JP2847205B2 - 半導体導波路型受光素子 - Google Patents

半導体導波路型受光素子

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JP2847205B2
JP2847205B2 JP3002705A JP270591A JP2847205B2 JP 2847205 B2 JP2847205 B2 JP 2847205B2 JP 3002705 A JP3002705 A JP 3002705A JP 270591 A JP270591 A JP 270591A JP 2847205 B2 JP2847205 B2 JP 2847205B2
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和利 加藤
進 秦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体光導波路層内に
pn接合を設けた半導体導波路型受光素子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光の吸収が大きい程屈折率が大きいとい
う物質の特性を利用して、光の吸収が大きく屈折率が高
い材料で構成された層に、受光素子の光電変換層と導波
路のコア層との両者の機能を持たせることを特徴とした
導波路型受光素子は、光の入射方向が光励起キャリアの
走行方向(pn接合方向)と垂直であるため、光電変換
効率の要因となる光の入射方向の素子長と、高速性の要
因となる素子厚とを独立に設定することが可能であり、
したがって、高速かつ高効率な受光素子として適してい
る。また、その構造の類似性から半導体レーザや導波路
型光スイッチ等とのモノリシック集積化が容易であると
いう利点をもっている。
【0003】従来の一般的な導波路型受光素子は、信号
光波長が1.55μmの場合を例にとると、図8に示す
ように、p電極層としてのp+−InP、低キャリア濃
度層としてのn−In0.53Ga0.47As、n電極層とし
てのn+−InPによって構成されている。これらの層
のうち、In0.53Ga0.47Asのみが波長1.55μm
の信号光を吸収することができ、光電変換層として機能
している。ここで導波路構造としてみれば、屈折率が高
いn−In0.53Ga0.47Asがコア層、屈折率が低いp
+−InP、n+−InPがそれぞれ上部クラッド層、下
部クラッド層となっており、コア層とクラッド層との屈
折率の大きな違いによって、導波光を上記コア層の近傍
に閉じ込めることが可能になる(S.Chandras
ekhar他著、アイ・ジー・ダブリュウ・オー(IG
WO),(1989),p186)。上記受光素子はp
電極層であるp+−InPと、n電極層であるn+−In
Pとの間に逆バイアス電圧を印加してIn0.53Ga0.47
As低キャリア濃度層に空乏層を形成し、この空乏層に
かかる高電界を利用することによって、光電変換を行う
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】信号光は受光素子の端
面から入射し、コアに沿って導波路内を導波しながら、
コア層で光電変換される。しかし、光ファイバから出射
された出射光のうち、光ファイバからの出射光界分布の
スポットサイズWOFと、それぞれの導波路構造に固有な
導波光界分布のスポットサイズWWGとで表わされる結合
効率 η=2/(WOF/WWG+WWG/WOF) の割合だけが、導波路型受光素子内を導波、光電変換さ
れ、それ以外の部分は導波路外に放射され、光電変換さ
れることがない。図9に示すように結合効率ηの値はW
OF=WWGのとき最大値1となり、出射光界分布のスポッ
トサイズWOFと導波光界分布のスポットサイズWWGとの
違いが大きくなるほど減少する。ところで、光ファイバ
からの出射光界分布のスポットサイズWOFは光ファイバ
のコア径とほぼ等しく約10μmであり、先球ファイバ
を用いた場合においても1μm以上となるのに対して、
従来の導波路型受光素子においては、コア層とクラッド
層の屈折率差が0.4程度と大きいため、導波光はコア
層近傍に閉じ込められ、スポットサイズは図10に示す
ように導波路のコア層の厚さとほぼ等しく、0.5μm
程度以下になっている。このような光ファイバとのスポ
ットサイズの差異から、従来の導波路型受光素子では、
信号光を十分に素子内に導くことができず、導波路型受
光素子が、本来有する高速かつ高効率な性質を実現する
ことが困難であった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決し、光
ファイバからの信号光を高効率に光電変換する半導体導
波路型受光素子を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、InPに格
子整合するIn1-xGaxAsy1-y(0≦x≦1、0≦
y≦1)系半導体層で構成された半導体導波路型受光素
子において、厚さ0.3μm以下のIn1-x1Gax1As
y11-y1層よりなる第1半導体層と、厚さ0.05μm
以上のIn1-x2Gax2Asy21-y2(x1<x2、y1
<y2)層よりなり、かつ上記第1半導体層を挾んで積
層された第2、第3半導体層と、さらに上記第2、第3
半導体層の第1半導体層に接しない側に接してそれぞれ
積層された、In1-x3Gax3Asy31-y3(x3<x
2、y3<y2)からなる第4、第5半導体層とが、I
nP基板上に形成され、これら各半導体層のうち少なく
とも第2半導体層または第3半導体層が、ノンドープ層
であることにより達成され、また、厚さ0.01μm以
上のノンドープIn1-x1Gax1Asy11-y1(x1≧
0.42、y1≧0.9)層と、同じくノンドープIn
1-x2Gax2Asy21-y2(x2<0.42、y2<0.
