JP2848793B2 - 糸条パッケージの搬送トレイ及び搬送装置 - Google Patents

糸条パッケージの搬送トレイ及び搬送装置

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JP2848793B2 JP10694795A JP10694795A JP2848793B2 JP 2848793 B2 JP2848793 B2 JP 2848793B2 JP 10694795 A JP10694795 A JP 10694795A JP 10694795 A JP10694795 A JP 10694795A JP 2848793 B2 JP2848793 B2 JP 2848793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡糸装置で紡糸され巻
取り装置で巻糸体に巻き取られた合成繊維等糸条のパッ
ケージ(以下、単に「パッケージ」という)の搬送トレ
イ及び搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピンドロー等の紡糸装置で紡出された
合成繊維糸条は、定められた太さ,構成フィラメント数
になるように設定されており、付属の巻取り装置により
紙管に巻き取られる。所定量の糸条が巻き取られたパッ
ケージは、巻取り装置の巻取り軸から取り外して検査,
包装等の後続工程に送られる。また、巻取り途中で糸切
れが発生した際には、所定量に満たない状態のまま後続
工程に送られる。尚、後続工程に送るに際し、パッケー
ジの重さが10kgを越えることもあり、これを人手に
より搬送する作業は大変な重労働となるため、一般には
単錘のトレイにパッケージを装着してコンベア等の自動
搬送装置によって搬送することが広く行われている。
【0003】この場合に、巻上がり直後のパッケージを
前記トレイに装着するので、巻取り後の糸端をパッケー
ジ表層面やトレイに固着することなく搬送しており、搬
送に際して、糸端が搬送路上に垂れ落ちてコンベア等の
機台に絡み付き、搬送路に設けたトレイ検出用の検知
装置が糸端を誤検知しトラブルを引き起こす、それ故
に搬送路及び搬送機器の清掃が不可欠であるという問題
があった。そして、かかる問題を解決する手段として、
例えば、巻糸ボビン(パッケージ)を搬送する際、巻糸
ボビンに糸巻方向の回転を付与し、その回転と同時に、
摩擦係数の高い材料を糸巻き部分に撫でつけることによ
り、垂れた糸端の部分を前記ボビンに巻き付けるとい
う、糸端を処理する方法及びその機構(特開平4−10
1970号)が従来より知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開平4−101970号公報に開示される方法等にお
いては、糸端をパッケージに一旦巻き付けても、搬送
中の振動で再び糸端が垂れ落ちてしまう、或いは、糸
端をパッケージに撫でつけることによって、糸端がパッ
ケージ表層へくい込み、後工程での糸端出しが困難にな
るという問題点があった。
【0005】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、糸端が固定されていないパッケージを安定して
且つ自動的に搬送できる搬送トレイ及び搬送装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項1に係る発明は、紙管に捲着して形成した糸
条パッケージを支持し搬送するトレイであって、下面が
搬送作用面をなす基盤と、該基盤上に設けた、前記糸条
パッケージを支持する支持手段と、該支持手段に支持さ
れる糸条パッケージの外周面に当接する当接手段と、該
当接手段を前記糸条パッケージの半径方向に移動可能に
支持するスライド手段と、該当接部材を糸条パッケージ
に対して非接触の状態に保持する保持部とから構成した
ことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に係る発明は、下面が搬送
作用面をなす基盤と、該基盤上に設けた、糸条パッケー
ジを支持する支持手段と、該支持手段に支持される糸条
パッケージの外周面に当接する当接手段と、該当接手段
を前記糸条パッケージの半径方向に移動可能に支持する
スライド手段との四者から構成した搬送トレイと、該搬
送トレイを目的位置に搬送する搬送手段と、前記糸条パ
ッケージを前記搬送トレイに装着する位置、及び/又は
前記糸条パッケージを前記搬送トレイから取り外す位置
に設けた、前記当接手段に係合して該当接手段を前記糸
条パッケージの半径方向に移動せしめる駆動手段とから
構成したものである。
【0008】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2における前記当接手段が前記糸条パッケージの中心
軸に向けて付勢されてなるものである。
【0009】請求項4に係る発明は、下面が搬送作用面
をなす基盤と、該基盤上に設けた、紙管を略水平にした
状態で糸条パッケージを支持する支持手段と、該支持手
段に支持される前記糸条パッケージの下方に設けた、該
糸条パッケージの外周面に当接する当接手段と、該当接
手段を前記糸条パッケージの半径方向に移動可能に支持
するスライド手段と、前記当接手段を前記糸条パッケー
ジの中心軸に向けて付勢する付勢手段とからなる搬送ト
