JP2851025B2 - バルブのサージング防止装置 - Google Patents
バルブのサージング防止装置Info
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Description
制御するバルブ(ユニットを指す)の弁体部におけるサ
ージング防止装置に関するもので、特に、前記弁体部が
コイル状ばねで構成されたバルブにおけるサージング防
止装置に係わるものである。
構成されたものは、定流量弁としては、本出願人が開示
した特願平5−4838号と特願平5−114965号
があり、また、仕切弁としては、実開昭48−9421
号公報が、更に又、サーモスタット弁としては、特開昭
59−103084号公報が知られている。
ねの各巻線間の隙間部を流体が通過した二次側は、激し
い乱流状態にある。特に、この乱流の波動が周期性を有
する場合においては、この周期性が前記弁体をなすコイ
ル状ばねの固有振動数(ω=a√(k/m)、但し、a
は定数、kはばね定数、mはばねの質量)に合致した場
合、同ばねは、軸方向に共振による自励振動現象を起こ
すことがある。そして、この振動は、前記弁体をなすコ
イル状ばねの、各巻線を揺動させ、並びに、両ばね座を
揺動させて、互いに叩きあって異音を発生させるものと
考えられている。所謂、バルブのサージング(SURGIN
G)不具合である。このサージング不具合は異音による
騒音を発生し、バルブ本来の機能を弱めるばかりでな
く、その寿命を大きく低下させる。
ージング不具合の対策を進めるにあたり、前述した固有
振動数ωを色々と振ってみて、実験によってその調和点
を探索して進めていたものである。がしかし、この方法
は下記のような問題を有する。
14965号の定流量弁については、供給圧力の変動に
かかわらず定流量弁機能を維持するために、前記弁体を
なすコイル状ばねのばね定数kは、ある幅に限定される
必要がある。従って、サージング不具合を対策するには
限界が生じ、最良の定流量弁の提供が出来ないことにな
る。
と、特開昭59−103084号公報のサーモスタット
弁については、弁の開閉機能だけであることから、固有
振動数を変えるための障害は、前記1)と比較して少な
いが、経験上、サージング不具合の対策の方向は、ばね
定数kが計画値に対し、硬い側に落ち着くことが多い。
このため、弁筐体を始めとする弁体の周囲部品が強固で
大形なものに変更する必要が生じ、コスト高となってい
た。特に、サーモスタット弁については、感温素子であ
るワックスエレメントの容量を大きくする必要が生じ、
更にコスト高となる。
策を進めるためには、本来の機能を縮小したり、又、周
囲部品が強固で大形なものとなったり、この為にコスト
高となったりして、何等かの犠牲を伴うものであった。
コイル状ばねの前述の自励振動現象を自動的に抑制する
ことによって、犠牲を伴わないで、前述のサージング不
具合等を防止出来るようにしたバルブのサージング防止
装置を提供することにある。
本発明は、流体の通路にあって、弁体をなすコイル状ば
ねの巻線間の間隔を変えるようにして、この巻線間を通
過する流体の量を制御するようにしたバルブにおいて、
前記弁体をなすコイル状ばねの流体一次側領域であっ
て、しかも、このコイル状ばねの上流側ばね座部にその
座板部が挟持された緩衝部材の羽根部自由端が、下流側
に向かってなびくように設けられ、前記緩衝部材は、柔
軟な弾性材で出来ていて、同部材の羽根略偏平面部表裏
の流体差圧力によって発生する抑制力で、前記弁体をな
すコイル状ばねの前記各巻線の稜線を押さえ、前記各巻
線の夫々の勝手な揺動を抑制するようにしたことを特徴
としている。
イル状ばねの各巻線の稜線に沿って、柔軟な前記緩衝部
材の羽根を下流側に向かって配置してあることから、同
羽根の略偏平面部に流体の流速が作用すると、同略偏平
面部表裏の差圧力から前記コイル状ばねの各巻線の稜線
に向かって抑制力が働く。この抑制力が前記弁体をなす
コイル状ばねの各巻線に分散して働くようになっている
ことから、前記各巻線が同ばねの固有振動数領域に達し
た場合においても、自励振動現象を起こすことはない。
従って、異音を伴ったサージング不具合が防止出来るこ
とになる。
止装置の実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。
