種から形成したフィルム、すなわち
最低の光沢性を示すフィルムよりも低い光沢性を示す、
実質的に透明な一体フィルムを形成できる、2種または
それ以上のポリマー類と定義される。好ましくは若干非
相容性のポリマー類は、非相容性ポリマー類の成分のい
ずれか1つよりも、少なくとも5%低い光沢性をもつフ
イルムを形成しうるものでなければならない。さらに好
ましくは若干非相容性のポリマー類は、非相容性ポリマ
ー類の成分のいずれか1つから形成されたフイルムより
も、少なくとも10%低い光沢性をもつフイルムを形成し
得るべきである。しかしながら、光沢性を極めて実体的
に、例えば75%またはこれ以上に低下させるために、本
発明の若干非相容性のポリマー類をしばしば利用するこ
とができる。
一般的に、本発明の目的の一つは、約40〜80光沢単
位、さらに好ましくは50〜70光沢単位の範囲の予め設定
した値を有する20゜鏡面光沢性を示す、カラープリプレ
スプルーフを包含する感光性の像担持面用の上塗り体ま
たは保護被覆体を提供すると同時に、像担持面を引っ掻
くことや傷付けることからの適切な保護を提供すること
である。さらに本発明の目的は、広い範囲の光沢性のよ
り低いレベルを有する表面に担持している画像用のポリ
マー性保護被覆体を提供することである。ある場合にお
いては、40光沢単位より小さい、そして時には25光沢単
位よりもさらに低い20゜鏡面光沢性を有する保護被覆体
を付与するのが望ましいことがある。
ここで定義されたような若干のポリマー非相容性は、
多数の異なる化学組成のポリマー混合物から調製された
フイルムについて実証されている一般的な現象である。
例えばこの現象は以下のポリマー類の混合物から作られ
たフイルムについて実証されている。
例1) 中級分子量の60/40のエチレン/酢酸ビニルコ
ポリマー(30℃で測定した固有粘度=0.70、トルエン10
0ml中ポリマー0.25g:イー・アイ・デユポン・ド・ネモ
アース社のエルバツクス 40w)と高分子量のポリメチ
ルメタクリレート(20℃での固有粘度=1.38、クロロホ
ルム50ml中ポリマー0.25g、キヤノン−フエンスケ粘度
計50号:イー・アイ・デユポン・ド・ネモアース社のエ
ルバサイト 2051); 例2) 中級分子量の60/40のエチレン/酢酸ビニルコ
ポリマー(30℃で測定した固有粘度=0.70、トルエン10
0ml中ポリマー0.25g:イー・アイ・デユポン・ド・ネモ
アース社のエルバツクス 40w):高分子量のポリメチ
ルメタクリレート(20℃の固有粘度=1.38、クロロホル
ム50ml中ポリマー0.25g、キヤノン−フエンスケ粘度計5
0号:イー・アイ・デユポンド・ネモアース社のエルバ
サイト 2051)と中級分子量のポリ酢酸ビニル(20℃、
60rpmのブルツクフイールド粘度=825cps、ベンゼン中
ポリマー30%:エアープロダクト社のバイナツク B−
15); 例3) 高分子量のポリカーボネート(ASTM D−1238、
条件0でのメルトインデツクス=3:ダウケミカル社のカ
リブレ 300−3)と高分子量のポリメチルメタクリレ
ート(20℃での固有粘度=1.38、クロロホルム50ml中ポ
リマー0.25g、キヤノン−フエンスケ粘度計50号:イー
・アイ・デユポン・ド・ネモアース社のエルバサイト
2051); 例4) 高分子量のポリカーボネート(ASTM D−1238、
条件0でのメルトインデツクス=3:ダウケミカル社のカ
リブレ 300−3)と高分子量のポリスチレン(ASTM D
−1238、条件Gでのメルトインデツクス=1.6:ダウケミ
カル社のスタイロン 685D); 例5) 高分子量のポリアミド(347゜Fでのメルトイン
デツクス5〜15:ヘンケル社のマクロメルト 6900)と
高分子量のポリアミド(410゜での粘度=40〜60ポイ
ズ:ヘンケル社のマクロメルト 6238); 例6) 高分子量のポリアミド(347゜Fでのメルトイン
デツクス5〜15:ヘンケル社のマクロメルト 6900)と
ポリブチルメタクリレート樹脂(25℃でのブルツクフイ
ールド粘度=235〜325cps、トルエン中40%溶液:ロー
ムアンドハース社のアクリロイド B66): 例7) 中級分子量のポリエステル(20℃でのブルツク
フイールド粘度=500cps、トルエン中30%ポリマー;グ
ッドイヤータイヤアンドラバー社、バイテル 222)と
ポリブチルメタクリレート樹脂(25℃でのブルツクフイ
ールド粘度=235〜325cps、トルエン中40%溶液:ロー
ムアンドハース社のアクリロイド B66); 例8) 中級分子量のポリエステル(20℃でのブルツク
フイールド粘度=500cps、トルエン中30%ポリマー;グ
ツドイヤータイヤアンドラバー社、バイテル 222)と
高分子量のポリスチレン(ASTM D−1238、条件Gでのメ
ルトインデツクス=1.6;ダウケミカル社のスタイロン
685D); 例11) 高分子量のポリメチルメタクリレート(20℃で
の固有粘度=1.38、クロロホルム50ml中ポリマー0.25
g、キヤノン−フエンスケ粘度計;イー・アイ・デユポ
ン・ド・ネモアーズ社のエルバサイト 2051);中級分
子量のポリ酢酸ビニル(20℃、60rpmでのブルツクフイ
ールド粘度=825cps、ベンゼン中ポリマー30%;エアー
プロダクト社のバイナツク B−15);および低分子量
のポリエチレングリコール(38℃での最小ブルツクフイ
ールド粘度=100cst、水中ポリマー25%;ユニオンカー
バイド社のカルボワツクス 20M)。
以下は若干非相容性のポリマー類混合物の例であり、
必要とされる低い光沢性をもつポリマーフイルムを作る
ために用いることができる、即ち(a)エチレン/酢酸
ビニルコポリマーおよびポリメチルメタクリレート;
