JP2850742B2 - 充電器 - Google Patents

充電器

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JP2850742B2
JP2850742B2 JP6008651A JP865194A JP2850742B2 JP 2850742 B2 JP2850742 B2 JP 2850742B2 JP 6008651 A JP6008651 A JP 6008651A JP 865194 A JP865194 A JP 865194A JP 2850742 B2 JP2850742 B2 JP 2850742B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車の充電等に使
用する車載充電器に関し、充電中においては車載蓄電池
への高圧電力供給と車載弱電機器への低圧電力供給を、
非充電時においては車載蓄電池より電動機への高圧電力
供給と車載弱電機器への低圧電力供給をそれぞれ可能と
する充電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題が大きく取り上げら
れつつあり、現在の内燃機関による自動車から電気自動
車への転換を睨んで、各方面で車両技術やインフラスト
ラクチャーの整備が叫ばれている。電気自動車を実用化
する場合、現在のガソリンスタンドに代わって充電スタ
ンドを設置する必要がある。一方、電気自動車は当然な
がら車載の蓄電池により電力を蓄えなければならず、充
電に当たっては、交流の商用電源から直流電力を得るた
めの充電器が必要となる。しかしながら、街角に電力ス
タンドを設置することを考えた場合、各充電ポートのそ
れぞれに充電器を備えることは、コスト上の問題や設備
保安上の問題、並びに充電ポートの設置スペースなど種
々の問題により望ましくないので、インフラ整備上の観
点からは、電力スタンドにおいては電力取り出し用の商
用電力端子のみを設置することが電気自動車の普及のた
めには是非とも必要である。従って、電気自動車に充電
器を搭載することが不可欠なこととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら電気自動
車に充電器を搭載する場合、現状の技術ではその重量や
スペースの増大が極めて大きな問題となる。すなわち電
気自動車の動力用電圧は300V程度、一方ヘッドライ
トや方向指示器、カーステレオ等の弱電機器は通常12
Vないし24Vであり、これより300V用と12V用
蓄電池の両方を搭載しなければならず、その上に充電器
も搭載するということになると、その重量、スペース増
は極めて大きくなってしまうのである。また、300V
の動力用蓄電池のみを搭載して12V用蓄電池を省略し
ようとする場合には、別途12Vの低電圧を得るための
DC/DCコンバータを搭載しなければならない。この
ように電気自動車側から考えれば、その重量当たりの出
力が小さいという問題ゆえ、充電器はなるべく搭載しな
いことが望ましい。そして充電器に関するこのような相
反する懸案は、電気自動車の普及に対して大きな障害に
なっているのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために成されたものであり、低電圧を得るためのD
C/DCコンバータや低電圧用の蓄電池を省略し、充電
中においては車載蓄電池への高圧電力供給と車載弱電機
器への低圧電力供給を、非充電時においては車載蓄電池
より電動機への高圧電力供給と車載弱電機器への低圧電
力供給をそれぞれ可能とする充電器を提供するものであ
る。上記課題を解決する本発明は、第1発明として、
圧器の1次側巻線の一端と前記1次側巻線を所定の巻数
比で2分する分点との間に平滑回路を含まない整流回路
によって整流入力を供給するとともに、前記整流入力を
入断する第1の開閉器を設けて当該第1の開閉器と前記
1次側巻線の一端との間にチョッパを設けた1次側入力
回路と、 所定の巻数比を有する独立した2つの巻線から
なる前記変圧器の2次側巻線のうちの一方の2次側巻線
に接続するとともに、平滑回路を介して外部蓄電池に直
流出力を供給する第1の2次側直流出力回路と、 前記第
1の開閉器とチョッパとの間と、前記1次側巻線の他端
との間に、前記外部蓄電池からの直流電力を供給する直
流入力回路と、 外部蓄電池に対して前記第1の2次側直
流出力回路と前記直流入力回路とを接続切換するととも
に、第1の開閉器が入時に第1の2次側直流出力回路側
に入となるように第1の開閉器と連動させた第2の開閉
器と、 前記変圧器の他方の2次側巻線に接続した平滑回
路を有する第2の2次側直流出力回路と、 前記チョッパ
のチョッピング周波数に同期する三角波電圧または鋸刃
状波電圧を形成し、この三角波電圧または鋸刃状波電圧
に第1の2次側直流出力回路の検出電圧を重畳する重畳
電圧形成回路と、 この重畳電圧形成回路で形成された重
畳三角波または鋸刃状波電圧が基準電圧を越えた時にパ
ルス信号を出力するとともに、当該出力パルス信号に基
づき、ラッチ特性を利用してクロックパルスをレベルダ
ウンして次のクロックパルスの立ち上がりまで保持し、
当該クロックパルスをスイッチングパルス信号としてチ
ッパに出力する制御手段と、を備えたものである。
【0005】また第2発明としては、変圧器の1次側巻
線の一端と前記1次側巻線を所定の巻数比で2分する分
点との間に平滑回路を含まない整流回路によって整流入
力を供給するとともに、前記整流入力を入断する第1の
開閉器を設けて当該第1の開閉器と前記1次側巻線の一
端との間にはチョッパを設け、一方前記1次側回路にお