説明する。この第一実施例は、従来品の例における定流
量弁に、本発明のサージング防止装置を実施した場合を
示したものである。図1は、この定流量弁の使用開始前
の縦断側面図を示すものである。図2は、プロペラ形状
をした緩衝部材の斜視図を示すものである。
水管路1内を直角に分断するように設けられた弁支持筐
体、3は弁支持板、4は軸受筒体、5はばね受板、6は
前記ばね受板と一体のガイド軸、7は弁体をなす円錐形
状コイル状ばね、8は図2にその詳細を示された緩衝部
材である。
る筒状をなすもので、給水管路1内の上流側に向かう段
部1aに当接して、外周面の環状溝2a内にOリング等
のシール部材2bを組み付けて、給水管路1内と気密的
な関係にある。この弁支持筐体2と一体で給水管路1内
を直角に分断するように設けた弁支持板3は、複数の通
孔3a,3a,…、軸受筒体4を有する。
ガイド軸6を摺動自在および回動自在に組み付けるとと
もに、そのばね受板5下面と弁支持板3上面の外周部と
の間に、弁体をなす円錐形状のコイル状ばね7を介設し
ている。なお、軸受筒体4から下流側へ突出するガイド
軸6端部の環状溝部6aに止輪6bが嵌着されている。
こうして、給水管路1内に、その流体の通路を塞ぐよう
にしてばね受板5と弁体をなす円錐形状のコイル状ばね
7を備える弁支持筐体2を直接組み付けている。
ね7は、その小径部側をばね受板5下面に当接し、大径
部側を弁支持板3上面の外周部に当接して、しかも、若
干圧縮された状態となっている。そして、給水管路1内
に流入する水道水の圧力、即ち、一次側圧力は、ばね受
板5のガイド軸6断面と、弁体をなす円錐形状のコイル
状ばね7の各巻線の上面(ばね素線展開長さの上面に相
当する)に万遍なく作用する。
ルのための受圧面積Aは、弁支持板3上面の面積に相当
するときが最大で、弁体をなす円錐形状のコイル状ばね
7の動作形態は、その巻線が大径側から接触を開始し
て、変位量が進むにつれて順次小径側に移行されること
から、後述する通過孔面積Sにほぼ比例する形で減少す
る。定流量弁は、水圧の変化を上記のような受圧面積A
で感知して応動するようになっている。なお、弁体をな
す円錐形状のコイル状ばね7は、その各巻線が各々の大
径側の内側に順次接触するよう小径側に向かって螺旋状
に形成されているため、その最大変位時には一枚の円板
形状になる。
の安定状態において、弁体をなす円錐形状のコイル状ば
ね7の小径側の巻線は互いに接触しておらず、その間に
隙間を保っている。この隙間の周長総計が、この安定時
の流体を制御する通過孔面積Sとなる。また、各巻線の
接触部において、その接触面からの流体の漏洩は、定流
量弁としての機能が確保できる程度であることが要求さ
れる。さらに、弁支持板3は、上述のような変位時にお
ける弁体をなす円錐形状のコイル状ばね7のバックアッ
プ機能を有する。
を境にして流体圧力は、一次側圧力P1から二次側圧力
P2へ変化する。そして、その差圧を△P、流体の流量
をQとして、定流量を制御するための条件を探る(詳細
は、本出願人の提案に係る特願平5−4838号明細書
参照)と、Q∝S√△Pである。即ち、流量Qが一定な
る条件は、通過孔面積Sと、弁体をなすコイル状ばね7
を境にした差圧の平方根(√△P)の積が一定になるこ
とである。従って、この条件を満足するように、コイル
状ばね7のばね荷重特性を非線形特性に設定している。
図示せぬ給湯用温水器の使用が開始されて、入口側に流
体の流れがあると、ばね受板5と弁体をなす円錐形状の
コイル状ばね7の上面によって構成される受圧面積A
に、その水道水の供給圧力が作用する。これによりコイ
ル状ばね7が押されて、その状態が変化する。
大径側から密着を開始して、この密着は小径側まで進
み、一旦は全閉に近い状態になるが、コイル状ばね7自
体の変位による発生力の反力を受けて、弁開側に押し戻
される。そして、また、受圧面積Aの作用によって弁閉
側に押し戻されるような動作が繰り返されて、設定流量
値で安定する。実際には、この動作の繰り返しは瞬時に
して完了する。このような安定状態の時に、前述した式
が成立し、実際の流体はその流量の式にしたがってコン
トロールされて使用される。
0.3〜7.0kg/cm2とバラツキがあり、その問題とな
る低圧側(0.3kg/cm2)における定流量弁の状態を考
察すると、受圧面積Aに作用する圧力が小さいことは、