(b)エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメ
タクリレート、およびポリ酢酸ビニル;(c)ポリカー
ボネートおよびポリメチルメタクリレート;(d)ポリ
カーボネートおよびポリスチレン;(e)ポリアミド
類;(f)ポリブチルメタクリレートおよびポリアミ
ド;(g)ポリエステルおよびポリブチルメタクリレー
ト;(h)ポリエステルおよびポリスチレン;(1)ポ
リ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、およびポリ
エチレングリコール。
好ましい保護被覆体のポリマーフイルムは、少なくと
も2種の若干非相容性のポリマー類の混合物から本質的
に構成され、これらは次のものから選ばれる、即ち
(a)エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびポリメチ
ルメタクリレート;(b)エチレン/酢酸ビニルコポリ
マー、ポリメチルメタクリレート、およびポリ酢酸ビニ
ル;(c)ポリカーボネートおよびポリメチルメタクリ
レート;(d)ポリカーボネートおよびポリスチレン;
および(e)ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレー
ト、およびポリエチレングリコールなどである。
さらに好ましい若干非相容性のポリマー類の混合物は
(1)エチレン/ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリメチ
ルメタクリレート、およびポリ酢酸ビニル、および
(2)ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、お
よびポリエチレングリコールである。
特に好ましいものはポリメチルメタクリレート約10〜
90%、ポリ酢酸ビニル10〜90%、およびポリエチレング
リコール2〜30%から本質的に構成されるポリマーフイ
ルムである。
特に好ましいのは実施例13中で述べられているような
ポリマーフイルムで、これはポリメチルメタクリレート
約65%、ポリ酢酸ビニル約29%、そしてポリエチレング
リコール約4%の若干非相容性のポリマー類の混合物か
ら本質的に構成され、そしてメチレンクロライド/イソ
プロパノール溶液から塗布されたとき、約54光沢性単位
の20゜鏡面光沢性を示している。
どの組合せのポリマーが、必要とされる若干の非相容
性をどの割合において示すだろうかを前もつて予想する
のは不可能であるけれども、ポリマー類の特定の組合せ
から調製されたフイルムが、必要とされる光沢性の低下
を示すかどうかを決定することは、ここに記載されたこ
とに従うならば当業者にとつて比較的簡単なことであ
る。2種または複数の若干非相容性のポリマーの、各種
割合のものから作られたフイルムの光沢性を規定するこ
とにより、必要とする程度の低められた光沢性をもつフ
イルムを選ぶことが可能である。しばしば個々のポリマ
ー成分のどれよりも、ずつと低い光沢性の値をもつ実質
的に透明なフイルムを作ることができる。ポリマーの若
干の非相容性のこの効果は、ポリマーの単一の系の中で
も広い範囲の光沢性の値を生じ、像面に適用する保護被
覆体に必要とされる他の特性とともに、特定のレベルの
光沢性をもつ保護フイルムの作成を可能とする。
この保護ポリマー被覆体は、構造的な完全性を保つた
め充分な厚さでなければならないが、三次元的な効果に
よる像の歪みをさけるためにうすくなければならない。
一般に、ポリマー層の塗布量は約40〜200mg/dm2の範囲
内である。この層の最終的な厚みは約0.002cmを超すべ
きではなく、好ましくは約0.001cmである。
湿潤層 保護被覆体が用いられる像面の性質に応じて、時には
本発明のポリマーフイルムと像面との間に配置される、
第2の「湿潤層」または接着層を追加することが必要で
ある。このような層は像面が粘着性の組成物で、着色し
た粒子状材料でトーニングされるようなもののとき特に
有用である。この形式のトーニングされた像上に保護ポ
リマー被覆体が直接におかれたとき、光学的濃度が平衡
レベルに到達する前に、数時間に亘る時間で変化するこ
とが時々認められる。これはトーニングされた表面の湿
潤度の不完全さによるものと思われる。「湿潤層」が保
護ポリマー被覆体とともに用いられるとき、光学的濃度
の平衡はラミネート直後に達成される。もちろん、ポリ
マーフイルムによつて保護される像面が、自体「湿潤
層」を必要としないときですら、接着を改良するために
接着層を用いるのは必要でまた好ましいことである。
この湿潤または接着層は、トーニングされた部分に湿
潤またはしみ込むであろう材料の多くのものの中から選
ぶことができる。好ましくはこの層は透明な、非感光性
の、粘着性のまたは若干軟かな変形可能な有機性材料で
ある。特に好ましい材料は、エラストマー性ポリマー類
およびその混合物である。天然および合成のいずれかの
ゴム型ポリマーも使用でき、例えばポリイソブチレン、
チオコールA、ニトリルゴム、ブチルゴム、塩素化ゴ
ム、ブタジエンポリマー、ポリ(ビニルイソブチルエー
テル)、ポリイソプレン、ブタジエンまたはイソプレン
とスチレンとが共重合したランダム、テレブロックおよ
びブロックコポリマー、およびネオプレン、シリコーン
エラストマー類、等を各種の割合で用いることができ
る。これに加えて、高度に可塑化された熱可塑性ポリマ
ー皮膜も、湿潤層としての作用をするであろう。当業者
にとつては容易に明らかなように、湿潤層は粘着剤、酸
化防止剤等々のような成分を含ませることもできる。湿
潤層を塗布するためには適当な溶剤を用いることができ
る。湿潤層の塗布量は広い範囲に亘つて変えることがで