ける整流回路と変圧器との間に、バイパス路とインダク
タとを並列に配した昇圧回路と、交流入力電圧波形に応
じて前記インダクタに流入する電流を制御するスイッチ
ング手段とを設けた1次側入力回路と、 所定の巻数比を
有する独立した2つの巻線からなる前記変圧器の2次側
巻線のうちの一方の2次側巻線に接続するとともに、平
滑回路を介して外部蓄電池に直流出力を供給する第1の
2次側直流出力回路と、 前記第1の開閉器とチョッパと
の間と、前記1次側巻線の他端との間に、前記外部蓄電
池からの直流電力を供給する直流入力回路と、 外部蓄電
池に対して前記第1の2次側直流出力回路と前記直流入
力回路とを接続切換するとともに、第1の開閉器が入時
に第1の2次側直流出力回路側に入となるように第1の
開閉器と連動させた第2の開閉器と、 前記変圧器の他方
の2次側巻線に接続した平滑回路を有する第2の2次側
直流出力回路と、 前記チョッパのチョッピング周波数に
同期する三角波電圧または鋸刃状波電圧を形成し、この
三角波電圧または鋸刃状波電圧に第1の2次側直流出力
回路の検出電圧を重畳する重畳電圧形成回路と、 この重
畳電圧形成回路で形成された重畳三角波または鋸刃状波
電圧が基準電圧を越えた時にパルス信号を出力するとと
もに、当該出力パルス信号に基づき、ラッチ特性を利用
してクロックパルスをレベルダウンして次のクロックパ
ルスの立ち上がりまで保持し、当該クロックパルスをス
イッチングパルス信号としてチョッパに出力する制御手
段と、を備えたものである。
【0006】
【0007】
【作用】先ず第1発明においては、変圧器の1次側巻線
の一端と前記1次側巻線を所定の巻数比で2分する分点
との間に平滑回路を含まない整流回路によって整流入力
を供給するとともに、前記整流入力を入断する第1の開
閉器を設けて当該第1の開閉器と前記1次側巻線の一端
との間にチョッパを設けた1次側入力回路と、所定の巻
数比を有する独立した2つの巻線からなる前記変圧器の
2次側巻線のうちの一方の2次側巻線に接続するととも
に、平滑回路を介して外部蓄電池に直流出力を供給する
第1の2次側直流出力回路とにより、例えば200Vの
交流商用電源を1次側に入力して、300Vの直流電圧
として2次側直流出力回路より取り出せる。この場合に
おける1次側入力回路の巻線数と、第1の2次側直流出
力回路の巻線数の比は1:1.5となる。前記第1の開
閉器とチョッパとの間と、前記1次側巻線の他端との間
に、前記外部蓄電池からの直流電力を供給する直流入力
回路と、前記変圧器の他方の2次側巻線に接続した平滑
回路を有する第2の2次側直流出力回路とにより、蓄電
池の300V出力を直流入力回路に入力して、例えば1
2Vの直流電圧として第2の2次側直流出力回路より取
り出せる。この場合における直流入力回路側の巻線数
と、第2の2次側直流出力回路の巻線数の比は1:0.
04となる。そして、外部蓄電池に対して前記第1の2
次側直流出力回路と前記直流入力回路とを接続切換する
とともに、第1の開閉器が入時に第1の2次側直流出力
回路側に入となるように第1の開閉器と連動させた第2
の開閉器により、充電時には第1の開閉器を入りとして
例えば300Vの蓄電池充電用の直流出力が第1の2次
側直流出力回路から、また12Vの直流電圧が第2の2
次側直流出力回路からそれぞれ取り出せる一方、非充電
時においては第1の開閉器が断になるとともに、蓄電池
からの直流出力によって、駆動用電圧とともに例えば1
2Vの直流電圧が、第2の2次側直流出力回路からそれ
ぞれ取り出せることになる。従ってこの場合、1次側入
力回路の巻線数:第1の2次側直流出力回路の巻線数:
直流入力回路側の巻線数:第2の2次側直流出力回路の
巻線数は、1:1.5:1.5:0.06となる。ここ
チョッパにチョッピングパルス信号を出力する制御手
段は、チョッパのチョッピング周波数に同期する三角波
電圧または鋸刃状波電圧を形成し、この三角波電圧また
は鋸刃状波電圧に第1の2次側直流出力回路の検出電圧
を重畳する重畳電圧形成回路と、この重畳電圧形成回路
で形成された重畳三角波または鋸刃状波電圧が基準電圧
を越えた時にパルス信号を出力するとともに、当該出力
パルス信号に基づき、ラッチ特性を利用してクロックパ
ルスをレベルダウンして次のクロックパルスの立ち上が
りまで保持し、当該クロックパルスをスイッチングパル
ス信号としてチョッパに出力するものであり、交流入力
電圧と直流出力電圧の大きさに応じてチョッピングパル
ス幅を変化させるものである。
【0008】次に第2発明においては、上記第1発明の
構成に加え、1次側回路における整流回路と変圧器との
間に、バイパス路とインダクタとを並列に配した昇圧回
路と、交流入力電圧波形に応じて前記インダクタに流入
する電流を制御するスイッチング手段とを設けるもので
あり、交流入力電圧の大きさに判定して高電圧領域にお
いてはバイパス路を通して電流を流し、低電圧領域では
インダクタ側に電流を流すことが可能となる。これによ
るフライバック電圧を交流入力電圧に重畳できることに
なる。
【0009】
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する前に、基本
構成が共通となる充電器の回路図として図1に記載した
回路図を説明する。なお、以下の実施例は電気自動車へ
の応用を前提として説明している。図例のものは、変圧
器1の1次側巻線3の一端5と前記1次側巻線3を所定
の巻数比で2つの巻線7,9に2分する分点11との間
に整流回路13と平滑コンデンサー15によって得られ
る整流入力を供給するとともに、前記整流入力を入断す
る第1の開閉器17を設け、当該第1の開閉器17と前
記1次側巻線3の一端5との間にFETからなるチョッ