弁体をなす円錐形状のコイル状ばね7の変位量が少ない
ことになり、この状態は、丁度、図1の状態に近いもの
であることが予測される。この図1から明らかなよう
に、コイル状ばね7の巻線隙間が、各巻線に跨って充分
に有り、従って、弁部の通過孔面積Sは、その各巻線隙
間とその周長の積であることから、従来品の定流量弁と
は比較にならないほど多いものとなる。よって、このよ
うな低圧側での状態において、流体の通過抵抗の発生が
少なく、圧力損失が非常に少ないものとなる。
14965号においては、前記弁体をなす円錐形状のコ
イル状ばね7を形状記憶合金(SMA;Shape M
emory Alloy)製として、その形状は伸び側
で熱処理した形状を記憶したものとしている。これによ
り、さらに、時節に関係なく給湯湯温を常に安定させる
ことができるといった利点が得られる。
は、図2に示すように、プロペラ形状をしていて、中央
に貫通穴8cを有する円板状の座板8aと、この座板8
aの周囲から放射方向(図示例では、座板8aの直径方
向に対向する2本)に伸びた羽根8b,8bによって構
成されている。前記羽根8bは前記円錐形状コイル状ば
ね7の各巻線の外周側の稜線7aである円錐形状に沿う
ように、下流側に向かって垂下した形態になっていて、
流体の流速があった場合には、即座に前記稜線7aに対
し馴染み易い状況にある。
受板5と前記弁体をなす円錐形状コイル状ばね7の上流
側(小径部側)座面との間に挟持され、しかも、ガイド
軸6が座板8aを貫通する構造(貫通穴8c参照)を有
していることから、前記羽根8b,8bが激しい動作を
受けてもずれるようなことがなく、安定した機能を発揮
するように設けられている。同緩衝部材8は、柔軟な合
成ゴム並びに合成樹脂等の弾性体で出来ているため、前
述のコイル状ばね7の外周側の稜線7aに対する馴染み
は、更に、容易なものとなっている。
した縦断側面図である。即ち、流体が下流側に向かって
流れているために、前記緩衝部材8の前記羽根8b,8
bは、同羽根の略偏平面部の表側(流体の上流側をい
う)と裏側(コイル状ばね側をいう)の差圧力を受け
て、前記コイル状ばね7の各巻線の外周側の稜線7aに
向かって抑制力が働き、各羽根8b,8bと接する各巻
線に適切に分散するものとなっている。
イル状ばね7が、同ばねの固有振動数領域に達した場合
において、同ばね7の各巻線が勝手に揺動しようとする
力を抑制出来る能力を有するものでなければならない。
この抑制力を調整する手段は、下記の3つの方法があ
る。
部面積(長さ*幅)を調整する。
整する。
る。
適切なものに選択が可能であり、従って、前記固有振動
数の抑制制御は容易なものである。
ついて説明する。この第二実施例は、従来品の例におけ
る仕切弁に、本発明のサージング防止装置を実施した場
合を示したものである。図4は、この仕切弁の使用開始
前の縦断側面図を示すものである。図5は、丸椅子形状
をした緩衝部材の斜視図を示すものである。
封止板であり、70は弁体をなすコイル状ばねを示し、
70aは同ばねの各巻線の稜線である。80は丸椅子形
状の緩衝部材を示し、80aは環状の座板、80bは羽
根である。
り、この基板30の下面に弁体をなす円筒形状のコイル
状ばね70を介して封止板50を備えている。弁体をな
す円筒形状のコイル状ばね70は、流体の一次側圧力が
所定値未満では、各巻線が接触状態となって弁閉状態に
保持され、流体の一次側圧力が所定値に達してこれを越
えると、各巻線が離れて、図4に示すように、その隙間
から外周側へ流体を通す弁開状態となる。
は、図5に示すように、丸椅子形状をしていて、中央に
通孔80cを有する環状の座板80aと、この座板80
aの内周から放射方向(図示例では、座板80aの直径
方向に対向する2本)に伸びた羽根80b,80bによ
って構成されている。前記羽根80bは前記コイル状ば
ね70の各巻線の内周側の稜線70aに沿うように、下
流側に向かって垂下した形態になっていて、流体の流速
があった場合には、即座に前記稜線70aに対し馴染み
易い状況にある。
基板30と前記弁体をなすコイル状ばね70の上流側座
面との間に挟持され、しかも、基板30の下面側に形成
した収納凹部30bに座板80aをはめ込んだ構造を有
していることから、前記羽根80b,80bが激しい動
作を受けてもずれるようなことがなく、安定した機能を