き、この系の要求する他の物理的性質により根本的に決
定される。即ち、最小の塗布量は、像面の上に均一にラ
ミネートするために、充分な厚みをもつ皮膜を与える程
度のものである。最大の塗布量は、像を歪ませない、つ
まり三次元的な外観を与えない皮膜が得られる程度のも
のである。一般的に、湿潤層は10〜100mg/dm2の範囲、
好ましくは50mg/dm2の塗布量をもつべきである。前述し
たように、この保護ポリマー層自体の塗布量は約40〜20
0mg/dm2の範囲で、この層の厚みは0.002cmを超えず、好
ましくは0.001cmである。従つて、湿潤層の厚みは仕上
つたカバーシートの全厚み、つまり保護ポリマー被覆体
と湿潤層との合計が、約0.002cmを超えないような程度
であるべきである。
当業者にとつて明らかなように、本発明の保護被覆体
は取扱いと保存に便利なために、保護ポリマー層に隣接
しまた湿潤層に隣接して付加的の層をもつことができ
る。このような付加的の層は、保護被覆体が使用前にロ
ール状にして保存されるとき特に有用である。湿潤層上
の被覆は像面にラミネートするに先立つてとり除かれ、
保護ポリマーフイルム層上の被覆は好ましくはラミネー
ト後にとり除かれる。これらの付加的被覆のために適当
な材料は、シリコーン処理をしたポリエステル、ポリエ
チレン等々で、これはそれらが保護をしていた層から容
易に剥離する。
「本質的に構成される」という字句は、本明細書中で
その通常の意味、すなわち、本発明のフィルムは特定さ
れた各成分および請求した組成物の基本的なかつ新規な
特性に実質的な影響を与えないその他の物質に限定され
ること、の意味を有することを意図している。例えば、
ポリマーフイルムは少なくとも2種の若干非相容性のポ
リマーを含むものと理解されるが、性質の特定の組合せ
をもつフイルムとすることが必要のときは、その他の相
容性または若干非相容性のポリマーも存在させることが
できる。また、組成物は光学的漂白剤、酸化防止剤、塗
布助剤、UV減衰剤等のような各種添加剤を含ませること
もできる。別の言い方をすれば、特定されていない物質
は、本発明の特徴の妨げとならない限り除外されるもの
ではない。
さらに、当業者に良く知られているように、ここで述
べられた型の市販の有用なポリマー類は少量の他のポリ
マー材料を含んでいることがある。ここで示された化学
的な記述は、それらのポリマーが指示されたモノマーか
ら実質的に作り上げられたものを意味すると意図されて
いる。例えば、市販のポリメチルメタクリレートは、し
ばしば数%のエチルメタクリレートを含んでいる。この
ようなコポリマーも開示した発明の中に入るものと期待
される。
〔実施例〕
以下の各実施例は、カラープリプレスプルーフ、写
真、またはその他の像面用の保護被覆体またはカバーシ
ートとして有用な、各種の程度の低められた光沢性をも
つ一体フイルムを作るために用いることのできる、若干
非相容性のポリマー類のいくつかの組合せを示すもので
ある。これらの実施例は、異つた割合で各種ポリマーを
混合することにより、光沢性の量をどのように変えるこ
とができるかを実証している。若干非相容性のポリマー
類の混合は、ポリマー類の特定の系の中で広い範囲の光
沢性のレベルを与えることがわかる。必要とする範囲の
低められた光沢性値を有する、光学的に透明な一体フイ
ルムを作るのに有用な、若干非相容性のポリマー類のこ
の他の組合せは、容易に調製されるテストフイルムの鏡
面光沢を測定することにより決定できる。
光沢性の測定は、ガードナー社製のガードナーグロス
ガードデジタル型光沢度計を用いて、20゜の入射角にお
いて測定した。サンプルについての実際の測定を行うの
に先立つて、メーカーにより提供された標準の黒と白の
タイルについて、各角度において得られる値を読みとり
かつ必要があれば調節することにより、グロスメーター
の適切な補正をするよう留意した。グロスガード社のグ
ロスメーターの範囲は0.0〜199.9光沢単位で、精度は±
0.5光沢単位である。一旦計器が補正されるならば、一
連の測定の中の光沢性は互に比較することができる。サ
ンプルの光沢性はサンプルの中央にグロスメーターの視
野を置くことで測定され、光沢性値の読みは20゜の入射
角で行なわれた。また、視野に関してサンプル上の測定
の方向はすべてのサンプルについて同じ、特に評価され
るポリマー系の中では同じとなるように注意が払われ
た。すべてのラミネーシヨンは、イー・アイ・デユポン
・ド・ネモアース社製のクロマリン ラミネーターで21
0〜250゜F(99〜121℃)の温度で行われた。特に記載し
ない限り、光沢性の値はすべて光沢性単位であり、また
すべての分量はグラムである。
実施例 1〜9 各実施例について、表示された各種の比率でそれぞれ
のポリマーを、表示した有機溶剤または溶剤の混合物中
に15%w/w溶液を作るように溶解することによりポリマ
ーフイルムが作られた。各成分は充分に混合され、0.00
5cmのドクターブレードを用いて厚み0.00254cmのシリコ
ーン処理をしたポリエチレンテレフタレート基体上に塗
布された。乾燥後、得られたフイルムは0.0008cmの厚み
を有していた。本発明のこのポリマーフイルムは、本質
的に1つの有機溶剤系から塗布することにより作られ
る。この溶剤系は、若干非相容性のポリマーの特定の混
合物を溶解するのに適した、単一の有機溶剤または有機
溶剤の混合物である。実施例1と9とを比較すると、有
機溶剤系の選択は得られるフイルムの光沢性に影響する
ことがあるのを知ることができる。
実施例1〜13は、コーヘン氏とフアン氏の米国特許第
4,174,216号に類似したネガ作動型の感光性要素につい
て行われ、この特許を参考として記載しておく。このネ
