JP2851563B2 - 水路内面のライニング用補修ユニット及びそのライニング工法 - Google Patents

水路内面のライニング用補修ユニット及びそのライニング工法

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JP2851563B2 JP7111909A JP11190995A JP2851563B2 JP 2851563 B2 JP2851563 B2 JP 2851563B2 JP 7111909 A JP7111909 A JP 7111909A JP 11190995 A JP11190995 A JP 11190995A JP 2851563 B2 JP2851563 B2 JP 2851563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、既設水路の内面補修
に適用される補修ユニット及びライニング工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、既設水路の内面補修の方法として
は、特開平3−247809号公報に記載された水路内
面のライニング工法が考えられている。このライニング
工法は、図11及び図12に示すように、既設水路50
の内面にアンカボルト51により固定部材52を固定
し、この固定部材52の上にFRP板53を皿ネジ54
により取り付けた後に、既設水路50とFRP板53と
の間にセメントミルク55を打設するものである。
【0003】また、特公昭61−33937号公報に記
載された水路内無軌条配管工法考えられている。この
工法は、既設の馬蹄渠形状水路内に、円形状新管を走行
ロ−ラを設けた台車を用いて無軌条により配管するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者公開公
報記載のライニング工法では、以下のような欠点があ
る。 (1)水路内面に固定部材を設置しなければならないの
で、補修する水路内に流水がある場合に、水路内に持ち
込むことができる固定部材及び工具等に制限がある。ま
た、水路内の流水が急激に増量した場合には、これらの
固定部材等の持出しに手間がかかる。さらに、各部材が
分割されているため、水路内での組立作業が困難であ
る。 (2)水路内面にアンカ用の孔開け作業が必要であるの
で、既設水路が暗渠の場合は、水路上面の孔開け作業が
上向きとなり、その作業が困難になる。また、暗渠の高
い水路の場合には、水路上面の孔開け作業をするため
に、足場が必要となる。 (3)水路内面に設置した固定部材にFRP板を突き合
わせて取り付けるので、パネルの継ぎ目に隙間が生じ、
止水性に欠ける。 (4)固定部材が水路内面とFRP板との間に配設され
ているので、セメントミルクを打設時にセメントミルク
のまわりが悪く、又水路内面に設置した固定部材はセメ
ントミルクの打設とともに固着されるので、この固定部
材を打設完了後に撤去できないため、固定部材を再利用
することができない。
【0005】一方、後者の公告公報記載の工法によれ
ば、上記欠点(1) 乃至(4) を解消して水路内にセメント
ミルクを打設する作業を省略できるとともに、水路内に
軌条を敷設する手間を省くことができる。
【0006】しかし、この工法では、馬蹄渠形状水路内
に円形状新管を配管するので、その水路断面に対して新
管断面が小さくなる問題がある。また、馬蹄渠形状水路
の直径が大きい場合や水路の縦横寸法が異なる場合に
は、一本の円形状新管では足りないので、複数本の円形
状新管を配管する必要がある。この場合、水路断面に対
する新管断面がさらに小さくなる。
【0007】そこで、この発明の課題は、上記(1)乃
至(4)の欠点を解消するとともに、水路内面の補修に
必要な固定部材を再利用でき、かつ、補修後の水路断面
の有効面積を大きくすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、請求項1記載の発明は、補修ユニットに係
り、水路内にその長さ方向に補修ユニットを順々に送り
込んで連結し、その補修ユニットの外面と前記水路内面
の間にモルタルを打設して水路内面をライニングするに
