JP2801176B2 - 対物レンズ及びそれを具備した光ピックアップ装置 - Google Patents

対物レンズ及びそれを具備した光ピックアップ装置

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JP2801176B2 JP8305035A JP30503596A JP2801176B2 JP 2801176 B2 JP2801176 B2 JP 2801176B2 JP 8305035 A JP8305035 A JP 8305035A JP 30503596 A JP30503596 A JP 30503596A JP 2801176 B2 JP2801176 B2 JP 2801176B2
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ソン チャン パーク
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ及びそ
れを具備した光ピックアップ装置に係るもので、詳しく
は、対物レンズの結像力を向上させるため対物レンズの
環(ring) 状のマスク領域を数式で定義し、収差により
現われる主ビームと周辺ビームとの関係を明確に設定し
て収差を補正し、記録密度及び厚さの異なる光ディスク
を記録及び読取し得るようにした対物レンズ及びそれを
具備した光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ピックアップ装置は、図9に示
すように、レーザービームを走査するレーザーダイオー
ド1と、該レーザーダイオード1の一側に形成されたレ
ーザービームを走査されたレーザービームをトラッキン
グするためメインビーム及び二つのサブビームに分離す
る回折格子(grating)2と、後述のビームプリズム5の
一側に形成され前記回折格子2を通過したビームを平行
光とする視準レンズ3と、該視準レンズ3の一側に形成
され入射した平行光を光ディスクD上に集光させる対物
レンズ4と、から構成されていた。
【0003】さらに、前記光ディスクD上に記録された
情報の有無に従い反射されたビームと前記回折格子2を
通過した入射ビームとを所定比率に透過及び反射させる
ビームプリズム5が前記回折格子2と視準レンズ3間に
設置され、該ビームプリズム5の下方側にビームプリズ
ム5を通って反射されたビームを集光させるセンサレン
ズ6と、該センサレンズ6を通過したビームのデータ信
号を感知する光検出器7と、が夫々形成され構成されて
いた。
【0004】このように構成された従来光ピックアップ
装置の動作を説明する。先ず、レーザーダイオード1か
らのビームが回折格子2及び分離プリズム5を通過し視
準レンズ3を通過して平行光に変換され、対物レンズ4
で集光された後光ディスクDの表面に記録された情報に
従い反射及び回折される。次いで、前記光ディスクDの
表面から反射されたビームは前述と反対の経路に沿って
対物レンズ4及び視準レンズ3を通過した後、前記ビー
ム分離プリズム5、センサレンズ6を通過して光検出器
7に伝達される。
【0005】この場合、前記回折格子2及びセンサレン
ズ6は通常のトラッキング及びフォカシングサーボ用と
して使用される。しかし、このような従来の光ピックア
ップ装置で、DVD(digital video disk) のような高
密度光ディスクの記録再生をする場合、既存のCD系列
の光ディスクよりも記録密度が4倍以上増加するため、
対物レンズ4の開口率(numerical aperture) は0.6
程度の高い値でなければならない。
【0006】且つ、光ディスクの基板の厚さが厚くなる
ほど傾斜による収差が大きくなり、これを防止するため
DVDは基板の厚さをCD系列よりも薄い0.6mmを採
択しているが、従来の光ピックアップ装置で、厚さが
0.6mmのDVDのような高密度光ディスク及び厚さ
1.2mmのCD系列の光ディスクを再生するとき、次の
ような問題点が発生する。
【0007】即ち、厚さ0.6mmの光ディスクD6 面に
焦点を最適に合わせるため設計された開口数NA=0.
