JP2850308B2 - 弁駆動装置 - Google Patents

弁駆動装置

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JP2850308B2
JP2850308B2 JP9791894A JP9791894A JP2850308B2 JP 2850308 B2 JP2850308 B2 JP 2850308B2 JP 9791894 A JP9791894 A JP 9791894A JP 9791894 A JP9791894 A JP 9791894A JP 2850308 B2 JP2850308 B2 JP 2850308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプラインのガス圧
力を動力源としてガスパイプラインに設けた遮断弁又は
放出弁を作動させる弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスパイプラインでは、例え
ば、その長い敷設距離の間の種々の場所に遮断弁が設け
られるので、それらのすぐ近くから得られるパイプライ
ンのガス圧力を動力源とするアクチュエータによって、
これらの遮断弁を作動するようにしている場合がある。
しかしながら、この場合は、アクチュエータから排気と
してガスが大気中に放出されるので、危険であり、ま
た、特に人畜等に害を及ぼす虞のある場所では、放出さ
れるガスのため、パイプラインのガス圧力を動力源とし
て使用することができず、結局、空気や窒素或は二酸化
炭素の圧力ボンベを設け、これらを動力源として使用し
ている場合が多いのが実状である。
【0003】このように圧力ボンベを用いる場合、この
ボンベの圧力は、ガスパイプラインのガス圧力に抗し
て、遮断弁作動用のアクチュエータが必要とする圧力よ
り高くなければならないばかりか、この種のボンベでは
容量に限界があって、開閉途中で圧力が不足して動かな
くなる危険性もあるために、ボンベの補給交換に多大の
労力を要する等の問題がある。更には、このような補給
交換の不備が、必要な時に遮断弁を作動することができ
ず、そのため、事故の発生や拡大を招く場合もある。上
記のような実状であるから、ラインガスを密封回路のま
ま使用できる弁駆動装置の開発が強く望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うに、ガスパイプライン中の遮断弁又は放出弁を作動す
るためのアクチュエータが、動力源としてパイプライン
のガス圧力を用いても外気に排出されることなく、安全
であり、また、ガスによって人畜に害を与えるおそれも
なく、しかも、空気、窒素、二酸化炭素などの圧力ボン
ベを全く必要としない安全性の高い弁駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ガスパイプラインに設けた遮断弁又は放
出弁を開閉する弁駆動装置であって、このガスパイプラ
インの1次側から分岐したガス配管を途中に減圧弁を介
してガス/油式ブースタのガス室に接続し、この減圧弁
とガス/油式ブースタの間に逆止め弁を設け、一方、こ
のガス室に接続したガス配管を途中に逆止め弁を介して
上記したガスパイプラインの2次側に接続し、ガス配管
とブ−スタのガス圧力の関係を、パイプラインの1次側
の圧力>パイプラインの2次側の圧力>ブースタのガス
室の圧力になるように設定し、上記したブースタの油室
とアクチュエータのシリンダとの間に油配管を設け、こ
のブースタのガス室に加わるガス圧力を動力源としてブ
ースタによって増圧された油配管内の油圧によってアク
チュエータを作動させて遮断弁又は放出弁を閉又は開に
し、また、この油配管に設けられた油圧ポンプにより、
更に増圧した油配管内の油圧によってブースタを復帰さ
せ、ブースタ内のガスを上記のガス配管を通ってガスパ
イプラインの2次側に送給するように構成した。