際して使用する前記補修ユニットであって、 上記水路内
面に沿う断面形状の補修用筒体から成り、その補修用筒
体は、外周面がパネルを配置して形成され、そのパネル
が内側に配置したフレームにより取り外し可能に支持さ
れたものであり、かつ補修用筒体の周囲にはこの筒体を
水路内に固定する手段が設けられている構成を採用した
のである。
【0009】この構成の補修ユニットにおいて、上記フ
レームに上記補修用筒体の走行用車輪を取り付け、この
車輪は補修用筒体底面のパネルの開口部から下方に突出
したものである構成とし得る(請求項2)。また、上記
固定手段は、補修用筒体の内周面から外周面に突出可能
な固定ボルトであり、前記補修用筒体の外周面には前記
固定ボルトが突出した部分を被覆する被覆部材を設けた
構成を採ることができる(請求項3)。さらに、上記補
修用筒体の一端に、その外周面パネルから成る受口を形
成するとともに、他端には、他の補修用筒体の前記受口
内に嵌合する同じく外周面パネルから成る挿口を形成し
た構成も採用し得る(請求項4)。
【0010】請求項5記載の発明は、ライニング工法に
係り、水路内面ライニング用補修ユニットの補修用筒体
の断面を水路の断面より若干小さくなるように上記フレ
ームとパネルの形状を設定し、その補修ユニットを水路
に送り込んで、その水路内の所定位置に移動させると
ともに、上記固定手段により補修ユニットの補修用筒体
を水路内に固定し、つぎに、その固定した補修用筒体の
後端に同様にして他の補修ユニットの補修用筒体を接続
するとともに、水路内に固定する作業を繰り返して、所
要数の補修ユニットを順次連結し、この連結した各補修
ユニットの外面と水路内面の間にモルタルを打設し、
ルタルの養生後、各補修用筒体のフレームを取り外す構
成を採用したのである。
【0011】
【作用】以上の水路内面のライニング用補修ユニット
は、補修用筒体がその外周面をなすパネルとその支持フ
レームから成り、水路外で組立作業ができるので、水路
内での作業を簡略化できる。また、水路内に設置後は、
フレームを除去して、外周面パネルによって水路内面が
形成されるため、水路断面の大幅な減少を招くこと がな
い。
【0012】補修ユニットが走行用車輪を有するものと
すれば、補修ユニットの水路内への送り込みが容易と
り、水路内に固定後、その車輪は取外し、その開口部は
閉鎖する。取外した車輪は、上記フレームとともに再利
用する。水路内への固定手段補修用筒体の内周面から
外周面に突出可能な固定ボルトにすれば、補修用筒体を
水路内に簡単に固定できる。さらに、パネルからなる受
口と挿口を形成し、その嵌合によって補修用筒体を連結
するようにすれば、その連結作業が容易であるうえに補
修用筒体を隙間なく連結でき、モルタルの漏出もなく、
十分な止水性を保持できる。
【0013】
【実施例】以下、補修ユニットの一例を図1乃至図7に
基づいて説明する。
【0014】この実施例の補修ユニットAは、図1に示
すように、補修用筒体1とその下方に突出させて設けた
車輪14より成る。この補修用筒体1は、フレーム2と
パネル本体3とそのパネル本体3の両端部に取り付けた
挿口パネル4及び受口パネル5と目地材6により構成さ
れている。
【0015】上記パネル本体3は、プレス成形品(FR
P板、FRPM板等)を使用し、挿口パネル4、受口パ
ネル5、目地材6は、引抜き成形品(FRP製品)又は
押出成形品(FRP製品)を使用する。
【0016】上記フレーム2は、図1及び図2に示すよ
うに、下部フレーム2aの両側部に側壁フレーム2bの
下端部をボルト15により取り付け、その側壁フレーム
2bの上端部に天井フレーム2cの両端部をガゼットプ
レート11を介してボルト15により取り付けて組み立
てられており、このフレーム2の形状は、水路30の内
面形状に対応するように形成されている。下部フレーム
2aの断面形状は、図3及び図4に示すように、コの字
形に形成されており、側壁フレーム2b及び天井フレー
ム2cの断面形状は、L字形に形成されている。
【0017】上記下部フレーム2aの下面には、図2及
び図3に示すように、底板中央パネル3aと底板側部パ
ネル3bが、底板用目地材6aを介して取り付けられて
いる。その底板用目地材6aの下部フレーム2a側の内