パ19を設けた1次側入力回路21と、所定の巻数比を
有する独立した2つの巻線23,25からなる前記変圧
器1の2次側巻線27のうちの一方の2次側巻線23に
接続するとともに、整流用ダイオード29、転流用ダイ
オード31、平滑コイル33、平滑コンデンサー35か
らなる平滑回路を介して外部蓄電池37に直流出力を供
給する第1の2次側直流出力回路39と、前記第1の開
閉器17とチョッパ19との間と、前記1次側巻線3の
他端41との間に設けた、前記外部蓄電池37からの直
流電力を供給する直流入力回路43と、外部蓄電池37
に対して前記第1の2次側直流出力回路39と前記直流
入力回路43とを接続切換するとともに、第1の開閉器
17が入時に第1の2次側直流出力回路39側に入とな
るように第1の開閉器17と連動させた第2の開閉器4
5と、前記変圧器1の他方の2次側巻線25に接続し
た、整流用ダイオード47、転流用ダイオード49、平
滑コイル51、平滑コンデンサー53からなる平滑回路
を有する第2の2次側直流出力回路55と、第1の2次
側直流出力回路39の出力を制御入力とする、前記チョ
ッパ19の制御用となるパルス幅変調制御回路57と、
を備えたものである。
【0011】上記の構成においては、1次側、2次側の
4つの巻線7、9、23、25は1つのコア59を共有
し、またパルス幅変調制御回路57の出力は、フォトカ
プラやトランス等の絶縁結合手段61を介してFET1
9のゲートに供給されるものである。このパルス幅変調
制御回路57の制御入力は、出力電圧検出用抵抗63と
分圧抵抗65によって与えられる。そして1次側入力回
路21には、所定の交流電力が例えば商用電源67から
高周波フィルター69を通して供給され、充電時におい
ては外部蓄電池37の充電用直流出力が出力端子71、
71から、車載弱電機器用の低圧直流出力が出力端子7
3、73からそれぞれ得られる。一方、走行時等の非充
電時においては、外部蓄電池37を電源として動力用直
流出力が出力端子75、75から、第2の開閉器45が
切り換わることにより車載弱電機器83用の低圧直流出
力が、チョッパ19と変圧器1によるDCチョッパ変換
によって上記の出力端子73、73からそれぞれ得られ
ることになる。すなわち、充電時においては第1の開閉
器17が入になるとともに、第2の開閉器45が第1の
2次側直流出力回路39の出力端子77、77側に入と
なる。そして非充電時には、第1の開閉器17が断とな
る一方、第2の開閉器45が直流入力回路43の入力端
子79、79側に入となって、車載弱電機器83用の低
圧直流出力が出力端子73、73から得られることにな
る。
【0012】そして、前記FET19の制御用となるパ
ルス幅変調制御回路57は第1の2次側直流出力回路3
9の出力を制御入力にしているので、出力電圧検出用抵
抗63と分圧抵抗65との間の分電圧によって検出され
る出力電圧変化ΔVに応じて、FET19へのゲート出
力を変更する。この操作により、1次側入力回路21に
おける高周波電圧のパルス幅を制御して、第1の2次側
直流出力回路39の出力電圧を一定に保っている。
【0013】続いてこのような充電器の動作を、商用電
源67を200V、外部蓄電池37の電圧を300V、
車載弱電機器83用の低圧直流出力を12Vとする場合
についてさらに詳細に説明する。例えば200Vの交流
商用電源67を1次側に入力して、300Vの直流電圧
を第1の2次側直流出力回路39より取り出す場合、巻
線7と巻線23の巻線数の比を1:1.5にすれば良
い。また、200Vの交流商用電源より12Vの低圧直
流出力を得るためには、巻線7と巻線25との巻線数の
比は1:0.06にすれば良い。また、外部蓄電池の3
00V出力を直流入力回路43に入力して12Vの低圧
直流電圧を得るためには、巻線7と巻線9の合計と巻線
25の巻線数の比を1:0.04にすれば良い。従って
結局巻線7、9、23、25の巻線数の比は、1:0.
5:1.5:0.06にしておけば良いことになる。
【0014】このように構成された充電器によれば、
電中においては車載蓄電池37への高圧電力供給と車載
弱電機器83への低圧電力供給を、非充電時においては
車載蓄電池37より電動機81への高圧電力供給と車載
弱電機器83への低圧電力供給がそれぞれ可能となる。
従って、低電圧用の蓄電池と別途のDC/DCコンバー
タを設ける必要がなくなるのである。
【0015】次いで図2には第発明における充電器の
回路図を表している。図例のものは、変圧器1の1次側
巻線3の一端5と前記1次側巻線3を所定の巻数比で2
つの巻線7,9に2分する分点11との間に、整流回路
13によって得られる整流入力を平滑回路を用いずに供
給するとともに、前記整流入力を入断する第1の開閉器
17を設け、当該第1の開閉器17と前記1次側巻線3
の一端5との間にFETからなるチョッパ19を設けた
1次側入力回路21と、所定の巻数比を有する独立した
2つの巻線23,25からなる前記変圧器1の2次側巻
線27のうちの一方の2次側巻線23に接続するととも
に、整流用ダイオード29、転流用ダイオード31、平
滑コイル33、平滑コンデンサー35からなる平滑回路
を介して外部蓄電池37に直流出力を供給する第1の2
次側直流出力回路39と、前記第1の開閉器17とチョ
ッパ19との間と、前記1次側巻線3の他端41との間
に設けた、前記外部蓄電池37からの直流電力を供給す
る直流入力回路43と、外部蓄電池37に対して前記第
1の2次側直流出力回路39と前記直流入力回路43と
を接続切換するとともに、第1の開閉器17が入時に第
1の2次側直流出力回路39側に入となるように第1の
開閉器17と連動させた第2の開閉器45と、前記変圧
