JP2846698B2 - 圧縮機の消音装置 - Google Patents

圧縮機の消音装置

Info

Publication number
JP2846698B2
JP2846698B2 JP3521290A JP3521290A JP2846698B2 JP 2846698 B2 JP2846698 B2 JP 2846698B2 JP 3521290 A JP3521290 A JP 3521290A JP 3521290 A JP3521290 A JP 3521290A JP 2846698 B2 JP2846698 B2 JP 2846698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
cylinder
closed container
compressor
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3521290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03242495A (ja
Inventor
兼三 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP3521290A priority Critical patent/JP2846698B2/ja
Publication of JPH03242495A publication Critical patent/JPH03242495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2846698B2 publication Critical patent/JP2846698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は圧縮機の消音装置の改良に関する。
(ロ)従来の技術 従来の圧縮機は例えば実公昭47-16845号公報に示され
ているように構成されている。ここで、この公報を参考
に従来例を説明する。第5図において、50は密閉容器
で、この容器内には上側に電動要素51が、下側に回転圧
縮要素52が夫々収納されている。回転圧縮要素52はシリ
ンダ53と、回転軸54の偏心部55によってシリンダ53内を
回転するローラ56と、このローラに接してシリンダ53内
を高圧室及び低圧室に区画するベーン57と、シリンダ53
の開口を封じる上軸受部58及び下軸受部59とにより構成
されている。60,61は上軸受部58と下軸受部59とに夫々
設けられた吐出ポートで、これらの吐出ポートは夫々独
立した吐出弁62,63で開閉されている。64,65は吐出弁6
2,63を覆う吐出マフラで、これらの吐出マフラは夫々上
軸受部58と下軸受部59とに取付けられている。66はシリ
ンダ53に設けられた通路で、この通路は両方の吐出マフ
ラ64,65内を連通している。67は密閉容器50外に設けら
れた補助冷却器で、この補助冷却器は通路66と、密閉容
器50内の電動要素51と回転圧縮要素52との間の空間68と
を連通している。
この構造の圧縮機ではシリンダ53内で圧縮された冷媒
を上軸受部58及び下軸受部59に設けられた吐出ポート6
0,61から吐出マフラ64,65内に吐出させて、吐出ポート6
0,61の通路面積を大きくしてこの吐出ポートが圧縮され
た冷媒の抵抗にならないようにしている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、シリンダ53内で圧縮された冷媒は吐出
ポート60,61から同時に吐出マフラ64,65内に吐出される
とき、この吐出マフラ内に吐出された冷媒ガスの圧力脈
動波は略同じ距離の通路66を通って補助冷却器67から密
閉容器50内の空間に略同時に伝えられるため、互に合成
されて大きな振幅となり、このようにして生じた脈動波
による定在波がこの密閉容器内の径方向に形成される。
そして、密閉容器50は定在波に共振し、騒音が大きくな
る問題があった。
この発明は上記の問題を解決するもので、両方の吐出
ポートから吐出された冷媒の圧力脈動波による定在波を
密閉容器内で干渉によって打消し、騒音の発生を防止し
た圧縮機の消音装置を提供することを目的としたもので
ある。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は密閉容器内に回転軸を有する電動要素と、
この電動要素によって駆動される回転圧縮要素とを収納
し、この回転圧縮要素をシリンダと、このシリンダの開
口を封じる両側に設けた軸受部と、これらの軸受部に夫
々取付けられた吐出マフラとで構成し、前記軸受部に夫
々吐出ポートを設けた圧縮機において、前記シリンダに
各吐出マフラ内に連通した吐出通路を独立して設け、吐
出ポートから吐出マフラ内を介して密閉容器内に開口す
る吐出通路の開口部までの距離を夫々同一長さにすると
ともに、これらの吐出通路をシリンダの同一面側で、か
つ、回転軸の軸芯に対して180°対称に密閉容器内に開
口させたものである。