レイと、該搬送トレイを目的位置に搬送する搬送手段
と、前記糸条パッケージを前記搬送トレイに装着する位
置、及び/又は前記糸条パッケージを前記搬送トレイか
ら取り外す位置に設けた、前記当接手段を前記糸条パッ
ケージの半径方向に移動せしめる駆動手段と、水平に設
けたアームを有し、前記当接手段が前記糸条パッケージ
の外周面から離隔しているとき、前記当接手段と前記糸
条パッケージの外周面との間を通って該アームを移動せ
しめる糸払い手段とから構成したものである。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
発明における前記当接手段が前記糸条パッケージの中心
軸に沿って移動可能に支持されてなるものである。
【0011】
【作用】以下、本発明の作用について述べる。請求項1
に係る発明に係る搬送トレイによれば、まず、スライド
手段を駆動して当接手段を待避せしめ、この状態で支持
手段に糸条パッケージを支持せしめる。ついで、前記ス
ライド手段を駆動して前記当接手段をパッケージの中心
に向けて移動せしめ、前記パッケージの外周面(以下、
「表層面」という)に前記当接手段を当接せしめる。そ
して、この状態で適宜搬送手段により当該トレイを搬送
する。これにより、パッケージ表層面上にある糸端は前
記当接手段とパッケージ表層面との間で挟持され、糸端
が搬送路上に垂れ落ちてコンベア等の機台に絡み付く等
の問題を生じない。
【0012】また、請求項2に係る発明によれば、前記
請求項1に係る搬送トレイにパッケージを装着し、当該
搬送トレイを搬送手段により目的位置に搬送する。その
際パッケージを装着する位置、及び/又はパッケージを
取り外す位置に設けた駆動手段を駆動して当接手段を自
動的に移動せしめる。これにより、搬送トレイへのパッ
ケージの装着、又は取り外しを効率良く行うことができ
る。
【0013】また、請求項3に係る発明によれば、前記
請求項1又は2の発明における当接手段を付勢手段によ
りパッケージの中心軸に向けて付勢するため、当該当接
手段は所定の力でパッケージ表層面に当接せしめられ
る。これにより、パッケージの糸端がしっかりと、パッ
ケージと当接手段とにより挟持される。
【0014】また、請求項4に係る発明によれば、ま
ず、搬送装置によりパッケージ装着位置に搬送トレイを
搬送する。ついで、駆動手段を駆動して支持手段から離
隔する方向に、付勢手段の付勢力に抗して当接手段を移
動せしめる。ついで、パッケージを前記支持手段に支持
せしめ、糸払い手段を駆動する。而して、糸払い手段の
アームは糸条パッケージの表層面と当接手段との間をパ
ッケージの糸巻方向に向かって通過する。これにより、
糸条パッケージより糸端が垂れ下がっている場合には、
当該糸端が前記アームに引っ掛けられ、保持される。
【0015】ついで、前記駆動手段を駆動して前記当接
手段をパッケージの中心軸に向けて移動せしめ、当接手
段をパッケージの表層面に当接せしめる。これにより、
パッケージの糸端を当接手段によりしっかりと保持する
ことができる。即ち、糸端が長い場合に、糸払い手段に
より糸端を引っ掛けて、当該糸端部分をパッケージ表層
面と当接手段間に位置せしめた後、当接手段により糸端
を保持しているので、確実に当該糸端を保持することが
できる。尚、当接手段は付勢手段によりパッケージの中
心軸に向けて付勢されているので、糸端を保持する保持
力が高い。この後、搬送装置により当該搬送トレイを所
定の目的位置に搬送する。
【0016】また、請求項5に係る発明によれば、当接
手段をパッケージの中心軸に沿って移動することができ
るように設けているので、パッケージが搬送中に当該パ
ッケージの中心軸に沿って移動しても、当接手段がパッ
ケージの移動に伴って移動するので糸端を安定して保持
することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
づいて説明する。
【0018】(実施例1)まず、搬送トレイの一実施例
について図1乃至図2に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例たる第一の実施例
装置の全体を示す斜視図である。この図に示す様に、本
発明の実施例の装置は、パッケージ(P)搬送用のトレ
イ(100)と、このトレイ(100)を搬送する搬送
手段(200)と、パッケージ(P)をトレイ(10
0)に供給する供給部(図示せず)と、駆動手段(30
0)及び糸払い手段(400)を備えたパッケージ装着
部(240)と、駆動手段(300)を備えたパッケー
ジ取り外し部(260)とより構成されている。以下、
各部の詳細について説明する。
【0020】A.トレイ 前記トレイ(100)について図2,図3及び図4に基
づいて説明する。図2は前記トレイ(100)の全体を
示す斜視図であり、図3はその背面図、図4はその側面
図である。これらの図に示すように本発明の搬送トレイ
(100)は、下面が搬送作用面をなす基盤(110)
と、パッケージ(P)の紙管(Q)内面を係止し当該パ
ッケージ(P)を吊り下げた状態で支持する支持手段
(120)と、パッケージ(P)の径方向に進退しパッ
ケージ(P)の表層面に当接する当接手段(130)
と、該当接手段(130)を前記パッケージ(P)の半
径方向に移動可能に支持するスライド手段(140)
と、前記当接手段(130)をパッケージ(P)の中心