ガ作動型の要素は(1)剥離可能なカバーシート、
(2)エチレン性不飽和またはベンゾフエノン型のグル
ープをもつ材料からなる光接着性層、これは一般に非粘
着性である、(3)トナー付着性の有機連続性層、つま
り粉体性材料を付与することによりトナー化される、粘
着性の非感光性エラストマー層、および(4)シート状
の支持体の順に、上から下に構成される。サンプルは、
ポリエチレン被覆紙からなる基体に、シート状支持体を
除去した前記要素をラミネートし、剥離可能なポリエス
テルカバーシートをとり除いて調製される。シリコーン
処理したポリエステル上のポリマーテストフイルムは、
ついでこの要素の面に対して、ポリマーフイルムが光接
着性層と面対面接触となるようにラミネートされる。シ
リコーン処理したポリエステル基体はついで除去され、
前述のようにして光沢性測定が行われた。
実施例14は、米国特許第3,649,268号の実施例第3中
で述べられた、ポジ作動型の光重合性要素に類似した、
イー・アイ・デユポン・ド・ネモアース社製のクロマリ
ポジチブ層を使用した。
実施例1と9との比較で、若干非相容性のポリマー混
合物が塗布されるときの有機溶剤は、得られるフイルム
の光沢性に影響することができ、しかもかかるポリマー
混合物を特徴づけている光沢性の低下作用は、異る有機
溶剤または溶剤混合物についても生ずることが実証され
た。
実施例 10 以下の実施例は、互に甚だ相容性である2種のポリマ
ーが、得られるフイルムの光沢性の著しい低下をしない
で混合できることを実証する。この場合、ポリ酢酸ビニ
ルおよびポリメチルメタクリレートフルイルムのいずれ
も同等の光沢性の値を示し、そして各種割合で混合した
これら2つのポリマーから作られたフィルムは、若干非
相容性のポリマーに関連した光沢性の特性的な減少を示
さない。
実施例 11 以下の実施例は、少量の若干非相容性のポリマーが、
得られるフイルムの光沢性を著しく低下できることを実
証する。この場合、実施例10のポリ酢酸ビニルとポリメ
チルメタクリレートとの混合物の光沢性を低下させるた
め、ポリエチレングリコールが加えられた。ポリエチレ
ンオキサイドは何の作用もないものと思われる。
実施例 12 メチレンクロライド82.0容量%とイソプロパノール1
8.0容量%の液に、以下の各成分を表示の分量で添加し
た:成分 分量(固体の%) PMMA(1) 35.0 PVAc(2) 59.4 PEG(8) 4.0 光学漂白剤(9) 0.5 UV安定剤(9) 0.5 PEO(8) 0.5 酸化防止剤(9) 0.1 (9)光学漂白剤=7−(4′−クロロ−6−ジエチル
アミノ−1′,3′,5′−トリアジン−4−イル)−アミ
ノ−3−フエニル−クマリン UV安定剤=2−〔2′−ヒドロキシ−3′,5′−ビス−
(1″,1″−ジメチルプロパン)フエニル〕−ベンゾト
リアゾール 酸化防止剤=テトラビス〔メチレン−3−(3′,5′−
ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエニル)−プロピ
オネートメタン 上記の溶液をフイルムにキヤストし、前記実施例にお
けるようにネガ型クロマリン 上にラミネートした。20
゜で測定した光沢性は59.3であつた。
実施例 13 この実施例は2層のカバーフイルムの利用を例示す
る。以下の各成分が表示の分量で、メチレンクロライド
/イソプロパノール(82/18容量)液に加えられた:成分 分量(固体の%) PMMA(1) 65.0 PVAc(2) 29.4 PEG(8) 4.0 光学漂白剤(9) 0.5 UV安定剤(9) 0.5 PEO(8) 0.5 酸化防止剤(9) 0.1 この液を0.005cmのドクターブレードを用いて、0.002
54cm厚みの透明なポリエチレンテレフタレート基体上に
塗布した。第2の液はメチレンクロライド中に以下の各
成分を加えて作つた:成分 分量(固体の%) ポリブタジエン、ML−4(モーネイ 粘度=55)、グツドイヤー社製ジエ ン 55AC 90.49 スチレン/ブタジエン(23/77)、 ML−4(モーネイ粘度=26)、ジエ ンコープ社製ジエントロ 1506 9.26 酸化防止剤(9) 0.25 この溶液は0.005cmのドクターブレードを用いて、0.0
0254cm厚みのシリコーン処理をしたポリエチレンテレフ
タレート基体上に塗布された。この第2のフイルムは、
2つのポリマー層が接触するように常温で第1のフイル
ムにラミネートされた。シリコーン処理をしたポリエス
テル基体をとり除き、この組合せフイルムは、実施例10
のようにしてクロマリン フイルムにラミネートされ
た。ポリエステルのカバーシートがとり除かれ光沢性測
定が行われた。20゜におけるPMMA、PVAc、PEGフイルム
の光沢性は54.0であつた。
実施例 14 この実施例は多色重ね刷りのプルーフにポリマーフイ
ルムの使用を例示する。
4色のプルーフが以下のようにして作られた: (1) ポジ型のクロマリン (イー・アイ・デユポン
・ド・ネモアース社製)が250゜F(121℃)でプラスチ
ツクコート受像紙にラミネートされた: (2) これは5kWの光源で10秒間、このフイルムの上
に黄色の分解ポジ板を置き、真空焼枠下に紫外光線で露
光した: (3) ポリエステルのカバーシートがとり除かれ、ド
イツ国特許出願第P36 25 014.7中で述べられたような、
ポリエステル支持体上に黄色着色されたフイルムが、こ
の露光されたフイルムにラミネートされた: (4) この黄色着色されたフイルムに含まれるポリエ
ステル支持体が引きはがされ、受像層には黄色のポジ像
が残される: (5) 引き続いてマゼンタ、シアン、および黒の分解
ポジ板と、マゼンタ、シアン、および黒の着色フイルム
とを用いて、4色の重ね刷りプルーフを得るために工程