(ホ)作用 この発明は上記のように構成したことにより、各吐出
ポートから吐出マフラ内と吐出通路とを介して冷媒を密
閉容器内に吐出させる通路長さを同一にするとともに、
シリンダの同一面側で、かつ、回転軸の軸芯に対して18
0°対称に開口させ、密閉容器内に吐出する冷媒の圧力
脈動波の位相を同じにし、シリンダ内で圧縮された冷媒
の圧力脈動波による定在波が密閉容器内の径方向に形成
されないようにしたものである。
(ヘ)実施例 以下この発明を第1図乃至第3図に示す実施例に基い
て説明する。
1は円筒状の密閉容器で、この容器内には上側に回転
軸2を有する電動要素3と、下側にこの電動要素によっ
て駆動する回転圧縮要素4とが夫々収納されている。回
転圧縮要素4はシリンダ5と、回転軸2の偏心部6によ
ってシリンダ内を回転するローラ7と、このローラに接
してシリンダ内を高圧室及び低圧室に区画するベーン8
と、シリンダ5の開口を封じる上軸受部9及び下軸受部
10とにより構成されている。11は上軸受部9に設けられ
た第1の吐出ポート、12は下軸受部10に設けられた第2
の吐出ポートである。これらの第1・第2の吐出ポート
は夫々独立した吐出弁13,14で開閉されている。15は吐
出弁13を覆う第1の吐出マフラ、16は吐出弁14を覆う第
2の吐出マフラである。これらの第1・第2の吐出マフ
ラは夫々上軸受部9及び10に取付けられている。17はシ
リンダ5に設けられた第1の吐出通路で、この第1の吐
出通路は第1の吐出マフラ15内と密閉容器1内とを連通
している。18はシリンダ5に設けられた第2の吐出通路
で、この第2の吐出通路は第2の吐出マフラ16内と密閉
容器1内とを連通している。第1・第2の吐出通路17,1
8は第1・第2の吐出ポート11,12から同距離の第1・第
2の吐出マフラ15,16内に連通するとともに、同一長さ
に形成されている。また、第1・第2の吐出通路17,18
はシリンダ5の上面側で、かつ、回転軸2の軸芯に対し
て180°対称に密閉容器1内に開口している。
このように構成された圧縮機の消音装置において、シ
リンダ5内に流入した冷媒はローラ7とベーン8との協
働によって圧縮される。この圧縮された冷媒は夫々第1
・第2の吐出ポート11,12から吐出弁13,14を開放して第
1・第2の吐出マフラ15,16内に吐出される。そして、
これらの吐出マフラ内の冷媒は第1・第2の吐出通路1
7,18を通って密閉容器1内に吐出される。この密閉容器
内の冷媒は電動要素3を通って密閉容器1外に吐出され
る。
第1・第2の吐出ポート11,12から第1・第2の吐出
マフラ15,16を介して第1・第2の吐出通路17,18の密閉
容器1内に開口する開口部までの夫々の通路距離は、同
一の長さに形成することにより、シリンダ5内で圧縮さ
れた冷媒の圧力脈動波が吐出ポート11,12から吐出通路1
7,18の開口部へ到達する時間を同一にし、圧力脈動波の
位相を同一にできるようにしている。しかも、吐出通路
17,18の開口部はシリンダ5の上側面で、かつ、回転軸
2の軸芯に対して180°対称に設けられることにより、
密閉容器1内に吐出された冷媒の圧力脈動波を互に干渉
して打消せるようにしている。そして、密閉容器1内に
は定在波が形成されないようにしている。
第4図はこの発明の装置と従来の装置との騒音を比較
した特性図であり、この図からこの発明は500〜2500Hz
領域の周波数帯の騒音を従来に比べ低減できることがわ
かる。
この発明は吐出ポート11,12から吐出通路17,18の開口
部までの夫々の通路距離を等しくするとともに、開口部
を回転軸2の軸芯に対して180°対称に設けることによ
り、シリンダ5内で圧縮された冷媒の圧力脈動波で密閉
容器1内に形成される定在波を干渉作用で打消し、密閉
容器1内に形成される定在波による騒音を防止できるよ
うにしたものである。
(ト)発明の効果 以上のようにこの発明によれば、両側の軸受部に設け
た夫々の吐出ポートから吐出された冷媒を、これらの吐
出ポートから吐出通路の開口部までの距離を等しくする
とともに、これらの開口部を回転軸の軸芯に対して180
°対称に設けたのであるから、シリンダ内で圧縮されて
両側の吐出ポートから吐出マフラ内に吐出された冷媒の
圧力脈動波を密閉容器内で打消すことができ、この容器
内に定在波が形成されるのを防止できるものである。し
かも、この発明は通路長さを同一にすればよいので、吐
出通路の設計上の制約を解消できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を示す回転圧縮機の縦断面図、第2図
は同じく回転圧縮機の縦断面図、第3図は第1図のA−
A線断面図、第4図は騒音特性を示すグラフ図、第5図
は従来例を示す回転圧縮機の縦断面図である。 1……密閉容器、2……回転軸、3……電動要素、4…
…回転圧縮要素、5……シリンダ、9……上軸受部、10
……下軸受部、11……第1の吐出ポート、12……第2の
吐出ポート、15……第1の吐出マフラ、16……第2の吐
出マフラ、17……第1の吐出通路、18……第2の吐出通