方向に付勢する付勢手段(150)と、前記当接手段
(130)を移動可能に支持する移動支持手段(16
0)とを備えてなる。
【0021】前記基盤(110)は方形をした平板状の
部材よりなり、その下面が搬送手段(200)上に載置
される、搬送作用面を成す。
【0022】前記支持手段(120)は前記基盤(11
0)の上面に垂設した支持部材(121)と、該支持部
材(121)の上端部に、若干上方に傾斜せしめて設け
た二本一対の係止軸(122)とからなる。尚、係止軸
(122)を二本一対としたのは搬送時のパッケージ
(P)の横揺れを防止するためであり、上方に傾斜せし
めたのは搬送時の安定性を向上させるためである。ま
た、係止軸(122)の長さを紙管(Q)長よりも若干
長くしており、前記支持部材(121)の長手方向に沿
って貫通孔(124)を設けている。
【0023】前記スライド手段(140)は前記支持部
材(121)の前記係止軸(122)を設けた側とは反
対側の側面に、前記貫通孔(124)の側部に当該貫通
孔(124)に沿って設けたスライドレール(145)
と、前記スライドレール(145)に係合し、これに沿
って摺動移動する摺動ユニット(146)と、この摺動
ユニット(146)に接合せしめた支持棒(142)
と、該支持棒(142)を前記支持部材(121)の下
方位置に係止する保持部(144)とを備えてなる。
【0024】前記支持棒(142)は、前記支持部材
(121)の貫通孔(124)を貫通して前記摺動ユニ
ット(146)に接合せしめたもので、前記係止軸(1
22)側に対応した部分(前部)が当該係止軸(12
2)に対し平行となっている。また、支持棒(142)
の後端部にピン受け穴(149)を設けている。
【0025】図3に示すように、前記保持部(144)
は先細のテーパ形状をし、他端に凹環溝を備えた保持ピ
ン(147)と、前記保持ピン(147)を軸線に沿っ
て移動可能に支持するピン支持部材(148)とからな
り、保持ピン(147)の先端を前記ピン受け穴(14
9)に嵌挿可能になっている。また、保持ピン(14
7)をピン受け穴(149)に嵌挿した際には、パッケ
ージ(P)と当接材(131)とが接触しないように、
それぞれを設けている。尚、特に図示しないが保持ピン
(147)はバネ等により矢示方向(図3)に付勢され
ている。
【0026】また、搬送トレイ(100)のスライド手
段(140)のスライドレール(145)の長さは、巻
取り装置において巻取り途中で糸切れが発生した場合に
は、所定量に満たない状態で搬送トレイ(100)に装
着され、そのパッケージ(P)の直径は最大で紙管
(Q)の直径まで小さくなる為、パッケージ(P)の満
巻時の半径の値から紙管半径の値を差し引いた値以上に
なるように設計している。
【0027】前記当接手段(130)は、前記支持棒
(142)の前部且つ上部に、前記移動支持手段(16
0)を介して設けた裏板(132)と、この裏板(13
2)の上面に設けた当接部材(131)とからなる。
尚、前記移動支持手段(160)の詳細については後述
する。
【0028】合成繊維のパッケージ(P)の表層面に当
接し糸端が抜け落ちないようこれを挟持するには、一定
以上の接圧力で当接部材(131)をパッケージ(P)
表層に当接せしめることが必要であり、且つ、当接部材
(131)とパッケージ(P)表層面との間に間隙なく
密着して当接することが必要である。このため、糸端が
垂れ落ちないような設計条件を探索するために搬送実験
を繰り返し実施した結果、当接部材(131)の材質は
スポンジ等の軟質材料を用い、厚みが約3cmで、接圧
が約40g/cm2 であることが好ましいことが判明し
た。また、裏板(132)をパッケージ(P)の満巻時
の曲率に合わせた曲面形状としている。
【0029】前記付勢手段(150)は、前記スライド
手段(140)の上方の前記支持部材(121)に設け
たバネ取付部(151)と、前記摺動ユニット(14
6)に設けたバネ取付部(152)と、両端のそれぞれ
をこれらバネ取付部(151),(152)に掛け止め
た引張バネ(153)とからなる。尚、引張バネ(15
3)の他に弾性体であるゴム等も用いることもできる
が、本実施例においては引張力の設定の容易な引張バネ
とした。また、パッケージ(P)に当接部材(131)
が当接した際の接圧力が約40g/cm2 となるよう
に、引張バネ(153)のバネ定数を設定している。
【0030】前記移動支持手段(160)は、前記当接
手段(130)を前記支持棒(142)に沿って移動可
能に支持するものである。図2から図5、特に図4に示
すように、前記支持棒(142)には、摺動ユニット
(165)が固設されている。詳しくは、摺動ユニット
(165)の固定側には指示棒(142)が固設され、
摺動ユニット(165)のスライドレール(164)側
には裏板(132)が固設されている。さらに、その裏
板(131)の上面には当接手段(131)が固設され
たものである。このような機構により、一般的な摺動ユ
ニット(165)のスライドレール(164)を介し
て、当接手段(130)が支持棒(142)に沿って移
動可能に支持できるものである。尚、摺動ユニット(1
65)のスライドレール(164)が抜け落ちるのを防
止するために停止ピン(166)が設けられている。ま
た、前記係止軸(122)の開放逆側に向けて前記スラ