9)層とを、交互に4層以上繰り返し積層して形成した
半導体多層膜と、該半導体多層膜を挾み、半導体多層膜
の等価的な屈折率よりも低い屈折率を有するIn1-x3
x3Asy31-y3(x3≧x2、y3≧y2)層とから
構成することにより達成される。
【0007】
【作用】本発明は、導波路型受光素子を2つのコア層で
構成することにより広い導波モードを実現し、その結
果、導波路型受光素子の導波光界分布のスポットサイズ
を、光ファイバからの出射光界分布のスポットサイズに
近づけることを特徴とするもので、上記2つのコア層の
厚さがそれぞれ0.05μm以上としたのは、上記厚さ
が0.05μm以下だと受光素子として十分機能するだ
けの光電変換効率が得られないからである。なお、第2
または第3半導体層のノンドープ層とは、キャリア濃度
が通常1×1016cm~3以下の範囲を指している。本発
明の導波路型受光素子は、従来技術における単一コア層
の導波路型受光素子に較べて、光ファイバからの信号光
を高い効率で素子内に導くことができるという利点があ
り、一方のコア層に沿って導波する光を他方のコア層に
沿って導波する光に移行させる、いわゆるエバネッセン
ト結合導波路とは中間層の厚さが薄いという点で異なっ
ており、コア層が長波長信号光の光吸収層であるという
点で長波長半導体レーザとは異なっている。
【0008】また、上記導波路型受光素子のコア層を、
厚さd1屈折率3.6のIn0.53Ga0.47Asと、厚さ
2のIn0.53Ga0.47Asよりも小さな屈折率n2を有
する半導体層の積層構造とすることにより、光吸収層と
してのコア層の機能を保ちながら、(3.6×d1+n2
×d2)/(d1+d2)で表わされるコア層の等価的な
屈折率をクラッド層の屈折率に近づけることにより、上
記コア層内への導波光の閉じ込めを弱くし、その結果、
導波路型受光素子の導波光界分布のスポットサイズを、
光ファイバからの出射光界分布のスポットサイズに近づ
けることを特徴とするものであり、従来技術におけるコ
ア層とクラッド層との屈折率差が大きい導波路型受光素
子に較べて、光ファイバからの信号光を高い効率で素子
内に導くことができるという利点があり、上記導波路型
受光素子は、コア層を構成する光吸収層の厚さが、量子
効果を生じさせるに十分な薄さの半導体井戸層の積層か
らなる多重量子井戸における、半導体井戸層の厚さ(お
よそ0.01μm以下)よりも厚いという点で多重量子
井戸構造とは異なっている。
【0009】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は本発明による半導体導波路型受光素子の第1
実施例を示す断面図、図2は上記第1実施例の各層にお
ける屈折率と素子内の導波光界分布を示す図、図3は本
発明の第2実施例を示す断面図、図4は上記実施例の各
層における屈折率と素子内の導波光界分布を示す図、図
5は高い結合効率が得られない場合の導波光界分布を示
す図、図6は本発明の第3実施例を示す断面図、図7は
上記実施例の各層における屈折率と素子内の導波光界分
布を示す図である。
【0010】第1実施例 図1において、1はキャリア濃度1×1018cm~3のn
+−InP基板、2は厚さ1μmでキャリア濃度1×1
18cm~3のn+−InP下部クラッド層、3および5
は厚さ0.1μmでキャリア濃度1×1016cm~3以下
のn−In0.53Ga0.47Asコア層、4は厚さ0.2μ
mでキャリア濃度1×1016cm~3以下のn−In1-x
GaxAsy1-y(x=0.42、y=0.9)中間ク
ラッド層である。また、6は厚さ1μmでキャリア濃度
1×1018cm~3のp+−InP上部クラッド層であ
る。In0.53Ga0.47AsおよびIn1-xGaxAsy
1-y(x=0.42、y=0.9)はInPと格子整合
した材料である。ここで、ダイオード構造より記載すれ
ば、1、2はn電極層、3、4、5は低キャリア濃度
層、6はp電極層であり、これらのうち3、4、5で示
す層のみが波長1.55μmの光を吸収することができ
る光電変換層である。受光素子は、各層をエピタキシャ
ル成長したのちにエッチングにより導波路構造に加工
し、p+−InP層上にp型オーミック電極、InP基
板裏面にn型オーミック電極をそれぞれ蒸着して形成す