路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内に回転軸を有する電動要素と、
    この電動要素によって駆動される回転圧縮要素とを収納
    し、この回転圧縮要素をシリンダと、このシリンダの開
    口を封じる両側に設けた軸受部と、これらの軸受部に夫
    々取付けられた吐出マフラとで構成し、前記軸受部には
    夫々吐出ポートが設けられた圧縮機において、前記シリ
    ンダには各吐出マフラ内に連通した吐出通路が独立して
    設けられ、吐出ポートから吐出マフラ内を介して密閉容
    器内に開口する吐出通路の開口部までの距離を夫々同一
    長さにするとともに、これらの吐出通路をシリンダの同
    一面側で、かつ、回転軸の軸芯に対して180°対称に密
    閉容器内に開口させたことを特徴とする圧縮機の消音装
    置。
JP3521290A 1990-02-15 1990-02-15 圧縮機の消音装置 Expired - Lifetime JP2846698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3521290A JP2846698B2 (ja) 1990-02-15 1990-02-15 圧縮機の消音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3521290A JP2846698B2 (ja) 1990-02-15 1990-02-15 圧縮機の消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03242495A JPH03242495A (ja) 1991-10-29
JP2846698B2 true JP2846698B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=12435539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3521290A Expired - Lifetime JP2846698B2 (ja) 1990-02-15 1990-02-15 圧縮機の消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2846698B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5168169B2 (ja) * 2009-01-28 2013-03-21 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機
WO2013065706A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 東芝キヤリア株式会社 密閉型回転式圧縮機と冷凍サイクル装置
JP6127722B2 (ja) * 2012-05-28 2017-05-17 ダイキン工業株式会社 回転式圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03242495A (ja) 1991-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060056987A1 (en) Multi-cylinder compressor
US20060056986A1 (en) Multi-cylinder compressor
JPH078864Y2 (ja) 圧縮機
JPH0599172A (ja) 2気筒回転圧縮機
JP2846698B2 (ja) 圧縮機の消音装置
KR20060024934A (ko) 다기통 회전압축기
JPH11132177A (ja) ロータリコンプレッサ
JP2000018184A (ja) ロータリコンプレッサ
JPS62214292A (ja) 圧縮機の消音装置
JP2815873B2 (ja) 密閉型圧縮機の消音装置
JP2004360490A (ja) 密閉型圧縮機
JPH06159281A (ja) 多気筒回転圧縮機
JPH02241997A (ja) ロータリ圧縮機
JPS6079192A (ja) 密閉型圧縮機の消音装置
JP4374758B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2527598B2 (ja) 密閉型圧縮機の消音装置
JP2758220B2 (ja) ロータリコンプレッサ
JP2565746Y2 (ja) 2シリンダ型ロータリコンプレッサ
JPH02176197A (ja) 圧縮機の消音装置
JPH05133376A (ja) 密閉型圧縮機
JPH0726633B2 (ja) 回転圧縮機の消音装置
JPH05164075A (ja) 2シリンダ形ロータリ圧縮機
JP2790515B2 (ja) 2シリンダロータリコンプレッサ
JP2760650B2 (ja) 圧縮機の吐出ガス整流装置
KR200150836Y1 (ko) 회전압축기