発揮するように設けられている。同緩衝部材80も、前
記第一実施例と同様、柔軟な合成ゴム並びに合成樹脂等
の弾性体で出来ており、前記コイル状ばね70の内周側
の稜線70aに対する馴染みは、更に、容易なものとな
っている。
れているために、前記緩衝部材80の前記羽根80b,
80bは、同羽根の略偏平面部表裏の差圧力を受けて、
前記コイル状ばね70の各巻線の内周側の稜線70aに
向かって抑制力が働き、各羽根80b,80bと接する
各巻線に適切に分散するものとなっている。
ついて説明する。この第三実施例は、従来品の例におけ
るサーモスタット弁に、本発明のサージング防止装置を
実施した場合を示したものである。図6は、このサーモ
スタット弁の使用開始前の縦断側面図を示すものであ
る。図7は、丸蓋形状をした緩衝部材の一部断面斜視図
を示すものである。
であり、700は弁体をなす円錐形状コイル状ばねを示
し、700aは同ばねの各巻線の稜線である。800は
丸蓋形状の緩衝部材を示し、800aは環状の座板、8
00bは羽根である。なお、図6中央に示される軸状の
もの900は、感温素子であるワックスエレメントを示
すものである。
メント900を備えて、その周囲に複数の通孔200
a,200a,…を有しており、この弁支持筐体200
の上部に弁体をなす円錐形状のコイル状ばね700の大
径部側を係止している。また、このコイル状ばね700
の小径部側をワックスエレメント900のピストン90
0aに係止してある。これによりコイル状ばね700の
中心部をワックスエレメント900のピストン900a
が押す構成となっており、コイル状ばね700は無負荷
時に巻線が互いに密着する。
体をなすコイル状ばね700が浅い円錐形になり、その
巻線が互いに密着して閉弁状態となる。温度が上昇する
と、ワックスエレメント900からピストン900aが
突出し、コイル状ばね700の中央部を押し上げて深い
円錐形に変形させる。これにより図6に示すように、巻
線の相互間に間隙ができ、流体がこの間隙を通って流れ
るようになり、閉弁状態となる。なお、このコイル状ば
ね700を形状記憶合金(SMA)製としてもよい。
衝部材800は、図7に示すように、丸蓋形状をしてい
て、中央に通孔800cを有する環状の座板800a
と、この座板800aの内周から放射方向(図示例で
は、座板800aの直径方向に対向する2本)に伸びた
羽根800b,800bによって構成されている。前記
羽根800bは前記コイル状ばね700の各巻線の内周
側の稜線700aに沿うように、下流側に向かって垂下
した形態になっていて、流体の流速があった場合には、
即座に前記稜線700aに対し馴染み易い状況にある。
前記弁支持筐体200と前記弁体をなすコイル状ばね7
00の上流側座面との間に挟持され、しかも、弁支持筐
体200に形成した収納環状溝部200bに座板800
aをはめ込んだ構造を有していることから、前記羽根8
00b,800bが激しい動作を受けてもずれるような
ことがなく、安定した機能を発揮するように設けられて
いる。同緩衝部材800も、前記第一実施例と同様、柔
軟な合成ゴム並びに合成樹脂等の弾性体で出来ており、
前記コイル状ばね700の内周側の稜線700aに対す
る馴染みは、更に、容易なものとなっている。
れているために、前記緩衝部材800の前記羽根800
b,800bは、同羽根の略偏平面部表裏の差圧力を受
けて、前記コイル状ばね700の各巻線の内周側の稜線
700aに向かって抑制力が働き、各羽根800b,8
00bと接する各巻線に適切に分散するものとなってい
る。
8,80,800の羽根8b,80b,800bの断面
形状としては、図8に示す(A)〜(F)のものが充当
される。図8(A)は標準形状のもの示し、図8(B)
〜(F)は羽根8b,80b,800bに当たる流体抵
抗の向上を計ったもので、その上流側の表面が突出した
形状にした代表例を示したものである。即ち、図8にお
いて、(A)は等肉厚のもの、(B)は表面側に突出す
る凸部形状のもの、(C)は表面側に突出する略半円形
状のもの、(D)は表面側に突出する略山形状のもの、
(E)は表面側が円弧形状に突出してコイル状ばね側の
裏面側が円弧形状に没入したもの、(F)は表面側が略
山形状に突出して裏面側が円弧形状に没入したものであ
る。
のは、同緩衝部材8,80,800が大形化した場合に