【0006】この場合、上記したガスパイプラインの2
次側の代りに同種のガスが流通する別ラインであっても
良く、更に、上記した油圧ポンプに油タンクを接続し、
また、ブースタが1行程で排出する油量はシリンダを2
行程以上を作動させる油量であるのが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の弁駆動装置は、ブースタとシリンダと
の間に設けた電磁弁が適宜切り替えられ、これらの電磁
弁には手動操作用のレバーも付いているが、通常は、緊
急時の信号や制御室からの操作信号によって作動するよ
うになっている。
【0008】今仮に、ガスパイプラインに設けられた遮
断弁が開弁状態であって、パイプライン内をガスが平常
状態で流れているものとする。ガスパイプラインのこの
遮断弁の1次側から分岐されたガス配管は、減圧弁を通
ってガス/油式ブースタのガス室に接続されていて、こ
のガス室には、減圧されたガス圧力が掛かっている。こ
の場合、減圧弁の後に逆止め弁が設けられており、この
逆止め弁は、上記の流れ方向に流れるように設けられて
いる。また、ブ−スタのガス室と、ガスパイプラインの
2次側とは、途中に逆止め弁を設けたガス配管によって
接続されている。
【0009】そして、ガスパイプラインの遮断弁の下流
側で、かつ上記の2次側に接続されたガス配管の接続部
の上流側に流量調節弁等が設けられているため、ガス圧
力は、パイプラインの1次側の圧力>パイプラインの2
次側の圧力>ブースタのガス室の圧力、という関係にな
っている。
【0010】ブースタの油室は油配管によってシリンダ
に接続されており、この間に設けた切替用の電磁弁によ
って、シリンダの開弁用加圧側にブースタによって増圧
された油圧が加えられている。一方、シリンダの閉弁用
加圧側は、油配管によって油タンクに接続された状態に
なっているが、その間に設けた開閉用の電磁弁が閉じて
いるので、シリンダから油の排出ができない状態になっ
ていて、遮断弁の開弁状態と共に、ブ−スタはそのまま
の位置を保持している。
【0011】この状態において、例えばこのガスパイプ
ラインの下流側でパイプが損傷して圧力が下降した場合
や下流側の圧力が上昇した場合など必要に応じて検知す
ると、自動的に送られた信号で上記の遮断弁を閉弁しよ
うとする時には、この信号が上記の切替用の電磁弁を切
り替え、かつ、開閉用の電磁弁を開いて、シリンダの開
弁用加圧側の油を油タンクへ排出することができるよう
にする。これにより、上述のブースタの油室からの油圧
がシリンダの閉弁加圧側に入って、シリンダを作動させ
遮断弁を閉弁させる。閉弁後は、開閉用電磁弁が復帰
し、元の状態に戻るが切替用の電磁弁はそのままである
から、ブ−スタの油圧はシリンダの閉弁用加圧側に加え
られたままのため、遮断弁は閉弁状態であり、かつブ−
スタはそのままの位置を保持している。
【0012】この状態で、油配管に設けられた油圧ポン
プによって油タンク内の油を油配管内の圧力よりも更に
増圧してブースタの油室に送り、この油圧によってブー
スタのガス室に掛かっているガス圧力に打ち勝って、パ
イプラインの2次側の圧力以上になれば、ガス配管に設
けられた逆止め弁の作用によって、この送り出されたガ
スはパイプラインの2次側に送られ、ブースタは元の状
態に復帰する。
【0013】次いで、制御室からの操作信号や手動で遮
断弁を開弁する場合は、切替用の電磁弁を切替えて、シ
リンダの開弁用加圧側にブースタからの油圧が加えられ
る状態にし、開閉用の電磁弁を開き、シリンダの閉弁用
加圧側の油を油タンクへ排出することができるようにす
る。これにより、上述のブ−スタの油室からの油圧がシ
リンダを作動させて遮断弁を開弁させる。開弁後は、開
閉用の電磁弁は元の状態に戻り、ブ−スタの油圧はシリ
ンダの開弁用加圧側に油圧を加えた状態のままとする。
この開状態から遮断弁を閉弁する場合は、上記と同様に
