JP2848130B2 - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JP2848130B2
JP2848130B2 JP4157732A JP15773292A JP2848130B2 JP 2848130 B2 JP2848130 B2 JP 2848130B2 JP 4157732 A JP4157732 A JP 4157732A JP 15773292 A JP15773292 A JP 15773292A JP 2848130 B2 JP2848130 B2 JP 2848130B2
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鋭二 大野
憲一 長田
健一 西内
昇 山田
信夫 赤平
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光等を用い
て、あらかじめ記録された情報を再生できる光学的情報
記録媒体、特に光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光をレンズ系によって収束さ
せ、直径がその光の波長のオーダーの小さな光スポット
を作って、基板上に設けられた微小な信号ピットを再生
する技術は公知であり、再生専用型光ディスク、例えば
コンパクト・ディスク(CD)、レーザー・ビデオ・デ
ィスク(LVD)として実用化されている。
【0003】再生専用型光ディスクでは、樹脂等の透明
なディスク基板上にあらかじめ小さな凹凸ピットによる
信号トラックを設け、その上にAl等の反射膜を設置し
てある。
【0004】信号を再生する場合には、レーザー光を集
光した光スポットにより信号トラック上を走査する。レ
ーザー光はピットの無いところではそのまま反射されて
光検出器に達するが、ピットの有るところではレーザー
光がピットにより回折されるため、光検出器にはほとん
どもっどてこない。従って、信号ピットの有無が反射光
量の大小に対応して検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】再生専用型光ディスク
の記録密度の限界は、波長限界まで絞り込んだ光スポッ
トで、どこまで小さな信号ピットを検出できるかによっ
て決まる。光スポットの大きさは使用するレーザー光の
波長とレーザー光を絞り込むための対物レンズの開口率
(NA)で決る。レーザー光の波長が短い程、また対物
レンズの開口率が大きい程光スポットは小さく絞り込む
ことができる。
【0006】また、レーザー光が記録ピットにより充分
に回折されるためには、記録ピットからの反射光量とそ
の周囲からの反射光量がほぼ等しいことが必要であり、
これにより記録ピットの最小サイズは決る。
【0007】したがって、記録密度の向上は、短波長レ
ーザーの開発や対物レンズの開口率を大きくすることに
より可能であるが、これらは飛躍的な技術革新を必要と
し、容易には実現できないという課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】基材上に凹凸のピットを
形成し、その上に反射膜を設置してあらかじめ信号を記
録した光学的情報記録媒体の、ピットの内部の反射率を
その周囲の反射率より高める。
【0009】
【作用】上記のような構成にすると、従来より小さな記
録ピットで、記録ピットからの反射光量とその周囲から
の反射光量をほぼ等しくすることができる。すなわち、
光スポットの大きさは同じでも従来より小さなピットで
形成された記録信号を再生することが可能となり、従っ
て記録密度の向上が図れる。
【0010】
【実施例】従来の再生専用型の記録媒体の構造の一例を
図2に示す。(a)は断面図、(b)は平面図である。
信号は基板1上に凹凸の記録ピット2として書き込ま
れ、その上にAl等の反射膜3を形成し、さらに信号記
録面を保護するためのオーバーコート4が設置してあ
る。
【0011】信号の再生は、レーザー光5を波長限界ま
で絞り込んだレーザースポット6で記録ピット上を走査
することにより行なう。すなわち、記録ピットがない領
域では記録媒体からの反射光が直接光検出器に戻ってく
るが、記録ピットが存在すると記録ピットからの反射光
と、記録ピットの周囲からの反射光の位相が違うため
に、記録ピットからの反射光は回折されて光検出器には
戻ってこなくなる。すなわち、記録ピットの有無に対応
して、光検出器に到達する反射光量が異なるために、記
録信号が検出できる。
【0012】記録ピットによる反射光の回折効果は記録
ピットの深さと形状に大きく依存する。
【0013】記録ピットの深さを変えると、記録ピット
の有無による反射光の位相差が変わる。レーザー光の波
長をλとするとき、最も大きな回折効果が得られる反射
光の位相差は、λ/2の場合であり、したがってピット
深さはλ/4となる。例えばレーザー波長が780nm
の場合、基板の屈折率(例えば1.58)を考慮すれば
ピット深さは780nm÷1.58÷4=123nmと
なり、このとき最も大きな振幅が得られる。ただし実際
の光ディスクでは、レーザースポットが記録ピット列を
追従するための、トラッキング性能を考慮して、約10
0nm近傍の深さとしてある。
【0014】また、記録ピットの大きさは、記録ピット
からの反射光量とその周囲からの反射光量が略同一の時
に最も大きな回折効果が得られるため、これによって決
定される。
【0015】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、記録ピットの内部の反射率をその周囲の反射率よ
り高めることによって高密度化を達成するものである。
【0016】すなわち、記録ピットの内部の反射率をそ
の周囲の反射率より高めることによって、従来より小さ
な記録ピットによって、記録ピットからの反射光量とそ
の周囲からの反射光量を略同一にできる。すなわち、レ
ーザースポット径が同じであっても従来より小さな記録
マークによって、従来と同じ信号振幅が得られ、結果と
してより高密度に記録された媒体からの信号再生が可能
になる。
【0017】以下に具体的図面を参照しつつ本発明を詳
述する。 (実施例1)図1に本発明による光ディスクの構成の一
例の断面図を示す。基板7は直径120mm、厚さ1.
