JP2850753B2 - シリコーン化合物並びにその製造方法及び化粧料 - Google Patents

シリコーン化合物並びにその製造方法及び化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーン油などの各
種油剤及び混合油剤に対して優れた乳化性能を有する
上、特異臭がなく、製造も容易であり、化粧品用原料と
して好適な新規なシリコーン化合物並びにその製造方法
及びこれを配合した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
油中水型乳化組成物においては、さっぱりとしてべたつ
きが少なく、撥水性の良いものを得るために油剤として
シリコーン油が使用されているが、このシリコーン油を
含有する油中水型乳化物は、従来用いられているポリオ
キシアルキレン脂肪酸エステル系等の乳化剤では安定性
の良い乳化物を得るのが困難である。
【0003】そこで、上記油中水型乳化物に対して、シ
リコーン油と相溶性の良いポリオキシアルキレン変性オ
ルガノポリシロキサンを界面活性剤として使用する方法
が、特開昭61−293903号、同61−29390
4号、同62−187406号、同62−215510
号、同62−216635号公報等に提案されている。
更に、これらのポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
シロキサン類は、化粧品用途に用いた場合に乳化物の調
製時に経時変化で刺激臭が発生するという問題があり、
この改善策として特開平2−302438号公報に異臭
発生のない精製されたポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサンの製造法も提案されている。
【0004】また、化粧品用途を目的とした乳化物を得
る場合、油剤としてシリコーン油のみならず、エステル
油や炭化水素油を併用することが多いが、上記ポリオキ
シアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、このよう
な混合油剤系における乳化力に劣り、安定な油中水型乳
化物を得ることが難しいという欠点があった。
【0005】この問題点を解決する方法としては、下記
式で示される長鎖アルキル基とポリオキシアルキレン基
とを併せ持ったオルガノポリシロキサンを乳化剤として
用いる方法が、特開昭61−90732号公報に提案さ
れている。
【0006】
【化1】
【0007】しかし、このオルガノポリシロキサン化合
物は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンに末端2
重結合を有する長鎖アルキレン化合物とアリル化ポリエ
ーテルとを付加重合させることによって製造されるもの
であるが、上記末端2重結合を有する長鎖アルキレン化
合物とアリル化ポリエーテルとを同時に反応させると、
両者の付加反応速度が異なるために変性率が設定通りに
ならず、結果として2層に分離してしまうという欠点が
あった。そのため、上記オルガノポリシロキサン化合物
は、例えばまずオルガノハイドロジェンポリシロキサン
と末端2重結合を有する長鎖アルキレン化合物を反応さ
せ、次いでアリル化ポリエーテルを反応させるという2
段階の製造工程を必要とし、製造工程が面倒であった。
しかも、上記オルガノポリシロキサン化合物は、長鎖ア
ルキル基に起因する炭化水素臭及びオレフィン臭が最終
生成物中に残存するため、化粧品用途には適さないもの
であった。
【0008】これに対して、末端2重結合を有する長鎖
アルキレン化合物に代えて高級アルコールのアリル化物
を用いることにより、アリル化ポリエーテルとの反応速
度を同等とし、共変性オルガノポリシロキサンを1段階
で製造する方法が、特開平4−36324号公報に開示
されている。しかし、この方法でも高級アルコールに起
因する異臭が残存するため、上記オルガノポリシロキサ
ンはやはり化粧品用途には適さないものであった。更
に、この方法で得られるオルガノポリシロキサン化合物
に先の特開平2−302438号公報に提案されている
精製方法を適用すると、経時変化により生成する異臭の
発生は抑えられるものの、シリコーン化合物自身に残存
している高級アルコール由来の異臭は除去されないた
め、やはり化粧品用途として用いるには十分とは言えな
いものであった。
【0009】従って、優れた乳化性能を有する化粧品用
途に好適な乳化剤の開発が望まれていた。
【0010】本発明は、上記要望に応えるためになされ
たもので、化粧品に使用されるシリコーン油等の各油剤
及びこれらの混合油剤に対して優れた乳化性能を有する
上、特異臭がなく、しかも簡単な工程で製造することが
できるシリコーン化合物、その製造方法及びこれを配合
した化粧料を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記一般式
(2)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンと下記一般式(3)で示されるポリオキシアルキレン
化合物とを付加反応させることにより得られる下記一般
式(1)で示される新規なシリコーン化合物が、乳化剤
として優れた特性を有することを見出した。
【0012】 R1 abSiO(4-a-b)/2 (3) Cm2m-1−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (4) R1 a2 bSiO(4-a-b)/2 (1) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R2
は下記一般式(2) −Cm2m−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (2) で示される有機基(R3は炭素数14以上の一価炭化水
素基であり、c、dはそれぞれ2〜200の整数で、か
つc+dが3〜200であり、mは0〜5の整数であ
る。)であり、a、bはそれぞれ1≦a≦2.5、0.