切替用の電磁弁を切り替えると共に開閉用の電磁弁を閉
側に切り替えれば、遮断弁は閉弁する。また、両電磁弁
の手動レバを使用しても、同様に遮断弁を開弁又は閉弁
することが可能である。
【0014】また、ブースタからの排出ガスを2次側の
パイプラインへ戻す代りに、上記と同様の条件下で同種
のガスが流通する別ラインへ戻すように、他のラインと
ガス配管を接続するようにすると、上記と同様の作用効
果を発揮することができる。
【0015】更に、ブースタの1行程で排出する、すな
わちシリンダに送られる油量が、シリンダの2行程以上
を作動させる油量であり、油タンクが十分に大きいと、
上述中の油圧ポンプで油タンク内の油をブースタに戻す
作業は、シリンダの2行程以上に対して1回行えばよ
い。なお、油量がシリンダの2工程以上を作動させる油
量がある場合は、ブ−スタは復帰させることなく、その
工程分を両電磁弁の操作のみで遮断弁を作動させること
ができる。
【0016】また、上述のガス/油式ブースタは、ガス
パイプライン内のガス圧力の通常の変動幅における減圧
弁後のガス圧力によって、パイプライン内のガス圧力の
変動によって生ずる遮断弁の所要トルクの変動幅に対し
て、常にシリンダを駆動して遮断弁を開閉できる油圧を
得る増圧比を持つものでなければならない。
【0017】また、上記の説明において、本発明の弁駆
動装置の操作に用いた開閉用及び切替用の電磁弁やそれ
を用いた操作方法は、一例を示したものであって、これ
に限るものではないことはもちろんであり、油圧ポンプ
は、手動式であっても動力式であっても、更には遠隔操
作式のものであってもよく、ブースタをガス圧力に抗し
て復帰させることができれば良い。また、本発明におけ
る弁駆動装置は、遮断弁の場合について説明したが、こ
れを放出弁に替えた場合についても適用でき、この場合
は、閉状態(又は開状態)の放出弁を上記と同様の作用
により開状態(又は閉状態)にすることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の弁駆動装置の一実施例を示
す配管系統図である。同図において、1はガスパイプラ
インで、矢印で示した方向にガスが流れている。2はこ
のガスパイプライン1に設けられた遮断弁であり、3は
この遮断弁2に装着されて、この遮断弁2を開閉する油
圧シリンダ式のアクチェ−タであって、このアクチュエ
ータ3のシリンダ3a内のピストン3b、3dの油圧に
よる作動によって遮断弁2を開閉する。図1は、遮断弁
2が開弁状態である場合を示している。
【0019】ガスパイプライン1の1次側から分岐され
たガス配管4に減圧弁5を接続し、その先にその方向に
流れる逆止め弁6を接続し、その先をガス/油式ブース
タ7のガス室7aに接続し、また、このガス室7aに接
続した別のガス配管8にその方向に流れる逆止め弁9を
接続して、その先をガスパイプライン1の2次側に接続
している。この場合、ガス圧力は、パイプライン1の1
次側の圧力>パイプライン1の2次側の圧力>ブースタ
7のガス室7aの圧力の関係に設定されている。
【0020】ブースタ7の油室7bとアクチュエータ3
のシリンダ3aとの間に図1のように油配管10を設
け、ガス室7aに加わるガス圧力を動力源として、ブー
スタ7によって増圧された油配管10内の油圧によっ
て、アクチュエータ3が作動して遮断弁2を開閉するよ
うになっている。この遮断弁2の作動回数を複数回(例
えば2〜3回)とする場合は、その回数分に必要な油量
を発生するブ−スタ7に設定すれば良い。
【0021】油配管10には油圧ポンプ11を設け、油
タンク12に接続されており、油圧ポンプ11によって
油配管10内の圧力よりも更に増圧された圧力によっ
て、油タンク12内の油を含めて油圧配管10内の油を
ブースタ7の油室7bに送り込んでブースタを復帰さ
せ、ブースタ7のガス室7a内のガスがガス配管8を通
ってパイプライン1の2次側に送られる。
【0022】また、ブースタ7の増圧比は、動力源とし