1〜4がくり返される。
実施例14−Aでは、この4色重ね刷りプルーフに実施
例12のポリマーフイルムがラミネートされ、そしてポリ
エステルのカバーシートがとり除かれた。実施例14−B
では、この4色重ね刷りプルーフに実施例13の2層ポリ
マーフイルムがラミネートされ、ポリエステルのカバー
シートがとり除かれた。前に述べたようにして光沢性測
定が行われ、結果は以下に要約された。もしネガ型のク
ロマリン がカバーシートとして用いられ(全面露光が
与えられ、ポリエステルカバーシートはそのままに置か
れたとして)たとき、得られる光沢性は約107であると
予想される。また、ポジ型のクロマリン がカバーシー
トとして用いられ(全面露光が与えられ、ポリエステル
カバーシートがとり除かれたとして)たとき、得られる
光沢性は約59であると予想されよう。
14−A 14−B 光沢性20゜ 52.7 50.7 これまで本発明について詳しく説明してきたが、以下
に本発明の態様を要約して示す。
1)実質的に透明な薄い一体ポリマーフィルムを含み、
該ポリマーフィルムが少なくとも2種の若干非相容性の
ポリマー類の混合物から本質的に構成され、それにより
該フィルムが該ポリマー成分のいずれか1種から調製し
たフィルムの光沢性よりも少なくとも5%低い20゜鏡面
光沢性を示す改良からなる、像担持面にラミネートする
ための保護被覆体。
2)ポリマーフィルムが、ポリマー成分のいずれか1種
から形成したフィルムの光沢性よりも、少なくとも10%
低い20゜鏡面光沢性を示す前記1項記載の保護被覆体。
3)ポリマーフィルムが、本質的に有機溶剤系から基体
上への塗布により形成されたものである前記1項記載の
保護被覆体。
4) ポリマーフイルムが0.002cmより大きくない厚み
を有する前記1記載の保護被覆体。
5) ポリマーフイルムが0.002cmより大きくない厚み
を有する前記2記載の保護被覆体。
6) ポリマーフイルムが0.001cmより大きくない厚み
を有する、前記4記載の保護被覆体。
7) ポリマーフイルムが0.001cmより大きくない厚み
を有する前記5記載の保護被覆体。
8) ポリマーフイルムが(a)エチレン/酢酸ビニル
コポリマーおよびポリメチルメタクリレート;(b)エ
チレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタクリレ
ート、およびポリ酢酸ビニル;(c)ポリカーボネート
およびポリメチルメタクリレート;(d)ポリカーボネ
ートおよびポリスチレン;(e)2種の異なるポリアミ
ド類;(f)ポリブチルメタクリレートおよびポリアミ
ド;(g)ポリエステルおよびポリブチルメタクリレー
ト;(h)ポリエステルおよびポリスチレン;(i)ポ
リ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレートおよびポリエ
チレングリコールから選ばれた、少なくとも2種の若干
非相容性であるポリマーの混合物から本質的に構成され
る前記1記載の保護被覆体。
9) ポリマーフイルムが(a)エチレン/酢酸ビニル
コポリマーおよびポリメチルメタクリレート;(b)エ
チレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタクリレ
ート、およびポリ酢酸ビニル;(c)ポリカーボネート
およびポリメチルメタクリレート;(d)ポリカーボネ
ートおよびポリスチレン;および(e)ポリ酢酸ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、およびポリエチレング
リコールから選ばれた、少なくとも2種の若干非相容性
であるポリマーの混合物から本質的に構成される前記8
記載の保護被覆体。
10) ポリマーフイルムが(a)エチレン/酢酸ビニル
コポリマー、ポリメチルメタクリレート、およびポリ酢
酸ビニルおよび(b)ポリメチルメタクリレート、ポリ
酢酸ビニルおよびポリエチレングリコールから選ばれた
少なくとも2種の若干非相容性であるポリマーの混合物
から本質的に構成される前記9記載の保護被覆体。
11) ポリマーフイルムがポリメチルメタクリレート、
ポリ酢酸ビニルおよびポリエチレングリコールの混合物
から本質的に構成される前記10記載の保護被覆体。
12) ポリマーフイルムがポリメチルメタクリレート約
10〜90%、ポリ酢酸ビニル10〜90%、およびポリエチレ
ングリコール2〜30%の混合物から本質的に構成される
前記11記載の保護被覆体。
13) ポリマーフイルムがポリメチルメタクリレート約
65%、ポリ酢酸ビニル29%、およびポリエチレングリコ
ール約4%の混合物から本質的に構成される前記12記載
の保護被覆体。
14) 保護被覆体はさらに湿潤層を有している前記1記
載の保護被覆体。
15) 保護被覆体はさらに湿潤層を有している前記13記
載の保護被覆体。
16) 湿潤層が0.002cmより大きくない厚みを有する前
記14記載の保護被覆体。
17) 湿潤層がエラストマー性ポリマーからなる前記14
記載の保護被覆体。
18) 湿潤層がポリブタジエン5〜95%とスチレン/ブ
タジエンコポリマー5〜95%との混合物からなる前記17
記載の保護被覆体。
19)実質的に透明な薄い一体ポリマーフィルムを像担持
面にラミネートすることを含み、該ポリマーフィルムが
少なくとも2種の若干非相容性のポリマー類の混合物で
本質的に構成され、それにより該フィルムが該ポリマー
成分のいずれか1種から調製したフィルムの光沢性より
も少なくとも5%低い20゜鏡面光沢性を示す改良からな
る、像担持面に保護被覆体を付与する方法。
20) ポリマーフイルムが0.002cmより大きくない厚み
を有する前記19記載の方法。
