JP2851118B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2851118B2
JP2851118B2 JP8236690A JP8236690A JP2851118B2 JP 2851118 B2 JP2851118 B2 JP 2851118B2 JP 8236690 A JP8236690 A JP 8236690A JP 8236690 A JP8236690 A JP 8236690A JP 2851118 B2 JP2851118 B2 JP 2851118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、加熱調理室内の食品に高周波(マイクロ
波)を照射して加熱するようにした高周波加熱装置。
(従来の技術) 従来の高周波加熱装置の一般的構造を第7図及び第8
図に基づいて説明する。第7図は、本体1全体の平面図
(但し上面板が破断されている)を示すものである。こ
の第7図に示すように、本体1内には、加熱調理室2と
機械室3とが左右に併設され、その機械室3内に高周波
発生手段としてマグネトロンが設けられている。このマ
グネトロン4は、2450MHzの高周波を発生し、この高周
波が導波管5を通して加熱調理室2内に導かれる。この
高周波は外部に多量に漏洩すると、人体に悪影響を及ぼ
すので、加熱調理室2を開閉する扉6と本体1との間の
隙間から高周波が漏洩しないようにする必要がある。そ
のため、従来は、扉6の四辺部に、第8図に示すように
高周波減衰用のチョークキャビティ7を形成すると共
に、このチョークキャビティ7の開口部7aの中央と加熱
調理室2の開口端との距離をλ/4(λは高周波の波長)
に設定している。更に、チョークキャビティ7で完全に
電波漏洩を防止できないことを考慮して、減衰域l(24
50MHzではl=1〜1.5cm)を設けている。以上のような
寸法関係により、本体1の壁厚Lは、 L=λ/4+l ……(1) に設定する必要があった。
(発明が解決しようとする課題) ところで、従来の高周波の周波数は2450MHzであるの
で、1波長λは約12.2cmとなる。また、減衰域lとし
て、通常1〜1.5cmが必要であるので、本体1の壁厚L
は、上記(1)式に従って計算すれば、約4cm以上も必
要になってしまう。この様な厚い壁を加熱調理室2の全
周にわたって設けなければならないので、本体1の外形
容積に対する加熱調理室2の内容積の割合である容積効
率が低くなってしまい、最大でも40%程度とするのが限
界であった。このため、加熱調理室2の内容積を十分に
確保しようとすれば、本体1全体が相当に大形化してし
まい、小形化の要請に反するばかりか、本体1を構成す
る部材の使用量も多くなって、コスト高と本体重量増大
を招いていた。
本発明はこの様な事情を考慮してなされたもので、従
ってその目的は、加熱調理室の容積効率を向上できて、
小形化の要請を満たすことができ、低コスト化と軽量化
を達節できる高周波加熱装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の高周波加熱装置は、加熱調理室を有する本体
と、前記加熱調理室内に収容された食品に高周波を照射
して加熱する高周波発生手段と、前記本体に前記加熱調
理室の前面開口を開閉するように設けられた扉とを備え
たものにおいて、前記本体と前記扉との合せ面が傾斜状
になるように構成されている。
この場合、本体の前面と扉の前面とがほぼ同一面にな
るように構成しても良い。
更に、高周波発生手段を、ほぼ5800MHzの高周波を発
生するように構成しても良い。
(作用) 本体と扉との合せ面が傾斜状になるように構成されて
いるので、本体の壁厚よりも扉の合せ面の幅寸法を大き
くすることができる。従って、本体の壁厚が従来より薄
くても、扉の合せ面の幅寸法としては、高周波の漏洩防
止に必要十分な距離を確保することができる。このた
め、本体の壁厚の薄形化が可能となる。
更に、本体の前面と扉の前面とがほぼ同一面になるよ
うに構成すれば、高周波加熱装置の前面をフラット化
(平面化)できて、コンパクト化と共に外観デザインの
斬新性を向上することができる。
また、高周波の周波数を5800MHzに設定すれば、高周
波の波長λが従来(2450MHz)の半分以下となる。この
ため、λ/4+lで計算される高周波漏洩防止距離(本体
と扉との合せ面の幅寸法L)も、従来の半分程度にな
り、本体の壁厚を一層薄形化することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づい