器1の他方の2次側巻線25に接続した、整流用ダイオ
ード47、転流用ダイオード49、平滑コイル51、平
滑コンデンサー53からなる平滑回路を有する第2の2
次側直流出力回路55と、チョッパ19にチョッピング
パルス信号を出力する制御手段85と、を備えたもので
ある。
【0016】そして本図から明らかなように、第1発明
においては1次側に平滑回路が無いことと、制御手段8
5の構成の点で図1の回路図と異なっている。この平滑
回路が無いことと、図例の制御手段85の構成により、
図1の回路図と比較して力率が改善され、以下その詳細
について説明する。この制御手段85は、本図に示すよ
うに重畳三角波形成回路87と、パルス幅変調制御回路
89とを備え、このパルス幅変調制御回路89は図3に
示すように主に補助電圧形成回路91と、制御用回路と
してのスイッチングレギュレータ用IC93とから構成
され、絶縁結合手段としてのフォトカプラ95を介し
て、超高速コンパレーター97と重畳三角波形成回路8
7に接続されている。そしてスイッチングレギュレータ
用IC93からのパルス出力は、ライン96からFET
19のゲートに入力される。補助電圧形成回路91は、
図示していないが整流回路13の出力側よりライン9
8、99を介して定電圧を入力し、これをスイッチング
レギュレータ用IC93に制御用電圧として供給する回
路である。また、この補助電圧形成回路91には、超高
速フォトカプラ95のフォトトランジスタ101と、後
述するトランジスタ103のベース電流制限抵抗105
と、ブリーダ抵抗107とが直列に接続されている。こ
こでは絶縁結合として超高速フォトカプラ95を用いて
いるが、この他にもトランス等を用いることもできる。
そしてスイッチングレギュレータ用IC93は、20k
Hz以上の周波数が好ましく、クロック発振周波数やラ
ッチ特性を有する過電流検出回路等を備えたPWM制御
用専用ICであり、三菱電気(株)製のM51996が
好ましい。尚、本ブロック回路では、説明の便宜上、発
振用CR回路は省略してIC93のブロック内にあるも
のとして説明している。また、このスイッチングレギュ
レータ用IC93に外部CR回路を取り付けることによ
り、任意にチョッピング周波数を決めることができる。
【0017】前記FET19のドレン端子には過電流検
出抵抗109が設けられ、特に図示していないが、この
過電流検出抵抗109とドレン端子の中点と、スイッチ
ングレギュレータ用IC93のアース端子との間にはラ
イン111が接続され、過電流検出用分圧抵抗113、
115が設けられている。この過電流検出用分圧抵抗1
13、115間の分圧はスイッチングレギュレータ用I
C93のOCP端子に入力されて、過電流が検出される
ようになっている。また、スイッチングレギュレータ用
IC93のVcc端子は、トランジスタ103、制限分
圧抵抗117及び前記分圧抵抗115を介してアース端
子に接続され、制限分圧抵抗117と分圧抵抗115の
間の分圧はスイッチングレギュレータ用IC93のOC
P端子に入力されるようになっている。前記トランジス
タ103のベースは、前記ベース電流制限抵抗105と
ブリーダ抵抗107の間の中点に接続されている。
【0018】重畳三角波形成回路87は、転流用フライ
ホィールダイオード31の出力側に接続された直流分カ
ットコンデンサ119と、抵抗121及びコンデンサ1
23で形成されるCR積分回路とからなっている。出力
電圧検出用抵抗125と分圧抵抗127の間の中点は、
抵抗121とコンデンサ123の間の中点に接続される
とともに、超高速コンパレータ97の−入力端子に接続
されている。この重畳三角波形成回路87は、2次側高
周波電圧のチョッピング周波数に同期する三角波電圧ま
たは鋸刃上波電圧を形成し、該三角波電圧または鋸刃上
波電圧に第1の2次側直流出力回路39の検出電圧を重
畳して、超高速コンパレータ97の−入力端子に入力す
るものである。ここでは、この検出電圧が重畳された三
角波電圧または鋸刃上波電圧を総称して重畳三角波電圧
とし、重畳鋸刃上波電圧も含んでこのように称してい
る。
【0019】超高速コンパレータ97の+入力端子に
は、第1の2次側直流出力回路39の出力端子に接続さ
れた抵抗129と、基準電圧用素子(ツェナーダイオー
ド)131により得られる基準電圧が入力され、出力端
子にはフォトカプラ95の発光ダイオードに印加されて
いる。なおここでは図示していないが、発光ダイオード
には、前記第1の2次側直流出力回路の出力が供給され
る。この超高速コンパレータ97は、前記重畳三角波形
成回路87からの重畳三角波電圧が基準電圧より低いと
きは出力をH(ハイ)レベルとし、重畳三角波電圧また
は鋸刃状波電圧が基準電圧を越えた時点で超高速で出力
をL(ロー)レベルにするものである。超高速フォトカ
プラ95は、1次側のフォトトランジスタと2次側の発
光ダイオードとからなり、1次側と2次側とを絶縁する
目的で使用され、発光ダイオードに電流が流れると超高
速で発光してフォトトランジスタがオンするようになっ
ている。前記超高速コンパレータ97及び超高速フォト
カプラ95を使用する目的は、次のクロックパルスの立
ち上がりが来る前に、クロックパルスのレベルダウンを
瞬時に処理することができるようにするためである。
【0020】以上の構成を有する制御手段85の、外部
蓄電池37に直流出力を供給する場合における動作を以
下に説明する。交流電源67より供給される正弦波交流
は、整流回路13により図4に示す正弦波状全波脈流波
形に整流され、変圧器1の1次側巻線7に供給される。
一方、パルス幅変調制御回路89から本実施例では10
0kHzのチョッピングパルス信号がFET19のゲー