6の対物レンズ4を用いて、厚さ0.6mmの光ディスク
D面に焦点を合わせた状態におけるビーム強度の分布
は、図10に示した実線のようにピックアップが可能な
状態として示される。しかし、1.2mm厚さの光ディス
クD12に対物レンズ4を用いてビームを集光した場合の
ビーム強度の分布は、対物レンズ4の球面収差により図
10に示した点線のようにピックアップが困難な状態と
して表示される。即ち、この場合は、メインローブ(ma
inlobe) のビーム強度の比率が前記0.6mm厚さのDV
Dよりも顕著に減少し、サイドローブ(side lobe)のビ
ーム強度は相対的に増加して隣接トラックに記録された
信号からの混信(cross talk)が大きくなる。又、前記
サイドローブはメインローブの約5%に該当し、例え
ば、NA=0.6の対物レンズ4を用いてCD系列(厚
さ1.2mm、トラックピッチ1.6μm)の光ディスク
を読み取る場合の混信率は−20dBよりも劣悪な値とし
て計算される。
【0008】以下、従来前記CD及びDVDの高密度光
ディスクの構造を一層詳しく説明する。従来コンパクト
ディスク(CD)C1においては、図11(A)に示す
ように、1.2mm厚さの基板上にトラックピッチ1.6
μmの間隔にピット情報が記録され、高密度光ディスク
C2は、図11(B)に示すように、0.6mm厚さの基
板上にトラックピッチが0.725μm(又は0.8−
0.9μm)に密度高くピット情報が記録されており、
容量の増大及び平偏度の向上のため2面を接着した構成
となっている。
【0009】よって、NA=0.6に最適設計された対
物レンズ4を用いて1.2mm厚さのディスクを再生する
場合は、光ディスクに対する球面収差が大きくなってC
D用1.2mmの光ディスクを再生することはできないと
いう問題が発生する。一方、MTF(Modulation Trans
fer Function) 値を極大化して結像力を向上させたもの
が、1987年及び1990年に発表された文献「New
physics(Korean Physical Society) Volume 27. Number
1. February, 1987」及び「Volume 30, Number 6, Feb
ruary, 1990 」に夫々提示され、開口変調による収差系
MFTの増進及び位相変調が光学系MFTに与える効果
が記載されている。即ち、収差のある光学系に開口変調
を施してMTFの増進効果を図り得るということと、開
口上における位相をπほど遅延させた場合にMFTの増
進効果を図り得るということが発表されている。
【0010】以下、前記論文の理論的な背景であるOT
F(Optical transfer function)理論を説明する。通
常、二次元空間周波数s,tに対するOTFは、
【0011】
【数2】
【0012】に表現され、ここで積分面積は円形開口上
の面積を示し、Aは規格化のためのものであって、次の
式(2)で示される。
【0013】
【数3】
【0014】ここで、積分面積は瞳(pupil)の全体面積
を意味する。そして、瞳関数f(u,v)は、出射瞳面
の換算座標(u,V)であって、次式で示される。
【0015】
【数4】
【0016】ここで、r(u,v)は光波の振幅透過率
(amplitude transmittance)で、W(u,v)は波面収
差関数である。光学系のOTF値はr(u,v)及びW
(u,v)の影響を受けず、振幅透過率r(u,v)は
有効径(clear aperture) を有する通常の光学系におい
ては、
【0017】
【数5】
【0018】で表現され、図12に示すように、位相変
調をさせた場合は次のように変化される。図中、Lは対
物レンズ、Mは対物レンズLの開口面のマスクの形状を
示したものである。
【0019】
【数6】
【0020】即ち、図12に示した従来対物レンズは、
対物レンズLの所定部位をマスキングして位相変調し、
又は、対物レンズLの内方側の所定領域に薄膜を被せて
レーザーから放出された光をシフトさせて、対物レンズ
の結像能力を向上している。且つ、前記文献に提示され
たように、開口変調により光を遮断させると、図13に
示した無収差系の場合、空間周波数特性が若干減少する
現象が現われる。
【0021】又、図14に示した収差の場合、例えば、
球面収差がW=6λで、コマ(coma) 収差が3λno場
合、空間周波数の減少現象よりha収差補正効果が現わ
れて、光学系の性能を向上させる効果が奏される。更
に、図15及び図16は、各ディスクの厚さが0.6mm
及び1.2mmの光ディスクの球面収差量を示した球面収
差量−レンズ半径線図で、図17は厚さの変化による主
ビームと周辺ビームとの関係を示した光量−ビームの変
形線図である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来の光ピックアップ装置においては、対物レンズの結像
力を向上させるため、レンズにマスクを被せてレンズの
結像効率の向上を図っているが、実質的にレンズの結像
効率を向上することはできないという不都合な点があっ
た。