001≦b≦1.5である。〕
【0013】即ち、本発明者は、末端に脂肪族不飽和基
を有し、かつ同一分子中にポリオキシアルキレン単位と
長鎖アルキル単位とを有する有機基を持つ上記式(4)
のポリオキシアルキレン化合物を上記式(3)のオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンと付加反応させること
により、式(1)のシリコーン化合物を1段階で容易に
製造することができる上、この式(1)のシリコーン化
合物は、シリコーン油、エステル油、炭化水素油等の化
粧品に汎用される油剤及びこれらの混合油剤に対して優
れた乳化性能を有し、かつ長鎖アルキル基に起因する炭
化水素臭及びオレフィン臭などの特異臭もなく、それ
故、化粧品原料として好適に利用することができること
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0014】従って、本発明は、上記一般式(1)で示
されるシリコーン化合物、上記一般式(3)で示される
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと上記一般式
(4)で示されるポリオキシアルキレン化合物とを付加
反応させる上記式(1)のシリコーン化合物の製造方法
及びこのシリコーン化合物を配合してなる化粧料を提供
する。
【0015】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明のシリコーン化合物は、下記一般式(1)で
示されるものである。
【0016】 R1 a2 bSiO(4-a-b)/2 (1) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R2
は下記一般式(2) −Cm2m−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (2) で示される有機基(R3は炭素数14以上の一価炭化水
素基であり、c、dはそれぞれ2〜200の整数で、か
つc+dが3〜200であり、mは0〜5の整数であ
る。)であり、a、bはそれぞれ1≦a≦2.5、0.
001≦b≦1.5である。〕
【0017】ここで、上記式(1)中のR1は炭素数1
〜10のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフ
ッ素置換アルキル基であり、具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の
アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール
基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、トリ
フロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等のフッ
素置換アルキル基などを挙げることができるが、特にR
1全体の50%以上がメチル基であることが望ましい。
【0018】また、R2は下記一般式(2)で示される
有機基である。
【0019】 −Cm2m−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (2)
【0020】ここで、上記式(2)中のR3は炭素数1
4以上、好ましくは16〜30の一価炭化水素基であ
り、R3の炭素数が14未満であると、長鎖アルキル基
に起因する特異臭が生じてしまう。R3としては、例え
ばミリスチル基、ペンタデシル基、セチル基、ヘプタデ
シル基、ステアリル基、ノナデシル基、エイコサニル
基、ベヘニル基、ペンタコサニル基、オクタコサニル
基、トリアコンタニル基等の直鎖状飽和炭化水素基、イ
ソステアリル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチル
ドデシル基、2−デシルペンタデシル基、2−デシルテ
トラデシル基等の分岐状飽和炭化水素基、オレイル基等
の不飽和炭化水素基、オクチルフェニル基、ノニルフェ
ニル基等の芳香環含有炭化水素基、コレステリル基等の
脂環式炭化水素基などを挙げることができるが、特にミ
リスチル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イ
ソステアリル基、オレイル基が好適である。
【0021】また、aは1〜2.5、好ましくは1.2
〜2.3であり、aが1より小さいとシリコーン油の分
散性に劣り、シリコーン油を基油とした安定な油中水型
乳化物を得難く、2.5より大きいと親水性に乏しくな
るため、やはり安定な油中水型乳化物を得難い。bは
0.001〜1.5、好ましくは0.05〜1であり、
bが0.001より小さいと、親水性に乏しくなるため
安定な油中水型乳化物を得難く、1.5より大きいとシ
リコーン油の分散性に劣り、シリコーン油を基油とした
安定な油中水型乳化物を得難い。
【0022】c、dはそれぞれ2〜200、好ましくは
5〜100で、かつc+dが3〜200であり、油中水
型乳化物を得るのに十分な親水性を付与するためにはc
/d≧1であることが望ましい。mは0〜5であるが、
mが0の時は耐加水分解性に劣る場合があるため、3〜
5であることが好ましい。
【0023】なお、上記式(2)のポリオキシアルキレ
ン部分は、エチレンオキサイド単位とプロピレンオキサ
イド単位とのブロック重合体、ランダム重合体のいずれ
でもよい。
【0024】上記式(1)のシリコーン化合物の重量平
均分子量は別に限定されないが、500〜100,00
0、特に1,000〜10,000が好ましい。
【0025】本発明の上記式(1)のシリコーン化合物
は、下記一般式(3)で示されるオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンと下記一般式(4)で示されるポリオ
キシアルキレン化合物とを白金触媒又はロジウム触媒の