てガス圧を取り出すラインガス圧力の変動幅と、このラ
インガス圧力の変動幅におけるバルブの必要トルクに対
し、弁駆動装置本体(シリンダ径とアーム長)にブース
タの増圧比を乗じたトルクが図4に示した図表のように
常に上廻るようにすれば、ライン圧力がいかなる状態で
あってもバルブは正常に作動する。この状態を図5にお
ける説明図で示すと、例えば、必要トルク2200kgm
のボ−ルバルブで、アクチュエータ形式がラム型スカッ
チョーク式の場合を例に説明する。この場合、動力源圧
力を増圧器(ブースタ)にて増圧した後、アクチュエー
タに入れる方式の場合、出力トルクTは、次の通りであ
る。
【0023】
【数1】
【0024】図5における動力源圧力p=70kgf/cm2
Gであれば、必要トルクを上廻る。このアクチュエータ
は、緊急遮断用で、常時バルブ開状態であり、停電時で
も3作動、すなわち、開→閉→開→閉ができるようにす
る。なお、1次側と2次側の圧力及び圧力差が限定され
れば、ブ−スタ7及びアクチュエ−タの選定はより容易
になる。
【0025】図1において、13は開閉用の電磁弁、1
4は切替用の電磁弁、15及び16はスピードコントロ
ーラ、17はリリーフ弁、18は逆止め弁、19は閉止
弁である。また、20は流量調節弁、21は圧力スイッ
チ、22は逆止め弁、23及び24は閉止弁、25は電
源であって、破線は制御用の電気配線を示している。な
お、上記した開閉用電磁弁13は、仮に切替用電磁弁1
4に漏れがあっても、ブ−スタ7の位置を保持する構造
のものが好ましく、特に、ノンリ−ク(完全シ−ル)型
を使用すれば、長期間ブ−スタ7の位置を保持すること
ができる。
【0026】次に、上記した実施例の作用を説明する。
図1に示したようにブースタ7とシリンダ3aの両側と
の間に設けられた油配管10には、開閉用の電磁弁1
3、切替用の電磁弁14、油圧ポンプ11、スピードコ
ントローラ15、16、逆止め弁18及びリリーフ弁1
7が設けられており、開閉用の電磁弁13と切替用の電
磁弁14には、手動操作用のレバーも付いており、これ
らの電磁弁13、14は、緊急時の信号や制御室からの
操作信号によって作動するようになっている。
【0027】図1において、遮断弁2は開弁状態であっ
て、パイプライン1内をガスが平常状態で流れている。
ガスパイプライン1のこの遮断弁2の1次側から分岐さ
れたガス配管4は、減圧弁5を通ってガス/油式ブース
タ7のガス室7aに接続され、この減圧されたガス圧力
がガス室7aに掛かっている。又、逆止め弁6は減圧弁
5からのガスが流れるように設けられている。ガス室7
aには、ガスパイプライン1の2次側に接続される別の
ガス配管8を接続し、このガス配管8の途中にパイプラ
イン1の方向へ流れる逆止め弁9を入れて設けられてい
る。
【0028】ガス配管8がパイプライン1に接続されて
いる位置より上流側に流量調節弁20が設けられている
ためなどにより、パイプライン1の1次側の圧力>パイ
プライン1の2次側の圧力>ブースタ7のガス室7aの
圧力、という関係になっている。
【0029】ブースタ7のガス室7aは、ガスパイプラ
イン1の1次側から分岐されたガス配管4を通ってガス
圧力が掛けられている。ブースタ7の油室7bは、油配
管10を通ってシリンダ3aの開弁用加圧側3cに接続
され、ガス圧力を動力源としたブースタ7で増圧された
油圧が、ピストン3bの開弁用加圧側3cに掛かってい
る。一方、シリンダ3aの他方の側、すなわち閉弁用加
圧側3eは、切替用の電磁弁14を経て油タンク12に
接続されているが、開閉用の電磁弁13が閉じられてい
るので、遮断弁2は開弁状態とともにブースタ7の位置
を保持している。
【0030】この状態において、例えばこのガスパイプ
ライン1の下流側でパイプが損傷したりして大量の漏れ
を生じ、図中の流量調整弁20より下流側の圧力が下が
ったり下流側圧力が何かの原因により上昇した場合、圧