る。光ファイバから出射した波長1.55μmの信号光
は素子の端面に照射され、その一部が素子内を導波す
る。
【0011】素子各層の屈折率を図2に実線で示す。屈
折率分布からマックスウェル方程式によって計算される
素子内の導波光界分布を、同じ図2に曲線で示した。導
波光界分布の広がりの度合を表わすスポットサイズは、
上記構造では約1.5μmとなり、図10に示す単一コ
ア層とした導波路型受光素子の場合のスポットサイズ
0.8μmに較べると大きくなっている。実際、先球フ
ァイバを用いた実験によると上記構造の導波路型受光素
子の受光効率は約60%となり、コア層を単一とした場
合の受光効率40%に比して大幅に改善された。
【0012】本実施例においては、2および6で示す層
にInP、3および5で示す層にIn0.53Ga0.47As
層、4で示す層にIn1-xGaxAsy1-y(x=0.4
2、y=0.9)層を用いているが、これらのうち3、
4、5で示す各層のみが入射光を吸収し得る材料であ
り、かつ、4の層の屈折率が3および5の層の屈折率よ
りも小さく、また2および6の層の屈折率よりも大きく
なるような材料の組合せであれば、同様の効果を期待で
きる。
【0013】第2実施例 本発明の第2実施例を示す図3において、7はキャリア
濃度1×1018cm~3のn+−InP基板、8は厚さ1
μmでキャリア濃度1×1018cm~3のn+−In1-x
xAsy1-y(x=0.37、y=0.8)下部クラ
ッド層、9、11は厚さ0.1μmのキャリア濃度1×
1016cm~3以下のn−In0.53Ga0.47Asコア層、
10は0.2μmのキャリア濃度1×1016cm~3以下
のn−InP中間クラッド層である。また、12は厚さ
1μmでキャリア濃度1×1018cm~3のp+−In1-x
GaxAsy1-y(x=0.37、y=0.8)上部ク
ラッド層である。これらのうち、9および11で示す層
のみが波長1.55μmの光を吸収することができる光
電変換層である。
【0014】上記実施例の各層における屈折率を図4に
実線で示した。第1実施例と同様に、導波光界分布の広
がり度合を表わすスポットサイズは約1.5μmとな
り、コア層を単一とした従来のスポットサイズに較べる
と非常に大きくなっている。実際に先球ファイバを用い
た実験によると、本構造の導波路型受光素子の受光効率
は約60%となり、コア層が単一の場合の受光効率約4
0%に較べ大幅に改善された。本実施例では、8および
12で示す層にIn1-xGaxAsy1-y(x=0.3
7、y=0.8)、9および11で示す層にIn0.53
0.47As層、10で示す層にInP層を用いている
が、これらは上記9、11で示す層だけが入射光を吸収
できる材料であれば同様の効果が期待できる。
【0015】上記のように第1実施例および第2実施例
においては、中間クラッド層の厚さを0.2μmとした
場合について示したが、これを0.3μmより厚くする
と図5に示すように、導波光界分布の2つの極大点どう
しの間隔が広くなり、その結果、中間クラッド層での導
波光強度が低下して高い結合効率は得られない。また、
2つのコア層および2つのコア層に挾まれた中間クラッ
ド層を、低キャリア濃度層とした場合について示した
が、上部あるいは下部クラッド層の一部も低キャリア濃
度層とする場合、また一方のコア層のみを低キャリア濃
度層とする場合、あるいは一方のコア層とクラッド層の
一部を低キャリア濃度層とする場合においても、同様の
効果が期待できる。また、両方のコア層が信号光を吸収
できる材料とした例を示したが、一方のコア層だけが信
号光を吸収できる材料であっても同様の効果は期待でき
る。
【0016】第3実施例 本発明の第3実施例を示す図6において、13はキャリ
ア濃度1×1018cm~3のn-−InP基板、14は厚
さ2μmでキャリア濃度1×1018cm~3のn-−In
1-xGaxAsy1-y(x=0.37、y=0.8)クラ
ッド層、15、16、17、18、19はそれぞれコア
層の構成要素であり、15、17、19は厚さ0.05
μmでn型キャリア濃度1×1016cm~3以下のIn
0.53Ga0.47As層、16、18は厚さ0.05μmで
n型キャリア濃度1×1016cm~3以下のIn1-xGax