ト端子に印加されるので、このFET19により前記図
4に示す1次側の正弦波状全波電圧がチョッピング(ス
イッチング)されて、2次側への高周波キャリアとな
る。
【0021】前記FET19によりチョッピングされた
1次側の高周波パルス電圧は、変圧器1の巻線7、2
3、25により変圧されて第1、第2の2次側直流出力
回路39、55に出力される。ここで、重畳三角波形成
回路87は、チョッピング周波数に同期した三角波を形
成し、第1の2次側直流出力回路39の検出電圧と重畳
する。この重畳三角波電圧が基準電圧を越えた瞬間、超
高速コンパレータ97がL信号を出力するので、発光ダ
イオードに電流が流れてフォトカプラ95がオンすると
ともに、トランジスタ103がオンしてコレクタ電流が
流れる。この結果、抵抗115、117間の分圧が、抵
抗113、115間の過電流検出電圧より優先されてス
イッチングレギュレータ用IC93のOCP端子に入力
される。そして、スイッチングレギュレータ用IC93
は、ラッチ特性を利用してクロックパルスをレベルダウ
ンし、この状態を次のクロックパルスはスイッチングパ
ルス信号としてFET19のゲート端子に出力されるこ
とになる。
【0022】ところで、図5、6に示すように、商用交
流入力電圧の電圧が低いとき(Vin1 )は、CR特性
から明らかなように重畳三角波形成回路87からの重畳
三角波電圧が基準電圧(Vref)を越える時点は遅い
が、電圧が高くなるにつれて(Vin2 〜Vin4 )、
重畳三角波電圧が基準電圧を越える時点が早くなる。従
って、超高速コンパレータ97がLレベルを出力するタ
イミングは図6に示すように、交流入力電圧67に対応
した仮定2次出力電圧Iが高くなるにつれて早くなり、
これに伴って図中Aで示すように、スイッチングレギュ
レータ用IC93のOCP入力パルス信号が早められる
ことになる。この結果、前述の仮定2次出力電圧が高く
なるに伴って、図中Bで示すように、スイッチングレギ
ュレータ用IC93でのクロックパルスのレベルダウン
時点が次第に早くなり、スイッチングパルス信号の幅が
短くなる。尚、図中E、P、Iはそれぞれ重畳三角波電
圧、クロックパルス、交流入力電圧を表している。
【0023】このようにして、スイッチングパルス信号
が幅変調されるので、2次側高周波パルス電圧Cは、図
6中に示すように、交流入力電圧が低いときはTonが
長く、位相π/2のピーク電圧に近付くにつれてTon
が短くなる逆正弦波状の波形となる。すなわち、変圧器
1の1次側入力回路21及び第1、第2の2次側直流出
力回路39、55の電流は図中Cに示す高周波パルス電
圧と相似の波形となるのである。
【0024】この第1、第2の2次側直流出力回路3
9、55における高周波パルス電圧は、整流用ダイオー
ド29、47によって再度直流化され、さらに転流用フ
ライホイールダイオード31、49と平滑用チョークコ
イル33、51と、出力用平滑コンデンサ35、53に
よって平滑化されて出力される。この時の直流出力電圧
0 は、Ton/Tに比例する。ここで、Tonは前述
のように逆正弦波に制御され、Vinは正弦波状である
ため、出力電圧V0 は図中Dで示すような平坦な直流波
形となり、巻線23、25の巻数比に応じた電圧とな
る。
【0025】以上のように交流入力電圧67及び外部蓄
電池37側の負荷が一定であれば、パルス幅変調制御回
路路89より図6中に示す駆動パルス信号がFET19
に出力されてチョッピングされるので、外部蓄電池37
側にはある直流出力電圧V0が得られる。いま、交流入
力電圧又は前記負荷が変動して出力電圧V0 が上昇しよ
うとすると、その変化に応じて重畳三角波形成回路87
で形成される重畳三角波電圧が増加するので、基準電圧
を越える時点が全体的に早くなり、スイッチングレギュ
レータ用IC93のOCP端子への入力パルス信号は早
められて、チョッピング信号のパルス幅が全体的に短く
なる。この結果、2次側の高周波パルス電圧のパルス幅
が全体的に短くなってTonが減少するので、出力電圧
0 は低下して一定に維持される。そしてこのような構
成により、充電器として85%の高い力率が実現でき
た。
【0026】次いで図7には第発明における充電器の
回路図を表している。図例のものは、変圧器1の1次側
巻線3の一端5と前記1次側巻線3を所定の巻数比で2
つの巻線7,9に2分する分点11との間に、整流回路
13によって得られる整流入力を平滑回路を用いずに供
給するとともに、前記整流入力を入断する第1の開閉器
17を設け、当該第1の開閉器17と前記1次側巻線3
の一端5との間にはFETからなるチョッパ19を設
け、一方前記整流回路13と変圧器1との間に、バイパ
ス路133とインダクタ135とを並列に配した昇圧回
路137と、交流入力電圧波形に応じて前記インダクタ
135に流入する電流を制御するFETからなるスイッ
チング手段139とを設けた1次側入力回路21と、所
定の巻数比を有する独立した2つの巻線23,25から
なる前記変圧器1の2次側巻線27のうちの一方の2次
側巻線23に接続するとともに、整流用ダイオード2
9、転流用ダイオード31、平滑コイル33、平滑コン
デンサー35からなる平滑回路を介して外部蓄電池37
に直流出力を供給する第1の2次側直流出力回路39
と、前記第1の開閉器17とチョッパ19との間と、前
記1次側巻線3の他端41との間に設けた、前記外部蓄
電池37からの直流電力を供給する直流入力回路43
と、外部蓄電池37に対して前記第1の2次側直流出力
回路39と前記直流入力回路43とを接続切換するとと
もに、第1の開閉器17が入時に第1の2次側直流出力
回路39側に入となるように第1の開閉器17と連動さ