2mmのポリカーボネイト基板であり、表面に深さ約1
10nmの信号の記録ピット9が形成され、さらにAu
製の反射膜8が設けてある。本ディスクの特徴は記録ピ
ット内部の反射膜の膜厚がその周囲の膜厚より厚いこと
にある。
【0018】図3に平面状のポリカーボネイト基板上に
Au薄膜を製膜した場合の、波長780nmにおけるA
uの膜厚と反射率の関係を示す。Auの膜厚が厚くなる
につれて反射率は単調に増加する。
【0019】本実施例では記録ピット内部の反射率をそ
の周囲より高めるために、記録ピット内部の膜厚を45
nm(反射率約90%)、記録ピット周囲の膜厚を13
nm(反射率約45%)に選んだ。
【0020】このような光ディスクの信号再生特性を調
べるために、記録ピットのピッチは2μm:一定とし、
記録ピットの長さを変化させた光ディスクを作製し、記
録ピットの長さと再生信号振幅の関係を調べた。ここで
は従来例と比較検討するために、Au反射膜の膜厚を一
様に45nm設けた光ディスクも作製し、再生特性を求
めた。信号再生装置のレーザー波長は780nm、レー
ザー光と光ディスクの相対速度は5m/sで一定とし
た。
【0021】図4に再生信号振幅の記録ピット長依存性
を示す。再生信号振幅は記録ピット長が1μmのときの
値で規格化した。従来構造では記録ピット長が短くなる
と再生信号振幅は急激に小さくなるが、本発明による光
ディスクでは、より小さな記録ピットでも大きな再生信
号振幅が得られることが分かる。
【0022】すなわち、本発明によれば従来より小さな
記録ピットで記録された信号でも従来例と同等な再生信
号が得られるため、従来よりも高密度に記録された信号
の再生が可能になる。
【0023】なお、本実施例では反射膜材料としてAu
を採用したが、Al,Ti,Ni,Cr,Ta等の金属
あるいはこれらの合金を採用してもよい。
【0024】また、本実施例では記録ピットの内部の反
射率をその周囲の反射率より高めるために、記録ピット
内部の反射膜厚を厚くする構成としたが、他の態様とし
て記録ピットの内部とその周囲において異なる反射膜材
料を採用することによっても実現可能である。例えば、
記録ピット内部をAu:50nmとし(反射率約93
%)、その周囲をNiCr:50nm(反射率約:55
%)としても同様の効果が得られる。
【0025】(実施例2)図5に本発明による他の構造
の記録媒体を示す。基板10は直径120mm、厚さ
1.2mmの平らなガラス基板である。その上にZnS
の誘電体膜11を成膜後、信号に対応する記録ピット1
2をZnS膜に凹部を設けることにより作製した。Zn
S膜上への凹部の作製は、ZnS膜上にまずフォトレジ
ストを塗布し、記録信号で変調されたレーザー光で感光
後、その部分のフォトレジストを除きさらにドライエッ
チングによりZnSを除去する方法を用いた。続いて、
その上にAuを均質な膜厚で成膜して反射膜とした。膜
厚は、ZnSが56nm、Auが14nmとした。この
媒体では波長780nmにおいて記録ピット内部の反射
率は約50%、記録ピット周囲の反射率は約32%、ま
た、記録ピット内部とその周囲の反射光の位相差は約λ
/2となっている。
【0026】この光ディスクの信号再生特性を調べるた
めに、実施例1と同じ実験を行った。すなわち、記録ピ
ットの間隔は2μm:一定とし、記録ピットの長さを変
化させた光ディスクを作製し、記録ピットの長さと再生
信号振幅の関係を調べた。信号再生装置のレーザー波長
は780nm、レーザー光と光ディスクの相対速度は5
m/sで一定とした。
【0027】図6に再生信号振幅の記録ピット長依存性
を示す。再生信号振幅は記録ピット長が1μmのときの
値で規格化した。この場合も実施例1の場合と同様に、
小さな記録ピットでも大きな再生信号振幅が得られるこ
とが分かる。
【0028】すなわち、このような構成の光ディスクで
も、小さな記録ピットで記録された信号でも大きな再生
信号が得られるため、光ディスクの高密度化が可能にな
るのが分かる。
【0029】なお、本実施例ではZnSにピットを設け