面は、その下部フレーム2aの形状に対応して屈曲形成
されるとともに、突起16が設けられている。この突起
16を底板中央パネル3aと底板側部パネル3bの隙間
に嵌合させておく。
【0018】上記下部フレーム2aと底板中央パネル3
aと底板用目地材6aの重なる部分には孔が設けられて
おり、この底板用目地材6aの孔には、図5(a)に示
すように、つば付きナット24が固着されている。この
つば付きナット24にネジ孔を有するボルト23がネジ
結合することにより、下部フレーム2aと底板中央パネ
ル3aと底板用目地材6aが固定されている。
【0019】上記ネジ孔を有するボルト23には、図5
(a)に示すように、固定ボルト22をネジ結合させ
る。その固定ボルト22を締め付けることにより、その
先端が水路30内面に接触するように固定ボルト22の
長さを設定しておく。この固定ボルト22の先端部は、
打設されたモルタルが付着するのを防止するゴムシート
25により覆われている。このゴムシート25は、図5
(a)に示すように、つば付きナット24の水路内面側
に取り付けられている。
【0020】上記底板中央パネル3aの孔内面26は、
テーパー状に形成されており、図5(b)に示すよう
に、固定ボルト22を取り外して下部フレーム2aを撤
去した際に、つば付きナット24にネジ結合させた皿ネ
ジ20の頭部が納まるようにしておく。
【0021】上記下部フレーム2aと底板側部パネル3
bと底板用目地材6aの重なる部分には孔が設けられて
おり、その底板用目地材6aの孔には、図6(a)に示
すように、つば付きナット24が固着されている。この
つば付きナット24には、ボルト21がネジ結合するこ
とにより、下部フレーム2aと底板側部パネル3bと底
板用目地材6aが固定されている。
【0022】上記つば付きナット24の水路30内面側
には、図6(a)に示すように、打設されたモルタル3
7の流入を防止するキャップ24aが取り付けられてお
り、図6(c)に示すように、回り止めを兼ねたモルタ
ルからの抜け防止用部材24bが設けられている。
【0023】上記底板側部パネル3bの孔内面26は、
テーパー状に形成されており、図6(b)に示すよう
に、ボルト21を取り外して下部フレーム2aを撤去し
た際に、つば付きナット24にネジ結合させた皿ネジ2
0の頭部が納まるようにしておく。
【0024】上記下部フレーム2aは、図2乃至図4に
示すように、パネル本体3の挿口パネル4側と受口パネ
ル5側にそれぞれ一対に設けられており、その下部フレ
ーム2aの上面両側には、一対の下部フレーム2aを連
結する連結フレーム2dが、所要の間隔をおいて一対に
ボルト15により取り付けられている。この連結フレー
ム2dの間には、車輪取付けフレーム18を介して車輪
14が取り付けられている。この車輪14と対向した底
板側部パネル3bには、車輪用開口部13が設けられて
おり、図1に示すように、この車輪用開口部13から各
車輪14の一部を下方に突出させておく。図7に示すよ
うに、車輪用開口部13を閉鎖する閉鎖プレート12を
別に設けておく。
【0025】上記側壁フレーム2bの下部外面には、側
壁パネル3cと底板側部パネル3bが底角用目地材6b
を介して取り付けられている。この側壁フレーム2bと
側壁パネル3c及び下部フレーム2aと底板側部パネル
3bと底角用目地材6bの重なる部分にはそれぞれ孔が
設けられており、その底角用目地材6bの孔には、図5
(a)と同じように、つば付きナット24が固着されて
いる。このつば付きナット24に、ネジ孔を有するボル
ト23を介して固定ボルト22をネジ結合させておく。
【0026】上記側壁フレーム2bと側壁パネル3cの
重なる部分の数カ所には、孔が設けられており、その側
壁パネル3cの孔には、図6(a)と同じように、つば
付きナット24が固着されており、このつば付きナット
24にボルト21をネジ結合させる。
【0027】上記側壁フレーム2bの上端部は、図2に
示すように、水路30内面に沿って内側に屈曲形成され
ている。その側壁フレーム2bの上部外面に上部コーナ
ーパネル3dの内面が接触するように、上部コーナーパ
ネル3dを屈曲形成しておく。側壁フレーム2bと上部
コーナーパネル3d下端部と側壁パネル3c上端部の重