21) ポリマーフイルムが0.001cmより大きくない厚み
を有する前記20記載の方法。
22) ポリマーフイルムが本質的に有機溶剤系から基体
上に塗布されることにより製造される前記19記載の方
法。
23) ポリマーフイルムが該ポリマー成分のいずれか1
種から作られたフイルムの光沢よりも、少なくとも10%
低い20゜の鏡面光沢を有する前記19記載の方法。
24)保護被覆体がさらに湿潤層を含み、そして湿潤層を
像担持面と面対面接触させて保護被覆体がラミネートさ
れる前記19項記載の方法。
25) 像担持面が粒子状材料でトーニングされる前記24
記載の方法。
26) 湿潤層がエラストマー性ポリマーからなる前記24
記載の方法。
27) 保護被覆体が0.002cmより大きくない厚みを有す
る前記24記載の方法。
28) ポリマーフイルムが(a)エチレン/酢酸ビニル
コポリマーおよびポリメチルメタクリレート;(b)エ
チレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタクリレ
ート、およびポリ酢酸ビニル;(c)ポリカーボネート
およびポリメチルメタクリレート;(d)ポリカーボネ
ートおよびポリスチレン;(e)2種の異なるポリアミ
ド類;(f)ポリブチルメタクリレートおよびポリアミ
ド;(g)ポリエステルおよびポリブチルメタクリレー
ト;(h)ポリエステルおよびポリスチレン;(i)ポ
リ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、およびポリ
エチレングリコールから選ばれた、少なくとも2種の若
干非相容性であるポリマーの混合物から本質的に構成さ
れる前記19記載の方法。
29) ポリマーフイルムが(a)エチレン/酢酸ビニル
コポリマーおよびポリメチルメタクリレート;(b)エ
チレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタクリレ
ート、およびポリ酢酸ビニル;(c)ポリカーボネート
およびポリメチルメタクリレート;(d)ポリカーボネ
ートおよびポリスチレン;および(e)ポリ酢酸ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、およびポリエチレング
リコールから選ばれた、少なくとも2種の若干非相容性
であるポリマーの混合物から本質的に構成される前記28
記載の方法。
30) ポリマーフイルムが(a)エチレン/酢酸ビニル
コポリマー、ポリメチルメタクリレート、およびポリ酢
酸ビニル、および(b)ポリメチルメタクリレート、ポ
リ酢酸ビニル、およびポリエチレングリコールから選ば
れる、少なくとも2種の若干非相容性であるポリマーの
混合物から本質的に構成される前記29記載の方法。
31) ポリマーフイルムがポリメチルメタクリレート、
ポリ酢酸ビニル、およびポリエチレングリコールの混合
物から本質的に構成される前記30記載の方法。
32) ポリマーフイルムがポリメチルメタクリレート約
10〜90%、ポリ酢酸ビニル10〜90%、およびポリエチレ
ングリコール2〜30%との混合物から本質的に構成され
る前記31記載の方法。
33) ポリマーフイルムがポリメチルメタクリレート約
65%、ポリ酢酸ビニル29%、およびポリエチレングリコ
ール約4%の混合物から本質的に構成される前記32記載
の方法。
34) 保護被覆体がさらに湿潤層を有し、そしてこの保
護被覆体が像担持面と面対面に湿潤層によつて付与され
る前記32記載の方法。
35) 湿潤層がエラストマー性ポリマーからなる前記34
記載の方法。
36) 湿潤層がポリブタジエン5〜95%とスチレン/ブ
タジエンコポリマー5〜95%との混合物からなる前記35
記載の方法。
37) 該湿潤層がポリブタジエン約90%とスチレン/ブ
タジエンコポリマー約9%との混合物からなる前記36記
載の方法。
38)a)剥離可能な基体上の実質的に透明な非感光性の
薄い一体ポリマーフィルムを含み、該ポリマーフィルム
が少なくとも2種の若干非相容性のポリマー類の混合物
で本質的に構成され、該フィルムは若干非相容性のポリ
マー混合物を溶解するのに適した本質的に有機性の溶剤
系から基体上に塗布されており、それにより該フイルム
が該ポリマー成分のいずれか1種から形成したフィルム
の光沢性よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢性を示
すエレメントを選択する工程、 b)カラープリプレスプルーフの表面にエレメントをラ
ミネートする工程、および c)基体を剥離する工程 を記載の順に含み、それによりポリマーフィルムがカラ
ープリプレスプルーフの最外層になるカラープリプレス
プルーフに低光沢性保護被覆体を付与する方法。
39)ポリマーフィルムが、0.002cmより大きくない厚さ
を有する前記38項記載の方法。
40)ポリマーフィルムが、0.001cmより大きくない厚さ
を有する前記39項記載の方法。
41)ポリマーフィルムが、ポリマー成分のいずれか1種
で形成したフィルムの光沢性よりも少なくとも10%低い
20゜鏡面光沢性を有する前記38項記載の方法。
42)エレメントが、記載の順に湿潤層、ポリマー層およ
び剥離可能な基体を含み、そして湿潤層をカラープリプ
レスプルーフと面対面接触させてエレメントがカラープ
リプレスプルーフにラミネートされる前記38項記載の方
法。
43)湿潤層が、エラストマー性ポリマーを含む前記42項
記載の方法。
44)カラープリプレスプルーフが粒子状材料でトーニン
グされる前記42項記載の方法。
45)カラープリプレスプルーフが粒子状材料でトーニン
グされる前記43項記載の方法。
46)カラープリプレスプルーフにラミネートされた保護