力スイッチ21がこれを感知して、遮断弁2を緊急閉止
または放出するように信号を発した場合や、制御室から
遮断弁2を作動するための信号が出された場合は、図3
に示すように、切替用の電磁弁14が切り替わると共に
開閉用の電磁弁13が開いて、シリンダ3aの開弁用加
圧側3cと油タンク12との間が通じて、シリンダ3a
の開弁用加圧側3c内の油を油タンク12へ排出するこ
とができるようになる。これにより、ブースタ7で増圧
された油圧がシリンダ3aの閉弁用加圧側3eに掛かっ
て、ピストン3dを図1の右方へ移動させて遮断弁2を
閉弁する。
【0031】この状態で、油圧ポンプ11を作動させる
と、油タンク12内の油が逆止め弁18を開いてブース
タ7の油室7bに送られ、この油圧がブースタ7のガス
室7aに加わっているガス圧力に打ち勝って、パイプラ
インの二次側の圧力以上になれば、ガス配管8に設けら
れた逆止め弁9の作用によって、この送り出されたガス
はパイプライン1の2次側に送られ、ブースタ7を元の
状態に復帰させる。
【0032】上記した例を具体的に説明すると、1次側
圧力が70kgf/cm2、2次側圧力が40kgf/cm2の時、
この差圧でのバルブの必要トルクを発生させるに必要な
ブ−スタ7のガス室7aの圧力を、例えば、減圧弁5で
30kgf/cm2にすると、これによりブ−スタ7の作動時
は2次側は逆止め弁9で止められており、油圧ポンプ1
1でブ−スタ復帰時は逆止め弁6で減圧弁側への逆流を
防止し、2次側圧力以上になると、逆止め弁9を通り、
2次側に放出される。従って、ブ−スタ作動時に必要な
ガスは、消費することなく、また大気へ放出することも
ない。この場合は、図2に示した場合も同様の作用効果
を有する。
【0033】次に、制御室からの操作信号や手動で遮断
弁2を開弁する場合は、切替用の電磁弁14を切替え
て、シリンダ3aの開弁用加圧側3cにブースタ7から
の油圧が加えられる状態にして、開閉用の電磁弁13を
開いて、シリンダ3aの閉弁用加圧側3eから油を油タ
ンク12へ排出することができるようにする。これによ
り、上述のブ−スタ7の油室7bからの油圧がシリンダ
3aを作動させて遮断弁2を開弁させる。開弁後は開閉
用電磁弁13は図1の状態に戻るが切替用電磁弁14は
そのままなので、ブ−スタ7の油圧はシリンダ3aの開
弁用加圧側3cに油圧を加えた状態のままになる。ま
た、遮断弁2を閉弁する場合は切替用の電磁弁14を切
り替えると共に開閉用の電磁弁13を開にすれば、遮断
弁2は閉弁する。また、両電磁弁13、14の手動レバ
を使用しても、同様に遮断弁2を開弁及び閉弁はでき
る。
【0034】図2は、本発明の弁駆動装置の他の実施例
を示す配管系統図であって、ブースタ7からの排出ガス
をパイプライン1の2次側に送る代りに、同種のガスの
別ライン26へ送るようになっており、その他の構成や
作用は図1と全く同様である。
【0035】また、ブースタ7は、ガスパイプライン1
内のガス圧力の通常の変動幅において、このガス圧力の
変動によって生ずる遮断弁2の作動の必要トルクの変動
幅に対して、常にシリンダ3aを駆動して遮断弁2を作
動することができる増圧比を持つものである。閉止弁1
9、23、24は、保全、点検等のためのものであり、
リリーフ弁17は、油配管10を含むラインの安全のた
めのものである。なお、この弁駆動装置は、ガスライン
に適用する場合以外に、液体のパイプラインに設けられ
る遮断弁に装着することもできる。
【0036】また、ブースタ7の1行程で排出する、す
なわちシリンダ3aに送られる油量が、シリンダ3aの
2行程以上を作動させる油量であり、油タンク12が十
分大きいと、上述の説明の中の油圧ポンプ11によっ
て、油タンク12内の油をブースタ7に戻す作業は、シ
リンダ3aの2行程以上に対して1回行えばよい。
【0037】上記した第1実施例は、遮断弁を閉にする
弁駆動装置の例を示したものであるが、その他、ガスパ