なる部分には孔が設けられており、上部コーナーパネル
3d下端部の孔には、上記と同様につば付きナット24
にネジ孔を有するボルト23を介して固定ボルト22を
ネジ結合させておく。
【0028】上記天井フレーム2cの外面には、図2に
示すように、天井パネル3eが取り付けられている。こ
の天井パネル3eと上部コ−ナ−パネル3d上端部と側
壁フレーム2bの重なる部分には、上記と同様に孔が設
けられており、上部コーナーパネル3d上端部の孔に
は、上記と同様につば付きナット24にネジ孔を有する
ボルト23を介して固定ボルト22をネジ結合させてお
く。
【0029】上記天井フレーム2cと天井パネル3eの
重なる部分の数カ所には、孔が設けられており、その天
井パネル3eの孔には、図6(a)と同じように、つば
付きナット24が固着されており、このつば付きナット
24にボルト21をネジ結合させる。
【0030】上記上部コーナーパネル3dの挿口パネル
4及び受口パネル5側の左右対称の位置に、それぞれ通
過孔9が設けられており、この通過孔9の下方に位置す
る側壁フレーム2bの所定位置には、吊り下げ部材8が
設けられている。通過孔9を閉鎖するキャップ10を別
に設けておく。
【0031】上記パネル本体3の両端部には、図3及び
図4に示すように、挿口パネル4と受口パネル5がそれ
ぞれ取り付けられている。挿口パネル4及び受口パネル
5とフレ−ム2が重なる部分は、図5(a)と同じよう
に取り付けられ、挿口パネル4及び受口パネル5とパネ
ル3が重なる部分は、皿ネジ20とつば付きナット24
により取り付けられている。
【0032】上記受口パネル5の縁部内面に、後方に位
置する補修ユニット1の挿口パネル4の縁部外面を嵌合
させる。この挿口パネル4の縁部外面と受口パネル5の
縁部内面には、嵌合した際に対向する溝27がそれぞれ
設けられており、その溝27の間にOリング7が取り付
けられている。
【0033】図9及び図10は、補修ユニットの他の実
施例を示す。
【0034】補修ユニットのパネル本体40の側壁パネ
ルと天井パネルは、図9に示すように、下部側壁パネル
40cと上部側壁パネル40d、左右の天井パネル40
fにそれぞれ分割されており、側壁用目地材41c,天
井用目地材41dを介してそれらのパネルが連結されて
いる。
【0035】図10に示すように、側壁用目地材41c
と天井目地材41dのフレーム2側に設けた突起42
を、下部側壁パネル40c、上部側壁パネル40d、天
井パネル40fの隙間に嵌合させておく。下部側壁パネ
ル40c、上部側壁パネル40d、天井パネル40fの
それぞれの端部を突き合わせることにより隙間を無く
し、平板状の目地材によりそれらのパネルを連結しても
よい。
【0036】次に、水路内面のライニング工法の一例を
図1乃至図8に基づいて説明する。
【0037】(1)図8に示すように、ライニングをす
る水路30の一部に搬入部32を開口し、この搬入部3
2からレール31を搬入し水路30の底面上に設置す
る。
【0038】(2)前述した補修用筒体1の断面を水路
の断面より若干小さくなるようにフレーム2とパネル本
体3の形状を設定し、図1に示すように、補修ユニット
Aを水路外の組立用架台38上で組立てる。
【0039】(3)補修ユニットAの側壁フレーム2b
に設けた吊り下げ部材8の吊り下げ孔8aにクレーンの
フックを掛けて、レール31上に挿口パネル4側をウイ
ンチ33の方に向けて載置し、上部コーナーパネル3d
の通過孔9をキャップ10により閉鎖する。その後、図
8に示すように、ウインチ33により水路内の所定位置
に引き込む。
【0040】(4)図5に示すように、ネジ孔を有する
ボルト23にネジ結合させたボルト22を締め付けてそ
のボルト22の先端部を水路内面に接触させることによ
り、補修用筒体1を水路30内に固定する。車輪14を
連結フレーム2d及び車輪取付けフレ−ム18とともに
撤去し、底板側部パネル3bの車輪用開口部13を閉鎖
プレート12により閉鎖する。
【0041】(5)前記(1)乃至(3)と同様に2番
目の補修ユニットAを水路30内で固定されている1番
目の補修用筒体1の手前まで引き込み、その1番目の補
修用筒体1の受口パネル5の内面に滑剤を塗布し、2番
目の補修ユニットAの補修用筒体1の挿口パネル4の縁