イドレール(165)を付勢する引張バネ(163)を
設けている。また、この引張バネ(163)を取り付け
るためのピン(161)及び(162)を備えている。
【0031】尚、当接部材(131)がパッケージ
(P)に当接しているとき、パッケージ(P)の表層面
と当接部材(131)とが擦れ合うことなく、当該パッ
ケージ(P)の表層面と当接部材(131)とを一体的
に移動させる必要があるが、搬送実験をした結果、引張
バネ(163)のバネ定数は約300g/cmが最も良
好であった。
【0032】B.搬送手段 次に、前記トレイ(100)を搬送する搬送手段(20
0)について説明する。当該搬送手段(200)は公知
のローラーコンベアを図1に示すように、無端状に配設
したものであり、ローラコンベアのコーナ部に移載装置
を備え、前記トレイ(100)を矢示方向に自動的に搬
送するものである。
【0033】C.パッケージ装着部 次に、パッケージ装着部(240)について図5に基づ
いて説明する。図5はパッケージ装着部(240)の全
体を示す斜視図である。
【0034】図1に示すように、前記パッケージ装着部
(240)は前記搬送手段(200)のA位置に設けた
もので、供給手段(図示せず)と、糸払い手段(40
0)と、駆動手段(300)と、前記トレイ(100)
を所定位置に位置決めする位置決めストッパー(図示せ
ず)とからなる。
【0035】C−1.位置決めストッパー 前記位置決めストッパーは具体的には図示しないが、例
えば、エアシリンダと当該エアシリンダに駆動せしめら
れるピンとより構成し、エアシリンダにより当該ピンを
前記搬送手段(200)の搬送作用面上に突没せしめる
ように構成することができる。
【0036】C−2.駆動手段 前記駆動手段(300)は図5に示すように、A位置に
位置決めした前記トレイ(100)の前記保持ピン(1
47)側に設けたものであり、基台(310)と、スラ
イド部(320)と、押下手段(330)と、保持ピン
駆動部(340)とを備えてなる。
【0037】前記基台(310)は図示する如く、上面
が平坦な面をした適宜な台であり、この基台(310)
上に前記スライド部(320)を設置している。スライ
ド部(320)は、長手方向を前記位置決めしたトレイ
(100)に向けて、平行に配設した2本のスライド軸
(321)と、このスライド軸(321)に係合し、ス
ライド軸に沿って矢示E−F方向に摺動する、L字形状
をしたサドル(322)と、このサドル(322)を矢
示E−F方向に移動せしめるエアシリンダ(323)と
からなる。
【0038】また、前記押下手段(330)は、一方端
を前記サドル(322)に固設したL字形状をしたフレ
ーム(333)と、このフレーム(333)の他方端に
設けたエアシリンダ(332)と、このエアシリンダ
(332)のピストンロッド先端に設けた押当部材(3
31)とからなる。而して、エアシリンダ(332)を
駆動することにより、押当部材(331)は矢示I−J
方向に移動する。尚、図示する如く、前記エアシリンダ
(323)は前記フレーム(333)に接続し、当該フ
レーム(333)を介して前記サドル(322)を駆動
する。また、エアシリンダ(332)はスピードコント
ローラ(図示せず)を備えており、その駆動速度を制御
できるようになっている。
【0039】また、前記保持ピン駆動部(340)は、
前記サドル(322)の前部側面に固設したエアシリン
ダ(341)と、このエアシリンダ(341)のピスト
ンロッド先端に設けた係合部材(342)とからなる。
而して、エアシリンダ(341)を駆動することによ
り、係合部材(342)は矢示G−H方向に移動する。
尚、前記係合部材(342)はその先端を凹状に切り欠
いた係合部(343)を備えており、当該係合部材(3
42)が矢示H方向位置にあり、且つサドル(322)
が矢示E方向に移動した際に、当該係合部(343)が
前記保持ピン(147)の凹環溝に係合するようになっ
ている。
【0040】C−3.糸払い手段 前記糸払い手段(400)は図5に示すように、A位置
に位置決めした前記トレイ(100)の前記当接手段
(130)側に設けたものであり、基台(410)と、
この基台(410)上に設けたスライド軸(440)
と、サドル(450)と、エアシリンダ(430),
(460)と、糸払い部材(420)とからなる。
【0041】前記基台(410)は図示する如く、上面
が平坦な面をした適宜な台であり、その長手方向を前記
搬送手段(200)の搬送方向に沿わせた状態で当該基
台(410)を配設している。前記スライド軸(44
0)は平行に設けた2本の軸からなり、当該軸を同様に
前記搬送手段(200)の搬送方向に沿わせた状態で前
記基台(410)上に固設している。また、前記サドル
(450)は前記スライド軸(440)に摺動自在に係
合しており、エアシリンダ(460)により矢示M−N
方向に摺動移動する。また、前記エアシリンダ(43
0)はその長手方向が前記スライド軸(440)と直交
するように前記サドル(450)上に固設したもので、
そのピストンロッドの先端に前記糸払い部材(420)
を備え、これを矢示K−L方向に移動せしめる。尚、糸
払い部材(420)はL字状をした部材であり、その長
辺部(421)が垂直方向においてパッケージ(P)の
下端部と当接部材(131)の上端部との間に位置して
いる。