イプラインに設けた放出弁に適用する弁駆動装置にも適
用することができる。この場合、本実施例における放出
弁の機能は、上記の第1実施例における遮断弁の機能と
を入れかえているのみで、その他の構成並びに作用効果
は、上記した実施例と同様である。
【0038】
【発明の効果】本発明の弁駆動装置は、既に述べたよう
にガスパイプラインのガス圧力を遮断弁の操作動力源と
するので、他に圧力ボンベ等の動力源を必要としないた
め、ボンベの補給交換の労力を必要とせず、その補給交
換の不備によって事故が発生したり拡大したりすること
がない。しかも、ガスを大気中に排出しないので、ガス
を消費したり他に害を与えたりすることがなく、極めて
安全性に優れており、可燃性ガスでも安全に使用でき
る。また、動力源圧力をブ−スタを経てアクチュエ−タ
に供給するため、ブ−スタとアクチュエ−タは最適選定
が可能で、コンパクトで安価な弁駆動装置が製作でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弁駆動装置の一実施例を示す配管系統
図である。
【図2】本発明の弁駆動装置の他の実施例を示す配管系
統図である。
【図3】図1と図2の閉弁状態を示す部分配管系統図で
ある。
【図4】弁駆動装置の出力トルクを比較した図表であ
る。
【図5】アクチュエ−タの出力トルクを説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 ガスパイプライン 2 遮断弁 3 アクチュエータ 3a シリンダ 4 ガス配管 5 減圧弁 6 逆止め弁 7 ブースタ 7a ガス室 7b 油室 8 ガス配管 9 逆止め弁 10 油配管 11 油圧ポンプ 12 油タンク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスパイプラインに設けた遮断弁又は放
    出弁を開閉する弁駆動装置であって、このガスパイプラ
    インの1次側から分岐したガス配管を途中に減圧弁を介
    してガス/油式ブースタのガス室に接続し、この減圧弁
    とガス/油式ブースタの間に逆止め弁を設け、一方、こ
    のガス室に接続したガス配管を途中に逆止め弁を介して
    上記したガスパイプラインの2次側に接続し、ガス配管
    とブ−スタのガス圧力の関係を、パイプラインの1次側
    の圧力>パイプラインの2次側の圧力>ブースタのガス
    室の圧力になるように設定し、上記したブースタの油室
    とアクチュエータのシリンダとの間に油配管を設け、こ
    のブースタのガス室に加わるガス圧力を動力源としてブ
    ースタによって増圧された油配管内の油圧によってアク
    チュエータを作動させて遮断弁又は放出弁を閉又は開に
    し、また、この油配管に設けられた油圧ポンプにより、
    更に増圧した油配管内の油圧によってブースタを復帰さ
    せ、ブースタ内のガスを上記のガス配管を通ってガスパ
    イプラインの2次側に送給するように構成したことを特
    徴とする弁駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記したガスパイプラインの2次側の代
    りに同種のガスが流通する別ラインに送給するようにし
    た請求項1記載の弁駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記した油圧ポンプに油タンクを接続し
    た請求項1又は2記載の弁駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記したブースタが1行程で排出する油
    量がシリンダを2行程以上を作動させる油量である請求
    項1乃至3の何れかに記載の弁駆動装置。
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