部外面を1番目の補修用筒体1の受口パネル5の縁部内
面に嵌合させて接続する。2番目の補修ユニットAの補
修用筒体1を前記(4)と同様にボルト22を締め付け
て水路30内に固定する。
【0042】(6)前記(5)と同様に3番目以降の補
修ユニットAの補修用筒体1を順次連結し、1回のモル
タル打設距離(1スパン)に必要な台数の補修用筒体1
を水路30内に設ける。
【0043】(7)1スパンの補修用筒体1を水路30
内に設けた後、図8に示すように、補修用筒体1のパネ
ルと水路30内面との間にモルタルの漏れ防止用のエア
ーバッグ34を装着する。その後、モルタル37を補修
用筒体1のパネル外面と水路30内面との間に下より順
に打設する。
【0044】(8)モルタル37の所要養生期間終了後
にボルト21、22、23を取り外してフレーム2の撤
去作業を行う。補修用筒体1のパネル本体3とフレーム
2を固定していたボルト21、22、23を、図5
(b)及び図6(b)に示すように、全て皿ネジ20と
取り替える。
【0045】(9)1スパンの作業が完了した後、この
撤去したフレーム2とボルト21、22、23を他の補
修ユニットAの組立に使用し、次のスパンの作業を前記
(2)乃至(8)と同様に繰り返す。
【0046】
【効果】以上のように、この発明によれば、水路外で水
路内面ライニング用補修ユニットの組立作業ができるの
で、水路内での作業を大幅に簡略化できる。
【0047】また、水路内面のライニング工法は、上記
補修ユニットを使用しその補修ユニットの補修用筒体の
断面を水路の断面に対応させて設定するので、補修後の
水路断面の有効面積を大きくすることができる。
【0048】さらに、補修ユニットの補修用筒体を上記
固定手段により水路内に固定するので、水路内で補修用
筒体を固定する作業が容易になる。また、補修ユニット
の補修用筒体を水路内に固定した後に車輪を取り外し、
その補修用筒体の外面と水路内面の間にモルタルを打設
した後にフレームと固定手段を取り外すことができるの
で、補修後の水路の有効断面積の確保に有効であり、
レームと固定手段と車輪を再利用できる。これにより、
水路ライニングの時間短縮、作業性の向上及びコストダ
ウンを図ることができる。
【0049】加えて、水路内に固定されている補修用筒
体の後端部の受口に、その後方に導入した他の補修ユニ
ットの補修用筒体の挿口を嵌合させて接続するので、補
修用筒体を容易に連結できるとともに、上記受口と挿口
の嵌合により、止水性を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】補修ユニットの一例を示す正面図
【図2】水路内に設置した補修ユニットの一例を示す正
面図
【図3】同上の横断面図
【図4】同上の縦断面図
【図5】(a)パネル、フレーム、目地材を孔を有する
ボルトを介して結合させた状態を示す一部拡大断面図 (b)フレームを撤去後皿ネジにより結合させた状態を
示す一部拡大断面図
【図6】(a)パネル、フレーム、目地材を結合させた
状態を示す一部拡大断面図 (b)フレームを撤去後皿ネジにより結合させた状態を
示す一部拡大断面図 (c)つば付きナットの水路側先端部の横断面図
【図7】モルタル打設後の水路内の補修用筒体を示す正
面図
【図8】水路内面のライニング工法を示す概要図
【図9】水路内に設置した補修用筒体の他の実施例を示
す正面図
【図10】同上のパネル、フレーム、目地材を結合させ
た状態を示す一部拡大断面図
【図11】従来の水路内面のライニング工法を示す斜視
【図12】同上のセメントミルク注入後の状態を示す一
部拡大断面図
【符号の説明】