る場合に、ZnSを基板側までエッチングしたが、基板
に達する前にエッチングを終えてピット内にZnSが残
るような構造にしてもかまわない。
【0030】
【発明の効果】本発明による光学的情報記録媒体によれ
ば、再生光スポットの大きさが同じでも従来より小さな
記録ピットで記録された信号を再生することが可能とな
り、従って記録密度の向上が図れる。
【0031】すなわち、本発明によればCDやLVDと
して実用化されている再生専用型記録媒体の記録密度が
上がり、従来より長時間の録音あるいは録画が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の構成を示す模式図
【図2】従来例の構成を示す模式図
【図3】Auの膜厚と反射率の関係を示す特性図
【図4】第一の実施例の構成における再生信号振幅の記
録ピット長依存性を示す特性図
【図5】本発明による第二の構成を示す模式図
【図6】第二の実施例の構成における再生信号振幅の記
録ピット長依存性を示す特性図
【符号の説明】
1、7、10 基板 2、9 記録ピット 3、8、12 反射膜 4 オーバーコート 5 レーザー光 6 レーザースポット 11 誘電体膜
フロントページの続き (72)発明者 山田 昇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 赤平 信夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−180228(JP,A) 特開 昭63−224050(JP,A) 特開 昭54−29606(JP,A) 特開 平3−30133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/24 538 G11B 7/24 533

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周波数の再生レーザー光線を用いる再
    生装置に使用する光学的情報記録媒体であって、信号
    は、基材上に凹凸のピットを形成し、その上に反射膜を
    設置してあらかじめ記録されており、かつ、前記所定周
    波数において前記ピットの内部の反射率がその周囲の反
    射率より高いことを特徴とする光学的情報記録媒体。
  2. 【請求項2】前記ピットの内部の反射膜厚がその周囲の
    反射膜厚より厚いことを特徴とする特許請求項1記載の
    光学的情報記録媒体。
  3. 【請求項3】所定周波数の再生レーザー光線を用いる再
    生装置に使用する光学的情報記録媒体であって、信号
    は、基材上に凹凸のピットを形成後、ピット内部とその
    周囲で異なる材質の反射膜を設置してあらかじめ記録さ
    れており、かつ、前記所定周波数において前記ピットの
    内部の反射率がその周囲の反射率より高いことを特徴と
    する光学的情報記録媒体。
  4. 【請求項4】所定周波数の再生レーザー光線を用いる再
    生装置に使用する光学的情報記録媒体であって、信号
    は、基材上に基板と異なる屈折率を有する物質で凹凸の
    ピットを形成し、その上に反射膜を設置してあらかじめ
    記録されており、かつ、前記所定周波数において前記ピ
    ットの内部の反射率がその周囲の反射率より高いことを
    特徴とする光学的情報記録媒体。
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EP2963136B1 (en) 2013-02-28 2019-04-10 Nisshin Steel Co., Ltd. Austenitic stainless-steel sheet and process for producing high-elastic-limit nonmagnetic steel material therefrom

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