せた第2の開閉器45と、前記変圧器1の他方の2次側
巻線25に接続した、整流用ダイオード47、転流用ダ
イオード49、平滑コイル51、平滑コンデンサー53
からなる平滑回路を有する第2の2次側直流出力回路5
5と、チョッパ19にチョッピングパルス信号を出力す
る制御手段85と、を備えたものである。
【0027】そして本図から明らかなように、第発明
においては1次側に昇圧回路137とスイッチング手段
139を設けた点で上記第発明と異なっている。第2
発明の構成にこの昇圧回路137とスイッチング手段1
39を付加することにより、さらに力率が改善されるこ
とになる。以下にその詳細について説明するが、制御手
段85の構成、作用については上記第発明と同一であ
るので、同符号を用いるとともに詳細な説明は省略す
る。但し、89を第1のパルス幅変調制御回路とする。
【0028】先ず交流電源67より供給される正弦波交
流は、整流回路13により前述の図4に示す正弦波状全
波脈流波形に整流され、変圧器1の1次側巻線7に供給
される。この時、電圧検出手段141によって交流入力
電圧を検出し、入力電圧が一定の基準電圧VA 以下であ
れば、第2のパルス幅変調制御回路143より40kH
zのスイッチングパルス信号が、スイッチング手段13
9(FET)のゲート端子に印加される。
【0029】FET139のこのような動作により、入
力電圧が基準電圧VA 以上の領域において、電流は交流
入力電圧67から整流回路13を介して直接バイパス路
133側を流れる一方、基準電圧VA 以下の領域におい
ては、上述のようにインダクタ135側にも流れること
になる。そして図8に示すように、基準電圧VA 以下の
領域においてFET139がON状態の時には、入力電
流Inは点線で表す経路を流れる。これは、フィルムコ
ンデンサー145に蓄えられた電荷によってB点の電圧
が上昇している為である。そして、交流入力電圧67が
一定の基準電圧VA 以下となってFET139がOFF
となった瞬間に、ON状態の時にインダクタ135に蓄
積された電磁エネルギーによって図中プラス、マイナス
記号で表しているようにインダクタ135の両端にフラ
イバック電圧が発生する。従って、入力電圧に対して前
記自己誘導起電力が重畳されることになるので、ここで
の全電流は一点鎖線で示すようにインダクタ135側を
流れ、以下の図9に説明するように、低電圧領域で電圧
が嵩上げされることになる。なお、図中147、149
は逆流防止ダイオードである。
【0030】図9は、上述の昇圧回路による電圧波形の
変化を表したものであり、(イ)はa点における交流入
力電圧波形を、(ロ)はb点にあって、チョッピングさ
れなかったと仮定した場合の仮定1次側全波整流波形電
圧をそれぞれ表している。(イ)は言うまでもなく正弦
波であり、(ロ)において見られる位相π/2のピーク
電圧両肩部151、151が、昇圧回路によって嵩上げ
された部分である。一方、従来のようにこの昇圧回路が
無い場合では、図中点線で示すように、2次側の平滑コ
ンデンサー35の両端電圧、すなわち第1の2次側直流
出力電圧V0 は、変圧器1の巻線7、23の巻数をそれ
ぞれn1 、n2 とすると、 Vt =n1 /n2 ・V0 ・・・(1) で表される閾値電圧Vt 以下では、入力電圧が点線のよ
うに低下してしまうことになる。従って、FET139
を動作させる上記基準電圧VA を、この(1)式による
閾値電圧Vt に設定しておけば、VA 以下の低入力部分
の電圧を嵩上げして同図(ロ)の実線のようになり、力
率が改善される。
【0031】一方第発明と同様、第1のパルス幅変調
制御回路89から本実施例では100kHzのスイッチ
ングパルス信号がFET19のゲート端子に印加される
ので、このFET19により前記図9(ロ)の実線で示
した1次側電圧がチョッピング(スイッチング)され
て、2次側への高周波キャリアとなる。
【0032】前記FET19によってスイッチングされ
た1次側の高周波パルス電圧は、変圧器1により変圧さ
れ、第1、第2の2次側直流出力回路39、55に出力
される。そして前記第発明でも説明したように、この
高周波パルス電圧は第1のパルス幅変調制御回路89に
よって直流出力電圧の変動に応じてそのパルス幅が変調
されることになる。そしてこのような構成により、98
%と従来に無い極めて高い力率を有する充電器が実現で
きた。
【0033】上記例ではスイッチング手段139にFE
Tを用いたが、図10のようにバイポーラトランジスタ
を用いることも可能である。本図はスイッチング手段1
39に、FETの代わりにバイポーラトランジスタを用
いた例であり、併せて図7の回路図をより詳細に示した
ものである。図中において152はゲートアンプであ
り、その他同一の機能部品には図7と同一符号を付して
ある。
【0034】また、上記第発明におけるFET139
によるスイッチング方式を以下の図11、12に示す方
法とすると、さらに大出力用として有利なものとなる。
なお以下、図7と同一要素は同一符号を付している。図
11は整流回路13と昇圧回路137との間にステップ
アップ用絶縁トランス153を設けたものである。この
ような構成とすることにより、FET等のスイッチング
手段139を通過する電流量がステップアップ用絶縁ト
ランス153の一次側となり、スイッチング手段139
の容量をより小さくすることが可能となるため、相対的
にフライバック方式より大容量のものが可能となる。
【0035】続く図12のものも、ステップアップ用絶
縁トランス155を設けたものであるが、ステップアッ
プ用絶縁トランス155に4つのスイッチ157、15
9、161、163を用いて双方向の電流を流すことに