A 補修ユニット 1 補修用筒体 2 フレーム 2a 下部フレーム 2b 側壁フレーム 2c 天井フレーム 2d 連結フレーム 3 パネル本体 3a 底板中央パネル 3b 底板側部パネル 3c 側壁パネル 3d 上部コーナーパネル 3e 天井パネル 4 挿口パネル 4a 底板中央パネル 4b 底板側部パネル 4c 側壁パネル 4d 上部コーナーパネル 4e 天井パネル 5 受口パネル 5a 底板中央パネル 5b 底板側部パネル 5c 側壁パネル 5d 上部コーナーパネル 5e 天井パネル 6 目地材 6a 底板用目地材 6b 底角用目地材 7 Oリング 8 吊り下げ部材 8a 吊り下げ孔 9 通過孔 10 キャップ 11 ガセットプレート 12 閉鎖プレート 13 車輪用開口部 14 車輪 15 ボルト 16 突起 17 孔 18 車輪取付けフレーム 20 皿ネジ 21 ボルト 22 ボルト 23 ネジ孔を有するボルト 24 つば付きナット 24a キャップ 24b 抜け防止用部材 25 ゴムシート 26 孔内面 27 溝 30 水路 31 レール 32 搬入部 33 ウインチ 34 エアーバッグ 35 モルタル注入プラント 36 モルタル注入管 37 モルタル 38 組立用架台 40 パネル本体 40a 底板中央パネル 40b 底板側部パネル 40c 下部側壁パネル 40d 上部側壁パネル 40e 上部コーナーパネル 40f 天井パネル 41 目地材 41a 底板用目地材 41b 底角用目地材 41c 側壁用目地材 41d 天井用目地材 42 突起 50 水路 51 アンカボルト 52 固定部材 53 FRP板 54 皿ネジ 55 セメントミルク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−306398(JP,A) 特開 平1−97724(JP,A) 特開 昭63−130897(JP,A) 特公 昭61−33937(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路内にその長さ方向に補修ユニットを
    順々に送り込んで連結し、その補修ユニットの外面と前
    記水路内面の間にモルタルを打設して水路内面をライニ
    ングするに際して使用する前記補修ユニットであって、 上記水路内面に沿う断面形状の補修用筒体から成り、そ
    の補修用筒体は、外周面がパネルを配置して形成され、
    そのパネルが内側に配置したフレームにより取り外し可
    能に支持されたものであり、かつ補修用筒体の周囲には
    この筒体を水路内に固定する手段が設けられていること
    を特徴とする水路内面のライニング用補修ユニット。
  2. 【請求項2】 上記フレームに上記補修用筒体の走行用
    車輪を取り付け、この車輪は補修用筒体底面のパネルの
    開口部から下方に突出したものであることを特徴とする
    請求項1記載の水路内面のライニング用補修ユニット。
  3. 【請求項3】 上記固定手段が、補修用筒体の内周面か
    ら外周面に突出可能な固定ボルトであり、前記補修用筒
    体の外周面には前記固定ボルトが突出した部分を被覆す
    る被覆部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の水路内面のライニング用補修ユニット。
  4. 【請求項4】 上記補修用筒体の一端に、その外周面パ
    ネルから成る受口を形成するとともに、他端には、他の
    補修用筒体の前記受口内に嵌合する同じく外周面パネル
    から成る挿口を形成したことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか一つに記載の水路内面のライニング用補修
    ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    水路内面ライニング用補修ユニットの補修用筒体の断面
    を水路の断面より若干小さくなるように上記フレームと
    パネルの形状を設定し、その補修ユニットを、水路内に
    送り込んでその水路内の所定位置に移動させるととも
    に、上記固定手段により補修ユニットの補修用筒体を水
    路内に固定し、つぎに、その固定した補修用筒体の後端
    に同様にして他の補修ユニットの補修用筒体を接続する
    とともに水路内に固定する作業を繰り返して、所要数の
    補修ユニットを順次連結し、この連結した各補修用ユニ
    ットの外面と水路内面の間にモルタルを打設し、モルタ
    ルの養生後、各補修用筒体のフレームを取り外すことを
    特徴とする水路内面のライニング工法。
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