て説明する。
高周波加熱装置の本体11は、矩形箱状に構成され、そ
の内部に加熱調理室12と機械室13が左右に併設されてい
る。そして、加熱調理室12の上面部には、第4図に示す
ように導波管14が機械室13内に突出するように取付けら
れ、この導波管14の右端下面部に、高周波発生手段たる
マグネトロン15が取付けられている。このマグネトロン
15は、従来周波数(2450MHz)のほぼ2倍の周波数であ
るほぼ5800MHzの高周波を発生するように構成されてい
る。ここで、5800MHzに限定した理由は、次の通りであ
る。即ち、電波法により高周波加熱等に使用が許可され
ている周波数は、2450MHz、5800MHz、22125MHzの3種類
がある。
一般に電波が物質に浸透するエネルギーは波長λが小
さい程電波の浸透する深さが浅くなり、均一な深さを得
るためには500MHzから5000MHz位までが適当とされてい
る。従って、余りにも高い周波数を用いた場合は波長λ
が非常に小さく、これが加熱むらを生ずる大きな要因と
なり易い。それ故、上記3種類の周波数のうち一番高い
22125MHzの周波数を採用した場合には食品表面から一定
の深さのみが加熱されてしまい、内部まで充分に加熱す
ることができない。
ところが、5800MHzの周波数を採用した場合には、従
来周波数(2450MHz)と同様に均一な深さを得ることが
可能であり、且つ周波数が従来に比べて高くなる、分、
定在波(電界)の分布状態もきめ細かくなり、加熱むら
も一段と減少し均一な加熱が得られる。それ故、5800MH
zを採用したもので、第6図に示すように、従来の2450M
Hzの場合の波長λが12.2cmであるのに対し、この実施例
の周波数である5800MHzでは、波長λが5.17cmとなり、
従来の半分以下になる。
一方、第4図に示すように、加熱調理室12の底部に
は、食品載置皿16が回転可能に設けられ、この食品載置
皿16が加熱調理室12の外底部に設けられたモータ17によ
り回転駆動される。
そして、第3図に示すように、本体1の前面には、加
熱調理室12の前面を開閉する扉18と、操作パネル19が左
右に併設され、この操作パネル19には各種の操作キー20
が設けられている。
而して、この実施例は、第1図及び第2図に示すよう
に、本体11と扉18との合せ面21を傾斜状に構成したとこ
ろに大きな特徴がある。具体的には、扉18の4辺部の各
端面を、加熱調理室12の中心側へ向けて例えば45゜程度
傾斜させ、それに対応して、本体11の合せ面21部分も例
えば45゜程度傾斜させている。そして、扉18の4辺部に
は、その扉18の厚みを利用してチョークキャビティ22が
形成されている。この場合、チョークキャビティ22の大
きさは、扉18の合せ面21の内端からチョークキャビティ
22の開口部22aの中央までの距離がλ/4(約1.3cm)、そ
の開口部22aの中央からのチョークキャビティ22の奥行
き寸法も、同じくλ/4(約1.3cm)に設定している。そ
して、チョークキャビティ22で完全に電波漏洩を防止で
きない場合を考慮して、減衰域lを設けるが、5800MHz
では、波長λが従来の約半分になるため、この減衰域l
も従来(1〜1.5cm)の約半分の0.5〜0.7cmあれば良
い。従って、本体11と扉18との合せ面21の幅寸法Lは、
λ/4+lに従って計算すれば、約2cm程度になる。
更に、この実施例では、第2図に示すように、本体11
の前面11aと扉18の前面18aとがほぼ同一面になるように
設定されている。
上記実施例によれば、本体11と扉18との合せ面21を傾
斜状に構成しているので、本体1の壁厚A(第2図参
照)よりも合せ面21の幅寸法Lを大きくすることができ
る。従って、本体11の壁厚Aが従来より薄くても、扉18
の合せ面21の幅寸法Lとしては、高周波の漏洩防止に必
要な距離を確保することができる。このため、本体11の
壁厚Aの薄形化が可能となり、加熱調理室12の容積効率
を向上できて、本体11の小形化の要請を満たすことがで
き、低コスト化と軽量化を達成できる。
更に、この実施例では、高周波の周波数を従来の約2
倍の5800MHzに設定したので、高周波の波長λが従来の
約半分の5.17cmとなる。これに伴って、高周波の漏洩防
止に必要な距離(扉18の合せ面21の幅寸法L)も、従来
の約4cm程度に比し、その半分の約2cm程度あれば良い。
このため、扉18の合せ面21を傾斜させたことと相俟っ
て、本体11の壁厚Aの大幅な薄形化が可能となり、加熱