【0042】C−4.供給手段 前記供給手段については具体的に図示しないが、パッケ
ージ(P)を前記トレイ(100)の係止軸(122)
に装着する手段であり、例えば、公知のロボット機構等
を適用することができる。
【0043】D.パッケージ取り外し部 次に、パッケージ取り外し部(260)について説明す
る。図1に示すように、パッケージ取り外し部(26
0)は前記搬送手段(200)のB位置に設けたもの
で、トレイ(100)を所定位置に位置決めする位置決
めストッパー(図示せず)と、駆動手段(300)と、
排出手段(図示せず)とを備えてなる。この位置決めス
トッパー(図示せず)及び駆動手段(300)は前述の
パッケージ装着部(240)における位置決めストッパ
ー(図示せず)及び駆動手段(300)と同じ構成であ
るので、その詳細な説明は省略する。また、前記排出手
段については具体的に図示しないが、トレイ(100)
に係止したパッケージ(P)を取り外すための手段であ
り、例えば、公知のロボット機構等を適用することがで
きる。
【0044】次に、以上の構成を備える第一の実施例装
置の作動態様について説明する。
【0045】まず、パッケージ装着部(240)におけ
る作動態様について説明する。尚、図1に示すように、
トレイ(100)にパッケージ(P)を積載しておら
ず、また、トレイ(100)の当接手段(130)を下
方端に移動させ、保持ピン(147)をピン受け穴(1
49)に嵌挿し、当接手段(130)を下方端に維持さ
せているものとする。更に、駆動手段(300)のサド
ル(322)は矢示F方向端にあり、押当部材(33
1)は矢示I方向端にあり、係合部材(342)は矢示
H方向端にあり、糸払い手段(400)の糸払い部材
(420)は矢示K方向端、サドル(450)は矢示N
方向端にそれぞれ位置しているものとする。
【0046】かかる状態にあるパッケージ装着部(24
0)においては、搬送手段(200)により搬送された
トレイ(100)を位置決めストッパー(図示せず)に
より適宜位置に位置決めする。ついで、前記供給手段
(図示せず)によりパッケージ(P)の紙管(Q)をト
レイ(100)の係止軸(122)に係止せしめる。
【0047】次に、前記糸払い手段(400)のエアシ
リンダ(430)を駆動して糸払い部材(420)を矢
示L方向端に移動せしめ、しかる後エアシリンダ(46
0)を駆動してサドル(450)を矢示M方向端に移動
せしめる。これにより、パッケージ(P)の下端部と当
接部材(131)の上端部との間を糸払い部材(42
0)が通過し、パッケージ(P)より糸端が下方に垂れ
ていた場合に、糸払い部材(420)が糸端を係止す
る。尚、この糸払い部材(420)が糸端を払う方向は
糸をパッケージ(P)に巻き付ける方向となっている。
【0048】次に、駆動手段(300)のエアシリンダ
(323)を駆動して押下手段(330)及び保持ピン
駆動部(341)を矢示E方向端に移動せしめる。これ
により、押当部材(331)が支持棒(142)の後端
部の直上に位置し、係合部材(342)がトレイ(10
0)の保持ピン(147)の凹環溝に係合する。つい
で、エアシリンダ(332)を駆動して押当部材(33
1)を矢示J方向端に移動させ、しかる後、エアシリン
ダ(341)を駆動して係合部材(342)を矢示G方
向端に移動させる。これにより、押当部材(331)が
支持棒(142)の後端部に当接する一方、保持ピン
(147)が矢示G方向に移動してピン受け穴(14
9)より抜け、引張バネ(153)により支持棒(14
2)が上方に付勢される。ついで、エアシリンダ(33
2)を駆動して押当部材(331)を矢示I方向に移動
させる。これにより、支持棒(142)は引張バネ(1
53)の付勢力によって、押当部材(331)の上昇に
伴って上昇し、当接部材(131)が所定の付勢力を伴
ってパッケージ(P)の表層面に当接する。而して、前
もって糸払い部材(420)に係止せしめた糸端は当接
部材(331)とパッケージ(P)の外表面との間に挟
持される。尚、エアシリンダ(332)の駆動速度はス
ピードコントローラー(図示せず)により制御されてお
り、緩やかな速度で上昇する。これは、搬送トレイ(1
00)の引張バネ(153)の引っ張り力によって当接
部材(131)が急上昇しパッケージ(P)表層面に勢
いよく衝突し、パッケージ(P)の表層の品質を落とし
てしまうのを防止するためである。
【0049】ついで、エアシリンダ(341)を駆動し
て係合部材(342)を矢示H方向端に移動させた後、
エアシリンダ(323)を駆動して押下手段(330)
及び保持ピン駆動部(341)を矢示F方向端に移動さ
せる。これにより、係合部材(342)と保持ピン(1
47)との係合関係が解除され、保持ピン(147)は
図3における矢示方向に移動する。他方、糸払い手段
(400)においてはエアシリンダ(430)を駆動し
て糸払い部材(420)を矢示K方向端に移動させた
後、エアシリンダ(460)を駆動して矢示N方向端に
移動する。
【0050】ついで、位置決めストッパー(図示せず)
を駆動して、パッケージ(P)を装着したトレイ(10
0)の位置決めを解除し、当該トレイ(100)を搬送
手段(200)により矢示方向に搬送する。搬送途中に
おいて、パッケージ(P)の糸端はパッケージ(P)の
表層面と当接部材(331)との間に挟持されており、