よって、ステップアップ用絶縁トランス155の利用効
率を高めようとするものである。従ってステップアップ
用絶縁トランス155の2次側では交流電流となるた
め、インダクタ135の前段で整流回路165によって
整流される。このような構成のうち、前記図11のもの
は中容量に、そして図12のものは大容量にそれぞれ適
している。
【0036】また第1及び第2発明のいずれにおいて
も、外部蓄電池37から直流入力回路43に直流電力を
供給する場合、同時に第1の2次側直流出力回路の出力
端子77、77間にも直流電圧が発生し、この電圧をも
とにパルス幅変調制御回路57、89によってFET1
9への出力パルス幅が制御されるので、第2の2次側直
流出力回路55からは安定した直流出力が得られること
にもなる。
【0037】このような本発明の充電器は、例えば図
1、図2、図7、図10に示した各回路構成において、
第1の開閉器17を入状態、すなわち第2の開閉器45
が第1の2次側直流出力回路側に入となるよう状態を保
持しておけば、スイッチングレギュレータとして使用す
ることもできる。そしてこの時にも、図7、図10にお
けるスイッチング手段139によるスイッチング方式を
上記図11、12に示した方法にしておくと、さらに大
出力用として有利なものとなることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】先ず第1発明においては、作用の項で説
明したように、以下のような優れた効果が得られる。す
なわち、充電時には例えば300Vの蓄電池充電用の直
流出力が第1の2次側直流出力回路から、また12Vの
直流電圧が第2の2次側直流出力回路からそれぞれ取り
出せる一方、非充電時においては、蓄電池から駆動用の
高圧直流電圧とともに例えば12Vの直流電圧が、第2
の2次側直流出力回路から取り出せることになる。そし
てこれは、1個の変圧器のコアを共有して1次側入力回
路の巻線数:第1の2次側直流出力回路の巻線数:直流
入力回路側の巻線数:第2の2次側直流出力回路の巻線
数を、1:1.5:1.5:0.06となるように巻線
を設けるという極めて簡単な構成によって実現できるの
である。従って、このような第1発明によれば、充電器
に従来のDC/DCコンバーター機能を付加することに
なり、DC/DCコンバーターや低圧電源用の蓄電池の
搭載が不要となる。このことは電気自動車の軽量化につ
ながり、充電器の車上搭載を可能とし、その結果充電ス
タンドの実現に大きく貢献でき、環境問題が叫ばれる中
インフラストラクチャの整備にも貢献できる。上記効果
に加え、チョッパのチョッピング周波数に同期する三角
波電圧または鋸刃状波電圧を形成し、この三角波電圧ま
たは鋸刃状波電圧に第1の2次側直流出力回路の検出電
圧を重畳する重畳電圧形成回路と、交流入力電圧と直流
出力電圧の大きさに応じてチョッピングパルス幅を変化
させる制御手段とを用いることにより、入力側の平滑回
路が不要となり、小型、軽量化が可能となるばかりでは
なく、力率も向上させることができる。
【0039】
【0040】そして第発明によれば、1次側回路にお
ける整流回路と変圧器との間に、バイパス路とインダク
タとを並列に配した昇圧回路と、交流入力電圧波形に応
じて前記インダクタに流入する電流を制御するスイッチ
ング手段とを設けるものであり、交流入力電圧が低い領
域ではインダクタによるフライバック電圧を交流入力電
圧に重畳できることになるので、前記第1の効果に加え
てさらなる力率の向上が達成できる。そして最終的に第
発明によって約98%の力率のものが得られた。
【0041】また、第発明の変形として1次側にステ
ップアップ用絶縁トランスを用いると、スイッチング手
段の容量をより小さくすることが可能となるため、相対
的にフライバック方式より大容量のものが可能となる。
【0042】さらに第1の開閉器を入状態、すなわち第
2の開閉器を第1の2次側直流出力回路側に入となるよ
う状態を保持しておけば、スイッチングレギュレータと
して使用することもでき、幅広い用途を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】充電器の一例を示す説明用回路図
【図2】第発明における充電器の説明用回路図
【図3】パルス幅変調制御回路の一例を表す説明用回路
【図4】変圧器の一次側に入力される正弦波全波脈流波
形を示す説明図
【図5】三角波の発生態様を表す説明図
【図6】本発明におけるパルス幅変調制御の様子を表す
説明図
【図7】第発明における充電器の説明用回路図
【図8】第発明の一次側昇圧回路におけるスイッチン
グ手段の開閉状態に対応した電流路を表す説明図
【図9】第発明の一次側昇圧回路による電圧波形の変
化を表す説明図で、(イ)は交流入力波形、(ロ)は昇
圧回路によって昇圧された仮定1次側波整流波形電圧で
ある
【図10】第発明における充電器の説明用回路図
【図11】第発明におけるスイッチング手段の別の実
施例を表す説明用回路図
【図12】第発明におけるスイッチング手段の別の実
施例を表す説明用回路図
【符号の説明】
1 変圧器 91 補助電圧形成回
路 3 1次側巻線 93 スイッチングレ
ギュレータ用IC 5 1次側巻線の一端 95 フォトカプラ 7、9、23、25 巻線 96 パルス出力用ラ
イン 11 1次側巻線の分点 97 超高速コンパ
レータ 13、165 整流回路 98、99 低電圧
入力用ライン 15 平滑コンデンサー 101 フォトトラ
ンジスタ 17 第1の開閉器 103 トランジス
タ 19 チョッパ 105 ベース電流
制限抵抗 21 1次側入力回路 107 ブリーダ抵
抗 27 2次側巻線 109 過電流検出
抵抗 29、47 整流用ダイオード 111 過電流検出