存在下に付加反応させることにより合成することができ
る。 R1 abSiO(4-a-b)/2 (3) Cm2m-1−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (4) (但し、式中R1、R3、c、d、m、a、bはそれぞれ
上記と同様である。)
【0026】ここで、上記式(3)のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンとしては、直鎖状、分岐状、環状
のいずれでもよいが、付加反応を円滑に進めるためには
直鎖状であることが好ましい。
【0027】上記式(3)のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンと上記式(4)のポリオキシアルキレン化
合物との混合割合は、SiH基と末端不飽和のモル比で
0.5〜2.0、好ましくは0.8〜1.2である。
【0028】また、上記付加反応は、白金触媒又はロジ
ウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩
化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビ
ニルシロキサン錯体等が好適に使用される。なお、触媒
の使用量は、触媒量とすることができるが、特に白金又
はロジウム量で50ppm以下、好ましくは20ppm
以下である。
【0029】上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中
で行ってもよく、有機溶媒としては、例えばメタノー
ル、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂
肪族アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン等の脂肪族又は脂環式炭化水素、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
等が挙げられるが、特に化粧品用途として用いるにはエ
タノール、2−プロパノールが好適である。
【0030】付加反応条件は特に限定されないが、還流
下で1〜10時間反応させることが好適である。
【0031】このようにして得られたシリコーン化合物
は、特開平2−302438号公報に記載の精製方法を
応用して精製してもよく、この精製により無臭性を更に
向上させることができる。
【0032】本発明のシリコーン化合物は、その乳化性
能を利用して各種用途に使用することができるが、特に
化粧品原料として好適であり、各種クリーム、ファンデ
ーション、口紅、乳液、シャンプー、リンス等に配合す
ることができる。この場合、上記式(1)のシリコーン
化合物の配合量は、化粧品全体の0.1〜10重量部の
範囲が好適である。
【0033】また、上記式(1)のシリコーン化合物を
化粧品原料として使用した場合、その他の配合成分に特
に制限はなく、剤型に応じた成分を添加することがで
き、例えば保湿剤、ワックス、粉体、顔料、活性剤、香
料、酸化防止剤等を挙げることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のシリコーン化合物は、シリコー
ン油、エステル油、炭化水素油等の油剤及びこれらの混
合油剤に対して優れた乳化性能を有し、しかも長鎖アル
キル基に起因する炭化水素臭及びオレフィン臭などの特
異臭がなく、化粧品原料として有用である。また、本発
明の製造方法によれば、上記シリコーン化合物を一段階
で容易に製造することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例、実験例、比較例及び処方例を
示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施
例に制限されるものではない。なお、各例中の部はいず
れも重量部である。また、下記式中、Meはメチル基で
ある。
【0036】〔実施例1〕反応器に下記平均組成式
(5)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン228部と下記平均組成式(6)で示されるポリオキ
シアルキレン173部及びエタノール270部を混合
し、これに塩化白金酸2重量%のエタノール溶液0.2
部を加え、溶剤の還流下に6時間反応させた。
【0037】
【化2】
【0038】反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去、続
いて濾過を行い、下記平均組成式(7)で示される目的
物を得た。この生成物は、淡黄色透明な液状であり、粘
度は151cs(25℃)であった。また、ステアリル
アルコールに起因する臭いがなく、無臭であった。
【0039】
【化3】
【0040】〔実施例2〕反応器に下記平均組成式
(8)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン235部と下記平均組成式(9)で示されるポリオキ
シアルキレン176部及びエタノール270部を混合
し、これに塩化白金酸2重量%のエタノール溶液0.2
部を加え、溶剤の還流下に6時間反応させた。
【0041】
【化4】
【0042】反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去、続
いて濾過を行い、下記平均組成式(10)で示される目
的物を得た。この生成物は、淡黄色透明な液状であり、
粘度は212cs(25℃)であった。また、オレイル
アルコールに起因する臭いがなく、無臭であった。
【0043】
【化5】
【0044】〔実施例3〕反応器に下記平均組成式(1
1)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
120部と下記平均組成式(12)で示されるポリオキ
シアルキレン693部及びエタノール550部を混合