当該糸端が搬送手段(200)に絡まることに起因した
不都合を生じない。また、搬送中に生じる微振動,搬送
トレイ(100)停止時の衝撃,あるいは糸端に風圧が
掛かっても、糸端をパッケージ(P)表層面と当接材
(131)との間で挟持しているので、糸端が搬送路上
に垂れ落ちることは無い。尚、糸端がパッケージ(P)
の表層面と当接部材(331)との間に挟持されない場
合は、当該糸端の長さが短い場合であり、当該糸端が周
辺装置に絡まるということはない。
【0051】また、当接材(131)の材質はスポンジ
等の軟質材料を用いている為、搬送トレイ(100)の
発進、停止時の衝撃でパッケージ(P)当接部の品質に
悪影響を与えることはない。また、搬送中にパッケージ
(P)が係止軸(122)の開放側へに向かう慣性力を
受けた場合、図4に示すように、当接部材(131)が
引張バネ(163)の付勢力に抗してパッケージ(P)
とともに係止軸(122)の開放側に移動し、糸端の挟
持状態が維持される。従って、パッケージ(P)表層面
と当接材(131)との間に擦れを生じることがなく、
また、糸端が搬送路上に垂れ落ちることもない。
【0052】次に、パッケージ取り外し部(260)に
おける作動態様について説明する。搬送手段(200)
により搬送されたトレイ(100)は図1におけるB位
置に至り、位置決めストッパー(図示せず)により位置
決めされる。尚、駆動手段(300)はパッケージ装着
部(240)におけると同様の構成であるので、以降図
5を用いて説明する。
【0053】ついで、駆動手段(300)のエアシリン
ダ(323)を駆動して押下手段(330)及び保持ピ
ン駆動部(341)を矢示E方向端に移動せしめる。こ
れにより、押当部材(331)が支持棒(142)の後
端部の直上に位置し、係合部材(342)がトレイ(1
00)の保持ピン(147)の凹環溝に係合する。
【0054】ついで、エアシリンダ(341)を駆動し
て係合部材(342)を矢示G方向端に移動させる。こ
れにより、保持ピン(147)が矢示G方向に移動す
る。しかる後、エアシリンダ(332)を駆動して押当
部材(331)を矢示J方向端に移動させる。これによ
り、押当部材(331)が引張バネ(153)の付勢力
に抗して支持棒(142)を下方に押し下げ、糸端の挟
持が解除される。
【0055】ついで、エアシリンダ(341)を駆動し
て係合部材(342)を矢示H方向に移動させる。これ
により、保持ピン(147)が矢示H方向に移動して保
持ピン(147)の軸先が支持棒(142)のピン受け
穴(149)内に嵌挿され、支持棒(142)が下方端
位置に係止される。
【0056】ついで、エアシリンダ(332)を駆動し
て押当部材(331)を矢示I方向端に移動するととも
に、エアシリンダ(323)を駆動して押下手段(33
0)及び保持ピン駆動部(341)を矢示F方向端に移
動する。しかる後、排出手段(図示せず)によりパッケ
ージ(P)をトレイ(100)から取り外し、当該パッ
ケージ(P)を後工程に排出する。
【0057】以上詳述したように、この装置によれば、
糸端が多少垂れ下がっていても糸払手段(400)によ
りこれをピックアップして、当接手段(130)により
パッケージ(P)の表層面に挟持し搬送することが出来
るので、糸端が搬送路上に垂れ落ちて絡みつくという問
題を生じない。また、当接部材(131)をスライド自
在に設けているので、搬送途中に振動でパッケージ
(P)が係止軸(122)上を移動することがあって
も、パッケージ(P)表層面と当接部材(131)とは
一体的に移動し、両者が擦れてパッケージ(P)の表層
面の品質が劣化するということがない。
【0058】(実施例2)次に、第2の実施例について
図6及び7に基づいて説明する。図6は第2の実施例に
係るトレイを示す斜視図であり、図7は矢視C方向の背
面図である。同図に示すように、このトレイ(500)
は第1の実施例におけるトレイ(100)の構成に比べ
て、支持部材(521)を係止軸(522)より上方に
延出せしめるとともに、当接手段(530),支持棒
(542),保持ピン(547)等を係止軸(522)
の上方に設けた点において構成が異なるのみであり、他
の構成については同様であるので、その詳しい説明は省
略する。
【0059】図7に示すように、このトレイ(500)
は、当接手段(530)を上方に移動させ、保持ピン
(547)の軸先を支持棒(542)のピン受け穴(5
49)に嵌挿することで、当接手段(530)を支持部
材(521)の上端部に係止することができるものであ
り、前記保持ピン(547)をピン受け穴(549)か
ら抜き取り係止を解くことで、当接手段(530)が自
重により下方に移動するというものである。
【0060】このトレイ(500)によれば、当接手段
(530)を支持部材(521)の上端部に係止した状
態で、パッケージ(P)を係止軸(522)に装着す
る。そして、前記係止を解いて当接手段(530)を下
方に移動させ、当接部材(531)をパッケージ(P)
の外周面に当接せしめる。これにより、当接部材(53
1)とパッケージ外周面との間で糸端を挟持する。
【0061】以上のように、このトレイ(500)によ
っても前記トレイ(100)と同様に糸端をしっかりと
保持することができる。但し、パッケージ(P)の上端
部で糸端を挟持するので、トレイ(100)の場合に比