調理室12の容積効率を従来の40%程度から60%以上にま
で高めることができる。
しかも、倍周波数化に伴い、加熱調理室12内における
定在波(電界)の分布状態が、第5図に示すように、従
来周波数の場合と比較してきめ細かい分布状態となる。
このため、食品がきめ細かく高周波が照射されて、食品
が均一加熱されるようになり、食品の加熱むらを改善す
ることができる。この様な効果は、薄物の食品(例えば
ピザ)を加熱する場合には、特に好都合であり、調理の
仕上がり具合を良くできると共に、加熱時間も短縮する
ことができて、調理のスピードアップと消費電力の低減
化を図り得る。また、冷凍食品の解凍においても、従来
は、定在波(電界)の分布状態が粗くなっていたため、
加熱むらが生じて加熱過ぎ部分と未解凍の部分が出来易
く、解凍が上手にできにくいという欠点があったが、上
記実施例では、定在波(電界)の分布状態がきめ細かく
なるため、被解凍物を均一加熱できて、被解凍物全体を
まんべんなく上手に解凍できる利点がある。
更に、本体11の前面11aと扉18の前面18aとがほぼ同一
面になるように構成しているので、高周波加熱装置の前
面をフラット化(平面化)できて、コンパクト化と共に
外観デザインの斬新性を向上することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
オーブン機能やグリル機能を付加した高周波加熱装置に
も適用して実施できる等、種々の変形が可能である。
[発明の効果] 本発明は以上の説明から明らかなように、本体と扉と
の合せ面が傾斜状になるように構成されているので、本
体の壁厚よりも扉の合せ面の幅寸法を大きくすることが
できて、本体の壁厚を薄形化することができ、加熱調理
室の容積効率を向上できて、本体の小形化の要請を満た
すことができ、低コスト化と軽量化を達成できる。
更に、本体の前面と扉の前面とがほぼ同一面になるよ
うに構成すれば、高周波加熱装置の前面をフラット化
(平面化)できて、コンパクト化と共に外観デザインの
斬新性を向上することができる。
また、高周波の周波数を5800MHzに設定すれば、高周
波の波長が従来(2450MHz)の半分以下となるため、高
周波漏洩防止距離(扉の合せ面の幅寸法)も、従来に比
し半分程度で済み、本体の壁厚を一層薄形化することが
できて、一層のコンパクト化が可能である。しかも、倍
周波数化に伴い、加熱調理室内における定在波(電界)
の分布状態がきめ細かくなるため、特に薄物の食品(例
えばピザ)を加熱する場合には、均一加熱により調理の
仕上がり具合を良くできると共に、加熱時間も短縮する
ことができて、調理のスピードアップと消費電力の低減
化を図り得る。また、冷凍食品の解凍においても、被解
凍物を均一加熱できて、被解凍物全体をまんべんなく上
手に解凍できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示したもので、
第1図は上面板を破断して示す本体の平面図、第2図は
本体と扉との合せ面部分の横断面図、第3図は全体の正
面図、第4図は同縦断正面図、第5図は定在波の分布状
態を説明するための加熱調理室の縦断正面図、第6図は
この実施例の高周波(5800MHz)の波長を従来の高周波
(2450MHs)の波長と比較して示す図である。そして、
第7図及び第8図は従来例を示したもので、第7図は第
1図相当図、第8図は第2図相当図である。 図面中、11は本体、12は加熱調理室、13は機械室、15は
マグネトロン(高周波発生手段)、18は扉、21は合せ
面、22はチョークキャビティである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱調理室を有する本体と、前記加熱調理
    室内に収容された食品に高周波を照射して加熱する高周
    波発生手段と、前記本体に前記加熱調理室の前面開口を
    開閉するように設けられた扉とを備えた高周波加熱装置
    において、前記本体と前記扉との合せ面が傾斜状になる
    ように構成されていることを特徴とする高周波加熱装
    置。
  2. 【請求項2】本体の前面と扉の前面とがほぼ同一面にな
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】高周波発生手段は、ほぼ5800MHzの高周波
    を発生することを特徴とする請求項1又は2記載の高周
    波加熱装置。
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