し、これに塩化白金酸2重量%のエタノール溶液0.3
部を加え、溶剤の還流下に6時間反応させた。
【0045】
【化6】
【0046】反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去、続
いて濾過を行い、下記平均組成式(13)で示される目
的物を得た。この生成物は、淡黄色透明な液状であり、
粘度は2500cs(25℃)であった。また、ベヘニ
ルアルコールに起因する臭いがなく、無臭であった。
【0047】
【化7】
【0048】〔実験例1〕上記実施例1〜3で得られた
シリコーン化合物を乳化剤として用い、乳化性の試験を
行った。試験方法は、乳化剤3部とスクアラン又はトリ
オクタン酸グリセリル47部を混合し、ホモミキサー
(7500rpm)で攪拌しながら精製水50部を3分
間かけて徐々に添加した。添加終了後、更に2分間攪拌
した。乳化1分後及び1時間後の状態を目視で観察し
た。
【0049】なお、比較のため、乳化剤として下記式
(14)のポリエーテル変性シリコーンを用いて上記と
同様の試験を行った。以上の結果を表1、2に示す。
【0050】
【化8】
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】〔実験例2〕上記実施例1〜3で得られた
シリコーン化合物を乳化剤として使用し、各乳化剤3部
に対して、油剤としてジメチルシリコーン(20cs)
17部、スクアラン15部及びトリオクタン酸グリセリ
ル15部の混合液を用い、これに水50部を加えて上記
実験例1と同様に乳化試験を行った。結果を表3に示
す。
【0054】
【表3】
【0055】上記実験例1、2の結果より、本発明のシ
リコーン化合物(実施例1〜3)は、化粧品用に用いら
れる各油剤や混合油剤に対して優れた乳化性能を有して
いることが確認された。
【0056】〔実験例3〕下記一般式(15)で示され
るシリコーン化合物(m、n、a、xはそれぞれ表4、
5に示す値である。)を合成し、スクアラン又はトリオ
クタン酸グリセリルに対する乳化性を実験例1と同様の
方法で行った。また、各シリコーン化合物自身の臭いを
官能評価した。結果を表4〜6に示す。
【0057】
【化9】
【0058】表4、5の結果より、長鎖アルキル基
(R)の炭素数が14以上であると、優れた乳化性能を
有していることがわかった。乳化剤自身の臭いとして
は、表6のように長鎖アルキル基が炭素数14以上であ
ると、特異臭がなくなり、官能的にも優れていることが
わかった。
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】 〔処方例1〕ハンドクリーム (油相成分) ジメチルポリシロキサン(6cs) 15.0重量部 流動パラフィン 5.0 実施例1のシリコーン化合物 5.0 (水相成分) 精製水 66.0 L−グルタミン酸ナトリウム 4.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 油相成分を70℃に加熱し、これにあらかじめ70℃に
加熱した水相成分を添加し、乳化してハンドクリームを
得た。
【0063】 〔処方例2〕ヘアクリーム (油相成分) ジメチルポリシロキサン(20cs) 15.0重量部 スクワラン 4.0 トリメチルシロキシシリケート 1.0 グリセリルジオレート 2.0 実施例2のシリコーン化合物 4.0 (水相成分) 精製水 68.0 グリシン 3.0 プロピレングリコール 3.0 油相成分を70℃に加熱し、これにあらかじめ70℃に
加熱した水相成分を添加し、乳化してヘアクリームを得
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 81/00 C08G 81/00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 77/46 C08G 77/38 C08G 81/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるシリコーン
    化合物。 R1 a2 bSiO(4-a-b)/2 (1) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R2
    は下記一般式(2) −Cm2m−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (2) で示される有機基(R3は炭素数14以上の一価炭化水
    素基であり、c、dはそれぞれ2〜200の整数で、か
    つc+dが3〜200であり、mは0〜5の整数であ
    る。)であり、a、bはそれぞれ1≦a≦2.5、0.
    001≦b≦1.5である。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(3)で示されるオルガノハ
    イドロジェンポリシロキサンと下記一般式(4)で示さ
    れるポリオキシアルキレン化合物とを付加反応させる請
    求項1記載のシリコーン化合物の製造方法。 R1 abSiO(4-a-b)/2 (3) Cm2m-1−O−(C24O)c(C36O)d−R3 (4) 〔但し、式中R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R3
    は炭素数14以上の一価炭化水素基であり、c、dはそ
    れぞれ2〜200の整数で、かつc+dが3〜200で
    あり、mは0〜5の整数である。また、a、bはそれぞ
    れ1≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5である。〕
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシリコーン化合物を配
    合してなる化粧料。
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