べて、上端部で挟持できない糸端が下方に垂れる可能性
が大きいという欠点がある。
【0062】尚、パッケージ装着部及びパッケージ取り
外し部の駆動手段は当接手段を上下させることができる
構成とする必要があることは言うまでもない。
【0063】(実施例)以下、本発明の第3の実施例に
つき図8に基づいて説明する。同図は第3の実施例に係
るトレイを示す斜視図である。同図に示すように、この
トレイ(600)は下面が搬送作用面をなした円形の基
盤(610)と、パッケージ(P)の紙管(Q)の内面
に嵌合し当該パッケージ(P)を保持するパッケージ支
持手段(620)と、糸条パッケージ(P)の半径方向
(矢示O−S方向)に自在に移動し糸条パッケージ
(P)の表層面に当接する当接手段(630)と、この
当接手段(630)を支持し、これを前記パッケージ
(P)の半径方向に摺動移動せしめるスライド手段(6
40)と、前記当接手段(630)を矢示S方向端に係
止する係止手段(650)と、前記当接手段を糸条パッ
ケージ中心方向に引っ張る付勢手段たる引張バネ(66
0)とからなる。
【0064】前記パッケージ支持手段(620)は円柱
形をした部材であり、パッケージ(P)の嵌挿を容易に
するため上端にテーパを設けている。また、前記当接手
段(630)は支持部材(632)と、この支持部材
(632)に支持される当接部材(631)とからな
り、前述のように、当該当接手段(630)はパッケー
ジ(P)の半径方向に移動する。また、支持部材(63
2)は上方に突出した係合部(633)を有する。
【0065】前記係止手段(650)は前記基盤(61
0)上に固設したピン支持部材(653)と、このピン
支持部材(653)に支持される保持ピン(651)と
からなり、この保持ピン(651)の一方端には凹環溝
を備え、他方端は前記当接手段(630)の支持部材
(632)に設けたピン受け穴(図示せず)に嵌挿され
て当接手段(630)を矢示S方向端に係止する。
【0066】以上の構成を備えたトレイ(600)によ
れば、まず叙上のように、当接手段(630)を矢示S
方向に移動せしめ、支持部材(632)のピン受け穴
(図示せず)に保持ピン(651)を嵌挿して当接手段
(630)を矢示S方向端に係止する。ついで、パッケ
ージ(P)をパッケージ支持手段(620)に装着し、
しかる後、保持ピン(651)をピン受け穴(図示せ
ず)より抜き取る。しかして、当接手段(630)は引
張バネ(660)の付勢力を受けて矢示O方向に移動
し、当接部材(631)がパッケージ(P)の外周面に
所定の付勢力でもって当接する。これにより、実施例1
及び2におけると同様に当接部材(631)とパッケー
ジ(P)の外周面との間でしっかりと糸端を挟持するこ
とができる。
【0067】尚、このトレイ(600)を作動せしめる
に当たっては、実施例1におけるパッケージ装着部(2
40)及びパッケージ取り外し部(260)の駆動手段
(300)を、前記係合部(633)に係合して当接手
段(630)を矢示S方向に移動せしめることができる
ように構成するとよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載し
た本発明によれば、糸端が搬送途中で搬送路上に垂れ落
ちること無く、糸端が固着されていない糸条パッケージ
の自動搬送を安定的に実現するトレイを提供することが
できる。また、後工程にて当接部材をスライド手段に沿
って糸条パッケージ表層面から退避させ、保持部により
当接部材を糸条パッケージに対して非接触の状態に保持
すると、容易に糸端を取り出すことができる。
【0069】また、請求項2に記載した本発明によれ
ば、請求項1の搬送トレイの当接手段のスライド手段に
よる昇降および搬送トレイの搬送が自動化できる。その
結果、煩雑な作業から作業員を解放することができる。
【0070】また、請求項3に記載した本発明によれ
ば、請求項1又は2記載の糸条パッケージの搬送トレイ
に付勢手段を付加することで、当接手段及びスライド手
段の自重の力では無く付勢手段の付勢力により当接材を
糸条パッケージ表層面に当接させるため、当接手段が糸
条パッケージ表層面よりも上方位置にある必要がなくな
る。それ故、糸条パッケージと当接手段との位置関係の
制限が無くなり、搬送トレイ上での糸条パッケージの装
着方向によらず請求項1又は2で発現した効果が得られ
る。
【0071】また、請求項4に記載した本発明によれ
ば、請求項3の搬送装置に糸払手段を付加することで、
糸条パッケージが搬送トレイに装着された直後に既に糸
端が搬送トレイ外に垂れ落ちている場合であっても端糸
を糸条パッケージに巻きつけて糸端を挟持することがで
き、請求項3で得られる効果以上に更に高い確率で糸端
を挟持することができる。
【0072】また、請求項5に記載した本発明によれ
ば、請求項1乃至4記載のいずれかの糸条パッケージの
搬送トレイに移動支持手段を付加することで、糸条パッ
ケージが搬送中の振動で係止軸上を移動することがある
場合でも、糸条パッケージと当接材は擦れることなく移
動するため、挟持した糸端を落とすことはない。また、
糸条パッケージ表層と当接材は擦れないため、糸条パッ
ケージ表層の品質を劣化させることがなく安定的に自動
搬送を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す全体斜視図であ