【0023】且つ、幾何光学的に既存の技術は説明でき
るが、LDを用いる光学系では回折理論によりマスクの
領域を正確に明示することができないという不都合な点
があった。特に、DVDのような高密度光ディスクの厚
さ(0.6mm)及び既存CD系列の光ディスクの厚さ
(1.2mm) による球面収差とコマ収差の発生を抑制す
るため対物レンズに形成されるマスクとの位置及び領域
を数式的に提示し得ないという不都合な点があった。
【0024】本発明の目的は、光ディスクの厚さの変化
による収差の発生を抑制するため、対物レンズに形成さ
れるリング状のマスクの領域を数式に定義して、ビーム
回折に基づいて収差発生により現われる主ビームと周辺
ビームとの関係を明確に設定し、最上の結像力を得るよ
うにした対物レンズ及びそれを具備した光ピックアップ
装置を提供しようとするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】このような本発明に係る
対物レンズ及びそれを具備した光ピックアップ装置にお
いては、ディスクの厚さの差異による収差発生を除去す
るため、対物レンズの所定部位に一つ以上の環状マスク
を形成し、該マスクの中心半径rn+1 と、該マスクのマ
スク幅△rn+1 とが次の式を満足するように構成され
る。
【0026】
【数7】
【0027】且つ、本発明に係る光ピックアップ装置
は、厚さの異なるディスクに信号を記録/再生する記録
再生手段と、該記録再生手段に内蔵されたレンズの所定
部位に形成されたビームの回折による収差を除去する少
なくとも一つ以上の環状膜と、を備えている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に対し
説明する。通常、光ピックアップ装置のディジタルビデ
オドライバ(Digital Vldeo Driver) は、厚さ0.6mm
の光ディスクに最適なレンズを用いるが、厚さ1.2mm
の既存のCD光ディスクを読み取る場合は、光ディスク
の厚さの差異により収差が発生する。
【0029】このような収差発生の主原因は球面収差で
あり、前記光ピックアップ装置による球面収差(Wr )
量を算出すると、次式(6)のようである。
【0030】
【数8】
【0031】ここで、Δdは光ディスク厚さの変化量、
nは光ディスクの屈折率、NAはレンズの開口数、aは
対物レンズの半径を夫々示す。そして、前記式(6)に
より図15及び図16には、厚さ0.6mm及び1.2mm
のディスクに最適に設計されたレンズの幾何学的球面収
差量が夫々表示されている。ここで、幾何学的球面収差
とは、光の直進性質により現われる球面収差を意味す
る。
【0032】且つ、図17には、厚さ0.6mmのDVD
及び厚さ1.2mmのCDの主ビームと周辺ビームとの半
径線図が表示され、厚さ1.2mmの光ディスクの球面収
差量が厚さ0.6mmの光ディスクと比べ、周辺ビームが
増加することがわかる。前記周辺ビームの量は全体に対
し約5%に達する。又、前記式(6)及びレンズの瞳関
数により、前記式(3)の光の回折を考慮した収差量W
040 を包含する瞳関数を表示すると次のようである。
【0033】
【数9】
【0034】前記式(7)で瞳関数f(r)は、図1に
示すように、レンズの半径の変化に従い球面収差は所定
の周期に変化する。即ち、π/2と3π/2の間で球面
数差が増加するため、この部分をマスキングすべきであ
って、+及び−相殺作用により球面収差が減少するが、
この場合、マスクの中心位置は(2n+1)π(n:定
数)の位置になるため、マスクの幅はマスクの中心位置
に対し、±(π/2)となる。
【0035】又は、前記レンズのマスクの中心の半径r
n+1 及び幅Δrn+1 は、次の式(8),(9)のように
表示される。
【0036】
【数10】
【0037】このように、π/2から3π/2領域でマ
スキングをした後、主ビームと周辺ビーム(side beam)
との関係を見ると、図4に示したビーム強度の分布図の
ように、周辺ビームが顕著に減少することがわかる。な
お光を電磁波として把握するとλ/2はπ(180°)
に相当する。以下、本発明に係る光ピックアップ装置の
対物レンズの実施例を、ディスク厚さの差異Δdが0.
6mm、屈折率Nが1.55、開口数NA=0.6である
レンズに適用して説明する。
【0038】先ず、本発明に係る対物レンズの第1実施
形態に対し説明する。図2に示すように、対物レンズの
所定部位に一つのリングにマスキングしてπ/2から3
π/2領域に入射する光を遮断する場合、即ち、図1に
示すように、半径r2 を有する一番目マスクの位置が3
λ/2を基準に3π+π/2である時、マスクはr2
0.714a±0.05mmを中心とし、図2に示すよう
にマスクの幅は3/2λ±1/4λであるΔr2 =0.
062a±0.005mmとなる。(但し、n=1) 且つ、本発明に係る対物レンズの第2実施例において
は、図3に示すように、対物レンズの所定部位に二つの
リングにより2個のマスクを形成する場合、即ち、図1
において一番目マスクの位置r1 がλ/2を基準とする
π±π/2であるとき、図3に示すように、r1 =0.