は羽根8b,80b,800bの補強となり、有用なも
のとなる。そして、図8(E),(F)に示す形状のも
のは、裏面に当たる弁体をなすコイル状ばね7,70,
700側を円弧形状にして、同ばねの外径または内径を
とらえ易いようにしたもので、前述の抑制力の効果を更
に向上させようとするものである。
適用するバルブの具体的な配置の仕方や流量制御すべき
流体の種類等も任意であり、その他、緩衝部材の羽根の
数が1つまたは3つ以上でもよい等、具体的な細部構造
等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
ージング防止装置によれば、バルブの弁体をなすコイル
状ばねの流体一次側に、柔軟な弾性材で出来た安価な緩
衝部材を設けるだけで、前述のようにサージング防止が
出来ることから、例えば、定流量弁の場合は、固有振動
数を気にしないで、定流量弁としての最良の機能を持た
せた設計が可能となり、又、仕切弁とサーモスタット弁
等の場合は、弁筐体を含めた弁体周囲部品の合理的設計
が可能となり、コスト低減が出来る。従って、結果的に
最良の機能を有する低コストのバルブの提供が可能とな
る。
ので、本発明のサージング防止装置を実施した第一実施
例に係る定流量弁を示す使用開始前の縦断側面図であ
る。
す斜視図である。
す図1と同様の縦断側面図である。
施例に係る仕切弁を示す使用開始前の縦断側面図であ
る。
斜視図である。
施例に係るサーモスタット弁を示す使用開始前の縦断側
面図である。
部断面斜視図である。
を示すもので、(A)は標準形状のものの横断面図、
(B),(C),(D),(E),(F)は羽根に当た
る流体抵抗の向上を計った代表例のものの横断面図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 流体の通路に設置され、弁体をなすコイ
ル状ばねの巻線間の間隔を変えることにより、この巻線
間を通過する流体の量を制御するようにしたバルブにお
いて、 前記弁体をなすコイル状ばねの流体一次側領域に、この
コイル状ばねの上流側ばね座部に挟持される座板部と、
この座板部から下流側に向かって自由端がなびくように
伸びる羽根部とを備える緩衝部材を配置し、 且つこの緩衝部材を柔軟な弾性材で形成して、その前記
羽根部の略偏平面部表裏の流体差圧力により発生する抑
制力によって、前記弁体をなすコイル状ばねの前記各巻
線の稜線を押さえて、各巻線の揺動を抑制するように構
成したことを特徴とするバルブのサージング防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24942993A JP2851025B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | バルブのサージング防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24942993A JP2851025B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | バルブのサージング防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07103362A JPH07103362A (ja) | 1995-04-18 |
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Family
ID=17192844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24942993A Expired - Lifetime JP2851025B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | バルブのサージング防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1993
- 1993-10-05 JP JP24942993A patent/JP2851025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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