る。
【図2】本発明の第一の実施例の搬送トレイを示す斜視
図である。
【図3】本発明の第一の実施例の搬送トレイを示す背面
図である。
【図4】本発明の第一の実施例の搬送トレイを示す側面
図である。
【図5】本発明の第一の実施例の駆動手段、糸払い手段
を示す斜視図である。
【図6】本発明の第二の実施例の搬送トレイを示す斜視
図である。
【図7】本発明の第二の実施例の搬送トレイを示す背面
図である。
【図8】本発明の第三の実施例の搬送トレイを示す斜視
図である。
【符号の説明】
P 糸条パッケージ Q 紙管 100 トレイ 110 基盤 120 支持手段 121 支持部材 122 係止軸 124 貫通孔 130 当接手段 131 当接部材 132 裏板 140 スライド手段 142 支持棒 144 保持部 145 スライドレール 146 摺動ユニット 147 保持ピン 148 ピン支持部材 149 ピン受け穴 150 付勢手段 151 バネ取付部 152 バネ取付部 153 引張バネ 160 移動支持手段 161 ピン 162 ピン 163 引張バネ 164 スライドレール 165 摺動ユニット 166 停止ピン 200 搬送手段 240 パッケージ装着部 260 パッケージ取り外し部 300 駆動手段 310 基台 320 スライド部 321 スライド軸 322 サドル 323 エアシリンダ 330 押下手段 331 押当部材 332 エアシリンダ 333 フレーム 340 保持ピン駆動部 341 エアシリンダ 342 係合部材 343 係合部 400 糸払い手段 410 基台 420 糸払い部材 430 エアシリンダ 440 スライド軸 450 サドル 460 エアシリンダ 500 トレイ 521 支持部材 522 係止軸 530 当接手段 542 支持棒 547 保持ピン 549 ピン受け穴 600 トレイ 610 基盤 620 糸条パッケージ支持手段 630 当接手段 631 当接部材 632 支持部材 633 係合部 640 スライド手段 650 係止手段 651 保持ピン 653 ピン支持部材 660 引張バネ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管に捲着して形成した糸条パッケージ
    を支持し搬送するトレイであって、 下面が搬送作用面をなす基盤と、 該基盤上に設けた、前記糸条パッケージを支持する支持
    手段と、 該支持手段に支持される糸条パッケージの外周面に当接
    する当接手段と、 該当接手段を前記糸条パッケージの半径方向に移動可能
    に支持するスライド手段と 該当接部材を糸条パッケージに対して非接触の状態に保
    持する保持部と から構成した糸条パッケージの搬送トレ
    イ。
  2. 【請求項2】 下面が搬送作用面をなす基盤と、該基盤
    上に設けた、糸条パッケージを支持する支持手段と、該
    支持手段に支持される糸条パッケージの外周面に当接す
    る当接手段と、該当接手段を前記糸条パッケージの半径
    方向に移動可能に支持するスライド手段との四者から構
    成した搬送トレイと、 該搬送トレイを目的位置に搬送する搬送手段と、 前記糸条パッケージを前記搬送トレイに装着する位置、
    及び/又は前記糸条パッケージを前記搬送トレイから取
    り外す位置に設けた、前記当接手段に係合して該当接手
    段を前記糸条パッケージの半径方向に移動せしめる駆動
    手段とから構成した糸条パッケージの搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記当接手段が前記糸条パッケージの中
    心軸に向けて付勢されてなる請求項1又は2記載の糸条
    パッケージの搬送トレイ又は搬送装置。
  4. 【請求項4】 下面が搬送作用面をなす基盤と、該基盤
    上に設けた、紙管を略水平にした状態で糸条パッケージ
    を支持する支持手段と、該支持手段に支持される前記糸
    条パッケージの下方に設けた、該糸条パッケージの外周
    面に当接する当接手段と、該当接手段を前記糸条パッケ
    ージの半径方向に移動可能に支持するスライド手段と、
    前記当接手段を前記糸条パッケージの中心軸に向けて付
    勢する付勢手段とからなる搬送トレイと、 該搬送トレイを目的位置に搬送する搬送手段と、 前記糸条パッケージを前記搬送トレイに装着する位置、
    及び/又は前記糸条パッケージを前記搬送トレイから取
    り外す位置に設けた、前記当接手段を前記糸条パッケー
    ジの半径方向に移動せしめる駆動手段と、 水平に設けたアームを有し、前記当接手段が前記糸条パ
    ッケージの外周面から離隔しているとき、前記当接手段
    と前記糸条パッケージの外周面との間を通って該アーム
    を移動せしめる糸払い手段とから構成した糸条パッケー
    ジの搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記当接手段が前記糸条パッケージの中
    心軸に沿って移動可能に支持されてなる請求項1乃至4
    記載のいずれかの糸条パッケージの搬送トレイ又は搬送
    装置。
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