Asy1-y(x=0.37、y=0.8)層、20は厚
さ2μmでキャリア濃度1×1018cm~3のp-−In
1-xGaxAsy1-y(x=0.37、y=0.8)クラ
ッド層である。In0.53Ga0.47As、In1-xGax
y1-y(x=0.37、y=0.8)は、InPと格
子整合した材料である。ここで、ダイオード構造より記
載すれば、13、14はn電極層、15、16、17、
18、19は低キャリア濃度層、20はp電極層であ
り、これらのうち15、17、19で示す層のみが波長
1.55μmの光を吸収し得る。受光素子は、各層をエ
ピタキシャル成長したのちにエッチングにより導波路構
造に加工し、p+−In1-xGaxAsy1-y(x=0.
37、y=0.8)層上にp型オーミック電極、InP
基板裏面にn型オーミック電極をそれぞれ蒸着して形成
する。光ファイバから出射した波長1.55μmの信号
光は、素子の端面に照射され、その一部が素子内を導波
する。
【0017】上記各層の屈折率を図7に実線で示した。
コア層の等価的な屈折率は3.5となり、クラッド層と
の屈折率差は約0.1と非常に小さくなっている。屈折
率分布からマックスウェル方程式によって計算される素
子内の導波光界分布を、同じく図7に曲線で示した。導
波光界分布の広がり度合を表わすスポットサイズは、本
構造においては約1μmとなり、コア層にIn0.53Ga
0.47As、クラッド層にInPを用いた場合(図10)
のスポットサイズ0.4μmと較べて非常に大きくなっ
ている。実際に先球ファイバを用いた実験によると、本
構造の導波路型受光素子の受光効率は約60%となり、
コア層にIn0.53Ga0.47As、クラッド層にInPを
用いた従来の導波路型受光素子の場合の受光効率約30
%に較べて、大幅に改善された。
【0018】上記第3実施例においては、14、16、
18、20で示す層にIn1-xGaxAsy1-y(x=
0.37、y=0.8)、15、17、19で示す層に
In0. 53Ga0.47Asを用いた例を示しているが、これ
ら各層は、15、17、19で示す層のみが入射光を吸
収できる材料であり、また、14および20で示す層が
コア層(15、16、17、18、19)の等価屈折率
よりも低い屈折率を持つ材料であれば、同様の効果が期
待できる。また、多層膜を構成する半導体を2種類とし
ているが、In1-x1Gax1Asy11-y1(x1≧0.4
2、y≧0.9)を含む3種類以上の半導体により構成
された多層膜としても、同様の効果が期待できる。
【0019】上記各実施例においては、クラッド層およ
びコア層の材料として、InP基板と格子整合する材料
を用いた例を示したが、これらの一部あるいは全べて
を、InP基板と格子整合しない材料としても同様の効
果が期待できる。また、信号光波長が1.55μmであ
る場合について例示したが、材料を適当に選ぶことによ
り、波長1.55μm以外の信号光に対しても本実施例
と同様の効果を有する導波路型受光素子を実現すること
ができる。また、本構造を半導体光変調器に適用するこ
とによって、光ファイバとの結合がよい半導体光変調器
を実現することも可能である。
【0020】
【発明の効果】上記のように本発明による半導体導波路
型受光素子は、InPに格子整合するIn1-xGaxAs
y1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)系半導体層で構成さ
れた半導体導波路型受光素子において、厚さ0.3μm
以下のIn1-x1Gax1Asy11-y1層よりなる第1半導
体層と、厚さ0.05μm以上のIn1-x2Gax2Asy2
1-y2(x1<x2、y1<y2)層よりなり、かつ上
記第1半導体層を挾んで積層された第2、第3半導体層
と、さらに上記第2、第3半導体層の第1半導体層に接
しない側に接してそれぞれ積層された、In1-x3Gax3
Asy31-y3(x3<x2、y3<y2)からなる第
4、第5半導体層とが、InP基板上に形成され、これ
ら各半導体層のうち少なくとも第2半導体層または第3
半導体層が、ノンドープ層であること、および、厚さ
0.01μm以上のノンドープIn1-x1Gax1Asy1
1-y1(x1≧0.42、y1≧0.9)層と、同じくノ
ンドープIn1-x2Gax2Asy21-y2(x2<0.4