用ライン 31、49 転流用ダイオード 113、115 過
電流検出用分圧抵抗 33、51 平滑コイル 117 制限分圧抵
抗 35、53 平滑コンデンサー 119 直流分カッ
トコンデンサ 37 外部蓄電池 121 抵抗 39 第1の2次側直流出力回路 123 コンデンサ 41 1次側巻線の他端 125 出力電圧検
出用抵抗 43 直流入力回路 127 分圧抵抗 45 第2の開閉器 129 抵抗 55 第2の2次側直流出力回路 131 ツェナーダ
イオード 57 パルス幅変調制御回路 133 バイパス路 59 コア 135 インダクタ 61 絶縁結合手段 137 昇圧回路 63 出力電圧検出用抵抗 139 スイッチン
グ手段 65 分圧抵抗 141 電圧検出手
段 67 商用電源 143 第2のパル
ス幅変調制御回路 69 高周波フィルター 145 フィルムコ
ンデンサ 71、73、75、77 出力端子147、149 逆
流防止ダイオード 79 入力端子 151 ピーク電圧
両肩部 81 電動機 152 ゲートアン
プ 83 車載弱電機器 153 ステップア
ップ用絶縁トランス 85 制御手段 155 ステップア
ップ用絶縁トランス 87 重畳三角波形成回路 157、159 ス
イッチ 89 パルス幅変調制御回路 159、161 ス
イッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 11/18 B60L 1/00 H02J 7/00 H02M 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器の1次側巻線の一端と前記1次側巻
    線を所定の巻数比で2分する分点との間に平滑回路を含
    まない整流回路によって整流入力を供給するとともに、
    前記整流入力を入断する第1の開閉器を設けて当該第1
    の開閉器と前記1次側巻線の一端との間にチョッパを設
    けた1次側入力回路と、 所定の巻数比を有する独立した2つの巻線からなる前記
    変圧器の2次側巻線のうちの一方の2次側巻線に接続す
    るとともに、平滑回路を介して外部蓄電池に直流出力を
    供給する第1の2次側直流出力回路と、 前記第1の開閉器とチョッパとの間と、前記1次側巻線
    の他端との間に、前記外部蓄電池からの直流電力を供給
    する直流入力回路と、 外部蓄電池に対して前記第1の2次側直流出力回路と前
    記直流入力回路とを接続切換するとともに、第1の開閉
    器が入時に第1の2次側直流出力回路側に入となるよう
    に第1の開閉器と連動させた第2の開閉器と、 前記変圧器の他方の2次側巻線に接続した平滑回路を有
    する第2の2次側直流出力回路と、 前記チョッパのチョッピング周波数に同期する三角波電
    圧または鋸刃状波電圧を形成し、この三角波電圧または
    鋸刃状波電圧に第1の2次側直流出力回路の検出電圧を
    重畳する重畳電圧形成回路と、 この重畳電圧形成回路で形成された重畳三角波または鋸
    刃状波電圧が基準電圧を越えた時にパルス信号を出力す
    るとともに、当該出力パルス信号に基づき、ラッチ特性
    を利用してクロックパルスをレベルダウンして次のクロ
    ックパルスの立ち上がりまで保持し、当該クロックパル
    スをスイッチングパルス信号としてチョッパに出力する
    制御手段と、 を備えた充電器。
  2. 【請求項2】変圧器の1次側巻線の一端と前記1次側巻
    線を所定の巻数比で2分する分点との間に平滑回路を含
    まない整流回路によって整流入力を供給するとともに、
    前記整流入力を入断する第1の開閉器を設けて当該第1
    の開閉器と前記1次側巻線の一端との間にはチョッパを
    設け、一方前記1次側回路における整流回路と変圧器と
    の間に、バイパス路とインダクタとを並列に配した昇圧
    回路と、交流入力電圧波形に応じて前記インダクタに流
    入する電流を制御するスイッチング手段とを設けた1次
    側入力回路と、 所定の巻数比を有する独立した2つの巻線からなる前記
    変圧器の2次側巻線のうちの一方の2次側巻線に接続す
    るとともに、平滑回路を介して外部蓄電池に直流出力を
    供給する第1の2次側直流出力回路と、 前記第1の開閉器とチョッパとの間と、前記1次側巻線
    の他端との間に、前記外部蓄電池からの直流電力を供給
    する直流入力回路と、 外部蓄電池に対して前記第1の2次側直流出力回路と前
    記直流入力回路とを接続切換するとともに、第1の開閉
    器が入時に第1の2次側直流出力回路側に入となるよう
    に第1の開閉器と連動させた第2の開閉器と、 前記変圧器の他方の2次側巻線に接続した平滑回路を有
    する第2の2次側直流出力回路と、 前記チョッパのチョッピング周波数に同期する三角波電
    圧または鋸刃状波電圧を形成し、この三角波電圧または
    鋸刃状波電圧に第1の2次側直流出力回路の検出電圧を
    重畳する重畳電圧形成回路と、 この重畳電圧形成回路で形成された重畳三角波または鋸
    刃状波電圧が基準電圧を越えた時にパルス信号を出力す
    るとともに、当該出力パルス信号に基づき、ラッチ特性
    を利用してクロックパルスをレベルダウンして次のクロ
    ックパルスの立ち上がりまで保持し、当該クロックパル
    スをスイッチングパルス信号としてチョッパに出力する
    制御手段と、 を備えた充電器。
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