被覆体が0.002cmより大きくない厚さを有する前記42項
記載の方法。
47)ポリマーフィルムが、 a)エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびポリメチル
メタクリレート; b)エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタ
クリレートおよびポリ酢酸ビニル; c)ポリカーボネートおよびポリメチルメタクリレー
ト; d)ポリカーボネートおよびポリスチレン; e)2種類の異なるポリアミド類; f)ポリブチルメタクリレートおよびポリアミド類; g)ポリエステルおよびポリブチルメタクリレート; h)ポリエステルおよびポリスチレン; i)ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレートおよび
ポリエチレングリコール; よりなる群から選択された少なくとも2種の若干非相容
性のポリマー類の混合物から本質的に構成される前記38
項記載の方法。
48)低光沢性のポリマーフィルムが、 a)エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびポリメチル
メタクリレート; b)エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタ
クリレートおよびポリ酢酸ビニル; c)ポリカーボネートおよびポリメチルメタクリレー
ト; d)ポリカーボネートおよびポリスチレン;および e)ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレートおよび
ポリエチレングリコール; よりなる群から選択された少なくとも2種の若干非相容
性のポリマー類の混合物から本質的に構成される前記38
項記載の方法。
49)ポリマーフィルムが、 a)エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタ
クリレートおよびポリ酢酸ビニル;および b)ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニルおよび
ポリエチレングリコール; よりなる群から選択された少なくとも2種の若干非相容
性のポリマー類の混合物から本質的に構成される前記48
項記載の方法。
50)ポリマーフィルムが、ポリメチルメタクリレート、
ポリ酢酸ビニルおよびポリエチレングリコールの混合物
から本質的に構成される前記49項記載の方法。
51)ポリマーフィルムが、約10〜90%のポリメチルメタ
クリレート、10〜90%のポリ酢酸ビニルおよび2〜30%
のポリエチレングリコールの混合物から本質的に構成さ
れる前記50項記載の方法。
52)ポリマーフィルムが、約65%のポリメチルメタクリ
レート、29%のポリ酢酸ビニルおよび4%のポリエチレ
ングリコールの混合物から本質的に構成される前記51項
記載の方法。
53)エレメントがさらに湿潤層を含み、そして湿潤層を
カラープリプレスプルーフと面対面接触させて保護被覆
体が付与される前記51項記載の方法。
54)湿潤層が、エラストマー性ポリマーを含む前記53項
記載の方法。
55)湿潤層が、5〜95%のポリブタジエンおよび5〜95
%のスチレン/ブタジエンコポリマーの混合物を含む前
記54項記載の方法。
56)湿潤層が、約90%のポリブタジエンおよび約9%の
スチレン/ブタジエンコポリマーの混合物を含む前記52
項記載の方法。
57)a)若干非相容性のポリマーの混合物から本質的に
構成される実質的に透明な非感光性の薄い一体ポリマー
フィルムを含み、該フィルムは若干非相容性のポリマー
類の混合物を溶解するのに適した本質的に有機性の溶剤
系から基体上に塗布されており、それによりフィルムが
前記ポリマー成分のいずれか1種から形成したフィルム
の光沢性よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢性を示
す低光沢性保護被覆体、および b)カラープリプレスプルーフ を頂部から底部に順に含み、保護被覆体がカラープリプ
レスプルーフの表面にラミネートされ、そしてラミネー
ト後に基体が剥離され、ポリマーフィルムが最外層とし
て残ることを含むエレメント。
58)ポリマーフィルムが、ポリメチルメタクリレート、
ポリ酢酸ビニルおよびポリエチレングリコールの混合物
から本質的に構成される前記57項記載のエレメント。
59)低光沢性保護被覆体a)が、 i)実質的に透明な非感光性の薄い一体ポリマーフィル
ムおよび ii)湿潤層 を含み、そして湿潤層をカラープリプレスプルーフと面
対面接触させて保護被覆体がラミネートされ、そしてラ
ミネート後に基体が剥離されポリマーフィルムが最外層
として残る前記57項記載のエレメント。
60)ポリマーフィルムi)が、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリ酢酸ビニルおよびポリエチレングリコールの混
合物から本質的に構成され、かつ湿潤層ii)が、エラス
トマー性ポリマーを含む前記59項記載のエレメント。
61)剥離可能な基体上に塗布された0.002cmより大きく
ない厚さを有する実質的に透明な非感光性の薄い一体ポ
リマーフィルムを含み、前記ポリマーフィルムが若干非
相容性のポリマー類の混合物で本質的に構成され、該フ
ィルムは若干非相容性のポリマー類の混合物を溶解する
のに適した本質的に有機性の溶剤系から基体上に塗布さ
れており、若干非相容性のポリマー類の該混合物は、 a)エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタ
クリレートおよびポリ酢酸ビニル、および b)ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニルおよび
ポリエチレングリコール よりなる群から選択される、それによりフィルムが前記
ポリマー成分のいずれか1種から形成したフィルムの光
沢性よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢性が示すこ
とを含むエレメント。
62)ポリマーフィルムが、10〜90%のポリメチルメタク
リレート、10〜90%のポリ酢酸ビニルおよび2〜30%の
ポリエチレングリコールから本質的に構成される前記61
項記載のエレメント。
63)記載の順に湿潤層、ポリマーフィルムおよび剥離可
能な基体を含む前記61項記載のエレメント。
64)記載の順に湿潤層、ポリマーフィルムおよび剥離可
能な基体を含む前記62項記載のエレメント。
65)湿潤層が、エラストマー性ポリマーからなる前記63
項記載のエレメント。
66)湿潤層が、エラストマー性ポリマーからなる前記64
項記載のエレメント。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に透明な薄い一体ポリマーフィルム
    からなる、像担持面へラミネートするための保護被覆体
    であつて、前記ポリマーフィルムが少なくとも2種の若
    干非相容性のポリマー類の混合物から本質的になり、そ
    して前記若干非相容性のポリマー類の混合物が有機溶剤
    系に溶解され、剥離可能な基体上に塗布されそして乾燥
    されており、それにより上記フィルムがポリマー成分の
    いずれか1種から調製したフィルムの光沢よりも少なく
    とも5%低い20゜鏡面光沢を示すことを特徴とする保護
    被覆体。
  2. 【請求項2】実質的に透明な薄い一体ポリマーフィルム
    を像担持面にラミネートすることからなる、像担持面に
    保護被覆体を付与する方法であつて、前記ポリマーフィ
    ルムが少なくとも2種の若干非相容性のポリマー類の混
    合物から本質的になり、そして前記若干非相容性のポリ
    マー類の混合物が有機溶剤系に溶解され、剥離可能な基
    体上に塗布されそして乾燥されており、それにより上記
    フィルムがポリマー成分のいずれか1種から調製したフ
    ィルムの光沢よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢を
    示すことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】a)剥離可能な基体上の実質的に透明な非
    感光性の薄い一体ポリマーフィルムを含み、該ポリマー
    フィルムが少なくとも2種の若干非相容性のポリマー類
    の混合物で本質的に構成され、該フィルムは若干非相容
    性のポリマー類の混合物を溶解するのに適した有機溶剤
    系から基体上に塗布されており、それにより該フィルム
    が該ポリマー成分のいずれか1種から形成したフィルム
    の光沢よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢を示すエ
    レメントを選択する工程、 b)プリプレスカラープルーフの表面にエレメントをラ
    ミネートする工程、および c)基体を剥離する工程 から順次なり、それによりポリマーフィルムがプリプレ
    スカラープルーフの最外層になることを特徴とするプリ
    プレスカラープルーフに低光沢性保護被覆体を付与する
    方法。
  4. 【請求項4】a)若干非相容性のポリマー類の混合物で
    本質的に構成される実質的に透明な非感光性の薄い一体
    ポリマーフィルムを含み、該フィルムは若干非相容性の
    ポリマー類の混合物を溶解するのに適した有機溶剤系か
    ら剥離可能な基体上に塗布されており、それにより該フ
    ィルムが該ポリマー成分のいずれか1種から形成したフ
    ィルムの光沢よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢を
    示す低光沢性保護被覆体、および b)プリプレスカラープルーフ を上から下に順に含み、保護被覆体がプリプレスカラー
    プルーフの表面にラミネートされ、そしてラミネート後
    に基体が剥離されポリマーフィルムが最外層として残る
    ことを特徴とするエレメント。
  5. 【請求項5】剥離可能な基体上に塗布された0.002cm以
    下の厚さを有する実質的に透明な非感光性の薄い一体ポ
    リマーフィルムを含み、該ポリマーフィルムが少なくと
    も2種の若干非相容性のポリマー類の混合物で本質的に
    構成され、該フィルムは若干非相容性のポリマー類の混
    合物を溶解するのに適した有機溶剤系から基体上に塗布
    されており、若干非相容性のポリマー類の該混合物が、 a)エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメチルメタ
    クリレートおよびポリ酢酸ビニル、および b)ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニルおよび
    ポリエチレングリコール よりなる群から選択され、それにより該ポリマーフィル
    ムが該ポリマー成分のいずれか1種から形成したフィル
    ムの光沢よりも少なくとも5%低い20゜鏡面光沢を示す
    ことを特徴とするエレメント。
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