JP2845501B2 - イオントフォレーシス用インタフェース - Google Patents

イオントフォレーシス用インタフェース

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JP2845501B2 JP18246989A JP18246989A JP2845501B2 JP 2845501 B2 JP2845501 B2 JP 2845501B2 JP 18246989 A JP18246989 A JP 18246989A JP 18246989 A JP18246989 A JP 18246989A JP 2845501 B2 JP2845501 B2 JP 2845501B2
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【発明の詳細な説明】 本発明はイオントフォレーシス用のインタフェース
(皮膚当接体)に関する。
イオントフォレーシスに於けるインタフェースは、薬
液を保持する為のリザーバと電流分散用の電極とを組み
合わせた構造を有する。
このリザーバの構造は、薬液を生体皮膚界面迄、経時
的に所定量を確実に到達せしめるものでなければならな
いが、リザーバ自体が立体的であり、しかも水を介する
為、薬物の希釈化が生じる等、未だ充分な構造が提案さ
れるに至っていない。
上記に鑑み本発明は、イオントフォレーシスに適し
た、即ち正確且つ安全な投薬を行ない得る構造を有する
インタフェースを提供することを目的とする。
即ち、本発明に従えば導電性部材、多孔質材、搬送液
との混入により溶解する薬物含有水溶解性層、搬送液を
封入してなるリザーバ、前記リザーバ内の搬送液を導電
性部材及び多孔質材を介して薬物含有水溶解性層に供給
するための連通部材よりなり、前記導電性部材、多孔質
材及び薬物含有水溶解性層が積層体を形成しており、投
薬時、前記積層体と前記リザーバが連通部材により結合
するようにしたことを特徴とするイオントフォレーシス
用インターフェースが提供される。
本発明の特徴は次の通りである。
本発明は、多孔質材の片面に薬物含有水溶解性層を配
置したものであって、使用時、多孔質材を介して通電及
び搬送液の供給を施すことにより、使用時に薬物含有水
溶解性層が溶解して薬物の局所的高濃度溶液を形成し、
しかも電気力によって薬液が拡散希釈することなく高濃
度を保ちながら、薬物の経皮・経粘膜投与を促進するも
のである。
多孔質材としては、素焼、アルミナ、ジルコニア等の
セラミックス製多孔体又は合成樹脂材等が例示され、特
に限定されない。平均孔径は一般には数μm〜数百μm
が良好であり、気孔率は通常30〜90%程度が好ましい。
尚、孔径、気孔率、厚さ、面積等々は、適応皮膚の汗腺
の数、使用薬物の用量等に応じて適宜選択され、特に限
定されない。
尚、セラミックス材、合成樹脂材等をレーザ加工して
毛細管構造体としたものも好適に使用され得る。又、こ
れらの材の厚さは特に限定されないが、通常0.1mm〜10m
m程度がよい。
場合によっては、毛細管等が非変形性であれば、柔軟
フィルム乃至シート材でもよい。
又、本発明で示す搬送液は、例えば水、塩化ナトリウ
ム等の電解質液等が例示されるが、これに限るものでは
ない。
他方、薬物含有水溶解性層は、所定の薬物を保持・付
着・包含した水溶性高分子より形成されるものであり、
水溶性高分子としては可溶性澱粉(オブラート)、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール等々、任意の
水溶性高分子を使用し得、通常、薄フィルム状に形成さ
れる。又、その水溶性の程度も、使用目的に応じて適宜
調節され得る。
次に、本発明の実施例構造乃至動作を図面を参照して
詳細に説明する。
第1図に於いて、(1)はセラミックス多孔体であ
り、材質は特に限定されるものではない。気孔率は上述
の如き範囲で設定されたものである。多孔体(1)の片
面には、薬物含有オブラート層(2)が固定して、又は
着脱自在に配置されている。
(3)は導電性部材であり、導電性ゴム、導電性ポリ
マー、カーボンフィルム、アルミ箔他、金属箔等よりな
る。導電性部材(3)は、多孔質性部材やメッシュ状材
等よりなる場合もある。その場合の空隙率等々は適宜選
択されるが、搬送液が注入された際、この搬送液を浸透
させられる程度であればよい。
これら多孔体(1)、薬物含有水溶解性層(2)、導
電性部材(3)の積層構造体は、柔軟性支持部材(6)
によって覆われ、支持固定されている。
支持部材(6)には貼着層(7)が形成され、貼着層
(7)は上記積層構造体を生体皮膚表面に固定させる為
のものである。
使用前は、上述の状態でシリコーンコーティング処理
が施された紙等の上に乗せられ、保存される。使用する
際、薬物含有水溶解性層(2)と生体皮膚とが接触され
る。搬送液(5)が封入されているリザーバ(4)を支
持部材(6)の上から、リザーバ(4)に設けられた中
空針(8)を刺入して連通させ、搬送液(5)を中空針
(8)及び、導電性部材(3)を介して多孔体(1)に
供給する。
次に、導電性部材(3)に通電を行う。搬送液(5)
は、導電性部材(3)、多孔体(1)を浸透していき、