545a±0.05mmを中心とし、マスクの幅が1/2
λ±1/8λであるΔr1 =0.062a±0.005
mmとなる。二番目マスクの位置r2 は3λ/2を基準と
する3π±π/2であるとき、r2=0.714a±
0.05mmを中心としマスクの幅が3/2λ±1/4λ
であるΔr2 =0.062a±0.005mmとなる。
(但し、n=1)。
【0039】その結果、図2及び図3に示したように、
ビームの回折による収差発生を考慮すると、最適の位置
に該当する対物レンズの所定部位に二つ、又は一つのマ
スクを形成する場合、図4に示したように、主ビームと
周辺ビームとの比率が1.58%及び2.4%に夫々減
少することが分かる。且つ、他の実施例として、前記マ
スクの代わりに180°の位相差が発生する薄膜を形成
することにより、前述と同様な結果を得ることもでき
る。
【0040】そして、図5は、対物レンズに一つのマス
クを形成した場合、DVDと比べて厚さが0.6mm程厚
いCDのビームの大きさを示したもので、この時、Aは
DVDと比べ0.6mm程厚い1.2mmのCD、Cは傾斜
度が0.6°傾いた場合、TはDVDと比べ厚さが0.
7mm程の差を有する、いわゆる製作上の誤差によりCD
ディスクの厚さが1.3である場合、Sはマスクが本発
明で提示した位置よりも60μm程シフトされた状態に
おける主ビームと周辺ビームとの大きさをシミュレーシ
ョンした場合を夫々示したものである。
【0041】即ち、図5に示すように、1.2mmCDで
あるAの場合はサイドローブビームが1.58%程発生
し、CDが0.6°傾いたCの場合はサイドローブビー
ムが3.45%程発生し、厚さが1.3mmであるCDの
Tの場合はサイドローブビームが3.35%程発生し、
マスクの位置がシフトされたSの場合はサイドローブビ
ームが4.17%程発生することが分かる。
【0042】即ち、マスクの位置がシフトされる場合、
周辺ビームが最も大きく影響を受け、従来に比べ1.2
mmであるCDの場合サイドローブが顕著に減少されてい
る。そして、図6は、対物レンズに二つのマスクが形成
された場合、前述のようにCDの主ビームと周辺ビーム
との大きさをシミュレーションして示したものである。
図示されたように、1.2mmCDのAの場合はサイドロ
ーブビームが2.4%発生し、CDが0.6°傾いたC
の場合はサイドビームが3.1%発生し、厚さが1.3
mmCDのTの場合はサイドローブビームが2.7%発生
し、マスクの位置が60μm程シフトされたSの場合は
サイドローブビームが4.0%発生して、図5と同様な
結果が奏される。
【0043】以下、前述の本発明に使用される光ピック
アップ装置の対物レンズを製造する二つの方法を説明す
る。先ず、その一つの方法は、図7に示すように、レン
ズ51の前方に透明遮断膜52を設置し、該透明遮断膜
52によりビームを遮断させて180°位相偏重させ
る。
【0044】他の一つの方法は、図8に示すように、レ
ンズ51を成形するため金型53のマスク位置に凸部5
4(又は凹部)を形成し、その部位に光が透過されない
ようにするか、又は180°の位相差が発生するように
薄膜を被せる。そして、前述のような対物レンズを具備
した光ピックアップ装置は、その構成が対物レンズを除
いては通常の構成と同様であるため、その詳細な説明を
省略する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る対物レ
ンズ及びそれを具備した光ピックアップ装置において
は、光ディスクの厚さ変化により周期的に発生する球面
収差量を計算して対物レンズのマスクの位置を決定し、
マスクの位置及び幅の変化により主ビームと周辺ビーム
との関係を設定して、従来の周辺ビームの干渉により発
生する隣接ピット間の信号の減少を防止し得るという効
果がある。
【0046】且つ、隣接トラック間の干渉が少ない主ビ
ームと隣接トラック間の干渉が大きい周辺ビーム間の大
きさを3%以下とし、同様の対物レンズによりDVDと
該DVDよりも厚さの厚いCDとを読み取ることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置の対物レンズ
のマスク形状を示した正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る光ピックアップ装
置の一つのマスクを有した対物レンズを示した正面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施形態に係る光ピックアップ装
置の二つのマスクを有した対物レンズを示した正面図で
ある。
【図4】本発明に係る対物レンズのマスクによる主ビー
ムと周辺ビームとの関係を示した光量−ビームの半径線
図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る一つのマスクを有
した対物レンズの主ビームと周辺ビームとの関係を示し
た半径線図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る二つのマスクを有