2、y2<0.9)層とを、交互に4層以上繰り返し積
層して形成した半導体多層膜と、該半導体多層膜を挾
み、半導体多層膜の等価的な屈折率よりも低い屈折率を
有するIn1-x3Gax3Asy31-y3(x3≧x2、y3
≧y2)層とから構成されることにより、光ファイバか
らの信号光を高い効率で素子内に導くことができるた
め、高い光電変換効率を有する半導体導波路型受光素子
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体導波路型受光素子の第1実
施例を示す断面図である。
【図2】上記第1実施例の各層における屈折率と素子内
の導波光界分布を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図4】上記第2実施例の各層における屈折率と素子内
の導波光界分布を示す図である。
【図5】高い結合効率が得られない場合の導波光界分布
を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図7】上記第3実施例の各層における屈折率と素子内
の導波光界分布を示す図である。
【図8】従来の一般的な導波路型受光素子を示す図であ
る。
【図9】結合効率を示す図である。
【図10】スポットサイズを説明する図である。
【符号の説明】
3、5、9、11 第2半導体層(コア層) 4、10 第1半導体層(中間クラッド層) 14、20 クラッド層 15、16、17、18、19 多層膜構成層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−194655(JP,A) 特開 昭64−76779(JP,A) 特開 昭63−278280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/10 H01L 31/0232

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】InPに格子整合するIn1-xGaxAsy
    1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)系半導体層で構成さ
    れた半導体導波路型受光素子において、厚さ0.3μm
    以下のIn1-x1Gax1Asy11-y1層よりなる第1半導
    体層と、厚さ0.05μm以上のIn1-x2Gax2Asy2
    1-y2(x1<x2、y1<y2)層よりなり、かつ上
    記第1半導体層を挾んで積層された第2、第3半導体層
    と、さらに上記第2、第3半導体層の第1半導体層に接
    しない側に接してそれぞれ積層された、In1-x3Gax3
    Asy31-y3(x3<x2、y3<y2)からなる第
    4、第5半導体層とが、InP基板上に形成され、これ
    ら各半導体層のうち少なくとも第2半導体層または第3
    半導体層が、ノンドープ層であることを特徴とする半導
    体導波路型受光素子。
  2. 【請求項2】InPに格子整合するIn1-xGaxAsy
    1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)系半導体層で構成さ
    れた半導体導波路型受光素子において、厚さ0.01μ
    m以上のノンドープIn1-x1Gax1Asy11-y1(x1
    ≧0.42、y1≧0.9)層と、同じくノンドープI
    1-x2Gax2Asy21-y2(x2<0.42、y2<
    0.9)層とを、交互に4層以上繰り返し積層して形成
    した半導体多層膜と、該半導体多層膜を挾み、半導体多
    層膜の等価的な屈折率よりも低い屈折率を有するIn
    1-x3Gax3Asy31-y3(x3≧x2、y3≧y2)層
    とから構成されていることを特徴とする半導体導波路型
    受光素子。
JP3002705A 1991-01-14 1991-01-14 半導体導波路型受光素子 Expired - Lifetime JP2847205B2 (ja)

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