薬物含有水溶解性層(2)に到達する。搬送液(5)は
薬物含有水溶解性層(2)を溶解し、電気力によって生
体内へ浸透していく。
溶解した薬物は、電気力によって生体方向にのみ移動
を許されている為、拡散せず高濃度が維持される。
第2図は、実際生体皮膚(00)に貼着した場合の模式
的図である。
多孔体、導電性部材、薬物層の積層体(21)を支持部
材(22)が覆い、更に支持部材(22)に設けた貼着剤層
によって、これらは皮膚(00)と貼着している。
(4)はリザーバであり、多孔体との刺入結合状態を
示す。(23)はバッテリー及びチップ型電子回路よりな
るパワーサプライユニットである。
又、支持部材(22)には貼着剤層の他、導電性部材よ
りなる対極層(24)が、最外周に形成されている。
対極層(24)の表面には、上記貼着剤層に導電性を備
えたものが積層されている。この対極層(24)は、パワ
ーサプライユニット(23)の対極出力端と接続されてい
る。
通電時、第1図に示す導電性部材(3)と第2図に示
す対極層(24)との間に、多孔体(1)、薬物含有水溶
解性層(2)、生体皮膚(00)、導電性貼着層を介して
電流が流れ、薬物層の薬物は、搬送液の混入により溶解
し、更に搬送液に乗って生体皮膚、粘膜を浸透するもの
である。
本発明で使用される電気出力は、通電状態が多少悪化
してもイリテーションや痛みが無く、安定した投薬が行
える脱分極状パルスであることが好ましい。具体的に
は、特開昭60−156475号公報等に示されている通りであ
る。
しかしながら、上記出力だけでなく、交流、直流、何
れでも使用態様によっては利用でき、これに限定される
ものではない。
又、第2図に示した実施例は、パワーサプライユニッ
トを一体的に装着した構造を示すものであるが、これに
限らず、対極を分離し、リード線で接続したものであっ
てもよく、形状は使用態様に応じて適宜変更されるもの
である。又、薬物層用時貼着の場合は、搬送液は予め多
孔体に含有されていてもよく、リザーバを要しない。
前記薬物は、その分子量をその他諸量に限定されるも
のではないが、本発明インタフェースは、特に用量が微
量にも拘らず、イオントフォレーシスの効率上、可及的
高濃度を維持し且つ充分な水の存在を要する、主インス
リン等のペプチド系薬物に特に有用である。薬物例を次
に示す。
鎮咳去痰剤 クロモグリク酸ナトリウム、フマール酸ケトチフェン 気管支拡張剤 フマル酸ホルモテロール 鎮痛剤 塩酸ナルブフィン、乳酸ペンタゾシン、ジクロフェナ
ックナトリウム 強心剤 塩酸ドパミン 精神神経安定剤 ペルフェナジン、フェノチアジン 抗生物質 セフォテタン二ナトリウム、硫酸ジベカシン、硫酸ア
ミカシン、硫酸ネチルマイシン、硫酸シソマイシン 抗悪性腫瘍剤 アドリアマイシン、マイトマイシンC、塩酸ブレオマ
イシン、レンチナン、ピシバニール、硫酸ビンクリスチ
ン、シスプラチン 循環機能改善剤 クエン酸ニカメタート、塩酸メクロフェノキサート、
マレイン酸リスリド、ホパンテン酸カルシウム 痛風治療剤 アロプリノール その他ペプタイド類 LHRH,エンケファリン、エンドルフィン、インターフ
ェロン、インシュリン、カルシトニン、TRH,オキシトシ
ン、リプレシン、バソプレシン、グルカゴン、脳下垂体
ホルモン(HGH,HMG,HCG,酢酸デスモプレシン)、卵胞黄
体ホルモン 以上詳述の如く本発明は、薬物が希釈されることな
く、皮膚との接触面に局所的に高濃度薬物が存在し得、
しかも電気力によって生体方向以外の拡散が実質的に阻
止されることから、効率的な経皮・粘膜投薬が行える等
の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、本発明の実施例を示す図である。 1……多孔体(多孔質材)、 2……薬物含有水溶解性層、 3……導電性部材、 4……リザーバ、 5……搬送液、 6……支持部材、 7……貼着剤、 00……生体皮膚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−234775(JP,A) 特開 昭56−75173(JP,A) 特開 昭55−52765(JP,A) 特開 昭63−317162(JP,A) 特開 昭63−102768(JP,A) 特開 昭58−10066(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61N 1/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性部材、多孔質材、搬送液との混入に
    より溶解する薬物含有水溶解性層、搬送液を封入してな
    るリザーバ、前記リザーバ内の搬送液を導電性部材及び
    多孔質材を介して薬物含有水溶解性層に供給するための
    連通部材よりなり、前記導電性部材、多孔質材及び薬物
    含有水溶解性層が積層体を形成しており、投薬時、前記
    積層体と前記リザーバが連通部材により結合するように
    したことを特徴とするイオントフォレーシス用インター
    フェース。
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