した対物レンズの主ビームと周辺ビームとの関係を示し
た半径線図である。
【図7】本発明に係る対物レンズの透明遮断膜を適用し
た場合の構成図である。
【図8】本発明に係る対物レンズを製造するときの金型
を示した断面図である。
【図9】従来光ピックアップ装置の構成図である。
【図10】従来光ピックアップ装置用対物レンズによる
厚さの異なる光ディスク上におけるビーム強度分布図で
ある。
【図11】(A)は従来CDの構造図で、(B)はDV
Dの構造図である。
【図12】従来結像力を向上させた対物レンズの正面図
である。
【図13】従来対物レンズの収差有無に従う特性を説明
したもので、収差のない場合のOTF−空間周波数線図
である。
【図14】従来対物レンズの収差有無に従う特性を説明
したもので、収差のある場合のOTF−空間周波数線図
である。
【図15】従来厚さ0.6mmの光ディスクの球面収差量
を示した球面収差量−レンズ半径線図である。
【図16】従来厚さ1.2mmの光ディスクの球面収差量
を示した球面収差量−レンズ半径線図である。
【図17】従来厚さの変化による主ビームと周辺ビーム
との関係を示した光量−ビームの半径線図である。
【符号の説明】
51…レンズ 52…透明遮断膜 53…金型 54…凹凸部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/135

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの厚さの差異により発生する収
    差を除去するため、対物レンズの所定部位に一つ以上の
    環状マスクを形成した光ピックアップ装置の対物レンズ
    であって、該マスクの中心半径(rn+1)と、該マスク幅
    (△rn+1)とが次の式を満足するように構成されること
    を特長とする光ピックアップ装置の対物レンズ。 【数1】
  2. 【請求項2】 前記所定の半径(r2)を有するマスクの
    個数は一つであって、マスクの位置が3/2λを基準に
    3π+π/2であるとき、r2 =0.714a±0.0
    5mmを中心に、マスクの幅が3/2λ±1/4λである
    Δr2 =0.062a±0.005mmである請求項1に
    記載の光ピックアップ装置の対物レンズ。(但し、N=
    1.55、λ=635±20nm、Δd=0.6±0.1
    mm、NA=0.6)
  3. 【請求項3】 前記マスクは、所定の半径(r1 ,r2)
    を有する二つで、一番目マスクの位置がλ/2を基準に
    π±π/2である時、r1 =0.545a±0.05mm
    を中心に、マスクの幅が1/2λ±1/8λであるΔr
    1 =0.062a±0.05mmであり、二番目のマスク
    の位置が3/2λを基準に3π±π/2である時、r2
    =0.714a±0.05mmを中心に、マスクの幅が3
    /2λ±1/4λであるΔr2 =0.062a±0.0
    05mmである請求項1に記載の光ピックアップ装置の対
    物レンズ。(但し、N=1.55、λ=635±20n
    m、Δd=0.6±0.1mm、NA=0.6)
  4. 【請求項4】 前記マスクは、レンズの前方側に形成さ
    れる透明遮断膜、又は位相変調(180°)膜により形
    成される請求項1に記載の光ピックアップ装置の対物レ
    ンズ。
  5. 【請求項5】 前記マスクは、レンズの薄膜による18
    0°の位相差により形成されるか、又は光を遮断するた
    め金型に形成された凸部(又は凹部)により形成される
    請求項1に記載の光ピックアップ装置の対物レンズ。
  6. 【請求項6】 半径r1 及びr3 を有する二つのマスク
    が形成されて構成される光ピックアップ装置の対物レン
    ズ。
  7. 【請求項7】 半径r1 及びr4 を有する二つのマスク
    が形成されて構成される光ピックアップ装置の対物レン
    ズ。
  8. 【請求項8】 厚さの異なるディスクの信号を記録/再
    生する記録再生手段を具備し、該記録再生手段が所定部
    位に設置されてビームの回折による収差を除去する少な
    くても一つ以上の環状マスクを有する対物レンズを内蔵
    する、相互異なる種類のディスクに信号を記録再生する
    光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記環状マスクは、ビームを遮断する
    か、又はビームを180°位相変換するものである請求
    項8に記載の光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 前記除去される収差は、π/2から3
    π/2領域に周期的に現われる請求項8に記載の光ピッ
    クアップ装置。
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